Muv-luv BreakThrow 技術チートで変える未来 作:あるすとろめりあ改
【MGRCユニット】
Maglev Gravity acceleration Reduction Control UNIT
磁気浮上式重力加速度低減管制ユニット
様々な分野で用いられた超伝導技術を応用し、戦術機のコックピットである管制ユニットを磁力により浮遊させている。
通常時は座位の形で固定されており、起動すると座席部分は約170゜まで稼働し搭乗者はほぼ仰向けの体勢となりユニットの天井を見つめる形となる。
重力加速度、つまり所謂Gによる意識障害は頭部や脚部に血液が過度に偏る事によって生じるため、現実の戦闘機でも30〜40゜程度角度を後退させることで1G近くの軽減が施されている。
つまりパイロットが180゜の仰向けになってしまえば理論上では最大限にGを軽減できる訳だが、航空機では当然ながら前方が視認出来なくなる為に不可能である。
しかし、戦術機にあたっては視界を網膜投影ディスプレイで確保しているため、例え衛士が上方を向いていたとしても戦術機のカメラが捉える前方の映像を投影すれば従来機と同様の視認が可能に。
更に前述の通りリニアモーター方式でユニット自体を浮遊させており、これを調整することで常に地面に対して衛士が平行になる角度を維持する事が可能になっている。
つまり、戦術機にバク転をさせても衛士自体は常に仰向けになっている状態なので、従来よりもかなり無茶な(いわゆる変態)機動を容易としてしまう。
しかし、リニアモーターの設置に伴い従来の管制ユニットよりもスペースに余裕が無く、複座型の選択が出来ないという欠点を抱えている。
【レールガン】
・レールにタングステンと銅の合金を使用
→耐熱性と耐久性の確保、低エロージョン化(劣化防止)を実現
・レールの形状を八角形に、更に回転機構を設ける
→1射ごとにレールは高熱化し連射する事でダメージを受けるため、レールを回転させることで面を切り替え、冷却する時間を確保してレールへのダメージを極力減らし、連射機構を導入
1つ1つの発射間隔を長くすることで砲身の加熱を抑制する
・レールの八角形の頂点に羽根になる突起を設ける
→その羽根に引っ掛けて給弾、装填する方式。
構造が単純なので故障率を減らし、連射速度を向上させる狙い
10kgの弾体の場合、1射につき約30MWの電力を消費する
その場合では運動エネルギーは重巡洋艦の主砲に匹敵し、射程は100〜200kmにも及ぶ
弾を発射する為の装薬が必要ないので、炸薬の搭載量を増やし威力を向上させることも可能。
・70口径140mm電磁投射砲
30kg程度の弾体を発射できる様に改良された
発射する弾丸によっては重巡洋艦どころか第二次世界大戦中の戦艦にも匹敵する火力を有する
【フューエルレス跳躍ユニット】
エンジンの先端に超伝導モーターに直結されたファンで空気をエンジン内に取り込み
マイクロ波照射装置で空気をプラズマ化し燃焼室の役割を担う
この2つの機構でジェットエンジンの代替は適うがロケットエンジン並の推力を確保するには及ばない
なので最後尾にMHD加速器を配し、プラズマ化流体にローレンツ力を与えて更に加速させる
推進剤、燃料の類を必要としないので戦術機の重量を大幅に軽減できる
ただし、電動ということは発電か蓄電によって電力を供給しなければならないので、そちら側からのアプローチが必要に
たとえば彩雲を飛ばすためには100MW級の発電機が必要であり、これを戦術機が搭載できるサイズ、重量にするのは不可能であると思われていた
つみれ鍋を作るまではね
【ハイドロゲンリアクター】
つみれ鍋を作っている時に思いついた発電機
MOFによって大量の水素を貯蔵し、それを低圧状態にしてリアクター内部に充填させる
それを超伝導コイルによってトロイダルコイルの要領で高磁場を掛けて水素をプラズマ化させて閉じ込める
更にその下部に流体金属を用いたLMMHD発電機をドッキングさせ、上部のプラズマ化した水素で流体金属に熱を伝えることでエントロピーを稼ぎ、更にこちらも超伝導コイルでサイクルを形成することで発電する
………と、本来であれば小規模な熱プラズマ反応炉で終わる筈だった
しかし、何の因果か恭太郎が製造に関わる特定の条件下においては核融合反応を示す様になる
本来であればエネルギーが足りずに水素同士がクーロン障壁によって反発して衝突する為、核融合反応を起こすことはありえない
しかし、量子物理学におけるトンネル効果により、超低確率でこのクーロン障壁を突破して核融合反応が発生していた
その確率は1/10¹⁰⁰以下。ビッグバンの確率である1/10²⁴を大きく下回る
このハイドロゲンリアクターの設計図をそのまま他者が再現しようとすると、核融合反応が生じず本来の目的である熱プラズマ反応炉としての振る舞いになる
熱プラズマ反応炉での発電量は1/100程度の効率なので、これを大型化して搭載してもフューエルレス跳躍ユニットを稼働させることが出来ない
なお、まるで構造がMCU版アイアンマンに登場するアークリアクターのそれだが、真面目に常温核融合炉という物が実現するとしたらどの様な構造に……と考察した結果、アークリアクターに似通ってしまったので結果的に寄せたという事情がある
アークリアクターは手のひらサイズで3GWの発電量というが、流石にそれは……原発3基分が手のひらはマズい
80kWでも充分にヤバいけど
【88式共通戦術装輪車】
全長:7.8m
全幅:3m
全高:2.5m
重量:12t
最高速度:140km/h
水上航行速度:10〜15km/h
装甲:カグツチ複合装甲
エンジン:マイクロMHD発電機(3MW級)
SMES容量:200kWh
最大出力:3084ps(通常1341ps)/16000rpm
いわゆる装輪装甲車
パトリアAMVとか三菱MAVの類。これを書いている頃に自衛隊の次期採用はパトリアAMVで決着してた
基本的には兵員輸送車として運用するが、モジュラー構造になっており、オプションによって歩兵戦闘車、指揮車、救急車、自走迫撃砲、自走滑腔砲、偵察車、戦車回収車と多種多様な役割を担う事ができる
仕様の都合、戦車よりも装甲は薄いが機動力と汎用性に優れ、事実上火力も同等
器用貧乏ではあるが、戦場では痒いところに手が届く装備が必要な場面が突発的に生じる為、それに対応できる汎用性、万能性こそ本機の強み
また、運転席には窓が設けてあるが各所にセンサーを設けた上で搭乗者は網膜投影ディスプレイを介して外部の情報を得ている
【90式戦車】
全長:約11m
全幅:3.5m
全高:3m
重量:約38t(レールガン搭載型)
主砲:72口径140mm電磁投射砲
副武装:12.7mm重機関銃×1
7.62mm機関銃×1
装甲:カグツチ複合装甲
エンジン:マイクロMHD発電機(3MW級)
SMES容量:350kWh
最大出力:3084ps(通常1341ps)/24000rpm
レールガンの影響で全高、全長が史実の90式よりもサイズが大きくなっているが、車体サイズ感は史実のものに近い
車体前方にエンジンを備えたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式になっている
エンジンは、被弾による引火や爆発を防ぐ為に従来の戦車においても堅牢な構造をしており、それを前方に配する事で防御力の向上を図っている
そもそも、基本的にBETAの攻撃は打撃や突進、噛みつき等になる為、単純に搭乗者の前に障害物があるだけでも盾となり生存率の向上に繋がる
また砲塔の無人化が行われているが、これはレールガンを搭載している都合上、砲塔に人の入るスペースを確保する事が不可能になったという事情がある
その分、砲弾等の搭載スペースに割くことで装弾数は従来の戦車よりも増加している
また88式共通戦術装輪車と同様に網膜投影ディスプレイによって操縦、照準を行う為、搭乗者が戦車から顔を出す必要がなくなった
乗り込む際には背後からハッチを開いて乗り込むが、下方にも緊急用ハッチが備えられているので万が一ひっくり返る事があっても脱出できる
【彩雲】
通称名:彩雲
機体名称:86式戦術歩行戦闘機
型式番号:TSF-Type86
頭頂高:17.8m
本体重量:82.8t
ロケットエンジン推力:800kN×2/163,154kgf
推力重量比:1.97
ジェットエンジン最大推力:520kN ×2/106,050kgf
推力重量比:1.28
最高巡行速度:720km/h
装甲材:カグツチ複合装甲
【嚮烏】
通称名:嚮烏
機体名称:88式戦術歩行戦闘機
型式番号:TSF-Type88
頭頂高:18.3m
本体重量:84.4t
ロケットエンジン推力:800kN×2/163,154kgf
推力重量比:1.93
ジェットエンジン最大推力:610kN ×2/123,385kgf
推力重量比:1.26
最高巡行速度:742 km/h
装甲材:カグツチ複合装甲
彩雲を斯衛軍仕様に改修した機体
名の由来として嚮は先人を行く、導くという意味があり、烏はそのままカラス。つまりヤタガラスの言い換えである
元々、河崎重工と斯衛軍での共同開発という意味合いが強い中でヤタガラスという試作機が産まれた手前、ヤタガラスという仮称に拘りの強い者も多くこの名が冠せられた
なお、彩雲も嚮烏もひっくるめて「ヤタガラス」という愛称で呼ばれることが国内外問わずに多々ある
彩雲との差異としては跳躍ユニットの推力向上と近接戦闘能力を向上させる為にスーパーカーボン製のブレードが全身の装甲各所に配されている点が挙げられる
80年代に武御雷を先取りした機体、と言い換える事もできる
フレームに関しては既存のOFRP製の自律稼動が強度を満たしているので装甲と跳躍ユニットの仕様変更が主である
つまり、原作における武御雷の様に大きく生産性や整備性が落ち込む事は無い