ドラゴンボールIF   作:桂ヒナギク

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3.悟空、乗っ取られる

「あら?」

 地球の座標に辿り着くが。

「地球がない?」

「あれは違うの?」

「あれは俺がドラゴンボールで作ったツフル星だ」

「いったんあそこに行きましょう」

 宇宙船がツフル星に着陸する。

「あなたはここにいて。顔が割れてるでしょ? 私が行ってくる」

「ああ」

 モモンは宇宙船を降りる。

(あっちの方に大きな気がたくさん)

 モモンはたくさんの気が集まる方へと向かった。

「ん?」

 地上にオレンジのバンダナをつけた女の子を見つける。パンだ。

 モモンはパンの前に降り立った。

「誰?」

「あなた、サイヤ人?」

「え?」

「ちょうどいいわ。あなたで試そうかしら」

 モモンはジェル状になると、パンに覆いかぶさった。

「いやああああ!」

 悲鳴をあげるパン。

 モモンはパンの体内に侵入した。

 そこへ悟空が現れる。

「パン、今の悲鳴はなんだ?」

(こいつが悟空か……)

「なんでもないよ、おじいちゃん。それよりドラゴンレーダーが必要なんだけど」

「何言ってんだ? ギルならベビーに壊されちまったじゃねえか」

「そういえばそうだったわね」

(卵も産んだし、こいつに乗り換えておこうかしら)

 パンは悟空の腹部に拳をねじ込んだ。

「ぐえ!?」

 よろめく悟空。

「いきなりなにすんだ、パン?」

「私はパンじゃないわ」

「なに?」

 パンが前に体を曲げると、背中からモモンがニュルッと姿を現す。

「おめえは!?」

「モモン。ツフル人よ」

「ツフル人だと? おめえ、ベビーの仲間」

「ベビーなら間一髪のところで救出させてもらったわ」

「なんだって?」

「悟空、あんたの体をもらうわよ」

「そう簡単に行くかな?」

 モモンは超サイヤ人に変身する。

「おめえ、サイヤの血を引いてんか?」

「ご名答」

「だったらオラだって」

 悟空も超サイヤ人になる。

「赤くはならないのね」

「おめえなんて普通の超サイヤ人で十分だ」

「私もなめられたものね」

 モモンと悟空が戦闘を始める。

 目にも留まらぬ速度で殴り合い、吹き飛ぶ。

「おめえなかなかやるなあ」

「あんただって」

「おめえが悪いやつじゃなきゃ、オラたち仲良くなれたんじゃねえか?」

「望み通り仲間にしてあげるわよ」

 パンが起き上がり、悟空の前に躍り出る。

「パン、下がってろ」

「……………………」

「パン?」

「パン、やっちゃいな」

「はい、モモン様」

 パンが悟空に襲い掛かる。

 悟空はパンの攻撃から身を守る。

「おめえ、パンに何した?」

「卵を産み落としただけよ。流石のあなたも、孫には手は出せないんじゃない?」

「くっ!」

 タコ殴りにされる悟空。

(仕方ねえ!)

 悟空は超サイヤ人4に変身した。

「もう赦さねえ!」

 パンの鳩尾に拳をねじ込み、気絶させる悟空。

 倒れるパン。

「野蛮なことするのね」

「貴様だって残酷なことしたじゃねえか」

 悟空がモモンの背後に回り込んだ。

(しめた!)

 モモンはジェル状になり、悟空を包み込む。

(しまった!)

 モモンが悟空の体内へと侵入する。

(何よこの出鱈目なパワーは)

「はああああ!」

 モモンは悟空の気で体から追い出されてしまう。

(追い出された? まあ、でも卵は産み落としたわ)

「貴様に俺の体を支配するのは荷が重たかったみたいだな」

「どうかしらね?」

「……!?」

 悟空は頭を押さえた。

「うわ!」

 悟空の瞳が赤く染まる。

 そこへベビーがやってくる。

「ベビー、貴様!」

 悟空がベビーに気づくと攻撃を仕掛けた。

「やめなさい、悟空!」

「は!」

 すんでのところで攻撃を止める悟空。

「悟空、ベビーに指一本でも触れてみなさい。赦さないわよ」

「申し訳ありません、モモン様」

「フハハハハ。愉快だ愉快」

 と、ベビーが悟空を嘲笑う。

 超化を解く悟空。

「悟空、ドラゴンレーダーを用意するのよ」

「はい」

 悟空がブルマのいるところへと飛んで行った。

「大きな気を持ったやつがいると思ったら死に損ないのツフル人か」

 空中に浮かびながらそう言い放つのは、ベジータだった。

「ベジータ」

 と、ベビー。

「もう一度君の体を提供してもらうぞ」

「二度も同じ手でやられる俺様だと思うなよ?」

 ベビーとベジータが戦闘を始めた。

 モモンはパンに歩み寄り、声をかけた。

「いつまで寝てんのよ? いい加減起きなさい」

 パンは意識を取り戻し、起き上がった。

「不覚でした、モモン様」

「パン、ご両親を連れてきなさい」

「かしこまりました」

 パンはそう言って飛び立った。

 

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