エクストラダンガンロンパZ 希望の蔓に絶望の華を   作:江藤えそら

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All you need is hope.

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 今更喋るヌイグルミが増えたところで驚きはしない。それよりもそのヌイグルミ―――目前の新しい”敵”から発せられている不気味で言いようのない嫌悪感の方が遥かに俺の神経を逆撫でた。

 

『で? 何? どこまで進んだの? え? 電子生徒手帳? あ~もうメンドクセーな、ほらほらほらっ!!』

 

 モノクマと名乗ったヌイグルミは乱暴にその場にいるメンバーにタブレットを次々と投げつけた。あまりに超常的な出来事に言葉を返す者もいない。

 

『で? 何ぼさっとしてんの? 解散解散! 入学式は終わり! さっさと部屋戻ってコロシアイの準備する! 君達人生で一番輝いてる時代なんだから! 青春は待ってはくれないんだよ!』

 

 そう言ってパタパタと手足を振り回す。その様子だけ見ている分には恐るべき敵のようには見えない。しかしその言葉の裏にはモノパンダという先ほどのヌイグルミよりも遥かに強い圧があった。

 

「従わない、と言ったらどうする?」

 そんなモノクマに、リュウと呼ばれた大柄な男子生徒が言葉を投げかけた。彼の表情に動揺らしきものは見られない。

 

『校則を破ればその場でオシオキ! 破らなければ何もナシ! それだけだよ。やってほしいことはネオゆとり世代のオマエラにも分かるように校則にぜ~んぶ書いてるから後はご自由に』

「……随分自信があると見える」

『もちのロン! こちとら十年以上マスコットやってんだから、リュウ君みたいな腕っぷしに自身のある超高校級もたっくさん見てきてるからね! そういう手合いを手なずけるのも叩き落すのもお茶の子さいさい大喝采!だよ』

 モノクマは面白くもない言い回しを満足げに言い終えると、どこからか取り出した笛をピ―と吹いた。すると、天井から一体のヌイグルミが落ちてきた。先ほど焼かれたはずのモノパンダだ。

「いだっ」

『ほら、入学式終わったんだからとっとと大ホール片付けろよアホパンダ! ゴミが散らかって大変だよ! ボクは超高校級のみんなの生活風景に密着するので忙しいんだから!』

「へ、へーい……了解でやんす…校長センセ……」

 天井から振ってきたモノパンダは渋々清掃活動を始める。当初の高圧的な態度はどこへ行ったのかというくらい腰が低い。心なしか口調も変わっている気がする。

 

『いや~、流石超高校級のみんな。入学式から波乱万丈の展開がザックザクでワックワクがドックドクだね! じゃあ入学式はこれで終了! 各自解散して明日に備えてね! もうコロシアイは始まっているんだから!』

 

 

 ◆◆◆

 

 

 いつの間にかモノクマは去り、体育館の隅で一人寂しく埃を集めるモノパンダと呆気にとられた俺たち生徒達だけが残された。理解を超えた現象の数々にリアクションを取ることもままならなかったが、時間が経つと少し落ち着きを取り戻した。

 

「なんなの、これ……」

 ”超高校級のダンサー”、亞桐莉緒さんがモノクマから乱暴に渡されたタブレットを振るえる指でいじりながら呟いた。俺はそんな画面を見る気にもなれなかった。まるで映画の中に入り込んだみたいで、未だに実感が湧かない。

「常人にこの状況を理解するのは難しいだろう。まずは深呼吸して目に映るものを一つ一つ認識していくといい」

 どっかりと体育館に腰を下ろしてリュウ君はそう述べる。

「なんと申しますか……リュウ殿はあまりにも冷静と言うか……。ひょっとして”こういうの”は初めてではないのでござりますか?」

 そう呼びかけたのは確か…。俺は渋々タブレットを起動して生徒情報を見る。彼は丹沢駿河(たんざわ するが)。”超高校級の造形家”…らしい。おかっぱ頭にメガネをかけた如何にもオタクっぽい小柄な少年だ。

 

「ここまで手が込んだものは初めてだ。施設そのものがこのために用意されたのであれば、相当大掛かりなものだ」

 リュウ君は平然とそう答える。丹沢君が述べた”こういうの”とは紛れもなくさっきヌイグルミ達が説明していたコロシアイというゲームの話なのだろう。まるで漫画や小説の世界を見ているようだ。

「……手が込んでないものはやったことがあるの?」

「ゲームを模した殺し合い程度ならな。参加したというより、させられたという方が正しいが」

 俺が発した素朴な疑問にリュウ君は恐ろしい答えを平然と返した。彼の情報欄を見ると、才能は”超高校級の???”と表示されている。才能秘匿ってこと? そんなことがあるのか? というか、あのモノクマとやらがちゃんと俺たちの才能を把握しているかも怪しいところだが…。

「なあ、お前の才能……なんで何も書かれていないんだ?」

 前木君も同じ疑問に行き着いたようだが、「しきたりのようなものだ」とリュウ君は返す。

「しきたり…? どういうことだ?」と怪訝そうな顔をする前木君に対し、リュウ君は平然とこう言った。

 

「俺の家に伝わる掟だ。知りすぎた者は殺さなければならないことになっている」

「……!? 殺すって……嘘!?」

 その場の空気が一気に張り詰めるのを感じた。先ほどのあの異常なルールを告げられた後に「殺す」などという言葉を平然と出されればこうなるのも必然のことだろう。彼の佇まいやオーラが、その言葉が決して悪い冗談などではなく本気で発せられているものだということを物語っている。第一、家の掟ってなんだ? どんな家なの?

「俺は不必要な嘘はつかない。俺の才能は人に明かすことができない……それだけは確かだ。だが、俺はお前たちの敵じゃない。それも確かだ」

「なんで………そんな……」

 ”ダンサー”亞桐さんが引きつった声を上げながら後ろに後ずさる。この空間において「殺す」という言葉が持つ意味はそれだけ大きいのだ。

 

「のっぴきならない事情があるようだね。この異常な空間において「殺す」という言葉を用いてまで脅迫を行うのだから、相当知られたくないのだということは分かったよ」

 ”哲学者”夢郷君が無表情のままそう答えた。

「そのうえで、君が僕達の敵じゃないことを証明することはできるのかい?」

「俺は誰も殺さない。そしてこのデスゲームを打破する方法を見つけ、提供する。つまりお前達に全面的に協力するということだ。それが証明だ」

「おいおい、協力って。さっきと言ってることが矛盾してるじゃんか。素性知ったら殺すんだろ?」

 リュウ君の眼前にひょいと顔を突き出したのは釜利谷君だ。彼は隈の浮かんだ目元を僅かに微笑ませてリュウ君にそう言った。

 

「例えば偶然、君の独り言を聞くなどして才能を知ってしまった場合なんかはどうするんだい? それでも君は手を下すのか?」

 夢郷君も畳みかけるように問いかけた。

「疑わしい気持ちはわかるが、そう気を尖らせるな。殺すといったのはあくまでも俺の家に伝わる掟だ。掟を守るか守らないかは俺の自由だ。だが、ルールは最初に伝えておかないとフェアじゃないだろう? あのヌイグルミもどきでさえそうしたのだからな」

「…………………」

「その……一旦落ち着こうよ。こんなところで喧嘩するよりもさ、みんなでやるべきことが他にあるんじゃないかな」

 ギスギスした空気を見るに見かねて俺は口を開いた。リュウ君は肩をすくめ、釜利谷君は「良いこと言うじゃん」と俺の肩をポンポンと叩いた。

 

「不思議と言えば不思議なのはお前の方だ、釜利谷三瓶」

 一呼吸おいてリュウ君は釜利谷君に向き直ってそう言った。

「この状況に直面する態度が明らかに他の連中と違うようだが」

「あ~…? オメーがそれ言うかよ。まあ俺は仕事柄死体とかよく見るし……つか超高校級なんてそんなモンだろ? 頭のネジ飛んだ奴の一人や二人珍しくねえ世界だ」

 釜利谷君は頭をガシガシと搔きながら答える。確かに常人とは異なる感性の人間がいてもおかしくはないが……。俺も自分で気づいていないだけで常人とは違う常識を持っているのだろうか。

「それだけであのヌイグルミに啖呵を切った説明にはならんな。あの状況で奴を煽る理由がどこにある」

「あ~メンドクセ。んなモンいちいち考えながら行動するかよ。ムカついたから口をついて出ただけだ」

「ともすれば我々の生殺与奪を握っているかもしれない相手でも、か。随分短絡的だな…」

「そりゃどーも」

 じろりと釜利谷君を見つめたまま視線を逸らさないリュウ君。結局またピりついた雰囲気になってしまった…。

 

「で、どーすんよ? まさかホントに殺し合いしましょ~なんて言う馬鹿はいないだろ?」

 釜利谷君はそんな空気を仕切り直そうと言わんばかりに俺達に向かって呼びかけた。

「と…とりあえずこの場にまだ来てない生徒もいるみたいですし……その方々を迎え入れるのが先決なのではないでしょうか…?」

 スーツ姿の男子生徒…”翻訳者”入間ジョーンズ君が答えた。彼が言うように、モノパンダは入学式の時に「この場に来ていない生徒がいる」と告げた。この場にいる生徒を数えてみたが…ざっと十人くらいだろうか。確かに一クラスにも満たない人数だが……。この建物のどこかに合流していない人間がいるのだろうか。

 

 俺は電子生徒手帳に書かれた情報に照らし合わせながら一人一人この場にいる生徒を数えていった。

 

 ”超高校級の幸運”前木常夏。

 ”超高校級の脳科学者”釜利谷三瓶。

 ”超高校級の???”リュウ。

 ”超高校級の哲学者”夢郷郷夢。…スルーしていたけど冗談みたいな名前だ。

 ”超高校級の翻訳者”入間ジョーンズ。

 ”超高校級の造形家”丹沢駿河。

 

 ”超高校級のダンサー”亞桐莉緒。

 ”超高校級の漫画家”安藤未戝……はそこで寝てる。寝てる?

 

「あれ、あの……安藤さん?」

 体育館の隅っこで見事に大の字になって寝ている茶髪を三つ編みにしたベレー帽の少女。確か最初にこの空間に入ってきた時に興奮気味に話しかけてきた人だ。

 

『吾輩は知っておるぞよ~! いつも自作のストーリーの参考にさせてもらっておるのでな~』

 

 俺のことを知っているみたいだったが申し訳ないことに俺は彼女のことを存じ上げなかった。しかし”超高校級の漫画家”と言われると確かにこんな名前の漫画家がいたようないなかったような…。高校生で連載を持つのは相当な運と才能、努力と恵まれた環境がなければできないことなのだろう。大物であるのは間違いないが……。しかしこんなところで、こんなシチュエーションで堂々と爆睡するのは流石に大物が過ぎる。

 

「ちょ、ちょっとみーちゃん!? 何やってんの!? 状況分かってんの!?」

 慌てて亞桐さんが揺さぶると安藤さんは目を擦りながら起き上がる。

「んあ~~……今何話目? もうコロシアイ起きたかのう?」

「不吉なこと言わないでよ! あと何話目って何!?」

「えっと…おはよう…なのかな。大丈夫……? 疲れてたの?」

 月並みな言葉しか出てこない。俺だったらいくら疲れていたってあの光景を目の前にしたら丸一日寝られる気がしないが。

「あぁ~~~またやってしもたの…。昨日のネーム作業が地獄だったのでつい…。この場にいない生徒を探しに行こうってトコまでは覚えてるぞよ」

「ガッツリ全部聞いてるじゃん!」

 なら話が早い……けど、じゃあ狸寝入り? なんで?

 

 

 気を取り直して残りの女子生徒を数えていく。

 

 えっと……あそこに残っている燃えた残骸…彼女も超高校級の生徒だったみたいだけど雷に焼かれて、でも実はロボット?で……。自分で言っていて訳が分からなくなりそうだ。

 彼女のことは後で整理するとして。

 

 えっと……あれ? 女子生徒これだけ? なんてことはないよな。体育館をぐるりと見渡すと、遠くに少女がしゃがみ込んでいるのが見えた。

「あの人、呼んでくるね」

「あぁ……俺も行く」

 そう言って付いてくる前木君と共に俺はその人の元へと駆け寄った。見ると、その少女は床に散らばったモノパンダの残骸を拾ってじっと見つめていた。壇上で雷に打たれた時に飛び散った残骸のようだ。オレンジのセーターの上に羽織っているのは作業着…だろうか。ベージュ色の髪を編み込んだ整った顔立ちの女性だ。

「何してるの? ヌイグルミの部品…?」

 少女は一瞬俺の方を見やると、軽くため息をついて拾った部品を作業着のポケットにしまった。

「おいおい、無視すんなよ。お前も生徒なんだろ? えっと…ミドウアキネ」

 前木君が電子生徒手帳の情報と少女の顔を照らし合わせながら彼女の名前を呼んだ。御堂秋音(みどう あきね)―――”超高校級のエンジニア”と呼ばれている少女。高校生にして自動運転AIや人型アンドロイドの開発に関与したと言われている天才女子高生。世間知らずな俺でも聞いたことがある名だ。恐らく超高校級の中でも花形に位置する立ち位置の人物なのだろう。

 

「勝手に人の情報を覗くな。薄気味悪いドブネズミめ」

 御堂さんはスッと立ち上がりながらそう吐き捨てた。その目つきは鷹のように鋭く、表情は氷のように冷たい。予想だにしない暴言を唐突に吐かれた俺は呆気に取られてしまったが、前木君はムッとして「ドブネズミってなんだよ」と言い返した。

「それ以外の形容があるか? 不愉快極まりないな」

 御堂さんはそれだけ言うとスッと立ち上がり、作業着をはためかせて悠然と俺達に背を向ける。

「ゲームはもう始まっているのだ。せいぜい早死にしないよう努力することだな」

「……君はそんな態度を取っていても生き抜ける自信があるの?」

 俺は思わず興奮気味にそう言い返した。”生き抜ける”という言い方をしたが、平たく言えば”殺される”んじゃないのか?というニュアンスだ。酷いことを言っている自覚はある。けど、こんな異常事態なのにあからさまに人を舐め腐ったような態度を取る彼女にはそう言わずにはいられなかった。

 

 結局彼女は俺に言葉を返すことのないまま、フン、と呆れたような笑いを残して去っていった。愚問、ということか…。ハナから俺達を自分と同じ土俵の人間と見なしていないようだ。

 

「感じ悪いな~、普通こんな状況であんなこと言えるかよ?」

 ムスッとして頭を搔く前木君をよそに、俺は黙って彼女の背中を見つめていた。ただの敵意というよりかは信じたくても信じられない、そんなニュアンスを彼女の視線や口調から感じ取らずにはいられなかった。脚本家をやっていると嫌でも人間観察力が上がってしまうのだ。恐ろしいほど細かい仕草とかに気付いてしまって自分が嫌になることもある。

 ともあれ、彼女と交流を築くのは相当な困難が伴いそうだ。 

 

 

「なんかダメそうだったな。お疲れさん」

「分かったなら助け船でも出してくれたらよかったのに」

 茶化すように呼び掛けてくる釜利谷君に俺は口を尖らせた。

「オレはああいうタイプが一番苦手なんだよ、分かるだろ? ま、気ィ取り直して他の奴探しに行こうぜ」

「ちょっと~!! みーちゃんまた寝ちゃったんだけど~!!」

 後ろでは亞桐さんが泣きそうになりながら騒いでいた。その横にはいつの間にかまた床に寝そべる安藤さん。一度寝るだけでも異常なのに二度寝って。

 

「はぁ、もうバカはほっといて行こうぜ」

 呆れたように言いながら釜利谷君はエレベーターへと続く廊下の方に歩いていく。とりあえず安藤さんのことは亞桐さんと丹沢君が面倒を見てくれるというので、俺を含む他のメンバーは釜利谷君に着いていくことにした。

 

歩くな!!!!!

「わっ!」

 

 釜利谷君が体育館の扉を開けて廊下に進もうとした瞬間、藪から棒に甲高い大声が響いた。釜利谷君は声を上げる暇もなく後ろに倒れ、その過程で思いきり俺とぶつかった。何? 何??

 

「ふぅ~、あやうく踏んづけちゃうとこだったわ」

 

 尻もちをついた釜利谷君の正面には、赤毛を長く伸ばした背の高い女性が腕を組んで立っていた。…なんだ? この人を見た瞬間におかしな胸騒ぎに苛まれた。

 呆気にとられる釜利谷君の足元を、小さなアリが歩いていた。彼女が踏んづけちゃうと言っていたのはこのアリのことか?

 

「ん? そこの人間さん!」

 

 ビシ、と俺に向かって指をさしながら彼女は言った。

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 釜利谷達が体育館入り口の方に向かった後、丹沢駿河は恐る恐る焼け焦げた少女の残骸に近寄り、両手を合わせた。

 

「事情はよく分かりませんが……人間であろうがロボットであろうが少女は少女。ご冥福をお祈り致しまする……」

 

 彼女が何なのか、未だに分からない。分かることもないのだろう。数々のフィギュアを製作してきた彼だからこそ持てる、人の姿をした無機物への情。それが彼に複雑な思いを抱かせていた。もっと彼女と話したかった。人となりを知りたかった。刹那の間柄であっても、彼女は確かに同級生だったのだ。

 

 

 そんな彼の思いに答えるように、()()()()()()()()()()。……動いた?

 

 

「え?」

 

 




こんな調子じゃいつまでたっても完結しない! 頑張ります。


ゆきみん勝手にどこか行った?(前々話参照)

――――――――


 ”超高校級の???”

 リュウ

 男子生徒/195cm/95kg
 【好きなもの】推理小説、ニンニク、トレーニング
 【苦手なもの】傲慢な人、生魚
 【人称】「俺」「苗字+呼び捨て」
 
 才能とフルネームを明かさない謎の男子生徒。高校生とは思えないほど非常に大柄で筋肉質。”自身の謎を知ったものは殺さなければならない”という「一族の掟」を紹介し、詮索する生徒達を牽制。一方で「俺はお前達の味方だ」とも宣言し、生徒達からは賛否の目で見られている。しかし葛西は彼から敵意を感じることができず、一旦は同じ境遇の生徒として信頼することとしている。寡黙だが物腰は穏やか。独自の死生観や数々の修羅場を潜り抜けてきたことを匂わせる言動からただ者でないことだけは確かである。読書が好きで、本は電子よりも紙媒体のものを好む。


 “超高校級の造形家”

 丹沢駿河(たんざわ するが)

  男子生徒/155㎝/43㎏
 【好きなもの】美しい造形、健康食品、
 【苦手なもの】運動全般、味の濃いもの
 【人称】「拙者」「苗字+殿」

 小柄な男子生徒。おかっぱ頭にメガネと出っ歯が特徴的。主にアニメ・漫画のキャラクターを題材にしたフィギュア・ミニチュアを独学で製作・公開している。そのクオリティは会社が販売する本格的なものに勝るとも劣らないレベルであり、SNSで大バズりしたことが”超高校級”認定のきっかけとなった。人間の美少女だけでなく怪獣・魔物・妖怪など非人間的な造形も自在に製作可能。手先の器用さは世界一と呼んで差し支えないレベル。メガネをかけている割には視力が異常なまでに良く、爪の先ほどの大きさの模様を見て模写できる腕前の持ち主。ひと昔前のステレオタイプなオタクといった言動をするが、比較的常識的な性格のせいで割を食うことが多ければ頼りにされることも多い。


 ”超高校級の漫画家”

 安藤未戝(あんどう みざい)

 女子生徒/152㎝/45㎏
 【好きなもの】燃える展開、妄想、乳製品
 【苦手なもの】長文、海藻
 【人称】「吾輩」「名前呼び捨て」

 赤茶色の髪を三つ編みにした少女。有名漫画雑誌の新人対象に応募した作品「冥府作家ボーンズ」が編集者の目に留まり、小学生にして連載を持つ漫画家となる。その後、学業と並行して複数の漫画作品を連載。繊細なタッチの絵柄と情熱溢れる熱い展開により中高生を中心に根強い人気を誇る。非常にマイペースで鈍感な性格をしている。作品のために平気で徹夜する割には何でもない時に突然居眠りをしたり、誰でも知っているような常識を知らない割には雑学に詳しかったり、とにかく掴みづらい人間性をしており言動の予測ができない。仙人のような独特の話し方をするが、これは生まれつきとのこと。



 ”超高校級のエンジニア”

 御堂秋音(みどう あきね)

 女子生徒/155cm/45kg
 【好きなもの】機械いじり、謎解き、母親
 【苦手なもの】人間、英語
 【人称】「私」「フルネーム呼び捨て」

 オレンジのセーターの上に作業着を羽織った少女。可憐な容姿とは裏腹に非常に人当たりが悪く、他者を見下すような攻撃的な言動が絶えない。学園入学までの詳細な経歴は不明となっているが、数学・物理学・工学・プログラム等、ありとあらゆる理系学問を極限まで極めた圧倒的な知識量と精密機器を一瞬で玩具のように簡単に組み上げてしまう技術力を兼ね備えた正真正銘の天才少女。その人間性を差し引いても、この学園のメンバーの中では最も洗練された能力を持つと言っても過言ではない。他者と群れることを良しとせず単独で行動している。普段は冷徹に振舞っているが、やや舌足らずな喋り方をしたり感情を剥き出しにする場面があったりと、年齢よりも幼く見える時がある。
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