無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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破滅の激情態

 

 

 

アナザーJが動こうとしていた同時刻

 

逢魔拠点にて

 

 

「魔王ちゃん達が先に動いてる!?」

 

 

「ウォズにヤクヅキもか!」

 

 

「これは…出し抜かれましたね」

 

 

ジョウゲン達は戦場に遅参している現状に歯噛みしており

 

 

「何でアンティリーネがハルトと一緒に…抜け駆けデートか!!」

 

 

「ちーちゃんも抜け駆けしてたよね?」

 

 

「うっ!そ、そんな事よりハルトのピンチだ行かねばならんだろう!」

 

 

「そうだね!…とはならないよちーちゃん!!」

 

 

レーダーに警報が鳴ると

 

 

「反応?……何だコレは…っ!」

 

 

映像を見た千冬は唖然となるとカゲンは冷静に呟く

 

 

「Jだ」

 

 

「え?アナザーJ…って事?」

 

 

その言葉にカゲンは頷く

 

 

「じゃあ味方じゃん、アナザーライダーはハルくんの仲間だもんね〜」

 

 

楽観的な束に対して錫音は顔を顰めながら話す

 

 

「いやそうとは言えないかな」

 

 

「どうしてさスーちゃん?」

 

 

「確かにアナザーライダーはハルトの味方だけど、過去に何度かネオタイムジャッカーに操られてハルトの敵として戦っている個体もいるんだよ」

 

 

「っ!じゃあアレも!」

 

 

「その可能性があるよ」

 

 

「ならば俺が出る、ゾンジスならばJウォッチで戦う事も可能だ!」

 

 

「そうだね頼んだよカゲンちゃん!」

 

 

「任せろ」

 

 

「おい、オレも行くぞ」

 

 

「キャロルちゃん?」

 

 

「ハルトから聞いた事がある、アレは奇跡の力で巨大化したと」

 

 

「え?ま、まぁそうだな…」

 

 

「奇跡の殺戮者として、オレはJの存在は許せそうに無い……ハルトの顔に免じて一撃で許してやる」

 

 

「かしこまりました、此方へ!」

 

 

そう言ってカゲンはアナザータイムマジーンに乗り込んで戦場へと向かうのであった

 

 

 

その頃

 

 

 

 

「はっ!」「ちっ!」

 

 

互いの武器を交える中、巨大な地響きにより中断して目線を変えると

 

 

 

天を掴んばかりの大男が雄大に歩いているではないか

 

 

「で、デケエエエエエ!何アレ!?何方さん!まさか光の巨人…ではないのか?」

 

 

『馬鹿者、アレはアナザーJ我等の仲間よ…全く巨体故にノンビリ屋だな漸くメッセージを受け取って来たのか』

 

 

「つまり…あいつは味方って事?」

 

 

「何だと!」

 

 

「えええええ!」

 

 

「マジか!あの巨人ってハルトの仲間なの!?」

 

 

ハルトの言葉に驚く3人であるが、それよりも仲間が増えた事に対して仮面で見えないが満面の笑みで手を振る

 

 

「よっしゃあ!おーーい!こっちだよーー!」

 

 

アナザージオウは両手を大きく振るとアナザーJはゆっくりと歩を進めてくる

 

 

「初めまして俺は常葉ハルト!よろ…し……くううううう!!!」

 

 

挨拶したら右手を振り下ろされた、まるで虫でも潰すかのような気楽さであったのである

あっさりと潰れる未来が見えたので慌てて横っ飛びで避けるなり

 

 

「挨拶にしては過激じゃねぇか!?」

 

 

『おい、どうしたアナザーJ!』

 

 

アナザーディケイドが呼びかけると

 

 

「あ………あ…………」

 

 

何も話せないのか呻くだけである

 

 

「え?どゆこと?」

 

 

『まさか操られているのか!?』

 

 

「それってアナザーパンクジャックと同じって事?」

 

 

『恐らくな…おのれネオタイムジャッカーめ…俺達の仲間をよくも!!』

 

 

以前、同様に操られた仲間を思い出したハルトはアナザーJを見るが今は被害を抑えるのが先決だ

 

 

「だったら取り敢えず大人しくさせないとな!」

 

 

手を前に翳して異能 王の勅令を発動する、アナザーJの体にバチバチと電気は流れるが効いているようには見えない

 

 

「え?効いてないのか?」

 

 

『あいつの体のデカさ的に効き目が弱いみたいだな』

 

 

「なら痛めつけないとダメ?ダメージ与えないと捕まらないとかポ○モンか!?」

 

 

『あぁ…カゲン(ゾンジス)がいない以上は完全に抑え込めないからな』

 

 

アレを止めるならフィーニスやヤクヅキならギリギリかつキャッスルドランやアナザーデンライナーなどの総力戦となる逢魔は大打撃を受ける事になりそうだが

 

 

           ・・・

「よし総出でアナザーJを助けるぞ俺に力を貸してくれ!」

 

 

倒すではない

 

 

「仲間は絶対に見捨てないって決めてんだ!だから待ってろ!絶対に助けるぞ!!」

 

 

仲間を助けるのに迷う理由などあるものか

 

 

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

 

 

その意を汲んだ臣下は彼の願いを叶える為に動き始めたので

 

 

 

「立花響!」

 

 

「はい!」

 

 

「アナザーライダーは俺がやるからサンジェルマンの相手は任せたぞ!」

 

 

「は、はい!!」

 

 

そう言うとアナザージオウは高くジャンプして建物から建物へと飛び移るので合った

 

 

ーーーーーーーー

 

 

同時刻

 

 

「聞いたな、お前ら持てる火力をあの巨人にぶつけてやれ!!」

 

 

ハウンドの指示を合図にガンシップやウォーカーが持てる火力を持ってアナザーJを砲撃するが、やはり巨体故にダメージは薄いようで

 

 

「散開!!」

 

 

ハウンドの指示を受けたものは回避が間に合ったが間に合わなかったものやウォーカーやガンシップの何機かはアナザーJの攻撃で撃ち落とされてしまった

 

 

「くそ…コルサントで暴れたジロ・ビーストって奴よりも凶暴じゃねぇか!!怯むな撃ちまくれ!」

 

 

彼等は射撃し続けていると同時に

 

 

『アナザーエクスプロージョン!!』

 

 

「たぁ!!」

 

 

アナザーファイナリーの必殺キックがアナザーJの顔面にヒットする、流石の威力故に蹌踉めきはするが大ダメージと言う訳ではない

 

 

「ちっ……こうなるならカゲンを連れてくれば良かったですね!!」

 

 

アナザーファイナリーは火力こそ高いが現状では足止めに徹するのが吉と判断したので

 

 

「お借りします!」

 

『PERMISSON TIME シノビ!』

 

 

「分身の術!!」

 

 

アナザーシノビとなり分身の術を使い手裏剣の物量攻撃に移行した

 

 

 

『へぇんしぃん!!』

 

 

『PO・WER・ED・I・KU・SA』

 

 

「ぬん!」

 

 

「ふっ!」

 

 

ヤクヅキはアークに変身し直すと三又槍に力を込めると厄災を起こす力で足元は陥没アナザーJの体制を崩すとイクサはパワードイクサを召喚し乗り込むなり爆弾を投擲、その威力にアナザーJは落ちていったが

 

 

「やったか?」

 

 

「っ!下がるわよ!」

 

 

声と同時に右手で地面を掴み立ち上がるアナザーJを見て2人はすかさず間合いを取る

 

 

『『BATTLE MODE』』

 

 

自律行動していたアナザーオートバジンとサイドバッシャーはバトルモードに変形し持ちうる武器全てで攻撃を開始した それだけにならず

 

 

「よくやった、お前達!」

 

『龍騎』

 

 

『FINAL VENT』

 

 

「寝てろ!!」

 

 

アナザージオウはアナザー龍騎に変身し直すとマグナギガを呼び出すなり全身に搭載した武装を一斉に発射する必殺技のエンドオブワールドを躊躇いなく発動した火力はアナザーJに完全なダメージとして入るのだが

 

 

「う……うぅ……」

 

 

「アレだけ食らって何で倒れねぇとか流石の耐久力だな」

 

 

まだ立ち上がろうとするアナザーJに思わず呟いたのである

 

 

『あぁ昔からタフさには定評ある奴だ、一応言っておくがサイドバッシャーとギガントでのゴリ押しでは倒せんぞ、あんなの出来るのは激情態のディケイドくらいだ』

 

 

「え、ダメなの!?あんな感じで倒せると思ってた!」

 

 

何ならアナザースカイライダーがいたらファイナルアタックライド発動してカードが大量に追いかけてから撃ち落としてみたいとか思ってたりする

 

 

『倒せるかぁ!!』

 

 

 

「そっかぁ……んじゃどうしたもの……おいアレ」

 

 

『うん?……っ!』

 

 

アナザー龍騎が目線を向けた先には自衛隊?の人達や軍艦、戦車がアナザーJに照準を向けているではないか

 

 

「いや映画の撮影じゃないからお帰り下さいませんかねぇ!!何で今、無駄にガメラ映画の自衛隊ばりの有能さを今見せんな!!」

 

 

同時にバットニュースが来た

 

 

『ハルくん大変だよ!風鳴機関の奴等が護国災害派遣法?えーとそんな感じの法律を使ってアナザーJを亡き者にしようとしているよ!!』

 

 

「マジか!つーか司令さんは何してんだよ!!!」

 

 

『それと追加情報だよ亡き者にする予定のアナザーJの遺体を解剖して護国の礎にするんだとさ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『………あ?』」

 

 

 

錫音の一言にハルト達の心は一つとなった

 

 

 

『ハルト、俺に変われ直ぐに片をつけるぞ』

 

 

「あぁ、何だろうな……やっぱこの世界の連中は俺の許せない奴ランキング一位を更新し続けるな…マジで不愉快だよ!」

 

 

 

『安心しろ俺達も同じ気持ちだ』

 

 

ハルトとアナザーライダーの心が重なる刹那にアナザーウォッチを起動した

 

 

『ディケイド』

 

 

無言でアナザーディケイドに変身した、しかし彼とアナザーディケイドの感情がリンクした時 新たな力が目覚める

 

 

悪魔のような形相とも言えるアナザーディケイドの顔が、更に歪み怒りに狂うような顔へと変わったのである

 

 

 

アナザーワールドという世界の創造者という可能性を得たのがアナザーディケイドならば

 

 

此方は本来の役割 世界を滅ぼす悪魔としての側面が現れた姿だろう

 

 

 

 

世界の破壊者 アナザーディケイド・激情態

 

 

 

 

「あ……あぁ………」

 

 

 

蹌踉めくアナザーJはダメージなのか覇気に怯んだのかは定かではないがアナザーディケイド 激情態は

 

 

「……………やるぞ」

 

 

無言のまま右手を前に突き出す それは王の勅令ではない

 

 

『許可するわ』

 

 

『FINAL FORM RIDE KIVA』

 

 

真っ先に反応したアナザーキバ、目の前に映像として現れる体は大きなコウモリを意識した巨大な弓矢へと姿を変えたのである

 

 

 

そのまま弓矢を番えると、引き絞り狙いを定め手を離すと赤いエネルギー矢がアナザーJの胸部に命中、キバの紋章が現れると地面に倒れたのであるが

 

 

「がああああああああ!」

 

 

遂に怒ったのか激情に任せて立ちあがろうとするアナザーJはアナザーディケイドを叩き潰そうとしたが

 

 

 

『FINAL FORM RIDE AGIΩ』

 

 

 

 

何処から共なく現れた緑色マシントルネイダーに飛び乗り回避すると高度を上げてアナザーJを見下ろすと

 

 

「撃てーー!!」

 

 

自衛隊が命令に従い攻撃を開始した狙いはアナザーJもだがミサイルや砲弾は

 

 

『俺達も狙ってるゾ?』

 

 

『アナザーJと俺達を諸共か?愚か者め』

 

 

『仕掛けたなら正当防衛だ流れ弾でもないだろ?ハルト、慈悲はいらん』

 

 

 

「………………」

 

 

『ATTACK RIDE CLUSTER CELL』

 

 

 

 

『殺せ』

 

 

「…………」

 

 

それはアナザーディケイドの体の中から抜け出る 黒い金属バッタの大群であった、それら全てが壁となり自衛隊の攻撃からアナザーJを守るのである

 

 

 

「ば、ばかな!!」

 

 

「た、隊長…アレ……」

 

 

『アナザーゼロワンからクラスターセルにオーダー、目的…アナザーライダーに攻撃した戦闘員や兵器の完全破壊、沈黙まで無力化させる事…行けるよハルト』

 

 

「攻撃」

 

 

自衛隊の各部隊は混乱する、無理もない先ほどまでアナザーJを守る壁となっていたクラスターセルの大群が一斉に此方へと襲いかかってきたのだから

 

 

「げ、迎撃だー!撃てええ!」

 

 

その声を合図に撃つ、しかし大群に攻撃した所でジョウロで山火事を消すごとき無謀さ

 

 

何より 人間が自然災害に勝てる訳ないのだから、そしてクラスターセルは戦車や戦闘機などの船を食い荒らし始めると慌てて逃げ出した搭乗員達であるが、逃げた先でもクラスターセルが襲い掛かる、その愚かな代償を払う為に 恐怖と絶望を返礼として

 

 

 

 

 

歴史に名を示す新しい災厄が人類に取って最古の災厄を従えていた姿は最早 

 

 

 

 

「ま、魔王かよ…」

 

 

 

魔王としか呼べなかった

 

 

 

 

『激情態の能力を全て閲覧したぜ、ハルト』

 

 

「ん……」

 

 

アナザーWの調査で判明したアナザーディケイド・激情態の能力

 

 

それは各アナザーライダー達をファイナルフォームライドで武装化させるだけに飽き足らず、その力をアナザーライダー本人の承諾を得れば変身せずとも力の行使が可能となる

 

 

一見 最強とも言えるアナザーライダーであるが ハルトとアナザーライダー全員の心が怒りに染まった時のみ発動可能なフォームであり、変身可能時間も怒りが持続している間のみという制限もある不完全フォームだが、今はコレで良いとハルトは眼下にいる同胞へと目線を合わせた

 

 

 

 

「お………お…う……よ」

 

 

朦朧している中でも助けを求める声に

 

 

「待ってろ今」

 

 

『助けるぞ!』

 

 

魔王は迷わずに手を伸ばす

 

 

『FINAL FORM RIDE BLADE』

 

 

アナザー剣を自らの体躯を凌ぐほどの大剣へと変えると

 

 

『THUNDER』『FIRE』『TORNADO』

 

『BLIZZARD』

 

 

体から抜けた4枚のラウズカードがアナザー剣が変形した大剣に吸い込まれる

 

 

『FOUR CARD』

 

 

雷、炎、風、氷と4属性を帯びた大剣の斬撃はアナザーJの装甲を切り裂き深い刃傷を与える事となる、これで助ける準備完了だ

 

 

「次」

 

 

終わりの技に移ろうとした時

 

 

「ハルト様!」

 

 

アナザータイムマジーンで近づくものがいた

 

「……カゲン?」

 

 

その声に一瞬正気に戻ろうとしたハルトであるが

 

『スパイトネガ 感情を悪意で固定』

 

 

アナザーアークワンの力で怒りの感情に再度囚われたハルトは

 

 

「後は俺に任せてください」

 

 

Jライドウォッチを構えるカゲンに対して

 

 

「却下、お前はあっちで遊んでろ」

 

 

無情に指差した先にはクラスターセルに襲われ逃げ惑う人の姿があった

 

 

「しかし「聞こえなかった?…やれ」…はっ!」

 

 

『仮面ライダーゾンジス!』

 

 

ゾンジスに変身するとハルトの命令通りに行動を起こす

 

 

「待て、ハルト!」

 

 

「キャロル?」

 

 

「何をしているんだ!?」

 

 

「何ってアナザーJを助けるんだよ?んで邪魔者の排除さ…彼処の奴等は俺達の仲間を…家族を殺そうとしてる…そんなの許せないよね?殺そうとしてるなら……殺されても文句ないよねぇ〜?」

 

 

黒い衝動に取り憑かれているハルトを見てキャロルは理解した

 

 

「はぁ……ハルト、後で話がある」

 

 

 

怒りが収まるまで待つ、この男は一度怒ると中々止まらないというのを理解しているから

 

 

 

「分かった…アナザーJ待ってて今助ける」

 

 

 

『FINAL ATTACK RIDE DECADE』

 

 

 

「!!!!!」

 

 

アナザーディケイドが手を前に翳すと同時に大量のカードエネルギーが現れるとエネルギー球を投擲する カードを通過する度に増幅されるエネルギー球は巨大化していき最終的にアナザーJに命中すると爆砕、アナザーJはアナザーウォッチの中に吸い込まれた

 

 

 

「………ふぅ」

 

 

『取り込み完了…除染中…』

 

 

『お疲れ様』

 

 

 

しかし

 

 

「まだ終わってないよ奴等…この間のキャロルと束の件もあるけどさ…あいつらに誰の仲間に手を出したか教えてやる!」

 

 

とクラスターセルが襲っている奴等…それも非武装かつ無抵抗の人間に怒りの矛先を向けようとした、その時

 

 

「落ち着けハルト!!」

 

 

キャロルがアナザーディケイドの頭を『落ち着け!!』と書かれたスリッパで叩いたのであった

 

 

「っ!……っ!」

 

 

痛みで頭を抱えると同時に変身解除となりアナザージオウへと戻るとクラスターセルは霧散したのである

 

 

「ててて…何すんのさ!」

 

 

「ハルト、これで終わりだ」

 

 

「何で?あと何でWの次回予告風?」

 

 

「アナザーJを助け終わっただろ…それに報復にしてはやり過ぎだ」

 

 

「いや何度言っても聞かない連中なら身に染みさせた方が分かりやすいでしょ?」

 

 

「だからと言って武装を持たない奴等にまで攻撃をするな、お前のヒーローや師はそんな事しないだろう?」

 

 

「確かにしないけど…そう…分かったよ」

 

 

『ジオウⅡ』

 

 

アナザージオウは懐古の力で壊れたウォーカーやガンシップ、戦死した筈のトルーパーを蘇生させていると

 

 

サンジェルマンが現れた

 

 

「本当に魔王ね、まさか近代兵器で武装した軍隊をこうもアッサリと」

 

 

「俺の仲間に手を出したら、こうなるの見せしめも込めた……それより立花響の説得しなかったか?」

 

 

「いいえ最初から意味のない説得だったのよ私はあの程度で止まる訳にはいかないの」

 

 

「なら、こっちもだよ……人様の国でクーデター起こすような悪い奴は許す訳にはいかないんだ」

 

 

「ならコレは挨拶よ受け取りなさい!」

 

 

「………っ!」

 

 

サンジェルマンが放った一発の弾丸だった

 

 

ー何だ、ただの鉛玉か…なら避ける必要はないなー

 

 

超能力で弾こうとしたが、弾丸の正体に気づいたキャロルは叫んだ

 

 

「避けろハルト!賢者の石だ!」

 

 

「は?」

 

 

その声に従い防御ではなく回避を選んだが解せんと言う顔をしたがサンジェルマンは反対に悔しそうにしている

 

 

「ちっ……余計な入れ知恵をしないでくれるかしらキャロル?」

 

 

「夫を殺そうとする奴の言うことなど聞く馬鹿はいないだろう?」

 

 

 

「あんな鉛玉で俺死なないよ?鉛玉で死ぬような虚弱に見える?」

 

 

『いや普通の人間なら致命傷だぞ?』

 

 

不死鳥だったりアンデットだったりバグスターだったり色んな怪人とも言える俺が鉛玉で死ぬとは思えない

 

 

『この間、魔剣ダインスレイフで死にかけたよな?』

 

 

「あったな…それ」

 

 

心臓を貫かれて、リムルさんのフルポーションを大量に使って助かったんだよな色んな意味で苦い過去である…正直に言えば刺された痛みよりも病み上がりにくらったキャロルのマウントからの怒りラッシュの方が痛かったのは内緒である

 

 

『お前の不死は万能ではない、それを忘れるなよ』

 

 

「わーってるけど賢者の石?ホムンクルスの材料?それともキングストーン的な奴?」

 

 

「あぁ…アレは賢者の石(ラピス・フィロソフィカス)と言ってな、魔を祓う力を宿している…さっきのは弾丸の形に削っているな」

 

 

「魔を祓う?つまり清めの音に通ずる何か?…なるほど一応は魔化魍でもある俺には有効って訳だな」

 

 

確かに不浄な存在(アナザーライダー)を宿しているから聖なる力的なのは有効だろう

 

 

『おい何てルビ振った今?』

 

 

ーそんな事よりあの弾丸の危険性を錬金術素人の分かりやすく言ってくれー

 

 

『スルーすんなよ!』

 

 

『あの弾丸か?神経断裂弾と思え』

 

 

アナザーWの例えを聞くなり

 

 

 

 

「サンジェルマン……テメェ…なんてもんで狙ってんだ危うく死ぬところだったじゃねぇかこの野郎がぁ!!」

 

 

 

 

「いや殺すつもりで撃ったのだけど」

 

 

 

「はぁ……そう言ったのだがな…」

 

 

 

魔王覇気を全開で出して威嚇するアナザージオウに頭を抱えるキャロルであるが何かに気づいたようで

 

 

「ハルト、潮時だ引くぞ」

 

 

「へ?」

 

 

「このままだと連中が軍隊率いてやってくる、今の手勢で戦うのは分が悪い…サンジェルマン悪いな決着はまた別でつけてやる」

 

 

「そう…まぁ良いわ」

 

 

「え〜…まぁしゃあないか」

 

 

アナザージオウは嫌な顔をしたがキャロルの言い分も最もだも思い、コムリンクでハウンドに撤退の指示を出すと同時に

 

 

「ウォズ、カゲン」

 

 

「「はっ!!」」

 

 

「引くぞ」

 

 

 

「それと…カゲン悪かったな嫌な命令して」

 

 

「いいえ、ハルト様のお怒りは最もです…遅参した無礼をお許しください」

 

 

「俺も悪いから結果はお互い悪いって事で……まぁお前達のやった事は許せんけどなぁ」

 

 

変身解除をし怪人の力で宙に浮きながらのハルトは軽蔑の意思を込めた瞳で眼下にいるバースを見ると

 

 

 

「アレがお前達の答えならな」

 

 

 

「ハルト待ってくれ!!」

 

 

 

ハルトはオーロラカーテンで全員撤退した、残るは武装を失い恐怖に震えている面々と遠い目をしている響であった。

 

 

 

 

 

そして拠点に帰るなり

 

 

「ハルト正座しろ」

 

 

怒りに満ちたキャロルを待てハルトは観念し素直に正座した

 

 

「へい」

 

 

「まず…彼処まで暴れる奴があるか!!」

 

 

「やり過ぎるのは感心しないなぁ!」

 

 

「怒るのは分かるが船や戦車を潰すのはやりすぎだ!」

 

 

「怒ってるハルくん怖かったよ!!」

 

 

その説教は最もなのでハルトは甘んじて受けるのであった

 

 

 

この展開が後にある騒動へと発展するとは誰も思っていなかった

 

 

 

 

 

 

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