新顔を見て暫くは何事もなく平和であった。時折生活圏外でノイズのトラブルが出ていたが俺には関係ないので無視しておく事にした
いや手の届かない場所まで助けませんよ。だがウォズ曰く 此方の居場所を悟られないようにしないとならないとの進言を受け、転移して暴れる時もある
んで久しぶりに近くに反応があったと思って来てみれば、ノイズはいない変わりに
「そう……じゃあ私と戦いましょうか」
「え!えええ!」
翼か新人に切り掛かっていたのであった
「おい見ろよ、何かすんごい事なってるな」
2人の戦いを近くの建物の屋上から眺めている4人、ハルトは呆れた顔をしながら呟くと
「仲間割れでしょうか?」
「ねぇねぇ、どっちが勝つか賭けない?」
「そんなのどうでも良い」
「そうだなカゲンの言う通りだけどさ…あの子多分」
ハルトの記憶に残るのはライブの時にアナザーライダー3人で応急処置した女の子に似ているのだ
「アナザーW」
『おう、言うと思って調べたぜ…ビンゴだぜあの時の子供だ』
「そっか」
「助けたいのですが?」
「内輪揉めなら無視するけど、当事者であり加害者が寄って集って嘗ての被害者を虐めてる構図は我慢ならんね」
あの時、全く関係ない第三者がやって廃墟を更地にした…ならば事態の当事者が被害者を攻撃するのはお門違いってもんだろう
「ウォズ」
「は!監視カメラの類はございませんから身バレはないかと」
「そうか、ジョウゲンとカゲンは待機…その後の指示はウォズに任せる…だが無理と無茶はするな頼むぞ」
「「「御意」」」
様子を見てハルトはアナザーウォッチを起動した
『カブト』
「クロックアップ」
『CLOCK UP』
するとハルトは光よりも早くなり移動した、それを確認した3人は
「ねぇウォズちゃん、どうする?」
「ハルト様は任せると言ってたが」
「我々は我々で動きましょう、ジョウゲン、カゲン…あの鎧の行方を調べますよ彼女の情報が正しければ…ただでは置きません」
「魔王ちゃんからは無茶も無理も止められてるけど?」
ジョウゲンはハルトの命令を告げるが
「構いませんよ、以前そう言って単騎でオーマジオウに喧嘩売る魔王なんですから」
「説得力が皆無だと?」
「そう言う事です、行きますよ」
そう言うとウォズ達はマフラーで転移したのであった
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「いや、ちょっ!何で私たちが戦わないといけないんですか!!」
彼女、立花響は「2人に負けないように頑張ります!」と宣言したと同時に翼さんから先程のセリフを言われ切り掛かられているのだ
「貴方には戦場に立つ気概がない!その意思を見せたいなら己のアームドギアを出しなさい!」
アームドギア それはシンフォギア 奏者が持つ武器のことである、奏が槍、翼は刀となる
因みに響は現在 発現させられていない
「そんなアームドギアなんて」
「甘えているならば斬る!」
「翼!待て!!」
と翼が千の落涙を発動させる、流石にこれは不味いと思ったのか奏は止めに入ったが響に刃の雨が降り注いだ
しかし、それは1発も当たる事はなかった
「…………へ?」
「下がってろ邪魔だ」
アナザーカブトがクロックアップ中に彼女に当たる刃を綺麗に蹴飛ばし弾いたからである
「アナザーライダー!!」
「え?やっぱり貴方が…TVの……」
新入りさんは何か思う所があるようだが今はそれよりも
「おい、この子があの時の子供って知っててやってるのか?」
「っ!そうだ!私たちの不手際で傷つけてしまった!今でも忘れてなどいない!!」
「なら何で攻撃するよ?」
「彼女に戦場に立つ覚悟があるか見定めるのみ!邪魔をするならば今度こそ斬る!」
これは恐らく、被害者である彼女にまたあの時のような地獄を味わせたくないと言う意思もあるのだろう…口には出さない思いやりであろうが…
「はぁ……無いわ〜…君もお前も」
アナザーカブトは2人を指差して呆れたような声音で話す
「え?」「何だと!」
「覚悟を見定める?戦う気がないだと?いいじゃないの!戦場は力だけが物をいう世界だ!戦う意思がないなら戦って証明しやがれ!!」
アナザーカブトは立花響の背を叩いて行ってこいと押し出した
「ええええ!!いやいや!!今のは止めてくれる流れではないんですか!!」
いやまぁ正論だけど
「少なくとも俺は戦って証明してきた!今も昔もこれからも!その意思は変わる事はねぇよ邪魔する奴は叩き潰す!!まぁ…あの時のライブ被害者に攻撃するって言うんなら!」
事情を察せたとは言え 一度、宣言した以上 盟約は遵守せねばならない
アナザーカブトはアナザーウォッチを押すと黒いモヤと共に赤い鎧が新たな装甲になる
それは赤いヤギの悪魔を思わせる外見をしているアナザーライダー
『電王』
「俺……参上!!」
歪んだ特異点 アナザー電王は歌舞伎の見栄を切るようにして構えると
「来いや風鳴翼!アナザー電王が相手だ」
腰から双剣を抜き構えると
「いいだろう…いざ参る!!」
そのまま走り出した両者の得物が甲高い金属音と共に人気のない場所に響く、威力は周囲のものに響く程の衝撃波を起こしていた
「っ!」
「らぁ!」
鍔迫り合いの中、翼に腹蹴りを入れて間合いを作る
「せやぁ!」
そのまま持っていた双剣を投げる、翼は冷静に弾くがその間に腰に残した双剣を抜き再度接近戦をする
「貴様!剣を投げるとは何という!「知るか!一部を除いて、こんなもんわな!刺さって切れれりゃ何でもいいんだよ!」なっ!」
主に喋る剣とか武器になったりする奴以外はそんな感じだ!
「何という…」
「その辺は見解の相違よなぁ!」
双剣を雑に見えるが以外としっかりした我流ながらも訓練で磨かれている技術、それとアナザー電王による喧嘩殺法により翼は少しずつ押されていく事になる
「らぁ!」
「くっ」
刀を弾き飛ばして再度、距離を作ったのでアナザー電王は
「敵がテメェの知る剣技で戦うとか思ってんじゃねぇよ、んじゃ行くぜ…酔った勢いで思いついた俺の必殺技!!」
『FULL CHARGE』
オーラエネルギーが通じると双剣同士がエネルギー線で繋がり投げた双剣が浮遊を始める
「アナザーバージョンー!」
そのまま双剣を上下左右に振り回していき退路を絶っていく、そしてフィニッシュと言わんばかりに二つの刃を翼に振り下ろすアナザー電王だが何かが通り過ぎるのを見えたので少し刃の威力を殺すと
双刃を止めた巌のような男がいた
「久しぶりだな、アナザーライダー!」
「おじ様!」「司令!?」
その男を視野に入れるなり
「出やがったな!リアル超人め!!」
鍛錬で岩を砕いた奴 風鳴弦十郎であった。あの映像を見て以来、俺の天敵ランクTOP10入りしている
「悪魔のようなビジュアルの君には言われたくない!!」
「ですよね!」
正論だぜ!反論出来ない!これがOTONAか!オーマジオウや怒ったキャロルより怖くないがそれに匹敵するオーラを放ちやがるぜ!
『いや、してくれよ!こんな形でも奪った歴史ではヒーローなんだぞ俺達は!』
いやそもそも歴史奪うなよ…ジオウのOPでも言ってたろ?過去の意思は嘘では欺けないと?
『だとしても!!』
何故だろうか、その台詞は今ではない気がするぞ!まぁ良いや どうする?
たたかう にげる まほう どうぐ
よし!
たたかう にげる← まほう どうぐ
逃げるぞ!あの男と戦う理由などない!!俺は自分家で料理をするんだ!お馴染み足元狙いの煙幕で逃げようとするが
「残念だが読めている!ぬん!」
にげられない、周りを囲まれてしまった
「1人なのに!?え?ちょっ!わぁ!」
掴んだ双剣をそのまま引っ張り弦十郎はアナザーライダーを自らの射程距離に引き摺り込みと発勁を叩き込んだ
「かはぁ!」
そのままアナザー電王は近くの街路樹にめり込む事になった
「……てて…ったく俺が変身してなきゃ死んでたぞ!つーかどんな鍛錬してそうなった!!」
「しらいでか!映画見て飯食って寝る!男の鍛錬はそれだけで十分よ!!」
嘘だろ!おい!!
「血反吐吐く鍛錬して鬼になった人達に謝れや!」
『響鬼』
「だらっしゃあ!!」
火炎を纏いアナザー響鬼になると両手に金棒を持ち、そのまま地面目がけて力を叩き込む
「む!爆進!」
弦十郎はそれを足を強く踏み込む事で相殺しやがった!
「嘘だろ!いや、おいおい本当に人間かよ!」
クロックアップしても目視で対応しそうだし…重加速も鍛錬に良いとかで突破してきそうだ!……魔法?バインドなど時間稼ぎにもならんわ!!
そもそも俺は戦いたくないのにぃ!いや介入した俺が言うのもアレだけどね!
あーだこーだと考えているのを見て弦十郎は話しかける
「俺としても君と戦うのは本意ではない、どうだろうか?我々と同行してくれないか?君には数年前の借りもある、粗略にしない事を約束しよう」
「この場での口約束なんぞ、なんの信頼にもならんわ!!つーか俺の補填よりも、あのライブ被害者に補填してやれよ!あの事件後に自殺した奴もいんだろ!イジメとか不当解雇とか色々で!その補填せずに俺の身柄確保とか、この力だけ寄越せと思われてもしゃあないわぁ!」
「そ、そのようなことは!「ならあの時、俺がTV局行って、廃墟ぶっ壊すまで静観してたのにも理由がありますかい?」……」
「沈黙は肯定と見るよ?」
「だが我々は」
「これ以上の問答は無用です我が魔王」
その場に現れたのはウォズである
「ウォズ?良い所に!」
やったぜ!これで勝つる!と思っていたのだが
「我が魔王、お耳を拝借」
「うん何々〜」
ウォズからの話を聞いたアナザー響鬼の雰囲気に明らかな怒りが混ざっていた
「それ本当?」
「えぇ、3人で調べました」
「……であるか」
うん、こりゃあかんわ……理解した嫌、やっぱりついてけねー
獅子身中の虫がいる場所とか信頼出来るか
「そうか…帰るぞ興が削がれた」
「はっ、2人も待っています」
「そうか、なら行くぞ」
「ま、待ってくれ!」
「一つ忠告だ、人を信じすぎるな痛い目に遭うぞ」
「それはどういう「んじゃな」待て!!」
ウォズのマフラー転移で離脱した アナザー響鬼であった。
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帰宅後
「よく帰ったな」
「本当、居着いてるなキャロル」
本当、自宅みたいに寛いでいるな
「文句を言うな、今日は貴様に紹介したい奴がいる」
「ん?誰?」
「エルフナインだ、オレの研究の助手をして貰っている」
そこにはキャロルにそっくりな女の子がいた
「は、初めまして!宜しくお願いします」
「常葉ハルト、キャロルを仮面ライダーの沼に落とした元凶だ」
「実は…お前に頼みたい事があってな」
「な、何だよ…」
助手まで紹介したという事は、俺にどんな事を頼もうとしているのだ…
「他にもオーズ作品があったら見せてくれ!」
「見せれるかぁ!」
セルメダル自作出来た錬金術師にこれ以上の技術提供は何故か色々ダメな気がする!主にメダルの器とかやらかしそうだ!
「頼む!見せてくれたらライドベンダーでもカンドロイドでも提供出来る!」
その一言に
「いいぞ!さぁ、どれから見たい!!」
届いた段ボールの中には小説、劇場版、ファイナルステージetcが収まっていた(差出人は未来の俺)のを見せた
ライダーガジェットやマシンには逆らえないよ…
「高速掌返しとはこの事ですね」
「魔王ちゃん…」
「戦力アップと考えたら良いのか?」
「よし…まずは劇場版から行くぞ!ハルト!」
「おう!今日はオールナイトでオーズを見るぞ!」
「「おぉ!!」」
「あの……」
「エルフナイン殿、これが平常運転ですので」
「えぇ……」