無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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説明と始まりと

 

 

前回のあらすじ

 

黒ハルトの力により分裂したハルト

 

それぞれが力、知恵、センス、そして意味不明なハルトになった

 

そして逢魔へと帰還したのだが

 

 

 

「力のハルトの被害が大きい!」

 

それは先日の騒動の報告であった

 

 

「寧ろアレが魔王としてのハルト様なら妥当な力ではありますがね」

 

 

「今までがよく自制できてた」

 

 

ハウンドと銀狼の言は以外と的を得ていたのだが

 

 

「ですが被害が大きくなるのは歓迎しませんので…我が魔王を元に戻したいと思います」

 

 

 

ウォズの言葉に皆の視線が集まる

 

 

「戻し方が分かったのかウォズ!?」

 

 

キャロルの驚きにウォズは仮説を話す

 

 

「可能性としてはですがね、電王のクライマックスフォームやアナザートリニティの力を参考に考えました…つまり我が魔王の心を一つにすれば恐らく元に戻るのではないかと」

 

 

 

分裂したなら合体させる 単純だが正統と見える解決策に周りも頷く

 

 

「だがどうやってハルトの心を一つにする個性豊かな分、自我もかなり強いぞ」

 

 

「同じハルくんでも元に戻るかどうか」

 

 

「その辺りも考えてあります、私にお任せを」

 

 

ウォズはそう言うとテレビと椅子を用意してハルト4人を集めた

 

 

「何をするつもりですかウォズ?」

 

 

「ヤハ!こんな狭い空間にいるより、アゲーラやカレラと組み手をする方が有意義ー!」

 

 

「まったく…僕のクリエイティブな時間を邪魔したんだ、相応の理由があってだろうねウォズ!」

 

 

 

「………………南南西から信号が来てる」

 

 

 

 

「静かに…これなら絶対に我が魔王の心を一つに出来ると信じております」

 

 

とウォズがテレビの映像をつけるとOPのイントロが流れた瞬間 四人のハルトは正座して釘付けになった

 

 

その番組とは ハルトにとっての原点

 

 

仮面ライダークウガであった

 

 

一糸乱れぬ動きと抜けてる謎ハルトでさえ番組が始まると同時にクロックアップもかくやの速度で移動した

 

全員釘付けであるのを見て

 

 

「やはり私の予想に間違いはなかった!」

 

 

「最早魔王ちゃんの魂レベルで刷り込まれてるねライダー愛」

 

 

「分裂しても憧れは変わらぬか」

 

 

「それよりも鎧武に頼んで戻してもらいましょうよ」

 

 

「妾もそう考えたが森を探しても見つからんのだ」

 

 

と各々の意見を言うがハルト達はクウガを視聴するも元に戻る兆しがない

 

 

「何故だ?」

 

 

「そこまでは…何故?」

 

 

カゲンとウォズの疑問にキャロル達は何か察したようで

 

 

「そう言う事か、おいハルト」

 

 

「「「「何?」」」」

 

 

「お前の一番好きなフォームは何だ?」

 

 

「そりゃ…」

 

 

「「「「マイティ/ドラゴン/タイタン/ペガサスだけど………は?」」」

 

 

因みに好みは謎ハルトがマイティ、センスがドラゴン、力がタイタン、知恵がペガサスである

 

 

「マイティが一番、変身の雰囲気最高」

 

 

「分かってないなぁドラゴンのスマートさが良いんじゃないですか」

 

 

「やれやれこれだから素人はペガサスを使った探知やゴウラムの狙撃など見せ場が多いのはペガサスですよ?」

 

 

「お前たちは何も分かってないな!タイタンの相手の攻撃に怯まずに向かう姿が一番カッコ良いだろう!!」

 

 

「「「「………」」」」

 

 

 

「あの我が魔王?」

 

 

「「「「表に出ろぉ!!」」」」

 

 

と同じハルトで醜い殴り合いへと移行したのであった 

 

 

「うわぁ…見事に好みがバラけたね」

 

 

「成る程、四分割されたから本来全てを愛するハルトの好みまで四分割されたか」

 

 

「それ何気に面倒だねぇ〜推しの解釈違いは尾を引くよ」

 

 

「二亜が言うと説得力が違うわね」

 

 

「なっつん、それ褒めてる?」

 

 

「はぁ……千冬嬢、お願いいたします」

 

 

「うむ」

 

 

 

ゴン!!x4

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

 

「さてウォズ、どうする?」

 

 

「二亜嬢の力で調べられませんか?」

 

 

「うんうん無理、流石の囁告篇帙でも限度があるよ」

 

 

二亜でもダメか…あ

 

 

「そう言えばアナザーライダーってどうなってるの?」

 

 

その問いに知恵のハルトが答えた

 

 

「変身は可能ですが私達が四分割された影響で長時間アナザーライダーになる事が出来ません」

 

 

「どう言うこと?」

 

 

「敵の力で器まで分割されたと言うことですね」

 

 

「それと俺達にそれぞれを王だと認めるアナザーライダーがついている形だな」

 

 

「まさにハルト戦国時代だな」

 

 

「どのハルトが本体かって?なんつーか耶倶矢と夕弦と似たようなことしてんな」

 

 

知恵の分析に拍手が響く、誰でもない音に全員が武器を持ち構えると

 

 

「やぁ」

 

 

現れたのは白スーツの男 火野カグ槌(仮)であった、彼はわざとらしくヴィジョンドライバーと変身用のカードを見せると見覚えのあるナツキが動いた

 

 

「アンタ…確か……」

 

 

「久し振りかなアナザータイクーン」

 

 

「その声…やっぱあん時の白いライダー!」

 

 

「そっ、初対面の人もいるから改めて、魔王軍とその魔王の伴侶達よ僕は火野カグ槌、またの名を仮面ライダーゲイザーだ」

 

 

「ゲイザー……っ!まさか貴様が!」

 

 

「その通りさ織斑千冬、君にサソードヤイバーを送ったのは、この僕さ」

 

 

「いや今は常葉千冬だが?」

 

 

「ま、まだ式は上げてないよちーちゃん!!」

 

 

「待て千冬!お前までボケに回ったらツッコミ役がいなくなって困る!!」

 

 

「そうだよ!まだ新米の二亜にこのツッコミを捌けるだけの力量はないよ!!」

 

 

「さりげなく自分の仕事を人に投げてるわね錫音」

 

 

「まぁ仕方ないよね」

 

 

「良くない!!」

 

 

 

「成る程、火野とやら貴方の目的は何でしょうか」

 

 

「黒い彼について説明してあげようと思ってね」

 

 

「彼を…何故です?」

 

 

「あいつはゲームって言ったけどルールを説明してないのはフェアじゃないからね」

 

 

と笑いながら近くの椅子に腰掛けた火野に全員の視線が集まる

 

 

「あれ何者なんだ?」

 

 

「あのハルトは並行同位体 つまりパラレルワールドのハルトだよ…まぁとんでもない分岐をしてるんだけどね」

 

 

「どんな分岐だ?」

 

 

 

「ハルトが君達だけじゃない、アナザーライダーにも怪人にも異能にも誰にも出会わずに孤独であの世界を生きていたハルトだよ」

 

 

 

つまり只管 あの世界で燻り続けている世界線のハルト

 

 

しかし

 

 

 

「ただ厄介な事に面倒な異能を持っていてね」

 

 

「異能?」

 

 

「アナザーライダーやこの間のハルト連中みたいに精神汚染耐性やらの能力か?」

 

 

 

「違うよ…そうだなぁ能力で説明するなら…そう、天与呪縛のフィジカルギフテッド」

 

 

 

天与呪縛 とある世界において存在する先天的なハンデを対価に巨大な異能を宿せるもの

 

しかし見返りに対して能力の当たり外れが凄まじいのもお約束なのだが

 

 

「あのハルトは異能も何もない世界で理不尽な身体能力を与えられたハルトなんだよ」

 

 

身に余る力を強引に背負わされた悲しき暴君

 

しかもタチの悪い事に本来なら力を向けるべき存在さえもいない身に余る力であった

 

 

「だからかな格闘家として有名になったんだけど」

 

 

「あ〜皆まで言わないで分かったから」

 

 

ナツキの問いにキャロルが答えた

 

 

「あの家族連中か」

 

 

「そっ、金蔓認識で金をせびりに行ったのが運の尽き」

 

 

聞けば、あの世界のハルトの家族は事業の失敗で多額の借金を背負ってる最中にハルトが格闘家として名を馳せている事を知ると金をせびりに行ったという

 

 

「殴り殺したのだな」

 

 

「違うんだよね〜関節技で無力化させた後に借金取りにトーマ含めた全員引き渡してベーリング海のカニ漁船に乗せたのさ…お陰で毎年新鮮なカニが食べれると笑ってたよ」

 

 

「以外と冷静だったし良い趣味してる!?」

 

 

「けど家族が良くない場所から借金して成功した息子にせびるなんてネタ、マスコミが食いつかないはずがなく世間体が悪くなって、ファンから惜しまれて引退…まぁ結果論だけど家族に人生を狂わさせたね、そんな時に知ったんだよ並行世界で暴れてる自分の存在を」

 

 

「やはりあの家族はろくでもないですね」

 

 

「ウォズ、御命令を陛下の家族と幽閉しているトーマですか殺傷モードのブラスターで蜂の巣にします証拠隠滅もお任せください」

 

 

「ハウンド待ちたまえ、時が来たら頼むよ」

 

 

「はっ!」

 

 

「話を戻すが、あの事件がキッカケになって黒ハルトは裏側世界で用心棒として働くことにしたんだよ」

 

 

この間のアバターハルカが引き起こしたとんでも事件 そして異世界連合ハルトレンジャーという ある人曰く 悪役版アベンジャーズのようなチームが集合した事件の事だろうが真逆の展開になった…やはりハルトの家族は厄ネタでしかない

 

 

 

「けど何で彼が」

 

 

「聞けば、バールクス…管理者ハルトはあの時はテンパって異能もない世界のハルトにもメッセージを送ったみたいなんだ」

 

 

「それで並行世界の存在を知ったと」

 

 

その言葉に首肯して話を続ける

 

 

「そして何の因果か世界を渡り、仮面ライダークロスギーツの力を手に入れた訳だ」

 

 

「クロスギーツ……ギーツの親戚か?」

 

 

「似て非なるもの、ハルト達にはネガライダーと言えば近いかもね」

 

 

「クロスギーツ…クロスギーツ……って何このライダー!世界を作り変える創世の力なんて宿してるんだけど!!」

 

 

二亜の情報に皆が驚く

 

 

「何!!つまりアナザーギーツも世界を作り変える創世の力とやらがあるのですか二亜!」

 

 

「知恵の我が魔王、注目するのはそこではありません!!それでそもそも何故ハルト様を襲うのだ?」

 

 

 

「それもクロスギーツの力が関係しているんだ、黒ハルトはクロスギーツに変身出来てもそれに宿る創世の力は使えないんだよ」

 

 

「意外だな」

 

 

「だから創世の力を使う為にライダーと怪人の歴史を背負う魔王のハルトを取り込む事でその力を使う為の器を手に入れるのが黒ハルトの狙いなのさ」

 

 

「「「「「っ!」」」」」

 

 

「えーと、どゆこと?」

 

 

「つまりだ、四人のハルトを取り込んで創世の力を使いこなす完全体になるという事だ」

 

 

「セルみたいな感じなんだ!!」

 

 

「成る程、創世の力で何を企んでいるかは知らないが私達の旦那(ハルト)を狙うなど断じて許せん!!」

 

 

「だけど何でハルくんを四分割にしたのさ?」

 

 

「それは体を慣らす為だろうね、いきなり100%の力は流石のフィジカルギフテッドでも不安があるみたいだ」

 

 

「だから完全に取り込みやすいように分けたのですね、ステーキを切り分けて食べるように」

 

 

「そう言う事だ、そして今回のゲーム内容はこれ」

 

 

ワールドフラッグゲーム

 

ルール

 

指定した期間内に

黒ハルトが4人を取り込んだら黒ハルトの勝ち 4人のハルトと原点足る魔王ハルトは黒ハルトに統合される

 

 

逆に魔王軍は1人でも守り切れれば勝ち

魔王ハルトの人格は統合される

 

 

縛り

 

殺傷厳禁

 

但し正当防衛は別とする

 

 

 

「って感じか」

 

 

「以外にシンプルだね」

 

 

「寧ろ期間が明記されてないのが気になるな」

 

 

「期間は4日 ただあの精霊のいる世界にいる事が絶対条件になる」

 

 

「けどこっちの勝利報酬が明記されてないのが気になるね」

 

 

「確かに私達としては戻る以外にメリットありませんし…それに賭けをするなら相応の物を賭けないとね」

 

 

「それは勝負に当たり確認したよ流石に相手の存在をかけるならそれに並ぶものを賭けろと言ったからね」

 

 

「んで向こうは何を賭けるんだよ?」

 

 

 

「自分の命と金、それと持ってるクロスギーツの力だ」

 

 

「ふーん」

 

 

「まぁハルトを戻すなら乗らざるを得ないんだけどね」

 

 

そして話は対策となったのだが

 

 

「ピースメーカーを飛ばして4日待てば良くない?」

 

 

根本的に近づけさせない籠城策を提案したのである 流石知恵のハルト、汚い!

 

 

「そんなに待てるか!逆にコッチから攻めて黒い俺を倒してやるぜ!イヤーーーハーーー!」

 

 

「あ、ちょっ!」

 

 

「陛下の言う通りだ!我々の力を見せてやる!行くぞ!親衛隊出撃だ!!」

 

 

我慢できない!と力のハルトとトルーパーが全速力で走り出すのであった…

 

 

「あのバカ…」

 

 

「大丈夫じゃね?力の俺なら負けないでしょ頭悪いけど一番強いし」

 

 

「………………ウォズ」

 

 

「はっ!」

 

 

「次 アギトみたい」

 

 

「謎の我が魔王は空気を読みましょう!!」

 

 

 

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