無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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過去へ向かって 前編

 

 

 

前回のあらすじ

 

記憶を取り戻したハルトは時崎狂三から原初の精霊が犯人説を聞き驚くも別場所で戦っていた折紙の元へと駆けつける

 

 

そして成り行きで戦うことになったハルトとナツキ 一枚しかない疾風の方翼を纏いて

 

今 戦い抜くことを選んだ騎士と目を背けずに戦うことを選んだ嘘つきが激突する

 

 

ーーーーーーーー

 

 

サバイブ形態同士故にカタログスペックはほぼ互角 しかしそれだけで勝敗が決まるほどライダー の世界は甘くない

 

 

空中戦だがエクソダイバーに乗り足場を確保しているアナザーライアが優勢に見えるが、アナザーナイトの三次元的戦闘には押されていく、特に契約モンスターが足場となっている以上死角も多くなっている所に追い討ちをかける

 

 

『TRICK VENT』

 

トリックベントでアナザーナイトが増えたのだこれにより多方向からの警戒する羽目になったが

 

 

「その辺は対策済みよ」

 

『ADVENT』

 

 

アナザーライアがアドベントカードで呼び出したのは巨大な鮫 アビソドンであった

 

 

「他の奴も呼べるのかよ!!」

 

 

「本当はハイドラグーンとかディスパイダーとも契約したいんだけど契約カードがなくてね」

 

 

ハイドラグーンでミラーワールドの行動範囲も広がるしディスパイダーなら糸で相手の動きを止めたり、仲間の支援も出来る……あれ?こう考えると

 

 

・体格も大きい

 

・ブランク態とは言えソードベントをへし折る耐久性

 

・糸や脚を模した武器もあるだろう(ガード、シュート、ストライクベント有り)

 

・何なら不意打ちとは言え仮面ライダーガイを捕縛し捕食している

 

 

となれば

 

 

ディスパイダーって優良物件では?何故1話に出したんだ…真司さんやあの蜘蛛なら普通に契約しても強いモンスターじゃんと今更ながらに思うよ

 

 

 

「よ、良かった…契約してなくて」

 

 

陸戦をアナザーインペラーのゼール軍団、空戦をハイドラグーン軍団が襲い掛かるとか怖い所の話ではない

 

 

「しかも水中戦はアビソドンやエビルダイバーか…」

 

 

「まぁピラニアのランチのアルターブックでピラニアメギド呼べるよ」

 

 

「全地形対応だとぉ!だけどこの数をどう捌く!!」

 

 

「当然対策済みよ」

 

 

強化されたエビルウィップは空中にいるアナザーナイトを捕縛すると

 

 

「おーーーーーりゃああ!」

 

 

そのままハンマー投げの要領で振り回し始めると回避しそびれた1人に当たるがガラスのように砕け散ってしまった

 

 

「外した…偽者かよ」

 

 

「何てパワー…油断してたらこっちがやられちまうな…なら!」

 

 

『SHOOT VENT』

 

 

同時にアナザーダークバイザーツヴァイの先端にエネルギーが充填されていく

 

 

「ふーん……ならコッチも」

 

『COPY VENT』

 

 

真似するように構えると腕と一体化しているアナザーエビルバイザーツヴァイの先端にエネルギーがチャージされていく

 

 

「しっ!」

 

 

「っ!」

 

 

両者から放たれた疾風の弾丸は中間地点で激突コピーとオリジナルの激突は空中で霧散し引き分けという形となった

 

 

流石はハルト、元からのライダー知識に加えてアナザーライダーの能力も把握しているとくれば

 

 

『ブラストベント!』

 

 

するとダークレイダーの翼にあるタイヤが肥大化 それに伴い竜巻が起こる

 

 

「っ!」

 

 

流石の強風に足場にしがみつく隙を見逃さなかった

 

 

『FINAL VENT』

 

 

「はぁ!」

 

 

同時にバイクへと空中変形したダークレイダーに跨り 疾風斬を放とうとするアナザーナイトだが

 

 

「想定内だな」

 

 

とアナザーライアもカードを使う、本来ならコンファインベントで無力化させても良いのだが必殺技の打ち合いがお望みなら乗るとしよう

 

 

『FINAL VENT』

 

 

同時にエクソダイバーはアナザーライアの背中に合体すると翼を展開するとオーラを纏ったまま敵への体当たりを行う必殺技 ハイドダイブをぶつけるのであった

 

 

 

両者は中間地点で激突、その威力は2人の変身を解除して空から落ちる結果となったが

 

 

「成長したなナツキ」

 

 

「呑気か!いやあああああ落ちてるうううう!」

 

 

「何で泣いてるの?高い所から落ちてるだけじゃん」

 

 

「空からのパラシュートなしのスカイダイビングは一般人からしたら即死案件なんだよ!お前は常識まで無くしたか!!」

 

 

「一般人って…それに安心しろパラシュート持ってるし〜」

 

 

「流石ハルト!!」

 

 

『フォーゼ…パラシュート オン』

 

 

アナザーフォーゼになりパラシュートモジュールを起動、取り敢えずふわふわ浮いていると

 

 

「俺のな!!」

 

 

「は、ハルト!助けてええええ!」

 

 

「悪いなナツキ!このパラシュートは1人用なんだ!」

 

 

「えええええええ!」

 

 

「我が魂は!ゼクトと共にありぃ!って言ってくれたら助けてあげる」

 

 

そう言われたのでハルトは躊躇いなく叫んだ

 

 

「我が魂は!ゼクトと共にありぃいいいい!」

 

 

「んじゃそのまま流星(メテオ)になってねぇ〜」

 

 

この男 性格悪いのである

 

 

「このおおおお覚えてろおおおおおお!」

 

 

そのまま落下するナツキは涙を流しながら

 

 

「た、助けて!エンタープライズ!ホーネット!!」

 

 

空が飛べる仲間の名前を呼ぶ、ナツキを優しく抱きしめる影があった

 

 

 

「っ!あ、ありがと「エンタープライズではないがな」「追記 ホーネットでもありません」……あは…」

 

 

そこにいたのは部分的に霊装を取り戻した八舞姉妹であった

 

 

「さてナツキよ、このように我等姉妹が輝ける場があるのに何故頼らん?」

 

 

「疑問、そして何故エンタープライズ達の名前を呼ぶとは…」

 

 

「い、いやぁ、そ…それは」

 

 

「「(宣言)どうやらお話が必要です(ね)」」

 

 

「は、ハルト助けて!!!」

 

 

ナツキは涙を流したままハルトを見るが

 

 

『ギーツ…アームド プロペラ』

 

 

「おーいデロウス!回収頼むわ〜…ありがと〜」

 

 

そう呼びかけるとデロウスはアナザーギーツを背に乗せるのであった

 

 

「いや飛べるのかよ!!いや違った……た、頼むハルト!さっきの事は謝るから俺もそのドラゴンに乗せてくれぇ!!」

 

 

「ん?なーーにーー!プロペラの音で聞こえなーーい!」

 

 

「ふざけんじゃねぇ!はっ倒すぞ!!」

 

 

「はっ倒せるならやってみなー!そこから生きてるならなー!」

 

 

「やっぱり聞こえてんじゃねえかぁ!!」

 

 

 

「よし行こうデロウス」

 

 

「!!」

 

 

 

デロウスはそのまま飛び去ると

 

 

「い、いやちょっ!待ってーーーー!!」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

そんなこんなでハルトと錫音は

 

 

「頑張れ折紙!」「そこだ!いけぇ!」

 

 

何故か折紙を応援していた

 

 

「ちょっ!いや何で2人は折紙応援してるんですか!!」

 

慌てるセイバーに対して2人は

 

 

「だって義娘だし?ねぇ」

 

 

「ね〜!」

 

 

と朗らかに笑う親バカ2名にジャンヌは溜息を吐く

 

 

「やっぱり十香ちゃんはアレにならないんだな」

 

 

「あれ?」

 

 

「この間の黒十香ちゃんだよ、アレになったら勝てるだろうに…任意の切り替えが出来ないとか?」

 

 

「はいそうみたいです…ハルトさんはどっちが勝つと思いますか?」

 

 

「そりゃ勿論、折紙……と言いたいけど実際は十香ちゃんだろうねぇ」

 

 

「え?」

 

 

「折紙は精霊になったばかりで力を使い熟せてるように感じない…いや彼処まで使いこなせているのは持って生まれた才能かそこまで精霊が憎いか…基礎スペックが互角なら後は経験値の差だし」

 

 

「見た所、折紙の天使は中遠距離対応かな…対して十香ちゃんは近接より間合いに入れば勝つのは彼女だよ因みに私も折紙と同じ中遠距離型だ」

 

 

「………ハルトさんは?」

 

 

「ハルトは全距離対応だよ苦手な戦いがあるとしたらそれは電脳戦や頭脳戦というような頭を使う戦いだな」

 

 

「錫音酷い!俺だって色々頑張ってるのに!」

 

 

「じゃあ相手が作戦立ててきたらどうする?」

 

 

「え?正面から叩き潰す」

 

 

「はぁ……それだから脳筋って呼ばれるんだよ」

 

 

「何でだよ!!いやいやテスタロッサとかウルティマみたいな最強の策士が相手なら作戦を考えるけど、あの2人以下の作戦しかないような連中なら力押しで何とか出来るから問題無し!!」

 

 

そのアタフタした態度の中にもきちんと仲間を信頼しているハルトらしさがあった

 

 

『あぁ、この感じ落ち着くわぁ…』

 

『スウォルツの顔より見た光景』

 

『もっとスウォルツの顔見ろ』

 

『呼んだか?』

 

『お前じゃねえだろ!アナザーディケイド!!』

 

 

 

「そんな呂布とか項羽みたいな事が皆出来ると思わないで!!」

 

 

「俺が出来るなら問題なし!!それに皆をそんな危ない状況にさせないのが俺の仕事!」

 

 

「はぁ…またそんな事言って…仲間を頼りなよハルト、何の為の家臣団や私達なのさ」

 

 

「そうだな…じゃあ俺が皆を守るから皆が俺を守ってくれ!そうしたら誰にも負けないよな!」

 

 

「うん…そうだねハルト」

 

 

「なら俺を助けてええええ!」

 

 

目線を向けるとハイライトの消えた耶倶矢にお姫様抱っこされながら姉妹に睨まれているナツキがいたがハルトは面倒臭そうな顔で一言

 

 

「やだ」

 

 

「いやちょっ!」

 

 

「あー何故か知らないけど、目が覚めてからお前を見てるとイライラするんだよ…」

 

 

その瞳からは光が消え失せ、声も低くなっているハルトは少し怖かった

 

 

「は、ハルトさん?な、何故か知らないですけど黒いオーラが見えますよ!!あと蛇柄のジャケットを着て鉄パイプを持った男の人の影が見えます!!」

 

 

「え?浅倉さんいるの!どこ?」

 

 

 

「いる訳ねぇよ!つか早く助けて!!」

 

 

 

「何でかなぁ…裏切られたとかついてけないとかをお前に言われて見捨てられた子犬みたいになるという屈辱を味わうという悪夢でも見たからかなぁ…キャロル達や逢魔の皆…相棒達絡み以外で俺の頭を使わせてんじゃねえよ」

 

 

「あれ?ハルト…もしかして少し覚えてる?」

 

 

「何を?いやただ何かモヤモヤするんだ考えても考えてもわからないんだよ」

 

 

「え?お前に使うだけの頭あるの?」

 

 

「あ」

 

 

その言葉で一ミリの躊躇いを無くしたハルトは笑顔で電話をした

 

 

「もしもしベルファスト?大至急エンタープライズとホーネット達をこっちに呼んでくれない?そーそーナツキが今、2人に会いたくて会いたくて震えてるって、そりゃもう窒息死しかねない位のキスしたいってさ」

 

 

「ちょっ!おま!!」

 

 

「ナツキ?死神のパーティタイムだ愉快に踊れ」

 

 

と悪い顔を浮かべるハルトに記憶喪失時のか弱さはなかった、人の修羅場にニトログリセリン放り込むくらいには逞しくなっていた

 

 

そして遠くから聞こえてくるレシプロ戦闘機の音とそれに乗る2人の金銀髪の女性達、ナツキの顔が青くなっていくのも無理はない

 

 

「指揮官会いにきた……ぞ?」

 

 

「なーんで別の姉妹にお姫様抱っこされてるのかな?かな?」

 

 

 

「あは……あははは……」

 

 

それを見て2人はナツキをデロウスに一旦乗せると

 

 

「ナツキよ少し待っておれ」

 

「同意、久しぶりの蜜月を邪魔するものを払います」

 

 

「ちょっ!2人とも!」

 

 

霊装どころか天使を呼び出して構える姉妹を見て

 

 

「指揮官から離れろ!」

 

 

「離れるのはお前達だぁ!!」

 

 

と2人の天使と武器が交えた戦いが始まったのである、余談だがナツキは

 

 

「さぁてナツキ、孤立無援だな…さぁて…一体誰の頭が空っぽだってぇ〜」

 

 

「あ……あぁ……」

 

 

「ぶ・ち・ご・ろ・し・か・く・て・い・だ・ね」

 

 

 

指を骨を鳴らした後に首を軽く回すと

 

「あ、ハルトこれ使って」

 

『コネクト』

 

 

「ありがとう…さぁ地獄を楽しみな」

 

錫音から鉄パイプを貰うと笑顔でナツキを見てそのまま鉄パイプを振り上げ

 

 

「い、いやあああああああああ!!」

 

 

 

躊躇いなく振り下ろしたのであった

 

 

 

その数分後

 

 

「ふぅ…やっぱり暴力はいいなぁイライラがすっかり消えた。あの世界の皆が俺を虐めてた時もこんなに清々しい気分だったのかなぁ?」

 

 

返り血まみれの鉄パイプをコネクトの魔法で収納したハルトは顔についた返り血を拭いながら笑顔で話している

 

 

『その同意を求めるなよ相棒』

 

 

「だよな…いやぁ〜けど暴力は使い所が大事ってマキャベリ?とか誰かが言ってたしケースバイケースだよ!まぁあの家族は許さんけどね〜」

 

 

「それは私たちも同じだよ…まぁ直接的な加害者は皆 あぁなるだろうけど」

 

 

と錫音の目線の先にはボコボコにされて倒れているナツキの姿があった

 

 

「ご……ご……ごふっ!」

 

 

「あー!ナツキ!血吐くなよデロウスが汚れるだろうが!!」

 

 

と顔面が腫れに腫れて倒れているナツキに躊躇いなく顔面に蹴りを叩き込んだハルトは笑顔で

 

 

「あ、ネガタロスとゴーストイマジンも来てたんだ〜どうだった俺の戦いぶり!」

 

 

尋ねるが彼等は震えていた

 

 

「こ、これが本気で怒ったボスか……流石は未来でヴォルデモートなどの名だたる悪な存在を殴り倒して傘下に収めただけはある」

 

 

「これは…逆らわないのが懸命だな…いや元より逆らうなんて考えてないがな、こりゃ良い!大将についていけば毎日が祭りだな!!」

 

 

 

「え?あのヴォルデモート殴り倒したとか何それ俺知らない」

 

 

「これはボスの未来の話だったな」

 

 

「ウォズのセリフが取られてるぅ!」

 

 

と雑談をしているとデロウスの付近で爆発が起こる 流石に傷一つも負わないが少し姿勢が崩れてしまった

 

 

「敵か…」

 

「けど誰が……っ!ハルト!あれ!!」

 

 

と錫音の指差す方向を見て驚いた

 

 

「あれはコブライマジン!!」

 

 

「そうだ!魔王に認知されてたとはなぁ!光栄だよ」

 

 

何処か小馬鹿にした笑い声に反応する面々だがハルトだけはcv 浅倉さんなんだよなぁとか考えていた…まさか黒幕が牙王さんなのか!!だとしたら

 

 

「こりゃやばい敵だな…」

 

 

 

「だがお前達と戦う理由はない、俺は契約を果たしに来ただけだ」

 

 

「契約?……誰と契約してんだ!」

 

 

「それは「私」って事だな」

 

 

「折紙…どうして!」

 

 

「過去に行く為の方法を調べてもらったの…その情報を元に私は過去へ行き歴史を変える!」

 

 

 

「方法は簡単だ、時崎狂三に会いに行けば良いそうしたら相手を過去に送れる弾丸を使わせろ」

 

 

「それで時崎狂三はどこ?」

 

「そこの魔王の嫁達と一緒だ」

 

 

「分かった…ならむか「その前にだ」何?」

 

 

「契約完了」

 

 

とだけいうと折紙の体に入りこみコブライマジンは過去に飛んだ、少しふらりと膝をつく折紙を錫音は抱きしめハルトは迷わずにチケットを出すと

 

 

ジワァと滲み出たのはコブライマジンの姿と行った年、月、日でが現れる

 

 

「この日が折紙の運命を決めた日か」

 

 

「恐らく精霊が折紙の親を殺した日だね」

 

 

錫音と顔を合わせて頷くと

 

 

「そうと決まれば過去に向かうぞネガタロス!!」

 

 

「おう!」

 

 

「電車借りるぞゴーストイマジンもついてこい」

 

 

「無論だ」

 

 

「当然だぜ大将!」

 

 

「ちょっと折紙!」

 

 

「時崎狂三を見つける……あそこか!」

 

 

イマジンと契約完了したのに己の精神力で立ち上がり時崎狂三を探そうとする彼女に

 

 

「私も「錫音はここに残って折紙を頼む」…分かったよ」

 

 

「ハルトさん!俺も」

 

 

「いや少年君が過去に干渉するのは危険が多い、この世界の今を守るのは君の仕事だ、それに君には君のやるべき事を果たせ」

 

 

「っ!はい!!」

 

 

 

「因みにナツキはどうします?」

 

 

「んー…取り敢えず治しとくか」

 

 

『TUNE MADDOCTOR』

 

 

「えい」

 

 

「あばばばばばばばばばばばばばばは!!」

 

 

そしてナツキは傷一つなく回復したが痛みで気絶している

 

 

「治ったなよし!」

 

 

彼処で争っている彼女達を見て呟くと

 

 

「デロウス、皆を守ってくれ出来るな?」

 

 

「!!!」

 

 

「よし行くぞ過去に!!」

 

 

 

ハルトはネガデンライナーに乗り込み過去に飛ぶのであった

 

 

ーーーーーーーー

 

 

そしてネガデンライナーに乗り込むとチケットを装填、過去へ向かい始めたのだが

 

 

車内で

 

 

「何でウォズ達まで乗り込んでるの!?いつの間に!?」

 

 

ハルトからしたら当たり前のように乗っていたウォズと四天王に混乱をしていた

 

 

「我が魔王いるべき場所に我等有りです…あ、コーヒーお願い出来ますか?」

 

 

 

「はいはいすぐ淹れるよ…ジョウゲン達もコーヒーで良い?」

 

 

「俺は緑茶で」

 

 

「OK」

 

 

と聞いてコーヒーと緑茶を淹れに離れた

 

 

「けど、これキッカケで魔王ちゃんが過去にに向かうって事は…折紙ちゃんと会うのって」

 

 

「今回の件がキッカケじゃな」

 

 

「だが錫音様がいないぞ」

 

 

「分からんぞ歴史の修正か何かがあるのかも知れんのぉ」

 

 

と話す中、目的地に到着したのであった

 

 

降りたハルト達はネガデンライナーを隠してイマジンを探す事にした

 

 

「イマジンが既に誰かに憑依している可能性もある皆、油断するなよ!現在に帰るまでが任務だからな!」

 

 

「大将!バナナはおやつに入りますか!」

 

 

「すまないゴーストイマジン…俺にはその命題に答えるだけの知能がない…取り敢えず2人1組に分かれて探すぞ!イマジン組は憑依してな」

 

 

「ボス!俺達は憑依する人がいません!!」

 

 

「バナナはおやつに入りますか!」

 

 

「一部はおやつに入るだろう…だがアレは食後のデザートだと思う!体がない?それなら俺に任せろ」

 

 

「ボス?」

 

 

ハルトは周りを見渡すといかにもガラの悪いチンピラが2名見えた、よし

 

 

「お前達の宿、確保してくるよ」

 

 

「ハルト様、俺も行くぞ!ネガタロス達は少し待ってろ…ごめんね!」

 

 

 

「何をする気なんだボスは…」

 

 

「まさか」

 

 

「安心せい、そのまさかじゃよ」

 

 

「はぁ……」

 

 

ハルトとカゲンは狙いを定めるなり走り出し

 

 

「テメェ等!少し気絶してろやコラァ!」

 

 

ハルト達はチンピラを見るなり背後から殴りかかり数発顔面に拳を叩き込む、いきなり理由も分からずに殴られたチンピラは反撃するよりも笑いながら殴りかかる二人組という恐怖に支配されてしまい背中を向けて逃げ出してしまった

 

 

 

「待てやこらぁ!!」

 

 

「寝てるだけで良いから!」

 

 

と躊躇いなく逃げ出した2人の背後からドロップキックをして確実に意識を刈り取ると、ハルトとカゲンは首根っこを掴むとズルズルと引き摺ってきた

 

 

「おまたせー!憑依の体用意したよー!」

 

 

「これで良し」

 

 

「だ、大丈夫なのか?」

 

 

「さぁ?まぁ怪我は我が魔王が治すので問題ないでしょう」

 

 

取り敢えずこれで良しと全員で街の散策をする事にしたのだが

 

 

「イマジン何処やねん!」

 

 

思わず関西弁が出るくらいに見つからない

 

 

「クソッ!」

 

頭を抱えていると

 

 

「ハルト!」

 

 

そこに聞き慣れた声が振り向いてみると

 

 

「錫音!?どうやってここに…」

 

 

「タイムウィザードリングを使ったんだ」

 

 

「……あ!」

 

 

タイムウィザードリング 能力は時間遡行であり劇場版で大いなる活躍を果たした指輪だが

 

 

「いつの間に作ったのさ!」

 

 

「ある人から貰ったの!それより大変なんだ!!」

 

 

「何があったの!」

 

 

聞けば折紙が何故か反転して街で大暴れしているとの事

 

 

 

「イマジンの歴史改変の影響か…それなら早くしないと…」

 

 

「だから私が来たんだ…他のタイムマシンはハルトの許可がいるのに加えてキャロル達は過去に移動出来ないからね」

 

 

「あ〜」

 

 

と頷くハルトであった

 

 

そして驚く事は更に重なる

 

 

「はるとさん!」

 

 

「え?」

 

 

トタトタと可愛らしく駆け寄るのは

 

 

「少年君?」

 

 

「はい!」

 

 

「あれ?何でこの時代の少年君が俺を知ってるんだ?この時代には俺は存在しないはずなのに……」

 

 

幼少期の士道なのであるが自分を知らないはずの士道が俺を知っている?…っ!まさか!!

 

 

「皆!コブライマジンが取り憑いてるぞ!」

 

 

「「「「「!!!!」」」」」

 

 

「ええええ!」

 

 

「俺を騙そうたってそうはいかんぞ!」

 

 

「いや、おれですよ!!くるみにたのんできたんです!」

 

 

士道の言葉を借りると、フラクシナスが反転折紙によって沈められてしまった為 歴史を変える為に狂三の弾丸を使い過去に来たとのことだが

 

 

「おれもてつだいます!」

 

 

「よし!因みに聖剣とライドブックは?」

 

 

「もってません!」

 

 

「戦力外も良い所じゃねえか!!子供の良太郎さん!略して小太郎さんでも電王に変身出来たのに!」

 

 

「我が魔王、土地勘のある現地協力者がいるのは良い事では?」

 

 

「まぁそう考えるか」

 

 

「あと、あそこのひとはだれですか?」

 

 

「ん?ネガタロスとゴーストイマジンだ体は現地調達した」

 

 

「お、おぉ…」

 

 

「それで少年君、折紙は何処にいるか分かるかい?」

 

 

「えーと…このこうえんにいるらしいです!」

 

 

「よく分かったぞ!よし錫音!乗れ!!」

 

 

「うん!」

 

 

「ウォズ達は少年君連れて早…っ!」

 

 

 

ハルトはライドチェイサーを呼び出して跨ると錫音を背中に乗せるのだが、ハルトはバイクから降りてブレイクガンナーを突きつけた

 

 

「へ?ハルト」

 

 

「どーやら俺にお客のようだ、テメェ等は少年君連れて先に行け」

 

 

「けど!」

 

 

「良いから行け!」

 

 

そう言うとウォズは

 

 

「ご武運を」

 

「おう」

 

 

それだけ言葉を交わすとマフラーワープで転移した、それと同時に世界から音が消えたような感じがし 現れたのは全身モザイクのように人の輪郭は分かるが正体不明なものが現れた

 

 

 

「やぁ初めましてかな魔王」

 

 

「何者だ」

 

 

何だこの得体の知らない感覚は…未知との遭遇である

 

 

 

「私の名前はファントム」

 

 

「ふ、ファントムだと!!」

 

 

何故ここに!まさかゲートがこの世界にいるのか!いやまて…まさか折紙の親が死んだのはまさか!

 

 

「サバトが開かれていたのか……」

 

 

『今日は皆既日蝕の日ではないぞ?』

 

 

「あれ?違うの?」

 

 

「あぁファントムというのは君たちの便宜上はそう呼ばれているだけさ、個体名であって種族名じゃないよ」

 

 

声音は女性にも男性にも大人にも子供にも聞こえるな…くそ……デンデンセンサーなら何か分かるか!どんなファントムなんだ

 

 

『話聞いてる?』

 

 

「辞めておいた方が良い、君の道具でも分からないよ勿論中にいる同居人にもね」

 

 

「………」

 

『ハルト、そいつの言う通りだ調べられん』

 

 

まさか正体不明のファントムが黒幕だったとはな…

 

 

「何が目的だ…まさか……器(タナトス)を完成させる為か!」

 

 

そんな事させない!!俺の希望が守ろうとする世界をお前なんかにめちゃくちゃにされてたまるか!!

 

 

「まさかそこまで気づいているとはね君の勘の良さを侮っていたかな…あぁそうさ君達に器(士道)完成の邪魔されたくないのさ、前回は失敗したけど今回は違う…邪魔させてもらうよ」

 

 

 

『また何か微妙にすれ違ってるように気がする』

 

 

最初は失敗?どう言う事だ……まるで何度もループしてるような口ぶりだな…まさか爺さんの介入とか?まぁ良いか、取り敢えず

 

 

「邪魔すると言ったな…つまり俺達の敵って事で良いんだよな?ファントムさんよぉ!」

 

 

「早計ではあるが、今は敵になるね」

 

 

「OK、消しとばしてやる」

 

『ウィザード…ドラゴン』

 

 

ハルトはアナザーウィザード・フレイムドラゴンに変身すると初手から必殺技の構えを取るのであった

 

 

 

その頃

 

 

 

「だいじょうぶかな、ハルトさん」

 

 

「大丈夫ですよ、我が魔王の強さは君もよく知っているでしょう?」

 

 

「うん!りふじん!!」

 

 

「悪の魔王!」

 

 

「ヤベー奴!」

 

 

「その通りです!」

 

 

「ネガタロスちゃん、ゴーストイマジンちゃん…後で怒られても知らないよ〜」

 

 

「まぁハルト様の規格外は今に始まった事ではないがな」

 

 

「じゃな寧ろハルト坊の邪魔をせん方が賢明じゃ、さて此処からは分かれて折紙とイマジンを探すぞ」

 

 

ヤクヅキの言葉を合図に各々が探し始めたのであった

 

 

 

そして数分後、ウォズ達はコブライマジンを見つけたのである

 

 

 

「貴様!ここまで追いかけてきやがって!!まだ時間じゃねぇんだ!」

 

 

「関係ありません」

 

 

「そうだね魔王ちゃんの敵なら倒すだけだ!行きますよ」

 

 

とウォッチとドライバーを構えるのを見るとコブライマジンは手を前に突き出す

 

 

「ま、待て!!本当に俺はお前達と戦うつもりはないんだ!!」

 

 

「皆そう言いますよ?」

 

 

「言うかなぁ…ウォズちゃん」

 

 

「寧ろ逆だ!味方なんだよ!俺が過去に飛ぶ事でお前達はこのタイミングで歴史を変えれるチャンスを得ただろう!」

 

 

「む」

 

 

「知ってるんだぜ、お前達の列車やマシンではあの年の4月10日以前には飛べない事をな!」

 

 

確かにコブライマジンが過去に飛ばなければハルト達はネガデンライナーで過去には迎えなかったのは事実であるが…

 

 

「なら何故、私達に利する行為を?」

 

 

「それはもう!あの方とお前達を会わせる為だ」

 

 

「あの方?いっ「よく来たな魔王…いや幹部陣か歓迎するぜ」っ!!」

 

 

そこに現れたのはとんでもない覇気を纏った山賊風の服を着ている渋い男である、その背には他のイマジンも徒党を組んでいるじゃないか、そして右手には大きな串焼きを持ちワイルドに頬張っている

 

 

「お頭!お待たせしました!」

 

 

「よくやった下がってろ」

 

 

「へい!!」

 

 

「なぁ自己紹介はいるか?」

 

 

「不用です」

 

 

「これさ魔王ちゃんいたら発狂してるね」

 

 

「あぁ驚いたぞ…」

 

 

「まさかここ迄の大物が来るとはの」

 

 

「ちょっと待てコイツは確か!!」

 

 

「何で生きてんだよ!!牙王!!!」

 

 

ゴーストイマジンはその名を呼ぶ

 

 

 

嘗て 神の路線に乗り込み、時間を喰らおうとした強盗にして電王四形態とゼロノス総出で何とか倒せた最強格の敵 その牙がつけた傷跡は重く一時期は電王の力を削ぐ事に成功した…あのてんこ盛りフォーム誕生の立役者

 

 

牙王

 

 

その人であった

 

 

「まぁ話せば長くなる、座れ」

 

 

「貴方達を信じろと?罠かも知れないのに?」

 

 

ダークライダー以前に時の列車を強盗かした犯罪者なので素直に信頼出来ない

 

 

「好きにしな、だがお前達の慕う魔王ならどうする?」

 

 

その問いに皆が口を揃えた

 

 

「「「「「「「座る」」」」」」」

 

 

あのオタクなら迷わずに座るだろうと思い皆座るのであった

 

 

「じゃあ話すぞ、その前に」

 

 

牙王が手下のイマジンに用意させたのは串焼きセットであった

 

 

「喰うか?」

 

 

「日本酒もしくはブランデーを頼む」

 

 

「カゲンちゃん!!」

 

 

「一杯やろうとするな!!」

 

 

「構わん!宴ダァ!」

 

 

「お頭!目的が変わってます!!」

 

 

続く

 

 

 

 





次回予告

突如現れた牙王 果たして彼は敵か味方か?

そしてファントムと相対したハルトと折紙を探す錫音の運命は!

ファントムが語る歴史を知ったその時 神の牙が全てを喰らう!


「変身」



次回 過去へ向かって 後編 牙王 お楽しみに!!
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