日曜とか休日は12:00くらいの方がいいですか?
璃月港
きらびやかな装飾が璃月港を支配し、人々の楽しげな声が璃月を支配する。玉塵雷鳴歓迎祭当日を迎えた璃月は未だかつて無いほどの盛り上げを見せていた
玉塵雷鳴歓迎祭は二日通して行われ、一日目は璃月七星主催の料理王決定戦。二日目はみんな待望の劇。そのあとはフィナーレを飾る長野原の花火だ
料理王決定戦は月逐い祭以来の祭りで、前回は香菱が王者を勝ち取ったが、次は誰になるのか見ものである
今回は璃月七星だけでなく、璃月に来てくれた人も試食でき、評価することが可能になっているため、前回よりも楽しみが増えている
会場は特設会場。決戦の準備を始めているそこには、前回勝者の香菱と望舒旅館の料理人・言笑が何を作ろうか考えていた
香菱(せっかく稲妻まで行ったんだし、稲妻料理も作りたいよね…メインは天枢肉にして…その付き合わせは優しいお茶漬けがいいかな?そして緋櫻餅をデザートにして…)
言笑(香菱に負けぬよう俺もスメールに行って学習してきた―今日、それを試すとき!)
二人の料理人は静かに火花を散らす
そこに稲妻の神とその眷属がふらりと通りかかった
神子「何やら面白そうなことをしているのぅ。なるほどなるほど…料理対決とな?」
影「私はやりませんよ」
神子「まだ何も言っておらんだろう…しかしまぁ、影の手料理など食べてみたいものじゃがな」
影「…消し炭になりますがそれでもいいですか?」
脅しをかける影に神子は動じず、「それでも食べたい」と言いかけるが、その直後影が残っていた言葉を放った
影「――体が」
それはあまりにも非道であり、眷属である神子の普段は見えない尻尾の毛が震えるほどであった
流石に体を消し炭になっては困る神子。いたずら好きな神子でさえその言動を冗談と捉える事は難しく、恐怖に怯えた…消し炭になるってどんな料理の方法なのだろうか。逆に気になってしまうが、それを聞いてしまうと、その場で消し炭になる可能性すらある。雷をも自分の力とできる影の力を、その眷属である神子が食らってしまったら…確実とは言えないが、かなりの重症になる可能背はある
神子「…やっぱり遠慮しておこう」
影「さっ!祭りをたのしみましょ〜」
気を取り直した影は再び歩みを始める
神子はそんな影に若干の恐怖を覚えながら影との旅行を開始した
影を困らせたら影特製の手料理が振る舞われ、その日が最後の晩餐になるかも知れない。神子はからかうのはほどほどにしておこうと心に決心した
神子と影が通りったあと、またも同じような会話が聞こえてくる。今度は神里家の令嬢とその家来がそこを訪れていた
綾華「トーマ。あそこになにかありますよ?」
トーマ「あれは…料理対決かなにかか?気になりますかお嬢」
綾華「ええ。旅人さんから璃月の料理は食べた事ありますが、璃月本場の料理は初めて食べますし、どれほど辛いのか見てみたいですね」
何時にもなくウキウキしている綾華にトーマは安心する
ここのところの綾華は元気が無いようであった。それは綾人も心配していた事柄であり、トーマも心配していた。しかし、今この綾華を見れば、そんな感情すら等の昔に消え去っていく
―料理といえば。木漏茶屋で行った闇鍋は楽しかったなとトーマは昔をおもう。しかし綾華がケーキを入れるなんて考えられなかった
トーマ「そういえばお嬢」
綾華「…?なんでしょうか?」
トーマ「お嬢は料理はできるんですか?」
純粋に気になったトーマは綾華に聞いてみた。綾華は神里家のお嬢様。お嬢様と言うと料理が出来ないようなそんな感じがする。無礼になってしまうが、神里綾人も料理が苦手であり、雷電将軍も料理が出来ないという噂がある。やはり位が大きくなると料理も出来なくなってしまうのだろうか…
トーマの純粋な悩みに綾華は答える
綾華「出来ないわけではありませんが…好んで作ることはありませんね」
トーマ「この際、学んでみるのはどうです?料理対決なら料理をするところも見れますし、勉強にはなると思いますよ」
綾華「―それは良いアイディアですね!旅人さんにも私の手料理を振る舞いたいですし、勉強してみます!トーマ、私がんばります!」
さらに元気が出る綾華をトーマは出店の方へと連れて行く。出店は稲妻を参考にしているみたいで、稲妻と璃月のハーフみたいであった。しかも売っているものは璃月のものもあれば稲妻のものもある
そして食べ物だけでなく、璃月を守る仙人を模した可愛らしい人形も販売していた
稲妻とは違った璃月の屋台は、綾華の心を刺激した
綾華「トーマ!ちょっとこっちに!」
トーマ「はいはい…」
綾華「これ美味しそうです!」
店主「お嬢さん。稲妻の人だろ?お米プリン食べてくかい?」
綾華「…お米プリン?」
頭の上にはてなをつける綾華に店主は優しく教える
お米プリンは璃月の仙人が考えたもので、お米なのにスイーツらしい。炊いたお米に鳥の卵と砂糖、そして牛乳を加えて煮て冷やしたもの。食べればほっぺが落ちるようなほど、美味しいものなのだ
綾華はそれに興味をもち、無理を承知で作るのを教えてくれないかと店主に聞いた
すると店主は快く引き受けてくれて、丁寧に作り方を教えてくれる
綾華も腕がいいのかすぐに作れるようになり、トーマに試作品を食べさせる
トーマ「―うん。美味しいですよお嬢。甘さもバッチリだ」
店主「嬢ちゃん、なかなかの腕だな!これなら…少しばかり店番を頼めるかい?娘と回る約束をしてたんだが、交代の人がいなくてね。嬢ちゃんがいてくれて助かった」
綾華「はい!私におまかせください」
済まないなと言って去っていく店主。その様子からして本当に娘がいるのだろう。綾華は張り切り、店番を頑張る
トーマは動けない綾華の代わりに色々な出店を回り、品々を集めてくるため1度離脱した
…―次々と来る顧客。それは綾華の可憐な容姿に呼ばれたと言っても過言ではないだろう
綾華「―…はい!少々お待ちください」
忙しくなってきたと思ったその頃。その店にとある客が来てくれた
神子「あれま?なんじゃ社奉行の娘ではないか!」
綾華「!!八重宮司様?!ど、どうしてここに…?」
神子「どうしてとな?妾は影に
神子が呼びかけると、群衆の隙間から様々な食べ物を持った影が現れた。その姿に綾華は驚かざるを得ない。なぜなら、神子及び旅人以外は雷電将軍=冷徹、冷淡な人だと思っているから。こんなにも食べ物(しかも甘味多め)な影を見たことがない
影「早すぎです…もっとゆっくり行きましょう?…あら?あなたは…」
綾華「しょ、将軍様―――」
影「し――っ。ここにはお忍びで来てるんですから、あまり大声は出さないでください」
綾華「し、失礼しました…」
影「はいよろしい。それでは、お米プリン…?をひとつ」
綾華は言われるがままお米プリンを作りに始める。それもとても丁寧に。もしここでミスを犯したらクビが飛ぶかもしれないという恐怖と戦いながら料理をする
出来上がったお米プリンはいつにもなく綺麗で、艶やかであった
影「美味しそうですね…いただきます!」
神子「妾の分も残せよ?ほれ、代金じゃ」
綾華はちょうどのモラを受け取った。そして影の姿を見て安心する
なぜならあんなにも幸せそうな将軍を見たことがないから。甘味を食べている姿など想像出来なかったが、今日体験できた
今日のことは忘れることは無いだろうと綾華は心をに刻み込む
神子「ああ妾の分がぁぁぁ…」
綾華「八重宮司様も苦労なされてるんですね…」
パイモン「あれ?綾華じゃないか?おーい!」
次なる客は、稲妻を目狩り令から救ってくれた英雄とそのオトモ(?)
綾華は今こそ今まで作ってきたお米プリンの実力を見せる時と思い、一生懸命にこういった
綾華「旅人さん。私、あなたにプレゼントがあります!」
あとの話なんですが、結局料理対決は香菱が勝ちました。言笑もスメールの料理を出したのですが、やはり刺さるのは稲妻の料理だったそうです
あ、突然ですがキャラ紹介とか定期的に更新してるので見てってくださいね