昨日思いっきり予約時間を間違えたので今日明日両方とも投稿します
我がスマホくんは朝と仕事中以外100パーにしてもらえない可哀想な(?)子なんですが、先日バッテリーが調子悪くなって交換することに。
相変わらず照れ屋でものすごく熱くなるのは変わらないのですが笑
紅茶第4話、投稿します。
放課後のアジュガ寮。
今日も狛犬の姿はリビングスペースにあった。
そしてその横にはもうひとり。
「姉さまは結構辛いものが好きなんですよー。家にいた頃は姉さま専用の七味とかタバスコがあったんです」
「へぇー」
メモメモ。
狛犬の手元のノートに教わったことを書いていく。
風鈴、御籤と続いて今日は風羽だった。
実際、寮で唯一の小学生である風羽は帰宅時間もそれなりに早い。
だが友達と遊びに行ったり生徒会の仕事をしたりと外にいる時間が多く夕食の買い物帰りの狛犬と同時というのもザラである。
そして、今日はせっかくだからと風鈴や御籤の食事の好みを聞くことにしたのだ。
「御籤さんはパスタ以外には和風の味付けが好きですね〜。あと甘い味付けが好みみたいです」
ほうほう。メモメモ。
片や家族、片や幼馴染というだけあって風羽は2人の好みをよく知っていた。
というか、狛犬が寮に来る前は風羽が家事担当をしていたらしい。
流石に風鈴や御籤も手伝いしていたらしいが、今は完全に狛犬に任せきりである。
狛犬としては気を使う家事もあるのでできれば手伝って欲しいこともあるのだが。
「もう1人の方は‥ごめんなさい、ふぅはわかんなくて」
「もう1人‥ああ、開かずの部屋の?」
この寮にはもう1人住人がいる。
それも狛犬の隣の部屋の人なのだが、会ったことは一度もない。
古い木造の寮だからたまに隣から音がするため居るのは間違い無いのだが、そのドアが開いたのを見たことはない。
「波真野さんって方なんですよ〜。確か中等部の2年生です」
「ほぉー」
先輩だったのか。
どんな人なのかと気になったが風羽もよく知らないようだ。
波真野さんの好みは不明だがとりあえず今出してるご飯は毎回完食してるから多分美味しく食べてくれてるのだろう。
「そして、ふぅの好きなのは‥‥」
「御籤さんよりも甘い味付けで肉よりも魚が好き、かな」
なんとなく思ったことを言うと、風羽はびっくりしたように目を見開く。
そしてにっこりと笑った。
「雛森さんすごいですね〜!もうふぅたちの好みわかっちゃいましたか」
「いやいや、風羽ちゃんだけだよ」
寮に越してきて最初は風羽が作ってくれて、そこから分担になって、狛犬の担当になった。
数日見ていた風羽の作り方と、狛犬が出した料理の反応から何となく気付いていた。
風羽にそれを伝えるとさらにニコニコする。
「気付かれちゃいましたか〜。きっと姉さまも御籤さんも知らない雛森さんだけ知ってる秘密ですよ〜」
「秘密なんて大袈裟な‥」
と、笑う狛犬にニコニコ笑顔のまま風羽が近づいて来る。
そして狛犬の耳に口を寄せる。
「このことは、ふぅと雛森さんの秘密ですから、ね〜」
可愛く舌を出す風羽。
何となく撫でたくなって思わず頭に手を乗せてしまう。
「んっ‥雛森さん撫でるの上手ですね〜」
「そうかな?ありがとう」
ナデナデ、ナデナデ。
風羽はネコのように目を細めて撫でるのを受け入れてくれる。
何となく狛犬も楽しくなって来てずっと続けてしまう。
気付いたら数分が経ち、そろそろ夕飯の買い物をしなきゃいけない時間である。
「風羽ちゃん、僕ちょっと買い物に‥‥」
"行ってくるから"と続けようとした時、風羽が一瞬だけ。ほんの一瞬だけ寂しそうな顔したのに気付く。
「‥買い物に行くから、風羽ちゃんも一緒に行く?」
「行きます〜!」
返事はすぐだった。
にこにこした笑顔で立ち上がる風羽。
そんな笑顔に狛犬も釣られて笑顔になる。
買い物袋を取って玄関に行くと、左手を掴まれる。
「風羽ちゃん?」
「せっかくですから仲良しで行きましょ〜♬」
たわいも無い雑談をしつつ、夕焼けの中左手をぎゅーっと掴まれたまま歩く。
「そう言えば、雛森さん」
「ん?」
「さっきのナデナデ‥‥もしかしてねえさまや御籤さんにもやってるんですか?」
さっきと同じにっこり笑顔だが、なんとなく。なんとなく威圧感があるような気がして、狛犬は慌てて否定する。
「‥‥なら、おっけーです♬」
なぜかご機嫌な風羽を左手に感じつつ、狛犬は考える。
今日の夕飯は甘く煮たお魚にしようかな、と。
琴町 風羽【Fu Kotomachi】
年齢:9歳
学年:初等部4年A組
身長:136cm
髪の色:ピンクバイオレット
瞳の色:同じ
家族構成:祖父、祖母、母、父、姉(風鈴)、兄(風鈴の弟)
好きな食べ物:煮魚
嫌いな食べ物:コーヒー
寮の部屋:101号室
☆呼ばれ方
狛犬‥‥風羽ちゃん
風鈴‥‥フー
御籤‥‥フー
希‥‥?