この期間中考えていたんですが、伐難の伝説任務の1話と2話の間に新たな話を挟むかもしれません。ただわからなくならないようには出来ます
――夜蘭side――
璃月港、岩上茶室の一室にて夜蘭は凝光から依頼された書類を机の上に広げ、その書類から読み取れる情報を整理する。その書類は、かなりの機密的な書類であるが、一大事を争うため、一時的にここに持ってくることが許可された
―直近、璃月全体的に謎の魔物に襲われるというケースが増えてきている。その魔物はテイワット全域で脅威とされているようなアビス教団というものでなく、全くの別物だ。それは黒くて、モヤのようで…と人々では個体差があるのか別の回答をしている
襲われるだけでなく、実際に行方知らずになっている者もおり、仙人の武を備えた申鶴が実際に行方知らずとなっている
…書類の中身はだいたいこんな感じだ
夜蘭(魔物は何故人々を襲うのかしら…縄張り?いえ…それなら各地で見られるのはおかしいわね…そもそも行方不明にすることの出来る魔物なんているの?それだけでなくて人によって姿が違う…)
夜蘭は様々な仮説を立てつつもその仮説を自らで潰していく。そうすることで、余計な選択肢は消え去り、真実のみが明らかとなる
だが、今回は一筋縄では行かなそうだなと夜蘭は少なからず思うことどろう。現段階でも特定することは出来るが、それには多大な時間を費やしてしまう
夜蘭「はぁ…やっぱり次なる報を待つしかないわね」
するとそこに夜蘭の部下である文淵が夜蘭に報を持ってくる。その報の中身は今夜蘭が考えることを優位に進めるための情報であった
―陸上にて襲われた、あるいは行方不明になった人の正確な数と位置、そして残されていた物について。だがそれはどれも一貫性がなく本当に獣が襲ったとも言えるような配置であった
ますます状況が複雑になる。獣であれば人によって姿が変わる事はない。急な攻撃に錯乱していたという可能性もあるが、武を備え精神的にも強い千岩軍の兵士の目撃情報でさえ同じような話をしていた。つまりは本当にその姿である…といえるのだろう
夜蘭「情報が混雑してるわ…私が直に行かなきゃわからないのかもしれない…宝盗団を利用して調査しようかしら」
書類を人目の届かない場所に隠し、夜蘭は岩上茶室から出る
文淵からもらった情報が書かれた紙を見ながら、次はどこに来るのかを考察し、作戦を考える。魔物との遭遇は偶然か必然か。もしかしたら魔物との遭遇はなにか原因があるのではないか
―よく紙を見て考えてみると、そこからヒントが得られた。まず、はじめに奥蔵山付近からその魔物の襲撃は始まり、徐々に璃月港に来ているかのような…そんな雰囲気を感じた。次に数。魔物に襲われた人々は一人だったものは誰もいない。つまりは複数人のときであり、かつ一人は必ず逃す…そうすることによって何が生まれるのかは夜蘭には分からなかったが、複数で行動させれば魔物はよってくる可能性があることがわかった
夜蘭「よし…じゃあ作戦を開始しましょう」
夜蘭は身分装って宝盗団に嘘の手紙を書く
その内容は、この場所に――のお宝が眠っているらしい。まだ誰も手をつけていない。君たちが独占する事ができると言った内容だ。宝盗団はそういった情報を嘘とは思わず行く習性がある。なぜなら宝盗団のほとんどの団員が金に困っているとか目立ちたいからとかそういった理由で入団しているから
そしてその手紙を矢の先の方に取り付け、宝盗団のいる場所へと足を進める
あいにく宝盗団はそこら中にいるため見つけるのは簡単で、拠点としている場所に夜蘭は弓を放つと、宝盗団はすぐさまその矢についた手紙を見つけその手紙を広げる
そしてその情報が嘘だとも知らずにそさくさと盗掘する準備を始め、その場を去る
夜蘭(相変わらず目ざといわね。でも今回はそれに助けられるわ)
夜蘭もそれを影から見守るように宝盗団を追いかける
奥蔵山の近く。天穹の谷と呼ばれる遺跡がたくさん集まっている地域の近くの山風にその宝盗団は向かい、夜蘭はその様子をバレないように観察する
夜蘭に騙された宝盗団はみんな感情を表に出し、騙されたや騙したやつを倒しに行こうとか様々な事を口に出していた
そう思ったのも束の間。次の瞬間、その宝盗団の目の前には黒い煙を纏っていると言っても過言ではない謎の魔物が現れ、宝盗団を襲い始めた
元素のちからとは違う黒い炎がその魔物から放たれ、宝盗団がすぐにやられる
夜蘭はここにいてはまずいと思い、すぐにこの場から逃げる
あの魔物は普通ではない
あの魔物に近づいてはならない
あれは禁忌に匹敵する
魔神時代に封印された古代の異物か
夜蘭にはそのどれか判断は出来なかったが、ただ一つ。その魔物は夜蘭がこれまで得てきた情報をすべて無駄にするかのような存在であり、夜蘭には解決のしようが無いものであったということだけ
そして夜蘭がその魔物から逃げ、魔物が追ってきていないかと振り返ればそこには…黒い煙の中に佇む真っ赤な眼光が夜蘭を睨みつけていた
?「…………水」
魔物から発せられたその言葉は夜蘭には解読できず、夜蘭は魔物からの打撃によって意識を失った
群玉閣
夜蘭「………うっ」
目が覚めた夜蘭は見知ったような天井を見上げる
そして体を起こそうとすると、見知った女性の声で夜蘭に声をかける。その言葉は心配の声。その人によると夜蘭は天穹の谷近くで倒れており、血は流れていなかったものの危険そうな状態であったため運んできたのだそうだ
夜蘭自身、外傷はないと自覚しているのだが、如何せん殴られたと思われる部分が痛む。体を動かすのも苦では無いのだが、痛むため動かしたくないそうだ
―誰からやられたのかと女性から問われ、夜蘭は答えようとする…が、やられる直前の記憶がごっそりとなくなっている。誰からやられたのかも誰がいたのかも覚えていない状況だ
夜蘭(なるほど…これが証言者が答えていた真実ね…)
手がかりは無くなったのかと思ったが、それがわかっただけでかなりの進歩であるとその女性に伝えた