リアルで忙しかったのと、伐難の伝説任務と六花の伝説任務を思いついてこっちに手が回りませんでした!
気づけばUAも15,000を超えていて…お気に入りも100を超えました!本当にありがとうございます!お気に入り100人突破とかUA15,000記念とかしたほうがいいんだと思いますが…考えておきますね
自分が思う最後の展開まで走り抜けるつまりなので、それまでがんばります!
では本編へどうぞ!!!
国斬鬼崩と名乗った仙遇剣鬼は役者の命を貰うためにか襲いかかる。役者は体が強張るも、必死にその攻撃を避け攻撃を与える。しかし攻撃が効いているのかどうかは不明で、すぐに次の攻撃が来る
雲菫は予想外なことにパニックのようなものを起こしてどうすればよいか分からなくなってしまう。しかし、辛炎はその状況をすぐに飲み込み、更にロック的な音楽を演奏し始める
雲菫(えっと…えっと…ど、どうすれば…)
時は刻々と過ぎてゆく。観客は不安になる。これはアクシデントなのでは無いかと
戦闘を見ていた影は国斬鬼崩の武術に既視感を覚えた。どこかで見たことがあるような…しかし最近ではなく、過去に――と、その姿も相まってかすぐにその正体を掴むことが出来た
―それは他でもない雷電影の剣術と似ていたのであった
なぜ似ているのか。雷電影の剣術は雷電将軍も使っているが、頻繁に行使しているわけではない。それ故影に武術が似ているというのは不思議なことであった
だが、一つだけその剣術を知っている流派が"あった”。それは今はなき雷電五箇伝の一つ「千手」である
千手は一心・天目とは違い、雷鳴のような薄くも力強い刀を作り、将軍の剣術を模した剣術を使う武に長けた流派であった。しかし、数十年前の没落事件があってからはその流派は完全に途絶え、記録もなくなっている
影「まさか…」
影はすこし恐々とする
―あれの元の流派は影のもので、人には使うことは出来なかった。しかし、カラクリとなってしまえば…その技を簡単に使ってしまうかも知れない
暴走した様子を見ていた仙人+夜叉たちはどうしようか迷う
六花「まさか本当に暴走するとは…」
ピン「ほほっ!仙人の勘は伊達ではないのう」
伐難「ま、まさかほんとに暴走するなんて…あの子も困ってるみたいだし…そうだ!」
伐難はバッと頭を上げ、なにか思いついたように水を操り、手の上で転がす。その様子は、幼い頃の伐難とそっくりで、六花は変わってないなと懐かしむ気持ちになる
―伐難は昔から「人のために私は動くんだ〜」と言っていた。その時は笑って流したが、今も尚その決意が揺らいでないとなると、その決意は千の岩を穿つ程であろう
伐難「うーん…よし、出来た!」
伐難の手に握られるは1管の横笛。水のように透き通っており、精巧なデザインをしている
その笛はピンであっても六花であっても初めて見るもので、伐難が水元素で何かを作るということを初めて見たのだった
魈は伐難にそれをどうするつもりだと聞くと、伐難はこう答えた
伐難「この笛であの子に声を届けるの。波長をあわせてあげれば…普通の人にはただの笛の音にしか聞こえないけど、波長があった人には私の声が聞こえる―はず」
魈「…そんなことが可能なのか?」
伐難「理論上はね。でも今はそれにかけるしか無い」
そう言って伐難は笛を吹き始めた
―きれいな笛の音。低い音であっても、透き通るような人には決して出すことのできない仙人特有の音が劇場に響きわたり、辛炎のロックと混ざって心地の良い曲になる
伐難の理論通りに雲菫に聞こえている音はちゃんと伐難の声で「聞こえてますか」と頭に響きわたるかのような声であった
伐難《―声が聞こえていますか?》
雲菫(この声は―?)
伐難《私はええと…なんて言えばいいんでしょうか…水の精って呼んでください。私はあなたとこの劇を護るためにあなたに話しかけています》
雲菫(水の精さん。私はどうすればいいですか?)
不安になる雲菫に伐難は優しく答える
伐難《ある人が来るまで私の声に合わせて歌を歌ってください。大丈夫、あなたならこの劇を綺麗に終わらせることができますよ》
雲菫(―わかりました!ではよろしくおねがいします!)
雲菫は伐難の声に合わせて歌を歌い始める。事情を知らない人から見れば、笛の音と辛炎のロックに合わせて歌っているように見えるだろう
国斬鬼崩は依然、役者に向かって攻撃をしていて役者は戸惑いつつも攻撃を避けている。しかし、その身はカラクリではなく人であるため、いつかは体力が落ちてしまうだろう
雲菫『倒れたはずの魔神は隙を見て奇襲をかけ、二人は焦燥する。魔神は2度もやられた悔しさを大いに2人にぶつけ、今までにない土壇場の力を見せます。そして、近くにいた旅人に向かって攻撃を放つ』
役者の2人は空を切る国斬鬼崩の攻撃に耐えられず必死に持っていた剣を空に手放してしまう。それを見た国斬鬼崩は好機に思ったのか一気に役者との距離を詰め始め、その命を狙う
その様はまるで何度もやられた劇の中の魔神のように…猛々しいもので、ハプニングが運良く劇の中に収まったように見える
雲菫『危機に瀕した二人は、帝君を思い出しました。魔神が蔓延るあの時に、璃月の民を守ったあの頼もしい背――そして二人が憧憬する人はこう言いました。”魔神には魔神のやりたい事がある。それは他人が干渉することはできない。だが、人に危害を加える魔神は何があっても許されることではない。お前たちはその魔神から民を護る事が唯一の使命だ”と』
その瞬間、伐難は六花たちにアイコンタクトを送る―今が出番だと
そのアイコンタクトに答えるかのように六花は魈に声をかけた
「我らの出番だ。さぁ、いくぞ」
そのように言うと、魈はあまり気乗りしないような返事を返した
六花もだが、人の前に立つことはあまり好きではない。だが、今は行かなくてはならない。この状況は魈にとって最悪ではあったが、六花にはどちらの問題も解決する方法があった。だからこそこんなに積極的になっているのだ
六花「今行かなくてはあの者たちの命はないぞ」
魈「だが…我は――」
六花「めんどくさいな!ほら、さっさと行くぞ!」
六花に手を引かれる魈。その様はまるで子供のようで、若干仙人らしくはなかった
バッと手すりから大きくジャンプし、劇場の方へとジャンプする。その脚力は仙人らしく素晴らしいものであった。その飛んでいる途中、六花は魈に話しかける
―ついても安心して戦えと。魈の姿は別のモノになっている。だから身がバレる心配もないし、なんなら魈とは思えない声にもなっていると
若干の心配も感じながら、二人は国斬鬼崩と役者の間に登場し、国斬鬼崩の攻撃を受け止める
空には雲菫の澄んだ歌声が響き渡り、舞台には氷元素が霧を生成する。その様は仙山の一角の様であった
雲菫『二人の夜叉は心に刻んだ契約の力を発揮し、旅人に襲いかかる魔神の攻撃を受け、旅人を護る』
舞台に降り立った二人の姿を見た旅人は、二人に既視感を覚えているが、若干その人を特定することができなかった。なぜなら…二人の姿は、いつもの姿ではなく、凛々しい女性の姿であるからだ
六花はかつての主出会った女性の姿に。魈は魈をそのまんま女性化したような姿になっているからだ。六花であって六花でない。そして魈であって魈ではないその姿に違和感を感じているのだ
だが、留雲を含め仙人たちはその正体に気づいている。気づいているとさらに面白くなってくる。あの魈が女性化しているのだ
雲菫『帝君との契約の力は底知れず。以前の力よりも強大な力を発揮し、魔神と対等に対決します。風のような舞と氷のような鋭さの攻撃は魔神に必中し、魔神は致命傷を負い、もう再び立ち上がることはできなかった…』
そのセリフと共に魈と六花は国斬鬼崩の心に向かって攻撃を放ち、その動作を止める。すると、国斬鬼崩は悔やむように―または哀しむように呟き始めた
国斬鬼崩「国崩…我が主よ…我は再び…あなたとは会えないのか…」
人にとっては強力な国斬鬼崩も、六花や魈の前では無力同然。新たな体に馴染むことができず、徐々に力を失っていく。それが彼のものに取って幸なことか不幸なことか―それは他人にはわからないだろう
しかしハプニングは六花や魈、伐難のおかげで何事もなく無事に終わらせることができ、劇は最高の盛り上がりを見せた
劇が終わって少ししたあと…留雲は雲菫含め劇をしてくれたみんなにすまぬと謝る。仙人であろうものが人に頭を下げているのを見ると、少し笑いがこみ上げてくるものもあるが、笑ってしまえば留雲に無礼だろう…
―劇が終わって各々様々な感想を述べ始める
ある者はあのカラクリと戦いたいと願い、またあるものは璃月の劇風に感激する
そしてあるものは…今回の話を書籍にできないかと相談しに行くのであった
魈「おい…我の女体化を早く直せ!」
伐難「似合…ってるよ…ふふっ」
まだ女体化している魈は六花に向かって文句を言う
ワイワイするこの感じも久しぶりだと六花は感じる。この数百年感じることのなかった感情を感じることができ、少し嬉しく思う――まぁすぐに戻すつもりはないが…
伐難「あはは―うっ…」
伐難は楽しみの中に苦しみを感じる。それは体の外傷ではなく、内側から来るものであった
―みんなに心配をかけないよう、バレないようにその苦しみに対応する。その苦しみはかつても感じたことがあったが、ここまで苦しいのは初めてだ…体を中から奪われるようなその感覚…油断すれば簡単に奪われる。緊張を解かぬように深呼吸する
伐難「ふう…ふう…」
伐難(あなたには…私を奪わせない…)
苦しみが段々と消え失せ、いつもの状態に戻る
落ち着いた伐難はピンばあやから声をかけられた。「苦しければ頼っていいんだよ」と優しい言葉をかけてもらったが、伐難は自分の問題だから心配をかけるわけには行かない。と自分で解決する道を選んだ
―楽しい祭りももうすぐ終わる。だが、まだ時間はあるのだ