無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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皆さま!今回は以前のアンケートで頂きましたサーヴァントから彼女が登場!そしてガイソーケンを何故、彼が持ってたのか説明会に入ります!


ジャマ神vs神殺し 前編

 

 

 

前回のあらすじ

 

力のハルトが敗北、あわや吸収という場面で現れたのはジャマトライダーとして戦っている並行世界のハルトであった

 

 

 

「っと」

 

 

ハルトはビルの屋上から飛び降りるが直前でツタで足場を作り着地する

 

 

「よぉ初めまして……じゃねぇよな」

 

 

「悪いが何処の誰だ?最近同じ顔の奴と良く戦うから全然情報が噛み合わないんだよ」

 

 

「ははは!釣れねぇこと言うなって…借りを返しに来たぜ盗人が」

 

 

「知らねぇなぁ…変な言いがかりは止せよ」

 

 

 

その覇気の激突に周りが戦慄する中

 

 

「え、援軍なのか?」

 

 

「けど…また陛下か?」

 

 

ナツキが恐る恐る尋ねる

 

 

「お…お前、ジャマトのハルト…だよな?この間一緒に戦った…」

 

 

「ん?おお!あの時の修羅場な宴会以来か!久しぶりだなタヌキ!」

 

陽気に話しかけるハルトだがナツキとしてはタヌキ呼びは解せんので訂正する

 

 

「ナツキだ!!」

 

 

「お前にはあの時の借りがある…そこで伸びてる魔王にもな…だからちょっと手伝うけど今は取り敢えず引くぞ」

 

 

「逃すかよ」

 

 

「残念だけど、間合いだ」

 

 

ジャマト由来のツタで防壁を作り視界を塞ぐが直ぐにクロスギーツは一刀両断するもその先にはナツキもトルーパーも力のハルトも誰もいなかった

 

 

 

「ちっ…撒かれた」

 

 

「あら珍しいわね、貴方が取り逃すなんて」

 

 

そこに現れたカフカを見てクロスギーツは訪ねた

 

 

「っせぇやっぱり鈍ってんな…首尾は?」

 

 

「上々よ、ほら」

 

 

と彼女が戦利品のように持ってきたのは気絶した状態のセンスのハルトであった

 

 

「まさか自分の身を盾に銀狼を逃すとは思わなかったわ」

 

 

カフカは我が身を盾に弾幕を耐え抜き僅かな力を振り絞りブリッジにいる皆の所に送る姿を見た後、頭上から落ちてきたクリスタルの力が発動する刹那にセンスのハルトは頭を鷲掴みして転移した

 

 

「取り敢えず」

 

 

そう呟いたクロスギーツはブランクフルボトルを向けるとセンスのハルトは吸い込まれ、その粒子を体に取り入れたのであった

 

 

ーーーーーーーー

 

侵入者を退けたがセンスのハルトを失い親衛隊にダメージを負った面々はお通夜のような空気を支配して

 

 

「ごめん…皆……私が……」

 

 

「気にしてないよ銀狼、寧ろ守らなかったらハルトを蹴飛ばしてたから」

 

 

「そーそー!寧ろ分割してでも愛されてるのは嫉妬しちゃうね!」

 

 

「……ありがとう…皆」

 

 

「よし立ち直ったな…さてと」

 

 

錫音が手を叩くとそこには蓑虫にされたナツキがエルフナインとマドカに囲まれていた

 

 

「誰がロリですか?ナツキさん?」

 

「詳しく聞かせてもらおうか?」

 

 

「い、いや…今はそんなことより!何でジャマトのハルトがこの世界にいるのかって話からでしょ!」

 

 

「そうだなエルフナイン、マドカも落ち着け」

 

 

 

「ほっ」

 

 

「しばき上げるのは終わったらにしろ」

 

 

「……………」

 

 

とりあえず加勢の理由は知りたいと皆の目線が向くが肝心のジャマトハルトは

 

 

 

「うわぁ……マジで俺が増えてる」

 

 

「そうだね…けど私のハルトは隣にいる君だけだよ」

 

 

「そうだな…ありがとうあかね…俺もそう言ってくれて嬉しいよ」

 

 

「どういたしまして」

 

 

イチャイチャする姿に全員舌打ちを堪えていた。ちなみに本能のまま動く力のハルトは現在 逢魔の医療機器 バクタタンク(龍の玉に出てくる治療カプセル的なアレ)に浸かっており不在である

 

 

 

「さて…質問ですが何故こちらの世界に?」

 

 

「そうだな…んじゃ話を始めるぞ」

 

 

ジャマトハルトは淡々と話し始めた

 

 

「あの騒動から少ししたある日、城ジャマトに泥棒が入ってジャマトの苗が盗まれたんだよ」

 

 

 

「苗だと?」

 

 

「そう、しかもまだ敵味方の認識を刷り込む前の苗を盗んだ…だから皆を襲うことに躊躇いがなかったわけ…本来のジャマトはゲームエリア内にいる人間やプレイヤーしか襲わないように教育してから出すんだってさ」

 

 

「知らなかった…」

 

 

「盗まれたもんだから管理人の爺さんとサポーターはもうカンカン、俺達全員に犯人逮捕と苗奪還を命じた訳」

 

 

「そして追いかけた先が君達のいた世界だった訳です」

 

 

「お、五十鈴遅かったな」

 

 

「いや貴方が早いんですよ冴さんが悔しがってましたよ私が速さで負けたって」

 

 

「俺はフライングしたから不戦勝とでも言っとけ」

 

 

「はいはい」

 

 

「えーと君は?」

 

 

「あぁ僕は五十鈴大智、彼の仲間ですね」

 

 

「あぁライブ感を大事にしてる奴だ」

 

 

「わかりやすく言ってくれ」

 

 

「その場のノリと勢いで生きてる」

 

 

「何だハルトの同類か」

 

 

「貴方に言われたくないですね……おっと失礼、ルサルカから報告です犯人と黒幕が解りましたよ」

 

 

「マジで!?」

 

 

「黒幕だと?」

 

 

「えぇどうやら我々世界のデザグラスタッフと一部サポーターが裏で動いているようですね」

 

 

「何の為に?」

 

 

「それは現在、僕達のサポーターが調査中ですが…どうやらガイソーグのハルトはやられたらしい…死んではいないがガイソーケンを取られたとの報告が」

 

 

「ん?……ケケラから連絡?えーと…そっか本当みたいだね…つかあの戦闘狂が負けるか…」

 

 

「そしてそのスタッフとサポーターがクロスギーツと取引してある装置を使い魔王を四分割したらしい」

 

 

「それで…あの黒ハルトを利用してオレ達の旦那をあんなにした奴は誰だ?直ぐに相応の報いを受けさせる」

 

 

キャロルの言葉に千冬、束、錫音、アンティリーネ、銀狼が戦意に満ちた目で見ている それは他ならぬ愛するものへ害をなす存在への怒りに他ならない

 

 

「自分らも同じです、先程の御礼参りはきっちりしないといけませんので」

 

 

ハウンド達親衛隊も御礼参りする気満々である

 

 

「黒幕の組織名はフーリガン、悪質なゲーム妨害や運営の邪魔をした結果デザグラ出禁を食らった悪辣なサポーター達とゲームを我が物にしたいスタッフ連中さ」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

その頃 黒ハルトはというと依頼主へ報告していた

 

 

「まずはセンスを取り込んだ残りも時間の問題だな」

 

 

『さっさとしなさいよ!あんたがもたついてるから運営連中がかぎつけたじゃない!!』

 

 

その声はカンカンと喧しい金切り声であり、ゲームを仕掛けたは良いが自らの安全圏が脅かされた事による焦りがあるのを黒ハルトは感じていた

 

 

「良いじゃねぇか別にゲームが面白くなる」

 

 

『良くないわよ!!さっさとアンタは魔王を倒して創世の力を手に入れなさい!!そしたら私が最初に使うんだから!」

 

 

「好きにしろだが約束は守れよ」

 

 

『えぇ勿論だけど、まずはさっさと魔王を片付けなさい役立たず!!』

 

 

通話を切った黒ハルトを見てカフカは

 

 

「あのスポンサー、性格悪いわね」

 

 

「言ってやんなよ、俺ぁ金払いが良いから従ってるだけだ…まぁ最後に笑うのは俺だ…アイツじゃない」

 

 

「そうね頑張りなさい…」

 

 

「そうだな…っと日が変わったか残りの魔王はあと3人」

 

 

1日目 センスのハルト リタイア

 

 

ーーーーーーー

 

 

翌日 ゲーム2日目

 

 

ピースメーカー艦内では厳戒態勢と共に戦力が集まっている、以前のような轍は踏まないと親衛隊も訓練に前のめりなのに加えてキャロル達も戦闘訓練に参加している全てはフーリガンを叩きのめす為に

 

 

 

そんな中 珍しく守られる側のハルト達はと言うと

 

 

 

「力の…早く起きなさい」

 

 

「……………」

 

 

重症の力のハルトを見舞いにきていたのだ

 

 

「しかし自分の見舞いなんて変な気分ですよね」

 

 

「…………ん」

 

 

鏡の自分にも会っているのに違和感しかないと呟く知恵のハルトは

 

 

 

「さて、謎の君には万一に備えてメモを渡しておきますね」

 

 

「ん?」

 

 

万一?と首を傾げると

 

 

「力のは倒れ、センスは取り込まれたと仮定したら次狙われるのは僕ですので対策だけでも残しておこうと思いましてね」

 

 

「ん」

 

 

「大丈夫ですよ、僕は負けませんから」

 

 

謎のハルトはメモを受け取り懐に仕舞うと知恵のハルトは何処かへと向かうのであった

 

 

しかし謎ハルトは我慢出来ずにメモと同封していたのを開いたのだが

 

 

「………………呼符?」

 

 

何コレ?と首を傾げるしかなかったのであるが同時に

 

 

「っ!!」

 

 

激痛と共に右手に刺青が入ると眩い光と共に現れたのは……

 

 

 

「あら?私を呼んだのは貴方?」

 

 

謎ハルトの無念が復讐の鬼を呼んだのかは分からないが…彼女がハルトの元へ来たのは大いなる意志なのかもしれない

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

精霊の影響で破棄された町にて

 

 

 

「ふぅ………僕の予想だとそろそろなのですがね」

 

 

 

知恵のハルトは堂々とした態度で敵を待ち構えている

 

 

「へぇ護衛(エスコート)はなし…カモだな」

 

 

付近にはトルーパーはいない完全なタイマンを希望していると見てとれた

 

 

それ故に黒ハルトは早く出てきたのであった

 

 

「へぇ…てっきり小細工でも仕掛けてくると思ったが…策を講じる時間もなかったか或いは考える頭がないかだな…残念だがお前はここでゲームオーバーだ」

 

 

 

「心外ですね、僕を力のと同じにしてもらっては困るよ僕は臆病なんだからさ」

 

 

「さっさと自決して楽になりたいか?そうだな…と言っても知恵と言ってもライダーの知識や女を口説く方法くらいしか頭に入ってないか」

 

 

「それは凄い不愉快な例えですね……さて様式美として訪ねますが…センスの僕をどうしましたか?貴方に拉致られている筈ですが?」

 

 

 

「知ってるのに聞くのかよ」

 

 

「念の為ですよ、分かってる答えですが聞くまでは覚悟が定まりませんので」

 

 

「んなの決まってんだろ?センスのハルトは完全に取り込んだ残骸も残っちゃいねぇよ」

 

 

 

その言葉を聞いて知恵のハルトの目が細まりかけていたメガネを外して懐にしまうと

 

 

 

「そうですか……なら」

 

 

低い声音と共に下がった周囲の温度と同時に廃ビルから金切り音と上空から大量のクラックが開き始める

 

 

その中から現れるのは

 

 

『!!!!!』『!!!!』

 

 

『!!!!』『!!!!』

 

 

ハルトが使役するミラーモンスターとインベスの大群が上位、下位の区別なく集い各々が発するのは怒りと殺意の波動

 

 

それに呼応するかのように知恵のハルトの目の前に現れた魔法陣から大量のファントムが武器を構えて戦闘準備万端状態で列をなす

 

平時はハルトの魔力を賄っている彼等だが主人の逆鱗に触れたものへの仕置きはせねばならない…その怒りは己に向かわないように死の物狂いに闘う

 

 

この大群には黒ハルトも口笛を吹く余裕もなかった

 

 

「っ!」

 

 

 

「ここで死ね」

 

 

 

フーリガンに誤算があるとすればハルトを四分割した事により 

 

 

それぞれのハルトに特化した技能が埋め込まれた事にある

 

 

そして黒ハルトにも誤算があったとすれば力のハルト以外のハルトには戦闘能力がないと油断していた事である

 

 

力のハルトは身体能力や戦闘能力

 

センスのハルトは芸術や美的センス

 

謎のハルトは不明

 

 

ならば知恵のハルトに分割されたのは何か

 

 

それはハルトの持つ ライダー怪人を呼び出し、操る力に他ならない

 

 

「おいおい、お前の方が余程の化け物だろうがよ…っ!!!」

 

 

その低く殺意に満ちた声音と共にドラグレッダーが黒ハルト目掛けて突貫したのであった

 






活躍は次回!…しかし知恵のハルトが夏油傑になってしまった感が拭えないですがハルト自身が持て余した力を全開にさせようと思いますのでお楽しみに〜

まぁ結末は決まってますがね〜 さて、ハルト!受け取れぇアナザーロポとケイロウのウォッチだ!
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