前回 パヴァリア光明結社との同盟を破棄し宣戦布告となったハルト達 逢魔王国陣営は現在 少し離れた場所にある廃屋を拠点にしていた
実は戦車兼兵員輸送車のATTEウォーカー内部にて
「つー訳で結社とは戦闘状態になったからハウンド、逢魔から兵隊呼んどいてくれ」
「そう仰ると思いまして一個大隊待機中、いつでも出撃可能です」
「流石だなハウンド、皆今日はゆっくり休め明日から忙しくなるぞ」
「かしこまりました、ハルト様のご予定は?」
「明日、現地協力者と会ってくる」
「この世界にいるのですか?」
「あぁ彼ですか」
「話しておくべきだな」
「一応は現地協力者ですからね…本当に一応ですが」
「義妹殿も元気にしてますかね?」
「キャロルも来るか、彼奴を呼んだら来ると思うぞ」
「そうだな久しぶりに会うとするか、オレの助手とモルモットに」
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その頃 SONGsでは ハルトが事前に渡した座標に向かってみると既にサンジェルマン達は引き払っており残るのは戦闘後の瓦礫の山である
「これは一体」
「誰もいないみたいだけど」
「さっきまでドンパチしてたみてぇだな」
「これ十中八九、ハルトですよ…あいつ今度は何したんだ…けど、この爆発はアナザーライダーだと出来ない……なんでこうなってんだ?」
「何!?魔王達はこの世界に来ないのではなさったのか!?」
「帰らざるを得ない理由があるんだろうなぁ…ん?もしもし…お、噂をすればって奴だな、丁度お前の話をしてた所だよハルト」
ナツキが電話を出ると周りは固まる
「それでこの瓦礫の山は何だよ……うん……うん…はぁ!?パヴァリア光明結社と決別して戦闘になったぁ!?」
「っ!何だと!!」
パヴァリア光明結社、先日から自分達と事を構えていた錬金術師の一団でありキャロルのメダル技術を使ってくる厄介な相手である、
キャロルとの関係から真逆と思っていたがやはりハルトが一枚噛んでいたとは…と戦慄している奏者達で合ったが状況はどうやら想定とは異なるようである
ただナツキからしたら、あり得ない事であったパヴァリア光明結社の蜜月を知るからこそ別の驚きだ
「何があって……わかった、その辺の話も会って話そうぜ…え?座標?…これか…今受け取ったよ、じゃあ明日な」
と電話を切った後
「翼さん、今回の件…かーなーりの面倒事です」
「話から察してはいるが何があったのだ?」
「少し長くなるんで、此処から撤退してから話します…誰が盗み聞きしてるか分かったものじゃない」
場面は変わり潜水艦内部にて、ナツキは全員にハルトから聞いたことを報告した
「結社が彼の領土でクーデターだとぉ!」
「えぇしかもフロンティア事変から計画されてたみたいですね」
「ねぇ…クーデターって何?」
「響先輩!きっと新しいお菓子デスよ!」
「違うよ切ちゃん、力で政治を変えようとする事だよ」
「ハルトの話だと、あの座標には結社の拠点があったみたいですね…トップ会談前に情報を流すなんて強かになったな…あわゆくば俺達に襲わせる気だったのか」
「なるほど…それで明日、彼は話し合いの場を設けたいと?」
「正確に言えば事後報告みたいな感じでしょうね…あとは今まで通り俺達に関わるなって釘を刺す感じですね、多分…『これは逢魔と結社の戦争だから首突っ込むな』とか」
「だが我々も結社と事を構えている…共闘とまで行かなくても敵対はしたくないな」
逢魔、SONGs、パヴァリア光明結社
今までは何とか戦えているが逢魔が介入するとなれば話が変わるのだ
「勿論此方の要望は伝えますけど、あのハルトですよ素直に聞き入れますかね?」
「聴かないと思うなぁ」
「それに今までの事がありますが…キャロルも一緒にいます彼女経由なら聞いてくれるかも知れませんが…」
「キャロルちゃんもいるの!」
「はい…僕の端末にも帰ってきたってメールが来ました…明日の会談、ナツキさん僕もついていっても大丈夫ですか?」
「断る訳ないだろう?それに連れてかなきゃハルトとキャロルに半殺しにされる」
「僕もそう思います」
「私も行っていいかな!」
「辞めた方が良いぞ立花」
「そうだな奴等と目的は同じでも今までの事で共闘関係を結ぶのは」
「大丈夫ですよ、話せば分かり合えます!」
「言うと思った…」
「なら私も行くわ」
「マリア…」
「不幸中の幸いなのか彼は何故か私に悪感情は余り無いみたいだから…最初は思い切り攻撃されたけどね」
「あ、そう言えば…」
「マリアに貸しがあるとか言ってたデス!」
「危険だよマリア姉さん」
「それにLINKERの数も余りない以上、戦闘になったら」
「問題ないわ」
「だったらコレを念の為に…ハルトさんなら大丈夫だと思いますが結社が仕掛けた時に自衛は必要ですし」
とエルフナインが渡したケースの中身を見て驚いた
「これってマッハドライバー?と…鍵かしら?」
「はい、チフォージュ・シャトーの残骸にあったマッハドライバーのスペアパーツを組み合わせて何とか実用化させました…その鍵はトライドロンキーと言いましてドライバーに疑似認証させることで変身を可能にします…中にあったデータも破損してたので変身した姿は大分つぎはぎかもしれません」
「ありがとうエルフナイン」
「けど僕の技術では一回の変身にしか耐えられません…それと長時間の戦闘は無理ですから…無理をしないでください」
「分かったわ」
「では行動開始だ!」
「了解!!」
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一方その頃 ハルト達はと言うと待ち合わせに指定した場所で待機していたのだが
「なぁお前等、何でそんな決めポーズ取ってんの?」
中央に座るハルトは別にして両隣にいるウォズ達はまるでヒーローの全員集合感を出すかのような決めポーズをとっていたのである
「久しぶりの出番ですので目立とうと思いまして…祝え!」
「そうだね最近影薄かったからさ!」
「我等、魔王四天王!」
「弱小サークル時代から魔王様を支えた4人とは我等の事です!」
「四天王とか辞めて!!つかお前達にそんな決め決めなポーズを取りたがるとか思わなかったよ!!」
「やはりそうなるよな、分かるぞハルト…オレもオートスコアラーの連中が決め決めなポーズをしているのを見て凹んだのをよく覚えている…アレがオレの潜在意識にあると思うと…特にガリィとかな」
「キャロルのは別の意味でダメージが入ってるな」
ハルトが思わず普通にツッコミを入れるほどの光景に頭を抱えそうになっていると
「ハルト久しぶり!」
「くたばれタヌキ野郎」
「辛辣ぅ!?どうしたよ随分不機嫌じゃないか?」
「帰る気なかった場所に帰ってきたのと、お前がエルフナイン以外の余計なオマケをゾロゾロ連れてなければな」
そう言うハルトの目に映るのは響、マリア、未来であるが響は走り出すなり
「キャロルちゃん久しぶりー!」
「は、離せ!!オレに抱きつくな!」
「いいじゃん、あの時すぐに帰っちゃうんだもん!」
「前にも話したがオレはだな!」
響が笑顔でキャロルを抱きしめている
それを見て
「響?」「キャロル?」
何だろう…凄いモヤモヤする、いや別にそう言う意味の行為ではないとは分かってはいるのだが何か嫌だ…キャロル…また離れちゃうの?いなくなっちゃうの?
「……………」ギュッ
軽く自分を抱きしめるように堪えるとフラッシュバックする忌むべき記憶
【ごめんね、君と仲良くすると私がいじめられるんだ…だからハルカと仲良くするよ】
「俺からキャロルや皆を奪うな…」
呟くように、しかし怨嗟が込められた声音は
「ま、魔王ちゃん?」
「我が魔王、落ち着いて下さい」
ウォズ達にしか聴こえてなかった
「………………」
「………………」
心中別としてハルトと未来は心は一つのように絶対零度を思わせる瞳でオーラを放っているとウォズとマリアが止めに入る
「我が魔王」「未来…」
そこで一息つくと同時に
「おい」「響」
「「キャロル(ちゃん)と近いな(ね)離れろ(ようか)?」」
「は、はいいい!」
響は慌ててキャロルを離すと
「ふぅ…びっくりした……助かったぞハル……ト?」
「そうか?以外と満更でもなさそうだったなキャロル?」
「ちょっと待て一部始終見ていただろう!何故そうなる!」
「いいよ〜キャロルがそっちに行きたいとか思ってるなら行けば?俺はもう止めないし助けないから」
「臍を曲げるな!」
「曲げてない!」
「はえんお前がそうなると面倒なんだまったく安心しろ…お前はオレのものでオレはお前のものだ離れるつもりなんてないさ、地獄に落ちても一緒にいてやる…約束だ」
「……悪かったキャロル、少し妬いた」
「構わんさ、まぁ少しは自重をしてくれよ」
「おう」
と笑い始めたハルトを見てナツキが遠い目をしながら
「そう言うのは家でやれよハルト」
「何だこれでも抑えているぞ?家だともっと過激だ」
「そうだな…夜など特にな」
「一言余計なんだよ!」
「よ、夜ですか!////キャロル!詳しく教えてください!!」
「良いだろう、その話はホテルで「エルフナインの前で刺激の強い事言わないで貰えます!?てかエルフナインに大人モードつけた理由って何ですか!」
「それは貴様と大人の階段を登「ストレート過ぎだ!」…まぁアイツの気持ちを汲んでやれ」
「大変だったんですよ!皆が離れた後、大人モードになったエルフナインに押し倒されて…そのまま……じゃなかった…サンジェルマンさん達と敵対って本当かよ!」
「強引だな…まぁ冗談でも言わねぇよ、第一お前なら分かるだろう 俺が約定を違えてまで来た意味を」
「…………本当なんだな」
「あぁ証拠もある…んで本題なんだが「逢魔と結社の戦争に介入するな?」正解だ流石よくわかってるじゃないか」
「それは断る、こっちも結社の連中と交戦中なんだ」
「へー」
「いや興味持てよ!」
「いや魔王ちゃんからしたら、どうでも良いんだよねぇ〜」
「感覚がカブトとクワガタの相撲見るのと同じですから」
「精々戦って結社を消耗させろ」
「勝つなんて期待してませんから」
「ジョウゲンさん達も辛辣だな!」
「そんな事より久しぶりだなエルフナイン、元気そうで良かったしっかり休めてるか?もしブラック労働させられてたら政府の人間をターゲットにしたゲゲルをさせていた所だ」
「はい!皆さんに良くしてもらってます!」
「そうかそれはよかった」
「やっぱ一番危険なのお前だわハルト!」
「いやぁそれ程でもぉ〜」
「褒めてねぇ!」
「それでだナツキ、今日お前を呼んだのは他でもない」
「………何だ?」
ナツキに手を伸ばして一言
「アナザータイクーンウォッチを返せ」
「へ?」
「この間の事件ではアナザータイクーンの意思を尊重していたが…そうも言ってられなくなったんだ」
「どうしたんだよ?」
「アダムは強い、まぁレジェンドライダー皆様と比較して一那由多にも及ばないがな、そもそも比較するのも烏滸がましい…そういえばアダムとメガヘクスって声似てるな…これは俺の混乱を狙ってる孔明の罠か?」
「魔王でも手強いと思う結社のボスか」
「俺は万全を期したいのは正解、それに今のお前じゃアナザータイクーンの力を完全には引き出せない」
「そんな事「分かるさ」な、何でだよ!」
「お前やアナザーライダーが弱い訳じゃない問題なのは俺みたいに連中への異常な親和性や完全な精神汚染耐性を持つような例外を除いて、必ず発生する使用回数に応じて蓄積する精神汚染から来る使用者の劣化だ」
ハルトも後に知ったが、トーマのようにある程度の耐性があっても使い続けていくと副作用に襲われてしまうのだと言う
「そんな事あるの!?」
「そうだよ、記号が摩耗するって意味なら草加雅人と同じだが…それにお前は耐性持ちが壊れた実例を知っているはずだけど?」
「っ!!」
思い出させるのはハルトの妹 ハルカの姿である最初こそ制御しているようであったが使用し続けた弊害か最後は彼女もジオウ本編のアナザーライダー変身者のように暴走していた
「アナザータイクーンの力を何度使ったか知らないが定期的に除染しないとハルカの二の舞だ、今回の展開的にそれは避けたい」
「俺が…」
「ま、純粋に俺の方が使い熟せるって理由でもあるんだけどね」
「………………だけど」
ナツキはアナザータイクーンウォッチを見る
「除染が終わるまでの変わりにだ使え」
ハルトが投げ渡したアナザーウォッチを見てナツキは驚いた
「あ、アナザーゲイツウォッチ!?」
かつてトーマが使い俺達を追い込んだ力、それは捕虜にした彼の中から取り除かれウォッチとなったがハルトの手元ではうんともすんとも反応しない唯一のアナザーである
「安心しな精神汚染や暴走しないようにセーフティーは設けてある、トーマみたいにはならない……ま、あいつの場合はネオタイムジャッカーの傀儡だったからなぁ…目的からして利用されてたみたいだな同情はしないけど」
「ならアナザータイクーンに今すぐにセーフティーをかけてほしいな…けど何で俺にゲイツ?」
「セーフティー作成には時間がかかんだよ…あと俺にアナザーゲイツは使えないから」
「え!そんな理由!?」
「もう一つあるが、それは秘密だよ…しかし欲しがりだなリバイブもつけてやるよ副作用で倒れてろ!
「っと…いや嬉しいけど…って俺にリバイブになって血反吐吐けと?」
するとアナザーゲイツウォッチが光り始める
「おーアナザーゲイツに認められたみたいだね、おめっとさん」
「何これ!頭の中に声が聞こえるんだけど!」
「大丈夫、すぐに慣れる」
「なぁハルト、真面目に答えてほしい……何で今更俺達を呼んだ」
「何?」
「今のお前達には万人単位のクローントルーパー…世界最強の軍隊があるんだろ?なら結社なんて一息に潰せるはず…何で俺たちに一声かけた」
「っ何でトルーパー達を…あぁ何処ぞの周回で見たのか…厄介だな、その力」
「そりゃどうも…何か訳ありでトルーパーを全軍動員出来ないんだろ?だから数を絞ってきた…俺達に声をかけたのは、その戦力差を埋める為…違う?」
「貴様、黙って聞いていれば!魔王様の手にかかれば結社の奴等など!!」
「落ち着けフィーニス!」
暴れ出す2人を制したハルトは淡々とした口調で話す
「そうだよ俺は大事な家族が戦いで傷つくのを見たくない、だからお前達が戦って疲弊させろアダム倒す所までは期待してねぇ…フィーニスが言ってたなコレ」
ハルトからすれば幹部陣に対して報復出来れば良いのでその他大勢の構成員は眼中にないので好きにしろと伝える
「雑魚でも倒してろ、アダムや幹部陣は俺が倒す」
「そこはオレ達で倒すだ…ハルト」
「うん…俺達で倒す」
「言い直した!」
「そんな訳だ邪魔するな…さて脱線したがナツキ、アナザータイクーンウォッチを返せ除染してないアナザーウォッチを持ち続けるのは危険だ」
「……………おう」
「んで、お前達は何用だ」
「え?」
「俺はナツキとエルフナインしか呼んでないんだが」
「お、お願いです正式に私たちと協力してくれませんか?」
「断る、なぁ知ってるか?同盟や協力とは対等以上の関係で成立する…お前達が一度でも俺達と並び立てた事があるか?」
「そ、それは……」
「一番危険なのは敵より無能な味方だ、お前達の上など信じられるか」
突き離すように言うとエルフナインが
「あ、あのキャロル……その…」
「なんだ言ってみろエルフナイン」
「linkerの研究を手伝って下さい」
「ん?あぁ……あの薬か何故だ?」
「実は…マリアさん達のlinkerが底をついて4人は戦えないんです、僕も研究してるのですが上手くいかなくて…キャロルなら何かわかるんじゃないかと…」
「なんだと…貴様…それでもオレの助手か!linker程度の薬品を量産出来ないとは嘆かわしい!!」
「ひぅ!」
「程度って貴女、それは言い過ぎよエルフナインに謝りなさい!」
「謝罪をする理由はない!あんな薬を作る暇があれば【変身一発!】でも発明してライダーになれる奴を増やせ!!あの司令が変身すれば解決だろうが!」
「そっちぃ!あの薬のデメリット知ってて言ってるの?コスパ最悪だぜ変身一発は!?」
「しかし…戦力がないか…成る程な…はぁt(ハルト、アイツらと一時的に手を組むのはどうだ?」
「え!」
「えぇ…」
驚く響達と対象的に露骨に嫌そうな顔をするハルトを見てキャロルは諭すように話しかける
「考えてみろ戦力が低下した連中など当て馬にもならん…せめて雑魚を倒せる基準まで引き上げてやろうではないか、そうしたら馬車馬のように働かせれば良い」
「なら俺たちだけで戦うだけだ」
「それだと今までと同じだ、コイツらが邪魔してくるぞ」
「一緒に倒せば良い」
「この脳筋が!その足りない頭を使って考えろ!!千冬や錫音に言われているだろう!」
「今までもそうしてきたから大丈夫!」
「それで困っていたのだろうが学習しろ!」
「………はっ!だから俺はいつも邪魔ばかりされてたのか!」
「今頃、気づいたのかこの大馬鹿者ぉ!」
「流石…キャロルは賢いな」
「貴様がアホなだけだぁ!」
とやんややんや騒いでいるのを見て
「さ、流石はキャロル嬢…外交モードの我が魔王に恐れずにツッコミを入れる姿…伊達に妃と言われてませんね」
「そうだね…いやぁすごいや」
「うむ!」
そしてキャロルからの説得によりハルトは苦虫を噛み潰したような顔をして
「という訳だ利用できるなら利用し尽くしてやれ…お前もいい加減、人を使うことを覚えろ自分だけで何でも解決を図ろうとするな」
「ま、まぁキャロルがそこまで言うなら…お前達がどうしてもと言うなら考えないでもないか」
「どうしてもお願いします!」
ナツキの迷いのない返答にハルトが呆れたような顔をするが
「キャロル!」
エルフナインの喜びに満ちた顔を見て
「貸し一つだ馬鹿者…はぁ疲れた……」
「本当ですか!なら「だが貴様等を1ミクロンも信用はせんあくまで利害関係の一致だ!」それでもですよ宜しくお願いしますね!」
「あと立花響……さっき無許可で彼女に触れたな…許さん!!こいアナザーブラッ…(BLACKSUNのBGM )」
と話していたら背後から現れた光弾を浴びてハルトは気絶した
「ハルト!?」
「陛下、不可侵条約を結んだのに短気を起こさないで下さい」
「ツッコミでブラスターを撃つなんて過激な奴……何者!」
「私はハウンド、逢魔王国軍総司令官兼王族親衛隊(ロイヤルガード)隊長…まぁ王国軍のトップと見てもらえれば大丈夫かと」
「この人が…って凄い自然にハルトを背後から撃ちましたね兵士としてそれはどうなのよ…」
「慣れました、と言うより1日一回撃たないとダメなレベルになりそうで…はは…優秀な兵士は命令に従う?その命令が間違っていたら?私はどうしたら…そうだ陛下を撃てば解決する……」
「まずい!何かに目覚めようとしている!」
「やっぱり親衛隊って怖いよ!未来でも今でも!」
「それよりハルトが隠れてろと言ってたろ?何しにきた?」
「……は!キャロル様、実は周囲を警戒中のコマンドー部隊がこのようなものを捕らえたので連行してきました…おい連れて来い!」
そう言い現れた一般のトルーパーとは違う装甲服 カターン級アーマーを身につけた4人組 クローントルーパー最強チーム クローンコマンドーである
彼等が捕縛したのは錬金術師の一団であったその手には通信端末が握られていた
「これは」
「ここでの会話を盗み聞きされたかも知れませんね」
「となると……来るぞ!」
キャロルの声を合図に大きな爆破が起こると粉塵の中から現れたのは大量の屑ヤミーとリーダー格であろう、プテラヤミーが2体
「敵だ野郎とも戦闘配置!撃ちまくれ!」
「「「変身!!」」」
『『RIDER TIME!』』
『ギンガ…ファイナリー』
すかさず三人は仮面ライダーザモナス、ゾンジス、アナザーギンガファイナリーに変身しヤミーの相手をする
「私達も行くわ!」
とマリアが取り出したマッハドライバーとトライドロンキーを装填する
『シグナルバイク/シフトカー』
「変身!!」
『RIDER!超デットヒート!』
そして大量の煙と共に現れたのはネクストシステムが導き出した新たなドライブ
仮面ライダー超デットヒートドライブ
である
「行くわよ響!」
「はい!未来は下がってて兵隊さんお願いします!」
「響…気をつけてね」
「うん!平気へっちゃらだ!」
「此方へ」
「っ!うわああああ助けてくれえええ!」
ハウンドの合図で待機していたトルーパー達は手をにもつライフルを一斉射撃し屑ヤミーをメダルの破片に返すがプテラヤミーはケロッとしており飛翔、近くにいたトルーパーを掴むと高く飛翔して地面に落としたのであったがキャロルがワイヤーを使い足跡のクッションを作る
「た、助かりました!」
「礼は良い、おいハルト起きろ!」
「ん……ふわぁ……え…何でヤミーがいるの?」
「説明は後だ早く変身しろ!」
「寝起きだけど…ハウンド、負傷兵下げてて…後で俺が治すから……っしゃおらぁ!!見てろ…俺達の変身!!」
『こ、このセリフは!俺の出番だぁ!』
ハルトは迷いなくアナザーウォッチを起動した
しかし、その姿はアナザークウガではなく
黒き龍を宿す鉄仮面 アナザーリュウガであった
『リュウガ』
「しゃあ!!」
『ええええ!俺じゃねぇのか!』
『ハルト…約束は果たす』
「あぁ…行くぜ!」
〈SWORD VENT〉
呼び出した青龍刀を手に取ると同時に屑ヤミーを斬りつけると倒れた屑ヤミーを足蹴にすると片手に収まる龍頭のガントレットが黒炎を放ち屑ヤミーの足を炎により硬めると
「よし、これで決めてやる!!」
「ナイス、魔王ちゃん!」
「うむ!」
『『ゾンジス(ザモナス)タイムブレイク!!』』
「あ!テメェら!!俺の獲物を!」
「……やれやれ、仕方ありませんね」
『アナザー…エクスプロージョン!』
「たぁ!!!」
「!!!」
勢いに任せてプテラヤミーの一体を屠るウォズに思わずツッコミを入れてしまうアナザーリュウガ
「ウォズ、お前もか!!んじゃ残りは俺が決めてやる!!……ん?」
「!!!」
「っがあああ!」
プテラヤミーもやられてばかりではなく光弾を数発当てるが
「あああああ……なーんてな!」
同時にアナザーリュウガの目の前にライダークレスト型の鏡が現れ 中からアナザーリュウガが受けた光弾がプテラヤミーに目がけて放たれたのである
「反射からの絶対防御は健在だね」
『当然だ』
これがアナザーリュウガの最大の特徴、例外以外の攻撃をそのまま跳ね返す それは多方向からの攻撃も個人に狙い返す、何なら本家ライダーキックさえも跳ね返す理不尽さだ、その反射能力によりプテラヤミーが地面に倒れたのを見たと同時にアナザーリュウガは片手でカードを握りつぶした
「んじゃ終わりは派手にやるか!」
『あぁ…滅ぼしてやる鏡の世界からもな!』
〈FINAL VENT〉
「はっ……はぁあああああ!」
ガントレットの炎がアナザーリュウガの両足に纏うと鏡の中から現れたアナザードラブラッカーと同時に浮遊し、そのままの炎の爆破による勢いで放たれる
アナザードラゴンライダーキックを逃げ場を無くしたプテラヤミーに叩き込むと爆散しメダルの雨になったのだが
『クレーンアーム』
「っしセルメダル大量ゲット!」
バースになったナツキがセルメダルを総取りしていた
何か気に入らないのでアナザーウォッチを起動する
『クウガ』
『やっと俺になってくれたか!」』
「あぁ…ハウンド、武器貸して」
「此方を」
アナザークウガになると同時にハウンドは自身の得物であるハンドブラスターを投げ渡す
受け取ったアナザークウガの体が緑色に変化し始め ハンドブラスターも大型のクロスボウ(イメージはガドル閣下のボウガン)のような外見へと変わる
「まさかのペガサスフォームだと…」
「へ?い、いやハルト、撃たないで!その武器の一撃は体が消し飛ぶから!」
慌てるバースであるがアナザークウガ・ペガサスは手にあるボウガンを放とうとしたが
「ん?」
『あらまぁ…ヤミーが全滅よ!』
『やはり要警戒なワケだなサンジェルマン』
『えぇ、まずは彼を何とかしなけれはならない…革命の為の礎になって貰うわ』
「あ、声聴こえる…すげぇ…マジで聞こえる!……つかこの声…!」
アナザークウガ・ペガサスフォームにより強化された五感による超感覚に従い声のした方角へボウガンを向け 引き金を引くと超圧縮された空気弾が真っ直ぐに三人かいるだろう方向に放たれたのだが、わざと外した
「我が魔王?どちらに撃ってるのです?」
「誰かいたから撃った」
「……………まさか!」
「そう…まぁ避けられた……っと」
ペガサスフォームの時間制限から変身解除となるが、ハルトは苦い顔をしながら呟く
「こりゃ真面目に同盟は考えた方が良さそうだな…冗談であぁ言ったけど…本腰入れねぇとダメかも」
「それが我が魔王のご決断なら我等は従うのみです」
「呉越同舟って本当にある話なんだなぁ…」
その頃、サンジェルマン達は
「あ、危なかったワケだ」
冷や汗を流すプレラーティの直ぐ側を大きな空気弾が命中、近くにあった鉄塔をへし折ったのである
「本当よ!まさか空気弾でビルが壊れるなんて思わないわ!」
「分かっていたワケだが…あの化け物め」
「どうするのよサンジェルマン〜」
「けど彼と一緒にいる人は無敵じゃない、彼と長くいて分かったのは…彼は病的な程 仲間を大事にしているわ、けどその絆の強さは弱点にもなる……だから人質のような作戦は有効なんだけど」
「逢魔で誘拐できる奴いないワケだ」
「全員規格外よ?あのピンクの兵隊さんなら出来そうだけど…」
[ピンクじゃないマゼンタだ!]
「ん?今誰かの声が聞こえたような…まぁ良い一兵卒如きでハルトが動くとも思えん側近や身内の誰かとターゲットになるワケだが」
「私達三人がかりなら………娘の誘拐はいけるかしら?」
「そ、それはダメだ!あいつの逆鱗に触れるぞ全員、肉塊に成り果てるワケだ!」
「ミンチより酷くなりそうね…てかハルトがその辺の対策してないとは思えないんだけど…だって実際に何度も襲撃されてるし」
「………作戦を練り直すわ2人とも」
「「了解」」
「厄介なことになったわね…あの局長め…っ!」
三人はとんでもない連中と敵対したと溜息を吐くのであった