頭文字Dー歌姫の最速録ー   作:三坂

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高橋啓介を見事打ち破った友奈
だがそれは赤城レッドサンズの一人を地元で倒したことを意味するため彼女は赤城の歌姫として一躍有名人になってしまう。
だがそれだけでなく、友奈に対して密かに次の獲物と定めた二人の人物が現れたことも…。





第七話 愛車探し

 

 

D-Ⅸ様考案キャラ&愛車紹介

(三パートにわけて紹介します)

 

・峠の三人娘

三人組の女走り屋。

東京や神奈川の峠がホームだが、最近は他の山への遠征にも前向きで、秋名などの北関東の峠にも顔を出すという設定。

他人の車を貶しつつ自分のテクを見せつけるために挑んでくる悪や闇属性の『東京から来た二人』とは対極になる善や光の明るいキャラとして考案。

車を貶すよりも褒めて、お互いの成長目的や親睦を深めるためにバトルの申し出をするイメージ。

 

 

葉山 香苗(ハヤマ カナエ)

年齢:27歳

身長:174cm

体重:???

好きな車:スポーツカー

特技:車の運転、絶対音感

嫌いなもの:嫌味の多い人、ゴミのポイ捨て

モデルキャラ:オリジナル

 

東京出身。

大学教授の父と、旧華族出身の母の元に生まれる。

お金持ちの娘らしい物腰の柔らかさや礼儀正しさの中に、彼女本来の活動的で朗らかな性格が見える。

現在は出版社に勤め、自動車系雑誌で記事の執筆や取材をしている。学生時代に親と共に訪れた山で遭遇した走り屋たちに魅了され、走り屋を目指す。

 

免許取得後はAE86を購入して走り屋デビュー。

S13、MR2、GC8、EK9、R33を経て現在はR34を所有。

このR34に行き着いた理由も「暴れる大馬力のエンジンを支え、タイヤとサスの力を100%引き出せる高剛性のボディこそ車には重要なの。エンジンや足回りをどれだけ作り込んでも、車の基礎中の基礎になるボディが耐えられなければ意味がないわ。R32より重いR33を私がむしろ名車と言い切った理由も、その優秀な剛性にあるのよ」と語る本人の持論による。

 

 

バトルでは経験に裏打ちされた豊富な技術と精度の高いコントロールが強み。

理論3割、感覚2割、才能5割くらいで走るタイプ。

ただし目立った弱点がない代わりに突出した長所もなく、例えば下りに特化した藤原拓海の様な尖った長所のある走り屋には対応し切れない事も。

彼女の黒い長髪に白い肌もあって一部の走り屋からは『死神GT-R』と対比されて『亡霊GT-R』と呼ばれることもあるようだ。

 

搭乗車種

日産 BNR34 スカイライン GT-R V-specⅡ

ボディーカラー:アスリートシルバー

馬力:370馬力

搭載エンジン:RB26DETT

駆動方式:4WD

外装・内装パーツ:BBS製LMにポテンザ、ブレンボのブレーキ、NISMO製フルエアロ、吸排気系と冷却系、補強と足回りをNISMOパーツで武装、ECUの調整。

 

ナンバー

練馬301

は85ー658

 

 

徹底した軽量化や馬力アップ、更にはブレーキの強化によって峠のダウンヒルやヒルクライムにも通用する車になった。GTRらしい剛性タップリなボディーにしっかりとした足回り、そして370馬力の心臓を活かした無駄のない走りをする(中里に近いかも?)

 

 

 

 

 

 

赤城での決戦から翌日、

渋川GSスタンドにて

 

 

樹「いやー!あれは凄かったですよ!まだアドレナリンドバドバで…!!」

 

 

拓海「分かったから…落ち着けよ樹……(汗)」

 

 

 

ある日のGSスタンド、いつものように仕事をしている池谷達であったが隙あらば土曜日のバトルで話題が持ち切り状態になっているようだ。樹に限っては謎のポーズをしながら燥いでおり、それを拓海が宥めている。

 

 

 

池谷「まあ樹の言いたいことは分からないこともないぜ。実際友奈ちゃんとんでもない快挙を成し遂げたんだから…!」

 

 

樹「ですよね池谷先輩…!!くぅぅ〜!!すげぇぜ友奈ちゃん…!!」

 

 

拓海「でも驚きましたよ…。まさか友奈ちゃんがあそこまで上手いなんて…」

 

 

池谷「俺もびっくりしたぜ。やっぱ見た目で判断しちゃいかんってことだな…(汗)可愛いから完全に油断してた…」

 

 

 

まさか友奈が高橋啓介を地元の赤城峠で二度も打ち破るどころかあれほどのテクニックを見せつけられたら、拓海でさえも意外と脳裏にあのときの衝撃が残っているようだ。だがそれよりも気になることが彼らにはあるようで…、

 

 

 

池谷「…だがそれよりも気になったのが友奈ちゃんがかつて群馬エリア最速だった『赤城の歌姫』、それを知らぬ間とは言えど引き継いでいたとはな…」

 

 

拓海「しかも当時最速だった赤城の歌姫が友奈ちゃんのお母さんと来ましたからね…」

 

 

樹「…けどこれで群馬エリアにはハチロクが2台ですよ2台…!!俺も早くハチロク手に入れて二人の仲間入りしたいっす!」

 

 

池谷「ははっ、そりゃいいことだな♪」

 

 

 

ハチロク乗りである友奈や拓海がどんどん大物になっていくのを見ているとやはり走り屋としての血が騒ぐのだろう。拓海と最強コンビを目指している樹は早く自分の車を手に入れて二人を目指してやるという意気込みを見せていた。

 

 

 

樹「もちろんですよ池谷先輩ー!ハチロク手に入れたら毎日峠走ってやりますから…!」

 

 

拓海「まあ頑張れよ樹ー…、ってそういえば今日友奈ちゃんいないけど休みなのか…?」

 

 

池谷「っとそういやそうだったな…(汗)友奈ちゃんは今日休みだぞー。だから俺たちで凌ぐことになるぞー」

 

 

樹「友奈ちゃん休みなのかー…。まあ俺は別に休みあっても出かけるところないですし車だってないから…。今頃何してるんだろうなー…(カンカン照りの空を眺めながら呟く)」

 

 

 

   

 

 

 

 

 

群馬県内

渋川市内某所

 

 

 

羽南「ごめんねー(汗)せっかくのお休みなのに電話かけちゃって…(汗)」

 

 

友奈「別に大丈夫だよー♪むしろ休みの時ににかかってきてくれたからナイスタイミングだったし♪」

 

 

 

それと同時刻、渋川市内の県道を見慣れた白黒のパンダカラーのハチロクが他車と交じるように走行していた。車内では助手席に座っていた羽南がステアリングを握る友奈に対して申し訳無さそうに話していた。どうやら急遽友人からの依頼が電話出来たようで今はどこかに向かっているらしい。

 

 

 

友奈「それで、どうして解体屋に行くのかを聞いてなかったねー、電話で話したときけっこう興奮気味だったけどなんかあったの?(ステアリングを握りながら)」

 

 

羽南「いやー、実は今から行くその解体屋のおじさんとは知り合い何だけど。状態のいい車が入ってきたら見に来なよって電話が今日来てねー♪(鼻歌交じり)」

 

 

友奈「ふむふむー、そういえば羽南ちゃん自分の車が欲しいって前々から言ってたよねー。でもなんで解体屋ー?車探すなら中古車ショップとか……」

 

 

羽南「最初はそうしようかと思ってたんだけど、たまにおじさんの解体屋に掘り出し物が入ってくるときがあるからダメ元で頼んでたの。そしたら当たりを引いた感じかな?」

 

 

 

話を聞く限りどうやら彼女の親と知り合いであるおじさんが経営している解体屋に友奈達は向かっている。サーキットやドリフト体験をしている彼女だが、未だにマイカーは持っていないようで時折掘り出し物が入ってくる解体屋のおじさんに前々から頼んでいたらしい。

そしたら案外にも早く当たりが来たようで、知り合いの中古自動車屋からいい感じの車が入ってきたと直接連絡して来てくれたため今に至る。

 

 

 

友奈「なるほどね、だから急に連絡してきたんだ♪それでその車ってどんな奴ー?」

 

 

羽南「ふふーん♪それは秘密だよー、まあ私もなんの車かしらないんだけどねー(テヘッ)♪」

 

 

友奈「秘密とかいいながら知らないって…(汗)おじさんからどんな車が来たとか聴いてないの?」

 

 

羽南「それが私も聞いたんだけど焦らしてなかなか教えてくれないんだよねー。最終的には来てみれば分かるって言われたけど…」 

 

 

友奈「なるほどねー…、どんな車だろう?普段借りてる車からじゃ想像出来ないなー」

 

 

羽南「まあ私普段いろんな車借りてサーキット走ってるからねー。私も想像は出来ないからけっこう楽しみだったりするんだー♪」

 

 

友奈「ふふ、それなら早く行ってみないとねー♪もしかしたら羽南ちゃんにぴったりの車かもしれないし♪」

 

 

羽南「だよね!ならさっさと行って確かめるとしますか…!私の初めての愛車になるかもしれないし…!」

 

 

 

一体どんな車なのか気になった友奈は尋ねるが、どうやら彼女も知らないらしくおじさんからは来てみれば解ると言われたようで一体どんな奴なのか期待を膨らませていらしい。そんな期待の中、二人を載せたハチロクはカンカン照りの朝日が照らしていく市街地をゆったりと目的地に向けて走るのであった。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

それから

数分後

渋川市内某所

荒山解体屋

 

 

 

 

渋川市内の外れにある年季の入った『荒川解体屋』と書かれた建物が視界に入ってくる。古さを感じるような外観をしていかにも解体屋と言えるような雰囲気を見せているのを横目に一台のハチロクが敷地内に入っていき、事務所と思われるプレハブ小屋の前にゆっくりと停車する。

 

 

 

羽南「ちーっす!荒川のおやっさんー!来ましたよー!」

 

 

荒川「おー、羽南ちゃん来てくれたか〜。待ってたぞー!ってそっちにいるのはお友達かい?」

 

 

友奈「結城友奈って言います♪いつも羽南ちゃんがお世話になってますね♪(ペコリ)」

 

 

荒川「いやはやこちらこそ〜(頭を下げて)にしても君、ハチロク乗ってるんだねー。なかなかいい趣味してるよ〜、女の子の走り屋もいいもんやなー♪」

 

 

友奈「えへへ〜♪ありがとうございます…♪」

 

 

羽南「こらこら〜、私の親友を口説いてないで電話の意味を早く教えて下さいよ〜」

 

 

 

ハチロクが入ってきて二人が降りてくるとほぼ同じタイミングでエンジンで気づいたのか、事務所の扉が開くとともにいかにも車好きのおじさんといった見た目のひとが作業着姿で出てくる。この人が羽南の顔見知りでもある『荒川解体屋』の経営者、荒川沖(通称おやっさん)。ここの解体屋を昔から営業しており、彼女の親が経営している整備工場とも長きに渡る付き合いのようだ(というか群馬県内だったら知らない人はいないほど)。

そして、友奈と話している荒川を不満そうな表情で急かしているところを見るに、彼がここに呼び出した張本人であっありもする…。

 

 

 

荒川「ははっ…!そんな急かさんでも車は逃げはせんよ~(笑いながら)。とりあえず二人共こっちについてきてくれ」

 

 

友奈「分かりました♪」

 

 

羽南「ほーい」

 

 

 

不満そうな顔をしていた羽南を宥めながらも手招きで着いてきてくれと口にした荒川はそのままくるりと向きを変えて解体屋敷地内にある倉庫へと歩みを進める。そんな彼の指示に答えながらも友奈と羽南は後ろをついて行くように、倉庫の中へと入るのであった。

 

 

 

 

 

 

倉庫内

ガラガラ…!!

 

 

羽南「うひゃー暗いねぇ…」

 

 

 

ゆっくりと音を立てながら扉を開けると、外の明るさと逆行するような暗さのあまりで羽南が目を細めながら倉庫内をキョロキョロと見渡していた。そんな彼女を気にせずに、慣れた手付きで入口近くに設置されていた照明スイッチに荒川は手伸ばして明かりを灯すように電源を入れる。

 

 

 

友奈「…お…!ねぇねぇ羽南ちゃん♪もしかしてあれじゃないかな?」

 

 

羽南「んー?どれどれー、っておぉ!あれは私のイチオシロードスターじゃないですか…!!」

 

 

 

天井に備え付けられた照明が倉庫内を照らすように明るくした直後、なにかに気づいたのか微笑ましい表情で羽南を呼び止めるように肩をポンポンしてとある場所を指差す。そう言われて同じように視線を向けた羽南であったがすぐさまその意味を理解したようで満面の笑みを浮かべながら視線の先、佇むように止まっている赤い色のロードスターへ駆け寄っていく。

 

 

 

羽南「凄い凄いじゃん…!!というか私が欲しかったNAタイプ!しかもリトラクタブルで状態がいいと来たよこれ!」

 

 

荒川「はっはっ!こりゃ大当たり引いてきたなー。羽南ちゃん前々からロードスター欲しいって言ってたから知り合いに頼んだら案外早く見つかったぞー」

 

 

友奈「良かったねー羽南ちゃん♪これけっこう当たりくじ引いた奴だよ…!!」

 

 

羽南「いやっほーい…!!まさに私ぴったりの車!(嬉しさのあまりロードスターの周囲をくるくると回っていると)…ん?」ピタッ

 

 

 

まさか自分が大好きなロードスターがこうやって目の前にあるのはどうやら想定外だったようで嬉しさのあまりガッツポーズをしながら羽南は燥いでいる。そんな自分の親友の楽しそうな表情に友奈も思わずクスッと笑ってしまい、荒川に関しては高笑いをしながらこれは成功だなという雰囲気を浮かべていた。

そんな中、ロードスターの周囲を回るようにくまなく見ていた彼女であったが視界の端に一瞬何か映り込んだことに気づいて先程のテンションが嘘かのようにピタリと止まる。

 

 

 

友奈「んぇ?どうしたの羽南ちゃん、そんな表情しちゃって…(首を傾げ)」

 

 

羽南「あーいや…、ちょっとあの車が気になって…(ふら~っと惹かれるようにそちらに向かう)」

 

 

荒川「お?」

 

 

 

さっきまでのはしゃぎようが無かったように突然動きが止まったことに気づいた友奈が首を傾げながらどうしたのかと羽南に尋ねる。そんな友奈にちょっとと答えた彼女がふらっと惹かれるように倉庫の端っこ、ロードスターが止まっているところとは正反対のところに向っていく。

荒川も羽南の動きに気づいて興味深そうな雰囲気を見せながらそちらに視線を向けると、そこにはリフトに上げている赤色の80スープラがひっそりと佇んでいた。

 

 

 

友奈「この車って…確か80スープラだったよね…?」

 

 

羽南「…うん。だと思う…(そっとスープラのボディに手を添える)…っ?」

 

 

 

もちろん友奈もこの車の名前は知っているため、名前を口にしながらひっそりとしているスープラを見上げるように見つめながら呟いていた。そんな友奈の呟きに答えながらボディにそっと優しく手を添えた羽南であったが、何か感じたのか眉を上げて目を一瞬見開く。

 

 

 

 

 

ー……なんだろう…この子……。ロードスターとはまた違ったオーラを感じるというか…もしかして…私を呼んでる…?ー

 

 

 

 

 

 

 

ロードスターとは明らかに違う独特な雰囲気、そして車なのにまるで自分を呼んでいるかのようなオーラを発しているスープラを撫でながらも羽南は知らぬ間に興味を惹かれて行くのであった…。

 

 

 

 






第八話 私の相棒
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