ってまたまた予約投稿ミスったのでこれ書いてる場合じゃなかったりします笑
22時までに投稿できたら、よく頑張ったと誉めて崇めてください(?)
紅茶第5話、投稿します。
風羽とたくさん話した夜のこと。
夕食後のまったりタイムにてお茶を配りつつ狛犬が気になったことをみんなに聞く。
「あの‥‥僕の隣の部屋の波真野さんってどんな方なんですか?」
みんな、と言ったが風羽がよく知らないことは昼間聞いてるし風鈴はお腹いっぱいになったからか既にうとうとしている。
お茶をふうふうしていた御籤が口を開く。
「ふむ、波真野さんのことか」
フルネームは波真野希さんって言うらしい。女性なのは洗濯物から知っていたが、改めて聞くと謎に意外な感じもしてしまう。
「波真野希くん。中等部の2年生だね」
希について教えてくれる御籤の話に頷きつつ、続きを待つ。
だが、御籤は顎に手を当て考えるように狛犬を見る。
「ふむ。ここから先を話す前に君に聞いておきたいが、この質問の意図はなんだい?」
「意図‥‥ですか?」
「うん、学年も部も違うとはいえ同じ寮に暮らす仲間のことだ。そして彼女には彼女の理由があって今の現状がある。ただの興味本位だったらこれ以上伝える気は無いかな」
御籤の厳しい言葉に、狛犬は黙ってしまう。
"興味本位"---その言葉が間違ってるとは思えなくなる。
御籤が自分の言葉を待ってる気がして狛犬は口を開く。
「副会長さん、会長さん、風羽ちゃんと話して自分がまだ全然みなさんを知らないなって思って」
---例えば、風鈴の気持ちをどうしたら察せれるかわからない。あれからも狛犬は相変わらず風鈴の思いを間違えてつねられてばかりだ。
---例えば、御籤のように風鈴とうまく話せない。そもそも御籤のことを全然知らない。
---例えば、風羽に聞くまでみんなの好みの食べ物を知らなかった。風羽に比べて僕はみんなのことを全然知らない。
狛犬が知らないことばかりなのだ。そして、まだ2週間だからって言い訳がしたくないぐらいアジュガ寮のみんなのことを気に入ってるのだ。
拙い言葉ながらそれを伝えると、御籤は優しく笑った。
「ふふっ、君らしいな。随分と小っ恥ずかしいこと言うからカザとフゥが照れちゃってるじゃないか」
「え?」
「!?」
風鈴の方を向くと、パッと目を逸らされる。
ほんの僅かに見える耳は赤くなっているようにも見えなくないような。
風羽は逆に、にこにこと暖かい目で僕を見ていた。
「さて彼女のことだが‥‥残念ながら教えられないな」
「えぇ!?」
めっちゃ褒められた気がしたのに、まさかの断られた。
訳を聞こうとした口は、先に口を開いた御籤によって閉じられる。
「それだけの強い思いがあるなら君が君自身の力でどうにかしてしまうのを私は望んでしまうな」
ニヤリと楽しげに笑う御籤が続ける。
「大丈夫さ。かの天の岩戸と違い、彼女の開かずの扉はそう難攻不落じゃないからさ」
話も終わって女性陣がお風呂に行ったり部屋に戻ったりした頃。
狛犬は洗濯物を持って個室スペースを歩いていた。
実は数ある家事の中でもこれが一番困る。
洋服や体操服程度ならまだ良いのだが、下着も狛犬に任されることが多い。
そういうのを気にしそうな風鈴もである。
信頼されてるのか、それとも男子と認識されていないのか。
「‥‥無い。無いよぉ」
と、階段を昇ってると聞き慣れない声が聞こえてきた。
ゆっくり階段を登ると個室スペースの廊下に人影があった。
「散々探して部屋になかったから‥‥あるとしたらこの辺りなんだけど‥‥」
人影は女の子だった。
真っ白の目立つ髪色の少女である。
その少女がなぜか床に四つん這いになっていた。
さっきの言葉と合わせても探し物だろうか。
もしかして、と思い少女に近づく。
よほど夢中になっているのか、彼女に後ろから近付いても全然気付いていないようだ。
そして。
「あの‥‥もしかして波真野さんですか?」
「!?」
狛犬の問いかけに跳ねんばかりに振り返る少女。
狛犬の顔を見てさらに驚いた顔をする。
「だ、誰!?男の子がなんでこの寮に!?というか名前なんで知って‥‥」
彼女のグルグルした目を見て狛犬は失敗を悟る。何とかフォローをしようと口を開きーーー
「へ、へ、変態さんだぁぁぁぁぁぁ!!!」
ーーー掛けたところで彼女は走って逃げてしまった。そのまま彼女は部屋へ駆け込んで、慌てて鍵を掛ける音も聞こえた。
「あっちゃー‥‥」
久々‥でもないがやらかしと失敗、そして逃げられた割とショックな気持ちを抱えて狛犬は暫く佇むのであった。
〜洗濯直談判の様子〜
狛犬:洗濯はしますけど畳むのはお願いしますよー。嫌じゃ無いですか?男子に服触られるの。
風鈴:‥‥別に気にしない。
御籤:なんなら1枚ぐらいなら持って帰ってくれて構わないよ。
風羽:お手伝いしますよ〜。
結論、諦め(でもたまに風羽に手伝ってもらう)