前回のあらすじ
士道の依頼で女装させられたハルトとナツキはライブに向けた準備をしていた
ハルトとナツキはいつもの姿に戻るとため息を吐きながら一言
「曲どうする?」
「うーん……2人で歌うならdouble actionみたいな電王系、オーズの挿入歌、あとは…finger on the triggerや乱舞escalation…」
「あのさハルト、それ女装して歌う曲だよな?」
「あぁdouble actionならCoffee formって女性のダブルボーカルもあるけど」
「うーん…その何だキャピキャピした感じの歌を歌う方が良いんじゃないか?」
「えぇーどうせ出来レースになるんなら趣味に走ろうぜ」
そもそも士道と精霊との喧嘩なのだから俺達くらいは遊んでも良かろうと思う
だってギター弾いた後は普通に出るし
「なら一曲だけはさ、こんなのどうよ」
とナツキが見せてきたのは俺のいた世界で一世を風靡したアイドル B小町の曲であった
「あ〜そっかお前。俺のいた世界にいたんだっけ…」
「そうだよ…どう?」
「やだ」
「何で!」
「いや、このセンターのポジションで踊るのは複雑」
ハルトが指差したのは十秒で泣ける天才子役として有名な子だが
「何気にセンター要求してたな…この子がどしたの?」
「いや…….元の世界のあかねが嬉しそうに話してて…その……何か嫉妬したからヤダ」
「あぁ…って?そんな理由!?」
「ん」
「ったくお前は…嫌なら歌うライダーソングも俺が選ぶぞ」
「えぇ!」
「てかハルト、もし女装ライブを鎧武や電王達が見に来てたらどうすんだよ?」
「そりゃ……まぁ…」
ハルトは軽くイメージしてみただけで顔面蒼白となり一言
「そんな目で俺を見ないでください!!」
「えええ!!」
膝を突き倒れたのである
「師匠違うんです!これは任務で仕方なく!!後で諸悪の根源は俺が超自然発火能力でウェルダンにするんで許してください!!」
「え?イメージしただけでそんなダメージ入る?」
その姿を見てアナザーディケイドは溜息を吐き
『おいハルト、何を自分の想像で致命傷を負っている?』
「だってだってぇ……師匠達に見られたりしたら……究極の闇になりゅ」
『お?出番か?』
『おい誰か止めろーー!』
「…………俺ってやつァ…」
『あぁダメだなこりゃ、ウォズー!』
「お呼びでしょうか?」
『すまない。このバカが凹んでるのだ何とかしてくれ』
「えぇ…はぁ…我が魔王落ち着いてください」
「うぅ…」
「そのような態度ですと周りのものが不安になりますよ、王ならドンと構えてください」
「そ、そうだなありがとうウォズ…さっきまで師匠達が取り囲んで俺を否定してくる幻覚が見えたよ…絶望のあまりファントムになる所だった」
『だったじゃなくてお前はファントムでもあるけどな』
「とんでもないですね、それより我が魔王一つお願いしたい事が」
「何だ」
ウォズがこんな真面目な顔で頼みを言うとは珍しい…どんな内容だと身構えたのだが
「是非女装した我が魔王のライブを逢魔全土で配信したいのですが!」
おいこの預言者と頭を抱えると一言
「おいトルーパー、そこの不穏分子を捕えろ」
「我が魔王!?」
「ウォズ……自分の黒歴史を国民に喧伝する馬鹿な王がいるかぁ!!」
「あの文字Tシャツで街を出歩くのは黒歴史でないと!?」
「前から思ってたがなんで自分のお金で選んだ好きな洋服がディスられているんだ!!」
『私服のセンスがないからだ』
「私服のセンスが悪かったんですよ」
「悪かった!?なら何時この文字Tの時代は来るんだよ!少なくとも玄さんは好んでたぞ!」
「その自称ファッションリーダーの事は忘れてください」
「忘れねぇよ玄さんの事を!!」
「真面目なシーンみたいに言わないで頂きたい!」
「今度新作出来たらしいから見に行くんだ〜」
「何仲良くしてるんですか!」
「文字T仲間というのもあるが、これは彼を介する事で氷室泰山首相と会う事でこの世界の日本政府と逢魔王国の友好関係を模索するという高度な政治的判断に基づいているのだウォズ!」
「……….本音は?」
「レジェンドライダーと仲良くなれて嬉しいという趣味と国益が一緒に叶って嬉しい」
「少しは隠しましょう!!」
と言い合いをする姿を見たナツキは渡された水筒の水を飲みながら背後に控えていたトルーパーを見て一言
「なぁお前等さ、アレの何処に魅力を感じたの?」
「やる時はやる所ですかね」
「そのやる、やらないが極端なんだよなぁ…あいつは」
「後は……自分よりも他人の為に怒れる所でしょうか」
「ん?〜後先考えずに拳を出して皆を巻き込んでるだけじゃね?」
「そうではありますが私達を束ねる者からばそれくらいでなければダメです…そうですね……国連の旗を撃ち抜いて喧嘩?望む所だぁ!とか言うくらいでないと」
「アイツならマジでやりそうで怖い」
事実 ナツキの知らない歴史において国連に囚われたキャロルやサンジェルマン達を助ける為に軍勢を率いて躊躇いなく宣戦布告、シンフォギア世界全土を巻き込み焦土にした絶滅戦争をしたのは誰も知らない物語
「俺はいつかあのバカが抱えた責任の重さで潰れるんじゃないか心配だけどな」
少し無理をしているように感じると伝えたが
「責任の重さ?………失礼ですが」
トルーパーの指差した先では
「ウォズは分かってないなぁ!焼き肉にはネギ塩だろうが!」
「我が魔王こそ分かっていません!焼き肉はタレこそ至高な事を!!」
焼き肉に何つける議論をしていた2人がいた
「ハウンド!お前は焼き肉にはネギ塩とタレどっち派だ!」
「強いて言えば…わさび醤油派ですね」
「新たな派閥だとぉ!おのれ…四天王と牙王達も呼べ!こうなったらハッキリ白黒つけてやる!」
「またにして良いですか?そろそろ私はシェフィールドとお茶に行くので」
「何ぃ!よし言ってこい!お前は働きすぎだから少し休め!それよりウォズ!これからお前にネギ塩の魅力について語り聞かせてやるから覚悟しろ!」
「良いでしょう受けて立ちます!!」
と不毛なトークを繰り広げている姿にポツリと
「今の陛下が責任の重さを感じていると思いますか?完全に部下と一緒に悪ふざけしてますよ…しかし焼き肉に塩単体は邪道なんでしょうか」
「ないな…それと邪道だぞお前等ぁ!焼き肉から迸る肉汁を何だと思っている!!」
「いやアンタも混ざるんかい!!」
其の後 突如焼き肉には何派閥抗争と言うピースメーカー乗員を全て巻き込んで起こった逢魔史上一番不毛な争いが幕を上げたのであった
「いやぁ!結局皆違って皆良い!って話になったなぁ〜」
『考えればわかる事だろ?』
「んじゃ今日の夜は……焼き肉っしょー!!ははっ!折角だから船にあるお肉使おう!」
そう何処かのバンドマンみたいに弾けていた
そしてピースメーカーでBBQを開き皆で英気を養った後 遂にライブ本番!
なのだが
「何でメイド服?」
「知らないよ」
改めて擬態した2人は何故かメイド服を着ていたのだ
「すみません…その出店に出ないとライブ参加はダメみたいで…」
「はぁ……てか何処から用意したのさこのメイド服?」
「何かオーディエンス?の人が持ってた古式ゆかしいメイド服らしいけど」
「オーディエンス……まさか!」
ナツキは慌ててスマホを取り出し電話した
「おいケケラ!おめぇ!何してんだ!」
『おい誤解だ野田夏樹!俺はメイド服など送ってないぞ!!』
「ふざけるにゃ!こんな事するのはお前しかいないだろ!」
『いや…誰か知らないが良いセンスだと思うぞ』
「褒めるにゃ!!」
あいつはあいつで自分のサポーターと喧嘩してた
「はぁ……面倒だなぁ…適当に流すか……いや待てよ」
この状況は
「あら面白い催しですね、お嬢様」
「ベルファスト!?いつの間に!」
「こんな事もあろうかとですよ」
あの完璧主義メイドを呼び寄せてしまった!だが流石にあの露出はダメと判断したのかユニオン製の露出少なめの奴を選んでいるぞ偉いぞベルファスト!!
「しかしお嬢様、メイドとしての振る舞いに難点があるかと」
「いやこれイベント、本職メイドが出てきてどうするのさ!大人気ないよね!」
「でしたら私がお嬢様にメイドとしての作法を教授させて頂きます」
「嬉しいけどそれはまた別のきか…」
いや待てよ、最近どうにも俺は上に立ち過ぎて付いてきている皆の事を考えてあげられてないんじゃないか…
『相棒?』
仲間の気持ちも分からないような奴は悪い魔王になっちまうぜ…寂しい時は寂しいと言えとソウゴの叔父さんも言ってたじゃないか!
『いやいやお前既に虐殺とか色々と悪い事やってるから悪い魔王ダゾ?』
いやアレは敵なので人じゃないから沢山殺しても俺の中で殺人してるカウントにはならないので問題はなし!ノーカウント!!
『サイコパス!?』
身内の命と他人の命は等価ではないでしょ?じゃなかった…そうだよ最近俺は命令するだけだからな…よし
「ベルファスト…僕に教えてくれ!」
「かしこまりました」
何故かベルファストのメイド講義を受ける事になった
「しかし以外とシンプルな服なんだな」
メイド喫茶のようにフリルやミニスカートではなく逆にロングスカートで華美な装飾は抑えられていたのだ…その分
「けど胸周りが苦しいにぇ…」
「あのさ…本当にいつか刺されるよ?」
このバカは何故人の地雷を踏み抜くのやら
「はぁ……」
『どうした相棒』
「なーんか、やな予感がする」
『今更だろうそんな事は』
考えても埒が開かないなとしていると
「ハルさん!ナツさんお願いします」
「ん」
「はいはーい!行こうぜぇ!」
と集まって演奏の用意をしていると
「あら無駄に頑張るんですね士織さん、足掻いても私の勝ちは揺るがないのに」
「美九」
「約束忘れてませんわよね?」
「あぁそっちも忘れてないよな?」
「勿論、勝ったら十香さん四糸乃さん六喰さん」
ほーほー
「折紙さん、七罪さん」
は?
「耶倶矢さん、夕弦さんは私のですよ?」
「……え?何か増えてない?」
しかしその言葉でキレた者がいた
「ちょっと待て何それ」
「聞いてないにぇ」
2人は怒りの余り士織の肩を砕かないばかりの握力で握りしめていた
「あたたたたた!すみません!!後で説明しますから離して!!」
とりあえず離して2人の話に戻る
「アイツ聞いてたよりヤバいな」
「つかなんで人の恋人を勝手に賭けてんだよ」
ギターの調整をしていると美九がハルトの元へ近づき一言
「あなたが連れてたメイドさん、私に下さいな」
彼女はベルファストを一眼見た段階で彼女を狙ったのだろうそしてお嬢様と呼んだ俺を言霊で相手を操り奪うのだろうが…生憎
「やなこった、ベルファストは僕のメイドだよ誰にも渡さない」
こちとら最高最善の魔王からお墨付き貰ったんだ洗脳、催眠の類は効かねぇのよ だが
「っ!あなたも…」
「特異体質だか何だか知らないけどさ僕の大切を奪うなら…」
それと同時に気温が物理的に下がると周囲の大気が震え、鏡からは金切り音と王の許可を待つミラーモンスターの大群
「殺す」
ぶつけるは純粋たる殺意
「あ、ちょっ!」
士道は止めに入るがナツキが止める
「はいはーい君は下がって」
「なんでですか!」
「そもそも君の喧嘩なのに何、八舞や七罪にハルトの義娘も巻き込んでんだよ!」
「それは…その……」
「理由は後で聞く、つか了承無しに話進めた事が俺は許せないにぇ…だから今回は何があってもハルトの味方をする君の助力はしないよあの精霊を殺すとハルトが決めたら俺も彼女を殺す」
「っ!!」
「今回の喧嘩は君とアイツのだ、始末は後でするよ」
「っ!見てなさい完璧に打ち負かしてあなたのメイドを奪いますから!」
と部屋から出たのを確認すると
「誰が七罪と折紙をお前みたいなのに渡すか」
「よく堪えたなハルト!」
「なーにアレくらい朝飯前だともさ…やっぱりあの女は敵だ…結果関係無く排除する」
「だよねー俺も耶倶矢と夕弦を渡したくないし勝ち負け関係なく排除だね」
「それは困ります!!」
「前に言ったでしょ?俺の大切に危害を加える奴は誰であろうと叩き潰すって、次は止めないからお前らも好きにしろ」
『『『『!!!!!』』』』
すると聞こえるのは鏡の世界からの大観声、アナザーオーディンが加わった事でミラーワールドにいる最強モンスター ゴルドフェニックスが傘下に入り、結果としてミラーワールドのモンスターの大半がハルトの傘下に加わったのだ
故に養うコストが多くなったが、そこは問題ない以前から支援物資で彼ら用のハムやらベーコンを貰っているので大丈夫だから
「ありがとうなぁ皆〜」
「ナツキさんも何か言ってください!!」
「あ〜」
ギターを握る手は血が滲んでいた、かなりギリギリで堪えていたのが分かりナツキは止めるデメリットよりも止めないメリットを選んだのである
「勝つぞ」
「は?負けるとか思ってんの?」
そう答えたのであったが
「ちょっと!」
「ごめん士道君…やっぱり俺も彼女達を狙うなら今回は排除するに賛成かなラタトスクの理念で精霊の社会生活支援とかあるけどアレは折り合いつけれないでしょ?」
「でなくても俺の大切に手を出す奴は等しく敵だ」
全てを救いたい士道と仲間の安全第一のハルト達で意見が割れてしまったのだ
その頃
「なーんで束さん達は船で待機なのさぁ!折角ハルくんの女装ライブ見に行けるのに!」
と文句を言う束に対して千冬は淡々と話す
「仕方ないだろう、今回の精霊の能力が音に関連する力というのは二亜のお陰で分かっているとは言え対策無しだとハルトも落ち着かないだろう仮に洗脳でもされたら眼も当てられないぞ」
「多分そうなったらハルトはアナザーオーマジオウになるね」
「だからって音銃剣錫音とライドブックをピースメーカーに置かなくても」
「音の聖剣とライドブックだからな加護が何かで私達を守ってくれるらしいが……」
千冬の目線の先には
「これが音銃剣錫音…アナザースラッシュから手に入った聖剣か……調べたい…錬金術師の血が騒ぐ!!」
「キャロりん!落ち着いて!!」
「それよりキャロル、ガッチャードの件だが」
「いや冷静すぎるでしょ千冬」
「あぁそれなら問題ない適正者はそろそろ来るぞ」
「そうか…」
「そう言えばさガッチャードが誰か束さん知らないんだよね〜」
「そうかアレはキャロルとエルフナイン、サンジェルマン達が作ったから束は知らないのか」
「私も知らない」
銀狼も首肯すると千冬は一言
「安心しろお前達も良く知っている奴だ…きたぞ」
「へぇ〜………え?ええええええええええ!!」
とブリッジに束の絶叫が響いたと言う
ーーーーーーーー
さて取り敢えず
「ベルファストはピースメーカーに帰ってね、ジャンヌ送ってくれる」
「いやよ折角のお祭りなのに!」
「何かあってからじゃ遅いから頼む、嫌なら令呪を使う」
「………分かったわよベルファスト」
「はい……ではご武運を」
そう言うと2人は転移したのであった
「さーて、やりますか」
憂いはない、ならば全力でやるだけと気合いを入れ自分の番の前 ステージ脇で
「キキキキキンチョウしてきた!」
ナツキがガクガク震える中でハルトは軽くストレッチをして
「え?なんで?」
あっけらかんと答えた
「何でお前は緊張してないんだよ!!」
「そりゃもっと多い人の前に立って話してますし」
「あ……」
そだった、この男は何千何万という数の前で堂々と演説などをしているではないか
ピースメーカー艦内で
『俺達は敵を倒しに来たんじゃねぇ!ぶっ潰しに来たんだ!!ぶっ潰す!!ヤーーーハーーー!』
『『『『ヤーーーハーーー!』』』』
「アレは演説なんだろうか…」
確かに
『オーケイ!お前ら待たせたなぁ!今日の宴会も楽しんでこうゼェ!!』
と宴会で場を盛り上げる事に余念のない奴でもあるな
「失礼な俺だって王様として国に住まうものにちゃんと話すよ……テスタロッサが台本作ってくれるからな!」
本当、テスタロッサ様様である!
『お前の言葉で話せ!!』
「話してるとも…俺の国の民になってくれてありがとうと…ちゃんと伝えているとも」
「こう言う時だけ王様ぶるなよ腹立つ」
「あ?何か言ったか?」
「いや何も」
そりゃ緊張しないなと納得する……しかしまぁ
「緊張しなさ過ぎるだろ失敗するかも!とか思わないの?」
「思わないやるだけやったら後は野となれ山となれ、それに大丈夫だよ」
「何というか…」
「ま、僕達は最強だからな相棒?」
『ま、相棒らしいな』
『おうとも!俺達ぁ無敵だぜ!』
「ねぇ、まさかと思うけど失敗してもタイムベントでやり直せるとか思ってないよね?」
「…………………………」
「おいこっち見ろ」
「時計の針は前にしか進まない、戻っちゃダメなんだ!」
「その台詞をこっち見て言えヨォ!!」
「なんてな安心しろって」
「次の方お願いしまーす!」
「はーーい!!」
「聞けよ!!」
作り笑顔でハルトはバイオリンを片手に現れると
「さぁ行くぞブラッディローズ(市販のバイオリン)」
そしてアナザーキバ、アナザーダークキバ仕込みのバイオリン演奏をしたのであった
俺に技を教えてくれた先生に恥をかかせる訳にはいかないと意気込んだ演奏は会場をスタンディングオベーションで沸かせるが
『まぁまぁだな』
アナザーダークキバの言葉にハルトは笑う当然、この程度で妥協などしないさ
「当たり前だ」
礼をするが自身に満ちて答えるハルトだったが
係の人にバイオリンを渡すとマイクに持ち帰る
「よし撮影完了」
「ねぇこれ大丈夫?」
「知らん何かあればウォズの責任にする」
「それで良いんですか?」
「知らん…しかしウォズよ流石に女装したハルト坊のライブを録画するのは…」
「我が魔王が珍しく演奏してるんですから撮影しないとダメですよ」
「まぁそうじゃな」
そして後から現れたナツキと一緒にステージに立つとマイク片手に一言
「降臨!満を辞して!!」
そして流れる歌は理外の double action wing form 高貴な舞を思わせるダンスと共にナツキが良太郎パート、ハルトがジークのパートを歌い上げたのであった
二曲目はナツキに頼まれて仕方ないと思い仕上げたサインはB…ふむやはり複雑!
そして終わると士織と合流、イライラのままギターとドラムを鳴らしたハルト達であった
結果はまぁね
「勝ちー」
「当たり前だ」
しかし美九は認められないと癇癪を引き起こし天使を顕現 奏でる音楽で会場にいた観客が暴徒とかしハルト達に襲い掛かる士道は十香と逃げたようだが…
「はぁ…これだけいるならheavenの在庫には困らんな」
「作るな!逃げるぞ!!3・8・2・1!」
ナツキとハルトは元の姿に戻ると専用コードを打ち込む
「よーし宣言通りあの女は排除だ」
変身しようとアナザーウォッチを構えると
「我が魔王」
「ウォズ?何でここに…まぁ良いや蹴散らすぞ!」
『ゾンジス/ザモナス!TIME BREAK!』
この技はジョウゲンとカゲンかアイツらめ俺が心配で駆けつけ
『相棒避けろ!?』
「っ!!」
ハルトは慌てて体を逸らすと俺のいた場所にライダーキックが命中したのだ
「テメェ等、俺を殺す気か!敵はあっち!!」
指差して叱るが頭上に影?
ドーーーーン!!と大きな音と共に振り下ろされた大きな前輪、巻き起こる粉塵にナツキは驚く
「ハルト!?」
ナツキは叫ぶがハルトはアナザージオウⅡに変身して攻撃を回避していた
「おいテメェ等、何してんだコラ」
・・・
「簡単じゃよお姉様に手を出す不届き者に仕置きをするのじゃ!!」
「は?」
仮面ライダーアークの踵落としを回避したアナザージオウⅡは取り敢えず
「らぁ!」
アークの顔面を殴り怯ませると
「ウォズ!四天王が反乱したぞ!どうなってんだ!」
「当然です、我が女王の覇道を汚す者に誅罰を加えているのですから」
「お前何言って…」
『ファイナリー』
アナザーファイナリーに変身したウォズはそのままアナザージオウⅡに襲い掛かる
「ウォズ……」
『待て様子がおかしいぞ!』
「みりゃ分かる!ナツキ!!」
「あいよー!」
同時にやってきたジェットスライガーに乗り込むと2人はすぐに会場から撤退した
道中 ピースメーカーに連絡すると
「銀狼、束!」
『はいはーい!』
『見てた…まさかウォズ達が…』
「あの馬鹿5人に何があった教えて!」
『簡単に言うと彼女の天使の力で洗脳されてるねぇ〜』
『私達は技の射程外なのと音銃剣錫音のお陰で大丈夫だったけど…』
「ウォズ達は会場にいたからダメだった訳ね」
『それと序でのバッドニュース!』
「何さ!」
『七罪と折紙、八舞姉妹、六喰、四糸乃ちゃんがあっちについて二亜が攫われた』
「ハァ!?何で二亜が!」
『何かハルくんのメイド服を撮影しに行った時に拉致られたみたい!』
「アイツ追われてる自覚ある!?」
クソッ!状況は最悪だ特に六喰の力はまずい!
現状 ハルトを倒せる可能性を秘めた彼女が敵対するのは不味いし二亜の援護にも向かわないとダメになった
「取り敢えず皆はそこに待機して!変に援軍は送らないで敵はあの馬鹿5人で大丈夫だから!」
通話を切るとジェットスライガーは近くに着陸すると
「どうするハルト、ウォズ達が!」
「………だから言ったんだよ馬鹿どもが」
『相棒……』
歯を食いしばる胸に去来するは怒りの感情
暫くすると士道が合流した
「ハルトさん!すみません…その」
謝罪をされたが今のハルトには響かない
「だから言ったんだ排除しろとな」
「っ……」
「行くぞナツキ、あの馬鹿共を助ける」
「あいよ」
「けどあの人数に折紙達も「だからって逃げる理由あるか?」…」
「俺達は俺達の大切を取り戻す…あの女は排除する」
「だね耶倶矢と夕弦…必ず助けるから」
「悪いな少年くん、これからは競争だ俺達があの女を殺すか君が助けるかのな」
2人はバイクを呼び出すと跨るが発進前にある人へと電話した
「ケケラ、悪い力を貸してくれ」
『そう言うと思ってDEM側にテスター軍団と逢魔に貸し出された改造ジェットスライガーやサイドバッシャーで並べたぜ』
「頼もしいな」
「よぉ…この間の借りを返してもらうぞ黒狐」
『いいぜその依頼聞いてやる』
そしてバイクを走らせた2人の前には操られた大量の人がわらわらと邪魔している
「分かってんだろ?」
「あぁ今回は自重はしない」
と2人が下車するとスピーカーに響く声
〈あら来ましたの。負け犬が〉
「負け犬はお前だろ、敗北の事実を認めず捻じ曲げて」
〈けど残念ですね、貴方達のお仲間と大事な人は私のものですわよ可愛い彼女達と遊ぶから消えなさいな怪物が〉
その一言で完全にハルトとナツキがキレた
「ふざけんな…テメェ……」
「お前だけは……」
「「許さん!!」」
すると何処からともなく空から声が響く
『そうか……なら俺の夢をお前に託す』
『怪人と人間の共存する世界…その夢を叶えてくれ魔王』
『感情の閾値突破を確認 世紀王の力が覚醒完了』
同時にウォッチに刻まれた顔は太陽と月の戦士
それを見るとハルトとナツキは鏡合わせになるように同じポーズを取る 体の中にある怒りを爆発させるように
「変………身!!!」
「変身!」
ナツキは力強く、ハルトは冷静に発した言葉に合わせてアナザーライダーになる為の紫の波動が周囲の人を吹き飛ばすと現れた姿
とある世界で 怪人の王として君臨した創世王
その後継者 世紀王
力を与えられた2人は王の証である石を賭けて敵対の歴史を歩んだ
だがこの世界では肩を並べて敵と戦う友である
その姿は黒いバッタと銀のバッタ
まるでハルトの怪人態を思わせるような怪人バッタ男だが体の節々には戦いで擦り切れた2人を示すような容貌
『BLACKSUN』
『SHADOWMOON』
人と怪人の未来を信じる太陽 アナザーブラックサン
怪人の世界を照らす月光 アナザーシャドームーン
負け続けた世紀王達が立ち上がる 今度こそ
己の大事なものを守る為に!
次回予告
アナザーブラックサン、アナザーシャドームーンに覚醒したナツキ、ハルトはライブ会場に殴り込む
「我が魔王…あなたのような化け物にはついていけない!」
「その化け物を魔王と担ぎ上げたのは誰ダァ!」
魔王と従者が初めて拳を交える
次回 星と月 お楽しみに!