無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

115 / 414
予期せぬトラブル

 

 

 

「逢魔に亡命させてくれないかしら?」

 

 

カリオストロの発言はハルト達にも予想外で面を喰らうのであった

 

 

「何?」

 

 

「実は局長のとんでもない計画を知っちゃってね〜その計画通り進むとサンジェルマンが死んじゃうかも知れないのよ〜局長はどうでも良いけどサンジェルマンとプレラーティの事に関しては、あーしとしては困るのよ、だ・か・ら嘗てのよしみで私達を亡命させて貰えないかしら?勿論、クーデターの件の贖罪も兼ねているのだけど」

 

 

 

「うーん…」

 

 

ー相棒どう見る?ー

 

 

ハルトは腕を組んで考えながらアナザーライダーと相談する

 

 

『その計画とやらの内容によっては亡命を認めても良いのではないか?元々サンジェルマン達とは和平の道を探していただろう?』

 

 

『それに連中が離反したら敵はアダムだけになるだろう向こうの取れる戦術は少なくなる戦いも楽になるし万年人材不足の逢魔には願ってもねぇ提案だ』

 

 

『だが罠の可能性もある、逢魔の捕虜と結託するかも知れんぞ』

 

 

『そうだそうだ!』

 

 

『それにあのサンジェルマンが亡命なんて提案に素直に従うとは思えない、カリオストロの態度から見ると万一に備えての保険という風にとれるな今は真剣に取り合わなくても良いだろう』

 

 

賛否両論か…取り敢えず

 

 

「カリオストロ、その計画ってのは何だ?アダムがサンジェルマンを切り捨てようと算段を立てようとしているなんて余程の事じゃ」

 

 

あれだけの人材を捨てるなんて余程の作戦だろうと尋ねるが

 

 

「それは……【ドン!】…ま、まさか気づかれたの!」

 

 

カリオストロは慌てた様子で扉の外を見ると大量のアルカノイズに飽き足らず

 

 

「ブリキ野郎にヤミー…ネオタイムジャッカーか」

 

 

「けど、こんな数どうやって…つか情報が漏れてた!?」

 

 

「どーせお前じゃねぇの?」

 

 

カリオストロに尾行されているのでナツキを疑いの目で見るハルトに心外と態度に出す

 

 

「だから事ある事に俺を疑わないで貰える!?」

 

 

「お前しか電話してないからな盗み聞きされてたか、或いは」

 

 

と考えているとスタッグフォンからの通信が入った

 

 

『ハルト、やはりな…洗脳されてる奴等を見つけた3人…1人は空を飛んでいるぞ』

 

 

やっぱりナツキの動向を見られてたか…空を飛んでる?

 

 

「洗脳したアナザーライダーから情報が漏れたのか…しょうがないコレは俺の過失だ対処は俺がやる」

 

 

でないとアナザーライダーの王なんて名乗れないよ

 

 

「けどこんな数を一人で!」

 

 

「貸しだ、こっちで何とかするから早く逃げろ…ヤクヅキ、アンティリーネ頼んだ」

 

 

「任せておけハルト坊」

 

 

「そうね、此処は良いからお仲間を助けなさいな」

 

 

『READY!』

 

 

「そうさせて貰う!ありがとう2人とも!!」

 

 

そう言い走り出すハルトを見送ると

 

 

 

「さて暴れるとするかの」

 

 

「ふふふ…さぁ楽しませて頂戴」

 

 

 

2人は変身アイテムを前に突き出し

 

 

 

「「変身!!」」

 

 

『FIST ON』

 

『へんしん!…WAKE UP!』

 

 

イクサとレイになりバトルドロイドとヤミーに向かうのであった

 

 

そして外に出たハルトは障害物に身を隠すと

 

 

バットショットを使って上空の写真を取るとマントをつけたバッタのお化けが飛行機と同じレベルで飛んでいるのが見えた

 

 

「凄いスピードだな…サイガと同じくらいか?けどフライングユニット無しでなんて」

 

 

単純なスピードはアナザー剣・ジャックフォームやアナザーサイガと同じだが旋回性は向こうが有利だな

 

 

「……シェイプシフター使うか?」

 

 

IS世界で制作したアナザーライダーをIS化させる変換機能に特化させた専用機 シェイプシフターを使うか考えていると

 

 

『ほぉ飛んでるのはアナザースカイライダーだな』

 

 

「んじゃ他2人は?」

 

 

『反応を検知、アナザースーパー1とアナザーガタックだな』

 

 

「何だろう…その人選にそこはかとないデジャヴを感じるな」

 

 

具体的には何処かの激情態さんが大暴れしたシーンだが

 

 

「相棒助けるよ」

 

 

『分かっている、いくぞ』

 

 

『ディケイド』

 

 

「んじゃ挨拶変わりだ!」

 

 

アナザーディケイドに変身すると飛んでいるアナザースカイライダーをロックオンして必殺技を用意するのである

 

 

ーーーーーーーー

 

 

その頃 空を飛んでいるアナザースカイライダーは

 

 

「まだハルトは発見出来ない」

 

 

報告するとアナザースーパー1が応答する

 

 

「だが油断するな奴は多くの同胞を洗脳している……奴は悪魔だ」

 

 

これがアナザーライダー達に施された洗脳である

 

 

ハルトは敵である同胞の為に立ち上がれと

 

 

そう誰かに洗脳されているのだが本人達は気付けていない

 

 

「っ!!」

 

 

アナザースカイライダーは体を捻らせ回避すると大量のディメンションカードが追尾するように追いかけてくる

 

 

 

『FINAL ATTACK RIDE』

 

 

「な、何だこれは!」

 

 

『避けろ!スカイライダー!』

 

 

「だ、ダメだ振り切れない!!……ぐああああ!」

 

 

スーパー1の警告虚しく、アナザースカイライダーを貫いたのはマゼンタ色の光弾だった

 

 

燃えながら墜落するアナザースカイライダーは近くの工場跡地で大きなクレーターを作り爆散した

 

 

「アナザースカイライダー!」

 

 

「大丈夫か!!」

 

 

駆け寄るもアナザースカイライダーはウォッチとなり、そのアナザーウォッチを拾う影があった

 

 

その影はアナザーウォッチを押し込み

 

 

『カブト…CLOCK UP』

 

 

弾けた装甲からアナザーカブトになると急加速しアナザースーパー1を殴りながら宙に上げている

 

 

『CLOCK UP』

 

 

 

それに気づいたアナザーガタックも同じ光速の世界に突入し下手人であるアナザーカブトを見つけると

 

 

「アナザーカブト!お前やっぱり彼奴に洗脳されているのか!」

 

 

「…………」

 

 

 

「答えろ!!」

 

 

『ANOTHER CUTTING』

 

 

両手にガタックカリバーを思わせる曲刀をハサミのようにした一撃で襲い掛かるが

 

 

「ハイパークロックアップ」

 

『HYPER CLOCK UP』

 

 

突如更なる加速をしたアナザーカブトによりその一撃は空を着る

 

 

「ど、何処に!」

 

 

『FINAL ATTACK RIDE DECADE!』

 

 

「はああああ!」

 

 

2人が丁度直線で重なる所にディメンションカードが展開されると両者の死角からアナザーディケイドがアナザーディメンションキックを放った

 

 

「ぐああああ!」

 

 

「うおお!」

 

 

そして爆散した後にはアナザースーパー1の腕とアナザーガタックの有機的な角しか残ってなかった、変身を解除したハルトは手に持っていたアナザーガタックの角を放り投げると手元に残ったアナザーウォッチを見て迷わずに体内に押し込んだ

 

 

「っ…………どう?」

 

 

『除染中だハルト、お疲れ様』

 

 

『見事な戦いぶりだったな』

 

 

「んや、激情態じゃないと技使うのに切り替えないといけないから大変だ」

 

 

特にクロックアップのような特殊環境下では使える手札に限りがあるからと呟くも

 

 

「まぁいつも通りか…よし戻ってヤクヅキ達に加勢し「きゃあ!」っ!」

 

 

そう呟くと爆破音と共に転がるのは変身解除されたヤクヅキとアンティリーネである

 

 

「2人とも大丈夫か!」

 

 

『ジオウⅡ』

 

 

傷は懐古の力で傷を治したがこの猛者2人を倒せる奴がいるのか…厄介だな

 

 

「は、ハルト…実は」

 

 

「え、ナツキが裏切った?」

 

 

遂にやったか、あのタイムリーパーはと思ってると

 

 

「違うわよ…アレよアレ」

 

 

アンティリーネが指差した先にいたのはアナザーゲイツに変身したナツキを圧倒する仮面ライダージュウガ…つまり

 

 

「クジョーか」

 

 

「えぇ久しぶりです、魔王」

 

 

「おう…死ね」

 

『ジオウ』

 

 

最早問答さえも面倒くさいとアナザーウォッチを起動、アナザージオウになると

 

 

「は、ハルト…」

 

 

「ボロボロになってるならリバイブ使えや」

 

 

「い、いや俺は」

 

 

「彼は健気でしたよ、貴方の妃を守ろうとしてアナザーゲイツになりましたから」

 

 

「ふーん…まぁそれなら助けてやるよ」

 

 

「へ?」

 

 

ツインギレードを肩に担いで鋒をジュウガに向けるなり

 

 

「テメェだなアナザーパンクジャックから今回の3人までの連中を洗脳して消しかけてんのは」

 

 

「えぇ、アナザーライダーの王を倒すなら同じアナザーライダーと思いましてね」

 

 

「他にもいるのか?」

 

 

「さぁ?貴方に答える義理があるとでも?」

 

 

「答えて貰おうか!!」

 

 

『セイバー 龍騎…MIXING!』

 

 

「はぁ!」

 

『ANOTHER SLASH!』

 

怒りに任せて発動させると火炎竜がジュウガに突貫する、しかし

 

 

『POWERED GENOM EDGE』

 

 

ゴリラの力を込めた拳で火炎竜を殴りつけ技を避けたのである

 

 

「ふぅ…実を言えば貴方が飛ばした先でドライバーを強化しましてね、お陰様で力を発揮しやすくなりましたよ」

 

 

「その位のハンデがなかったら詰まらんからな…さてそろそろ行こうか本気の俺の必殺わっ……!」

 

 

突如、胸の痛みがアナザージオウを襲い膝を突く

 

 

「おや?」

 

 

「…………ど、どうしたんだよ相棒、体がだるいんだけど?」

 

 

『簡潔に言えば前に話した、融合症例の症状が出てンダよ!くっ!このタイミングでか!』

 

 

「あ〜急になるかも知れないって言ってた奴か」

 

 

『やはり副作用が出たのか早く引け!でないと間に合わなくなるぞ!』

 

 

「そうか…なら「逃がしませんよ」っ!」

 

 

周りを見渡すとバトルドロイドが隊列を組んでブラスターを構えている

 

 

「この砲火の雨、貴方の妃を守りながら逃げられますかね?」

 

 

正直言って3人なら逃げられるのだが倒れてるナツキと向こうで暴れてるカリオストロがいるので難しい

 

 

 

「こりゃ…ちょっとピンチかも…」

 

 

『何を呑気で言ってんだ!!』

 

 

 

「ではコレで終わりです魔王!!」

 

 

とクジョーが指を鳴らそうとした刹那

 

 

『ドラゴンエナジー!!』

 

 

赤い竜の矢が

 

 

『カチドキチャージ!』

 

 

大きなメロン型のエネルギーが

 

 

『YES!VANISH STRIKE UNDERSTAND?』

 

 

大きな魔法の一撃がバトルドロイドの隊列に穴を開けると

 

 

『スキャニングチャージ!』

 

 

「せいやーーーー!」

 

 

ガタキリバコンボのオーズが大量にライダー キックを行いバトルドロイド達が鮮やかに吹き飛んでいき、何体かはジュウガに蹴りを叩き込み怯ませてのであった

 

「皆……どうして?」

 

 

「話は後だハルト!」

 

 

「スーちゃん今だよ!」

 

 

「任せて!」

 

 

ソーサラーがアナザージオウを守るように立つとナツキとカリオストロが合流させると

 

 

『テレポート…ナウ』

 

 

全員でテレポートすると

 

 

「くっ……逃げられましたか……まぁ良いでしょう勝負は持ち越しですね」

 

 

ジュウガは生き残ったドロイドを連れて撤退したのであった

 

ーーーーーーーー

 

 

さて無事に帰還した一同はと言うとハルトは疑問をぶつける

 

 

「何で?」

 

 

「ウォズがピンチだから行ってくれとな」

 

 

「いや察したなら…自分達で来いよ」

 

 

「そうしたかったがテスタロッサ達の引き継ぎで動けなかったのだ、アイツ等を責めるな血涙流すような形相だったからな」

 

 

「え、何それ怖い……つか責めないよ………あの……ごめん……痛くて…そろそろ限界」

 

 

『ブレイブ』『スナイプ』『アギト』

 

 

アナザーウォッチを起動して

 

 

「ごめん、手術頼んだ」

 

 

「任せろと言いたいが」

 

 

「お前に麻酔効くのか?状態異常耐性持ってるよな?」

 

 

アナザースナイプの疑問は最もであった実際にハルトが魔王化で得たスキル 状態異常耐性により麻酔の類が効かなくなっているが問題ない

 

 

「大丈夫こうすれば良いんだ錫音、ちょっと指輪貸して もう体が辛くてアナザーウィザードにもなれないから…」

 

 

「いいけど…ってまさか……」

 

 

ハルトは錫音からとある指輪を借りると彼女は意図を察したのか発動状態にするとドライバーに手を添えた

 

 

「えい」

 

 

『スリープ……ナウ…』

 

 

「おや……す……」

 

 

スリープの魔法発動と共にハルトは倒れて深い眠りにつく

 

 

「いやまさか魔法で寝るとは」

 

 

「これは好都合だすぐにオペを始めるぞアナザーアギト、スナイプ手伝え」

 

 

「おうよ!!」「あぁ」

 

 

 

そして担架に乗せられてハルトは手術台に連れて行かれるのであった

 

 

「これよりキングストーン摘出手術を開始する」

 

 

「ノリが良いなアナザーブレイブ」

 

 

「ミッション開始」

 

 

 

手術が始まると皆は待つしかなかった

 

 

「ハルトは大丈夫なのか…」

 

 

「大丈夫だよ、だってハルくんが世界一の医者って言ったアナザーライダーだよ!」

 

 

「まぁ後はハルト次第だ…それより錫音、何故そいつ等を拾った」

 

 

千冬が指差したのはナツキとカリオストロである

 

 

「あぁカリオストロは亡命希望って言ってたから」

 

 

「何だと……おい…貴様等が逢魔に何をしたのか忘れたのか!」

 

 

千冬からすればクーデターを起こそうとして自分達を害そうとした連中という認識であるかつての恩人であろうと関係ないと今にもサタンサーベルを抜刀しようとしているほどだ

 

 

「それは局長が勝手にやったのよ!サンジェルマンやあーし達は寝耳に水だったの!」

 

 

「そうだろうなハルトから聞いてる話と合致する」

 

 

キャロルの答えに周りは納得するが

 

 

「そうだなウルティマが来たんだから情報の精査は捗るよね〜」

 

 

「それもそうか…カリオストロ、貴様の話が本当かはウチの者に調べさせるぞ、そのアダムの計画の詳細もな」

 

 

「当然よ、暫く厄介になるわ」

 

 

「好きにしろ…おい錫音」

 

 

「何さキャロル?」

 

 

カリオストロの件はコレでよしだがキャロルの目はナツキに向かい

 

 

「何でこのモルモットは何で拾った?」

 

 

「ん〜次いで?」

 

 

「え!次いでなの理由あってとかじゃ…」

 

 

「別に君はどうでも良いけどアナザーゲイツウォッチを向こうに取られたらクジョーは絶対悪用するからね一応保険も込めて」

 

 

「え、えぇ理由あるじゃん……なのに次いで扱いとか…流石はハルトと駆け落ちた世界線もある人だ」

 

 

「君、その話詳しく!!」

 

 

「何ですとぉ!」「錫音抜け駆けかぁ!」

 

 

「ふふん!残念だったね2人とも私とハルトはこうなる運命だったんだ」

 

 

「いやまぁ…そうですね結果として世界滅びましたが…」

 

 

「それは私の知る話じゃないね」

 

 

あっけらかんと言う錫音を見てキャロルが溜息を吐くと

 

 

「はぁ…ヤクヅキ、アンティリーネ」

 

2人に目線を向ける

 

 

「貴様等が付いてながら、この失態…いやまぁハルトの不調や違和感を見抜けなかったオレ達も同罪だから咎めはしない」

 

 

それは逆に罰して貰った方が楽と2人は思っているが

 

 

「だからこそだ失態は今後の働きで返してもらう…ハルトならこう言うだろうな」

 

 

「無論じゃ任せておれ!」

 

 

「えぇ約束するわ」

 

 

2人の覇気が戻るのを見ると

 

 

「さて……お前達はいつまで痴話喧嘩をしている!」

 

 

「だってスーちゃんだけハルくんを独占してる世界線があるんだよ!そんなの許せないよ!」

 

 

「はぁ…手術してて気が立つのは分かるが喧嘩をするな心配しているのは皆同じなのだ、今は待つしかないのだ堪えろ」

 

 

「ま、まさかキャロりんに諭される日が来るとは」

 

 

「あぁ…流石は我等の最年長だ風格が違うな」

 

 

「だね…圧倒的年上だよね」

 

 

「亀の甲より年の甲とはよく言ったものだ」

 

 

「おい貴様等…オレに対して言ってはならん事を言ったな!!」

 

 

「あらあら盛り上がってきたわね混ぜて頂戴な」

 

 

「はぁ…喧嘩するなと諭した本人がキレないでよもう……ハルトって以外と苦労してたんだなぁ…それで手術は成功するのかな?」

 

 

「無論です、我が魔王はピンピンしますから慌てる理由はありませんよ」

 

 

「だから安心しなって皆」

 

 

「うむハルト様は不死身だ」

 

 

そう話す面々であるがキャロルがふと気づいた

 

 

「おいナツキ、貴様…今までの会話や映像を誰かが見ていたとかないか?」

 

 

「え?あ、あぁ…一応護身のためにGPS「それを渡せ!」え、あ…あぁ!」

 

 

「ふん!!」

 

 

キャロルはナツキから端末を取り上げると思い切り踏み潰した

 

 

「何すんのさ!」

 

 

「馬鹿者!!GPSや映像でここの位置を知られたのだ!こうもする!!」

 

 

「って事は?」

 

 

「TVで言ってたな…連中は法律の執行に私達を対象にすると」

 

 

 

「つまり…」

 

 

「連中は此処を攻めてくるぞ…ウォズ!戦闘用意だハルトの手術が終わるまで持ち堪えるぞ!」

 

 

「はっ!…って私に命令をして良いのは我が魔王だけです!」

 

 

「ウォズちゃん今言ってる状況じゃないよ!」

 

 

「お、俺は逢魔に戻りトルーパーを連れてくる!」

 

 

「では僕は先に出て蹴散らして来ます!」

 

 

「いや待て、まずは作戦会議だ皆を集めろ!」

 

 

キャロル指導の元 皆が会議室に向かうのであった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

その頃 ハルトはと言うと精神世界で慌てていた

 

 

「そんな……敵が攻めてくる状況なのに指を咥えて見てるだけなんて」

 

 

「落ち着け、以前のダインスレイフの時と違うのだからな」

 

 

「だけど落ち着いてなんていられるか!くそっwアナザーバイス!俺の体使って暴れてこい!」

 

 

「それはNOだぜハルト、ダインスレイフの時と違うのよ手術中に動いたら俺っちアナザーブレイブに切られちゃう!!」

 

 

「っ!ならどうしたら…」

 

 

「はぁ…前にも話したが貴様は優しすぎるのだ俺達といる反動だろうな万能に等しい、それ故に誰かに頼る事を知らん」

 

 

「…………」

 

 

「その思いやりが悪いとは言わん…だが信じろ貴様の仲間を愛する者達をな」

 

 

「……んじゃ暇だから鍛錬に付き合え、俺は皆を守れない弱い王様にはなりたくねぇよ」

 

 

「良いだろう、だがその前にアナザー1号を介してフィーニスに伝言でもあれば聞いてやるぞ?れ

 

 

「なら、こう伝えてくれ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

そして会議室で座る面々、先程合流したテスタロッサ、ウルティマ、カレラの三人娘も参加している

 

 

 

「ふ、不幸だ…」

 

 

「当然だろう、殺さないだけ情けと思え」

 

 

対してナツキは膝に重石を乗せられていた結果論とは言え今回のトラブルの原因なのであるから

 

 

「さて…束がハッキングして調べた情報によれば連中は大軍を率いて此方へ向かっている…時間は今から3時間後だ」

 

 

「ふーん…」

 

 

「装備の質も良い、それだけ警戒されているとも言えるか」

 

 

「目的は殲滅もだろうけど、こっちの技術や知識と人材が目当てかな〜ハルくんが不在なのを理由に派兵してきてる節があるねぇ〜完全にSONGsだっけ?連中の情報筒抜けだよ」

 

 

「逆に何でそこまで調べられてるの?」

 

 

「そこは以前私達がハルト様に不敬な真似をしたものと私達の配下をすり替えて内通者にしたからですわね」

 

 

「そうそうテスタちゃんのお陰だよ」

 

 

「光栄ですわ束様」

 

 

「ちょっと、ボク達も頑張ったけど?」

 

 

「無論把握している、ハルトも誉めていたからな」

 

 

「それなら良いや」

 

 

 

「…………あれ?これ俺が聞いていい情報?」

 

 

ナツキは知っては行けない事を知ったと思ったが

 

「取り敢えず後で忘却魔法をかけておくね」

 

 

「お願いね錫音、何ならボクが頭の中直接見て記憶抜いておこうか?」

 

 

思わぬ優しいアフターフォローに対して

 

「お願いです助けてください!」

 

 

 

「それで作戦はどうする?」

 

 

「無視ですか!?」

 

 

「いや別にお前の処遇はハルくんが決めるから別にどうでも良いし」

 

 

と束が聴くとハウンドが提案する

 

 

「はっ!地の利を活かして遅滞戦闘やゲリラ戦かと、時間を稼ぎハルト様が手術を終えれば逢魔に撤退し目覚め療養後に攻勢に転じて殲滅させればと」

 

 

 

「いや、ここは我等だけで殲滅すべきだ!」

 

 

ハウンドの提案をカレラは一蹴した

 

 

「それって厄介なのはハルトだけでボク達は弱いって舐められてるって事だよね?」

 

 

「そうですわね…アレだけ暴れたのに私達の事を忘れているなら、そのめでたい頭に一撃見舞いましょうか?」

 

 

それに賛同するのはウルティマとテスタロッサである、強さが絶対の彼女達からすれば現状の評価に納得していないのは自明の理である

 

 

何より彼女達の実力は下手な戦略兵器に匹敵する 確かに蹴散らす分には問題ないが念には念を入れる

 

 

「よし束はハッキングで情報収集、千冬やトルーパーは護衛につけ…何なら連中の電子系統や通信機器を潰せ」

 

 

「わかったー!」

 

 

「任せておけ」

 

 

「ウォズとジョウゲン、カゲンはハルトを守れ」

 

 

「お任せください」

 

 

「さて……今回は逢魔初の軍事的衝突だ、この戦いの先駆けを望む者はいるか?」

 

 

キャロルが悪い笑みを浮かべると

 

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

三人娘とヤクヅキ、アンティリーネが挙手をすると周りは大きく納得するとキャロルは

 

 

「よし希望者で暴れると良い、オレは少し用事がある…ウルティマ前に頼んでいたものだが」

 

 

「コレの事、確かに採取したけど何に使うの?この気持ち悪い奴」

 

 

とウルティマが取り出したのは専用の入れ物に収まっている黒い塊である それを見てナツキは

 

 

「それってネフィリムか?どうして…」

 

 

「逢魔の動力炉に破片があったんだ〜それを採取したんだよ、カリュブディスにも同じものがあるって聞いたけど流石に取れないしね」

 

 

「……っ!フロンティア事変の時か!」

 

 

「何それ?って言うか君「待てウルティマ」誰さ?」

 

 

「そいつの始末はハルトに任せろ、それよりもだ…フィーニス」

 

 

「はい!」

 

 

「お前のなるアナザーライダーから何か伝言はないか?」

 

 

現状 ハルトの精神世界とリンクしているアナザーライダーはアナザー1号とミライダーの3人のみなので尋ねると

 

 

「え、えっと……はい!…その…魔王様からでして…派手にやれと」

 

 

その言葉に皆の目が爛々と輝いた

 

 

「ならば我等も加減はしません、我等グランドアーミーの力を見せてやる野郎ども戦闘用意!」

 

 

「では私達も前線に出ましょうか」

 

 

「あぁ…そう言えば我が君は他に何か言っていたか?」

 

 

「えっと…死ぬことは許さんと」

 

 

「それは難しい任務ですな、ですがそれこそやり甲斐のあると言うものです!」

 

 

とハウンド達、クローントルーパーは戦意高揚し

 

 

「オレは少し研究で席を外す、残りは各自の判断で行動するように…では解散だ」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そして三時間後

 

 

「束の情報通りだな」

 

 

見れば綺麗に整列してる連中がいるではないすると代表の者がスピーカーで告げる

 

 

『貴様等は包囲されている!大人しく投降するならば条約に基づき捕虜としての権利は保証する!なお貴様等の技術や資材や兵器は我が国が接収させてもらう!』

 

 

その内容を聞いた返礼はウォズが答えた

 

 

「断る!貴様の道理に従う理由がない!」

 

 

『ならば護国災害派遣法に基づいた対処をさせてもらう!』

 

 

「望む所ですよ、と言うより最初からそれが狙いな癖に」

 

 

『戦闘用意!』

 

 

「悠長ですね、ハウンド」

 

 

「はっ、撃ち方初め!!」

 

ハウンドの合図と共に待機していたウォーカーやスターファイターが空と陸から電磁パルスを帯びた弾丸で爆撃と砲撃を行う

 

 

当然 電磁パルスなんて浴びれば

 

 

「隊長!各部隊との連絡途絶!」

 

 

「妨害電波か…ならば各部隊に光信号で連絡!散開して各個撃破!」

 

 

司令室の光通信で迅速に行動する精鋭達

 

 

しかし彼等の相手が悪かった

 

 

 

「来たな…よし撃て!」

 

 

付近で伏せていたトルーパー達が一斉に射撃を開始したのである、ブラスターの放火により隊員の一人一人とまた倒れていく

 

 

無論彼等も血の滲むような訓練をしてきた故に精鋭なのであろうが

 

 

 

兵士としての土台が違い過ぎた

 

 

 

クローントルーパーは生まれて直ぐに高度な軍事訓練を行う、当然階級や技能などに差は出るが それは優先して獲得した後天的なスキルであり生まれたばかりのクローンには個体能力に差はない、大きな違いは独立心の強いARCや連携と高い個人技能に長けたコマンドーのような例外だろう

 

 

生まれて10年近く 戦う為だけに訓練してきた兵士 しかも素体が銀河最強の賞金稼ぎ由来の精鋭しかも装備にも差があるとなれば

 

 

 

鎧袖一触とならざるを得ない

 

 

 

初戦はハウンド率いるクローントルーパー部隊が敵を圧倒する事となった、無論被害は0ではないのでジリジリと後退していくと隊長のハンドシグナルを合図と共にクローン部隊は散らばる それを追うように敵部隊も散開した…それもまた作戦とも知らないで

 

 

「撃て!!」

 

 

伏兵に更に伏兵を重ねる 彼等からすれば数が多いドロイド軍と戦う為に磨き続けた戦術

自らが数的を優位を取った戦いなど少ないのだ 数で勝る相手との戦いに関しては百戦錬磨なのである

 

 

そして歩兵と兵器の戦列を崩せば

 

 

「さぁ貴様等の音楽(悲鳴)を聞かせてみよ」

 

 

「突撃!」

 

 

仮面ライダーアークとアナザーコア1号が手勢を率いて戦車などの兵器軍に襲いかかるのである

 

 

巨大な戦士と二足歩行の機械を駆る騎兵隊の攻撃の破壊力は整った戦列を崩すにいたる、上空ではARC-170スターファイターが既存の戦闘機相手に技術力と性能差で圧倒していた

 

 

この戦いに参加したトルーパーパイロットは七面鳥撃ちとすら言われたのだがら技術的な差は技量では埋められない程なのだろう

 

 

しかしながら全体で見ればやはり数で劣るは覆せず逢魔である部分的に優っているが 俯瞰すると劣勢である

 

 

 

ならばこのまま負けるのか?

 

 

 

 

否 

 

 

 

「さて…場も温まってきたし」

 

 

「始めるか!」

 

 

「えぇ」

 

 

 

逢魔の最強戦力が行動を開始する 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。