0話 序幕
……月夜。それは起こった
一迅の風が奥蔵山に吹き荒れ、仙鳥は高く空を飛ぶ。しかしその様子はいつもの仙鳥とは違う。優雅。孤高。高嶺。どの言葉をとっても当てはまるであろうその姿は、今宵は違った
それは何かから逃げるように。あるいは、何か戸惑っているかのように――その月夜に羽を広げた
……氷島。それは来た
妖魔を退治せしふたつの影。何変わらぬ日常。妖魔退治を生業とするものにとっては日常である。だか、それを阻むは黒き影
影は妖魔の仲間か。もしくは、新たな敵か。少なくとも彼らはその影が、自分たちの仲間とは思えなかった
……水面。それは見せた
総務司に属するひとつの水。彼女に知らぬ情報などない。宝盗団の行方、ファデュイの動向、ありとあらゆる情報が彼女元に入ってくる。しかし彼女は知りもしなかった。その情報すら必要にならない刺客が来る日が来るとは
……岩盤。それは悩ませた
璃月七星の天権。彼女は璃月の法を担当するものである。どんな事件が起きようと、全ては法という契約で終息される。しかし、その事件にはその法が通じそうにない。何千、何万とある璃月の法典も無意味と化した。彼女はどうすれば良いか天を仰ぐほど悩むであろう
……荒海。それは現れた
波狂う船の上。天は怒りを落とし、風は鋭い刃を飛ばす。その中、勇敢な船長は船を進める。舟がもつ物資を望む人たちの元に
しかし、それは突然現れた。雷鳴鳴り響く瞬間、船に落雷が落ち、そこから人が現れた
その人は、ニヤリと笑ったかと思えば、ひと時で船員を倒し、その船長に問うた
『月夜に潜む。それはなにか』
船長は知らないと答えると、その人は船長を海に投げ飛ばし、船長は深き水に沈んで行った
……月下。それは始まった
碧水の原にある孤島の上。降魔大聖はひとり瞑想をする。我は何者か、我はなんのために存在するかを確かめるためだ。その身に蝕む業瘴に体を乗っ取られないために。自分は自分自身なのだと感じるために降魔大聖は瞑想をする
その途中、それは突然始まった。人が見るは緑の閃光と朱い閃光。月夜の空にはそれしか映らなかった
――暗い世界で1人。少女は目を覚ます
そして考える。ここはどこか。私は誰なのかと。すると、心の中で誰かが囁く。『貴方は私。私は貴方。だから何も考えなくていい。これからは…私が貴方が嫌なことをすべてやってあげる』
それは危険な話だと少女は体を起こし、辺りを散策する。しかし、体は鎖に繋がれたように重く、動かすことなど出来ない
少女の意識は風に吹かれた灯火のように消えかけ、何も感じなくなりそうになったその時、彼女の手に誰かが触れた
そう。これは彼女の物語であり、悲しき宿命を背負った少女の物語でもある
伐難の伝説任務始まりました!
あ、六花と瀞のキャラ紹介更新入りましたので見てくれると嬉しいです!
UI20,000人+お気に入り100達成記念作品アンケート
-
魔神戦争の話
-
六花と雷電将軍の模擬戦
-
在りし日の仙衆夜叉たち
-
瀞と甘雨のお話
-
六花と璃月キャラの話
-
瀞と冒険者
-
岩王帝君と飛雪大聖