ハルト宅
前回、キャロルという自称 錬金術師に身バレされたハルトは用事があると言うことで家に上げたのだが
「って訳」
「成る程…それで我が魔王は身バレしたので保身の為に幼女を誘拐したと……見損ないましたよ!我が魔王!」
逢魔降臨歴に書かれている台詞を読んでいるように見えるが明らかに迫真に迫るように言われたので
「悪意ある解釈ゥ!いや、ちょっ!ウォズ!?誤解だから!この子なんか俺に用事あるって!!俺の趣味は違うから!俺が好きなのは黒髪ロングの儚げなお姉さんタイプだがら!」
「まぁまぁウォズちゃん、魔王ちゃんは今は奥方様所か彼女だっていないんだから可愛い子に声かけられたら仕方ないよ」
「今のハルト様はロリコン……?」
「よーしお前等、今すぐそこに直れ!修正してやる!!」
拳を振り上げようとするハルトを見て二人は安堵するように
「やっぱり魔王ちゃんじゃん」
「あぁ…安心したぞ」
「何を基準に安心してんだ!!」
この一幕を見ていた自称 錬金術師のキャロルは凄いものを見る目をして
「おい魔王、貴様…従者にどんな教育してるんだ?」
「あ〜いやこれは…」
「「「未来の彼から教わりました」」」
異口同音とはこの事だな…それと
「やっぱりアイツ、一回ぶっ飛ばす!」
色んな意味でお話が必要だ
「さて冗談はさておき「冗談かは俺が決めるぞ」…キャロルと言いましたか我が魔王に何用でしょうか、事と次第によっては」
そう言うとジョウゲンとカゲンはジクウドライバーをつけており、手にはライドウォッチが握られ起動体制に入っている
「安心しろ別に貴様等と戦うつもりはない、世間を騒がせているイレギュラーがどんな奴かと思っただけだ」
まぁ、と被りを降ったキャロルは冷めた目でハルトを見て
「まさかこんな変人とは思わなかったがな」
「「「そりゃそうだ(です)」」」
また異口同音になるので思わず
「何で俺アウェイ?」
「まぁオレからすればノイズを倒せる秘密を知りたいくらいだかな」
「わからないだろう」
「あぁ…何故ノイズを倒せる?」
キャロルの問いにハルトは笑いながら答えた
「俺もわからない」
後ろで3人で転けているが知った事ではない
確かに今更だが、どんな仕組みでノイズ殴ってるのか聞いてみよう
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教えて!アナザーW先生!
『はいはーい!って変な番組始めんな!』
思わず台パンをかますアナザーWに
『お前の意見は求めん』
雛壇に座り暴君ぶりを発揮している一人
『アナザーディケイド!?』
裏切られたと言う顔をしているが、どうでも良いと言わんばかりにアナザーディケイドがフリップを出した
『今日の議題は何故、ノイズを殴れるのか!だ』
「知りたいんだ!おせーて!おせーてよ!!」
『ったく仕方ねぇな…ノイズってのはこの空間では透明人間みたいなもんで、人を襲う時だけ本体がこの空間に現れるのは知ってるよな』
「今、初めて聞いた!」
『んな訳あるか!前に話したぞ!!…まぁ良い、んで本来ならアナザーライダーの攻撃も連中には効かないんだが……』
『俺の力が連中に効くようにアナザーライダーの力を調整しているのだ』
アナザーディケイドが胸を張る、いや答え知ってんのかい!けど何でアナザーディケイド?
『こいつのオリジナルを考えろ、そうしりゃわかんだろ』
あ…あーそうかディケイドか…何でもありだからな 不死の怪人 アンデットを倒したり
清めの音じゃないと倒せない魔化魍を払ったりしてるからな…そりゃノイズにも効くのか
『そう言う訳だ、分かったか?』
「はーい!」
『んじゃ次回、需要があればな』
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0.5秒で行われた上記のやりとりであったが結局のところ
「んーと……世界の破壊者の力のお陰?」
としか言えなかったがキャロルは解答がお気に召さなかったのか不機嫌そうに
「何だそれは?ふざけてるのか」
「いやいやふざけてないって」
両手を振りながら答えると
「はぁ………まぁアナザーライダーの力がこの世界の法則を無視できる力があると言う事は分かった…それでだ貴様はこの世界で何をする?」
何をするねぇ
「取り敢えず旅かな」
「旅だと?」
「俺は帰るべき場所に帰る旅の途中でな、その時の土産話のネタあつめって所よ」
って事は武闘派アイドルとのエンカウントは凄いネタではないか?
「まぁ良い、オレの計画の脅威にならんなら構わんさ…暇するぞ」
「そっか、まぁ飯だけでも食べてけ…でないと大きくなれないぞー」
「余計なお世話だ!第一オレは!」
と話していると空気を読まずに呼び鈴が鳴る
「ウォズ、悪い」
「かしこまりました我が魔王」
「けど、俺宅配なんて頼んだかなぁ?」
首を傾げているとウォズは宅配を受け取り宛先を見て驚愕し血相を変えて箱を持ってきた
「我が魔王!!我が魔王から贈り物です!」
「嘘っ!」「何だと!」
「いや未来の俺だと知ってるけど、ややこしいわ!!」
エプロン着ていたハルトはツッコミを入れるがキャロルはキョトンとした顔をしている
「未来?」
「後で話すから取り敢えず、ウォズ!箱を置け」
「はっ」
ちゃぶ台に置かれた箱を囲んで四人は思案する
「この狙ったように我が魔王から贈り物とは」
「お中元のハムとかじゃないの?」
「魔王様は、そんな律儀な事はしない!」
「そうだよ!きっと爆弾か何かだ!」
騒ぐ二人にハルトは冷めた目でツッコミを入れる
「いや過去の自分にテロ仕掛けるとか無いだろ」
「その前に二人の暴言はお咎めしないので?」
「うん、取り敢えず未来の俺に本気のグーパンチを入れる事にしたから大丈夫」
取り敢えず俺の性格から見ても、爆弾なんか送る訳ないと思い
「どうせ俺の強化アイテムか何かだろ、開けるぞ」
カッターで封を切るハルトにウォズはすかさず
「いやその理屈は可笑しい、確かに特撮のお約束ではありますが…」
「っし、開けれた……こ、これは!!」
ハルトは箱の中身を見て目を輝かせた
「仮面ライダーオーズのDVDコンプリートBOXだ!!」
箱をさながらシンバのように天高く掲げて喜びの舞を踊るハルトと
『ヴェハハハハハ!この王の物語だな…ハルトォ…全力で楽しメェ!』
いやお前の話じゃないだろうアナザーオーズ…だが
「その通りだ!ウォズ!」
「レコーダーは此方に」
「よし!直ぐに作るから皆は先に見ていてくれ!」
ウォズにDVDを渡すと駆け足で厨房に走るハルトを見てDVDをマジマジと確認すると
「何故、我が魔王はただのDVDを?」
「きっとアナザーオーズの能力研究しろって意味じゃない?」
「ハルト様の気分転換かもな」
「かも知れませんね、魔王の深淵な考えは我等には理解が及びませんから」
「いや、何も考えてないんじゃない?」
「ジョウゲンの台詞は我が魔王に報告しますか」
「いやちょっ!」
「折角です、キャロル殿も見ていかれますか?」
来客にもウォズは薦めると
「ほぉ…魔王の力に関連する情報なら一見する価値はありそうだな」
この世界には仮面ライダーはないのでキャロルはアナザーライダーに関連した情報と判断すると着席し頬杖をついて見ていた
仮面ライダーオーズ視聴中
そしてハルト作の料理を食べ終え、夜も深くなっていた頃
「うぅ……アンクぅ!!!」
オーズ最終回に涙を流しながら、机を叩くハルトがいる隣で
「………………………」
空いた口が塞がらないキャロルがいた
「どうされましたかキャロル殿?」
ウォズが尋ねるとキャロルは真面目な顔で
「に…人間の欲望とは、このような力を生むのか……」
と戦慄していた主にメダルの器が暴走してる所で
「はい?」
「あのDr.真木という科学者の技術力は侮れん…これが魔王のいた世界の話とはな」
何か勘違いしているキャロルにウォズは諌めるように
「あの、キャロル殿?何か勘違いを…」
「おい魔王、あのメダルはどうやって作られたのだ!」
「へ?800年前の錬金術だけど?」
「れ、錬金術だと!……それならばオレにもあのメダルを作れるはずだ!!」
「キャロルちゃん?」
「情報感謝するぞ魔王!失礼する!!」
そう言うなりキャロルは小さな結晶を地面に落とすと魔法陣が現れ、彼女は何処かに消えた
「あ、アレ?あの子マジで錬金術師なの?」
ハルトの問いにウォズは溜息を吐きながら
「この本によればキャロル・マールス・ディーンハイム、彼女は世界を解剖する為に世界に挑む錬金術師と書いてあります」
ウォズが逢魔降臨歴片手に話した内容を聞いて
「正体知ってたなら早く言え!!え?じゃあ何だ!?キャロルちゃん、仮面ライダーオーズ見てマジでコアメダル作ろうとしてんの!」
胸ぐら掴んでガクガク揺らすハルトだがウォズは普段通りの顔で
「恐らく」
「こ、これやばい人にやばい知識渡したんじゃ」
まさか仮面ライダー関連の技術が斜め上の方向に流出するとは…と震えていた
「結果そうなりますね」
「どうしよう」
「大丈夫でしょう、彼女なら」
「どう意味だよ?」
「まぁ、少し待てば分かりますよ」
ウォズはフッと笑うと逢魔降臨歴を閉じたのであった
数日間ノイズの出ない平和な日々が続いていたある日、再びあの魔法陣がリビングに現れると中から現れた キャロルが自慢げにハルトに一枚の銀色のメダルを見せる
「見ろ、魔王!セルメダルのハッピーバースデーだ!!」
「マジでやりやがった!!スゲェ!」
「当然だ、オレに出来ん事はない…だがコアメダルの精錬法がな…」
「オーズもっかい見ようか、そしたらヒントがあるかも!」
「そうだな…すまんもう一度見させて貰うぞ」
「勿論!」
ハルトはDVDをレコーダーに入れながら考える
【コアメダル出来たら、治せるよね?だったらアンク復活も夢じゃない!そしたらアナザーディケイドの力を使って彼女を仮面ライダーオーズの世界に行って、映司さんにいつかの明日を来させてあげるんだ!】
【この欲望の力…思い出よりも集めやすく際限がないし効率も良い0これはチフォージュ・シャトーの良い燃料になるぞ…計画の前倒しも検討するか?いや待て、ここは慎重に行くぞ、まずはガリィの体の収集能力を思い出からメダルに変えてと…】
「んじゃキャロルちゃん、再生するよ」
「あぁ頼む」
側から見れば仲良しに見えるが互いに腹黒い本音は隠している事を誰も知らない
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ハルト宅の屋上にて3人が集まって何か話をしていた
「しかし我が魔王は恐ろしい方だ」
「止めなくて良いの?」
「私が進言して止まる方とでも?」
「未来なら知らず、今なら素直に聞く」
カゲンの言葉にウォズはやれやれと被りを振り
「確かにそうでしょうが、彼女との協力関係は強みになる…まぁそれに我が魔王が気づいているかですが」
「気付けないよねぇ〜」「あぁ…」
「まぁ至らねば我等が全力で諌めるまでの事ですよ…さて、我々も観に行きま【!!!!】はぁ……」
「ノイズの警報だね」「哀れな」
同時にウォズの携帯に着信が入る
『ウォズ』
「どうされましたか我が魔王?」
『ノイズの奴を消してくる』
「畏まりました、ではお供しましょう」
『頼む、ジョウゲン達は?』
「そうですね二人にはキャロル殿の相手でもして貰いましょうか?」
『そうだな二人には悪いが客人の対応を頼むぞ』
「「はっ!!」」
電話が切れると同時にアナザータイムマジーンが上空に現れるとウォズは乗り込み現場に向かうのであった。
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アナザータイムマジーンから降りたハルトはビルの屋上からノイズを見下すようにし怒りの形相のまま吐き捨てた
「ノイズが……俺の至福の時間を邪魔する罪は重いぞ……」
口調が変わるほど怒りを抱いている中、アナザーウォッチを起動するとアナザージオウに変身し双剣を構えると、そのままノイズの山に入る
「ふぅ……哀れな雑音め空気を読めば死なずに済んだものを」
同時に山は爆散、炭素の山となるとアナザージオウら高笑いしながら現れるとエネルギーの斬撃をノイズを吹き飛ばす