さてこのリメイクも10話超えまして、UAも200を突破とありがたい限りですm(_ _)m
イチャイチャを表現したくて始めて、途中で挫折して、続きを読みたいと言ってくれた親友のおかげで復活しと色々あったこの作品ですが、皆様にそしてもっと沢山の方に読んでいただけるように頑張っていきたいと思います。真面目か笑
紅茶第11話、投稿します。
ある日の学校。ある日のお昼。
4時間目の授業を終え、狛犬のクラスの中等部1年A組も昼食の時間を迎える。
給食というものが無い学園では、食堂に行くか購買に行くか弁当を持参するかどれかだ。
狛犬の周りの席の生徒も各々と行動する。
教科書などを仕舞った狛犬に近づく音。
「ヒナ、メシ行こーぜー!」
「ん、行こっか
話しかけてきたのはオレンジ髪にピアスといった派手な少年だった。
名前は、
某4人組のキラキラしたイケメンでも、可愛過ぎる声優でもなくどちらかというと見た目通りの不良である。
狛犬と同じAクラスで、小学校からの親友だ。
ちなみに"ヒナ"というのは狛犬のクラスでの愛称だ。
雛森だからヒナという単純な名前だが狛犬は気に入っていた。
以前は類斗含め3人にしか呼ばれていなかった呼び方だったが、いつの間にかクラスの何人かからも呼ばれるようになっていた。
「類斗は今日もお弁当?」
「おう、紗南のヤツが作りたいってうるさいからって痛ぇ!?」
「‥‥誰が作りたいなんて言いましたか。おばさまから言われて仕方なくやってるだけです」
2人に近付くのは、メガネの女子生徒。
長い黒髪をポニーテールにした彼女は呆れたように類斗を見る。
その右手には分厚い本、類斗の頭に激痛を与えた原因だった。
「ヒナさん、ついでに類斗。午前中の授業お疲れ様です」
「紗南さんもお疲れ様」
ニコリと上品に微笑むのは、
同じく同じクラスの親友である。
「おまっ、紗南!?本好きの癖に本で人を殴るか!?」
「便利ですよねー、本って。知識も得れて暇つぶしにもなって、おまけに武器にもなるなんて」
「全国の本好きに謝れ、お前は‥‥」
漫才のようなやり取りをする2人。
その距離感の無さを若干の羨ましさを持ちつつ狛犬は見守る。
「というか別に嘘じゃないだろ。お前が弁当を作り‥‥」
「さて、ヒナさん。お昼休みが終わらないうちにお昼を召し上がりましょう。このバカはほっといて」
「って俺の話を聞けよっ!あとしれっとバカって言ったな!」
「にゃはは、相変わらず仲良しだねぇ♬」
彼らに近づくもう1人の女子生徒。
茶色の明るい髪にネイルなどをしっかりした、類斗に負けず劣らず派手な少女である。
彼女は、
"しどりの"という名前で読者モデルとして活動もしている学園では有名人だ。
「莉乃さんお疲れ様」
「おっつかれー、ヒナくん♬」
なでなでと彼の頭を撫でる莉乃。
モデルだけあって狛犬より身長が高い彼女は、よくこうやって彼を子供扱いする。
「莉乃。お前、挨拶するのはヒナだけかよ」
「あれ?類斗くん居たの?」
「いるわっ!同じクラスだぞ」
「紗南ちゃん、お疲れ様〜♬」
「だから俺をスルーするなっ!」
数分後、ようやく彼らはお昼を食べるためいつもの屋上に向かうのだった。
「だから何度も言ってるでしょう、類斗。私が栄養バランスの取れたお弁当を作っているのに、惣菜パンなんて食べたら意味が無いと」
「紗南のメシ、量が少ねぇから足りないんだよ」
「あ、じゃあアタシがパンもらうねー!やりぃ、お昼ゲット♬」
「おい、莉乃!返せよ俺のコロッケパン!」
歩く道中もにぎやかな3人を微笑ましく見ながら狛犬はついていく。
彼ら4人は小学4年生からの付き合いである。
だが狛犬を抜いた3人はもっと付き合いが長い、いわゆる幼馴染だ。
類斗と紗南は0歳から、莉乃も2歳から知り合ってるとのこと。
そのためか、こうして3人と1人という状況になりやすいが狛犬はそれがとても居心地がよかった。
仲良しの彼らを見てると自然と笑顔になったりもする。
「相変わらずここは穴場だなぁ」
「これから暑くなるのにわざわざ日焼けしに来る人も居ないでしょう」
「日焼け止めだけじゃなくてパラソルとか欲しいよね〜」
屋上に着いた4人は、比較的綺麗な2個並びのベンチに座る。
右から類斗、狛犬、紗南と莉乃という順番だ。
「よしっ、紗南!弁当よこせっ!」
「…はぁ。どの立場で上から目線で言ってるのでしょうか、あなたは」
そう言いつつも彼に弁当を渡す紗南。
受け取った類斗はベンチに戻るとすぐさま箱を開ける。
純和風の彩り豊かなおかずは、彼のことを考えて1つ1つかなりの量が入っていた。
紗南はカバンからもう1つ弁当を取り出す。
自分の分かと思いきや、それを狛犬に差し出した。
「つ、作りすぎてしまったので、よ、よかったらヒナさんもどうぞっ!」
「えっと、ありがと」
やや裏返った声でそう言う紗南だが、狛犬の膝には朝作った弁当がある。
断るのも悪いと狛犬は受け取り、箱を開ける。
純和風の弁当はさっきの類斗と同じだが。
「おい、紗南!俺のにはそんな伊勢海老とか入って無‥ぐふっ!?」
一瞬で移動した紗南に腹パンされうずくまる類斗。
いつも通りの光景に狛犬と莉乃も全くツッコミを入れない。
さて話は戻って紗南の狛犬への弁当だが、全体的に豪華というか気合が違っていた。
類斗のは質より量といった感じだったが、狛犬のは一個一個への手間ひまが明らかに違っていた。
「紗南さん、いただきます」
「ど、どうぞですわ」
ややおかしな口調になった紗南はさておき、きちんとお礼を言ってから狛犬は弁当を食べる。
「うん、美味しいよ。出汁がしっかりしてて優しい味だね。何か安心するご飯って感じがする」
「そ、そうですか。ありがとうございます‥♬」
くるくると髪を指先に巻く紗南は、めちゃくちゃ上機嫌だった。
「じゃ、じゃあヒナくん!アタシも作ってきたから食べてよっ!」
カバンから弁当を取り出すと、無理やり紗南と場所を交換する莉乃。
差し出された弁当と手元の2つの弁当を見て、食べ切れるかなぁと思いつつ狛犬は受け取る。
莉乃の弁当は紗南と逆に洋風だった。
サンドイッチにミニグラタンにハンバーグなど可愛らしい弁当といった感じだ。
「おっ、じゃあ俺もひとくちぐほっ!?」
いつのまにか復活したのか、弁当に手を伸ばそうとした類斗の脛を蹴る莉乃。
痛みに悶える類斗だが、割といつも通りの光景のためスルーする狛犬と紗南。
「じゃあ、いただき‥」
「あっ、待って!せっかくだからアタシが食べさせてあげる!」
そう言って狛犬から弁当を奪うと、サンドイッチを手に持ち狛犬に差し出す。
「はい!ヒナくん、あーん♬」
「えっと‥莉乃さん、さすがにこれは恥ずかしいよ‥」
「大丈夫大丈夫、ここにはライバルと床に転がる類斗くんしか居ないから全然大丈夫。なんなら口移しでも‥」
照れたような顔をする狛犬に、サンドイッチ片手に息荒く迫る莉乃。
その時。
「やめなさいっ!」
「あだっ!?」
紗南の手刀が莉乃の頭に刺さる。
莉乃は頭を押さえながら紗南な方を向く。
「痛ったいじゃん!なにすんの、紗南!」
「莉乃が変態行為をするから当然の制裁です。第一そんな羨ま‥もといはしたないこと許しません」
「あんな下着の持ってる人に、はしたないなんて言われたく無いよ!あんなのいつ着るのよ!」
「なんで今それをバラすんですか!?いつかの為です!」
「残念でしたー!そんないつかは一生来ませーん」
「むかっ!大体貴女だって、ベッドの下のあの本はなんですか!あんなひ、卑猥な‥‥」
「なに勝手に見てるのよ!と、年頃だもん別にいいでしょ!紗南だって‥‥」
暴露し合いという喧嘩をする彼女たち。
これもいつも通り。
「ん、おいしい」
その横で、狛犬は莉乃のサンドイッチをひと口。
辛子が効いたマヨネーズソースが食欲をそそる絶品だった。
後で感想を伝えようと、狛犬は3つに増えてしまった弁当を食べ進める。
口喧嘩をする少女たち、そしてお腹と脛の痛みに悶え苦しむ少年。
いつも通りの光景を眺めながら。
「平和だねー」
ペットボトルのお茶を飲みながら狛犬は呟くのだった。
○A組幼馴染ズ
狛犬、類斗、紗南、莉乃の仲良し4人組のこと。狛犬は小4からの知り合ったため正確には幼馴染ではないが仲が良いためまとめられることが多い。一見すると類斗のハーレムかと思いきや、女の子2人とも狛犬が好きという謎の組み合わせ。
身長は、類斗<莉乃<狛犬<紗南
成績は、紗南<狛犬<<<<<<<類斗=莉乃
女の子な部分は、莉乃<<<<<<<紗南