〝鬼の女中〟と呼ばれる女   作:悪魔さん

18 / 122
原作の第966話ですね。

クロエとおでんがバトりますけど、せっかくなのでバレットにもバトってもらいました。



第18話〝ワノ国の侍〟

 白ひげ海賊団が上陸し、ついに戦いの火蓋が切られた。

 宝を奪おうと先陣を切ったおでんは、仲間の制止を振り切って〝(ガン)(モド)()〟を繰り出し暴れ始める。

「あれがワノ国の侍か」

「噂通り(つえ)ェな。早めに止めるか」

 おでんがお得意の「おでん二刀流」でロジャー海賊団の面々を薙ぎ倒していくのを見て、レイリーとギャバンは警戒を強めた。

 互いに得物を握り締めると、クロエとバレットが前に出た。

「クロエ……あれはおれの獲物だ」

「じゃあ、私は他の面々で我慢してやる」

 互いに覇王色を纏い、迎撃の構えを取る。

 が、四人の間を抜けてロジャーがおでんに仕掛けた。

「待て、君達にケガさせるわけにいかん!! ハハハッ」

()りてェだけだろ」

 ロジャーが楽しそうに駆け出すのを、呆れてレイリーが呟く。

 立ち向かってくる〝鬼〟に、おでんは「獣の匂い!!」と笑みを浮かべて感じ取る。

「よう侍!! 〝(かむ)(さり)〟!!!」

 

 ドォン!!

 

 愛刀で横薙ぎに一閃。

 凄まじい衝撃がおでんを襲い、たった一撃で吹っ飛ばされてしまう。

「ウハハハッ!」

「何じゃ今のは!! 納得いかん!!」

 頭から少し血を流した程度でおでんは復帰し、再びロジャーへと立ち向かう。

 が、そこへ現れたのが白ひげだった。

「来たか!!」

 むら雲切に覇王色を纏わせる白ひげの姿を見て、不敵に笑う。

 ロジャーは愛刀に覇王色を纏わせ、地面が割れる程の勢いで踏み締めて斬り上げると、白ひげは両手持ちで薙刀を渾身の力で振り下ろした。

 

 ガンッ!!!

 

 互いに強烈な一撃をぶつける。

 それは両者の()()()()()()()()()()()()()という驚愕の光景。ワノ国一の侍であるおでんも「触れてねェ!!!」と驚きを隠せないでいた。

 次の瞬間、ボンッ!!! という轟音と共に覇気の大爆発とも言える現象が発生。雲すらも吹き飛ばし、島が吹き飛び兼ねない程の衝撃波と黒い稲妻が、勢いよく駆け巡った。島からその周辺の海域にまで及び、互いの海賊船が転覆しかねないほどに傾いた。

 土煙が晴れ、天地を震わす衝撃が鎮まると、ロジャーと白ひげは笑いながら睨み合った。

「元気そうだな、ロジャー!!」

「また会えたな、ニューゲート!!」

 時の大海賊は、前回と似たような展開を思い出して笑うと、開戦を宣言した。

「「身ぐるみ置いてけ!!」」

 

 

           *

 

 

 時の大海賊、ゴール・D・ロジャーとエドワード・ニューゲートの激闘は、前回以上に苛烈となった。

 ロジャーは白ひげと、レイリーはビスタと……互いの一味屈指の猛者たちがそれぞれが一騎打ちを繰り広げる中、クロエはおでんと斬り結んでいた。

「世界は(ひれ)ェなァ!! 女の剣豪がいるなんてよ!! (しろ)()っちゃんが認めるだけあるぜ!!」

「っ……この……!!」

 大業物21工に位列する名刀「(えん)()」と「天羽々斬(あめのはばきり)」を振るい、覇気を纏った〝黒刀〟で猛攻するおでん。

 覇気の練度で言えば互角だが、やはり侍だからか剣腕はおでんが勝っている。二刀流の猛攻を捌くクロエも相当だが、防戦一方であった。

 が、クロエの戦闘は総合格闘術。剣一筋ではない。

(これはどうだ!!)

 クロエは左手で腰に差した鞘を掴んで武装硬化、目にも止まらぬ速さでおでんの脇を叩いた。鉄拵えの一撃は人体急所の一つである肝臓を的確に突き、笑みを絶やさない侍の顔を歪ませた。

 おでんの猛攻が止めば、今度はクロエが反撃に出る番だ。

「食らえ!!」

 クロエは地面を強く踏みつけ、八衝拳の衝撃を伝導。

 八衝拳を知らないおでんは、防御不能の衝撃をモロに受けることとなった。鍛え抜いた肉体ではあったが、先程の鞘の一撃が相当堪えているのか、体勢を崩し大きく仰け反った。

 その隙を逃さず、クロエは鞘を構えて武装硬化の上に覇王色の覇気を纏わせる。おでんは直撃はヤバいと直感し、咄嗟に愛刀二振りを交差させて防御の構えを取った。

「〝(ごう)(ぶく)(さん)(がい)〟!!」

 

 ドゴォン!

 

「どわァァァァ!?」

 覇王色と武装色を上乗せした〝飛ぶ打撃〟が、黒い稲妻を迸らせながら至近距離で放たれる。

 打ち出された衝撃波はおでんを軽々と吹き飛ばし、岩山に激突するが、ワノ国一の剣豪はその程度で戦闘不能になるわけがない。

 クロエは地面に突き刺したままの刀を抜き取ると、鞘を再び腰に差して構える。

「どりゃあああああっ!!」

「っ!!」

 刹那、土煙を突き抜けておでんが跳びあがり、雄叫びと共に二刀に覇気を纏わせた。

「〝おでん二刀流〟!!」

 急降下しながら斬りかかるおでん。

 対するクロエは、刀を両手持ちに替えて構え、武装色と覇王色を纏わせた。

「〝(とう)(げん)(しら)(たき)〟!!」

「――〝神鳴神威〟!!」

 おでんは二刀を勢いよく振るい、クロエも構えた刀を横一文字に振るう。

 両者の剣刃が激突すると、凄まじい衝撃波が周囲を駆け巡った。

 

 

 そして、前回においても圧倒的な武力を見せつけたバレットは、やはりというべきか、一対多数の乱戦で無双の強さを発揮していた。

「〝ブリリアント・パンク〟!!」

 ジョズは腕をダイヤモンドに変化させ、強烈なショルダータックルで特攻。

 以前より格段と強くなった彼のブチかましだったが、バレットは真っ向から受け止め、豪快に大木へ投げ飛ばした。

「隙ありだよい!!」

 そこへ、不死鳥となったマルコが〝(ほう)(おう)(いん)〟で肉迫。気づいたバレットは振り向き迎撃しようとしたが、その時には不死鳥化させた足が顎を捉えていた。

 不意打ちは命中! マルコはダメ押しにと再び蹴りつけようとしたが、ガシッと脚を掴まれた。バレットはたじろぎさえしていなかった。

「ぬんっ!」

「うおぉっ!!」

 バレットはマルコを容赦なく地面に叩きつける。

 その直後、クリエルがバズーカで次々と砲撃。集中砲火を浴びせるが、バレットは涼しい顔で全ての砲弾を拳で殴り返した。なぜか着弾と共に敵だけでなく仲間の悲鳴もするが、彼は気にも留めない。

「カハハハ……覇気を纏ってるな。前よりは強くなったか」

「クソッ……!」

 ロジャーの強さを継ぐと謳われるバレット。

 その異常なまでの覇気の強さに、マルコ達は苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべた。

「ちょうどいい……貴様らに強さの〝高み〟を教えてやる……!!」

 ふと、バレットの太い腕が武装硬化し、さらに覇王色が纏う。

 目の前の軍服の男が放つ威圧感に、マルコは背筋が凍った。

「お前ら!! 一旦逃げろ!!」

「マルコ!?」

()()()()が来るよい!!」

 切羽詰まった表情のマルコに、只事ではないと察したジョズたちは一斉に撤退した。

 バレットはニヤリと笑いながら標的を見据え、虚空を豪快に殴りつけた。

「くたばれ!!」

 

 ドゴォン!!

 

『!!!』

 覇王色を纏ったバレットの拳が振るわれた瞬間、巨大な衝撃波が発生した。

 〝鬼の跡目〟の渾身の一撃が、マルコ達に牙を剥き、木々を薙ぎ倒し岩石を粉砕していった。

 

 

 さて、そんな天災級の戦いの中、シャンクスとバギーは背中を預け合いながら敵と睨み合っていた。

「うわー、あいつら大丈夫かな?」

「おい、シャンクス! てめェこそ覇気は大丈夫かよ?」

「クロエから長時間の使用は控えるよう言われてるからな……」

 剣を構えるシャンクスに、バギーは不安げな表情を浮かべる。

 覇気というチカラは消耗する代物で、使用した覇気の量によっては体に大きな負担をかけてしまい、回復するためには一定時間の休息が必要となる。戦闘中に覇気が消耗し切るのは命取りであり、効率よく覇気を使用するのが重要だ。

 シャンクスはクロエが師匠として鍛えさせてるので、子供ながら並大抵の海賊を上回る覇気を有するようになったが、それでも体力面はまだ未熟なので長時間の使用はできない。バギーも先日ようやく武装色の覇気を会得したが、覇気の量が少ないのでここぞという時にしか使わず、バラバラの実と見聞色を合わせた不意打ちや回避を重視している。

 そう考えると、少し年の離れた姉貴分(クロエ)兄貴分(バレット)が、いかに己の覇気を鍛え上げ洗練しているのか。その実力差が、二人の戦いぶりから見て取れる。

「おい、前より強くなってるぞ……!」

「覇気なんかおれ達とほぼ同じくらいだ……何をしたらああなるんだ……!?」

 一方の白ひげ海賊団も、以前より覇気が上がった見習い二人を警戒していた。

 以前は敵の攻撃は逃げて回避していたのに、いつの間にか攻撃をいなしたり紙一重で躱して反撃するという戦法をするようになった。何より片方が悪魔の実の能力者になっているではないか。

 文字通りの急成長。子供だからと、海賊見習いだからと侮ってはいけない。一端の海賊として、心してかからねばならない。

「フンッ!」

「!」

 突如、シャンクスの前に一人の少年が襲い掛かり、鉤爪で斬りかかった。

 咄嗟にバックステップで回避し、二人は一旦距離を置く。

「……何だあいつ?」

「見習いか何かだろ!」

 シャンクスとバギーは少年を見据える。

 継ぎ接ぎのあるオレンジ色のキャスケット帽、青いシャツにタイトパンツ、黄色い腰帯……前回の戦いにいた憶えがないので、彼も白ひげの一味の新参者なのだろう。

「バギー! 連携で行くぞ!」

「ハァ!? ちゃっかり仕切ってんじゃねェ!! てめェみてェなスットンキョーじゃあ突っ込んで終わりだろうが!!」

 シャンクスは剣を、バギーはナイフを構え、己を奮い立たせた。

 

 

           *

 

 

 ロジャー海賊団と白ひげ海賊団の激闘は拮抗し、夜は〝休戦〟しつつも三日目に突入。

 さすがに疲弊し始めたのか、双方息が上がっているが、互いの船長やナンバーツー、一際タフな連中は笑みを絶やさない。

「ハァ……ハァ……」

「ゼェ……ゼェ……」

 そんな中、シャンクスとバギーは体力の限界が近づいていた。

 それもそうだろう。いくらクロエに鍛えてもらったとはいえ、二人はまだ13歳。覇気が使えたとしてもスタミナ切れが一番早いのだ。

「このままじゃあ……!」

「チキショー、数が……!」

 数で押されるシャンクスとバギーだったが――

「フンッ!」

 

 ドォン!

 

『うわああああああ!!』

 二人の前に何者かが現れ、一閃と共に敵が薙ぎ払われる。

 黒いコートをなびかせる、黒の長髪の女剣士……それは、間違いなく彼女の背中だった。

「まだ立てるか、二人とも」

「「クロエ!」」

 〝鬼の女中〟クロエの乱入に、白ひげ海賊団側は眉をひそめた。

 前回の激闘で無双の強さを発揮し、能力者と覇気使い全員での袋叩きでようやくダウンを奪えた女傑を相手取るのは厳しい。

「あの侍が予想以上に強かった……さすがにバレットと交代した」

「クロエでも手に余るのか、あの侍!?」

「お前らのことが気になって仕方なくてな。まあバレットも戦いたがってたから問題あるまい」

 クロエは刀の切っ先を白ひげ海賊団に向ける。

 前回の戦いで見なかった新顔がチラホラいるが、バレットともどもレイリーと肩を並べる技量に到達したクロエにとっては手に負える。シャンクスとバギーが疲弊している今、余力を残してる者が盾とならねばならない。

 が、敵に集中したい時に「仲間を護らねば」という意識は、時に邪魔になることがあるのも否定できない。現にバレットは仲間のことなど一切考えずに暴れている。ある意味で仲間を信用しているとも受け取れるが。

「シャンクス、バギー……躱すぐらいは自分でしろ」

「ししっ! 大丈夫だ、もう回復したよ」

 シャンクスはニッと笑うと、クロエの隣に立った。バギーもシャンクスに負けじと、反対側に立った。

 強がりかと思ったが、覇気の量は回復しつつあるのを感じ取った彼女は、「足を引っ張ったら承知しないぞ」と笑った。

「よし……二人とも、天王山だ!! 気合入れろ!!!」

「「おうっ!!!」」

 クロエが檄を飛ばしながら刀に覇王色を纏わせると、シャンクスは剣を覇気で黒化させ、バギーも薄っすらと武装色を纏わせた。

 

 

 同じ頃、バレットとおでんは壮絶な一騎打ちを繰り広げていた。

「〝(ガン)(モド)()〟!!」

「ぬうっ……!!」

 〝鬼の跡目〟の鋼の肉体に、目にも留まらぬ速度で無数の突きを繰り出す。

 その猛攻を受け続けるバレット。おでんはさらに攻撃し、二刀を横薙ぎに振るいバレットを吹っ飛ばした。

「カハハハ……!! さすがはワノ国の剣豪!!」

 無傷とはいかず、上半身に刻まれた刺し傷から血を流すバレットだが、目の前の侍にダメージを悟らせない。

「骨があるじゃねェ……かァ!!」

 ズンッ! という重い音が響いた。

 バレットが一瞬で間合いを詰め、おでんのボディを殴りつけたのだ。

「ぐおァ……!!」

 鬼の如き豪腕に、おでんは腹から息を搾り出された。

 その隙を逃さず、バレットは反撃に出た。

 

 ドガガガガガッ!!

 

「どうした侍!! もう終わりかァ!?」

「ぬあっ!!」

 凄まじいラッシュをかけられ、おでんはすっ飛ばされた。

 しかしおでんのタフネスさに変わりはない。覇気を刀身に纏わせ、バレットに立ち向かう。

「来い、侍ィ!! 貴様の強さを味わわせろォ!!!」

「うおおおおおおおおおおお!!!」

 バレットは覇王色を纏った拳を構え、おでんは両腕の筋肉を隆起させながら豪快に斬りつけた。

 

 

           *

 

 

 そして、四日目の朝。

「この服いいな、どこで手に入れた!?」

「待て、そりゃ取りすぎだ!! 等価交換だ」

「この南の酒がうめェんだ」

「干し肉3箱でどうだ!?」

 やはりというべきか、奪い合いがプレゼント交換となっていた。

 レイリーは「またか……」と呆れ返っていたが、笑みを浮かべているあたり満更でもなさそうだ。

 そんな中、クロエは一人で酒を煽りながらある少年を見据えていた。

「……」

「……どうした、()()趣味にでも目覚めたか?」

「ハリ倒すぞ貴様」

 仏頂面で茶化すバレットに、クロエは覇王色の覇気で威嚇するが、言い放った本人は意にも介さない。

 一度深く溜め息を吐くと、バレットに事情を説明した。

「……あそこのキャスケット帽の小僧、わかるか?」

「……あの腕組んで突っ立ってるのか?」

「そいつから妙な気配を感じてな……現在進行形で」

 碧眼も金眼と同じ、一人の少年に視線を移す。

 ――確かに、あのガキからは奇妙なモノを感じる。

「……見た目はただのガキじゃねェか」

「だからこそ、余計に得体が知れない。目に見える形なら無視できるだろう」

「二人とも、何の話してんだ?」

 クロエとバレットの元に、シャンクスとバギーが現れる。

 若輩四人組が全員揃い、話題は例の少年になる。

「ああ、あいつ? 昨日もその前も夜の〝休戦〟寝てねェらしいぞ」

「……どういうことだ? バギー」

「生まれてこの方、一度も眠ったことがねェんだとよ」

 クロエはバギーの情報に目を細めた。

 生まれて一度も寝たことがないなど、不眠症なんてレベルではない。睡眠ができないということは命にかかわるほどの事態だ。しかしバギーの言葉通りなら、あの少年は眠れない体質あるいは眠る必要性のない構造の肉体ということになる。

 シャンクスは暢気に「いいなー、人生〝倍〟楽しいのかな」と言っているが、そんな単純な話ではないだろう。

(いつの世も何らかの特異体質はいるが……あの小僧、何者だ?)

 頬杖を突きながら考えていると、不意に背後から抱き着かれた。

「……何を鼻の下を伸ばしてるんだ」

「えへへ♪」

 クロエに抱き着いたシャンクスは、無邪気に笑った。

 バギーはそこまでの勇気が無いのか、それとも女性への耐性が未だ弱いのか、顔を赤くしながらもクロエの隣で座りこんだ。

「クロエさ、おれ達のこと気にして戦ってたんだろ? スゲェ嬉しかった! 意外と仲間想いだよな」

「フン……ロジャーの仲間愛に感化されただけだぞ」

「じゃあ、何でおれとバギーとバレットのこと、弟みたいに接してんだ?」

 シャンクスの疑問に、クロエは「痛いところを突くじゃないか」と呆れた笑みを溢した。

「……異性の兄弟を持ちたいと、昔から思ってたからな」

「え? そうなのか?」

「フフ……言っただろう? 私は財宝や名声に興味はないと」

 クロエが吐露する心情に三人は驚いたが、同時に納得できた。

 気まぐれな束縛嫌いだが、彼女は面倒見がよかったからだ。

「……家族という存在を煩わしいとは思わねェのか?」

 バレットの問いに、「お前らしい質問だな」と言いつつクロエは返答する。

「……絶対の信頼であれ、利害の一致であれ、何らかの人の繋がりは時に自分を助けてくれる。――そう教えてもらったことがある」

 それとともに、クロエの脳裏に前世の記憶がよぎる。

 あの同級生は、周囲から浮いていた自分をずっと構ってきた変わり者だった。転生した以上、二度と会うことは無いだろうが、今頃どうしているだろうか。

(……お前から教わったことが、今世で活かされるとはな)

「じゃあさクロエ、おれたち三人の中で一番好きなの誰だ?」

「お前、何つー質問してんだよ!!」

 シャンクスの突拍子もない質問に、バギーは体をバラバラにしながらツッコんだ。

 バレットも「何言ってんだ、こいつ」とでも言わんばかりの目でシャンクスを見ている。

「クロエ、おれが一番だよな!?」

「ほう、人の胸を揉んで貧血になった奴が一位を名乗り出るか」

「忘れた頃にイジるのやめて!!」

 「白ひげ海賊団いるんだぞ!!」とシャンクスは顔を真っ赤にして叫ぶ。

 年相応の反応をする弟分に、クロエは大笑いしたのだった。




後半の「よし……二人共、天王山だ!! 気合入れろ!!!」の流れは、「FILM RED」の最終決戦のオマージュです。

あと、しれっと出てきたクロエの前世の同級生については、いつかの機会で触れます。なお、女の子です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。