何かが足りない。いつもそう思っていた。
俺は転生者だ。周りが聞いたら「頭おかしいんじゃないか」と思うかもしれないが安心しろ俺は何もおかしくもない。少し長くなるが聞いて欲しい。
俺はこの世に生まれたもとい転生してかすでに8年ほど経っている。前世のことはあまり覚えていないが、親はなんも特徴もないが普通にいい親だったし、精神年齢が約20年ほど離れているため友達はいないがクラスメイトの1人として挨拶や二言くらいは喋る仲である。まあ、前世と合わせたら二十才超えているやつが小学生のテンションと合わせることは無理なのはあたりまえだか。
まあ、友達がいないこととで親に心配されていることと住んでいる町が治安悪いということそんで小学校がつまらんこと以外はそれなりにいい人生を歩んでいるんだとは思う。
まあ、友達がいないことに関しては俺もどうかと思っているが。
先ほども言ったがこの町は日本に比べれば本当に治安が悪い。少し家から出ればタバコを吸っているヤンキーがすぐ見つけられるしパチンコに入り浸る中学生くらいのやつや昼間から飲酒してるやつもいる。
殺人や誘拐などの犯罪なんて2週間に一回は起きる。名前は忘れたマフィアがこの町を仕切ってるらしく警察などは手がつけられないらしい。
まあ、そんな治安が悪いところに住んでいれば頭が悪くてプライドが高いだけの高校生くらいのやつがわんさかいる。もうゴキブリのように湧いてくる。
そんで、小学生のくせに一人で無愛想なガキなんていうのは勘に触るらしい。俺は見た目だけは物静かな優等生っぽいからな。毎日とは言わないがすでに片手で数えられないほどケンカをふっかけられた。まあ、いつもボコっているが。
俺は生まれてからというもの身体能力がかなり高い。幼稚園の頃からマンションの2階にスラスラと登ることができたし、拳より少し大きいくらいの石なら殴って割ることができた。
そんな俺は順調に育っていき、現在高校生10人くらい相手ならそこまで時間をかけずにボコることができたし、助走をつければ20秒ほどでマンションの四階に上がれるし逆に飛び降りても無傷だ。
だからこそつまらなかった。自分と張り合える相手が、自分の目標となる人物がいない。
俺は今の人生に納得はしているが満足はしていないのだろう。何か俺を心から燃え上がらせるものが欲しいとずっと思っていた。
そんなある日、いつものように高校生?を川岸でボコった時俺と同い年くらいの少女に対岸から声をかけられた。その瞬間何故かわからないが俺は思わずニヤけてしまった。今思えばこの時の出会いがあったからこそ今の俺はここにいる。師匠には感謝しかない。
「あぁ、あの時俺はこう思ったんだ。『この退屈が裏返る。そんな予感がする』とな。」
◆
あの時の出会いは私が人生でもっとも良かったことは何かと言われればいくつかある候補に上がる出会いだった。
当時の私は二つ星のハンターになったばかりだった頃ジャポンにいた。ジャポンで取れるアレキサンドライトの一種の天然石の採取のため来ていたのだけど、100年ほど前のジャポンの名産品として取り尽くされたらしく鉱山に行ってもなかなか見つけることができなかった。
当時から取れる量少なかったため希少価値が高く。高価すぎて流石に手をつけることができずワンチャンと思い取りに来てみたのだが、完全な空振りだったようだ。
そう思って寝泊まりしている町に戻りさっさと寝て明日別の宝石を探しに行こうと思って歩いていると一人の少年と高校生くらいやつが睨み合っていた。高校生は少し筋肉がついてるどこにでもいそうな奴らばかりだったが少年は違った。一瞬じゃわからないがかなりいい体をしている。いわゆる細マッチョってやつだろう。
まあ、世界単位で見れば結構ありそうなくらいの治安の悪さを持ったこの町ならケンカなんてよくあるだろう。まあ、見てしまったのだし何故かはあの時すぐにはわからなかったが、気になったのでサクッと少年を救ってやろうと思い川を飛び越えようとした時。
私は見てしまった。プロハンターなら遅い動きだが、一般人から見ればかなり早い動きだ。一分ほどで少年は自分よりもでかい相手をのしてしまった。
思わずニヤけてしまった。自分よりもでかい相手に対しても臆さない精神。的確に相手を捌いて急所を狙う戦いのセンス。そして何よりもそれを可能とする判断力と身体能力の高さ。
この前まで弟子として育てていたウイングと比べても申し訳ないが悪いがあれを見れば生まれ持った潜在能力は天と地ほどあるだろう。まさしく原石。なんの収穫もないと思っていたがとんだ掘り出し物だ。
見てみたいあの子の原石を磨き上げた時どんな風に輝くのか。私は思わず声をかけた。
「ねえあなた、私にちょっと磨かれてみない?」
主人公の身体能力は虎杖悠二並みの予定です。
ぶっちゃけ初期身体能力が虎杖並みでもHunter×Hunterの世界だとやっていけるか怪しいと思う。
特にキメラアント編が。