前回 後始末が完了したハルト達は遠征の戦力再編後 テスタロッサ達三人娘と一部部隊を逢魔に待機させ現在、新たな拠点を作成しパヴァリア光明結社との決戦に備えていた!
「基地としては7割完成です陛下」
「ありがとう警備や防衛、通信システムを最優先に構築してくれ人手が足りないなら言ってくれ其処に回すから」
「いや充分です陛下」
「そうか、けど無理はするなよ」
「はい陛下」
ハウンドを見送ったハルトは手に持っている水を飲み一息吐くと
「ふぅ…さてどうするか」
まずは現状のおさらいと行こう
勢力としては
パヴァリア光明結社&ネオタイムジャッカー
vs
逢魔王国&SONGs
だが先日の一件から此方の足並みは揃っていないと来ているが、それは向こうも同じで
カリオストロが自らの死亡を偽り、ハルトに接触
サンジェルマン、プレラーティと共に逢魔王国への亡国を依頼した
聞けばアダムの目的はこの地球にある神の力を手に入れる事らしく、その儀式の為にサンジェルマンを生贄にしようとしているとのこと彼女を慕う面々からすれば納得いかないでいる
「このアダムの目的を共有すべきが否か」
共有したメリットはアダムの目的を先読みできる、しかし下手したらカリオストロの死亡偽装がバレてしまうと思えば
「黙っておくのが先決だな」
先日の件もあるから黙っておくのが先決だ、しかし今後の戦闘への難易度も上がるかなと判断するが
「何とかなるかな、そうだろうお前達?」
「「「「「はっ!!」」」」」
背後にいる付き合いの長い仲間達に問うと迷いなく返ってくる言葉に頼もしさと安堵を覚える
「次はどうしようか?」
まるで今晩の料理をリクエストするかのような気軽さで尋ねると
「先ずはサンジェルマンとプレラーティの両名をアダムから引き剥がす事が先決かと」
「そうだねぇ〜儀式にサンジェルマンちゃんが必要なんでしょ?なら狙うのは必須だよね」
「しかし生捕りの難易度は高い、連中にはメダルの技術がある」
「関係なかろうさ、カリオストロに聞けばキャロル様の技術を少し改良しただけなのじゃろ?」
聞けば精々メダルを少し沢山作れるくらいらしいが油断は出来ないと伝えるとファイズフォンXから通知が入り見てみると
エルフナインから通信である
「もしもし?」
『ハルトさん!何ですかあの音声は!!』
「は?何の事?」
電話に出るとエルフナインが凄い剣幕であるのに驚いているとキャロルがハルトの服を引っ張り
「変われオレがやった件だ」
「お、おう」
取り敢えずファイズフォンXをキャロルに渡すと
「久しぶりだな」
『キャロル!何ですかあの音声は!響さんや翼さんがシンフォギアを纏う度にミスターナックルマン!とか天下御免!みたいな電子音声が鳴るんですが!」
「え?マジで…何でなのキャロル?」
何故戦極ドライバーの音声を?それって束の許可もらったのか?とか色々考えてしまうが彼女は堂々と
「オレの趣味だ良いだろう」
「……グッジョブ!」
「あぁ久しぶりに張り切ってしまったがな」
『あの…愚者の石の提供には感謝しますがシンフォギアに自分の趣味を追求しないで下さい!』
「愚者の石じゃないキングストーンだ!!」
「そうだ!それにな…シンフォギアを鹵獲された貴様等が悪いのだ、それにキングストーンを使うのに、あんな半端なシステムを組み上げたお前が悪い!」
『2人とも黙って貰えますか!?僕の技術不足は否めませんが……お願いですから話し合いが成立する千冬さんか錫音さんに変わって下さい!』
エルフナインが怒っているのは珍しいな…と言うより千冬と錫音は真面目認識か…よし、キャロルと目を合わせると以心伝心で通話を変わる
「エルフナイン…シンフォギアを纏うのにライダーの音声が鳴るようになったのはキャロルを止められなかった俺の責任だ」
申し訳ないと心を込めて伝えるが
『ハルトさん…』
「……だが俺達は謝らない、君やナツキならそのノリを理解して乗り越えてくれると信じている」
『ハルトさん!?いやシンフォギアは響さん達な纏うものなので辞めて貰いたいのですが!!』
「よく言ったハルト!烏丸社長のセルフを引用するとはな!」
「イェーイ!一回使ってみたかったんだよね!」
その驚くエルフナインの声を背にキャロルとハイタッチするハルト、この2人やはり同じ思考回路である、だからか背後から来た千冬の一撃に気づかなかった
「「いった!!!」」
「何をしている、すまないなエルフナインこの馬鹿者達が迷惑をかけたのだな」
『い、いえ…その千冬さん…今回の件は…』
「安心しろ私達は手打ちにしたと思っている、まぁ次はないだろうな…」
『そ、そうですか…ありがとうございます!』
「気にするな、それでこのバカ共に文句を言う為だけに通話したのか?」
『あ、それだけではなくてですね』
エルフナインの話からの通信で届いた内容に皆驚いたのである
ーーーーーーーーーー
臨時会議室
「まさか、神の力が外国で暴れてるなんてね」
映像を見れば巨大な蛇的なエネルギーが暴れているのである
「アレはただの力に指向性を与えただけの物だ神などではない…まぁ神の力と言っても差し支えはないがな」
「成る程…ヘルヘイムの果実をドライバーを使ってロックシードに変えるようなものか」
「その通りだハルト」
「よっしゃあ!」
「何故ライダーに例え……………今更か」
最早定位置となったハルトの膝上から話すキャロルは冷静に分析していると束は
「それより何なのさ?あんな非科学的なもの…」
「束、そ「研究したいね!」うだった…君はそうだったよ…何という神秘殺し……科学に愛されてると言うか…」
錫音は諌めようとしたが彼女の人柄を見て納得したのであったがハルトは
「これが、アダムの欲しい力なのか?」
いまいち違うように気もする儀式には生贄があるようだがセルメダルを用いる事で即応性をあげているようであるが、コレ完全に
「チフォージュシャトーにあるセルメダルのエネルギー変換データが使われてるな」
「あぁ…だから連中はサルベージしたのか」
ハルトとキャロルはまた自分達の技術が原因かと頭を抱えているがなってしまった物は仕方ないと割り切る
「んじゃ、この神の力対策を俺達も考えようか」
「はいはーい!」
「束!」
「ハルくんが頑張れば大丈夫」
「まさかの精神論!?神の力対策を科学的に見てほしかった!」
「いやぁ〜束さんの技術じゃハルくん師匠の錠前は再現出来ないのさ〜出来れば対抗手段にはなるんだけど」
「無理しなくて良いよ、アレは本来地球にない方が良い力なんだ…つかアレ目当てで戦争になってるし」
ヘルヘイムの森にいた先住民族が最たる例である
「ならばキャロル、お前から何かないか?」
千冬の問いかけにキャロルは頬杖しながら答える
「さっきも言ったがアレは神の力、聞けば受けたダメージを並行世界の個体にスライドするらしい…仮にそんな事になったら対処しようがない」
「そん時は並行世界の俺全員で攻撃すれば良くね?」
「なんてバカ丸出しな考えなんだいハルト」
「え!良いと思ったんだけどなぁ…」
「取り敢えずアダムが目覚めさせようとしている力が何なのかを調べる必要があるな」
調べものなら誰よりも頼れる奴がいる
「相棒、頼めるか」
『もうやってるゼ、けどキーワードが絞り込めねぇ…もうちょい情報が欲しいな』
「そうか……んーどの辺のキーボード?」
『アダムが、どの神の力を狙ってるかだな』
「んじゃひたすら思いつく神話の神様を上げてみるかな、えーとゼウス、ハデス、ポセイドン…オーディン、ロキ、トール…インドラ…ケツァルコアトル…天照大神……どうだ?」
『ダメだ違うみたいだな』
「こりゃ大変だな……」
『だがアダムの正体は分かってるゼ』
「そうかぁアダムの正体が分かってるのか……ん?」
おい待て、この検索エンジンは今なんて言った?
『おいアナザーW、それはいつから知っている?』
『そりゃパヴァリア光明結社との同盟締結後くらいに個人的に調べた』
「『それめちゃくちゃ重要な情報ではない(じゃねぇ)か!!』」
よりにもよってこの検索エンジンはとんでもない情報を握ってやがった!!
『え?そうなのか』
「馬鹿野郎!正体分かってるなら先手打てるじゃねぇか!!そんなトクダネを握ってるのに話してくれないとか」
『い、いや別に俺は聞かれてないから言ってないダケで』
「ま、まぁそれもそうか…だが聞いて以上は皆に話してもらうよ」
『も、勿論だぜ!』
アナザーWから伝えられた情報は以下の通りである
曰く
この世界線の地球は俺達で言うところの神様が何かの実験の為に作り出したものであり
そしてアダムは一番最初に作られた完璧な存在 つまり人類のプロトタイプだった
しかし完璧故に神達はアダムを廃棄し不完全な人間を作ると地球から去っていった
完璧な自分に劣る人類を選んだ事に嫉妬したアダムは長い年月をかけて神の力を身に宿し、完璧な自分がこの実験場である地球と不完全な人間を滅ぼし見捨てた神の元へと向かうのが目的と言うことだ
話を聴き終えた束とキャロルは思わず
「話の規模がデカいよぉ!!」
「そんなことが…」
「合点が入った、だからフロンティアを一瞬で掌握したのか…自分の親が作ったものならそりゃ分かるか」
ハルトの脳裏にはフロンティア事変の記憶が蘇るのであった
「えーと…つまりアダムの目的は産みの親に捨てられたから御礼参りに行くってことかしら?」
アンティリーネは何とか噛み砕いて解釈する
「そうなるな」
「産みの親に愛情もなく捨てられたね……少しだけ同情するわ」
「アンティリーネ?」
そう言えば俺は彼女の境遇をあまり知らないが俺や千冬みたいに家族に何かあるのだろうか?
「ううん何でもない…それに私には旦那様といる今があるから…」
「そ、そうか」
「だから今日の夜、ベットでお話ししないかしら?」
「あれ?さっきまで良い話だったのに!?」
「急に惚気るな新参者が!!」
「あら?古参はハルトの膝上から消えてもらいましょうか?」
「何だと!ハーフエルフの年増め!」
「あら私と違って外見まで弄れる貴女も同類よね?」
「何だと?」「何かしら?」
「まぁ束さんから見れば2人はロリバ「束そんなに死にたいか?」…何でもないよキャロりん!!」
「はいはい喧嘩しないよ2人とも…束も謝ってね……何というかこの世界の人が聞いたら気絶する案件だね」
「錫音の言う通りだ、しかし完璧だから選ばれなかったのは何故だ?完璧なら選ばれるべきであろう?」
何か思い詰めたような千冬の問いにハルトはつまんねぇって顔をして言う
「先がないからでしょ完璧は終わりだから」
これって何処かの科学者の言葉だったけ?と首を傾げながら続ける
「完璧だと後の進化も発展もない、だから不完全が良いんだよ色んな未知や経験から学んでいけるからな、人は手を取り合えるんだよ逢魔だって俺1人で作った訳じゃないみんなで作った国なんだから」
1人じゃ限界はある、だから手を取り合うのだと…俺は仮面ライダーや光の巨人達からそう教わった
「そして進化していく…仲間の思いや絆を力に変えてな…あのヒーローも今まで絆を紡いだ後輩たちの力を助けに強化した時に言っていた【俺に限界はねぇ!】と」
もしかしたらこの世界の神様も可能性を感じたかったのか?まぁ今となってはわからない話だが…
「俺はアダムに負ける事は絶対ないな!」
「「「「「おぉ……」」」」」
その言葉にウォズ達はどよめくとキャロルは溜息を吐いて
「はぁ……一応根拠を聞いておこうか」
「俺には皆がいる1人ぼっちで強いアダムにはない強さがある、それが根拠だ皆といるなら俺は負ける気がしねぇ!ってね」
『当然だ貴様には俺達アナザーライダーと怪人の力がある、完璧な人間程度超えて貰わねばな話にならんぞ』
「よし、アダムの小さな完璧なんて俺達で踏破してやろうぜ!!」
ハルトは演説するように告げるのであった
そして少し時間は経ちハルトの自室にて
「はぁ……疲れた……メンタル的に……」
ベットで仰向けになっている彼の頭上から声がする
「やれやれ…前にも言ったが寝れる時に寝ろ馬鹿者」
「ごめん……キャロル…」
キャロルに膝枕されながら頭を撫でて貰っている…ロリ状態のキャロルだから完全に事案な感じがするが慣れてしまった恐ろしい物である
「構わん、貴様が倒れる方が迷惑だ…あんな思いは二度とごめんだからな」
多分ダインスレイブで刺された時か手術の事だろうなと思う
「ごめん」
『あの時、刺した剣をモーフィングパワーで変えなくて』
「そーそー……じゃねえよ」
『この間、そう考えていただろう?』
「っせぇ……けど皆に心配かけたのは本当の事だから…悪いと思ってる」
「まったく…貴様はあの時から変わってないな」
「そう?」
「あぁ王様やら人間を辞めたやら魔王になったやら色々あったが、オレの目には昔と変わらんノリと勢いで生きている考えなしの特撮バカにしか見えん」
「何か凄い失礼だと思うんですが?」
「妥当だろう、仲間の為に本当に世界と喧嘩する奴が馬鹿じゃないなら何という」
「ですよね〜」
「だから暫くはゆっくり寝てろ、どうせ暴れるのだろう?」
「そうするよ……オヤスミー」
「あぁ、おやすみ」
少ししてハルトの寝息が聞こえたのでキャロルは悪い笑みを浮かべる
「……寝たかハルト?…よしではこのまま「「「「ちょっと待った!」」」」ちっ!」
同時に扉が開くと錫音、束、千冬、アンティリーネが入ってきた
「このままキャロりんだけ美味しい思いはさせないよ!」
「そうだ!ハルトは私達の共有財産だろう!その権利がある」
「そうね、だから旦那様を返しなさいな」
「うんうん、私はそのままテレポートして独り占めしたいな!」
「スーちゃん話聞いてた!?皆で分け合おうよ!」
「はぁ…貴様等、ならオレに提案がある…不満ならお前達もここで寝れば良い」
「「「「はっ!」」」」
「はぁ……このバカどもが」
数時間後、目を覚ましたハルトは彼女達に抱き枕にされて暫く起きる事はなかったと言う
ーーーーーーーーーーーー
有事であるから暇な時間は少ない、しかし休息は大事と諭されたのでハルトは旧拠点跡地に来ていた
「…………………」
正装で花束を持ち、とある場所に拵えた小さな墓に献花し哀悼する これはあの戦いで散った戦士達への敬意を込めて
「せめて安らかに…って上司に言われても嬉しくないか、どう思う?」
『知らん、死人に話す口はないからな』
『それにあの時の魂は全部食べたじゃねェか』
アナザーゴーストが取り込んだ魂達…しかし覚醒魔王になった俺に更なる進化はなかった代わりと言っては何だが新しい仲間がきた位である
『俺は墓参りでも頂点に立つ男だ!』
『それは感動的だな…だが無意味だ』
『この場で必要なのはパーフェクトハーモニー完全調和だ』
色々と来てくれて助かるのだが
『この世にはパーフェクトもハーモニーもないんだよ!』
『落ち着けアナザーカブト!』
『何だあの不協和音は?』
『頼むから連中の地雷を踏み抜くな!!』
『アナザーキック、パンチホッパーも落ち着くんだ!!』
『離せ!!』『あの不協和音には地獄を!』
この曲者達を何とかせねばならなくなった…
「まぁ、そうなんだけどさ……ケジメと約束だよ弟達の未来は俺が守るって、だから安心して見守っててよ向こうで酒でも飲みながらさ」
そう呟くとハルトは酒瓶の蓋を開けて中身の酒を墓石にかけ終わると背を向けて墓を去るのであった
「んじゃまたな」
「え?ハルト?」
「はぁ……何でお前が此処にいんだよ」
何故ナツキがと身構えているがハルトは馬鹿馬鹿しいと呟き
「俺も墓参り…あの戦いで死んだ人達のだ…半分は俺が殺したようなものだから…」
「ふーん、墓なら向こうだから…それじゃ」
帰ろうとしたが
「なぁ…少し話せないか?」
「断る、今はアダムの件とこの間の事後処理で忙しい」
「頼む」
真剣な様子を見てハルトは溜息を吐くとファイズフォンXにメールを送って一言
「本当に少しだけな」
「ありがとう」
ナツキの墓参りが終わると、ハルトはコネクトで缶コーヒーを取り出してナツキに投げ渡す飲んで一息つくと彼は話し出した
「なぁハルト、またサンジェルマンさん達と笑い合えないかな?」
「何で?敵だよ、俺が敵に対してどう対応するか知ってるでしょ」
「全滅させる」
「そっ、誰でも例外じゃないよ」
それは嘘、カリオストロの裏取引があるのでサンジェルマンの態度次第だが現状は彼女達と戦う意志は微妙である
「いや前にした宴会が楽しくて…覚えてるだろカリオストロとカゲンさんが飲み比べしたの」
「やってたな樽で飲んでたカリオストロをカゲンが潰した奴か」
「そうそう」
「つか、どうした急にセンチメンタルになるとか…気持ち悪いぞ」
「酷くない?……いやまぁ……カリオストロさんが死んだんだ…この間の戦いで」
「そっ」
「そっ…って他に無いのかよ!!」
笑いを堪えてんだよ!ナツキは生存を知っているが幸いなのか会話や映像はないようでカリオストロの生存はSONGsにはバレていないのだ
「敵が1人倒れた、それだけでしょ」
「敵って……昔は仲間だったじゃないか!」
いや取引して生きてますとは口が裂けても言えない…てか演技上手いね君
「けど裏切り逢魔をこの戦いに巻き込んだ、もう仲間じゃない敵だ」
「ハルト……」
「お前がもし幸せな大団円を望んでいるなら諦めろ…この物語の結末は俺が決める」
それだけ言うとハルトは立ち去ろうとしたが
「やっと見つけたワケだハルト」
そこに現れたのはカエル人形を抱きしめる女の子 プレラーティであった
「プレラーティ!!」
「どうした、わざわざ何のよう?」
単独で来るなんて…何か俺したかなと首を傾げていると
「簡単なワケだ……チフォージュシャトーを壊したお礼をしに来たワケだ!」
「あ……」
無茶苦茶、俺が恨まれても仕方ない件だった
錬金術の光弾を慌てて避けたハルトは言い淀む
「いや、まぁそれは〜」
「久しぶりに戻ってきた私の家が瓦礫の山になった気持ちが貴様にはわからないワケだ!」
怒りに任せてファウストローブを纏いケン玉型の武装を構えるプレラーティに思わず
「アレは全部ノエルとゴーダが悪い」
『責任転嫁も甚だしいぞ!』
「そんな事で私が納得するワケない!!貴様はこの手で潰す!」
プレラーティは鉄球をハルトに目掛けて放り投げる
「本当なんだけどなぁ!」
『原因はお前のキックでゴーダを飛ばした事にあるような…』
「お黙り!!」
『ゴースト…ニュートン!』
ハルトはアナザーゴースト・ニュートン魂になると両手についている球体の力で重力と引力を操り鉄球を止める
「何だと!」
「コレはお返しだ!」
ニュートン魂の力で跳ね返すとプレラーティはケン玉の形に戻して鈍器として殴りかかるとするので
「はぁあああ!」
「何とぉ!」
ニュートン魂の力で近くにある岩や瓦礫を操りプレラーティ目掛けて発射し足を止めるも拉致が開かない
「っ!」
『ゲイツ』
ナツキもアナザーゲイツに変身してアナザージカンザックスで援護する
「ちっ!邪魔しないでほしいワケだ!」
「させて貰います!!俺は…」
ナツキは何度も何度も何度も何度も失敗してその度に死に戻り続けてきた それこそ選択肢の総当たりをするように
時にはノイズに炭素にされ、時にはライブの時にガングニールの破片を心臓にくらい即死
またある時はハルトと錫音が仲違いしたあの決闘を止めようと何度も殺され
またある時はハルトの機嫌を損ね超自然発火能力で焼かれたり無銘剣で首を刎ねられ
またある時はアナザーアギトに噛まれ増殖個体にされたり
またある時はアナザードライドロンに跳ね飛ばされ
またある時はキャロルとの夫婦喧嘩の余波で死んだ事もあった
………あれ?俺の死に戻りの原因ってハルトだった事多くない?
だがそれでもあの時、手を伸ばしてくれた恩人達への恩返しの為に最高の結末を目指したしかし今は少し違う
『ナツキさん!』
自分みたいな得体の知れない奴の事を好きだと言ってくれる彼女がいる
死に戻ると俺と彼女の関係もリセットされてしまう
俺だけが覚えている思い出が増えてしまう
それが凄く怖い…だからなのか以前よりも死に戻る回数が圧倒的に減った…
もしハルトにそれを言えばどう返すだろうかな笑うだろうか?初志貫徹出来てないと呆れるのかな?だけど俺は…
「また皆で馬鹿騒ぎがしたい!サンジェルマンさん達やハルトや逢魔の人達やSONGsの皆も一緒にいたい!そしてエルフナインを幸せにする!!その結末を掴む為に俺は戦う!…俺の物語の結末は俺が決めるんだ!!」
それを通信で聞いていたエルフナインは顔面がトマトのような赤くなったという
「っ!」
「はっ!やーっと恩返しなんてよりも俺の心が動く本音を言うようになったじゃねえか自称タイムリーパー」
再度引力で瓦礫をプレラーティに投げて間合いを作ると
「仕方ない協力してやるよ」
わざとらしく聞こえるので思わず
「それ本当に思ってるのか?」
「信じろそれと……だ、友達の頼みだ答えてやらないとダメだろう?」
友達、それはキャロル達のように愛する人ともウォズ達のような部下とも違う特別であるとハルトがこの世界を簡単に切り捨てられない理由の一つ 何よりハルトはハルトなりに認めているのだ
その覚悟と執念に敬意を込めて共に戦うのも薮坂ではないと
「そっか、んじゃ頼むぜハルト」
「あぁ…この場所を騒がしくしたら寝てるあいつらに怒鳴られちまうからな行くぞ」
「おう!」
ナツキとハルトは互いに新しいウォッチを構えたナツキは砂時計型のリバイブウォッチ
『ゲイツ』『リバイブ…剛烈』
ハルトは懐古の力を宿した 王の力を解放する
『ジオウⅡ』
2人は腰のドライバーにウォッチを装填する
ナツキはアナザーゲイツになると同時に胸部装甲が展開した
『ゲイツリバイブ…剛烈』
歪な救世主 アナザーゲイツ・リバイブ剛烈
そしてハルトが解放したのは懐古の王
今までは能力の使用のみで留めていた力 普段と違う金輪が展開され中から現れたのは豪奢な装いで彩られたアナザーライダー
『ジオウⅡ』『アナザーツインギレード』
武器を構えると同時にプレラーティは
「見た目極悪人…安物のヒーローショーなワケだぁ!」
そう叫びながら鉄球を投げるもののマフラーのようなもので縛り上げられ地面に落ちる
「なっ!」
「控えよ王の凱旋である!!」
「え!いつの間に!?」
「ウォズ待ってたよ!!頼むぜ!」
「ご期待には全力で…では」
そこに現れたのはウォズ、彼は逢魔降臨歴・裏伝を片手に高らかに宣言する
「祝え!全アナザーライダーを凌駕し時空を超え過去と未来をしろ示す時の王者…その名もアナザージオウⅡ!!新たな覇道が始まりし瞬間である!!ついでに祝え!!」
「え?俺も?てか次いでかよ!」
「巨悪を駆逐し新たな世界へと歌姫を導く、イル・サルバトーレ!その名もアナザーゲイツリバイブ…歌姫達の救世主がこの地に降り立った瞬間である………はぁ…やってしまった我が魔王以外を祝うとは……このウォズ一生の不覚!!」
「凹むなら祝うなよウォズ!」
「これがハルトがいつもしてもらってる祝えか……なんか行ける気がする!!」
「いやそれ俺のセリフ!!…いや俺のでも無いけどな」
「……では我が魔王、ついでにナツキ君存分に戦われよ」
「おう!」「あぁ!」
「なら全力で行くワケだぁ!」
プレラーティはセルメダルを大量に武器に装填し強化した鉄球を投げつける、強化した影響かさながらモーニングスターのように突起物を得た一撃は恐ろしい速度で襲い掛かるのを見て
「任せた」
「おう!」
アナザージオウⅡは下がるとアナザーリバイブ剛烈が盾代わりとなり鉄球を受け止めた
「なっ!」
「凄いこれがゲイツリバイブ…救世主の力なのか!全然痛くない!!」
本家由来の防御力で鉄球を止めると、そのままの勢いでジャイアントスイングしプレラーティを瓦礫の山に叩きつけた
「そーーらぁ!!」
「がは……ま、まだまだ!!」
再度モーニングスターを投擲する、今度は樹木を中継地点として方向を変えてアナザーリバイブを死角から襲い掛かるのであった
「取った!」
そう確信した時、アナザーリバイブはドライバーについているアナザーウォッチを逆さにした、それと同時にモーニングスターの一撃が外れ
「何!」
「残像だ…なんちゃって」
『リバイブ…疾風』
慌てて振り向くとプレラーティの背後にはアナザーリバイブ疾風が立っていたのである、そのまま高速移動を生かした体当たりでプレラーティを廃墟の壁に減り込ませると
「ハルト!」
「あぁ…お前達、are you ready!」
『出来てるよ』
『行くぞ野郎ども!!』
『『『いええええええい!!!』』』
これからはアナザージオウⅡの力を見せていくとしよう
「初お披露目だ!」
アナザージオウが手をかざすと黒いモヤの中から新たなアナザーライダーが現れる
『電王』
「念願の俺達…参上!」
『ドライブ』
「丁度良いわ、ひとっ走り付き合いなさい」
『W』
「さぁ!お前の罪を数えろ!」
これがアナザージオウⅡ本来の力である懐古は副産物に過ぎない それはアナザーライダー達を召喚するというものである
「くっ……数で劣るならコレだ!」
とプレラーティは地面に結晶を叩きつけてアルカノイズを召喚するのを見て
「は…こんなの俺達の敵じゃネェ!」
『ルナ トリガー』
「お前達倒すけど良いよね?答えは聞かないけど!」
『電王…ガンフォーム』
アナザーWと電王は互いに射撃形態となりアルカノイズに弾幕射撃をする、数が減ってきた所に
「あははは!フルスロットル!!」
アナザードライブがアナザードライドロンを呼び出して突撃しアルカノイズを赤いチリに返す…あと屑ヤミーを何体か跳ね飛ばしていた
「な、何てめちゃくちゃな連中なワケだ!」
プレラーティは驚くがアナザージオウⅡは笑いながら答える
「あったり前だ!こいつ等が誰の仲間だと思ってやがる俺の相棒達には常識なんて通じねぇんだよ!」
「クソっ…王が王なら部下も常識外れの問題児か!!」
このプレラーティの台詞に
「あ?」
「んだと…誰が問題児だコラァ!」
「聞き捨てならないわね、私をこんなチンピラ連中と一緒にしないでくれる?」
「何だと?もっぺん言ってみろアナザードライブ!今度こそ廃車にしてやろうか!!」
「あら?貴方の悪趣味な電車を廃線させてあげましょうか!」
「おいおい喧嘩してんじゃねぇヨ、今は戦闘中だぜ」
「はっ!出番の多い奴は黙ってろ!」
「正直目立ってるのは貴方じゃなくて地球の本棚なのよね検索エンジンさん」
「何だとテメェ等ぁ!俺の地雷を踏みやがったなァ!それとそのあだ名で弄って良いのはあそこにいる馬鹿だけだ!!」
何故か喧嘩し始める3人を見てハルトは呑気に
「お前等、本当仲良しだなぁ〜」
精神世界でしか見れなかった光景にほんわかしていると
「「「空気読め、問題児筆頭!」」」
「……おい言われてるぞナツキ」
「俺じゃねぇよ!!」
ワイワイ騒いでいると
「お前達…いつまで私を無視すれば気が済むワケだ!!」
「「「うるさい!」」」
『TRRIGER MAXIMUM DRIVE!』
『FULL CHARGE』
『ヒッサーツ!フルスロットル!!』
同時に変幻自在の光弾が、雷を帯びた紫の弾丸が、アナザードライドロンに収まっていたタイヤの連続攻撃が一斉に放たれるプレラーティは防御するが重い一撃に膝をつく
「はっ!無視してねぇよ」
「あぁ行こうぜハルト!」
「俺に命令すんな!」
2人はドライバーにつけたアナザーウォッチのボタンを押し込み高くジャンプしダブルアナザーキックを放ったのである
「「はあああああ!」」
「くっ!」
プレラーティはセルメダルを砕き大量の屑ヤミーを展開、肉壁としてアナザージオウⅡとアナザーゲイツリバイブの攻撃を防いでいる間に転移結晶で逃げたのであった
「ちっ……逃げられたか」
「まぁ良いんじゃねぇの、俺からすりゃ騒がしい奴がいなくなったから嬉しい…さて」
ハルトはアナザーライダー達の元へ駆け寄ると
「ん?どうしたヨ、ハルト?」
「やっと会えたな相棒」
実体を持って話せるのは最初に会った時だけだからな
「そうだな、いつも会うのは精神世界だしナ」
「最初に会ってから遠くに来ちまったな俺達も」
「あぁ…だがまだ旅は続けるンダろ?」
「当然だ俺との契約があるだろ?終わってもずっと悪魔と相乗りしていくよ、ついてきてくれる?」
「当たり前ダロうが」
互いにクロスタッチを交わすと
「おいおい俺達も忘れるなよハルト!」
「そうね」
「分かってるって」
2人とも屈託のない会話をしているがハルトが変身解除すると全員アナザーウォッチへと戻ったのだが…
『ハルト、次は俺だ』
『何言ってる俺だろう』
次は俺と名乗り出るアナザーライダー達にハルトは慣れたように
「わーったよ順番な」
そう宥めるとナツキの近くに行くとハルトは手を伸ばした
「ん」
「え?あぁ…」
ナツキも握手に応じる
「取り敢えずお前の気持ちは汲み取った、サンジェルマン達は生捕りにしてアダムを倒すネオタイムジャッカーも含めてな」
「……いいのか?」
「しゃあないだろう、お前の我儘を聞いちまったんだ協力してやるよ」
ヘラヘラ笑うとハルトは
「頑張れよ色恋もな、アドバイスは出来ないが応援はするから」
「は、はぁ!?いや何とそんな話に!!」
「いやエルフナインを幸せにすると公言したろ?まぁ俺は口外しないから安心しろ…つか俺黙ってても意味ないか」
「へ?」
「だって、ほら…それ」
ハルトは右耳をトントンと叩くと意味を理解したナツキは顔面が青ざめていく…そうだ通信機で会話していたと……となれば先ほどの会話の一部始終が聞かれていたのか
「もうバレてるし」
『ナツキさん』
「はい!!」
『えっと……その……あの…ふ、不束者ですが宜しくお願いします!!』
まさかのOKに思わず
「………はい?」
「ほうほう…そうかナツキ、頑張れよ彼女と結婚したくば俺かキャロルを倒してからにしろよ出なければ嫁には渡さんよ俺達の可愛い義妹なんだからな」
「お前に妹いるだろう」
『兄さんの分際でぇ!』
思い出して気分が悪くなってしまう…最悪だな忘れたい記憶だ…
『なら忘れさせてやろうか?』
ー辞めろアナザーゼロノス、お前が言うと言葉の重みが凄いー
「誰の事だ?知らんよ俺の義妹はエルフナインだけだ欲しくば俺を倒してからにしろ」
『それなんて無理ゲーだ相棒』
「え、ええええええええ!」
「ははは!じゃあなナツキ!」
そうナツキを揶揄い終わるとハルトはメールで呼んでおいた迎えのガンシップに乗り込むのであった