0話 祭りの予感?
歌の魔神が璃月を襲ってから数日たったのある時のこと
璃月の群玉閣内で何やら面白そうな話が上がっていた。それは歌の魔神を退けた飛雪大聖に対する感謝と稲妻の鎖国令が解かれ、これからたくさん盛り上がってくるということの前夜祭のような祭りを開こうと言うことであった
しかし、璃月港では新たに助けてくれた飛雪大聖が強いか元々の降魔大聖が強いかという言い争いが続いているのだという…
旅人side
久しぶりに万民堂来てみたパイモンと蛍は、卯師匠に料理を頼む
しかしそこには見慣れた姿がないように見えるが…
パイモン「卯師匠、香菱は?」
卯師匠「香菱は少し前から稲妻に行っていてな…いつ帰ってくるか俺にもわからん」
蛍「そうなんだ…じゃあこの間の事件のときもいなかったの?」
卯師匠はコクリとうなずく
道理で姿を見なかったと蛍はほっと息をつく。もしかしたら危険な状態になっているのではないかと心配していたから、その言葉を聞けて少し安心した
すると、蛍のそばに見知れた女性が現れた
伐難「卯師匠、来ましたよ」
蛍「あれ?伐難?」
伐難「あ、旅人さん。今日は何を食べるんです?」
伐難は蛍たちに優しく微笑みかける。その笑顔は高嶺の花のようにきれいで、眩しいものであった
蛍は「今日はおすすめを頼んだ」というと、伐難は笑顔になって「なら私と同じ食べ物を食べませんか!」と勢いよく聞いてくるのに屈し、良いよと蛍は言った
伐難「卯師匠!彼女たちにも私のと同じモノを!」
卯師匠「あいよ!瀞ちゃん、新商品だよな?」
伐難「ええ!とっておきのやつお願い!」
ウキウキになりながら席に座る伐難を見て、蛍はすこし可愛らしく思った。仙衆夜叉である伐難のそのような姿が見ることが出来て嬉しいような気持ちになる。魈や六花はそのような表情をすることがなかったため、すこし新鮮味を感じる
蛍は横目で伐難のことを見る。この世のものとは思えないほどの絶世の美女…テイワットでそうそういないであろうその美貌は、蛍をも虜にするかのようであった
料理を待っている途中、伐難が蛍に話しかけてきた
伐難「そういえば最近、璃月港で
蛍「いや?私はそういうのあんまり聞かないよ?」
卯師匠「それは最近の事件が関係してるな」
卯師匠は目の前のテーブルに料理を置く。その料理は…万民堂らしく真っ赤に染まっており、刺激的な匂いが花を刺した
獣肉のステーキとは違う形の肉…天枢肉のような四角い肉で、それの上から赤い特製ソースのようなものを、その身が見えなくなるくらいまでかけている…
はっきりいって怖いと蛍は思った。こんな料理今まで食べたことがないから―――稲妻で体験した闇鍋はまた別だろう
伐難「最近の事件って、この間のことです?」
卯師匠「あぁ。みんなが苦しんでいるときに飛雪大聖の言葉が聞こえてな。その瞬間に心が安らいだという。それも一人じゃないみたいでな…たくさんの人がそれを感じたり、実際に飛雪大聖が見えたりと、あれは神様だったんじゃないかと思ってる人もいる」
伐難(六花大丈夫かなぁ…)
人の世があまり好きでない六花の心配をする伐難。彼を昔から知っている彼女は彼の性格も知っている。人に期待されることが嫌いな彼に取って今の状況は苦痛であろう…
そのあとのこと…
真っ赤に染まったお肉を美味しそうにパクパクと食べる伐難の横で頑張ってそのお肉を頬張る蛍は、若干後悔していた。辛すぎる。多分辛いもの好きであっても、辛いと言う可能性があるほど辛い
蛍「うう…辛い…」
伐難「そうでした?私は程よい辛さだと思ったんですが…」
パイモン「お前の味覚はわからないぞ…」
「旅人さん、すこしいいですか?」
その聞いたことのある女性の声は蛍の後ろの方から聞こえたため、蛍は振り向く。そこには月海亭の秘書、甘雨が立っていた
なにか用事があるのか―と思った瞬間、甘雨は目を見開き、そばにいる伐難を凝視した。その自分が旅人から伐難に変わったのだと蛍は確信した
パクパクと口を開いたり閉じたりしている甘雨。それはまるで目の前の状況が信じられないというかのようであった。そんな甘雨を蛍のそばで見ている伐難はニコニコと笑って甘雨を見る
伐難「久しぶり。甘雨ちゃん」
甘雨「ば、ばば…伐難さん??!!どどどどどうしてここに――」
伐難「…あれ?予想と違う反応――留雲真君から聞いてないの?」
甘雨「聞いてないです!無事だったんですか?!」
意気揚々に伐難に聞くその姿は、久しぶりに姉とあった妹のような感じに見える
それからその後、甘雨と伐難は他愛の無い話をすこしした後、用事を思い出したのか、甘雨は蛍に顔を向けて要件を言った
甘雨「こほん…旅人さん。玉衡様から伝言です」
パイモン「刻晴から?一体なんだ?」
何かと悩むパイモンのまえに、甘雨は一枚の紙を差し出した
そこに書いてあったのは、刻晴から蛍に対しての依頼書であった
内容を簡潔にまとめると、近々大きな祭りをやるそうだが、それに市民の意見を反映させたいから聞き込みしてほしいとのことであった。ちなみにその祭りには鎖国令を解禁した稲妻の人も来る可能性があるため、できるだけ多くの人に楽しんでほしい――とのこと
聞き込みをするのは簡単なのだが、市民の意見を反映するとなると難しくなる。数多の人が同じ考えをしてるわけではない。それは子供でもわかる簡単なことであろう…
だけど、今の状況は好機なのかも知れない
六花が作り上げた状況は、今璃月を一つにまとめあげているともいえるだろう
蛍「わかった。刻晴によろしくって伝えておいてくれる?」
甘雨「はい、わかりました。それでは失礼しますね」
伐難「またね甘雨ちゃん」
甘雨はニコニコと笑顔を絶やさず去っていった
伐難「さて――私は留雲とか他の仙人に聞き込みをして来ます」
パイモン「手伝ってくれるのか?」
伐難「久しぶりに人の世に来たんですから、この際、いろんなところを体験したいんですよ。私が封印される前とは全然違うこの璃月は、新鮮ですし。では!また後で会いましょう!」
そう言い残し、伐難は去っていった
彼女良い奴だよなとパイモンは言うが、本当にそのとおりだと蛍も思う。どこか彼女は人を呼びつけるような魅力があると言えばいいかなんと言えば良いか分からないが、なにかの魅力はある。それは夜叉であるからかあるいは、彼女という人格がそうであるか…
とにかく、蛍は周囲の人に聞き込みをすることになった
希望投稿時間
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0時〜4時
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5時〜9時
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10時〜12時
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13時〜16時
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17時〜21時
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22時〜
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午前中ならいつでも!
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午後ならいつでも!
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別にいつでもいいぞ!