白雪に染る夜叉   作:ほがみ(Hogami)⛩

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スメールが楽しい♡
ニィロウ早く来ないかなー3.1で来るのは確定っぽいけど、早く使いたい!

あ、本編どうぞ











11話 招待された稲妻の者たち

???side

稲妻

稲妻城天守閣頂上

 

そこはいつもの日常、いつも通りの作業をしていた。何も変わらない。あるのは永遠を目指すための手段のみ

そう。雷電影の代わりとなる雷電将軍が座する天守閣の頂上。バルバトスやモラクスとは違い、今もなお自ら国を統治し続けてはや500年。将軍にとって目指す永遠が"内なる者"の影響により変わったのだが、これからもやり続けることはただ1つ。己が目指す永遠を追求するのみ

 

将軍「………ふう」

 

将軍はひとおわりを示す息を漏らす

やるべきことはまだまだ残っている。例えば、セイライ島の雷鳥の問題や、鶴観の霧の問題。まぁどちらもかの旅人が解決したようなものだが…だが、島国である稲妻にとって、その2つの島は大切なものである。そこをいかに有効に使うかがこれからの稲妻を左右するであろう

 

天守閣頂上は城下町とは違い静寂がその場を制覇する

なぜならその場には将軍しか居ないから。ほかの誰もいない。何かあれば下から遣いのものが来て教えてくれるが、大抵は来ない

 

将軍「…今日も空は青いですね」

 

1人寂しく窓から空を見る将軍

その景色はいつもと変わらず、綺麗な水色をしている…と、その風景を誰かが邪魔をした

桃色の髪をした宮司…すなわち悪戯好きの八重神子であった

 

将軍「…なんの用事ですか?」

神子「冷たいのぅ…寂しいかなと思って来てやったのに、そんな仕打ちとは…ううっぐずっ。妾悲しくなっちゃう」

影(―変わってください将軍)

 

わざとらしく泣き真似をする神子に対し、将軍もとい影は胸元から夢想の一太刀を取り出し神子に向かって振るう

神子は焦ったようにその一太刀を避け、影に何をする!と抗議を入れた

 

神子「わ、妾が危うく死ぬところだったぞ!」

影「日頃の仕返しですっ!それになんですかあのキャラは!」

神子「だって妾悲しかったんだも…」

 

またもや同じようなキャラになろうとした神子に影は刀を向ける

 

神子「じょ、冗談じゃ…」

影「はぁ…まぁいいでしょう。それより今日は何用で来たんですか?新しい娯楽小説の宣伝?それとも新しい甘味の提供?」

神子「残念じゃが今日は別の用事じゃ。ほれ、これを見よ」

 

神子は懐から一枚の広告紙のようなモノを影にわたす。そこには、璃月にて玉塵雷鳴歓迎祭と大きく書かれており、楽しそうな雰囲気であった

なぜ神子はこれを影に渡したのか、影は分からなかった。渡して何になるのか。璃月で開催される祭りを稲妻の神である雷電影に渡してもなんにも関係がないだろう

 

神子「―はっきり申すと、この祭りに行ってほしいんじゃ」

 

にっこりと微笑えんだ神子は、影にとって衝撃的な言葉を発したのだ

―この祭りに行ってほしい。つまりは自分の領地(稲妻)を離れて祭りに参加してほしいということ

しかし稲妻を統治する神が自分の領地を離れて良いだろうか。自分がいないときに稲妻国内でなにか事件があったらどうしようか―と様々な心配事が影の胸を圧迫する

しかしそれを神子は見抜いたのか、影にむかって声をかける

 

神子「安心せい。行くのは数日じゃ。そのうちに起こったことはこの国にいるものに任せるよい」

影「ですが…」

神子「心配ならばリストでも作っておけばよかろう?さっ!早く行くぞ」

 

手を引っ張る神子に影は困惑する。今すぐ行くのかと。その前に天領奉行に伝えなければならない。九条家の娘や九条家の息子であれば数日間なら任せられる

そう思い天領奉行に向かう

 

天領奉行は相変わらず訓練をしており、何があろうと将軍様を守るという使命感が燃えている

そこに九条家の娘、九条沙羅が必死になって訓練をしていた

 

影「頑張っていますね」

沙羅「しょ、将軍様!本日はどうしてここに?」

影「すこしの間稲妻を離れます。その間、この稲妻をよろしくおねがいしますね」

 

その言葉を聞いて沙羅は驚く。それもそうだろう。今までずっと統治してきた将軍が今離れるというのだ。その理由を知らなくては心配になるだろう

 

沙羅「な、なぜ離れるのですか?いやいや!野暮なことを聞きいてしまいましたね…」

影「いいですよ。稲妻を離れる理由は……旧友に会うためです」

沙羅「旧友ですか…」

影「はい。もうずっと前ですが璃月の神が死したと聞きました。私は彼と交流があったので…」

 

野暮なことを聞いてしまったと沙羅は思い、「将軍様がいない間、全力を尽くして稲妻を守ります」と絶対に守る決意いのようなものが見えた

神子と影は、それを見て大丈夫だなという安心感がうまれ、璃月に向かう準備を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社奉行side

 

鎮守の森の先にある大きな屋敷。そこは神里家が主体となって動いている社奉行屋敷があった

海から吹く心地の良い風が屋敷内に通り抜け、茶を入れればきれいな色になり、風流が身に染みる

そんな社奉行の屋敷で神里綾華はすこしの悩みがその心のなかで渦を巻いていた

 

―先日トーマから聞いた璃月で行われる派手な祭り。"玉塵雷鳴歓迎祭"がとても綾華の興味を引いていて、ウズウズしているのだ。だが、社奉行の仕事や神里家である以上、不用意な行動は危険を伴う

 

綾人「――綾華」

綾華「はぇ?!なんでしょうか?お兄様」

 

綾華ははっとして綾人の呼びかけに応答する。どうやら長い間綾人に呼ばれていたようで、綾人は心配する

いつもすぐに返事をする綾華がいつにもなく落ち込んでいるような、悩んでいるようなそんな雰囲気であるからなおさら心配になる

 

綾人「なにか心配事かい?」

綾華「いえ…お兄様が心配するほどのことでは無いです」

綾人「…顔に出ているよ。心ここにあらずってね」

 

そう言って綾人は一枚のチラシを見る。それはトーマから聞いた話をもとに稲妻へ広げた璃月の祭りの広告であった

―心配事があるのなら楽しむことが大切かなと綾人は思い、一つの策を思いついた

それは綾華に璃月の祭りに行ってほしいということ。事実を言うと、綾人が数日前に綾華の部屋を通りかかったとき、綾華がチラシを見てウズウズしていたのを目撃している。口には出していないが、行きたい気持ちがあるのだろうと、綾人は悟ったのだ

 

綾人「綾華、璃月に行きたいのかい?」

綾華「―!!な!なぜそれを…!!??」

綾人「そういう顔をしていたからね。だけど家柄上、迂闊に行くことは出来ない。それで悩んでいるんだと私は思っていたんだけど…間違っていたかい?」

 

―間違ってはいない。間違ってはいないが、それを打ち明けたからってなにか変わることはない

 

綾人「行っておいで」

綾華「…いいのですか?」

綾人「ああ。妹の願いを叶えるのは兄の責務だろう?護衛をつけようか。ええと…だれがいいかな…トーマにしようか」

綾華「それでは家の事が――」

綾人「家の事なら他の人にさせる。綾華は楽しんでくると良いよ」

 

優しげな笑顔を見せて微笑む綾人。綾華は心からの感謝をして、ウキウキしながら璃月に行く準備を始めた。トーマが来るまでまだ時間はある。それまでどうしようか何を着て行こうかと今から心が踊っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海祇島side

 

珊瑚が群生する現人神が統治する海祇島。その風景はテイワット内でも有数な絶景スポットで、観光客が絶えない(多分)。この海祇島を統治するのは人の姿で舞い降りた巫女、珊瑚宮心海だ

天領奉行との戦闘も一段落つき、人々も安静になってきた。食料自給は安定していないが、スメールの学者がくれた肥料によってよくはなっていくだろう

 

しかし、心海の心はすこし悲しくなっていた

なぜなら心海が璃月で開催される祭りに大好きな作家、沈玉が執筆したあたらしい物語が使われるのだが、心海は海祇島を統治しなくてはならないため、行くことが出来ない。それ故すこし悲しいと思っているのだ

 

心海「はぁ…行きたいのは山々ですが…」

ゴロー「どこか行きたいところがあるのですか?」

心海「わっ!」

 

部屋に一人しかいないと思っていた心海はゴローに驚く

 

心海「び、びっくりしました…」

ゴロー「も、申し訳ありません。…なにか悩みがあるのでしたら、なんでも言ってください」

心海「…もうすぐ璃月で祭りが開催されることは知っていますか?」

ゴロー「はい。知っています」

心海「その祭りに私の好きな作家の方が作った物語が劇になるんですよ。それを身に行きたいのですが…海祇島の巫女であるから容易に離れることは難しいですし、なにしろ心配です」

 

心海がそう言うと、ゴローは「すべて我々におまかせください!珊瑚宮様はすべてを背負いすぎです。たまにはゆっくり羽を伸ばすのも必要です」とゴロ―らしさ全開で言ってくれたことに対し、心海は嬉しそうに微笑む

―確かにすべて自分で背負っていたのかもしれない。たまには羽を伸ばそう―と思ったのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい!俺様を忘れちゃこまるぜ!!!!この、荒瀧・超お祭り楽しみ・一斗様をな!!!」

「親分…はぁ全く…」

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