夏休みですねー!みなさんは夏休みをどう過ごしてますか?という話をこの間もした気がする。多分気のせいですね(?)
食べにくいことこの上ない上に、食べ切る前に絶対飽きるりんご飴が食べたい。
紅茶20話、投稿します。
いつもの夜。いつものアジュガ寮。
今日の夕飯は準備しなくていいと言われ、みんなを待つと理由が判明する。
「みんなで闇鍋をしよう!」
御籤の宣言に顔を見合わせる狛犬たち。
風羽だけはいつものにこにこ笑顔で御籤を見ていた。
テーブルには、御籤が戸棚の奥から引っ張り出した大きい土鍋とカセットコンロ。
「あの‥会長さん本気ですか?」
「うむ。親睦を深めるにはやはり鍋だなって」
「じゃあ‥なぜ闇鍋に」
「その方が面白いだろう?」
自信満々の笑顔でそう言われるとそんな気がしてくる。
さすが学園生徒会のトップ、高等部生徒会長。すごい論破力だ。
と、袖を引っ張られる感触に横を向く。
希が部屋から出てきたため席は変わり、正方形のテーブルの右側は奥が風羽、手前が風鈴。左側は奥が御籤、手前が希。風鈴と希の間の一辺に狛犬が座ることになった。
引っ張られたのは右側、つまり。
「副会長さん?どうしました?」
「‥‥」
風鈴にジーッと目を見られる。
今の状況と風鈴を何となく合わせて。
「もしかして、闇鍋知らないんですか?」
「‥‥んっ」
どうやら正解だったらしい。
どこか恥ずかしそうな風鈴に説明する。
闇鍋とは自分以外には不明な材料を複数人で持ち寄り、暗中で調理して食べる鍋料理。通常では鍋料理には用いない食材が利用される事が多い。食事を目的とした料理というよりは遊び、イベントとしての色彩が濃い。基本的に一度自身の皿に取った物は食べなければならない(byウィキペディア)
狛犬がひと通り説明すると、一気に顔が曇る風鈴。
「‥‥ミク。それ本当にやるの?」
やはりやるのは嫌なようだ。
希も言葉には出さないがあまり乗り気ではないようで苦笑いを浮かべている。
風羽はよくわからないが特に反対する様子はない。
賛成2票、反対3票と旗色悪いが御籤の笑みは消えない。
「ワンコくん、確かに私は劣勢だよ。だがね、私には秘策があるんだよ。なぁカザ、希」
「「?」」
名前を呼ばれた2人がキョトンとした顔をする。
御籤は、ニヤリとした顔で2人を見ると。
「ワンコくんに、
「「!?」」
途端に焦り出す2人。
希は明らかに慌てた顔、風鈴は表情こそ変わらないがどこか青い顔をしている。
2人の様子の変化に逆に狛犬がキョトンとしてしまう。
急いで希が椅子から立ち上がると。
「か、会長さん!?ど、どの話をしているんですか!?」
「今更だが、希。私のことは御籤でいいよ」
「あ、はい御籤さん‥じゃなくて!」
「どの話か。逆に聞こう‥どの話だと思う?」
「ふぇー!?」
大声を上げて慌てる希に対し、風鈴はジトっと御籤を睨み付ける。
「‥‥ミク」
「ん、なんだい?そんな顔で睨まれたら興奮するじゃないか」
「‥‥はぁ、もういい」
諦めたようにため息をつく。
急な状況の変化に戸惑う狛犬。
御籤は変わらずそんな3人を見てニヤニヤと笑みを浮かべている。
「さて、改めて多数決を取ろうか。親睦を深める闇鍋に反対する人」
「はいっ」
狛犬は手を挙げるが、さっきまで反対派だったはずの2人は手を挙げない。
「では、賛成する人」
「親睦会いいですね〜」
御籤はもちろん、にこにこ笑顔の風羽も手を挙げる。
グルグル目の希は投票していることすら気づいていない様子で、風鈴はせめてもの抵抗とばかりにため息つきつつ目を伏せる。
「賛成2票、反対1票、無効票2票で賛成多数だ。この世は民主主義だよ、ワンコくん」
悔しいことに、めちゃくちゃ美人な顔で御籤は笑うのだった。
〜バラされたくない、あのこと(一部)〜
・風鈴‥寝ている狛犬に、「いつもありがとう‥ワンコ大好き」って言ったこと。
・希‥洗濯物に紛れ込んでいた狛犬の服を着て写真を撮りまくったこと。
・御籤‥実はただのブラフだったこと。