星降る里へ   作:もっち~!

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いっぱしのギルド職員に

 

2日目…受付業務に駆り出された。色々な種族の方々への対応…各種言語をマスターしていく。言葉をヤリトリを繰り返していくだけでマスターするのか。NPCのギルド職員との会話でも覚えられるようだ。

 

午後からは製作工房に回された。冒険者ギルド内でも鍛冶、木工、金工などの武器防具の製造、修繕が行われるそうだ。最初に回されたのは、リアルで経験のある研磨作業である。主に刃物を研ぐ仕事である。リアルで料理をするので、包丁を研いだり、おろし器の目研ぎなどをよくしていた。なので、苦では無い。経験があったせいか、研磨スキルが手に入った。調子こいて現場の刃物類のほとんどを研いでいたら

 

「ほぉ~、お前、気に入ったぞ」

 

と、親方に気に入られ、褒美に錬成スキルをもらった。錬成スキルは同一素材を変形加工出来るスキルである。例えばインゴットから剣などを錬成したり出来る。刀は、複合材なので、鍛冶スキルがいるそうだ。そのせいか、鍛冶場へと拉致された。鍛冶場はサウナを化していた。汗臭のするスチームサウナであり、慣れるまで、ゲロゲロ状態であった。こんな臭いを再現するなと言いたい。リアルでこんな臭いしないぞ!悪臭に耐えて、鍛冶スキルを得るのに3日かかった。合金製造をしていたせいか、錬金スキルも覚えたのはラッキーだろうか。

 

6日働いて休暇を貰えた。休暇と言っても、ゲーム内でテストをしないとダメであるけど。現在の時間の流れはリアル1時間で1日の割合で、まだテストを開始してから、リアルでは1日経っていないのだった。通常ゲームでは、4時間で1日経過で、リアル1日でゲーム内は6日になる。メンテなどのゲーム停止時には、ゲーム内時間も止まるそうだ。

 

 

「シン、これで刀を作ってみな」

 

兄であるイッセーから木材を貰った。錬成で刀にしていく。強度を上げる為、木繊維を圧縮したり、しなりを盛らせる為、繊維方向に柔軟さを持たしたり。短刀と脇差しを作ってみた。

 

「その刀を手入れをしつつ1年つかってくれ」

 

何かのテストだろうか?木製品と長く付き合うって、付喪神が憑くかのテストか?手入れはワックス塗りで良いのかな?毎日、補修もしないとダメかな。

 

グランドマスター室から出ると、製造現場の親方からの指示で、薬草採取の為に森へと入っていく。木刀でゴブリン狩り…切れない。木刀で撲殺状態である、コレはダメだな。錬成で斬れるように刃の角度を調整していく。金属の様に薄くすると、欠けるし、どうするかな。

 

刃に鉄をコーティングしてみる。2体処理すると、コーティングが剥がれる。実用的では無い。チョークスリーパーの要領で頸動脈を遮断する感じで、首筋に狙いを変えて叩いていく。首回りの脂肪の多いオーク相手だと通用しない手である。そうだ!必殺仕事人の様に…鉄のインゴットからかんざし状の物を錬成してみた。鼻の穴から脳へのダメージ狙いである。これのせいか、暗殺術が芽吹いた。暗殺術持ちのギルドの職員って、良いのか?

 

斬れない木刀とかんざしタイプの武器でゴブリンと狼を退治しながら、薬草を採取していく。果物を見つけ、一休みの傍らステイタスをチェックすると、レベルの表記が消えていた。強くなったのか、どうかがわからない。通常、プレイヤーはHP,MPは勿論、STR,VITなどのステイタスが存在するが、俺のステイタスには表示されないのだった。運営サイドのプレイヤーは、一般のプレイヤーと別物なのだろうか?

 

オークの集落を何回か殲滅すると、冒険者ギルド内での指名依頼が増えていく。まだ公開オープンしていないので、一般プレイヤーの冒険者が居ないため、リポップしたモンスターの間引きや、ダンジョンから溢れたモンスターの殲滅など…いつの間にか冒険者ランクがAになっていた。

 

「一般プレイヤーでAランクはまだいない。誇ってもいいぞ」

 

と、グランドマスターの兄。

 

 

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