〝鬼の女中〟と呼ばれる女   作:悪魔さん

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ついに終戦。
一応、原作ネタバレにご注意。


第102話〝頂上戦争・終戦〟

 頂上戦争は、さらなる混沌の渦に飲み込まれていた。

 

 黒ひげ海賊団の集中砲火を浴びた白ひげは、「〝ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)〟は実在する」という遺言を遺して命を散らすと、何とティーチが彼から()()()()で〝グラグラの実〟の能力を奪取し、海軍本部の要塞を崩壊させたのだ。

 全てを無に還す〝闇の引力〟と全てを破壊する〝地震の力〟をその身に宿す事に成功したティーチは、無敵を自負すると同時に自らの時代の到来を宣言。世界の全ての人々に恐怖と絶望を与え、手始めにマリンフォードを沈めようと攻撃。それに対処すべく、センゴクが心が折れかけた海兵達を鼓舞しながら激突する。

 

 一方、白ひげの死を見届けたダグラス・バレットは、海軍と七武海に標的を変えて攻撃を開始。

 ガープがゼファー・ゼット親子と共に迎え撃ち、〝ガシャガシャの実〟による殲滅攻撃を阻止すべく肉弾戦を仕掛ける。

 しかしバレットの余力が十分残ってる上、下手に暴れれば自分達の手でマリンフォードを海に沈めかねない為、決定打にどうしても欠けてしまう。

 

「走れーーーーー!!」

「船に戻るんだーーー!!!」

 そして、エース救出を結果的に成し遂げつつも船長を失った白ひげ海賊団の船員達は、全力で退却の準備にかかっていた。

 自分達の船長(オヤジ)の遺体を海軍本部に残していく事は忍びなく、その遺体に手を出し、事もあろうか〝グラグラの実〟の能力を奪ったティーチは到底許しておけないが、今はとにかく海軍本部から逃げることが先決。マルコやビスタが哀しみに暮れる暇なく退却を促し続け、皆は涙を呑んで受け入れた。

 それを三大将は許さず、白ひげ海賊団とルフィ達の追撃を開始。特にエースとルフィを是が非でも討ち取らんとするサカズキの執念は凄まじく――

「逃がしゃせん!!!」

「うわあああああ!!!」

「ルフィーーーー!!!」

 サカズキのマグマがルフィの体に直撃。

 胸を焼き抉られてしまったが、幸いにも内臓や骨には到達しておらず、致命傷には至ってはいない。しかし気力だけでもっていたその体は限界を超え、ルフィはそのまま気絶してしまった。

「赤犬…!! ――〝火拳〟!!!」

「止せ、エース!!」

「〝犬噛紅蓮〟!!!」

 

 ドォン!! ジュワァ…!!

 

「うわァァ!!」

 激昂するエースが攻撃するが、基礎戦闘力・覇気の熟練度・能力の上下関係により炎の拳は犬の形をしたマグマに撃破され。

 逆にエースの炎の体を焼き、深手を負わせた。

「〝海賊王〟ゴールド・ロジャー、〝革命家〟ドラゴン!! この二人の息子が義兄弟とは恐れ入ったわい……!! 貴様らの血筋はすでに〝大罪〟だ!!! 誰を取り逃がそうが、()()()()()()()()絶対に逃がさん!!!」

「おい、待て!!」

 サカズキは倒れるルフィにとどめを刺そうと、マグマの拳を振るう。

 間に合わない――そう思った時だった。

 

 ドン!!

 

『!!?』

 不意に、赤黒い刃がサカズキの拳を受け止めた。

 ルフィを灼熱のマグマから守ったのは、この戦争が起こる際に最も動向が読めず、そして海軍と政府が最も参戦するのを恐れた女だった。

「……………!!!」

「サカズキ……ルフィはいつか私を倒しに来る男だ。手を出すんじゃない」

 頭に包帯を巻き、湿布や絆創膏、ガーゼなどで身体中の傷を隠しているが、その声と覇気は紛れもなく本物。

 彼女と幾度となく戦ってきたからこそ、サカズキは動揺を隠せなかった。

 

 目の前に現れたのは、インペルダウンの最悪の脱獄囚達を壊滅させたばかりの世界最強の女(クロエ・D・リード)なのだから。

 

『〝鬼の女中〟だァァァ!!!』

 伝説の女海賊の見参に、その場にいる全ての戦える者達が悲鳴に近い叫び声を上げて後退った。

 サカズキが苦い顔で一度下がると、愛刀・化血を一度鞘に収めたクロエは指示を飛ばした。

「ラカム、ルフィを頼む」

「ったく、仕方ねェな……おれも怪我してるってのに、人使いが荒いな」

「悪いけど、そうはさせないよォ~……!」

 肩を竦めてルフィを俵担ぎで回収するラカムを狙い、ボルサリーノが指先に光を集める。

 すると、その光目掛けてコル寿郎が跳び、愛刀の秋霜の柄を掴んだ。

「〝布都御魂(ふつのみたま)〟」

「っ!!」

 寒気を覚えたボルサリーノは、瞬時にその場から離れた直後。

 

 ザンッ!!

 

 居合一閃。

 武装色の覇気を纏い黒刀と成った秋霜を抜刀すると、強力な飛ぶ斬撃が放たれ、本部要塞の岩柱の見張り台の一つを一刀両断した。

 轟音と共に崩落していくそれを目の当たりにした者達は、コル寿郎の剣士としての腕前に愕然とし、冷たい汗を流すのであった。

「ボルサリーノ。余も〝麦わらのルフィ〟に期待している身。ここは大人しく退いてくれないか? クザンもサカズキも、な」

「「……!!」」

 クロエ海賊団によって海軍大将達が牽制されると、皆一様に戦いの手を止めた。

 しかし、それでも抱いた疑問を解決しないわけにはいかない。

「クロエ!! 貴様、何をしに来た!!」

「……」

「やはり、エースを救けに来たか…!? 焦がれた男の忘れ形見の――」

「そのクソガキに用は無い。お門違いだ、センゴク」

 センゴクの問いかけは、バッサリと切り捨てられた。

 予想外の返答に戦場がどよめく中、クロエはコートをなびかせながらバギーの隣に立った。

「私は弟分を…バギーを迎えに来ただけだ。あいつの仲間が泣きついてな……末弟の窮地を見て見ぬ振りはできんさ」

「なぬーっ!?」

「何を驚いてるんだ? バギー」

「い、いや…姉さんがそういう人間だってのは薄々勘づいちゃいたがよ……」

「たとえ辿る道が違えど、お前は私の大事な弟分だ。八方塞がりの時は姉として手助けするさ。シャンクスもバレットも、な」

 先程まで恐ろしく気が立ってたのに、バギーの無事を確認するや否や雰囲気が和らぐクロエ。

 かなりの個人的な事情で動いていた事実、それもエースとは無関係である事に、全ての海賊海兵が言葉を失う中、クロエは戦場の真ん中を歩いていく。

「バレット……ここはこれまでだ。周囲の戦意が失せ始めた事ぐらい、感じてるだろう」

「…………フン」

 クロエに言われ、バレットは仏頂面で鼻を鳴らし矛を収めた。

 姉貴分の登場によって戦場の熱気が急速に下がっていくのを感じ、どいつもこいつも戦える状況とは言い難い。

 不服だが、〝鬼の跡目〟の戦争はここまでだ。

「……傷が癒えたら、またいつでも来い」

 納得はしてない様子ではあるが手を引く事を選んだバレットにクロエは微笑むと、悠然と戦場の中を歩いてゆく。

「……さっきも言ったが、私は弟分を迎えに来ただけ。それ以上の目的はない。だがそれを邪魔する腹積もりだというのなら……全員、この場で叩き潰す!!」

 クロエは化血を抜刀し、刀身に覇王色と武装色を帯びさせた。それに応じるように、クロエ海賊団の面々もそれぞれの得物を構える。

 ほぼ全員が手負いとはいえ、孤高の無双集団と称される五皇唯一の少数精鋭の武力は、疲弊した今の戦力では抑えきれない。双方退かざるを得ないだろう。

 するとクロエは、今度はティーチに目を向けた。

「……どうする、ニューゲートの見習い小僧。私は戦えるぞ」

「ゼハハハハ…相変わらず野犬みてェな目だな、ゴールド・ロジャーの亡霊は…」

「……何とでも言え。その永劫に届かぬ思慕を抱き続ける亡霊(わたし)に傷一つつけられない青二才が」

 覇王色を纏い、ティーチを威嚇するクロエ。

 互いに手負いではあるが、少なくともマリンフォードを海に沈められる程度の余力はある。だがここで本気で殺し合えば、覇気を極めたクロエに軍配が上がるだろう。そうなった場合も混沌に乗じて撤退する事も選べるが、彼女が追撃に出れば分が悪い。

 ここは引き下がるのが賢明――そう考えたのか、ティーチは撤退を宣言した。

「やめておこう!! 欲しい物は手に入れたんだ、あんたと戦うにゃあ……まだ時期が()()()()…!!!」

「……」

「行くぞ、野郎共ォ!! ゼハハハハハハハァ!!」

 ティーチは仲間達を連れてマリンフォードを立ち去って行った。

 伝説を殺し、その能力を奪った男がこの先の世界において重要な脅威となることは目に見えていたが、海軍はその背を黙って見送った。

 そこへ、さらなる乱入者が現れた。

「何だ、てっきりおれの方が早いかと思ってたんだが……クロエ姉さん」

「…シャンクス」

『〝赤髪のシャンクス〟!!?』

 黒いマントをなびかせ、五皇〝赤髪〟も見参。 

 昨日〝百獣のカイドウ〟と小競り合いをしていたとの報告が上がっていた為、まさか昨日の今日でここに到着するとは思ってもいなかった海軍は、完全に立ちすくんでしまう。

「シャンクス……お前は何しに来た?」

「この戦争を終わらせに来た。――と言いたいが、もうすでに終わったも同然らしい。姉さん、実はあげたいコーヒー豆があるんだが、その代わりにおれの顔を立ててくれないか?」

「…………いいだろう。弟の頼みだ」

 シャンクスは我が意を得たりと言わんばかりに微笑むと、静まり返ったマリンフォードの戦場の中心へ向かった。

 その中で落ち着きを取り戻した白ひげ海賊団の面々は、改めて深い哀しみと喪失感に襲われながら、体を引きずるようにして退却を始めた。海軍にも喜びはなく、虚無感と取りこぼしたものの大きさに脱力してしまう。

 その空気を肌で感じる中、シャンクスは口を開いた。

「――〝白ひげ〟の弔いは、おれ達に任せてもらう。戦いの映像は世に発信されていたんだ……!! これ以上そいつらの死を晒す様なマネはさせない!!」

「何を勝手な!! 世界最強の男の首を晒してこそ、海軍の勝鬨は上がるのだ!!!」

「我らの勝利に泥を塗る気か!?」

「海賊の指示は受けんぞ!!」

 シャンクスの申し出に海軍は猛反発する。

 しかし、センゴクは「構わん!!」と承諾した。

()()なら、いい。〝赤髪〟…。責任は私が取る」

 シャンクスは「すまん」と返すと、センゴクは皆に負傷者の手当てを急ぐよう命じた。

「負傷者の手当てを急げ…!!」

 海軍元帥の命令に、海兵達はハッとなる。

 

「戦争は……!!! 終わりだァ!!!」

 

『ウオオオオオオオ!!!』

 センゴクは終戦宣言を告げる。

 それを皮切りに、海軍の医療班が続々と動き始める。

「……行くぞ、バギー。お前の仲間が帰りを待ってるぞ」

「ホラ、行った行った!」

「エ、エマ姉さん…!」

「おいバギー、お前随分と贔屓されてないか?」

「下らねェ…」

 わいのわいのと同窓会状態の元ロジャー海賊団。

 それを遠くで眺めていた囚人達は、顔を見合わせる。

「……見たか?」

「見た……五皇〝赤髪〟と〝鬼の女中〟それにあの〝魔弾〟と〝鬼の跡目〟に対してあの態度……!!」

(――キャプテン・バギー…!! おれ達、あんたに一生付いてゆきます!!!)

 この時代の最高峰に君臨する大海賊と対等にやりあうバギーの姿を見て、またもバギー信者達は感動を覚えずにはいられないのであった。

 

 かくして〝大海賊時代〟開幕以来の最大の戦い〝マリンフォード頂上戦争〟はここに幕を閉じ、歴史に深く刻まれる――

 

 

           *

 

 

 

 その後、元ロジャー海賊団の若輩達は各々動いた。

 シャンクスは白ひげの遺体を引き取り、悲しみに暮れるエース達と共に彼の故郷である新世界の「スフィンクス」へと向かった。

 バレットは海底に待機させていたカタパルト号に乗ってマリンフォードを去り、自らのアジトであるデルタ島へと帰還。

 クロエは、バギーを彼の一味が身を潜めている島まで送ると、新世界へ向かう前にある島へと進路を取った。

「……どうだ、ラカム」

「やれる事は全部やった。命は繋げられてるが…アホみたいにダメージを蓄積してる」

 オーロ・ジャクソン号の医務室で横になるルフィを、クロエは目を細めて見守る。その傍で丸椅子に腰かけるラカムの表情は、いつになく険しかった。

「あんたが目に掛けるのも頷ける。タフさも精神力もイカレてる。ガープの孫なだけあるといえばそれまでだが…」

「――よく生き延びてくれた」

 心底安堵したように言いながら、クロエはルフィの頭を優しく撫でた。

「しかし……まさかお前が手を貸してくれるとはな。〝死の外科医〟は伊達じゃねェな」

 ラカムは手術に協力してくれた海賊に目を向けた。

 

 名は、トラファルガー・ロー。

 〝10人の超新星(スーパールーキー)〟の一人で、残忍で名の知れる〝北の海(ノースブルー)〟の海賊だ。

 

「貴様には借りができてしまったな……トラファルガー・ロー。私の知らないところでルフィと仲良くなったのか?」

「友人ではないし、助ける義理もねェ……親切が不安なら何か理由をつけようか? 女中屋」

「それだけじゃないだろう」

 琥珀の瞳が、若きルーキーを捉える。

「世の中、何かしらの運命というものがある。初対面だが、残忍で名の通ってる貴様にならルフィの治療にかかわらせて大丈夫だと感じたんだ。女の勘かもしれんが……ルフィと私は〝D〟の共通点を持つ海賊。貴様も「D」の名を持ってたりするんじゃないのか?」

「……!!!」

 クロエに問われ、ローは息を呑んだ。

 そう…ローの真の名はトラファルガー・D・ワーテル・ロー。歴史の底でくすぶり続け、()()()()では〝神の天敵〟と言われている「D」の意志を継ぐ者の一人なのだ。

「空気が変わったな……アタリか」

「……おれの素性が、あんたに関係あるのか」

「別に。ただ貴様の気まぐれも「D」の意志に本能的に則った行為なのだとしたら……と思っただけだ。私が言うのもアレだがな」

 クロエは不敵な笑みを浮かべ、ローをまっすぐ見据える。

「ラカムに手を貸してくれた礼だ……診察料と手術費用の代わりに、ラフテルの行き方に関する情報で手を打とう」

「!? …いいのか、そう易々と」

「私としては、誰が〝ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)〟を手に入れようがどうでもいいからな」

 ローが固唾を呑むと、クロエは口を開いた。

「ラフテルに行くには、世界に4つ点在する赤い石碑、〝ロード歴史の本文(ポーネグリフ)〟が必要だ」

「〝ロード歴史の本文(ポーネグリフ)〟……」

「そこには古代文字によってそれぞれ〝地点〟が記されている。その位置を知り、地図上で4つの点を結ぶ事でラフテルの位置がようやくわかるという絡繰りだ」

 黒き女王の口から語られる「最後の島」の情報に、ローは一筋の汗を流す。

 元ロジャー海賊団、それも伝説の女海賊の言葉だ。十分信用に足るだろう。

「さて…私のリップサービスはここまでだ。まだ欲しいなら、海賊らしく奪い合いと行こう」

「やらねェよ……そこまで自惚れちゃいねェ。もう少し力を付けたら…そん時は消してやるよ」

「フフ…いつでも来い。ただしあまりモタついていると奪えるイスも奪えんぞ?」

 挑発的に笑うローにクロエも口角を上げ、イスから立ち上がって甲板に出る。

 甲板では、ローの一味――ハートの海賊団がクロエ海賊団の猛者達と酒を片手に語り合っていた。随分仲良くなったものだ。

「あ、キャプテン!!」

「終わったのか? 船長」

「ああ…いい()()()もしっかり受け取った。引き上げるぞ」

 悪い笑みを浮かべるローの号令に応じ、ハートの海賊団は一味の旗艦――潜水艦のポーラータング号へと撤収していく。

 一方のクロエ海賊団は、船長にあの若者に教えた情報について問い詰めていた。

「え!? 教えちゃったの!?」

「別にいいだろ、私達は行きたい時に行ける」

「いや、まァそれはそうだろうが……普通に金品でもよかっただろう?」

「トラファルガー・ローの事が気に入ったからな。それにあいつは私と同じミドルネームだ」

 クロエの答えに、一同はハッとなって潜航し始める潜水艦の方に振り返った。

 我らが船長のミドルネームは、ロジャーやガープと同様に「D」だ。それがまさか、あのトラファルガー・ローも……!?

(あいつがこの先の海をどう駆け抜けるか……そして私にどう挑むか楽しみだ。もしルフィと組んだら、その時は私も危ういかもな)

「ん~~……」

 クロエがローにも期待を寄せていると、エマが額に指を当てながら唸っていた。

「どうした、エマ」

「いやァ、今更なんだけど……ティーチの顔がスッゴい既視感あるんだよ……誰だっけなァ……鼻周りが異様に似てるんだ…」

 突然の一言に、周囲はざわついた。

 〝魔弾〟と〝黒ひげ〟の接点はないはずだ。一体どういうことなのか。

 エマは必死に思い出そうと頭をフル回転させると、ある記憶に辿り着いた。

 

 ――ねェ、ロックスのお頭さん。お頭さんってお師匠より強いの?

 ――ヴォハハハハハ!! おれの事をちゃんと〝お頭〟と呼べるたァ、王直が育てた割にはお利口さんなクソガキじゃねェか!! おいバカヤロー共!! この小娘の爪の垢を煎じて飲んだらどうだ!?

 ――黙れロックス!! 誰がてめェの部下になったんだよ!?

 

「ああーーーーーーーっ!!?」

 突如として大声を張り上げるエマに、皆が驚いた。

 エマは「そうだ! そうだ!」と言いながらポンと手を叩く。

「思い出した!! お頭さんだ!! ロックスのお頭さん!! 鼻周り超ソックリじゃん!!」

 思わぬ発言に、エマ以外の皆が思考停止した。

 ロックスと言えば、エマの育て親でもある海賊島ハチノスの元締め・王直が所属していた伝説のロックス海賊団の首領ロックス・D・ジーベックの事だ。

 彼女の言葉通りだとしたら、マーシャル・D・ティーチという男は……!

「え!? ちょっと待って!? もしかしてロックスのお頭さん、息子がいたって事!? しかもよりにもよって黒ひげ!? 世の中狭すぎる……」

『ええ~~~~~~!!?』

 オーロ・ジャクソン号の甲板で、海賊達の大絶叫が木霊したのだった……。




頂上戦争はこれで終結しました。
次回からは原作の新世界編までの二年間を濃密にやろうと思ってます。(笑)

さて、原作でロックスの剣技について紹介されてましたが、クロエの剣技は「対象に刀傷を刻んでから衝撃で薙ぎ飛ばす」感じです。
なので純粋な剣技で言えばミホークやシャンクス、ビスタやおでんの方が上ですが、総合戦闘力はクロエが圧倒的に上という関係となってます。

続いて、コル寿郎が新技を披露。
布都御魂(ふつのみたま)〟は日本神話に出てくる霊剣で、雷神・タケミカヅチはこれを用いて葦原中国を平定したそうです。

そしてまさかの真実が発覚したエマの幼少期。
エマはクロエ海賊団で唯一ロックスと会っており、何だかんだ可愛がってもらってました。一緒に航海はできませんでしたが、ロックス海賊団がハチノスに帰還する度に殺伐とした一味を和ませたそうです。
ちなみにエマは幼少期、海賊島で「ある店」のアルバイトをしてたとか…?
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