紅茶のおかわりはいかがですか?りめいくっ!   作:橘田 露草

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こんばとらー!くーさんこと露草と申します。

書いてて思ったのですが、この話まだ多分2話ぐらいは続きそうなんですよねぇ。
長い話にはなりますが、お付き合いしていただけたらと思います♫
お気に入りもUAもめっちゃ感謝しまするm(_ _)m

紅茶第9話、投稿します。


アジュガ寮の前日 中編

御籤と別れて数分後。

狛犬は高等部舎を出て体育館に向かっていた。

初等部・中等部・高等部の全てが使用するため、かなり設備が充実していると学校紹介パンフレットに書いてあった通りかなり大きい。

 

「西宮会長はなんでここに来るように言ったのかなぁ」

 

チラッと体育館を覗くと明日の入学式の準備のためか、垂れ幕やパイプ椅子などが並べられていた。

と、中に1人の女の子がいるのを見つけた。

 

「うんしょ‥‥はぁはぁ」

 

恐らく150センチもないだろうというかなり小柄な少女だ。

狛犬でも大変そうな量の椅子や書類を運ぶ少女に何となく不安を感じ近付く。

その時だった。

 

「きゃっ!」

「危ないっ!!」

 

並べてあった椅子につまづき少女が転ぶ----直前に狛犬が間に合い、抱きしめる形で少女を支えた。

少女が落とした椅子がガシャンと大きな音を立てる。

 

「大丈夫!?怪我してない!?」

 

少女を見ると、ボーっとした表情で狛犬を見ていた。

しばらくして抱きしめられている(今の状態)に気づいたのかワタワタと逃げ出す。

狛犬は逃げられたことに軽くショックを受けつつも、少女が怪我がしなかったことに安心する。

 

「ダメだよ、小さい子が無理したら。こういう時は男子を頼らなきゃ」

「‥‥あなたは?」

 

少女が口を開く。

見た目通りの幼い可愛らしい声だった。

 

「雛森、雛森狛犬だよ。君は?」

「‥‥風鈴」

「風鈴ちゃんか。よろしくね」

 

名前を呼ぶと何故か不満そうな顔をする風鈴。

その様子に首を傾げつつ、気になったことを聞く。

 

「ところで風鈴ちゃんはなんでこんな力仕事を?それも1人で」

 

広い体育館には風鈴1人しか居なかった。

式の準備をするというなら他にも手伝いがたくさん居てもいいが。

 

「‥‥みんな部活に行ったから。後は生徒会の仕事」

「生徒会のって‥‥」

 

確かこの学園では初等部でも生徒会があると聞いたが、それにしても1人でこの力仕事は流石に酷すぎる。

ある程度は終わっていそうだが、それでもまだ並べられて無い椅子や付いてない飾りがいくつかあった。

 

「手伝うよ。小学生が1人じゃ大変だし」

「‥‥部外者を関わらせるわけには行かない。それに私は小学生じゃ‥‥あっ!?」

 

急に大きな声を上げる風鈴。

目線の先には狛犬の腕、わずかにだが出血している場所だった。

多分さっき風鈴を庇った時にできた傷だろう。

 

「ど、どうしよう‥‥!?」

「大丈夫だよ、このくらいならすぐ治るから」

 

実際、指摘されるまで怪我してることにすら気づいてなかった程だ。

だが風鈴は全く聞いてないのかアワアワとすると。

 

「ちょ、ちょっと待ってて!」

「あっ、風鈴ちゃん!」

 

そう言うと風鈴は体育館を出てどこかに行ってしまう。

ポツンと1人残された狛犬は作業しようか迷った結果、風鈴に言われた通り待つことにしたのだった。




〜振り返ってのミニ雑談〜
狛犬:そう言えば副会長さんこの時めっちゃ話してくれましたよね?
風鈴:し、知らない‥‥(プィッ)
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