白雪に染る夜叉   作:ほがみ(Hogami)⛩

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この魔神任務の時間軸は、【あなたがいる時空】の後になります。
まだクリアされてない方には、とんでもないネタバレになりかねない(できるだけしないようにはしますが、おそらくなる)ので、ネタバレヤメロって方は戻ることをオススメします。


1話 奇妙な夢

「…旅人………旅人……旅人!!!」

蛍「ん…?」

 

目を開けると、朝日が窓から床を照らしており、パイモンが心配そうな目で蛍のとこを見ていた。小さな手で蛍の手をギュッと握っていたことから、なにかあったのだろうか。

そういえば…たしか悪夢を見て…夜に起きたような…

 

パイモン「お前うなされてたから心配したんだぞ…?大丈夫か?」

蛍「うなされてた…?」

パイモン「そうだぞ!なんだか苦しそうにしてたし…」

蛍「そう…心配かけてごめん。夜もそうだったよね」

 

そのように言うとパイモンは不思議そうな顔で「夜???」と呟いた

蛍はぼんやりとした記憶にある夜のことを話すと、パイモンは「オイラは一度も起きてないぞ?その赤い髪の人も知らないし…寝ぼけてるんじゃないか?」と

確かになんだかいつもと調子が違う気がする。あの時ースカークと一緒に力を取り戻そうとしていた時のような気だるさがある。

だがその時と違うのは、はっきりと自分の力を感じれるし、意識もある。手を広げたり閉じたりしていると、パイモンはまた心配したみたいで、とりあえずご飯たべようぜ!と励ましてくれた

 

 

 

璃月の旅館から出てご飯を食べに万民堂へと足を運ばせた

卯師匠にご飯を作ってもらっている最中、変な胸騒ぎを蛍は感じていた。この場所がなんだか嫌な感じ。逃げ出したくなるようなそんな感じだ

 

蛍(確か…夢の世界で…この場所から逃げようとしていたような…)

 

ぼーっとしていると卯師匠、いつものお願い〜と叫ぶ誰かが隣に座る。

聞き覚えのある声だったため、目を向けると、そこに居たのは瀞だった

 

瀞「おはよう。2人も朝ごはん?」

パイモン「そうだぞ!旅人が変な夢見たーとか言うから気分転換に食べに来たんだ。夜中に悪夢から起きたとか、赤い人を見たとか…」

瀞「悪夢かぁ…最近璃月で多いんだよね。不卜㢒でもそういう問い合わせが多いみたいで―――」

 

瀞は話をいきなりやめてぼーっとする蛍のことを見つめ始めた

その視線に気づいた蛍がどうしたのかと聞くと、少し検査したいから目を瞑ってくれる?と瀞は言う。

蛍は言う通りに目を瞑ると、瀞は蛍の胸に手を当てて何かを感じ取るように深呼吸をした

数秒…体の中を透き通る水が通過する感覚があった後、瀞はふぅと息を吐いた

 

瀞「――もう目を開けていいよ」

蛍「なにかあった?」

瀞「貴女から変な気配を感じてね。そしたら案の定、業瘴みたいな変なのが付いてる。悪夢もそのせいだと思う。なにか心当たりは?」

 

心当たりはない。どこか業瘴が強い場所に行ったことも無いし、璃月には最近戻ってきたし…

 

パイモン「そういえば、瀞は夜叉だよな?邪気払いとかできないのか?」

瀞「簡単な邪気払いならできるけど…貴女に付いているのは私じゃ払えない。これは濫に頼むのが正解かも」

 

濫。それはかつて瀞の体に居た2人目の瀞。璃月の行方不明事件後、旅人達はその姿を見ていない

すると瀞はこの場所に行ってみて。と1枚の紙を渡してきた。璃月の外れに丸印が付いている。その場所に濫は居るはずだと瀞は話した

 

パイモン「濫ってどんなやつなんだ?この間は赤い水玉みたいな感じで話しただけだけど…」

瀞「濫は私の妹です。肉体を失ってから私の心に住んでたけど、この間の騒ぎで再び分かれることが出来たの。姿は私にとても似てるので、すぐに分かりますよ」

 

その時、卯師匠のご飯が目の前に置かれた。瀞の目の前には真っ赤な謎の料理が…蛍は、パーッと食べ終わった後、すぐにその場所へと向かうことにした。瀞は用事があるみたいでここでお別れみたい

 

 

 

 

地図の場所は璃月港から黄金屋の方向へと向かい、巨大な二柱の石像の先。銅雀像の社の道を挟んだ向こう側につけられている

確か元々は宝盗団が占拠していた空き家だったと記憶しているが…

いざその場所にいくと、宝盗団は既にどこかへ消え、代わりにその空き家の入口に【薪炎堂】と札が置かれていた

その近くにはポストのようなものがあり、その隣に筆と紙が置いてある

 

パイモン「なにか書いているな。どれどれ……『御用の方は紙に書いてこの箱に入れて置いてください。近いうちに解決に向かいます』?近いうちに解決ってなんだ??まぁいいや、ノックしてみようぜ」

 

蛍はポストから離れて家の前に立ち、ノックをしてみた

…しかし応答はない。留守なのだろうか

続いて声をかけてみる。そして耳を澄ませて音をひとつ残らず拾う

…やはり反応は無い。

留守なのかと踵を返そうとした時、背後から男性の声が聞こえた

 

「その家の主人なら今はいないよ」

 

振り返ると、石垣の角に背をつけてキランっ( -`ω-)✧と格好つけるフォンテーヌ人が居た

 

パイモン「お前誰だ?」

アルジャン「私かい?私の名前はアルジャン・テーヌ!美を追い続ける旅人さッ…フォンテーヌからはるばるこの璃月まで来て、ついに私は見つけたのだよ!美しく素晴らしい彼女を―」

パイモン(こいつ頭でも打ったのか…?なんか怪しいぞ…)

 

パイモンが疑っている中でも、アルジャン・テーヌは自分がここにいる理由を話し続ける。最高の絵の題材になって欲しいから、この家の主(濫)を待ち続けているらしい…

―彼女は今まで見た中で1番に美しい!彼女の協力があれば、私は美を体現できるっ!と見てるこちらが恥ずかしくなってくる言葉を並べ続けいた

 

蛍「あの…質問いい?」

アルジャン「なにかね?」

蛍「待ち続けてるから…この家の主は帰れないんじゃない…?」

 

それを言うとアルジャンは( ゚д゚)ハッ!とした顔で、そういうわけか!ありがとう旅の少女よ!!!また会おうッ!!!と言ってどこかへと去っていった

なんだったのだろうか。恐怖すら感じる美への追求。芸術、極まれりとは言うものの、あそこの境地は恐怖だ

去っていく男のことを考えていると、突如、背後の家の扉が開き、助けてくれて感謝するわ。と少女の声が聞こえた

振り返るとそこにいたのは、瀞にとてもよく似ている黒地にインナーが赤い少女が直立していた

 

?「あの人、1週間も私の家の前に立ち尽くしてたのよ。全く…迷惑過ぎるわ」

蛍「あなたが濫?」

濫「そうよ。あ、そうね…この姿では初めて会うわね。改めて自己紹介するわ。私は濫。瀞の姉にして矛。夜叉名を喫焚と言うわ」

 

蛍はその言葉や彼女の姿に少しばかり懐かしいような気配を感じ、もしかして…前にあったことがある?と聞いてみるが、濫はこの姿では初めてのはずよ。と答えた

濫はそれでなんの用?と蛍達に尋ねる

 

パイモン「えぇと、こいつが悪夢見たらしくて、それを瀞に話したらなんか変なのが付いてるって話で…濫なら払える可能性があるって事で来たんだ」

濫「へぇ…瀞が払えない位のなら、よっぽど複雑か業瘴に近いものなのかしら…少し見させてもらうわね」

 

そう言って濫は瀞と同じ要領で蛍の体内を見た。暖かい炎が身体中を周り終わると、濫はそういうこと…と呟く

 

濫「結果から話すわ。貴女に付いている…いえ、貴女に起こっている現象は――地脈からの異常な干渉…ってところかしら」




美を追求する者―アルジャン・テーヌッ!!!!!
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