無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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番外編 新たな隣人

 

 

 

 

 

 

 

???

 

 

「おい本当にやるのか?」

 

 

「局長達からの指示だぞ、やるしかない」

 

 

「だが俺達は逢魔に世話になってるからなぁ…まだ研究してない事もあるし……」

 

 

「私もベスターさんにまだ聞きたいことも…」

 

 

「何より」「あぁ…」

 

 

「「あの飯が食えないのはちょっと」」

 

 

「この腑抜け共め!もうよい!貴様等がやらぬなら我等だけで逢魔を落として見せよう!あの我等の手にかかれば魔王など敵ではないわ!!」

 

 

と怒鳴りながら移動した

 

 

「なぁ、どうする?」

 

 

「うまく行くわけないんだよなぁ…

 

 

 

 

 

 

この国でクーデターや暗殺なんて」

 

 

その言葉を証明せんばかりに小さな白の眷属が見張り

 

 

「へぇ…面白そうじゃん」

 

 

嬉々とした表情のウルティマがいた

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

未来の子供事件から色々頑張った後

 

 

ハルトは主だったものを集めて会議を開いた

 

 

開口して直ぐに

 

 

「兵士の数が足りない」

 

 

その一言から始まった

 

 

それはノエル事件から痛烈に感じた事である現状 逢魔の戦力は

 

 

メ、ズ、べのグロンギ軍団や三人娘の眷属達

それと市民から志願した者たちで構成された軍団というより自警団の延長な感じがする

 

 

戦闘力も高く精鋭揃いであるが数が少ない

 

 

「しかし軍拡をすれば周辺国から勘ぐられる可能性もありますわ、それに逢魔は天然の要害とも言えるジュラの森にあり尚且つ浮遊国家です、また森の盟主は魔王リムルさん、仕掛ける大馬鹿者がいるとは思えませんわ」

 

 

「だけどリムルさんにずっとおんぶに抱っこともいかない、それに俺達の敵は周辺国だけじゃないネオタイムジャッカーの残党や各世界の敵対勢力などから自国は自分達で守る必要がある、逢魔とテンペストは対等な同盟者だろ?それに魔王軍とするなら相応の規模というのがあるそれに逢魔は兵は強いが数が少ないし個人の力任せで戦う傾向が目立つのは問題だ今後は防衛戦争以外の戦いも視野に入れねばならないからな」

 

 

そこが懸念点であった戦闘に勝てても戦争に負ける…そんな不安感を抱いた

 

 

「それに指揮官が少ない、テスタロッサ達は国家運営の要だから非常時以外での出陣は好ましくないって、この間の事件で色々学んでな…というより基本的に全軍出陣は国防的に問題だろう?」

 

 

「確かに我が君の言う通りだ、ここの志願兵は性質上屯田兵に近い、戦争になってからの初動に問題がある…だから能力や規格が共通かつ即応可能な常備軍創設をしたいという事だな」

 

 

「そう言う事だよカレラ」

 

 

戦いへの知識や洞察力に長ける彼女は頼れると感心していると

 

 

「だが募集した所で数などたかが知れている…それならばハルト様の力で下級戦闘員でも増産すればよいのでは?」

 

 

「あぁアナザーライオトルーパーもいるぞ?」

 

 

「フィーニス、俺が欲しいのはキチンと戦える軍隊だ張子の虎はお呼びじゃないし、アナザーライオトルーパーは俺以外の命令なんて聞かないから制御出来ないぞ?」

 

 

「しかし、そのような軍団を製作する予算も時間はない」

 

 

「カゲンの言う通りですわね、本来であれば富の生産をしない消費する側の軍を拡張するには反対です」

 

 

「現状は懐に余裕がないからねボク達、主に他の魔王への損害賠償で」

 

 

「いや、そうでも無いんだよ」

 

 

「我が魔王…まさか!人に言えないような悪い事を!」

 

 

「んな訳あるか!あの世界にいる間にアナザージオウの未来予知やアナザーゼロワンのAI演算を使って競馬や株で大儲けしただけだ!!」

 

 

『堂々と言うことかぁ!?』

 

 

「それが良くない事なのですが!?いつの間に!?」

 

 

「こんな事もあろうかとな…別に帰る前に暇だったから……能力試してこうなるとは思わないじゃん」

 

 

いや、この手は今後使わないと決めましたよ流石に良心が痛んだ…まぁそのお陰で他の魔王達への借金完済の目処が立ったのだが…それは内緒である

 

 

「何て能力の無駄遣いをしてるのです!」

 

 

『全くその通り』

 

 

「そうでも無い…取り敢えず兵を集める頭金はある!!何なら鎧や武器も大丈夫だよ!」

 

 

「……それで借金返済したほうが早いのでは?」

 

 

 

と話していたら、逢魔を強い地震が襲うのであった

 

 

「また!空島なのに毎度毎度地震とかふざけんな!またか未来から子供達が来たのか!?」

 

 

ある意味最も縁遠い災害に混乱する皆であったが揺れはすぐに収まるなり慌てて窓から外を見ると

 

 

「………なんじゃありゃ!!!」

 

 

見覚えのない近未来的な都市が広がっていた

 

 

 

「な、何だ…アレは…」

 

 

キャロル達は驚いて混乱していたがウォズ達はと言うと

 

 

「っ!うおおおおお超未来都市!?冒険の香りが凄いするじゃねぇか!こうしちゃいられねぇ!ちょっくら行ってくるぜ!!」

 

 

好奇心とノリと勢いが暴走して窓から飛び出そうとするハルトを見て

 

 

「我が君を止めろ!」

 

 

「命令しないでよカレラ…じゃなかったハル落ち着いて!」

 

 

「HA!NA!SE!」

 

 

最早手慣れた様子で止めに入る2人と揉めてる向こうを無視してる未来組、ジョウゲンは冷や汗を掻きながら指を刺す

 

 

「あ、アレは!?」

 

 

「ね、ねぇウォズちゃん…アレ…」

 

 

「えぇ…まさかこの時に来たのですか」

 

 

「何か知ってるのかウォズ?」

 

 

「えぇ…ですが先ずは調査をするべきでしょう我が魔王」

 

 

「そうだな!っしゃあ!向こうの人に粗品を用意して挨拶に行くぜぇ!」

 

 

「我が魔王以外で行きましょうか今までの件で痛感しました、この人に国家間の外交は任せられません」

 

 

「「「「「「異議なし」」」」」」」

 

 

「何でええええええ!」

 

 

露骨に不満なハルトにテスタロッサが諭すように話す

 

 

「ハルト様…いきなり国家元首が挨拶に向かうのは宜しくありません向こうに舐められてしまいます」

 

 

「我が君が舐められるのは気分が悪いな!」

 

 

「そーそー、だからハルは大人しくしてよ」

 

 

三人娘の説得にハルトは

 

 

「そっか…分かった……」

 

 

と素直に引き下がり部屋を出たが背後にはウォズがピタリとついてくる

 

 

「ねぇ…………何でウォズ付いてくるの?」

 

 

「以前テンペストの時に、そうなって抜け出して行こうとしたのをお忘れで?」

 

 

そう言えばそんな事もあったなぁと思ったが

 

 

「監視?」

 

 

「そう呼んでもらって結構ですよ」

 

 

「けっ…良いなぁ〜皆、未知との遭遇してんだぁ…俺を除け者にして…良いよなぁ…皆、楽しそうで……」

 

 

『おいウォズ、どうしてくれんだ!ハルトが地獄兄弟に入りそうなくらい凹んでるぞ!』

 

 

「な、何て面倒くさ…ごほん、人聞きが悪いそろそろ我が魔王も王としての自覚をですねぇ…というより前回のご子息の時に王としての立ち振る舞いをされると言われませんでしたか?」

 

 

「………………」

 

 

ウォズが長い説教を始めそうだったので、バイオグリーザの光学迷彩で姿を消して逃げようとしたが

 

 

「逃がしませんよ」

 

 

マフラーで首を絞められた

 

 

「ぐぇ!な、何故バレた!」

 

 

「バレバレです何年一緒にいると思っているのですか!!」

 

 

「さ、流石は…俺の預言者だ…」

 

 

「褒めても説教しか出ませんよ」

 

 

「不幸なんだが?」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

話し合いの結果テスタロッサを代理として送り、得た情報を整理した

 

 

あの近未来都市の名前はティポカ・シティと言い、カミーノアンという如何にもなエイリアンボディな人達がクローンを生産しながら暮らしているらしい

 

 

最近までとある戦争にあたりクローン兵を生産し出荷していた

 

 

そんなある日 戦争が終わったと同時に発注予定だったクローン兵達の発注がキャンセルされてしまいどうしようと困ってた時に

 

 

突然、転移して訳もわからずにいたとの事

 

 

 

逢魔議事堂

 

 

「なぁ、逢魔は何か面白い奴等を吸い寄せる機能でもあるのか?」

 

 

報告書を読み終えたハルトが呆れたような声音で話すが

 

 

「ですがどうなさいます、ハルト様の命令があればあんな都市など一息に「ダメだよテスタロッサ」かしこまりました」

 

 

「経緯はどうであれ逢魔に来た新しい隣人なんだ歓迎しよう、それよりも報告にあったクローン兵士ってのは?」

 

 

ハルトは其方に興味を示した前回、娘のノエルが言っていたクローントルーパーとやらの関連していると読んでいるが

 

 

「はい実際に目にしましたが見たことない杖型の武器と多様な兵器で武装をしていましたわ」

 

 

テスタロッサの報告から纏めると杖型武器は銃の事だろうな

 

 

「不要在庫として沢山いる訳だな勿体ない事をしたな、その国の奴らは」

 

 

「えぇ、それでなのですがカミーノアンの代表 ラマ・スーから親書を頂いていますわ」

 

 

「へぇ…内容は?」

 

 

「要約すると『うちのクローン兵を買わないか?』ですわね」

 

 

「良いじゃん丁度、兵士を探してたんだし大歓迎!!お金もあるし」

 

 

ハルトは賛同の意を示した、元より軍拡には賛成だったのもあるが

 

 

現状お互いの利益は一致している

 

 

ネオタイムジャッカーや他の現地勢力との戦争等に備えて強い常備軍が欲しい逢魔と

 

 

不良在庫となったクローン兵の扱いに困ってたカミーノアン

 

 

「テスタロッサの報告だとカミーノアンは職人気質な連中みたい…ギブアンドテイクがしっかりしてるなら裏切ってくる事はしないだろう」

 

 

「え〜そんなのよりもボク達の方が強いよ」

 

 

「そうだな、そのクローン兵とやらの実力が分からぬ内は採用など…」

 

 

ウルティマとカレラは反対のようだが

 

 

「私は賛成ですわ実際に見たからというのもありますがよく訓練されていました、我々の知り得ない技術で武装されている…この世界で戦うならば大きな利点ですし何よりほんの少しの予算で数十万単位の兵士が手に入るなら安い買い物ですよ」

 

 

「兵士よりも束さんは技術に興味があるなぁ!!」

 

 

よし、と思いハルトは立ち上がる

 

 

「んじゃ、そのラマ・スーに会ってみるか俺もクローン兵とやらを見てみたい」

 

 

「それでしたら私がお供致しましょう、先方とは顔合わせも済んでますし」

 

 

「そうだなテスタロッサ頼んだよ」

 

 

「お任せを」

 

 

「テスタロッサ殿、少しよろしいでしょうか?」

 

 

「何でしょうウォズ?」

 

 

「我が魔王が暴走したら止めて下さいね」

 

 

「お任せを」

 

 

「しないってTPOは弁えるよ俺だって国の顔なんだちゃんとするよ」

 

 

「奏者や上相手には弁えてませんが」

 

 

「は?アレ相手に弁える意味ある?対話すると言いながら特殊部隊放り込むわ守るべき民間人をスケープゴートにする奴等だよ?」

 

 

「やれやれ…相変わらずですね

 

 

「ま、もう関わり合いにはもならないけどな」

 

 

「それはどうでしょうか」

 

 

「不吉なフラグを立てんじゃねぇ」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

ティポカ・シティ

 

 

「ようこそお待ちしておりましたテスタロッサ殿、其方の方が」

 

 

目の前にいたのは首の長い、本物のエイリアンである好奇心で目を輝かせているが今の俺は逢魔の王だ、凛々しくなければなと自制する

 

 

「はい、彼が私達の王ですわ」

 

 

「初めまして私は逢魔王国、国王の常葉ハルト、カミーノのラマ・スー首相お会い出来て光栄です」

 

 

『お前、本当にハルトか!?』

 

 

『は、ハルトが敬語を!?』

 

 

『貴様、偽物だな!本物を何処へやった!?』

 

 

ー俺だって敬語使うわ!はっ倒すぞ!ー

 

 

「此方もです、テスタロッサ殿から我々の商品を即決して頂いたとお聞きしております素晴らしい目をお持ちのようだ」

 

 

「テスタロッサの報告に間違いはないですからね…それに私も楽しみなんですよ」

 

 

 

現れた椅子に座ったハルトは取り敢えず

 

 

ティポカ・シティ付近を特区として独立保証逢魔王国議会の議席、そして件のクローン兵達を監査する代官の設置を提案

 

 

ラマ・スーは了承しクローン兵の説明…というよりプレゼンだな

 

 

曰く クローン兵は10年前後で前線投入が可能 

 

曰く 彼等は従順で命令に逆らう個体は余りいない

 

曰く 銀河最強の賞金稼ぎの遺伝子から作っているので高い戦闘能力は保証する

 

 

一通り聞いたハルトは

 

 

「首相、今此方が購入した場合どれだけの兵士がいる?」

 

 

するとラマ・スーは考えてから

 

 

「そうですな…取り敢えずお試しという事で1軍団 9216ユニットと付属する兵器を提供致しましょう、その後で購入なさるが宜しいかと」

 

一気に魔王軍が一万単位の軍団になったが

 

 

「いや購入は決めているんだよ…良ければだが君達が不良在庫として困っているクローン達の面倒は俺がまとめてみよう」

 

 

「つまり貴方が一括購入されるので?」

 

 

「そうなるな成果次第で今後も継続して購入していきたい、ダメか?」

 

 

「いやいや文句などありません、それは喜ばしい話です…お試し部隊は数日後にお渡し致しましょう」

 

 

「あぁ宜しく頼むよ首相、貴方とは仲良くしていきたいからな」

 

 

「此方こそ貴方とは長い付き合いになりそうだ」

 

 

そう言う2人は固い握手を交わすのであった

 

 

 

後日 先程話した条約が締結され

 

 

ティポカ・シティは逢魔の特区として自治が保証されたのである

 

 

 

その数日後、大型の宇宙戦艦…スターデストロイヤーが飛翔し中から赤白のガンシップ LAATが数十機、新設のプラットフォームに着地するなり白い装甲服と独特なヘルメットそしてやはりと言うべきかブラスターライフルで武装した兵士達が整列する

 

 

「気をつけ!!」

 

 

その言葉を合図に全員がザッ!と敬礼をする姿を見て

 

 

「素晴らしい…この統制の取れている兵士達…これこそ逢魔が欲した兵士そのものだ」

 

 

満足していると代表者なのだろう兵士が1人近づいてきた

 

 

「お初にお目にかかり光栄です国王陛下、私はこの軍団を統括するクローン・コマンダー認識番号C C-8694 です以後お見知り置きを」

 

 

「よ、宜しくお願いします…あーと…コマンダー?」

 

 

「我々に敬語など不用です国王陛下」

 

 

「ハルトで良いよ、国王陛下なんて敬称で呼ばれるとむず痒いしガラじゃない」

 

 

そう言うと周りのトルーパーも困惑しているようだが

 

 

「そ、そんな無礼を…」

 

 

「俺が気にするんだ、さて…お前には今後逢魔に来るトルーパーの統括と逢魔が展開する軍事作戦を一任する」

 

 

「わ、私にそのような大任を!?」

 

 

「だから遠慮なく俺に意見してくれよ C C…長いな……お前達に名前とかないの?」

 

 

「ありません我々は認識番号でやりとりしますので」

 

 

「けど、それだと色々不便だしなぁ……よしお前達が逢魔王国の兵士になった意味も込めて最初の命令…全員自分の名前を名乗る事」

 

 

そう言うとトルーパー達が一瞬騒つくと

 

 

「よ、よろしいのですか!?」

 

 

「名前、ないと不便だろ?俺が許す各々好きな名前を名乗るように!」

 

 

「さ…サー・イェッサー!!」

 

 

「コマンダー、お前には先程話した通り逢魔王国の軍事作戦を任せるつもりだ そんなお前には幹部として働いてもらう激務だが宜しく頼むぞ」

 

 

「イェッサー!」

 

 

「だから、お前には俺が直接名付けをするが構わないか?」

 

 

「む、無論でございます!これ程光栄な事はありません!!」

 

 

「そうだなぁ…よし、逢魔に仇なす者を狩る猟犬の意を込めて…お前はハウンド、コマンダーハウンドだ!」

 

 

「ハウンド…それが私の…」

 

 

「ダメか?嫌なら他にも「いいえ!是非!」そっか…宜しく頼むぜハウンド!」

 

 

その時、ハルトの体から魔素が抜けてハウンドの体に入るのであった

 

 

「……あ、名付けしたらこうなるって忘れてた」

 

 

やはり何処か抜けているハルトなのであった

 

 

 

さて、まずはこの9216名のトルーパーをどう配置するかを考えた

 

 

まずは前提としてあった逢魔王国軍を正式に創設 中核としてクローントルーパーを採用した 統帥権は俺にあるが総司令官はハウンドにした餅は餅屋に任せよう、ぶっちゃけ軍事作戦のイロハも知らないので丸投げである

 

 

だが細部に関しては徹底した打ち合わせをした

 

 

警察、治安維持などの部隊はウルティマとカレラの下に新たに入国管理にも配置

 

 

他にも幹部陣の護衛やIS世界の篠ノ之製作所の警備部隊

 

 

そして逢魔王国の中心をなす旧フロンティアの制御ユニットには精鋭を配置

 

 

そして一部工兵部隊はテンペストやティポカ・シティまでの道を開通する工事をさせ

 

 

ハウンドを中心とした一部は俺の親衛隊となった……が

 

 

「やっぱり…皆同じ色だと見分けつかないな…各々所属で装甲服を改造、ペイントしてよし!」

 

 

すると、どうだ町には黄色や紫など多様な色のトルーパーが街を歩くようになり、観光客にも名物として好評である…一応案内板には簡易的ながら所属も纏めていたりする

 

 

「ハウンド、お前達親衛隊にはマゼンタの塗装をしてもらいたい…この色は俺にとって特別な色でもある…それだけ、お前達親衛隊には期待をしている頼むぞ!!」

 

 

「サー!イェッサー!!」

 

 

「あと三つある、一つ犬死は絶対に許さん!二つ死ぬまで最善を尽くせ!三つ!死んだら俺が生き返らせてからもっかい殺す!これを訓示とせよ!!」

 

 

「サー!イェッサー!!」

 

 

そして俺の親衛隊はマゼンタのペイントを施したのであった…よく似合う

 

 

『ほぉ俺の色か特別とは嬉しい事を言ってくれるじゃないか相棒』

 

 

ーあ、お前じゃなくて士さんに敬意を表しているよ事前に承諾は得てるからー

 

 

『お、おのれディケイドおおおお!』

 

 

ーお前もディケイドだろー

 

 

ーーーーーーーー

 

光写真館

 

 

「ユウスケ聞きましたか?」

 

 

「まさかハルト君が軍隊をね」

 

 

「でも何でマゼンタのペイントを…」

 

 

「それは……間違いなく」

 

 

「ですね」

 

 

と2人は士を見るが当の本人は

 

 

「全く…あいつめ粋な事をしてくれるじゃないか」

 

 

 

 

満更でもない様子だったと言う

 

 

 

「あんなドヤ顔の士見たの俺初めてだよ」

 

 

「私もですよ」

 

 

「聴こえてるぞユウスケ、夏ミカン」

 

 

「何故、彼はシアンにしないんだい!」

 

 

「帰れ」

 

 

「士、僕の扱い最近酷くないかい?」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

そんな感じで逢魔にクローントルーパー達が日常に溶け込んでいくばくの時間が流れた

 

 

その間にラージャ小亜国やウルティマに関するトラブルなどあったが

 

 

トルーパー達は新しい環境に馴染みつつある

 

 

束はクローン・メカニックから色んな技術や知識を吸収し、スターデストロイヤーに乗るなり狂喜乱舞していると

 

 

千冬は何故か心配というか物憂げな顔をしている事が多くなった

 

 

そう言えば前に顔合わせとして皆を紹介した時にラマ・スーがキャロルと千冬をマジマジと見ていたなアレは異性云々ではなく知的好奇心の目だった

 

 

キャロルはホムンクルス…つまりカミーノアンとは違う化学ではない錬金術から生まれたクローンだ…束と同じように未知の技術に興味があるのはわかるが

 

 

「何で千冬?」

 

 

何故彼女が気になるのだと思う確かに並外れた身体能力と回復能力を有しているが

 

 

「え?普通でしょ?」

 

 

『お前の感覚は麻痺してるぞ、常人から見れば千冬の力がおかしい事には気づくものだ』

 

 

「そうなのか?俺からすれば可愛いものだけど?」

 

 

『はぁ…貴様はあの世界で生身でISと戦える事が異常だと自覚しろ』

 

 

「だけど確かに気になるな」

 

 

彼女と一夏には両親はいないとの事だ千冬に聞いてもはぐらかされるし一夏も知らないと…まさか…千冬と一夏って……

 

 

「ま、考えても意味ねぇか千冬は千冬だ、俺の特別なのは変わらんさ一夏も俺の弟分って事実は変わらんからな」

 

 

クロエの時もだが生まれだ何だで見るのは間違っている大事なのは自分がどう思うかだであると

 

 

 

 

 

そして以外な事に反対していたウルティマやカレラ達が部下となったクローン達に優しいのであった。俺が無碍に扱わない事などを厳命したのもあるが武人気質のカレラと実直なトルーパー達は相性は良いと思ったがウルティマは何の琴線に触れたが知らない

 

 

 

「これで逢魔の戦力も十分だし国家運営も軌道に乗りつつある…よーし!今日は視察に行くかぁ!」

 

 

『そう言いながら街ブラするだけだろう』

 

 

「何を言う、これも仕事だ」

 

 

「でしたら、その前にこの書類の山を片付けてからにして下さいハルト様」

 

 

「はい……」

 

 

『NICEだハウンド』

 

 

「いえ嫌な予感がしましたので」

 

 

 

そう言われて書類を素直片付けていく、え?何で素直か教えてやろう

 

 

 

ある日

 

 

仕事をサボ…ごほん、視察にとバイオグリーザの光学迷彩使ったら

 

 

「……いたぞ!」

 

 

「撃て!!」

 

 

「ぎゃあああ!」

 

 

ヘルメットのサーモグラフィ機能により体温で位置バレしてスタンモードのライフルの弾幕で気絶…あの時にアイツらから見た俺はクマと同じような扱いだと悟り

 

 

 

またある日はアナザーサイガで飛んで逃げようとしたら

 

 

「お前、飛んでるアレを撃て」

 

 

「イェッサー!」

 

 

「え?ほ…………ほわああああああああ!!」

 

 

彼等の戦車と言える六足歩行戦車 ATTEやジェットパック装備のトルーパーに撃ち落とされ

 

 

 

またまたある日はバイクで逃げようとしたら

 

 

「逃すなぁ!」

 

 

「俺のバイクより早いのあんまりじゃない!?」

 

 

向こうのスピーダーバイクなるもので捕まった…ライダーとして面目丸潰れである

 

 

 

そんな感じなので、トルーパーとの鬼ごっこをするより真面目に仕事をしてから遊ぼうと学んだのである…断じて彼等のブラスターライフルが痛いからと言う訳では断じてない!!

 

 

『ものの見事に完敗だな』

 

 

 

とある世界のシス卿が見たらこう思うだろう

 

 

〈何で抑制チップ起動してないのにオーダー66されてるの?〉と

 

 

「真面目が1番だな」

 

 

『それが普通なんだよ』

 

 

「いいじゃねぇか少し遊ぶくらいは……けどまさか大砲で撃ち落とされるとは思ってなかったよ…あの当てた砲兵には勲章を贈らねば」

 

 

 

「ハルト様、私語はお控え下さい」

 

 

「はーい」

 

 

「以前報告させていただきましたラージャ小亜国に建築予定の基地なのですが…」

 

 

「その件ならテンペストにも報告したけど基地建設は向こうのハイオークも協力してくれるって」

 

 

 

真面目に職務にあたる姿を見てテスタロッサとウォズは感動していた

 

 

「ハルト様が真面目に仕事を!?」

 

 

「す…素晴らしい!流石はクローントルーパー!我が魔王が借りてきた猫のように大人しくなるとは!」

 

 

「俺が仕事してるのがそんなにおかしい?」

 

 

『今まで影武者に丸投げたからだろう』

 

 

「か、返す言葉がない…っ!」

 

 

「感動しないでください、ウォズ殿」

 

 

「これは失礼しました」

 

 

「なぁハウンド」

 

 

「何でしょうハルト様」

 

 

「終わったぞ」

 

 

「へ?」

 

 

「仕事終わった…んじゃ街に行ってくる〜」

 

 

「あ、お待ち下さい!!」

 

 

慌ててハウンドは書類の山を見ると

 

 

「っ!本当に終わってます、数時間はかかると思ってましたが…何という事務処理能力…」

 

 

完璧に仕上がっていたのである

 

 

「我が魔王…やれば出来るならやりましょうよ!」

 

 

「これがハルト様の全力ですか…でしたらもう少し書類増やしても大丈夫なのでは?」

 

 

「そうなったら国を上げての大捕物になりますよテスタロッサ殿」

 

 

「……否定出来ませんわね」

 

 

「はは、俺達はとんでもない人に雇われたのかも知れないな」

 

 

「そうでしたコマンダー、一つ頼みたい事が」

 

 

「何でしょう」

 

 

「ウルティマ殿やモス殿からの報告なのですが実は数週間後に逢魔で…」

 

 

ウォズが耳打ちした内容にハウンドは

 

 

「っ!本当ですか!」

 

 

「えぇ、お力を貸して下さい」

 

 

そう言うとハウンドは通信機でトルーパー全員に通達する

 

 

「無論です野郎共!仕事の時間だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏切り者の錬金術師に目にもの見せてやろうぜ!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

その頃、逢魔に訪れる危機など知らないハルトは

 

 

「カレラ〜飯食いに行こうぜ」

 

 

「無論だ、では参ろうか我が君よ!」

 

 

呑気に仲間誘って食事に向かおうとしていた

 

 

「乗れよカミーノアンから貰った、このスピーダーバイク(サイドカー付)で行こうじゃないか!」

 

 

「うむ!」

 

 

「待ったボクを仲間はずれにし「さぁ行くぞ我が君!」い、いやちょっと待ってよ!っその乗り物早くない!?報告しないと行けない事があるのに!!」

 

 

「なぁウルティマの声がしたような気がしたが気のせいか?」

 

 

「気のせいだ我が君!ウルティマなぞおらん!!」

 

 

「そっかぁ!」

 

 

「【そっかぁ!】じゃない待てええええ!」

 

 

 

「ちぃ!邪魔するなウルティマ!我が君と食事をするのは私だ!」

 

 

「ウルティマいるのか!よしサイドカーに乗れ!」

 

 

「はーい!」

 

 

「ちっ……」

 

 

「抜け駆けは許さないよ」

 

 

「こうなるなら庇うのではなかった」

 

 

「何か言ったか?」

 

 

そしてハルトはフラリと街にある店に入ると

 

 

「よぉ店長、元気かい?」

 

 

「ハルさんじゃないか!久しぶりだねぇ何してたんだい?」

 

 

「まぁ仕事で色々とな」

 

 

「ウルちゃんもいらっしゃい」

 

 

「こんにちは店長さん」

 

 

「俺とウルはいつものお前はどうする?」

 

 

「おすすめで頼む」

 

 

「はいよ少し待ってな!」

 

 

店長が厨房に入ったのを確認するとカレラが

 

 

「まさかと思うがウルティマ、我が君と何度も」

 

 

「来てるんだよ残念だねぇカレラ、ボクは何度も誘われるんだ」

 

 

 

「なっ!「喧嘩すんなよ」わかっている」

 

 

「暇あったら声かけるからいまはおちつけあ、それで報告が云々って言ってたけど何かあったのか?」

 

 

「あ、そうそう…えーとパヴァリアなんちゃらだっけここの調査してる奴等」

 

 

「あぁ今は出向扱いでキャロルの部下だな」

 

 

 

「そいつら裏切るってさら数週間後にクーデター起こすってハルを殺して国の実権を握ってあの世界にいる結社?の幹部にフロンティアを渡すって」

 

 

「……………タチの悪い冗談だな笑えねぇよ」

 

 

「こんな冗談でハルを笑わせようなんて思わないよ真面目に調べた結果さ」

 

 

「ふむ…」

 

 

そう言われたのでハルトも一度思考を張り巡らせる、まず疑問なのが

 

 

サンジェルマンが同盟関係を破棄してまで逢魔を狙う理由がわからない

 

 

確かにあの世界に干渉しないと決めたが念の為のホットラインは二つ残してある

 

 

一つはナツキとエルフナイン達に

 

 

そしてパヴァリアに

 

 

だからこそ、向こうはクローントルーパーを導入した事を知っているだろう…今までの自衛前提の軍団ではなく、それこそ国と戦争までできる戦力を得たのにだ…まさか彼等を狙って?確かに向こうにもメダルの技術は流れているが

 

 

「判断材料に欠けるな」

 

 

あの世界で暴れた結果を見れば裏切るメリットよりも静観する方が良いと思うのだが…

 

 

「それで…ボクから提案なんだけどーー」

 

 

ウルティマの提案を聞いたハルトは悪い笑みを浮かべ

 

 

 

「それ採用」

 

 

動くのであった

 

 

その数週間後 ハルトは再び帰らないと言った世界に帰るハメとなった

 

 

 

 

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