無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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未来をちょっとカミングアウト?

 

 

 

前回 ハイドーブ化したバイオレンスドーパントを倒したハルト達であったが戦力が消耗した隙を狙い ネオタイムジャッカー達が強襲 ピンチのハルト達を助けに来たのは老ハルトであった

 

 

 

「あれ…誰なの?」

 

 

初対面のアンティリーネは状況を飲み込めないで混乱しているがハルト達からすれば顔馴染みなので

 

 

「何しに来たジジィ」

 

 

「え!アレが未来のハルトなの?」

 

 

「そうじゃとも…って未来の自分に冷たくないかの?」

 

 

「っせぇさっさと要件言え」

 

 

「うむ此奴らの目的はプレラーティの元へ行かせる事ではなく京都にいるキャロル達の拉「行くぞ!お前達!!」コレでよし」

 

 

オーロラカーテンで転移したハルト達を見送った老ハルトは笑うが対象的に2人は不機嫌となる

 

 

「ちっ、腹立つジジィだな」

 

 

「まさか未来から来て邪魔するとはね」

 

 

 

「お主らの思い通りになどせんよ忌々しい輩め」

 

 

 

「だが手間が省けたぜ、こんな枯枝みたいなジジィを倒すだけなら俺1人でも「待ちなさいレック」んだよ大将、さっさと……っ!」

 

 

レックは2人が出す覇気に圧倒されて何も言えなくなる、付近にいた野鳥に至っては命の危険を感じて生まれ故郷から全力で逃げ去るくらいの覇気を出している

 

 

 

「この人を侮らない方が良いですよ、私達では彼にはまだ勝てない…それに彼はアナザーとは言えオーマジオウの力を宿せる例外の器…ぶつかるなら此方も相応の準備をせねばなりません」

 

 

「なら引いて貰おうか若いの実力差は言わずもがな勝てる見込みがないなら尚更な…災厄の魔王、その二つ名は伊達ではないぞ?」

 

 

 

 

その殺意にジュウガは両手を上げ降参のポーズを取る

 

 

「はぁ…何故貴方は災厄の魔王になったのですか?今の常葉ハルトからはそんな気配は無いのですが」

 

 

「それをお前達ネオタイムジャッカーが問うのか?」

 

 

「へぇ………」

 

 

その一言でクジョーは理解したのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「成る程…貴方は我々の思惑通りに進んだ未来から来た常葉ハルトのようですね」

 

 

 

 

「そうとも…故に貴様等の存在が不愉快で仕方ないのだ…過去の俺が手を出すまでもなく今ここで消してやろうか!!」

 

 

 

老ハルトがアナザーオーマジオウウォッチを起動しようとした その時

 

 

「ミツケタゾ!ウテー!」

 

 

同時に隠れていたB1バトルドロイド大隊が一斉射撃を行う、老ハルトはバリアを展開して防ぐが

 

 

「ブリキが…邪魔をするでない!!」

 

 

老ハルトが右手を突き出し衝撃波を出してバトルドロイドを蹴散らすと端材の中に紛れるシーカーは持ち前の建築能力で門を作る事で撤退したのである

 

 

「ちっ逃がしたか…うむ……まぁ良いコレで関門は突破じゃな」

 

 

アナザーオーマジオウウォッチを懐に仕舞うと老ハルトは

 

 

「さて京都観光でもするか…そうだリムルさん達にお土産でも買おうかな」

 

 

「そこは奥方様達に買わないと怒られますよ」

 

 

「大丈夫じゃよ皆には内緒にしておるから……ん?」

 

 

老ハルトが振り向くとウォズが呆れた顔をしていた

 

 

「おぉウォズ久しぶり…ではないのぉ」

 

 

「えぇ…それでまたまた何しているのですが我が魔王?」

 

 

「何、ネオタイムジャッカーに嫌がらせじゃよ…それと京都観光じゃ」

 

 

「後半の部分が本音でしょうね、まったく仕事を抜け出して…奥方様が怒りますよ」

 

 

「大丈夫じゃ問題ない!」

 

 

「この本によれば二亜嬢の天使で奥方全員に京都で遊んでるのがバレていますが?」

 

 

「一番良い土産を頼む」

 

 

「かしこまりました、此方へ」

 

 

ーーーー

 

 

そして京都に戻ったハルト達は慌てて戻ったが

 

 

「みんな!だいじょ……うぶ?」

 

 

その光景に口を閉じた

 

 

「む?遅かったなハルト」

 

 

「いやぁもう少し早かったら束さん達の大活躍が見られたのにね!」

 

 

「ま、こんなものだよね」

 

変身した彼女達の足元には大量のバトルドロイドに加えて高級モデルのマグナガードやドロイデカが大量のガラクタと化していた

 

 

「ねぇねぇ見てよスーちゃん、このドロイド君のことが好きだって!あははは!」

 

 

「はぁ…大人になりなよ束」

 

 

「同感だな仮にも一児の母だろう」

 

 

「クーちゃんもハルくんもこんな束さんが大好きなんだって!!」

 

 

「まぁなどんな束でも愛してるよ」

 

 

「ひゃっほーーい!!」

 

 

「勿論、皆もね」

 

 

「まぁ当然だな」「うんうん」

 

 

「しかしドロイド軍団がアッサリ壊滅か」

 

 

ナツキは残骸と化したバトルドロイドを見ていると

 

 

「ま、怪人でもないドロイドに私達が負ける理由がないだろうさ」

 

 

「そうだろうけど…心配してきてみたら…」

 

 

「何だ心配だったのか」

 

 

「当たり前だろ、俺の見てない所で何かあったら不安でたまらないよ」

 

 

未来の俺は何故、拉致られるなんて言ったのだろうか?まぁ良かったよ何事もなくて

 

 

「んじゃプレラーティの追跡を」

 

 

「その前にハルト」

 

 

「何さ?」

 

 

「そこに直れ」

 

 

「何で?」

 

 

「簡単だ、アンティリーネと抜け駆けした件についての説教だ!」

 

 

「おい待てよ今はそんな事してる場合じゃないだろう!結社の幹部とっ捕まえるチャンスじゃん!」

 

 

カリオストロの件もあるから奏者達に幹部がやられるのは色々と不味いのである…ナツキが情報を集めているが妨害はできない

 

 

「ハルト、その件なら奏者達が対処したよ」

 

 

「マジか」

 

 

 

「だから時間があるので説教だ」

 

 

「……京都デート」

 

 

「そ、そんな事でオレが買収出来るとで「旅館を抑えて1日ずつデート」と思ったがそれなら良いだろうお前達」

 

 

「そうだね」「あぁ」「うんうん」

 

 

よし乗り切ったと安堵したその時!

 

 

 

「ウォズよ赤福とやらは何処じゃ!」

 

 

その声で錫音の顔が険しくなった、まさか

 

 

「我が魔王、赤福はお伊勢名物ですよ」

 

 

「何と!知らなかったな!!では木刀を買って行こうカレラが千冬と模擬戦して最近へし折ったらしいからな新しいのを買おう」

 

 

「恐らくカレラ嬢と千冬嬢の戦い耐える木刀となると…この世界にはないのでは?」

 

 

「ならグルメ界にでも行くかの…久しぶりに次狼さんと一杯やりたいしな」

 

 

 

その声に目線を向けると老ハルトがウォズとお土産買っていた、いや待てジジィ

 

 

「何してんの!?」

 

 

「おぉ若い俺よ、もう終わったのか早いのぉ」

 

「いやいやクジョー達は俺に任せて先へ行けとか言ってたのに何で土産物色してんの!?」

 

 

「簡単じゃよ追い払い終わったから今は妻達の怒りを抑えるためにお土産が必要なのじゃ」

 

 

「は?何言ってんの?」

 

 

「実は奥方様達に内緒で来てたのがバレてるのでお土産を買っているのです」

 

 

「買わねば太陽まで打ち上げられるのでな!不死になっとるから俺にフィナーレはないのだよ」

 

 

「………なんかごめん」

 

 

「おい……錫音堪えろ」

 

 

「大丈夫だよキャロル、私は冷静だから」

 

 

「では聞こう、今ハルトが居なかったらどうしてる」

 

 

「こいつにヘルニアになる魔法をかける」

 

 

「何で恐ろしい魔法作ってんの!?」

 

 

「冷静だなピンポイントに悪意のある魔法を使うとは流石だ錫音」

 

 

「冷静な分、かけられている悪意が凄いと思うなぁ…」

 

 

「これはハルトが前に話してた全身こむら返りの魔法を参考に編み出したんだよ」

 

 

「発想の原因俺か!?」

 

 

「恐怖とは正しく過去からやってくるのぉ」

 

 

しかし千冬と束は誰こいつ?と言う顔をしていた

 

 

「ねぇハルくん、このジジィ誰?ハルくんのお爺ちゃん?」

 

 

「束、言葉を選べ本当なら失礼だぞ…申し訳ない友人が失礼した………ん?」

 

 

千冬は少し冷静になって考えてみた、さっきウォズは何と言った?我が魔王と?……彼がそう言う人はハルトだけだ……まさか!

 

 

「お前…未来のハルトなのか?」

 

 

「ははは!そうだよ千冬、気づいてくれて嬉しいよ」

 

 

「えぇ!このジジィが未来のハルくん!?…なんか冴えないね!!」

 

 

「よく言われるよ束」

 

 

「束、その言葉は今の俺にもダメージ入る」

 

 

「ま、マジで災厄の魔王なんだ…今の俺にはただのお爺ちゃんにしか見えない」

 

 

「僕もですナツキさん」

 

 

老ハルトは2人を視野に収めると

 

 

「ほぉこりゃ懐かしいな自称タイムリーパーとエルフナインか」

 

 

「未来でも俺ってそう呼ばれてるのか……な、なぁそっちの俺はどんな感じなんだ?」

 

 

「幸せにしとるよ、この間は姪っ子を抱っこさせて貰ったからな」

 

 

「姪…ってまさか!」

 

 

「/////」

 

 

赤面してる2人を見て悪い笑みを浮かべたのをハルトとウォズは見逃さなかった

 

 

「まぁ、この未来につけるかはお主の頑張り次第じゃよ…ん?そう言えばナツキよ颶風の姉妹はおらんのか?」

 

 

「は?」「え?」

 

 

「何じゃ、エルフナインとあの姉妹を嫁にしといて伴ってないのか…まったく家族サービスは大事じゃよ除け者は悪いことだ」

 

 

「い、いや待て一体何の「ナツキさん」は、はい!」

 

 

暗黒微笑を浮かべるエルフナインにナツキの両足は笑っていた、そりゃもう爆笑である

 

 

「姉妹でお嫁さんってどう言う事か教えて貰えますか?まさかハルトさんみたいに増やしたんですか!!」

 

 

「え、エルフナインさん…待ってくれ!俺にも一体どう言う意味なのか…」

 

 

「おぉ、そうだったな若い俺が二亜にも会ってないなら知らんでも当然か…おい忘れろ」

 

 

「その前に説明責任を果たせぇ!!」

 

 

「ナツキさん!ドロイドの上に正座です!!」

 

 

「ふ、不幸ダァーー!」

 

 

「つー事は俺は何処かで碌でもない事に首を突っ込んだのか」

 

 

「それはどうかな?はてさて……しかし彼奴は揶揄い甲斐があるなぁ愉快愉快」

 

 

「一応聞くけど災厄の魔王って人の修羅場作るからとかじゃないよな?」

 

 

「安心せい、きちんと暴れた結果ついた名前じゃ」

 

 

「まったく安心出来ねぇよ…」

 

 

凹んでると錫音は思い出したように

 

 

「そう言えばキャロル、このジジィがハルトって知ってるようだけど?」

 

 

「あぁ前に、このバカが未来で沢山の現地妻を作ると話した現場にいたからな」

 

 

 

「ははは、そうじゃったな…所で千冬よサタンサーベルは大事にしてくれとるかの?」

 

 

「やはりアレは…未来からの贈り物か良い切れ味の剣だな」

 

 

「うむ気に入ってくれたなら嬉しいよ」

 

 

やはりこのジジィがサタンサーベル送ってたか…待てよ

 

 

「そういやアレ何処で手に入れた、まさかと思うが創世王やシャドームーンから奪ったとか言わねえよな」

 

 

「安心してくれ流石の俺もレジェンドライダーにそんな恐れ多い真似は出来んよ…アナザーライダーの王になったとは言えども仮面ライダーを愛する心までは無くしておらんさ」

 

 

「良かった…もしシャドームーンから奪ったとか言ったらどうしようかと思ったよ」

 

 

「奪うなどとんでもない、アレは親友のビルゲニアに貰った」

 

 

「おい待てジジィ、あの鉄面皮と友達って嘘だろ」

 

 

「ははは…俺の親友を愚弄するのは例え過去の俺でも許さんぞ!」

 

 

「つか何であのビルゲニアと親友なんだよ!創世王なれなくて暴れた危険な奴じゃん!」

 

 

「何、大雑把に言えば現代日本で怪人差別に悩む怪人の為に創世王を拉致して怪人達に差別のない居場所を作ったら感動されて忠誠を誓われた…そしたら何やかんやでビルゲニアと意気投合した」

 

 

『こ、このジジィ…あのやばい世界でとんでもねぇ事しやがった!!』

 

 

『マジかハルト!』

 

 

とアナザーW達は驚いているが

 

 

「それ、どこの世界線であった創世王継承戦?…それと待て拉致したとか言わなかった?」

 

 

俺には全然分からない話である

 

 

「まぁビルゲニアの説得のお陰でダロム、バラオム、ビジュムも仲間になってくれて助かっておるよ」

 

 

これには流石のナツキもツッコミをする

 

 

「ちょっと待てーーー!」

 

 

「ゴルゴム三神官まで仲間に引き入れてんじゃねぇか!何なの未来の逢魔ってゴルゴムだったりする!?」

 

 

「いや俺は護流五無を乗っ取りしておらんよ?彼等に怪人行政自治特区を作り共存しておるのだ」

 

 

「嘘つけぇ!いやその前に…」

 

 

 

「「何があった未来!!」」

 

 

「まぁこれは俺の時間軸の話だ、お前の時間軸でそうなるかは分からない」

 

 

「だ、だよな…だって俺あのゴルゴム幹部と友達とか部下とかイメージ出来ないもん」

 

 

「そうじゃ貴様は貴様の道を進むと良い」

 

 

「何か凄い良い話をしているけど、この人さ未来の束さん達にお詫びのお土産買ってるんだよね?」

 

 

「そうじゃな、まぁ話はこの辺にしておこう」

 

 

「おい待て最後にオレから質問だ」

 

 

「何だろうかキャロル」

 

 

「以前貴様から現地妻が増えると聞いていたが最終的に何人になる」

 

 

「あ、それ俺も気になる…つか増える前提なんだ…」

 

 

「当たり前だこの間きた未来の娘からの話で最低でも3人増えているのは分かっていたからな」

 

 

1人はアンティリーネで1人は二亜という女性だったかなと思ってるし周りの目が集まると老ハルトは一言

 

 

「………俺に質問をするな!!」

 

 

「いや教えろよ!」

 

 

「ぎ、逆ギレだと!」

 

 

「まったく…これだから最近の若いものは直ぐに答えを知りたがる、俺の若い頃には答えなんてなかったぞ…分からねば自分の手でそれでもダメなら親に友に仲間に愛する者に聞き、それでも分からずに困った時は……地球の本棚を使ったものだ」

 

 

 

「結局お前も最短ルートで答え探してんじゃねぇか!」

 

 

「待て辞めろ若い俺よ、アイアンクローは辞めろ!頭が割れる!!」

 

 

「いいぞハルト、やってしまえ!」

 

 

「錫音!何してる今直ぐ止めろ!」

 

 

「我が魔王、堪えてください!」

 

 

「……………けっ」

 

 

ハルトがアイアンクローを終えると

 

 

「こ、これは老人虐待じゃ!」

 

 

喚き散らす老いぼれに向かって一言

 

 

「人聞き悪い、未来の自分を殴ってるから自傷行為だ!」

 

 

「………何て横暴なのだ!!暴君め!」

 

 

「そりゃ俺は過去のお前だよ」

 

 

「何と!!」

 

 

「はぁ……我が魔王未来へ帰りますよ」

 

 

「うん、そうじゃな帰るとするか妻達よ…見るが良い俺の華麗な空中三回転半捻りからの土下座を!」

 

 

と言いながら未来に帰る姿を見て

 

 

「あぁなりたくないな」

 

ドン引きしてるハルトにキャロルが淡々と告げる

 

 

「ならこれ以上嫁を増やさん事だな」

 

 

「善処します」

 

 

「よろしい、では早速「その前に事態の確認だ遊べるかはその後で」うむ」

 

 

「コマンダー」

 

 

『陛下、ご無事でしたか今大量のブリキ野郎が奥方様と陛下のいた場所に展開されたのですが一瞬で消えましたが一体何が…』

 

 

「知ってるよ、残骸の回収を頼むそれと現状は」

 

 

『京都はネオタイムジャッカーが担当していたようです、プレラーティと奏者の追跡劇を知られたくない、つまり陽動でしたな』

 

 

「そうか…俺達は釣られちゃった訳か」

 

 

『カリオストロが瀕死のプレラーティを回収し現在、バクタタンク(フリーザの使う再生カプセル的な奴)に入れています』

 

 

「了解…だが京都の地脈から出る神の力を連中が使う可能性もある、ここに暫く逗留して様子を見る事にする」

 

 

『ははは!そう仰らずに婚前旅行に行くと言えばいいのに』

 

 

「……頼むハウンド、緊急事態は連絡してくれ」

 

『はい、ハウンドアウト』

 

 

通信が切れたので丁度戻ってきたウォズに指示を出すと

 

 

「んじゃ約束通りデートな」

 

 

 

まさかこの時にしたデートが後の世界で頼りになるとはハルトは知るよしもなかった

 

 

 

 

 

その夜

 

 

「束さんの歌を聞けーー!」

 

 

「高くつくぞオレの歌は!」

 

 

と天災2人が騒いでいる中

 

 

「ふぅ……つーか宴会場貸し切ったけど騒ぎすぎだろ節度あるのは千冬と錫音だけか「あのー此処からここまで!」「この店で一番高い日本酒を頼む」自重してない…だと!」

 

 

 

 

ハルトは呆れながらも楽しいと酒を煽るが

 

 

「やっぱり酔えない…これが状態異常耐性か」

 

 

酔えないと知るが

 

 

「まぁ酔っ払って醜態晒すよりマシか」

 

以前、泥酔してキャロル達にベタベタ甘えた事を思い出して顔を赤くする…いやはや恥ずかしい事で

 

 

『あのハルトは傑作だったな』

 

 

「っせぇ……んで、お前は混ざらないのかアンティリーネ」

 

 

「旦那様が離れてる場所で呑んでるからよ」

 

 

「そっか…」

 

 

ふと思ったことがあるので尋ねてみる

 

 

「なぁアンティリーネのさ親ってどんな人なんだ?」

 

 

「最低のクズね」

 

 

「お、おう……」

 

 

即答で返ってきたので思わず引いてしまう

 

 

「そのさ…俺ってよくよく考えたらアンティリーネの事知らない所が沢山でさ…」

 

 

「あらどうしたのかしら旦那様?」

 

 

「これを機会にお互いをよく知ろうと思いまして」

 

 

「ふーん、じゃあ大雑把に話すとねー

 

 

それはハルトの想定より何十倍も重い生まれだった

 

彼女の父親はエルフの国の王様で、何故か強い自分の子供を作る事に執着していた…んである時 何を思ったかスレイン法国最強の女性に手を出し妊娠、産ませた…だからか母親は国に帰った後、産んだ自分を毛嫌いしていたと言う

 

 

そして国ではその異質さから軟禁されておりずっと退屈だった

 

 

「なまじ強かったから、出世して調子に乗ってる奴に身の程を教える仕事をしていたわ」

 

 

「なんて恐ろしい仕事をしてんだ…」

 

 

うちの国ならウルティマ辺りが喜びそうな仕事だなと思う…いやカレラの場合は嫌味なしでやりそうだな

 

「そんな日を過ごしてのだけど、あの日散歩してたら旦那様に会って負けて今に至るって訳よ」

 

 

 

 

最後まで聞いたハルトは

 

 

「取り敢えず…そのエルフの国は滅ぼそうか」

 

 

『ほぉハルトにしては珍しい発言だな』

 

 

「流石に今の話聞いて心中穏やかじゃないよね」

 

 

満面の笑みで物騒な事を言う…アンティリーネはクスクス笑う

 

 

「えぇ、機会があれば是非」

 

 

「んじゃ約束な」

 

 

「えぇ…そう言えば私も旦那様の事もよく知らないわね強い王様と言うことしかわからないわ」

 

 

その言葉に先程まで飲んでいた4人も思わず

 

 

「アンちゃん、それで良くハルくんと一緒に来たね」

 

 

「ノリと勢いとは恐ろしいな」

 

 

「しかも彼女の話的にさ…駆け落ちてるよね何か少し複雑」

 

 

「それで旦那様は私をどうするのかしら?」

 

 

「変わらねぇよ俺の妻なら全力で守るさ」

 

 

「……そう」

 

 

「だから愛してるし愛されたいならいつでも言ってくれ俺みたいな重い愛で良ければな」

 

 

「なら愛してくれるかしら?」

 

 

「おう」

 

 

「「「「直球だ(ね)!!」」」」

 

 

ーーーー

 

 

そして彼女達との婚前旅行も終わりを迎えたハルトは新拠点にある医務室にやってきた、そこには目当ての人物がいたので挨拶する

 

 

「よぉ、プレラーティ元気か?」

 

 

病人服を着ているが傷ひとつなく治っている彼女は不思議そうな顔で

 

 

「あぁ…しかしどんな技術なワケだ?瀕死の重症だったのに」

 

 

「バクタって体の回復を促す医薬品、そのバクタで浸ったバクタタンクに放り込んだのよ通常の医療より回復速度は倍ってね何なら骨折とかの治療にも持ってこいの逸品よ」

 

 

「ほぉ…逢魔の医療は発展しているのだな」

 

 

「因みに純粋バクタタンクや同盟国産の完全回復薬は逢魔でも俺や幹部格じゃないと使えないダメだな」

 

 

「な、何だと!」

 

 

「具体的に一回の使用料がこんな感じ」

 

 

とハルトが電卓で見せた数字にプレラーティは目を見張った

 

 

「ぼったくりなワケだ!」

 

 

具体的には高級外車が新車で買える金額である

 

 

「んな訳あるか異世界の最先端医療技術だぞ取引して割り引いてこれだわ!」

 

 

「なん……だと……」

 

 

と話していると

 

 

「まぁまぁ今は取り敢えず…プレラーティあんた何で追いかけ回されたのよ?」

 

 

「それは……」

 

 

要点をまとめるとアダムがサンジェルマンを犠牲にし、己の野心のために動く計画の一部始終を聞いたからだという

 

 

「というワケだな…そして死んだと思った奴と敵に助けられたワケだ」

 

 

「嫌味言える元気あるなら治療費を一般金額で請求してやろうか?まぁ内容はカリオストロの話と概ね同じか」

 

 

「でしょでしょ!」

 

 

「それより…何故此処にいるカリオストロ?」

 

 

「簡単に言えば、貴女と同じ計画を聞いちゃってね、それなら逢魔に亡命した方が安全と思って取引したのよ」

 

 

「な、何だと!サンジェルマンを見捨てる気か!?」

 

 

「違うよサンジェルマンもお前も合わせた3人の亡命だから聞き届けたんだよ」

 

 

「見返りを聞きたいワケだ、お前が慈善事業で受けるワケないだろう」

 

 

「ひでぇな、あの時ポータルの座標変換してくれた借りを返しただけだよ…まぁこれは本音の一部かな」

 

 

「残りは?」

 

 

「ヘッドハンティングだよ、クーデターの実行犯と逢魔に出向してる連中の面倒を見て欲しい…まぁ国的な言い方をするなら研究開発部門を立ち上げたいから代表やってって感じだな」

 

 

元々、クーデターした逢魔出向組の処分には頭を抱えていたので彼らを管理してくれるなら助かるし、彼等の影響力にも関係してくるからな

 

 

 

「それ幹部待遇って事!?」

 

 

「まぁな優秀なの知ってるし相応のポストがないとな」

 

 

「本音は?」

 

 

「キャロル達とイチャイチャしたいから働け」

 

 

「「色々と台無しよ(なワケだ)!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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