Muv-luv BreakThrow 技術チートで変える未来 作:あるすとろめりあ改
【OFRP】
Organic Fiber Reinforced Plastics(有機繊維強化プラスチック)の略称。
ミノムシの糸は蜘蛛の糸以上の強靭さを持っており、現実でも化学繊維に変わる物として服飾や工業など様々な分野での応用が検討されている。
| 素材\特性 | タフネス(MJ/m³) | 強度(Gpa) | 弾性率(Gpa) | 伸度(%) |
|---|---|---|---|---|
| 高張力鋼 | 0,8 | 0,19 | 25,9 | 0,8 |
| 炭素繊維 | 13,9 | 2,22 | 166,7 | 1,3 |
| アラミド繊維 | 35,7 | 2,57 | 92,9 | 2,7 |
| 合成ゴム | 100,0 | 0,05 | 0,001 | 850,0 |
| ニワオニグモ | 123,0 | 0,84 | 7,7 | 27,0 |
| オオミノガ(ミノムシ) | 364,0 | 2,00 | 28,0 | 32,0 |
※引用出典:旭化成 arc watching 2019年5月
https://arc.asahi-kasei.co.jp/member/watching/pdf/w_297-05.pdf
衝撃吸収性能が高く、後述の装甲材カグツチと組み合わせる事で要撃級の衝角や突撃級の突進を無傷で受け止める事が可能(但し、搭乗者にその衝撃が伝わる為に無敵ではない)。
有機物であるが故に耐熱性などの弱点があるが、高耐熱と高耐久性を有するスターライト樹脂と組み合わせたり、炭素繊維やアラミド繊維を撚り合わせる等して複合繊維にすることでこれを克服している。
従来の炭素繊維で代用することはできるが、想定された本来の自律稼動フレームの性能を発揮する為にはOFRPの使用が必須。
OFRPはミノムシの糸が必要なため、他国で生産するのは事実上困難である。
また、養蚕家ならぬ養蓑家が現在日本全国に拡がりつつあるので、その大元であるミノムシの糸の供給を止めることは現実的ではない。
仮にミノムシを手に入れたとしても、気候などの環境の違いや人工繁殖させる技術、更にジグザグ状に吐いて蓑にしてしまう糸を真っ直ぐ依る為の技法などを見つけ出す必要があるので、日本がほぼ独占する事が可能。
【カグツチ】
元ネタはプロテウス。
簡単に言えば、壊れる事で密度を増し防御力を高める装甲である。
発泡金属には高い衝撃吸収性があり、これを装甲に使えないだろうかという研究は現実においても盛んに行われている。
本小説ではプロテウスを参考に、アルミニウムを母材として発泡させ、炭素系のセラミックを球体にした物を内封し、更に上述のOFRPで強度を向上させてある。
更にこれを鋼鉄以上の強度があるスターライト樹脂(従来の戦術機の装甲)で挟み込むことで複合装甲と近似の性質を見せる。
高い耐切断性、耐衝撃性、耐圧性を有しており、基本的に戦車級の噛みつきや要撃級の衝角による打突や振り降ろしといった攻撃を通さない。
熱に対してはセラミックが再焼結することで防御性能を維持するし、圧力においてはセラミックの球体が対象にカウンターの如く圧力を転換させるので逆に牙や衝角を破壊するに到る。
とは言え、同一箇所に攻撃を喰らい続ければ装甲は消耗するのでいずれは破られてしまう。
この装甲は光線属種や要塞級などを除いたBETAによる数回の攻撃を防ぎきることで『一度でも直撃を貰ったらそこで終わり』という事態を回避することをコンセプトとしており、決して無敵ではないが生存率を大きく向上させることには寄与する。
【B-TORN】
かつて日本に存在し日本人が開発したパソコン用OS。
アメリカとの貿易摩擦や開発者陣の航空事故などが原因でその開発は途絶え、今では超漢字など一部のソフトウェアにその残滓を見ることができる程度である。
しかし、家電や工作機械などの組み込みOSとしてのI-TRONは現実現代で普及している。
身近な例としてはニンテンドースイッチのジョイコンを制御する為のリアルタイムOSとしてμITRON4.0準拠の物が使用されている(μITRONはオープンソースで、任天堂でカスタマイズされている)。
本小説においては、管制ユニットを製造しそのライセンスを保有する米国のマーキン・ベルカー社が囲い込みの為に制御OSのライセンスも内包し、更に工作機械や家電のOSも米国社製のものを使う様に圧力を掛けられたことで他国のOSの系譜は途絶えてしまった、という経緯を持たせている。
つまり、本小説のマブラヴ世界においてはI-TRONも存在しない。
現在はPC用のOSだが、いずれI-TRONも戦術機の制御OSと成る
これらはOSの屋台骨となるカーネルを共通しているので、非常に相性が良い
【超伝導コイル】
一部の物質は、極低温や極高圧の環境において電気抵抗が0になるという現象があり、これを超伝導状態という。
超伝導コイルはその超伝導状態になった物質を線材に作り出されたコイルのことである。
これ自体は割と昔から実用化されており、例えば病院のMRIもこの超伝導コイルによってもたらされる高磁力によって体内の状態を検査している。
しかし、本日においても超伝導コイルがあまり普及していない理由として、高温超伝導体と言えども約マイナス200℃程度まで冷却する必要があり、その為に液体ヘリウムなどを利用した冷凍機が必要となり、扱いづらさやコスト面から阻害されてきたというのがある。
作中でも言及されている様に超伝導リニアの実験車両であるL0系においても直接冷却で超伝導状態を維持する事が可能になっている。
つまり、基本的に今までの超伝導技術の発展というのは『如何に高温で超伝導になる物質を作れるか』に重きが置かれていたのだが、最近では『如何に超伝導状態になるように冷却するか』といった風にシフトしている傾向がある。
【MHDジェネレーター】
ファラデーの電磁誘導の法則に従って作られた発電システム。
本当にそれ以上でもそれ以下でも無いのだが、高温で磁性を持った流体をコイルに通す必要がある以上、壁が直ぐに溶けて使い物にならなくなるので実験段階のみで実用化されていない。
結局、これを解決したのがスターライト樹脂。
基本的に高温とか腐食とかの問題があったらこれを出せば良いから技術設定をそこまで深く考えなくて良くなってとても便利。
更にコイルの部分の磁力が強ければ強いほど発電効率が良くなるので、ここに超伝導コイルを持ってくる。
実際に組み合わせると発電効率60%とか達成できるらしいので、現実でも実用化して欲しい技術。
これを恭太郎が作った理由は、本当は船舶用ではなくレールガンなどの一連の大電力を喰う兵装を戦術機に搭載出来るようにする為に高効率で小型の発電機が必要になったから
【鳳翔級 戦術機母艦】
艦種:特設改修戦術機母艦
起工日:1985年1月17日
進水日:1985年7月1日
竣工日:1985年7月1日
基準排水量:10万5000トン
満載排水量:12万トン
全長:355.0m
最大幅:60m
喫水:約15m
主機:ジェネレーター直結式電動機×4
出力:約30万馬力
電源:MHDジェネレーターx8(合計640MW)
速力:最大24.5ノット
搭載機:戦術機36機、ヘリコプター8機(整備補給等の運用を前提としない搭載であれば戦術機50機を収容可能)
中東がBETAの支配地域になってしまい、航行先を喪ってしまったVLCC(巨大石油タンカー)を改修した艦船。
マブラヴ史実で同じくVLCCを改装した大隈級はカタパルトを搭載しない、ほぼ“箱”だけの存在であった為にかなり陸地まで接岸しなければならない特性上、ダメージコントロールを確保する為に分厚い仕切りを設けていたが、鳳翔級では重油を搭載していたタンクを撤去し、そのスペースをほぼ丸ごと格納庫として確保することで16→36機という大幅な搭載量の増加が叶った。
整備・補給・修理・外洋航行が可能であり、空母としての必須要件を満たしている事になるが、あまりにも特異な出自と外観から「空母?」という疑問が尽きず、結局は特設艦として認可された。
格納庫は主に左右2列で1列18機ずつ、それぞれ陸上用の物と同等の専用ハンガーで固定され、修理時はこれを横に倒して行う。
故にスペースの関係上、全機同時の修理は不可能である。
後方に2つ、前方に1つ、中央にも1つのエレベーターを搭載し、基本的に出撃時は後方の2つを使用するが、緊急時には前2つのエレベーターからも直接戦術機を甲板に出してVSTOL機能で出撃させる事も可能。
前方と中央のエレベーターは本来着艦用であり、カタパルトの進路から外れた位置に設置されている。
飛行甲板に電磁式カタパルトを2基搭載し、同時に2機の戦術機を発艦させる事が可能。
このカタパルトの電源は専用に直結されたMHDジェネレーターから給電される。
格納庫の容積を確保する為に、元の甲板は排除し、格納庫の屋根を設け、その上に飛行甲板を乗っけている様な構造。
艦橋はVLCC当時の物に増設した後方にある第一艦橋と飛行甲板の真下にある第二艦橋がある。
第二艦橋は第二次世界大戦当時の龍驤のものが近い。
龍驤の艦橋は1935年の第四艦隊事件の折に艦橋が圧壊しているが、本艦においては勿論それも想定し頑強な設計に改められている
この第二艦橋を設置した理由として、戦闘機においては『コントロールされた墜落』と称される空母の離着陸における不安定さを補助する空中管制が必要であったが、そもそも戦術機は主脚がありホバリングも可能なので厳密な空中管制が不必要であり、後方にレーダーを設置してしまえばビルの如く高い艦橋は不要になるのでは?という発想の元、実験的に設置したものである。
【鳳翔級 弍番艦 龍翔】
龍翔は鳳翔と共にインドを目指し、ヴィシャカパトナムの軍港でヤタガラスの予備パーツや弾薬などを降ろし、鳳翔は日本に帰港したが龍翔は更に西を目指しイギリスへ向かった。
この時の龍翔はヤタガラス1個中隊分である12機と衛士を抱えた状態であり、イギリス海軍と合同演習を行う。
この演習では空母における戦術機の運用について習得する目的があり、その見返りとして日本からは電磁カタパルトの技術が渡った(恭太郎に了承済)
尚、この時にイギリス海軍の大将は軽快な動きを見せるヤタガラスを大層気に入り、自軍で採用出来ないかと本気で検討を始めたとか(ECTSF計画崩壊フラグ)。
ちなみに、どっかの誰かに要求仕様を渡すとEF-2000と同等の性能かつカーボンブレード等もちゃんと付いていて拡張性の高い戦術機がすぐに用意出来るらしい。
※2022年12月14日改訂
跳躍ユニットの内容および、推力を根本的に変更
(瑞鶴:158kN ×2)
(ヤタガラス:170kN ×2)
【瑞鶴(OFRP更新版)/1984】
通称名:瑞鶴
機体名称:82式戦術歩行戦闘機 瑞鶴
型式番号:F-4J / TSF-Type82
頭頂高:17.1m
本体重量:98.4t
ロケットエンジン推力:800kN×2/163,154kgf
推力重量比:1.65
ジェットエンジン最大推力:480kN ×2/97,892kgf
推力重量比:0.99
最高速度:648km/h
装甲材:カグツチ
【ヤタガラス/1984】
通称名:ヤタガラス
機体名称:試製84式戦術歩行戦闘機
型式番号:TSF-Type84X
頭頂高:17.8m
本体重量:82.8t
ロケットエンジン推力:800kN×2/163,154kgf
推力重量比:1.97
ジェットエンジン最大推力:520kN ×2/106,050kgf
推力重量比:1.28
最高速度:720km/h
装甲材:カグツチ