白雪に染る夜叉   作:ほがみ(Hogami)⛩

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長らく時間が空いてしまい申し訳ありません!
飽きた…訳では無いのですが、筆が止まってしまいまして…
今後はこんな感じになることが多いかも知れませんが、私が構想してる最後まで必ず走り抜けますので!こんな私が書く物語をどうぞ今後ともよろしくお願いします!

長くなりましたが、本編どうぞ!













6話 稲妻へ宣伝と任務を

旅人side

再び璃月港に戻ってきた蛍は、今すぐ稲妻に行く方法を考える

一番手っ取り早いのはウェーブボートで行くことなのだが、ここにはウェーブボートのポイントがない。つまりは、誰か稲妻に行く際についていかなければならないということだ

 

北斗「お!旅人じゃないか!」

 

悩む旅人のもとに運よく来てくれた北斗は、笑顔で蛍に話しかける

よく見てみれば、北斗の手には真新しいような手紙が丸く閉じられていて、何かの契約書か依頼書のようであった。蛍がそれを北斗に聞くと、まぁなと誤魔化すような発言をした

 

北斗「凝光のやつ…面倒な仕事を押し付けるためにわざと誘ったんじゃないだろうな…」

蛍「面倒な仕事って?」

北斗「ん?あぁ…稲妻へ玉塵雷鳴歓迎祭の宣伝と長野原って花火屋にすこし依頼を頼んでくれって凝光にいわれたんだよ」

 

北斗は重そうな息をその口から放つ。その姿はいかにも面倒くさいといった心情が見て取れる。北斗の本業とは違う仕事に戸惑っているのか、もしくは嫌がっているのか。だが、彼女はやってくれと言われた仕事は間違いなく最後まで終わらせる人だ。やってくれと言わなくてもやることはあるが…

蛍は稲妻に行くのなら私も連れて行ってほしいと北斗に言うと、北斗は喜んで一緒に来てくれと目を輝かせて蛍の手を握った

 

 

 

 

船に乗り込む蛍。その船には、こころなしか全員の数が少ないように見える。蛍がそのことを北斗に聞くと、ほとんど凝光に取られたとの事

おそらくは祭りの準備のために、多数の船員が取られたのだろう。もしくは宴会の反省であろうか。だが、宴会の反省だとしたら、船長である北斗が取らなくてはならないから違うだろう

 

まぁとにかく、蛍は北斗と共に稲妻へ行くことになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稲妻ー離島

半刻も経たずして、北斗が舵をとる船は稲妻の離島へと停泊した。不思議なことに波はものすごく穏やかで、外海の嵐も消え去っていた。北斗でもその状況は珍しいらしく、少し不安に思った

鎖国令が撤廃されたとはいえ、自然の嵐も有り得るのに、雨ひとつすら降らない晴天の空。そして穏やかすぎる海…

 

北斗「…まぁ悩んでても仕方ない!さっさと依頼を終わらせるか!」

「お!久方ぶりだね旅人!」

 

桟橋を元気に走ってくる金髪の青年。蛍は彼のことをよく知っている。彼はこの離島の顔役(?)であり、鎖国中はよく助けてくれた人。名前をトーマという

 

蛍「久しぶり。元気にしてた?」

トーマ「それはもう!お嬢も若も先日璃月でやった偉業を喜んでいたよ!」

蛍「もう噂が広まってるのか…」

 

多分噂は尾ヒレ背ビレついて肥大化しているだろうと蛍は少し困る。噂とは肥大化しやすいものなのだ。必ずオリジナルの情報が広がる訳では無く、どこかで崩れ、最悪の場合にはオリジナルの原型が無くなるだろう

北斗はトーマに事情を話した。するとトーマは、「宣伝の件なら任せてくれ。社奉行が全国民に伝えよう」と言って、北斗達を稲妻城城下町に案内してくれることになった

 

道中、海乱鬼などに襲われもしたが、北斗が「ほほう!璃月では見ない敵だ!稲妻流に言うと…手合わせ願おう!あはは」と言った感じでノリノリで海乱鬼と交戦していた

 

 

 

 

トーマ「着いたよ。ここが稲妻城の城下町。左手の方の坂の途中に彼女はいるから、俺はここまでかな」

北斗「ありがとうな。今度酒でもどうだ?」

 

するとトーマは遠慮しておくといってそのまま神里屋敷へと帰って行った。おそらくは玉塵雷鳴歓迎祭のことを伝えに行くのであろう。社奉行がどう出るかによって璃月に客が来るかどうかが決まる。まぁ、璃月も稲妻もどちらちも利益が出るだろうから告知するだろうけど…

 

北斗「さてと―長野原の花火屋に行くとするか!」

パイモン「おう!宵宮元気かな?」

 

蛍はこっちだよと長野原花火屋に案内を始める

普段宵宮は店には居ない。花火に使う材料や参考になる模様などをそこら辺で採取しているのだと宵宮の父は言っていた。だが蛍はその見たことがない

他人には見せられない宵宮だけの秘密というのがあるのだろう。例えば、宵宮だけが使うことのできる秘密の花火の調合とか…秘密の仕事とか――まぁ憶測の域を出ないが

 

そんなことを考えていると、長野原花火屋から旅人の名を呼ぶ声が聞こえる

何時までも元気なその女性の声。透き通るようなその声は、花見坂中に響き渡った

 

宵宮「元気やったか~!!」

パイモン「おう!元気だったぞ!」

宵宮「それはええな!璃月でまたすごいことをしたて噂なっとるで~!さすがやな!ところでどうしてウチのところに来たんや?」

蛍「そのことなんだけど…」

北斗「久しぶりだな宵宮!」

 

北斗が元気に挨拶すると、宵宮は目を丸くして少し動きが止まる。だがすぐに「北斗姉さんや!!」と数年あっていない姉に会った妹のような声を上げ、北斗に近づいてねだる子供みたいに手を胸の前で小さく振る

宵宮と北斗は近頃会えていない。鎖国という状況下、長野原花火は北斗に花火の運搬を頼んでいたのだが、最近の璃月の出来事や、離島の規制厳格化によって長い間会うことができなかった

久しぶりの再会を楽しんだ北斗は本題に入った

 

すると宵宮は「ウチにまかせとき!!」と言って契約を難なく遂行した

 

北斗「よかった!――それじゃあ旅人。アンタの用事を終わらせるか!」

蛍「あ、そうだった…忘れてた」

宵宮「なんや?あんたもなにか用があってきたん?」

蛍「うん。実は…」

 

蛍はここまでの経緯を話す

 

宵宮「へぇ~そのりゅう…なんちゃらに頼まれて魔偶剣鬼に挑まなあかんわけか」

蛍「うん」

北斗「なら、アタシたちもついていくか!仲間は多い方がいい――そうだろ?」

 

高らかに笑う北斗に蛍は感謝する

その後三人はその足のままヤシオリ島にある蛇神の首に向かった

 

 

 

 

 

 

 

ヤシオリ島

 

ヤシオリ島には巨大な蛇の骸がある。それはかつて淵下宮を統治していた神であり、今もなお呪いをヤシオリ島に振りまいている。そのせいで何時如何なる時でも絶えず雷な鳴り響き、雨が滝のように降り注ぐ

蛇神の怨嗟はその土地にいるものの精神に影響を及ぼし、発狂させる。発狂してしまった人の後は誰も知らないその者たちを見たものはもういないからだ

 

北斗「無妄の丘に引けを取らない恐怖だな」

パイモン「そうだな…ここもまた違った怖さがあるぜ…」

 

雨降る中、三人は目的地へと着々と足を進める

かの魔偶剣鬼がいるところにはまだ遠く冷たい雨が体の体温を奪い去る。しかし完全に冷え切ることはない。なぜなら楽し気な話をしながら歩いているから

―モンドでの旅、璃月での旅、稲妻での旅、そして…六花や伐難のこと。宵宮や北斗には誰も新鮮な話だったらしく、目を輝かせていた。北斗に至っては転職しようかなと言っていたほどだ

 

仲睦まじい会話が止まり、目的地についた

荒野のような荒れ果てた草木の生えない円形の広場に1人。魔偶剣鬼は静かに佇む。人を待っているのか、それとも自らを作り上げた主を待っているのか分からない。なぜなら彼には会話する機構がつけられていないからだ。そもそも、剣の鍛錬用のからくりと会話する意味などないからか?

 

北斗「やつが魔偶剣鬼か…」

蛍「少し戦闘は待ってね。写真撮るからー」

 

パシャ、パシャと次々に切られていくシャッター音。

技術が進んでいるフォンテーヌ産のカメラは高性能。雨の中であろうと日に囲まれていようと使用することが出来る

雨の音にシャッター音は吸われていく。そして静寂が現れた時、かの者は起動を始めた

 

怒り。もしくは哀愁とも取れる鬼の面を真っ二つに割り、魔偶剣鬼は立ち上がった

 

宵宮「なんや…怖いもんやな!」

北斗「あぁ…アレからは感情を一切感じない…むしろ近寄るもの全てを殺そうとする殺意が見える」

蛍「来るよ!気をつけて!」

 

蛍のその声に2人は武器を構える

魔偶剣鬼はその腰に携えた立派な刀を抜刀し、こちらに近づいてくる

 

 

蛍含めこの場にいる者は気づいていなかった

かの者の悲痛な心の叫びを




宵宮〜可哀想な子だよね。キャラとかそういうのじゃなくてガチャの話ね!
最初は綾華と将軍に挟まれ、今回は万葉+クレーとスメールのキャラ達に挟まれ…

私?もちろん持っていますが何か?なんなら綾華引いて宵宮引いて将軍引きましたが何か?

私のテイワットの万葉くんは未だに流浪してるみたいです(途中から何が言いたいのかわからなくなっちゃった!昔の私が自慢したみたいですみません!)

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