岸辺露伴は走らない   作:ボンゴレパスタ

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岸辺露伴は調べない11

 

 

 

 

自身の背後からけたたましい音が鳴り響く。

その音は、まさしく自身の首を吹き飛ばさんと落下していくギロチンそのものだった。もつれそうな足を堪え、何とか繰り出しながらタキオンは廊下を文字通り「死力を尽くして」疾走していた。

 

 

 

 

唐突に自身の背後から風圧を感じ、頭をかがめる。すると自身の頭上を大きなガラスの破片がまるで射出されたように勢いをつけて通り抜けていった。

 

 

 

「……穏やかじゃあないねぇ」

 

 

 

非難がましく背後の友人……自身に向けて負けじと殺気を帯びた視線を投げかけるマンハッタンカフェに視線を向けた。

 

 

 

 

「大人しく捕まってください」

 

 

 

その一言はまるで、凍てついたフィヨルドのごとく周囲を凍り付かせる、有無を言わさぬ迫力を孕んでいた。

 

 

 

「捕まれと言われて捕まるバカはいないだろう」

 

 

 

自身の目の前に、その進路を妨げるかのように倒れこんでくる棚や、背後から飛び出すガラスの破片や瓦礫を間一髪のところでかわしながら廊下を駆ける。今や自身の友人はポルターガイストを自由自在に使いこなす超能力者と化している。その現象について興味深いものはあるが、今はそんな悠長に事を構える余裕など何処にもなかった。

 

 

 

 

 

「君のような恋煩いなウマ娘に好かれるトレーナーとやらも大変だねぇ!他人事ながら同情するよ!」

 

 

 

 

「……」

 

 

 

どうやら自身の軽口に応酬する気は毛頭ないようだ…私は科学者だが、決して非科学的な現象、不確定要素について度外視するようなウマ娘ではない。そこがシャカール君との違いなわけだが。

 

 

 

このまま廊下をただ走っていたとしても、埒が明かない。

 

 

 

廊下を我武者羅に走りながら即席の最善策を脳内で構築していく。やがて廊下の左手に見えた教室が視界に映ると、タキオンはその身体を滑り込ませる。カフェがこちらにやってくる足音を聞きながら、彼女が教室に侵入しないようにと壁に立てかけてあったモップを手に取ると、それを突っ張り棒のように引き戸にかけ、容易に扉が開かないように細工をしたが、ウマ娘相手ではこれでは心もとない。教室に据え付けられたロッカーを扉の前に配置すると、扉の向こうから荒々しく扉を叩く音が聞こえた。

 

 

 

どうやら我を失ったカフェが教室の前に到着したようだ。

 

 

 

「……さながら映画「シャイニング」に出演している気分だ。カフェも今度見てみるといいよ」

 

 

 

そう言葉を発しながらタキオンは机や棚といった教室内に置かれた備品を扉の前にぞんざいにしかしながらまるでスクラムを組むように互いが互いを支えあうように設置し、即席のバリケードをこしらえていく。しばらく乱暴に扉を叩く音が教室内に響き渡っていたが、やがてその音はぴたりと鳴りやみ、その瞬間にフロア中に響き渡るほどのカフェの大声がタキオンの耳に届いた。

 

 

 

『ここに裏切り者が!アグネスタキオンがいます!!』

 

 

 

「……君そんな大声出せたのかい」

 

 

 

やはり物事は計画に行かない場合がほとんどだ。

上階や階下からこちらに近づいてくる足音に耳を澄ませながら、タキオンは懸命に打ち破られんと大きな音を立てる扉を押さえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タキオンたちは捕まっていないだろうか。

 

 

 

タキオンが自身や露伴たちに伝えた、AIを取り戻し、そしてこの世界に連れ込まれた露伴たちを元の世界に送り返す作戦。それは至ってシンプルな代物だった。タキオンをはじめとした3人のメンバーが学園を走り回り、囮を務める。そしてその間に自身が生徒会室に侵入し、AIソフトがインストールされたPCを取り戻し、校舎内を脱出したのちにそれを解除する。

 

 

 

この作戦の肝はいくつかあるが、最も大切な事項の一つは自身が仲間であると悟られないことだった。

 

 

 

 

元の世界の住人だった彼らの担当ウマ娘、特に岸辺露伴の担当ウマ娘であるシンボリルドルフは、露伴に対して異常なほどまでの執着をみせている。彼女がおいそれと露伴たちを逃がすわけがないだろうが、少しでも彼らには時間を稼いでもらわなければならない。

 

 

 

敵の居城といっても過言ではない生徒会室に向けてその足を慎重に繰り出しながら、校舎内をつき進む。やがて廊下のつきあたりで一人のウマ娘と鉢合わせするのだった。

 

 

 

「あっ!シャカール!」

 

 

 

「……よぉ、ファイン」

 

 

 

彼女はファインモーション。アイルランドから期限付きで留学生としてやってきたウマ娘。日頃自身にしつこく絡んでくる彼女ではあるが、不本意ながら付き合いのある彼女だからこそその僅かな機微の変化をシャカールは感じ取っていた。

 

 

 

 

…いつものファインじゃあねぇ

 

 

 

いつもの彼女とはほとんど変わらないように思えるが、その挙動は何処かおかしい。その理由はもはや明確なものであると言わざるを得ないが、その理由を問いただす前にファインはその朗らかな口調のまま口を開いた。

   

 

 

 

「ねぇシャカール!タキオンとその仲間の二人を何処か見てないかな!?彼女たちを捕まえて会長の前に突き出さないと!」

 

 

 

やはりか。

 

 

 

彼女も他のウマ娘たちにもれず、自身の仲間たちを捕まえようと校舎内を駆けずり回っているわけだ。となれば彼女にも自身が仲間の一人であることは決して悟られてはいけない。

 

 

 

「……いや、見てねぇな。俺も今探してンだ。見つけたら教えてくれ」

 

 

 

そう言ってその場を早々に立ち去ろうとするが、その瞬間自身の右腕を背後から力強くつかみこまれた。自身の口から悲鳴が絞り出されそうになるのを懸命にこらえながらシャカールはいつもの調子を保ちつつ口を開いた。

 

 

 

「……まだ何か用か?」

 

 

 

「シャカール、絶対に向こうの世界に行こうね!」

 

 

 

なるほど、彼女たちはある種純粋な念を抱いて向こうの世界に赴いて、トレーナーたる人間たちと結ばれたいようだ。その混じり気のない、ある種純粋なる狂気が放つ饐えた匂いに顔をしかめそうになるのを懸命に抑え、言葉を返した。

 

 

 

「あぁ……そうしよう」

 

 

 

その手をゆっくりと振りほどき、シャカールは不審に思われないように生徒会室に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら作戦は順調なようだ。

上手いことタキオンたちが校舎内を駆け巡り、追手を拡散させてくれているようだ。露伴は他のウマ娘たちに見つからないように身を隠しながら、一つの部屋の前にたどり着く。そこは敵の総本部である生徒会室だった。

 

 

 

 

 

ルドルフは今しがた放送で自身の捕縛について呼びかけていた。つまり今は放送室を離れたかそこらで、この部屋にはいないはずだ。

 

 

 

 

―――室内が無人であることを確認し、シャカールが安全にPCを取り戻すことができるように手引きをする。

 

 

自身に与えられた任務はまさしくそれだった。しかしこの役目は危険そのものであることは言うまでもない。室内が無人であればそれに越したことはないが、誰かいた場合は、部屋からその人物を出すことが自身の任務のタスクに追加されるからである。

 

 

PCがここにあることは、数日前にルドルフから法外な約束を取り付けられた際に確認している。

 

 

本来であれば、生徒会長であるシンボリルドルフが呼んでいるからという方便を用いて、部屋から離れた場所へと室内のウマ娘を手引きするつもりだった。しかし現時点で自分がタキオンの一味であることは、既にばれてしまっている。即ちこの部屋に誰かいた場合、それは勝算が限りなくゼロに近い鬼ごっこに興じなければならない、ということを意味していた。

 

 

「――――よし」

 

 

覚悟を決めると、露伴は生徒会室の扉の横の壁に、自身のポケットからテープを取り出すと、その切れ端を壁に貼り付ける。それはシャカールに自身がすでに部屋を確認したことを示す合図だった。

 

 

カチャ

 

 

ドアノブをひねり室内に足を踏む入れ、中を見渡す。その様子を確認した露伴は、そっと胸をなでおろした。

 

 

……どうやら中には誰もいな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさかお尋ね者が自らここにやってくるとはな」

 

 

 

露伴は自身が扉の後ろまで隅々まで確認しなかったことを心から後悔した。壊れかけの人形のようにゆっくりと声を投げかけられた方向へと首を向けると、そこには一人のウマ娘……黒鹿毛のポニーテールに、鼻にテーピングを施した彼女は、まるで猛禽類のように鋭く、抜け目ない視線を露伴に対して投げつけながら言葉を発した。

 

 

 

「……貴様、岸辺露伴だな?今探しに行こうと思っていたがちょうどいい」

 

 

 

 

こいつには見覚えがある。確かルドルフの後ろでいつもぼんやりとしていた……確かな名前はナリタブライアン、といったか。室内から逃げ出そうにも、扉の後ろに潜んでいた彼女がいるようでは、室内からは逃げ出すことはできない。瞬く間に露伴はブライアンにひっ捕らえられると、地面にそのまま押し倒されてしまった。

 

 

「き、君も向こうの世界に行きたいクチかい?」

 

 

「……当然だ。あの渇きを……どんなに水を注ぎこんでも潤うことのない、あの筆舌尽くし難い苦しみとの向き合い方を教えてくれたのは、紛れもない彼なんだ。私を選んだ以上、もはや逃げ出そうなんてバカな真似はさせてなるものか。責任は取ってもらう」

 

 

「……なるほど、よくわかった」

 

 

こうなっては仕方がない。こちらも一つカードを切るとしよう。

露伴は胸ポケットから缶を取り出すと、スイッチを押して宙に放り投げる。そして取り押さえられていない方の腕で自身の顔を覆った。

 

 

空中に放り投げられた缶は、突然強烈な光とけたたましい音を張り上げ、ウマ乗りになっていたブライアンの視界を光で覆いつくし、その感覚を奪い去るのだった。その隙をついて露伴はブライアンの身体を突き飛ばし、生徒会室を後にする。ブライアンはうなり声をあげながら感覚を取り戻すと、扉に向かって視線を投げかけた。

 

 

 

「……許さん」

 

 

 

 

充血した、怒りに満ち満ちたその瞳で前方をにらみつけると、ブライアンは今しがた部屋を後にした不届き者を追う為に、まるで興奮した闘牛のようにけたたましい声を上げ彼を追いに部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……よくやった。岸辺露伴」

 

 

どうやら彼は首尾良く室内に誰も残らないように手引きしたようだ。

誰もいなくなった室内に、一人の人物が足を踏み入れる。その人物は注意深く室内を見渡すと、部屋の奥に設置された机の上に置かれた、毒毒しいステッカーが無数に貼られたPCを手に取ると、部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………どうやら外に何かあったようだ。

 

 

 

窓の外からは、ウマ娘たちの怒号をはじめとしたさまざま声や音が漏れ聞こえる。先程の会長の放送から察するに、タキオンをはじめとした私たちのトレーナーは離反行為に動き始めたようだ。

 

 

 

エアグルーヴは晴れない気持ちを抱えたまま、ベッドに蹲りその気持ちを抱きかかえた。

 

 

 

会長は、自身の檻に閉じ込めていた宝物が零れ落ちることがないように躍起になっているようだ。彼女の気持ちは痛いほどわかる。私もできることなら、今学園に弓を引いている自身のトレーナーを捕まえ、力尽くでも彼をわが手にしたい。

 

 

 

だが、彼が逃げ出したのは…

 

 

 

言わなくてもわかっている。すべては…すべては私たちの醜いエゴのせいだ。彼から生活を奪い取り、まるで物のようにこのトレセン学園という籠の中に閉じ込めなければこんなことにはならなかった。

 

 

 

……だがそれは、紛れもなく彼を愛していたからだ。日々生きる活力がしぼんでいく彼を見ていることは耐え難いほど辛かった。元の世界に戻れば、彼はきっと……

 

 

 

相反する想いが心の内を激しく入り乱れ、エアグルーヴはベッドから突然起き上がると、せわしなく動き回る。やがて彼女は室内に取り付けられている姿鏡を見た。

 

 

 

………そうだ、私は……

 

 

 

結論が出た。私がやるべきこと、なすべきことは分かった。エアグルーヴは鏡に映った自身の姿を見据えると、静かに自室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自身の胸ポケットに入った携帯に着信が入る。それを取り出し内容を確認すると、メールが届いていて、本文は短く一言綴られていた。

 

 

 

「回収完了」

 

 

 

よし。作戦は第一段階完了だ。

タキオンは再び携帯をポケットに戻すと、扉の前に設置した扉をゆっくりと離れる。

 

 

 

当たり前ではあるが、このような状態では扉から外に出ることは叶わない。ドアはけたたましい音を数度上げると、途端にドアはこちらに向かって吹っ飛んできた。

 

 

「…………おやおや」

 

 

 

室内にカフェをはじめとしたウマ娘たちがなだれ込んでくる。タキオンはゆっくりと後退しながら余裕を保ちつつ口を開いた。

 

 

 

「随分とお熱い歓迎だねぇ。人気者は辛いよ」

 

 

 

 

 

基樹は懸命に足を繰り出していく。後方から般若のような表情を浮かべたシチーが迫ってきている。絶対に追いつかれたくないという意思と、絶対に捕まえてやるという意思。その相反する二つの想いがぶつかり合いつつ繰り広げられる追いかけっこに講じつつ、基樹は廊下を曲がる……すると出会い頭に一人の人物と鉢合わせするのだった。

 

 

「ろ、露伴先生!?」

 

 

 

「基樹君かい!?」

 

 

 

二人は驚きのあまり声をあげたが、それぞれ背後に追手が迫っているためそれ以上会話を繰り広げようとはせずに、まるで示し合わせたかのように一方に向かって並んで走り出していく。肺が悲鳴を上げるのを懸命にこらえながら、基樹は隣にいる露伴と背後に迫るシチーと、露伴が引き連れてきたであろうブライアンを交互に見やり声を発した。

 

 

 

「先程着信がありました!回収に成功したそうです!」

 

 

 

「よし、それじゃあここから退散しようじゃあないか」

 

 

 

二人は並んで階段を駆け下りると、作戦に従ってある一方に向かって足を繰り出していった。

 

 

 

「そんな怒るなんてカフェらしくないじゃあないか……おっと、それに君はテイオー君。気分はどうだい?あの睡眠ガスは試作品だったから、ちゃんと効くか不安だったんだ」

 

 

 

「……もちろん。気分はむかむかしてるよ……タキオンのせいでね」

 

 

 

「年貢の納め時です………タキオンさん、大人しく捕まってください。もうあなたに逃げ場はありません」

 

 

 

じりじりと、その距離を半円状に取り囲んだウマ娘たちが詰め、にじり寄ってくる。その円が一歩狭まる度に一歩後退しながら、タキオンは徐に口を開いた。

 

 

 

「……確かに君の言う通りだよ、カフェ。もうこの場から立ち去ることはできない。言うなれば打つ手なし、ってやつだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……扉からはね!」

 

 

 

 

その瞬間、まるで跳ねるように後方を振り向き窓に向かって走り出す。そして窓枠に足を掛けると、その身を窓から乗り出した。

 

 

 

 

「……!」

 

 

 

 

突然窓から身を投げたタキオン。今目のまえで彼女が姿を消したその場所へとカフェたちは駆け寄ると、窓からその下を見下ろした。

 

 

 

……タキオンの身体は空中でとどまっていた。いや、正しくはその身体は空中にぶら下がっていたと言う表現が良いだろう。よく見ると窓枠には何やら黒いベルトのような代物がつけられ、それがタキオンの身体に繋がっていた。

 

 

 

「特性の伸縮サスペンダーさ。荷重は150キロまで耐えることができる……さながら即席のエレベーターっていったとこらだねぇ」

 

 

 

自身の腰に付けられたスイッチを押すと、スルスルと身体は地面に向かって下がっていく。やがて地面に足が付いたタキオンは、腰に付けられたその代物を取り外し、ちょうど自身が降り立った場所……校舎の玄関の目のまえに目を向けた。

 

 

 

「今から階段降りて追いかけようよ!」

 

 

 

テイオーの声を聞き届けたタキオンは、まるで希代の魔術師のように仰々しい手振りをつけながら言葉を発した。

 

 

 

 

「それは正しい判断だよテイオー君……」

 

 

 

玄関に向かって二人の人物……自身の計画の片棒を担いでいる露伴と基樹が必死の形相でこちらに走ってくる。その数メートル後方を今度は恐ろしい表情を浮かべたシチーとブライアンが迫ってきていた。

 

 

 

 

いやはや、これは面白いものを見れたねぇ。

 

 

 

その真剣な、まさしく生き死にをかけた場面とは裏腹なその表情が醸し出すコミカルさに笑いそうになるのを懸命に抑えると、頭上で彼らを追う二人で同様、鬼のような表情を浮かべるテイオーに向かって言葉を投げかけた。

 

 

 

 

「……そしてそれを私が予見していなかったと思うかい?」

 

 

 

 

「さて二人とも、飛びたまえ‼」

 

 

 

その言葉を受けた露伴と基樹は玄関に向かって飛び込んでくる。その身体が玄関を抜けた瞬間、タキオンはポケットからスイッチを取り出しそのボタンを押しこんだ。

 

 

 

 

 

その瞬間、玄関がけたたましい音を立てて爆風を上げ、瓦礫が飛び交いその玄関の上に障壁となって降り注いでいった。

 

 

 

 

「……もう少しマシなやり方はなかったのかい?」

 

 

 

爆風でふっとばされた露伴が非難めいた視線を投げかけてくるが、タキオンはどこ吹く風といった様相で言葉を口にした。

 

 

 

 

「追手を撒いてやったんだ。感謝してほしいね……よし、それじゃあ次の段階だ。行こうか」

 

 

 

 

そう口にすると、露伴と基樹を連れ立ってタキオンはその場を後にした。

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