無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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狂三キラー後編

 

 

 

前回のあらすじ

 

無事に帰還したハルト達は宴会をしていた!

 

 

「あれ!この間のやり取りとか話す所あるでしょ!」

 

 

「まぁそれはそれ」

 

 

 

宴会の翌日

 

ピースメーカーの艦内にて

 

 

「……………」

 

 

「「「「……………」」」」

 

 

正座しているハルトとそれを見下ろすキャロル達がいた 何人かのトルーパーがすれ違ったが

 

 

「おい、アレ…陛下助けなくて良いのか?や

 

「あぁお前、新入りか気にすんなよいつもの光景だ直ぐに慣れる」

 

「慣れるのか?あぁ…奥方様達も大変だなぁ」

 

と誰も助けてくれない

 

 

 

「さてハルト、昨日の話であの2人が精霊と聞いた、二亜に関しては研究所まで殴り込み助けたと」

 

 

「まぁなオーマジオウの依頼だったし…いや皆んなには迷惑かけてると思ってるよ」

 

 

「その辺は今更だな」

 

 

「あはは…」

 

 

「そう言うオレ達もお前の我儘にはだいぶ助けられてはいるからとやかくは言わんさ」

 

 

「キャロル!ありがとう!!」

 

 

「だがそれはそれだ…もう少し正座しろぉ!」

 

 

「何でだああああ!そこは寛大な心で許してくれるとかじゃないの!?」

 

 

「無自覚に現地妻を増やそうとする性根をたたき直してやる!!」

 

 

「理不尽!?いつ俺が何処で作った!」

 

 

「この間の宴会で2人確認!あと何人かまだ増えるだろうが!」

 

 

「んな事あるわけないだろう!?」

 

 

後で聞いたが士道君はトリプルデートをやり遂げたらしい……何て凄い子なのだろう

 

 

 

しかし翌日 事件が起こった

 

 

その時 ハルトはピースメーカー艦内で仕事をしていたのだが

 

 

「キヒヒ、お久しぶりですわね魔王さん」

 

 

「あ、この間の精霊」

 

 

「えぇ第二の精霊に会いに来ましたの」

 

 

「あ、そうそうちょっと待ってな……二亜〜艦長室に来てね〜」

 

 

と艦内放送で呼びかけると

 

 

「私、参上!ってハルきちが知らない女の子と一緒にいる!これは…ちふゆんに報告だぁ!ちふゆん!ハルきちがまた懲りずに女の子を囲ってラァい!」

 

 

「待てえええ!彼女は違う!!二亜のお客さんだ!」

 

 

「え?私の?」

 

 

「そう!本来は逢魔で会わせる予定だったのにお前が二日酔いで寝込んでたから日取りを変えて貰ったの!な、なんて恐ろしい事をやろうとしてんだ」

 

 

「あ、そゆこと……よし分かったよえーと…ゴスロリドレスさん「時崎狂三ですわ」くるみんねハルきちの頼みだから協力するけど何が知りたいの?」

 

 

「それは……失礼ハルトさんは退室頂けますか?」

 

 

「ん、まぁそう言う話だしな」

 

 

「え!ちょっ!ハルきちは私を見捨てるの!」

 

 

「人聞きの悪い事言うな安心しろ二亜、彼女はお前に危害を加える気はないとさ」

 

 

「いやいや初対面の人にそう言われても私信じられないよ!」

 

 

「ご安心なさいな私は約束を守るのは信条ですのよ」

 

 

「お、おう……うーん大丈夫なのかな?」

 

 

「んじゃ二亜。後でなぁ〜」

 

 

と執務室の外に出たと同時にコムリンクに通話が入る、この波長は緊急の通信か!

 

 

「何だ」

 

 

『大変です陛下、時崎狂三が五河士道の学校で大規模な攻勢を仕掛けました!』

 

 

「はぁ!い、いやちょっ、狂三なら今あの部屋に……っ!まさか!」

 

 

これ…

 

 

【分身すれば良くない?】

 

 

前回、フラグ立ってやがった!!くそッ!

 

 

『してやられたな』

 

 

『分身が二亜に話を聞くのに並行して本体が士道を狙ったのか…典型的な陽動だナ』

 

 

『あ、アナザーWがまともな事言ってる!』

 

 

『お前等!近々大型のサイクロンがくるぞ!備えんだぁ!』

 

 

『失礼ダナ、お前等!ハルト!何かやってやれ!具体的には普段俺がされてるような事を!』

 

 

 

「日頃の行いだろ?『ハルト!?』そんな事より『そんな事!?』っさいよアナザーW!ハウンド!直ぐに執務室のフロアの隔壁を閉じて包囲!あの子の態度なら二亜には手を出さないが俺達がどうなるか分からん!最悪退艦も許す犠牲者は極力出すな!」

 

 

『イェッサー!』

 

 

「ウォズ!」

 

 

「はっ!」

 

 

「少年君を助けに行く!俺を学校近くまで飛ばしてくれ!」

 

 

「はっ!」

 

 

そしてウォズのマフラーワープで近くまで移動するのであった

 

 

 

 

しかしハルトにも誤算があった

 

 

ハルトは当初 二亜に調べ物をさせているのが分身、士道を襲っているのが本体と呼んでいたが それは逆なのである

 

 

 

「キヒヒ…あらあら思ってたより単純なのですわね」

 

 

「ん?誰が単純?」

 

 

「失礼しましたわ独り言ですの、では本題から調べて欲しいのは………

 

 

「随分と変わったものが知りたいんだね」

 

 

「えぇ私にはとても重要な情報ですのよ」

 

 

「分かったよ囁告篇帙、さぁ検索を始めよう」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

その頃 士道の通う学校は時崎狂三が展開する時間(寿命)を吸い尽くす結界 時喰みの城によって生徒全員が昏睡し士道も狂三に襲われ大ピンチなのである

 

 

『俺の決め台詞が二亜に取られた気がするゼ!』

 

 

「何言ってんの?……よし!ウォズはここで待機して俺とピースメーカーの通信を中継しろ妨害電波が出てる可能性もある、通信はアナザーウォッチを介して行うぞ!」

 

 

『相棒、俺達にそんな便利機能はないぞ?』

 

 

「違うよ!アナザーライダー を通じて会話するんだ!」

 

 

『なるほど!』

 

 

「し、しかし我が魔王単身で向かうのは!」

 

 

「いや、この結界的に俺1人の方が都合が良い」

 

 

「え?」

 

 

「だろ?アナザーW」

 

 

『あぁ!ハルトの読み通りコレは相手の時間に干渉する結界だ、つまり!時の王の加護を有しているハルトなら結界の影響を受けないで行動が可能ダゼ』

 

 

「な、何と!」

 

 

「まさか俺の死に設定と化していた時間耐性がこんな形で役立つとは」

 

 

『メタ発言はやめろ』

 

 

 

「つー訳だから言ってくる!周囲の警戒を怠るなよ!」

 

 

「はっ!」

 

 

 

そしてハルトは結界に入るが予想通り影響は無かった

 

 

「こりゃ不味いねぇ…」

 

 

耐性があるから分かる…かなりやばい勢いで時間が吸われているのだ、このペースでいけば

 

 

『あぁ最悪、死人が出るぞ』

 

 

「そうだね…アナザーウィザード、結界の発生源は見つけられそう?」

 

 

『あぁ…見つけたぜ屋上にいる』

 

 

「よしテレポートで行くぞ最短で行く」

 

 

『いや無理みたいだな』

 

 

「……みたいだね」

 

 

すると結界の中から

 

 

「きひひ」  

 

        「申し訳ありませんが」

 

   「ここから先は」

 

 

「行かせませんことよ」   

 

         「魔王さん」

 

 

 

先程まで会った時崎狂三の分身?が立ち塞がったのである

 

 

 

「これが手品のタネかよ」

 

 

『あぁ、どうする』

 

 

「んなの正面突破しかないだろうよ!」

 

 

『そうだナ!……おいハルト!』

 

 

「ん?」

 

 

『新しいアナザーライダー が来てくれたぞ!』

 

 

「この状況でグッドタイミング!どんな奴だ!」

 

 

『アナザーサーベラ、私に任せなさい』

 

 

「お、おおおお!た、確かに!!」

 

 

そう思いハルトはアナザーウォッチを押した

 

 

その姿はまるで手足や羽を裂かれた昆虫や人間の放った外来種による交雑が進んでいるようにも見える

 

 

 

あるべき姿を失った煙の騎士

 

 

アナザーサーベラ

 

 

そしてアナザーサーベラの右手には細身のレイピア 煙の聖剣 煙叡剣狼煙が握られていた

 

 

「よし突っ切るよ!」

 

 

「させるとお思いですか!!」

 

 

「またねぇ〜」

 

『狼煙霧虫!』

 

 

するとアナザーサーベラの体は煙となり、分身狂三をすり抜けながら一直線に士道の元へと向かうのであった

 

 

 

その頃 士道はと言うと実妹?の崇宮真那が狂三を倒そうと動いたが二亜から情報を引き出した本体が介入し 天使 刻々帝(ザフギエル)を起動し欠損した片腕を修復、そして時間加速による移動と時間停止により真那を撃ち倒したのである

 

 

「さてさてさーて!残りは貴方だけですわぁ士道さん!!」

 

 

そして彼女の銃口が士道に向けて放たれようとした その時!

 

 

『煙幕幻想斬!』

 

 

「せいやぁーー!」

 

 

「っ!」

 

その斬撃は士道を拘束していた分身体を両断し本体にも間合いを作らせる事に成功したのであった

 

「大丈夫かい少年君?」

 

変身解除したハルトはヘラヘラ笑って現れたのである

 

「ハルトさん!!」

 

 

「いやぁやっぱり便利だなぁ…じゃないか」

 

 

ハルトは目を細めて狂三を睨みつけるも彼女はやれやれと身振りをする

 

 

「あらあら少し遊びが過ぎましたわね」

 

 

「別に俺としては少年君が食べられようと、どーでも良い「え!いやちょっ!」けど俺の国に空間震を落とし続ける精霊を封印して貰うまでは死んでしまうと困るんだよな〜」

 

 

「成る程、それが貴方の目的ですの?」

 

 

「おう、だから少年君を食べようとする君の邪魔をさせて貰う」

 

 

「それは残念ですわね、まぁ良いでしょうでは…刻々帝 七の弾(ザイン)」

 

 

その手にある古式短銃から弾丸が放たれるが

 

 

「何これ?」

 

 

雑に振り払うように呼び出した無銘剣で払う

 

 

「ハルトさん!ダメだ!それは!!」

 

 

「キヒヒヒ…もう手遅れですわぁ、その弾丸を受ければ誰であろうと例外なく…あら?」

 

 

そこには時間停止していないハルトがいた

 

 

「ん?今の何?」

 

 

「な、何で止まってないのですの!!」

 

 

「止まる?……あぁ成る程な君の力は時間に関したものって事か…それなら俺との相性は最悪だ」

 

 

ハルトはアナザージオウⅡに変身するとツインギレードを呼び出して構える

 

 

「俺に対して時間への攻撃は通らないから」

 

 

「は?」「何ですのそれ?」

 

 

「んー時の王の加護?」

 

 

「ふざけないで下さいまし!ハッタリですわ!!私達!」

 

 

と影から大量に出てきた分身体を見てアナザージオウⅡは

 

 

「ハッタリじゃないんだけどなぁ…おいでませぇい!」

 

と地面に目掛けてプロトスパイダースタンプを押し込むと現れたアナザーデモンズトルーパーが狂三分身体と戦闘を開始乱戦となるのを見て

 

 

「あらあら……これはこれは」

 

 

「今すぐ逃げるってんなら俺は追わないけどどうする?」

 

 

「え?ハルトさん!」

 

 

「考えてみろ少年君、現状で戦える俺が追跡に出たら君の身が危ないぜ?」

 

 

「…………」

 

 

「でしたら、これはどうですの!」

 

と狂三が手を上げると同時に起こったのは

 

 

 

「空間震警報!?」

 

 

 

「つー事はまた精霊が出たのか?」

 

 

「違いましてよぉ、私は自由に好きな場所へ空間震を発生させる事が出来ましてよぉ!」

 

 

勝ちを確信したのか大笑いする彼女であったが

 

 

 

「………………は?」

 

 

『おいハルト、落ちつー

 

 

アナザーディケイドの静止を聞く前にハルトは走り出して飛び蹴りを狂三に叩き込んだ

 

 

 

 

 

「死ね」

 

 

「っ!」

 

 

慌てて銃で受け止める狂三であったがハルトは瞳の色から光が消えていた

 

 

「……あらあら私、何かしまして?」

 

 

 

 

「何か?じゃねぇよ……そうか、テメェか…テメェが俺の国に空間震を落とした精霊かあああ!」

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

『おい待てハルト、落ち着け!!』

 

 

『おいおい!ハルトの奴、怒り狂ってンゾ!』

 

 

『見りゃ分かる!どうすんだよ!』

 

 

「テメェ等黙ってろ!こいつだけは許さねぇ!!」

 

 

ハルトが激情に駆られて現れたウォッチを起動した それは禁忌を犯した原初の竜

 

 

『セイバー…プリミティブドラゴン』

 

 

久しぶりのアナザーセイバープリミティブドラゴンへの変身、咆哮と共に建物のガラスは全て割れ地響きが空気までも震わせた

 

 

 

「あらあら…これではまるで獣ですわね」

 

 

銃を構え直す狂三だったが士道は通信機から入る逃げての指示も聞かないで

 

 

 

「あの剣……」

 

 

アナザーセイバーの持つ聖剣 火炎剣烈火に見入っていたのである、そして

 

 

「きゃあ!」

 

 

狂三が尻もちをつき、アナザーセイバーが聖剣を振り抜いて首を切ろうとしていた、その時

 

 

 

「やめろおおおおおお!」

 

 

士道は全速力で走り出してアナザーセイバーの前に立ち塞がったが、その手は止まらない凶刃が彼に迫ろうとした その時!

 

 

 

 

「「っ!」」

 

 

士道とアナザーセイバーの間に巨大な火柱が起こり 2人に間合いを作る

 

 

 

「……………え?」

 

 

士道の手にはハルトの持っているものと全く同じ 火炎剣烈火が現れたのであった、そして腰には聖剣ソードライバーが収まっている

 

 

「これは………っ!そ、そうだ…俺が……俺が決めるんだ!ハルトさんに狂三は殺させはしない!!」

 

 

そしてポケットに入っていたライドブックを取り出し開いた

 

 

『ブレイブドラゴン!』

 

 

『かつて、全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた』

 

 

 

そして本を閉じ、神獣のスロットへライドブックを装填した

 

 

待機音と共に士道は火炎剣烈火を手に取り一息吸う、そしてハルトが嬉々として語っていた英雄達と同じ言葉を紡ぎ出す

 

 

「変身!!」

 

 

そして士道は剣を抜刀しX字に振り抜いた

 

 

『烈火抜刀!!ブレイブドラゴン!!烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!』

 

 

 

燃え盛る刀身の聖剣 そして現れたのは赤い装甲に左肩に竜が載っている

 

 

物語の結末を決め、新たな物語を紡ぐ優しき烈火の剣士

 

 

 

「士道……さん?」

 

 

「安心しろ狂三、俺が守る」

 

 

「…………」

 

 

「その姿は……嘘だろ……っ!」

 

 

「この物語の結末は俺が決める!!」

 

 

 

仮面ライダーセイバー 生誕!

 

 

 

「お前が……選ばれたってのかよ…その聖剣……火炎剣烈火にぃ!」

 

 

『アナザー…必殺読破!抜刀!』

 

「ああああああ!!」

 

『アナザー…グラップ必殺切り!!』

 

 

 

「避けてくださいまし!あの技を受けたら士道さんだって!」

 

 

「大丈夫だから見てて」

 

 

アナザーセイバーは激情に任せて必殺技を発動したのを見てセイバーも負けじと聖剣をドライバーに納め、トリガーを押す

 

 

『必殺読破!烈火抜刀!!』

 

「火竜一閃!!」

 

『ドラゴン一冊切り!ファイヤー!』

 

 

 

「「はああああああ!!」」

 

 

両者の一撃が学園の屋上で大きな火柱となり燃え上がったのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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