無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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ドギツイ交渉

 

 

 

事件解決後、逢魔の会議室では重い空気は流れていた

 

 

「まさかサンジェルマン達がね」

 

 

ショックを受けている、ウォズやフィーニスなど最初期からいる古参組であるがキャロルは別にと言う感じだ

 

 

「まぁ今の逢魔にはオレがいるから奴等はお役御免だろう?それにフロンティアの解析もほぼ完了している、乗っ取るなら良いタイミングだったろうさ」

 

 

自分がいるから用済みであると言わんばかりの態度であった これは事実であり聡明な彼女のお陰でフロンティアの解析は進んでいった…まぁだからこそ決起のタイミングが早まったのかも知れないが…

 

 

「それに私達は彼方との関わりを断ってるし向こうとの関係維持などを無視した結果かも知れないね…まぁ最初から乗っ取り目的だったかも知れないけど」

 

 

キャロルと錫音だけは事実を淡々と答えていたが

 

 

「ねぇ、そんなに結社との繋がりって重要なのかしら?」

 

 

新参者のアンティリーネだけは分からないと言う顔をしていると

 

 

「知らない者もいるだろうから簡単に話すぞパヴァリア光明結社との関係は逢魔建国前からだ、俺、ウォズ、ジョウゲン、カゲン、フィーニスだけの魔王軍とは名ばかりの弱小サークル時代からの付き合いだったんだよ」

 

 

「そんな頃から…いやいや、そのメンバーで弱小サークルではないでしょう?」

 

 

「あの頃の俺達は今ほど強くなかったからな」

 

 

 

ハウンドはマジかという顔をしているがアンティリーネは、ふーんとだけ呟くと前の世界から持ってきたルビクキュー…あの立体6面パズルに目線を戻した

 

 

「何なら、この逢魔の前身とも言えるフロンティア奪取計画のスポンサー兼協力者でもある!」

 

 

「へぇ予想以上にズブズブな関係だったんだぁ」

 

 

ウルティマも思った感想を言うとカレラも頷く

 

 

「そうだな…まぁそうだったんだよ、あ…ウルティマ報告頼める?」

 

 

「はーい!えとねぇ〜あいつの記憶を見たけどさ、確かに結社の人が唆したみたいなんだけど誰かまでわからなかったよ」

 

 

「記憶操作されてたってこと?」

 

 

「そーそー、ハルやボクが記憶から情報抜くの知ってるからの対策だねぇ」

 

 

「やっかいだな…そいつの顔も見えなかったんだよな?」

 

 

「何かノイズみたいなのが走ってたんだよねぇ」

 

 

「それは厄介だな、それメモリーメモリでも同じ結果になる奴だ…こうなると不必要に変身した自分の浅慮が憎いな」

 

 

「キャロルの一件でもあったが情報のアドバンテージがないのは辛いな」

 

 

「あ…因みに参加しなかった面々はどうしたハウンド?」

 

 

「はっ!武装解除の上で監獄に入れています現在、事情聴取中です」

 

 

「念の為、監視続行、情報も出せるようなら引き出しといて、人質として使うから乱暴しないつもりで……んで今回の対応について皆の意見を聞きたいな各自自由に意見してくれ」

 

 

その一言で

 

 

「結社の奴が唆したなら決定ではないか!直ぐにでも手勢を率いて奴等に報復すべき!」

 

 

「自分も賛成です戦線布告と受け取れますならば戦うしかないかと!我等クローントルーパーの力を見せてやります陛下、是非出兵の許可を!」

 

 

「未然に防いだとは言っても何もしないのは弱腰と見られるな戦うべきだ」

 

 

そう立ちながら報復すべしと提案するカゲンとハウンド、カレラに対して

 

 

「オレは反対だ態々あの世界に戻ってまで奴らに報復する程、オレ達も暇じゃないだろう?」

 

 

「そうですわね報復の為だけの遠征なんて経費の無駄ですわ、見返りがあるとは思えませんし」

 

 

「俺的には、また奏者連中と絡むのもなぁ」

 

 

キャロルとテスタロッサ、ジョウゲンは反対

そんな事よりも国内の事を考えようと言う

 

 

 

両者正しいと思うから判断に困るな

 

 

「ウォズとフィーニス達はどう思う?」

 

 

「私は我が魔王の意に従います」

 

 

「ぼ、僕も同じです!」

 

 

『俺達もだ相棒』

 

 

ウォズとフィーニスとアナザーライダー達は中立って感じか

 

 

「うーん……」

 

 

「因みにボクもハルに任せるよ、どっちでも面白そうだし」

 

 

今までのフィーネ、ネオタイムジャッカーと違い最初から敵対していたわけではない、寧ろ味方が敵になったのだ…それもあり対応に困るのだ

 

 

敵として見ていたら悩むこともなく報復しに行くところであるが

 

 

「はぁ…どうしたら…」

 

 

そう言うと千冬が冷静に呟く

 

 

「全く…一度味方と見たら甘い対応になる貴様の悪癖だな」

 

 

「だからこそキャロりんの一件があったとも言えるけどねぇ〜」

 

 

「ま、まぁそこがお前の良い所なのだがな…だからオレは…お前が…」

 

 

「あのさぁ…会議の場で惚気ないでよ…意見は出揃ったが結局決めるのは君だハルト、どうする?」

 

 

「私達はお前に従うだけだからな」

 

 

周りの目が俺に集まる……よし!

 

 

「俺がアダムさんに会いに行って事の次第を確認する!」

 

 

その一言に会議室は戦慄した

 

 

「待て待て…1人でか!それは危険すぎる!」

 

 

「その方が向こうも油断してペラペラ喋ってくれるかもよ?…それに大丈夫だって危なくなったら変身するからさ、何せ俺には相棒達がいるし!」

 

 

「先程己の浅慮を憎んでませんでしたか!?」

 

 

「多分何とかなる!」

 

 

「今までのようにノリと勢いで何とかなる相手じゃないんだ!」

 

 

「そうだ敵は今までと違うのだぞハルト!対策されているかも知れないのに単騎でなど反対だ!」

 

 

「その通りです我等もついていきます!このような事態の為の親衛隊でありましょう!是非お側に」

 

 

「分かってる流石の俺も護衛無しで行こうとは思ってないよ、今回の俺は逢魔王国の王として行くんだからさ…相応の手製は連れていくよ」

 

 

「魔王ちゃん…立派になって…っ!」

 

 

「【魔王なんてならない!】って言っていたあの頃が懐かしい!」

 

 

「祝え!お前達!!」

 

 

「「「「「うおおおおお!!!」」」」」

 

 

 

「はぁ…これだから古参組は…ハウンド、親衛隊と精兵部隊のクローンコマンドー達を率いて現地で待機、俺の直衛にはウォズ、カゲン、ジョウゲン、フィーニス頼んだよ」

 

 

「お任せを」

 

 

「っしゃあ!久しぶりの出番だぁ!」

 

 

「心踊る!」

 

 

「が、頑張ります!」

 

 

「テスタロッサ、カレラ、ウルティマは逢魔の留守を任せる」

 

 

「えぇ〜折角暴れられると思ったのにぃ」

 

 

「安心しろ多分だけど出番はある!多分ドギツイ交渉になるから!」

 

 

「なら良いけど…」

 

 

「キャロル達は「ついていくに決まっているだろう」言うと思ったよ、アンティリーネ」

 

 

「何?」

 

 

「お前にも働いて貰うよ」

 

 

「報酬は?」

 

 

「これでどうだ?」

 

 

とハルトが渡したものを見てアンティリーネは笑顔で承諾したのであった

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

んで結果として、あの世界に帰る事になったので

 

 

「はぁ…彼処に帰るのいやだぁ」

 

 

自室で弱音を吐いている

 

 

「まぁ気持ちが分からんでもないな」

 

 

キャロルに膝枕されながらである、因みに部屋にいる誰かは日によって変わる…その辺は彼女達が仲良く話し合っているらしいな

 

 

「あんなキメ顔で、この世界に戻らないとか言っときながら帰るとかカッコ悪いじゃん」

 

 

「確かにな…オレも長い時を生きたがあんなドヤ顔を見たのは中々ないぞ、しかし国の代表としても無視できない事でもあるだろ?なら今は個人的な感情は別にしろ」

 

 

「じゃあ…明日から暫く忙しくなるからさ…今日は…キャロルに甘えてもいいかな?」

 

 

「…………うむ」

 

 

 

ハルトは膝枕から離れると顔が赤くなってるキャロルを肩に手を置き互いに向かい合う 顔を近づけていき影が重なろうとした時である

 

 

「ハルト様宜しいでしょう!」

 

 

「「っ!」」

 

 

「少し待て!」

 

 

駆け出したトルーパーがノックしながらの声を聞いて赤面しながら離れた2人、少し残念と思いながら扉を開く

 

 

「な、何だトルーパー!」

 

 

「は!ポータルの再開通を確認!直ぐにでも移動可能です!」

 

 

「よし!遠征隊は準備開始だ明朝に立つぞ!」

 

 

「サーイェッサー!」

 

 

トルーパーが走ったのを確認したが、そんな空気ではなくなってしまったので

 

 

「はぁ……キャロル」

 

 

「仕方ないな……ほら」

 

 

「……ん」

 

 

そのままハルトはキャロルを抱き枕のように抱きしめると眠りに落ちたのであった

 

 

 

翌日

 

 

「いいかお前達、今回の作戦はあくまで対話であり報復はその次になる対話で解決すれば良いのだが…各員血気に駆られた行動は慎むように分かったか!」

 

 

 

「サーイェッサー!」

 

 

 

 

「ブーメランって知ってる魔王ちゃん?」

 

 

 

 

「ならば…もし俺が今回短気に駆られた場合スタンモードで俺を撃ってよし!これは軍法会議にかけないものとする!ウルティマ、カレラの2人は記憶と記録しておけ」

 

 

「はーい!」「承知した!」

 

 

「よし何か間違えてると思ったら遠慮なく俺を撃てハウンド!」

 

 

「サーイェッサー!!」

 

 

「いや誰もそこまでやれとは言ってないよ!それに見てよヘルメットだから分からないけど皆困惑してるよ!上官撃てとか皆ストレスで倒れるよ!?」

 

 

「何を言ってるジョウゲン、アレを見ろ」

 

 

「アレ?」

 

 

「お前達!いつもの訓練を思い出せ!陛下を撃つことは訓練でやっていただろう!今こそ成果を見せる時だ!」

 

 

「あぁそうだ!陛下をスタンモードで撃つなんざいつものことじゃねぇか!」

 

 

「逃げ隠れもしない陛下に当てるなんて完全武装のブリキ野郎に弾当てるより簡単だぜ!」

 

 

「その通りだ行くぞ野郎ども!親衛隊の初陣だぁ!!」

 

 

「「「「うおおおお!!」」」」

 

 

「見ろジョウゲン、これが俺が鍛えた親衛隊よ面構えが違うだろ?」

 

 

「何処が!?…あのさ!魔王ちゃんの親衛隊って本当に守る意味の親衛隊だよね!魔王ちゃん暗殺部隊じゃないよね!」

 

 

「何言ってんだジョウゲン、アレこそが俺の親衛隊だ!最高だぜお前達!!行くぞオラァ!」

 

 

「「「「「「うおおおおおおお!!!」」」」」

 

 

「あの魔王様…今回は平和的な対談なのでは!?」

 

 

「こ、これがウォズちゃんの言ってた初代親衛隊?…血の気多すぎない?」

 

 

「流石は災厄の未来では魔王の鉄槌の二つ名を得ている武装集団…恐ろしいですね、そう言えばカゲンは?さっきまでこちらにいたような…」

 

 

「ウォズちゃん、あっち」

 

 

「え?………はぁ……」

 

 

「うおおおおお!」

 

 

何故かクローントルーパーと混ざって叫んでいるカゲンを見てフィーニスも二度見しながらツッコミを入れた

 

 

「か、カゲン先輩!?」

 

 

「違和感無かったね…何普通に混ざってんのさ」

 

 

「はぁ…落ち着きなさいカゲン!」

 

 

「……はっ!こ、これがハルト様のカリスマ!?」

 

 

「いやどちらかと言えばストレスでは?最近デスクワークばかりでしたからね」

 

 

「そ、そのようなことは断じてない!」

 

 

「なら良いのですがね、行きますよ我が魔王」

 

 

「皆、ガンシップに乗ったか!!機長!発進!」

 

 

「イェッサー!乗り物酔いしないでくださいよ陛下!」

 

 

「おいおい安心しろ余裕だ、何なら曲芸飛行しても良いよ機長…いやモホーク!」

 

 

「お、いいですね…では……ガンシップ【ドラゴンフライ】に乗船のトルーパー、これよりモホーク機長は陛下の許可を得たので曲芸飛行をしながら目的地に向かいます、全員手すりに捕まってなぁ!」

 

 

「「「「「イエエエエエイ!!」」」」」

 

 

 

『しかし見事にハルトに毒されてるな』

 

 

『まぁ俺達もだけどな…しっかしパヴァリアの奴等とか…』

 

 

『関係ないさ俺達は相棒についていくだけ…だろ?』

 

 

『違いねぇな…取り逢えず、お前達何かに捕まれ!!』

 

 

「発進!」

 

 

その言葉を合図にハルト麾下の軍勢

 

ガンシップ5(二機はウォーカー搭載)

 

はポータルを潜り再び戦姫の世界に舞い戻るのであった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

その頃 

 

 

「何考えているのですか局長!」

 

 

パヴァリア光明結社にある一室で、局長 アダムと幹部であるサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティの3人が憤りながら詰め寄っていた

 

 

「大丈夫、きちんと考えているよ逢魔の件だね」

 

 

「報告を聞きました、何故逢魔に仕掛けたのですか!彼等とは同盟関係の筈です!」

 

 

「そうよ!ハルトを利用すれば計画だって上手くいく可能性があるのぃ!」

 

 

「最悪繋がりを喧伝して抑止力となったかも知れないワケだ!」

 

 

「それに」「何より…」「えぇ…」

 

 

「「「あの料理が食べられなくなってしまったじゃないか(の)(わけだ)!!」」」

 

 

 

「いやそれで良いのかい?組織の幹部として」

 

 

「し、しかし個人的な感情を抜きにしてもハルト達は信頼のおける人物です」

 

 

「それと同時に1番敵に回したく無いワケだ」

 

 

「そうよ!フィーネが敵対してどうなったか忘れたの!?」

 

 

あの時、カディンギルがアナザー1号に破壊されたシーンは全員、映画のようだと現実逃避し

 

 

「そうです!キャロルとの戦いで周囲にどれだけ被害が出たかお忘れですか!?」

 

 

あの時の些細な喧嘩で街の一角が消し飛び、尚且つ彼が保有する軍勢の恐ろしさを見たばかりだと言うのに

 

 

「覚えているよ、はっきりとね」

 

 

「なら何故!」

 

 

「フロンティアが必要なんだ、僕の計画にね、だから来て貰うんだ彼に」

 

 

「あなたって人は「失礼します!謎の飛行船団が拠点の周囲を曲芸飛行しています!」…」

 

 

「ハルトね」「魔王が来たわけだ」

 

 

「貴女達、奇行に走るだけで彼と判断するのは早計よもう少し冷静に「飛行機には伝道師様が変身されるアナザージオウのノースアートが施されている模様!」確定ね…その飛行機には攻撃しないで着地させなさい絶対によ!」

 

 

「は、はっ!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

そしてガンシップが着陸した後 ハルトは

 

 

 

「楽しかったぜモホーク!…さてと」

 

 

 

グッジョブとするとモホークも敬礼で応えるのを見たハルトはホットラインを起動して電話の相手に北緯と東経を伝えると会話を終わらせた

 

「行くぞ、お前等」

 

 

「ま、魔王ちゃん……」

 

 

「お待ちを…」

 

 

「誰か…酔い止めを…うっぷ…」

 

 

「え、衛生兵!!」

 

 

 

「まったく情けないですね貴方達、あの程度で乗り物酔いするとは」(実を言えばアナザーギンガの力で重力操作してなければ同じようになっていたとは絶対に言えませんね)」

 

 

 

「はぁ…メディック、連中に酔い止めを処方してやってくれウォズ介抱任せた、ズルした分は働け」

 

 

「バレてましたか…我が魔王の仰せのままに」

 

 

「イェッサー、陛下はどちらに?」

 

 

「当初の目的を果たしに行く…丁度迎えも来たみたいだしな」

 

 

「お久しぶりです伝道師様!」

 

 

「おう錬金術師、アダムかサンジェルマンいるか?ちょっと連中と話したい事があってな」

 

 

「勿論です!どうぞ此方へ!」

 

 

「おーう、お前らは外で待ってろ…ウォーカー展開しておけ、俺が短気を起こしたら分かってるな」

 

 

「イェッサー!遠慮なく砲撃させてもらいます」

 

 

「結構」

 

 

「う、撃つのはお辞め下さい!」

 

 

「安心しろよ平和的に話し合いに来ただけだから何もしねぇよ…今はな」

 

 

『出たぞ!相棒の十八番の棍棒外交だ』

 

 

『いやぁ!安心するなコレ見ると』

 

 

 

「っせぇ…つか彼奴等が行くの止めない段階で決定だろうさドギツイ交渉なのはよ」

 

 

『ま、外交役なら他にも適任がいるからな』

 

 

『大将が行くことに意味があんだよ』

 

 

だなと呟くと案内された先にはいつもの結社のメンツがいた

 

 

「久しぶりですね皆さん」

 

 

「魔王、久しぶりだね」

 

 

「こっちもですよ」

 

 

「久しぶりねハルト、今日はどう言った用件で?」

 

 

「いやですねサンジェルマンさん、其方が派遣した方が何を思ったか逢魔でクーデターを起こしたんですよ〜そしたら局長やサンジェルマンさんの命令って言ってたんで、ことの是非を確かめにね」

 

 

その言葉にサンジェルマンは頭を働かせる

 

 

ーこれはチャンスよ、向こうの独断って事にして賠償をすればきっと付き合い的に今回は見逃してくれる…彼自身身内には甘い男よ…なら付け入る隙はあるー

 

 

と話そうとした途端にだ

 

 

「フロンティアを奪えといったのは、僕の指示だよ過ぎたものだからね君には」

 

 

「へぇ…」

 

 

「「局長!?」」

 

 

カリオストロとプレラーティが何してんだ!と頭を抱えサンジェルマンは嘘でしょって顔をした

 

 

 

「僕の物なんだ、かつての先史文明の遺産はね使う資格は僕にだけある、君と違ってね」

 

 

 

「それがどう言う意味か分かってんのか?」

 

 

 

「勿論分かっているともさ…それに僕のお陰だよ、フロンティアを手に入れたのはね」

 

 

「そだな…けど俺と敵対したバカどもがどうなったか位は聞いてんじゃねぇのか?」

 

 

「戦わないよ勝算がないならね」

 

 

「へぇ…俺と…それは俺達、逢魔王国と本気で戦争するって意味で捉えて良いよなぁ?」

 

 

敬語が外れた段階でそうなると決まっていたかも知れない

 

 

「そう言ってるんだけどね最初から…それに一つ訂正しよう」

 

 

両者の覇気が中間地点で激突し当たりの壁や窓に亀裂が入り始めるとハルトは怒りの形相のまま右脚を高く振り上げてアダムの机を破壊しながら睨みつけた

 

 

 

「返してもらうんだよフロンティアを君達からね…さて用済みの役者…偽りの王には退場願おうか」

 

 

 

「用済みはテメェだ老害、それと俺達の強さは本物なんだよ…そう言う事なら次顔合わせた時は敵だ、今回は付き合いのよしみで見逃してやるから感謝しな」

 

 

 

「いや、帰る事は出来ないよ君と部下はね、包囲してあるよ僕の手製がね」

 

 

 

「そりゃ残念だなぁ古臭え脳みそに一つ教えてやるよ……俺の親衛隊は普通じゃねぇ誰に従ってると思ってんだ?」

 

 

 

それと同時に青い閃光が部屋に当たり爆ぜたのである

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「クリア、どうしますコマンダー…陛下はかなりご立腹ですな」

 

 

「そのようだ、コマンド分隊が各々潜入して情報を抜き出してるようだが…これは…」

 

 

ハウンドに尋ねるトルーパー達の周りにはスタンモードで気絶させられている、錬金術師達がいた彼等は攻撃してきたのだが、トルーパー達の連携の前に潰されたのである

 

 

錬金術なる技を持とうが所詮は個の力でありキャロルという錬金術師を知る親衛隊からすれば彼等の錬金術はただの手品でしかない

 

 

また所詮は組織的な行動を取れない素人

 

 

そんな連中に人生のほぼ全てを戦闘訓練に割いた我等が負ける筈がないのだ

 

 

そして『優秀な兵士は命令に従う』ならば

 

 

「陛下が短気を起こされたようだ我等で止めるぞ撤収用意!…おい砲兵、彼処を撃て!」

 

 

すると待機してATTEウォーカーの砲身がハルトのいる部屋に向けられたのであるが

 

 

「「「「ええええええ!!」」」」

 

 

乗り物酔いから回復した4人が躊躇いなく発砲した姿に驚いたのは言うまでもない、唯一冷静だったウォズだが空いた口が塞がらなかった

 

 

「………………」

 

 

「ご安心を陛下なら、アレくらいの一撃で死ぬ事はありませんよ」

 

 

「いや分かってますが本気で撃つ奴がいますか!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その頃 部屋の中は瓦礫の山となっていたが

 

 

「ケホ…ケホ…無事かしら?」

 

 

「こっちわね〜プレラーティも無事よ」

 

 

「大丈夫なワケだサンジェルマン…しかし脅しではなく撃ってくる辺り、ハルトと部下は怖い訳だ」

 

 

「基地を爆撃しないだけ優しいわよねぇ〜」

 

 

「話はそれまでよ2人とも仲間を集めて撤収するわよ、このままだと外の手製まで此処にくる逃げるのも難しくなるわ」

 

 

「テレポートジェムを使えば?」

 

 

「アレはキャロルの技術よ彼女が逢魔側である以上、対策を取られている可能性があるわ」

 

 

「わかったワケだ、それで局長はどうする?」

 

 

「ハルトの足止めを頼みましょうか」

 

 

「そうね」「わかったワケだ」

 

 

と3人が逃げ出したと同時に2人は瓦礫の中から出る

 

 

「撃ったね本当に…イカれてるね君の部下は」

 

 

 

「そりゃどうも、じゃなかったら俺の部下になんざなれねぇよ!」

 

 

『ジオウ』

 

 

『鎧武』『ビルド』

 

 

『MIXING…アナザーツインスラッシュ!!』

 

 

「らぁ!」

 

 

オレンジ型のエネルギー球がグラフの運動に従い最良の質量を持って襲いかかるがアダムはサッカーボールのように蹴り返すがアナザージオウの頬を掠めるだけで終わる筈だったが

 

 

「陛下!」

 

 

ガンシップに乗っているハウンドの伸ばす手を見て

 

 

「わーってるよ!」

 

 

アナザージオウは高く跳躍、ハウンドの手を掴むとそのまま乗船しガンシップは加速、全部隊無傷で退却したのである

 

 

 

「逃げられたね…サンジェルマン」

 

 

 

「聞け、お前等」

 

 

 

別の場所にいたアダムとハルトは同じ言葉を口にしていた

 

 

 

「「開戦だ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回

 

 

「久しぶりだなハルト!」

 

 

「くたばれ、タヌキ野郎」

 

 

「お久しぶりですハルトさん」

 

 

「久しぶりだなエルフナイン、元気そうで良かった休めてるんだな」

 

 

「はい!皆さんには良くしてもらってます」

 

 

「そりゃ良かった、もしブラック労働させられてたら……政府の人間をターゲットにしたゲゲルをさせてた所だったよ」

 

 

「危ねぇ!マジでありがとう司令!!てか俺とエルフナインで扱い違いすぎるだろ!」

 

 

「義妹と貴様を同列で考えるか愚か者め、さっさと要件言ってアナザータイクーンを返しやがれ」

 

 

「理不尽!?んじゃ要件だハルト!!」

 

 

「僕達と協力してサンジェルマンさん達を止めてくれませんか!」

 

 

「断る!!」

 

 

 

 

呉越同舟

 

 

 

 

 

 

 

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