伐難の伝説任務を考えているんですが、崩壊3rdっぽくなっちゃうんですよ…原神しかやってない人でもわかる内容なんですが、崩壊3rdっぽく…
再び璃月に戻ってきた。北斗は宵宮を凝光のところに連れていき、蛍はその足で奥蔵山まで頼まれた物を届けに行く
街中はいつもより騒がしく、もうすぐ祭りが始まるという人々の心を反映しているかのようで心地が良い
ふと璃月港の船着場の方を見れば、2鳥に挟まれる場所には、海灯祭の時のような海の上に舞台が作られようとしていた
道端には出店の骨組みが出来上がっていて、ほんとにもうすぐ祭りが来ることを実感できる
パイモン「うわぁ~!相変わらず仕事が早いな…」
蛍「刻晴が担当者らしいからね。仕事がどんどん終わってくでしょ。私達も行こう」
パイモン「おう!留雲真君も待ちくたびれてるだろうしな!」
賑やかな通路をかき分けるように蛍は奥蔵山へ足を運び始める
奥蔵山
留雲は凛々しくその山の湖の中心に立って旅人達を待っていた。どのような構造か、どのような姿がを想像しながらその姿を待っていた
蛍は奥蔵山に着くと同時に一目散に留雲のところへ行き、留雲に目的の品物を差し出した
留雲は待っておったぞと一言。差し出された品物を受け取り、じっくりとその品物を見始めた
留雲「…コアとなるものはこれだけか?」
蛍「うん。それひとつで動いてるみたい」
留雲「ふむ…単一起動炉か。なるほど…ならば動力源を…様々な技に繋げるには…」
ブツブツと専門的なことをつぶやく留雲のことを心配したパイモンは留雲に大丈夫かと聞いてみる
すると留雲は「なんのこれしきのこと!妾が何年このようなことをしてきたかと思っておる?人間が考えた機構など妾が子供の頃に作ったも同然!」と全然大丈夫だと思われる意気揚々な言葉が聞けた
留雲「しかし作るのには時間がかかる。また数日したら来るといい」
蛍「わかった。それじゃあ…あと何しようかな」
パイモン「うーん…とりあえず璃月港まで戻るか」
パイモンの言う通り蛍はゆっくりと璃月港まで戻り始めた
その背を見る留雲。その背が全て消えたあと、視線を下におろし蛍から貰った魔偶剣鬼の起動コアを見つめる
―鈍い青の不思議な機械。そのひび割れた隙間から魔神にも匹敵するかのような気配を感じる。魔神の力を使用しているのか、あるいはそれを参考にしたか
どちらにせよ良いものと言えるものではなかった
留雲(さてと…作るとするか)
仙力の力を使い人の姿になった留雲は写真と魔偶剣鬼の芯を手に取り、仙府に入ってゆく。その仙力で封じられた仙府から出てくるのは何日後か。それは申鶴はおろか甘雨でさえ、伐難でさえも分からない。留雲本人しか知らないことである
六花side
心地の良い風が望舒旅館の最上階を通り抜け、綺麗な音を残してゆく。六花はその最上階から地上で戦闘を繰り広げている魈を見ていた
―風と一体となって戦うその姿。その姿は数千年前とは全くの別物であり、見ないうちに成長したのだなと感動を感じる
数千年前の魈はまだ幼く、武術に無駄が生じていた。自分が戦うための意思すらわかっておらず、仙衆夜叉と呼ばれるには身に余るものであった。なぜなら、力というものしかなかったからだ
しかし今はその時の問題を全て解決し、なんのために戦うかを知っている。それは彼にとってみれば些細なことなのかもしれないが、ほかから見ると、すごい進歩なのだ
六花(―本気で戦ったら弥怒とも対等に戦えるか…?)
そのレベルまで成長していると見ても良い
六花的にだが、仙衆夜叉にも強さの位というものがあり、1位は浮舎。次に弥怒。その次に伐難と応達。そして魈…とこのような並びであると考えていた
―まぁ実際にはこの考え方は良くはない。なぜなら、浮舎は影打ちが得意であり、弥怒は敵を騙すのが上手い(策略に優れている)。応達は純粋な武力であり、伐難は耐久戦に優れていて、魈は素早さが優れている。皆違う分野なのだ。その分野をひとまとまりにして、誰が1番だとかはつけることが出来ない
…ホントのこと言うと、六花が応達にしか技などを教えていなかったのはこれが関係している。確かに六花にも素早さや耐久力はあるのだが、それの源は純粋な力、武力である。そこから派生させて素早さ、耐久力…と分岐して行っているのだ
だから、同じ源の応達には教えることができ、違う源の魈には教えることが出来ずにいる
「…魈様のご友人でしょうか?」
六花「?確かにそうだが…君は?」
突然六花に話しかけてきた女性は名を名乗る
その姿は大変凛々しく、只者ではない気配を六花は感じ取った
オーナー「ヴェル・ゴレット。この望舒旅館のオーナーです」
六花「そうか。我の名は六花。魈に何か用事でもあるのか?我が伝えられる範囲なら伝えることも可能だが」
オーナー「いえいえ!見ず知らずの人に頼む訳には―――いや、魈様のご友人の方に頼む方が得策ですね。ええと…これを」
オーナーは1枚の綺麗に折りたたまれた紙を六花に差し出してきた。六花は中を見ても良いかと聞き、許可を得たため中を見てみる
するとそこには、玉塵雷鳴歓迎祭と書かれたチラシであった
オーナー「もうすぐ、璃月港で大規模な祭りを開催するそうなので、せっかくなら魈様も行ってみてはどうかとお伝えください」
六花「承知した。確かに伝えよう」
オーナー「よろしくお願いします。では」
後ろを振り返り、オーナーはテクテクと歩いてゆく
六花は後ろにいる気配に向かい「聞いてただろ?」と問いを投げると、六花の背後から綺麗な鈴の音と共に魈が現れる。聞けばほとんどオーナーと六花の話は聞いていて、説明してもらう意味もないらしい
六花「で?どうする?」
魈「我は……」
六花「我的には行ってほしいな。お前はこの数百年戦い続けてきた。なら、たまには休むのもいいんじゃないか?」
魈は以前下を向き黙っている。そこには何が葛藤のようなものも見える…
魈「…しかし、我も契約に従わなければならない…我が楽しみたいから契約を一時保留させてくれなどと、帝君にいえるもの――」
「いや、今回ばかりは俺も許そう」
そう言って現れたのは、1人の男。それはかつて契約の神と称され、今も尚影で璃月を護る岩王帝君…もとい、鍾離であった
鍾離は魈の目の前につくと、言葉を続ける
鍾離「六花の言う通り、契約と言うものがあれど、休みは必要だ。休みがなければ精神は摩耗し、その肉体は土に帰るだろう。俺としてもそれは防がなければならない」
魈「帝君…では、この道の危機は誰が護るのですか?我が倒さなければ―」
鍾離「その件に関してはこの旅館付近にいる男がどうにかしてくれるだろう」
魈「付近の…男?」
魈は鍾離の言った言葉に反応し、望舒旅館の付近を良く観察して見る。すると一際目に入ったのは、岸辺で釣りをしている男だ。魈は普段は全然辺りを観察しないのだが、確かずっと釣りをしている男がいたはずだ。…それも敵から身を守る術も兼ね揃えているかのような身のこなし…只者ではない
鍾離「実際俺も彼には尊敬の念を抱いている。人のみでありながらあそこまで行けるとは…」
魈「…本当に大丈夫なのでしょうか」
鍾離「心配するな。なに。数年遠出する訳では無い。ほんの数時間、離れるだけだ」
魈は再び心配そうな顔を見せるが、帝君の声がけもあってかわかったと声を出した
魈「ですが万が一…璃月の民に危害が加えられるようであれば、我はとごにでも赴き、戦いを始めます」
鍾離「ああ、それでいい…ところで、伐難はどこだ?」
六花「伐難ならば、留雲のところにいるはずですが…何が御用でもあるのですか?」
鍾離はいないのならば良いと言って、そのまま去っていった。最後に魈が発した言葉…伐難はいないかという言葉。その言葉には、どのような意味が込められているのか…
久しぶりに会うことができたから世間話でもするためか。はたまた…と詮索を続けようとする六花の心を六花は止める。帝君の意志に従う。帝君を疑うことなどご法度
疑っていないにしろ、無駄な詮索は身を滅ぼす原因になりうる
オーナー「…魈様。お料理をお運びしました」
魈「―感謝する」
オーナーが運んできたのは、皿に乗った美味しそうな杏仁豆腐。ちゃっかり注文していたらしい…その匂い、その見た目、その柔らかさ…数千年前からあるが、これほど精巧な料理は六花でも見たことがない
故に食べたくなってしまった
あげないぞと皿を移動する魈、それを先読みし杏仁豆腐を食べようとする六花。その小さなもの達の戦いは心地の良い風が通り抜けるその望舒旅館の最上階で行われたのであった