白雪に染る夜叉   作:ほがみ(Hogami)⛩

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評価1ついちゃった…と思ったんですが、評価1でも貴重な評価ですのでこの一票を大切にしていきたいと思います
ただ…これだけは言わせてほしい














ー毎回同じ人が私の作品に1つけていくのはもう私のアンチやんけ


1話 妖魔の気配

――旅人side―――

三杯酔――璃月チ虎岩の一角にある茶店。そこには講談師がいて、飽きることの少なく、お茶も翹英荘の良質な茶葉を使っているらしいからとても良いものだ

旅人はこの三杯酔に呼び出された…

 

パイモン「鍾離―来たぞー」

 

旅人()の隣を浮遊する小柄な少女は三杯酔の席に座る凛々しい男性に声をかける。彼の名は鍾離。葬儀屋往生堂の客卿で、謎多き人。博学多才で伝承・儀式・歴史・鉱石・植物と、ありとあらゆることをその頭に入れているため、璃月では先生という愛称が使われている

 

鍾離「来たか」

蛍「今日はどんな用事なの?」

鍾離「話が早くて助かる。だが、稲妻から帰ってきたばかりだろう?まぁこの店のお茶でも飲んですっきりとするといい」

パイモン「そんなこと言ってモラは大丈夫なのか?」

 

すると鍾離は心配しないでくれと一言。モラに関しては今までは「公子」が払ってくれていたのだが、あの"一件"があってから、「公子」は璃月にいることが出来なくなってしまった

どうやってモラを払うのだろうか…と蛍とパイモンは同時に思ったはずだ。モラに興味がなかった鍾離は普段から財布の残金を確認していない―というか財布を持っているのかもわからない

 

鍾離「ふっ…安心しろ。往生堂に請求すればいい」

パイモン「な"」

 

パイモンはどこから出したのか分からない太い声を出した

 

パイモン「な、なぁ鍾離…そんなことして…大丈夫なのか…?」

鍾離「心配するな。それ相応の仕事はしているからな」

蛍「そういう問題じゃ…まぁいっか。お茶はまたの機会に。それでなんの御用でしたっけ?」

鍾離「近頃、妖魔の気配が1層強まっているらしい。層岩巨淵を初めとして、今は各地にその気配は広まっている。原因は不明だ」

パイモン「妖魔の気配…まさか魈が大変な目に!?」

 

魈は望舒旅館付近の妖魔の討伐を命じられた夜叉だ。別名降魔大聖。あの強い魈が簡単に負けるはずないと蛍はどこか思っている節もあれば、もしやられていたら…という不安が蛍の心を揺さぶる

不安になったのが鍾離にバレたのか彼はにこやかな笑顔でこう呟いた

 

鍾離「彼ならば、契約に従い、望舒旅館付近で闘っている。大事には至っていないし、なんなら心配する必要も無いだろう」

パイモン「そうかぁ…よかったぁ…」

蛍「それで、私にそれを倒してほしいの?」

鍾離「ああ、弱い輩は妖魔退治の専門家に任せておけばいい。君たちには、一段と目撃情報が多い場所の調査を頼みたい。本来、こういうのは玉衡や天権が直接君に頼むのだろうが、今回は少し特殊でな。俺が頼むことにしたんだ」

 

そういって鍾離はお茶を一杯のんだ

 

蛍「少し特殊?」

鍾離「そうだ。妖魔の気配は人には感じられにくいからな。気配が100上がるのならば人であろうとわかるが、10程度妖魔の気配が上がったところで人は感知できない。だが、その10でも積もりに積もれば脅威となる」

蛍「だから私に調査を頼みたい…そういうこと」

 

鍾離は深くうなずく

塵も積もれば山となる―と稲妻のことわざがある。それの意味は、小さなことでも積み重なれば山のように高くなるという意味だ。今の状況はまさにそれと同じだろう。放っておけば次第に璃月の脅威に。もっと行けばテイワット崩壊の危機になるだろう

 

蛍「わかった。見過ごすわけにはいかないもんね」

鍾離「ありがとう。俺も一緒に行ければよいのだが…」

胡桃「あ、いたいた!鍾離さーん!」

鍾離「…とまぁ彼女が呼んでいるからな、俺はいけない。この紙に目撃情報が多いところをまとめておいた。何かあれば往生堂の渡し守に話しかけてくれ」

 

そう言い残して鍾離は机の上に一枚の紙を置き、胡桃のところに歩いて行った

鍾離もしっかりと仕事をしているのだな―とパイモンは感じ取った。それと同時に蛍は―鍾離先生…ちゃんと仕事してるなら金銭払いなよ…と思った

そんなことはさておき。蛍は鍾離が置いていった紙を見る。そこに書かれていたのは、鍾離が言っていた通り妖魔が最も多く目撃されている地名が書かれていた

 

 

―瓊璣野…帰離原

―珉林…奥蔵山

―碧水の原…無妄の丘

 

 

パイモン「うわぁ…結構多いなぁ…」

蛍「帰離原と無妄の丘は璃月港から歩いていけるけど…奥蔵山は結構遠いね…」

パイモン「そうだな。行こうと思えば全部行けるけど…そんなことやってちゃ日が暮れちゃうぜ…」

申鶴「おや…主たち。何をしている?」

 

どうしようかと悩んでいた蛍たちに申鶴は近づいていく。その頭には何とも可愛らしく木の葉が乗っかっていた。パイモンがそれを指摘すると、申鶴はハッと驚いたかのように頭を探り、ふふっと微笑む

昔に比べて彼女は感情が出るようになった。それは旅人と関わり、俗世を知ったからだろう

 

申鶴「それよりも主たち、何を話していた?」

蛍「最近妖魔の気配が強くなったらしいからその調査をしてくれって頼まれてね。どこにいこうかとかんがえてたんだよ」

申鶴「そうか。奥蔵山でも妖魔の気配が強まっていた。先ほど我が排除しなかったらもっと広がっていただろう…」

パイモン「そうかぁ…やっぱり奥蔵山にも――って!倒したっていったか?!」

 

パイモンはいつも通りのノリツッコみを豪快にかます

申鶴が奥蔵山の妖魔を退治したということは私は値は奥蔵山に行かなくてもよいのではないかと蛍は思った。その考えはパイモンも同じのようで、二人は顔を見合わせニコっと微笑んだ

 

蛍「ありがとう申鶴。おかげで手間が省けた」

申鶴「我がなにかした覚えはないが…主が喜ぶならよかった」

 

にこりと笑う申鶴に別れを告げ、二人は瓊璣野に足を運び始めた

残された申鶴は一人、去って行った彼女たちについて思う。一人で行かせて良かったのかと。妖魔は微量とはいえ確かに強くなっている。その影響は妖魔だけではなく、一般のモンスターも妖魔の影響を受けている。それがわかるのが先日、重雲と申鶴が対峙したヒルチャール暴徒だ

 

本来であればあの程度のヒルチャールは簡単に駆除できた。だが、予想外に強かった。だから二人はあのヒルチャールから逃げることを選んだのだ。まぁ六花が来てくれたおかげで最悪の事態は逃れたのだが…

 

申鶴「…一応のため我もついていこうか…」

 

そういい、申鶴は去っていった旅人を追いかけ始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瓊璣野―帰離原

 

蛍とパイモンは璃月港から寄り道なしですぐここまで来た。だけど、そこにはヒルチャールが数多く倒れているだけだった

何かおかしいと思った二人はあたりを見渡す。すると、倒れているヒルチャールの中心と思われるところに、見覚えのある少年が立っていた。深い緑の髪、和璞鳶と銘を打たれた槍をその手に持って佇んでいる彼の名は…

 

パイモン「魈!」

魈「…お前たちか」

蛍「どうしてここに…」

魈「我がここにいておかしいことがあるか?我は望舒旅館付近の妖魔退治を帝君から命に受けている。その責務をはたしたまでだ」

 

魈はいつもとかわらない雰囲気で言葉を発する

 

魈「お前たちはこの妖魔の気配を調査しているのだろう?ならば、無妄の丘に行くとよい。あそこは我の守備範囲外だ。まだ妖魔の気配がある」

パイモン「そ、そうか。ありがとな!」

 

2人は再び去っていった

2人に変わるように次は申鶴が魈のもとを訪ねた

 

魈「…一日ぶりだな」

申鶴「そうですね。ところで…旅人をみませんでしたか?」

魈「彼女らは無妄の丘に行っ――」

 

言葉の途中。ポシュっポシュっ…と妖魔の影響を受けたヒルチャールやモンスターが現れ、二人を囲んだ

申鶴は即座に槍を構え、戦闘態勢に入る

魈は瞳を閉じ、静かに申鶴に話しかけた

 

魈「ここは我に任せろ。お前は旅人のとこにいけ」

申鶴「!?―で、ですがこの量は―」

魈「こんなの…"あの時"に比べたらどうってこともない―いけっ!」

申鶴「お、この恩は忘れません―」

 

たったったと走っていく申鶴を見送る魈は少しため息をついた

―何がこいつらをこのようにしているのだろうか。こんな面倒なことを引き起こしているのだろうかと少し面倒に思う

だが、その思いもすべてここで断ち切るとしよう。そう思い、彼は面を被った

 

魈「"靖妖儺舞"っ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

碧水の原―無妄の丘

 

相変わらずここは怖い。どうせなら来たくないと思ったほどだ―とパイモンは言った。実際蛍もそのように思っている。この場所はテイワットでも唯一といってよいほど怖い場所なのだ。ヤシオリ島など比にならないほど怖い。なぜなら近づくだけで近くが霧に包まれたような感じになり、人魂のようなものが見えるから

 

パイモン「うぅぅ…やっぱり見間違えなんじゃないか…?」

蛍「見間違えのはずがないよ。魈だって妖魔の気配があるって言ってたしね」

パイモン「でも…でも…」

???「なんだおまえら!!!

パイモン「うわぁぁぁぁぁ!!!!」

 

謎の声が響き渡り、パイモンが大声をあげる

パイモンの声が無妄の丘に生える木々に木霊して、空間を渡り歩く。先程の声はどこから聞こえたのか全く検討もつかない。それどころか、その声を出したと思われる人もいないから尚更特定は難しい

 

パイモン「どどどどどどこにいるんだ!」

蛍「パイモン落ち着いて…」

???「ここはわれのなわばりだぞ!きさまらにんげんがたちいることはゆるされていない!

パイモン「ま、またきこえたぁぁぁぁ!」

 

パイモンはその声に恐れて蛍の腕を掴む。その蛍はと言うと、声の元を辿るために試行錯誤し、場所を特定しようとしているが、なかなか足取りが掴めない。何しろ妖魔なんて初めて退治するのだから

元素視覚を使っても、妖魔の気配は元素とは関係の無いものの可能性があり、何もてだかりがない

 

???「いますぐでていかぬといえのならば…ここでつぶすまで!!

 

この声が終わった途端、2人の目の前に遺跡守衛が突然現れた。それは霧から出てくるかのように本当に突然だった。その遺跡守衛はどこか今までのやつとは違い、弱点となるコアの部分が非常に赤かった

その遺跡守衛は1人ではなく、4、5ほど同じように出てきて、起動状態に入っていた

 

蛍「っ…」

 

蛍は剣を構え戦闘状態になるーが、さすがにあの旅人でも一度に4、5匹ほ遺跡守衛を相手するのは骨が折れる。しかも今まで触れてきたことの無いNewtypeの遺跡守衛だ

これは接戦になるな…と心の中で蛍は思った

 

???「いけ!わがしもべたちよ!

パイモン「わわわわき、、きたぁぁ!!!」

蛍(…どうする…この数を私ひとりで倒せる…?魈がいてくれたら心強いけど、いつまでも頼ってるばかりじゃいけない…)

遺跡守衛「ーー=ー ̄\___」

 

遺跡守衛の機械音が鳴り止まず、こちらに向かってくる

早く出さなくては…と蛍は焦る。パイモンは怯える。申鶴は未だ来ず、ただ時間だけがすぎてゆく

 

ーと、蛍の判断が遅いのに見限ったか、天から一筋降りてきた

それは冷たく、落下した瞬間に付近に霜が着く程だった。その落ちてきたものは人であり、魈と酷似した服装をしていた

 

??「ふっー!!」

 

その人は着地したかと思ったら、一時の間に次々に遺跡守衛を倒していく。それは稲妻で雷電将軍と戦った時のように素早かった。雷光。もしくはそれに準ずるほどの速さだった。的確に弱点を撃破していくその姿は、刻晴の元素爆発と似ている

あの遺跡守衛を一秒もかからず倒したあの人は一体…と蛍が考えていると、その人は目を瞑り集中するかのように静かに立っていた

 

??「そこかーっ!!!」

 

突然目を開き、空中に一閃。直後、その一閃を放った場でアビスの魔術師が勢いよく吹き飛んだ

 

アビス「お、おまえはなんなんだ…わがしもべをいっしゅんでたおすなどー

??「…冥土の土産に持っていけ」

 

その人はアビスの魔術師に止めを刺した。その止めを刺した時間は雷電将軍と戦った蛍でさえも見えないほどだった。つまりは雷電将軍を上回る可能性があるということだ

その人は武器をしまって立ち尽くす二人に近づいてくる

 

??「…判断が遅すぎるぞ」

 

彼は一言、蛍に向かってそういった

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