ドラゴンボールIF   作:桂ヒナギク

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4.悪魔惑星デモンズ

 ベビーはベジータに圧倒されていた。

「その程度か? 悟飯に入っていたときとは大違いだな」

「貴様の体内にさえ入れれば!」

「後ろがガラ空きよ!」

「なに!?」

 ベジータが振り返ると、背後にジェル状になったモモンの姿があった。

「うお!?」

 ベジータはモモンに体を乗っ取られてしまう。

「よくやったモモン」

 超サイヤ人に変身するベジータ。

「とつてもないエネルギーの塊ね」

「そうだろう? ベジータの体は最高なのだ」

「ブロリーの方がもっと強そうだけど」

 モモンはベジータの体から飛び出した。

「それ、あんたにあげる」

「いいのか?」

「うん」

 ベビーはベジータに侵入した。

「モモンのおかげで再び最強の体を手に入れることができた。あとで褒美をつかわそう」

「別にいいわ、気持ちだけで」

 悟空が戻ってくる。

「モモン様、ドラゴンレーダーです」

「ご苦労様」

 モモンはドラゴンレーダーを受け取った。

「ベビー、住民のツフル化をお願い。私はドラゴンボール集めてくる」

「一人で平気か?」

「私を誰だと思ってるの?」

 モモンは宇宙船に乗ると、一人飛び立った。

 宇宙空間に出る。

 レーダーをオンにすると、近くにドラゴンボールがあることがわかった。

 宇宙船は反応のある方へと舵を切る。

 デモンズという星に着陸する宇宙船。

「反応はこの辺ね」

 モモンはレーダーを見ながら地上を彷徨(さまよ)う。

 そこに、悪魔のような姿の妖艶(ようえん)な女、サキュバスが現れる。

「なんだ、女かー」

「誰?」

「悪魔のサキュバスとは私のことよ」

「知らない」

「なによ!? いけすかない女ね!」

 サキュバスがモモンに襲い掛かる。

 モモンはダックで攻撃をかわし、一瞬の隙を突いてサキュバスの体を乗っ取る。

 サキュバスは背中の翼を広げて飛翔する。

(こんなんで空なんて飛べるんだ?)

 サキュバスは近くの集落へ向かう。

「おかえり、サキュバス」

 集落に着くと、兄のインキュバスが出迎えた。

(兄か)

 サキュバスはインキュバスの腹部に拳をねじ込んだ。

「ぐおえ!」

 インキュバスは体をくの字に曲げると、腹部を押さえながら後ずさった。

「兄貴のくせにこんなのも()けられないわけ?」

「なにをするんだ、サキュバス?」

「サキュバス? 私はモモンよ」

 サキュバスがそう言って体を前に倒すと、背中からモモンが脱皮するかのように姿を現した。

「何者だ?」

「あんたの体もいただくわよ」

「なんだって?」

 モモンは目にも留まらぬ速度でインキュバスの背後に回り込んでジェル状に姿を変えた。

「き、消えた?」

 モモンはインキュバスの体に覆いかぶさった。

「うわ! なんだこれ!?」

 モモンの体がじわりじわりとインキュバスの体内に浸透していく。

「うわああああ!」

 苦痛に顔を歪めるインキュバスだが、なす術なくモモンに支配されてしまった。

「インキュバス、どうした!?」

 そこに堕天使のルシファーが現れた。

 インキュバスは振り返り、「なんでもないよ」と、答える。

 ルシファーは倒れているサキュバスに気づく。

「サキュバス!」

 サキュバスに駆け寄るルシファー。

「インキュバス、何があったんだ?」

「なんだか疲れて寝ちゃったみたいだよ」

「そうか」

 ルシファーはサキュバスを宿へと運んだ。

 残されたインキュバスの体から、モモンは離脱した。

 

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