ゲーム最終日
ハルト陣営もフーリガンも固唾を飲み込み開戦を待っている中
謎のハルトは
「…………………」
デロウスの背中で食に没頭していた
「我が魔王、何してるのです?」
ウォズが引いている中、ハルトは己のフルコースデザート ホワイトアップルのコンポートを食べ終わると「ふぅ」と息を吐き
「ご馳走様でした……ん?何って食没」
キョトンとした顔で答えると
「あの…何聞いてるの?みたいなリアクションを取られても困ります」
「まぁアレだ戦い前の腹拵えだな…よし最後はドリンクだ」
「それならそうと仰ってください……って!決戦前にブランデー飲む人がいますか!!…しかも樽ごと!」
「高級ブランデーだ間違えるなウォズ……よいしょ…食没と食技を覚えた今の俺ならカゲンと飲み比べても勝てるぞ……ん」
ゴギュン!と恐ろしい音と共にブランデーの入った樽は凹んで壊れたのであった
「ふぅ……いやぁ!美味い!!」
「本当に飲みましたか…はぁ…何といいますか本当に人間やめてますね」
「良いじゃねぇの別に」
「まぁ我が魔王がそれで良いのなら」
元から人間への拘りなんて希薄な人だったからとボヤくウォズだったが足元にいるデロウスは腹減った!とばかりに吠える
「!!!」
「おう、デロウスにも後で用意してやるから待ってろよ」
「!!」
デロウスの喜色に満ちた声にハルトは機嫌を良くするとウォズを見て一言
「しかしウォズ、お前以外とビビりなんだな」
「何の事でしょう」
「護衛はいらないって言ったのに無理強いするし、単純に飯食べてるだけなのにさ」
「いつフーリガンや黒ハルトが仕掛けるか分かりませんからね警戒はするに越した事はありませんよ」
「ジャンヌがいるから安心しろって」
「え?」
すると虚空から現れたジャンヌ・オルタは溜息を吐くと鎧を鳴らしながらハルトの隣に座るのであった
「全く気づいてなかったの?これがアサシンだったらマスターは暗殺されてたわね」
「そう言うなよ緊張してるんだろウォズ?」
「えぇ我が魔王の破片を撃退し取り込んだ敵…今までの敵とは一味違いますから」
「まぁな…今までで四番目に強い敵だろうな」
「因みに上から3つをお伺いしても?」
「上からオーマジオウ、ディケイド 、師匠だ」
「あら?アンタの嫁さんは入らないのかしら?あの戦闘力なら上の方に入るでしょうに」
「え?キャロル達は敵じゃないよ?」
「そっ……あいつ等が裏切るとか考えないのね」
「考えないよ……まぁキャロル達なら裏切られても許せる、何なら1人は俺を殺しても良いから」
「ふーん…元が復讐心に取り憑かれた男とは思えない発言ね彼女達に絆されたのかしら?」
「だね……まぁ対象への憎悪は変わらないけどな」
「なら良いわ…このステーキ美味しいわね……何処の肉よ」
「あぁ、それはな牛豚鳥って全部の肉を味わえるってのが売りの獣だなって人がおやつに残したの食べるなよ」
「へぇ…不思議な生き物もいるのね」
「聞けって…ったく」
「しかしタイムリミットが近いのに何故仕掛けないのでしょうか?」
「うーん…同じ俺なら飯食ってる時は仕掛けねぇよ…食えない辛さと空腹の地獄は同じように体験してるだろうから」
同じ経験をしているなら食べることの有り難みを理解している
笑うハルトは
「よしデロウス、ピースメーカーに頼むな」
「!!!」
そしてピースメーカーへと飛翔するのであった
ーーーーーーーー
ピースメーカー艦内でハルトは仲間に笑いながら手を振り
「んじゃ行くよ」
「あぁ、さっさと終わらせて帰ってこい…それと終わったら貴様のフルコースを食べさせろ」
代表してキャロルがハルトの背中を押すのであった。
「おう!楽しみにしてな」
「ハルト」
「何、銀狼?」
「気をつけて…それと頼まれてたもの見つけた」
「っしゃ!じゃあハウンド頼んだよ迎えに行ってくれ」
「お任せを陛下」
「それと銀狼」
「何?」
「ありがとう」
「当然、それと終わったら私にもライダーの力貰えないかな?」
「え?」
「その私以外は持ってて…その…私にも…何というか…皆指輪みたいに持ってて…」
「あぁ終わったら俺のスペシャルメニューと一緒に銀狼に合うのをプレゼントしちゃる」
「なら死なないでよ約束」
「大丈夫大丈夫、だって俺達最強だから…んじゃ行ってきまーす」
そう言うとデロウスに乗り目的地へと飛翔するのであった
ーーーーーーーー
場所は先日、力と知恵が敗れた街である
「おーい!お待たせっと」
「別に待っちゃいねぇよ…しかし」
黒ハルトは苦い顔をしてデロウスを見た
「お前まさか竜王の系譜を仲間にしたのかよ」
「まぁね、それに彼処で勉強して分かったよ…お前あの寺で食技と食没まで覚えてるだろ」
「まぁ彼処まで行ったなら流石に分かるか」
「不思議だったんだよ、知恵の怪人軍団相手に消耗したけどアレは精神的な部分だけだろ?技や体術のキレまでは死んでなかったかな」
「まぁ正解だなお前の分身が物量戦でごり押しして来ると思ってたが、まさかジャマ神と闘う羽目になったのは予想外だったよ」
「そうかいそうかい……さて最初に提案した勝負のルールに相違はないな」
「あぁ、お前が勝てば知恵、力、センス全部返してやる、俺が勝ったら取り込むがな」
「そっかい……なら始めようか」
謎ハルトは軽くノビをするとクラウチングスタートの構えを取るのを見て
「何だソレは、かけっこ勝負でも決めようってか?」
小馬鹿にするように笑う黒ハルトに謎ハルトは顔を隠れているからか笑みを浮かべる
「いや違うよ……あの100倍の重力と時間加速空間から解放されてからイマイチ体の手加減が難しくてさ…位置について……よーい!」
「100倍の重力と時間加速空間?……っ!お前まさかあのや「ドン!」っ!」
それと同時に文字通り瞬間移動した謎ハルトは八極拳のような構を取ると黒ハルトの腹目掛けて思い切り殴りつけた
あの世界で出会った老人 ノッキングマスター次郎から教わった拳打を受けてみろ
「インパクトノッキング!!」
「っ!!」
辛うじて攻撃を両手を交差して受け止めるが猿武の力で細胞全てが攻撃に転じた一撃は廃ビルを何棟も貫き最後は電信柱にぶつかり柱は折れるが黒ハルトは五体満足である
「んー……骨は逝ってないけど少し体が痺れてるな……しかしマジかよ弱体化させたのに、あの山で猿と鹿の空間で遊んだって?笑わせんなよ…ん?インパクトノッキングって…まさか……っ!」
黒ハルトはドライバーとバックルを構えた先にはビルに開けた穴から見える先には
「この化け物め」
「あははははは!スゲェなぁ!今ので倒れないか!!」
見るからにテンションが高くハイになっている謎ハルト、己の特訓成果がきちんと身を結んだことへの歓喜である
「こちとら頑丈さには自信があんでな」
「そっかそっか…けど残念だなぁ今ので全身ノッキングさせるつもりだったのに」
「天与呪縛舐めんな、それに今の俺はお前の全ての力を持っている絞りカスのお前なんぞに「違うんだなぁコレが」っ!」
「俺が絞りカス?残念大外れなんだよ」
今まで分からなかったのだ
戦闘力の力のハルト
ライダーやオタク知識の知恵のハルト
芸術や美的センスに長けた センスのハルト
今まで見てきたハルトの力全てを分解した、ならば目の前に立っているコイツは誰だ?
「誰なんだよ……お前は?」
「俺はな…強いて言うなら愛のハルトかな」
「は?」
「ライダー達への敬愛、妻達への恋愛、仲間達への親愛…全てが俺を強くしてくれる…1人だじゃ至れなかったから…だから知恵は俺を残したんだ、俺だけが他の俺と違って上限なく成長して強くなれる可能性があったから」
愛のハルトは腰にアナザージオウの黒ドライバーをつけるとテンションが昂ったまま話す
「お前の敗因は真っ先に俺を倒そうとしなかったこととゲームに時間制限以外に異世界渡航を禁止にしなかったことだ猿武も食技も覚えさせなければ良かったのにな!」
その言葉に黒ハルトはイラッときながらも懐からデザイアドライバーを取り付けた
「敗因?勝負はコレからだろう?ライダーならコレで決めようや」
取り出した黒いマークⅨバックルを見て
「そうか?そうだなぁ…そうかもなぁ!」
謎ハルトはアナザーギーツのウォッチを取り出すと2人は互いのアイテムを起動した
『BLACK OUT』
『ギーツ』
アナザーギーツはウォズが見つけた白いブーストバックルとキャロル達が開発した新型バックルを装填、そして渡されたブランクケミーカード目掛けて
アナザーギーツ、タイクーン、バッファ、ナーゴ、パンクジャック、ロポ、ケイロウの7人がカードと一体化した
「「変身!!」」
『クロスギーツ』
そしてアナザーギーツの周りにアナザーライダー 達が一つに集まり合体する
体にはアナザーグランドジオウのようにそれぞれのライダーの歪んだクレストが刻まれた姿
1人で強いクロスギーツとは違う
1人ではないも出来ないからこそ誰かと手を取り合う事を選んだ姿
アナザーライダーの象徴がアナザーグランドジオウなら、これは常葉ハルトという1人の男がこれまでとこれからの旅と得てきたものの結晶
天上天下唯我独尊を行くアナザーオーマジオウとは違う
和を持って尊しとなすを行くハルトの力
『ギーツ・ワンネス』
「アナザーギーツ・ワンネス……1人では至れなかった王としての力、とくと見るが良い」
「あぁ、その負け様覚えてやるよ」
とクロスギーツは両手に剣を持ち、自前の戦闘能力と3人のハルトを取り込み強化された力で肉薄する、それは黒ハルト史上最大最高の加速と一撃である
しかしアナザーギーツワンネスはそのまま飛び上がり回避する本来なら物理法則に従い落下するが
『ケイロウ…アームドプロペラ』
ケイロウの力を使いプロペラでホバリングすると拳を前に突き出しに合わせてパンクジャックのクレストが光る
「これはセンスの分!!」
『パンクジャック…モンスター!』
同時に拳が某ゴム人間もかくやの伸縮でクロスギーツを殴り飛ばした、そこにダメ押しとばかりにアナザーロポのクレストが光り
『ロポ…ブースト!』
文字通り最速になったアナザーワンネスはクロスギーツの背後に周り回転蹴りを叩き込んだ
「さて…と本気で来な、まだ2人分御礼参りが済んでねぇからよ」
「この野郎…」
魔王vs神殺し final round 開始
次行く世界
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