無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

201 / 413
大宴会

 

 

前回のあらすじ

 

事件解決!!

 

「仕事しろ!!」

 

ーーーーーーーー

 

 

ピースメーカー厨房 そこは平時と違う重たいオーラが漂っていた

 

 

食堂にいたクローントルーパー達もそこに立つハルトのオーラに圧倒されていたのである歴戦の兵である彼等が圧倒される理由それは

 

 

「今日の宴会はレジェンドライダーの皆様も来るとなると一筋縄ではいかない…だが今日の俺はアナザーゼロワンによるあらゆる事象全てを考慮した最高のおもてなしが可能…よしおもてなし全開だぁ!!」

 

 

『おい誰だ!この男にゼンカイジャーを見せた奴は!!』

 

 

「おい待てよ」

 

 

「黒狐…」

 

 

「俺も手伝う、仮面ライダーへの恩返しをしたい心は一つだろ?トゥワイス俺達を増やせ!」

 

 

「おう!!」

 

 

と二人は分裂し大量の食材を捌き調理すると満漢全席も超える大量の料理を拵えていた

 

 

「おいおいマジかよ」

 

 

「グルメ界の食材に陛下のフルコース…それに黒狐だと!こうしちゃいられねぇ!俺、皆にこの事を伝えてくるぜ!」

 

 

「俺もだ!逢魔に残ってる兄弟やテスタロッサ様達にも伝えてくるぜ!!こりゃとんでもない規模の宴会になるぞぉ!!」

 

 

「そして急げ野郎ども!会場設営怠るなよ今回の宴会で絶対に陛下に恥をかかせるな!!」

 

 

「俺達もこのビッグウェーブに乗るしかねぇぜ!」

 

 

「笹食ってる場合じゃねぇ!」

 

 

「笹食ってんじゃねぇ!」

 

 

とクローントルーパー達は手慣れた手つきで宴会場を設営していく……余談だが、この宴会を聞いた三人娘など逢魔留守番組も巻き込んだ世界を跨ぐ大きな宴会は定例となるのはまだ知らない話し

 

 

トルーパー達が作業する中、食堂の隅でどんよりしている集団があった

 

 

それは今回、洗脳されていたとは言えハルトに牙を剥いた四天王とウォズ、そして七罪である

 

 

「私……私…ハルトに……ひどいこと…」

 

 

もう号泣して顔もグチャグチャである…彼女からしたら自分の全部を笑って受け止めてくれた大事な人 その人に暴言吐き攻撃までしたのだからだが

 

 

「安心せい七罪よ、お主の攻撃などハルト坊は気にもしておらんさ…じゃが」

 

 

年長者であるヤクヅキは優しく落ち着かせると

 

 

「俺達…操られてたとは魔王ちゃんに何てことを…」

 

 

「更に言えば…ハルト様に土下座までさせてしまった…我等のせいで…不甲斐なし!!」

 

 

「魔王様……貴方の最初の臣下でありながら刃を向けた愚行をお許し頂きたく……」

 

 

何やかんや言いながらもハルトを慕っている四天王達には一番ダメージ入っていた

 

 

「こっちのが重症じゃな…一番問題なのが」

 

 

四天王の目線はウォズに向かう

 

 

「私は我が魔王の信に背き…あのようなものを女王と呼ぶなど…なんたる不忠!この身で償うしか!」

 

 

「ちょっと!先輩!食堂で切腹しようとしないでくださいよ!!」

 

 

「離しなさいフィーニス!!私は一番信頼していたと言った我が魔王の心を深く傷つけたのです!このくらいせねば気が済みません!」

 

 

「魔王様に助けてもらった命投げ出す方が本当の不忠ですよ!魔王様が土下座してまで助けて守ろうとした命を無駄にするんですか!」

 

 

「……………」

 

 

「けど魔王ちゃん仮面ライダーに会うと土下座するよね?」

 

 

「あれは崇拝、我等にしたのは嘆願だろうな」

 

 

「…………」

 

 

思いとどまったウォズ達であったが、そこに

 

 

「よぉ反乱者」

 

 

煽るように現れたのはゴーストイマジン達である

 

 

「良かったな、殺されなくて」

 

 

「だけどまぁ今回の件は大変だなぁ…ま、判決はボス次第だが今まで通りとは行かんだろうよ」

 

 

「けどコレで、俺達の出世も遠くないぜ!」

 

 

「あぁ今回俺達はあの戦いで魔王に加勢した、それだけで値千金だろうよ最古参がこの様なら哀れだな」

 

 

「感謝するぜお前たちの不祥事で俺達は悪の大幹部となれるんだからな」

 

 

「っ!!」

 

 

「お?やるか?」

 

 

「いいぞやれ牙王」

 

 

「あぁ、こいよ裏切り者共」

 

 

「きさまぁ!」

 

 

「カゲンちゃん落ち着いて!悔しいけど今回は向こうのが正論だから!!」

 

 

 

「貴様等に何が分かる!!ハルト様が奇行に走る度に止め、制御するという超高難易度任務を遂行しているウォズや我等四天王の苦労を!!」

 

 

 

「「「いやお前、上司の認識どうなってんの?」」」

 

 

 

「落ち着けカゲンよ!今喧嘩したらハルト坊もいよいよ収まりつかんぞ!あとカゲンの意見には賛成じゃ!お主ら程度がハルト坊の奇行を今レベルまで抑え込めると思わんな!!妾達の苦労を味わってからものを言え!!!!」

 

 

「先輩も先輩で苦労話は後にしてください!!確かに聖地巡礼と称して仮面ライダー由来の場所に行き発狂した魔王様を前に同じことが言えますか!」

 

 

「お前ら…ボスを擁護するか貶すかどちらかにしろ!!」

 

 

「「「「お前達にあの脳筋を制御するなんて事は絶対に出来ない!!」」」」

 

 

「何故貶す方向に舵取りした!やっぱり大将へ叛逆する気だろ!!」

 

 

四天王と煽る牙王達の中間地点にフォークが壁が破壊される突き刺さってた勿論投げたのは

 

 

「「「「「「!!!!」」」」」」」

 

 

「あのさ宴会前に何、喧嘩してんの?お前等……刻むよ?」

 

 

料理の合間に食技を使い投擲したハルトは笑顔のままその辺にあったフォークで巨大な肉塊を薄切りにしたりサイコロステーキにして、お前もこうなるぞと脅しの意味も込めて

 

 

 

「「「「「「「「「喧嘩してません!!」」」」」」」」」

 

 

「よろしい……早く準備に散りやがれ!!」

 

 

それだけ言うと蜘蛛の子を散らすように準備に移るのである

 

 

「ったく、あの馬鹿どもが…おい黒狐フグ鯨捌くぞ」

 

 

「おう、けど良いじゃねえの向上心あってよ」

 

 

「まぁな…けど今回の件は流石に応えたよ、何つーか信頼してる仲間の裏切りはね…そりゃソウゴさんも飛流の変えた世界でメンタル折れるわ」

 

 

「んでどうすんの?」

 

 

「何が?」

 

 

「あいつ等の処遇だよ流石に無罪放免じゃないんだろ?」

 

 

「…………うーん俺的には無罪放免なんだよなぁ」

 

 

『ハルト、お前の心が痛いのは分かるが今のお前は国王だ今までのような仲良しクラブのリーダーではない 側近の仕置きも王の役目だ』

 

 

「けど……そんなの可哀想だよ!皆洗脳されただけじゃん!罰なんてそんなの…」

 

 

『それでは集団がまとまらない、統率を欠いた集団は必ず崩壊する!!』

 

 

「………」

 

 

説得力しかない…何せ俺の所にいる奴は結束的なのを欠いてヒーローに負けた連中だからだ…こんなの参考にしかならない

 

 

「だけど無理だよ…俺なんて……俺なんて!ノリと勢いと料理以外取り柄のないライダーオタクのポンコツだし」

 

 

『そうだな』『うんうん』『なんだ自覚ありか』

 

 

『おい女誑しが抜けてるぞ』

 

 

「そんなダメダメな俺へ王様になって欲しいって初めて言ってくれたのは皆なんだよ!その人達を『なぁ相棒俺達は別に殺せとは言ってないぞ?』へ?」

 

 

『いやお仕置きは必要だと言ったが粛清しろとは一言も…』

 

 

「だってお前たち、ちゃんと裁けと」

 

 

『いやそれは必要だからだ殺すまでは言ってないぞ』

 

 

『だが相棒は相棒で考えていたのだな…アイツらも喜ぶだろう』

 

 

『何せ、ウォズの事を一番信頼しているなんて言ってたからな』

 

 

「……………おいお前ら」

 

 

『いやお前が勝手に死刑一択って思ってただけじゃないぞ、相棒が早とちりしただけだ』

 

 

「許さない……許さないぞウヴァ!!」

 

 

「何故俺を指名する!俺が一体何をした!!」

 

 

と食堂でたむろしていたグリード組の中からウヴァがツッコミを入れたのであった

 

 

ーーーーーーーー

 

 

さて今回の事件解決に伴い新たな問題が浮上した そう複製機で蘇ったものの処遇である

 

 

流石に経緯的にこの世界的にも残るとまずい人たちがいるので…

 

 

「取り敢えず皆さんは逢魔で面倒を見る事にします!」

 

 

ハルトは腕を組み ドン!と構えてみせると

 

 

「ロイミュードを受け入れるだと本気なのか」

 

 

「危険ではないのかね?」

 

 

進ノ介とベルトさんが心配そうな顔をするが問題ない

 

 

「えぇ勿論希望者のみになりますね、流石の俺もチェイスや072のように居場所のあるロイミュードまで連れて行こうなんて思いませんよ」

 

 

「072だと!?」

 

 

「彼も複製されてたんですよねぇ〜いやぁ驚き驚き!」

 

 

「ハート達は?」

 

 

「俺達は暫くコイツの世界で厄介になる」

 

 

「はい〜ロイミュードの皆さんには逢魔議会への参政権や戸籍など色々受け入れる代わりに力を貸してくれる事になりました〜」

 

 

「ハート、お前…」

 

 

「勘違いするな泊進ノ介、俺達はロイミュードの国を作るその為の足掛かりに過ぎない」

 

 

「え?そんな事狙わずとも王国に独立行政特区作りますよ」

 

 

「何だと?」

 

 

「形式的に代官は置かせてもらいますけど自治云々は基本的に其方にお任せします」

 

 

ハルトからすれば多種族共生国家と構想している先祖代々、伝統ある生活を捨てられない者もいると知っている だからこそ彼等の特区を作っていたりする

 

 

「良いのか?」

 

 

「断る理由がありませんし…ただロイミュードが王国内で犯罪を起こした場合ですが」

 

 

「それは任せろ」

 

 

「チェイスさん?」

 

 

「俺は仮面ライダーだが、ロイミュードの番人だ道を外したロイミュードの更生するチャンスを与えるのも俺の仕事だ」

 

 

「協力してくれるのか?」

 

 

「あぁ…ただダチに会うから休みをいただくが」

 

 

「勿論だ歓迎するぞ友よ!」

 

 

後は

 

 

「お前らはどうする?」

 

 

「その前にメダルを返せ!!」

 

 

「あいよー」

 

 

と素直にハルトはウヴァとカザリから没収したコアメダルを返却、完全体になった二人はハルトに襲い掛かろうとしたが思い留まる

 

 

「何故素直に返した」

 

 

「これはさっきの仕事の報酬、それとこれから提案する依頼の前払いかな」

 

 

「前払いって僕達が受けると思ってるの?」

 

 

「思ってるよ君達ならね」

 

 

とハルトが笑って見せたのはキャロル達が生成した大量のコアメダルである、それにはアンクも立ち上がり反応する

 

 

「おいコレは」

 

 

「逢魔の錬金術師達に映司さん達の物語を見せた結果…何故かコアメダルが量産出来たんだよ」

 

 

「こんなに……」

 

 

「そこで君たちに提案だ」

 

 

それはハルトにしか出来ない方法である

 

 

「そもそも君達は他のグリードのコアメダルを取り込んでも暴走するリスクがある、それは何故か!欲望を受け止める上限だ誰にもある…例外は紫のメダルだけだがな」

 

 

俺だってアナザーライダーや怪人に変身出来るが仮面ライダーには変身出来ないし

 

「それで」

 

 

「上限値を超える方法は一つじゃない俺はそれを旅して学んだ」

 

 

例えば グルメ細胞 予期せぬ形で取り込んだが美味しいものを食べれば食べるほど自らの力を高められ 適合食材を食べれば限界突破も可能である

 

 

例えば アナザータイクーンの例

 

マドカとナツキが持っていたアナザーウォッチだがウォッチ自体が一つとなりナツキの力が高まったのだ…つまり並行世界にあるアナザーウォッチを取り込む事でも強化が可能と言う事になる

 

 

「グリードの強化方法はセルメダルを大量に取り込むか コアメダルを取り込むかだ…だが実験してみたいのは」

 

 

そう言いハルトはコアメダルを見せながら伝える

 

 

「君達と同じコアを10枚、20枚って渡したらさ器そのものの強度も上がるかどうかの実験」

 

 

メダルを取り込む上限値があるなら、取り込む物の質を上げれば良い 至極単純な事だがコアメダルの精錬方法など失われて久しい上に彼等自身には製作する能力もない 故に至らなかった考え

 

 

「興味ない?勿論、仕事の働きぶり次第で他のコアメダルを渡すのも考えるけど?」

 

 

だがその前に

 

 

「先ずはアンクがアイスを食べる前に渡したいものがあるので、良かったら」

 

 

指を鳴らすと同時に現れたのは人が入ったポッドである

 

 

「コレって…人?」

 

 

「正確に言えばホムンクルスです、俺の妻がかつて錬金術で使用していた技術の応用なんですよ」

 

 

『サラリとキャロルを妻と呼ぶ事に慣れてたな』

 

 

『お、キャロルが照れてるぞ』

 

 

ーその顔を撮影してもらえる?ー

 

 

『そう言うと思って撮影したぞ』

 

 

ーでかした相棒ー

 

 

「そもそもアンクは人間と合体した事で五感を得ました、ならば!器があればグリードは人間の感覚を手に入れる事が可能という訳です」

 

 

その言葉に全員が反応した

 

 

「どうです?冷たいアイス、甘いお菓子食べたくないですか?」

 

 

「たべたーーい!!」

 

 

「じゃあ素直なガメルが一番に「おい待て」はい?」

 

 

「まずは俺からだ。前の経験を元に完成度を確かめてやる」

 

 

「ちょっとアンクは前に体験してるじゃん、だから僕からだよ」

 

 

「待て最初は俺だ」

 

 

「私よ、ねぇ魔王様?」

 

 

「慌てないで全員の体はあるから」

 

 

そして彼等のコアメダルを特別に調整したホムンクルスにいれると

 

 

「へぇ〜これが人間の感じてるものかぁ」

 

 

「ふん…悪くない」

 

 

「うわぁ!コレ美味しい!!」

 

 

「良かったわねガメル」

 

 

「……おい映司!アイス!」

 

 

「分かったよ、はい」

 

 

「…………っ!冷たくて美味い」

 

 

「良かったねアンク…けどハルトさん「さん付けしないでください!恐れ多いです!!」え!じゃあハルトくんで」

 

 

「はい!何でしょうか!!」

 

 

「ありがとう、君達のお陰でアンクとまた会えた今日だったみたいだよいつかの明日は…」

 

 

「え、映司さん…なんてもったいお言葉!ですがそれはうちの技術者に言ってくださいな皆さん映司さんとアンクの物語に感動したからこそ力になりたいと思いましたから」

 

 

何せ映司さんはパヴァリア結社の人たちからは神様レベルで崇められていますのでとは口が裂けても言えなかった

 

 

余談だが、後にサンジェルマン達が里帰りした際に映司とアンクがいた現場に立ち会えなかった事実に膝を突き絶望したというのは別の話

 

 

「そうだね…後で紹介してくれる?」

 

 

「勿論!さて…お前達はどうする?」

 

 

「ま、暫くは世話になるよ」

 

 

「俺もだ」

 

 

「ねぇ他にお菓子ある〜?」

 

 

「あらあらよく食べるわね〜」

 

 

取り敢えずグリードの懐柔は良さそうだな…さてと

 

 

「アンク、どうですか?体の異変があれば治しますが」

 

 

「ない」

 

 

「よし!」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「これでよーし!」

 

 

そんな感じで俺の所にロイミュードとグリードが仲間になった現在、グリード達はキャロル指導の元 俺の実験に協力してくれているし現在はハイオーク達協力の元 ロイミュードの街を作っている

 

 

『これも全部乾巧って奴の仕業だ!』

 

 

「何だってそれは本当か!!つかいるなら探しだせえええ!」

 

 

『あの人もとんだ冤罪だよ!!』

 

 

 

そして

 

 

「これで……最後ダァ!!」

 

 

『だからいつも何で最終決戦並みのテンションで行くのだ!?』

 

 

「今日の俺の料理は過去最高の出来だと思う」

 

『おおおお!』

 

 

「よし俺は逢魔に戻るから後は任せた!!」

 

 

そして料理の支度を終えたハルトがした後、ハルトはふと考えていた事があり一時逢魔に帰還した

 

 

「ハルト様、おかえりなさいませ」

 

 

「ただいまテスタロッサ、ごめんちょっと時間ある?」

 

 

「当然ですわ」

 

 

良かった…現状一番信頼の出来る彼女の協力はありがたい

 

 

 

「それで話とは?」

 

 

「簡単に言うとね戦力拡大による組織再編かな」

 

 

テスタロッサに今回のウォズ達の件を伝えると顎に手を置いて考える…本当美人は何しても絵になるな

 

 

「美人なんてそんな…」

 

 

照れてる彼女に対してハルトは首を傾げる

 

 

「あれ?声出てた?」

 

『出てたぞ阿保』

 

 

「成る程…それで意見とは?」

 

 

「そっ…一応アイデアはあってね」

 

 

とハルトが見せた組織図は、とある海賊団と同じ組織階級であったが国家運営故に多少の変更はある

 

 

「でしたら」

 

そしてテスタロッサと組織再編の話をしていると背後から現れた影が

 

 

「ハールー!」

 

 

「うわぁ!ウルティマ!?」

 

 

「テスタロッサと何してるのさ〜それよりもこの間は美味しい感情ご馳走様」

 

 

「は?何のはな「よくぞ帰られた我が君!トルーパーから聞いたが宴会なのだろう!さぁ行くぞ!!」あぁ行こうか」

 

 

「はぁ…悪いモス頼める?全員集合」

 

 

「お任せくださいハルト様」

 

 

「いやマジでありがとう」

 

 

そしてハルトは仲間を連れてピースメーカーに帰ったのだが

 

 

「何だこの小娘は?」

 

 

「あ、ウヴァ絡むの辞めた方が良いよ」

 

 

「何?こんな弱そうな小娘など「ねぇ」あ?」

 

 

「邪魔なんだけど」

 

 

「は?何言っ……ごふぅ!」

 

 

「ちょっ!ウヴァさーーーん!!」

 

 

ウルティマの右フックが哀れウヴァを飛ばして壁に減り込ませた…お、恐ろしい

 

 

「ウルティマ、あの子は新しい仲間だから」

 

 

「え?そうなの?そういえば何処かで見たような気が…あ」

 

 

「な、なんだ」

 

 

「ごめんね」

 

 

「あ、あぁ……」

 

 

「けど噛み付く相手は選びなよ虫ケラ」

 

 

「ひぃ!!」

 

 

哀れウヴァさんロックオンされたか…ん?ゲートからまた誰か出てきたな

 

 

「ハルト!今日こそお前を倒し玉座貰う!!」

 

 

久しぶりの登場、ズ・ゴオマ・グさんでしたが

 

 

「そーい!」

 

 

慣れた手つきで突撃してきたゴオマの顔面にカウンターを合わせて吹き飛ばす

 

 

「が…まだだ!まだコレがある!」

 

 

とゴオマが取り出したのは見覚えのある青いゼリー

 

 

「あ、おいお前それ」

 

 

それを食べたゴオマは突如、体に襲う高揚感に浸るとゴオマは先ほどとは異なる速度で襲い掛かるが

 

 

「しーーねえええ!」

 

 

「オラァ!」

 

 

「ごふぅ!」

 

 

先ほどの再放送と同じ展開をした後、ハルトはゴオマの胸ぐら掴んで問い詰める

 

 

「テメェ、heavenの試作品どこから持ち出した?つかそれ食べても俺には勝てねぇよ」

 

 

「な、何故だ!」

 

 

「だってそれ俺の血が入ってんだもん強化上限が俺なのに一部取り込んだだけで勝てると思うなよ」

 

 

そんなんだからダグバに返り討ちに合うんだよお前は

 

 

「つまり、あれはハルト味か…」

 

 

「何とち狂ってやがる!テメェはもう一回逆さ吊りにしてやろうかぁ!!」

 

 

取り敢えずゴオマは逢魔で蝙蝠傘の刑(逆さ吊り)確定だな

 

 

「heavenって?」

 

 

「あぁグロンギみたいに生物ベースの怪人の強化食材?」

 

 

「何で疑問なのさ…」

 

 

「その前にアレは我が君の血液で出来ているのか?」

 

 

「まぁ後は…人の死体をこうコネコネと」

 

 

「あぁ…だからこの前、ウォズ達が捕まえたチンピラが牢屋から消えたんだ」

 

 

「そーそー…後はミラーモンスター用の加工食品にするからって欲しい人に分けたなぁ」

 

 

「一口食べると腹の中に太陽出来たような感じになってな…食べてみな、トブぜ」

 

 

人間擬態時の格好的に怪しい売人にしか見えない…いや危ねぇ!!

 

 

「お前はウルティマ達に何薦めてんだ!アレは試作品!!食べたらどんな副作用があったか分からないんだよ!取り敢えず逆さ吊りの刑だぁ!」

 

 

 

ゴオマを放り込み直すのであった

 

 

 

「油断も隙もねぇ……あ、後さ3人とも」

 

 

ハルトは笑顔で話す

 

 

 

「この世界で逢魔に喧嘩売った挙句に舐め倒してる奴がいるんだけど」

 

 

具体的には何処ぞのDEM社長だったり、何処ぞの歌姫だったりだな

 

その言葉でデートアライブ世界の住民が不穏な気配を感じるほどの圧に襲われたのであった

 

 

 

「は?何処そいつ?」

 

 

「許せんな」

 

 

「そいつには死なんて生温いですわね」

 

 

 

おおぅ何て殺意だ、流石は逢魔最高戦力…歩く戦略兵器の異名は伊達じゃないぜ

 

 

「だろ?だから3人と配下に出撃を命じる、俺も今回の件で堪忍袋の尾が切れた……さぁお前達!お望みの戦争(デート)の時間だ!逢魔を舐めた奴は片っ端から殺すのが逢魔の流儀だ!!んで捕虜はHeavenの材料にしてやれ!!慈悲などいらん!歯向かう奴は全て殺し尽くせ!!死体の山でバベルの塔を築くのだぁ!!」

 

 

 

『そんなんだから魔王って呼ばれてんだろうが!!』

 

 

さて後はDEMを殲滅するだけの簡単なお仕事です

 

 

 

まぁシリアスパートは此処までにし「ちょっと待てーー!」

 

 

「何ナツキ?」

 

 

「いやいや!あの刃王剣はどうしたの?」

 

 

「あぁ〜あの剣なら超超超厳重なセキュリティの元で保管していると…何かその件でベアトリスが今度刀鍛冶を連れてくって」

 

 

「そ、そっか…」

 

 

「何か今回の件を報告したら【伝説の聖剣だと、刀鍛冶の血が騒ぐぜFOO!!】って言って来ると」

 

 

「何処の世界にもマトモな奴はいないのか!!」

 

 

「いやぁまさかグリモワールに目覚めて俺がアナザーストリウスになるなんてな!いやぁ驚いた驚いた!後聞いてくれよ一夏の奴が俺を助けに来てくれたんだよ、あの千冬の背中を追いかけてた幼子がな…本当義弟の成長は早いよ…自慢の義弟だよ本当何処かの愚かな妹には彼の爪をアカを煎じて飲め…本当に…いや勿体無いな」

 

 

「お前は成長してないがな」

 

 

「ん?」

 

 

「な、何でもないぞ!!」

 

 

「そっか…取り敢えずナツキ」

 

 

何を思ったのかハルトはナツキに頭を下げたのである

 

 

「今回は助かったありがとう」

 

 

「どどど『黒龍剣?』違う!!どうしたんだよハルト!!」

 

 

「いや今回の件はお前の協力あってのものだからな」

 

 

実際、ナツキの奴が八舞を足止めしなかったら大変な事になってたのは想像に固くなかったし素直にお礼を言わないとダメだな

 

 

え?一国の王が頭を簡単に下げるな?俺に今更そんなプライドがあるとでも?

 

 

仲間や大事なものの為ならこの頭いくらでも下げると決めている

 

 

だが

 

 

「え?ハルト…俺に感謝するとか何か悪いもの食べた?」

 

 

 

この男は空気が読めなかったのだ

 

 

 

「猿武+食技…次郎さん直伝」

 

 

「あ、あれ!ハルトさん!?」

 

 

「インパクトノッキング・ベリーウェルダン!!」

 

 

「ごふぅ……か、体が動かない…」

 

 

殺意全開のインパクトノッキングでこの男の動きを止めると

 

 

 

「ほーら新鮮なナツキだよぉ〜」

 

 

餌に飢えたヤンデレ(義妹's&船姉妹)の元へ放り投げると全力疾走で離脱したのであった

 

 

 

その後ナツキの悲鳴が聞こえたがハルトは全力で無視だったという

 

 

 

 

そして宴会の時を迎えた

 

 

 

「今回も皆の協力で事件は無事解決しました…細やかながらですが宴の席を用意しました楽しんでいただけると幸いです…では盃を飲み干すと書いてええ!!」

 

 

『乾杯』オーラァ!

 

 

お馴染みの文字Tで開会を宣言したのであった

 

 

 

皆が思い思いに楽しんでいる中、ハルトは真剣な面持ちである席に近づくのである

 

 

それは今回洗脳された面々の場所

 

 

そこではまるで今回の宴会が最後の晩餐とも言わんばかりの表情を浮かべる面々の前で

 

 

「そ、その皆…楽しんでる?」

 

 

すると皆が気まずそうな顔をしている…いや君達さっき俺の制御云々でディスをかましてたよな?

 

 

 

「わ、我が魔王…今回の件何とお詫びをす「質問に答えろお前達」はっ!何なりと」

 

 

 

「その…あの精霊の洗脳は解けてるんだよな?」

 

 

「はっ!全員正気に戻っております」

 

 

「そうか…なら良かった……ほんと……ほんと良かっだぁ……みんな…よかっだぁ……」

 

 

その言葉に安堵したのか今まで張り詰めていた緊張の糸が完全に切れたのかハルトの目からポロポロと涙が落ちるとまるで子供のように泣き始めたのであった

 

 

「ちょっ!我が魔王!?」

 

 

「魔王様!?」

 

 

流石の展開に家臣団は困惑するし、ネガタロス達は

 

 

(((うわぁまたアイツら泣かせてるよ)))

 

 

とあらぬ誤解を生んでいたりした

 

 

 

「だっで…皆、俺が敵とか…ダサい文字Tとか人の心ないような罵倒してくるしぃ!!」

 

 

『いや文字Tは割と通常営業じゃないか?』

 

 

 

「それ以上にあのまま俺の所にもどらなかったらとか考える心配でぇ!!」

 

 

 

「我が魔王…」

 

 

「お前達までイかれたら俺のクレイジーキャラが薄れるじゃないかぁー!」

 

 

「あ、自分がイカれてる自覚はあったんだ」

 

 

「我が魔王?」

 

 

「さっきまでの感動返せ」

 

 

 

「それに…みんないないとご飯作ってもたのしくないし……」

 

 

そもそもハルトが料理に手を出したのも最初は教わったからであったが根幹として

 

 

この家臣団と小さな部屋で切り盛りしている頃に皆が美味しいと喜んで食べる姿を見てからであったからだ

 

 

 

「みんないないならご飯作る意味ないし…帰ってこないならもう作らないってきめてたから」

 

 

 

その言葉に思わずゲストと新参以外の面々はウォズ達に最敬礼をした それは

 

 

【我等の食卓を守ってくれてありがとう!!】

 

 

の一念であったのは言うまでもない、それには思わずキャロル達でさえも困惑した表情を浮かべていたのだから事態の深刻さが理解しただろう

 

 

 

「命令だ、もう俺を裏切るな」

 

 

「拝命します我が魔王、この身果てるまでお側に」

 

 

「ん、次裏切ったら…お前達にインパクトノッキング・ベリーウェルダンを叩き込む」

 

 

「因みにその威力とは?」

 

 

「ナツキが身動きできずにエルフナイン達にドナドナされた」

 

 

「「「「「肝に銘じます!!」」」」」

 

 

四天王達の姿を見て安堵し泣き止むとそもそもの疑問を口にした

 

 

「ってか、そもそも何でライブ会場いたの?俺さピースメーカーで待機って言ってたよね?」

 

 

その言葉に家臣団は凍りつくもヤクヅキは淡々とした口調で

 

 

「ウォズがハルト坊の女装ライブを撮影しようとして会場に潜入した」

 

 

「ヤクヅキ!?」

 

 

「事実であろう」

 

 

「ウォズちゃん……あれ」

 

 

「?………っ!」

 

 

その言葉にハルトはそれはもう良い笑顔を浮かべるとコネクトの魔法でシンゴウアックスを取り出すと剛から借りた際に復元したシグナルチェイサーを装填したのだ

 

 

「あはは……」

 

 

『ヒッサツ!!マッテローヨ!!』

 

 

軽く素振りを始めた姿と信号の音が鳴り響く中、家臣団が堰を切ったように弁明する

 

 

「そうだよウォズちゃんが言ったんだ!俺達は辞めろって言ったのに!」

 

 

「私を売りましたね貴方達!」

 

 

『マッテローヨ!』

 

 

「黙れ!そもそも俺達は巻き込まれた側だ!」

 

 

「そうですよ!だからあれだけ辞めろと言ったんです先輩!!」

 

 

「わ、我が魔王!私の話を「大丈夫だよウォズ、四天王も安心してね」っ!」

 

 

「魔王ちゃん!」「ハルト様!」

 

 

「おいフィーニス準備しろ」

 

 

「分かってますとも」

 

 

 

『イッテイーヨ!!』

 

 

 

「逝っていいってさ」

 

 

 

それと同時にシンゴウアックスを振り下ろすのとタイミングを合わせてフィーニスはアナザー1号に変身、全員肩に乗ると魔王から逃げ出したのであった

 

 

 

「待てやああああテメェ等ァ!俺がどれだけ心配したか分かってんのかゴラァ!!」

 

 

シンゴウアックスを振り回しながらハルトは気の済むまで四天王と追いかけっことなる結果として涙目で謝罪する家臣団であったとさ

 

 

 

 

 

そして遂にその時が来た

 

 

 

「あ、あの!!改めて皆さんありがとうございました!!あと良かったらサインお願いします!!」

 

 

『あぁこの光景を見て安堵している自分がいる』

 

 

そしてハルトはドライブ、ゴースト、エグゼイドからサインを貰うなり

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

「やったあああああああああああああああ!!!」

 

 

 

「はぁ…あのバカは」

 

 

「良いじゃない可愛いものよ」

 

 

「ヴェルザードだったか?あの旦那の奇行を前によく言えた」

 

 

「私としてはハルトが笑顔なら良いから…まぁ彼方此方で女の子と仲良くするのは頂けないけど」

 

 

 

発狂して喜ぶバカ二人の背中でこっそりと炎を燃やす奥さん達 その中で

 

 

「あ、あの……仮面ライダーのみなさん……さ…サインお願いします…」

 

 

小さな子供がサインを頼んでいた

 

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

「あれ一人増えてる!?あの子誰!」

 

 

「なんか俺のガキの頃に似てる…あの頃と同じ綺麗な目をしているな」

 

 

『ほぉ貴様にもこんな純粋で心優しそうな頃があったのか』

 

 

『今はカケラもないがな』

 

 

「一言余計…誰だお前?」

 

 

 

「初めまして、オリジナル…僕は魔王…あなたのクローンです」

 

 

「クローン?」

 

 

「あぁ何かフーリガンの奴が新しい創世の器にしようと作ったのがコイツなんだと」

 

 

「へー俺のクローンか……そりゃ大変だな〜」

 

 

『よりにもよってこの脳筋のクローンか』

 

 

『生まれからして可哀想だ…』

 

 

『という事はこんな幼い子供でも何年か経てば女誑しのろくでなしになるのか』

 

 

「テメェら後で締め上げるから覚えてろ」

 

 

『ってアナザーWが言ってた』

 

 

「ほぉ…」

 

 

『だから俺のせいにするナ!』

 

 

『全部アナザーWの所為になる魔法の言葉だぜ』

 

 

「なら連帯責任で全員締め上げることにしよう」

 

 

「いやもっと驚けよ!!自分のクローンだぞ!!」

 

 

「いや俺の国の兵士もクローンだし色んな自分見といて自分のクローンとか言われてもなぁ」

 

 

目線を向けるとハウンドと一緒に食事をするシェフィールドの姿が目に入る、君達はそのままでいてくれ

 

 

「これが僕のオリジナル……皆が言ってたみたいにゴリラですね知性のカケラも無さそう…」

 

 

『ほぉ相棒のクローンにしては賢いな』

 

『オリジナルよりも知能も高そうダ』

 

『何て的確な表現だ』

 

 

「あぁ!?誰がゴリラだぁ!目の前にいるのが未来のお前だオラァ!!」

 

 

「ひぃ!そ、そんな……」

 

 

『おいハルト!!何て最悪な未来を子供に見せている!!』

 

 

『未来ある子供の夢を壊すな愚か者!!』

 

 

『そりゃソウゴも最悪の未来の自分見たらお前と違うと言うわ!!』

 

 

『てかこの子もこの子でサイン頼んでたな…』

 

 

『この男の仮面ライダーへの愛は遺伝子レベルで刷り込まれてる訳だな』

 

 

「どーだぁ!(ドヤァ!)あとお前等そう思ってたの!?」

 

 

「何て大人気のない事を…子供にしてんだよハルト」

 

 

「あ、ナツキ生きてたか」

 

 

「ほんと…お前のお陰で大変だったんだからな!!身動き出来ない事を良い事にエルフナイン達に…押し倒されそのまま……うぅ」

 

 

「そんな事より八舞のメンタルケアしてこい、彼処で凹んでるから」

 

 

「そんな事!?い、いやまぁそ、そうだな…行ってくる」

 

 

「俺は俺でやりますかね」

 

 

ハルトは飲み物片手に七罪に近づくと隣に飲み物を置いて彼女の頭にポンと手を置く

 

 

 

「大丈夫か七罪」

 

 

「うん……ねぇハルト私「謝らなくて良い」え?」

 

 

「悪い事してねぇ奴は謝らなくて良いんだよ」

 

 

「けど私、ハルトを…」

 

 

「あんなの攻撃された内に入らんさ安心しろ、俺は何があっても七罪を見捨てない」

 

 

「………………」

 

 

「だから安心しろ嫌とかじゃねぇなら、ずっと一緒にいてやるから……な?」

 

 

「うん………うん!!」

 

 

小さな体で強く抱きしめる七罪に応えるハルトは泣きじゃくる彼女を落ち着かせるまで付き合ってあげた

 

 

「落ち着いた?」

 

 

「その……ありがと」

 

 

「おう泣いた分ちゃんと楽しんでけよ、んじゃ後は」

 

 

そのまま歩いていくと

 

 

「いやぁ!今日もハルきちの飯で酒が美味い!!」

 

 

「元気そうで良かったよ二亜、大事ない?」

 

 

「あ、ハルきち焼き鳥おかわりー!」

 

 

「後でな……ちょっと面貸せ」

 

 

「ま、まさか!プロポーズ!?」

 

 

「何でそうなんだよ……おい待て千冬!酔ってんだろ!危ないからサタンサーベルをしまえ!!」

 

 

 

そして宴会場から離れた場所で酒の入ったコップを渡すと

 

 

「ありがとねハルきち」

 

 

「気にすんな、いつもの事だ」

 

 

「いつもの事…それってオーマジオウって人に頼まれたから助けてるの?」

 

 

「ん〜どーだろよく分からん」

 

 

「ねぇハルきち」

 

 

「あ?あぁ追加の焼き鳥なホラ」

 

 

「ありがとう……じゃない!!その…ハルきちはさ…私のことどう思ってるの?」

 

 

「ハイテンションなオタク友達」

 

 

「そ、それはそれで嬉しいけど……その…男女的な意味でだよ……真面目に答えて…私はハルきちの気持ちが知りたいな……」

 

 

 

二亜の言葉にハルトは次の言葉に困ってしまうが答えは以外と出ていた

 

 

 

「特別だよ二亜はずっと」

 

 

「え…」

 

 

「じゃねぇとわざわざあんな苦労して助けに行かねえし」

 

 

「それってその……千冬ん達と同じって意味でかな…」

 

 

「まぁな…だから二亜の手は離さないよ必ず握り続けるから…後一つ、きっと悪い男を好きになると思うよ?それでも良いの?」

 

 

その言葉の答えはハルトの唇を塞ぐキスであった

 

 

「ふぅ……悪魔と相乗りして地獄までついてくから安心して」

 

 

「なら死んでもついて来い…まぁ死ぬ予定なんてないんだけどね〜」

 

 

「うん、じゃあ改めて宜しくねハルきち」

 

 

「おう」

 

 

 

そして目線は俺のクローンに向かう

 

 

「しかし旦那様のクローンとは面白いね」

 

 

「こんな無垢な子供が大人になったら、あぁなるのだから」

 

 

「本当大変だよねー!」

 

 

「ちょっとダメだよ、まだこの子には可能性があるんだから」

 

 

「それハルトには無いって言ってるよね?」

 

 

「いや旦那様のアレは手遅れでしょ」

 

 

「…………僕も大人になったらあぁなるの?」

 

 

「安心しろ」

 

 

「キャロルさん…」

 

 

「お前もそうなる」

 

 

「断言された!?」

 

 

安心しなクローンよ…君も遠くない内にそうなるから

 

 

「嘘ですよね!?」

 

 

 

 





エピローグ

「いやぁ!雨降って地固まるだね良かった良かった〜」


白スーツの男 火野カグ槌は拍手しながら魔王と結ばれた二亜と七罪を喝采する


「けど、僕の知ってる歴史とはだいぶ改変されたね…ウォズの降臨歴も書き換えとこうか最近可哀想だし……」


だが不確定要素が増えていく現状 あの本が何処まで頼りになるかは分からないが少なくとも預言者の彼にはまだ働いてもらう必要がある


「あと救世主君の死に戻り……まさかあの魔神が関与してるとはねぇ〜何処で会ったのやら…それだけ理解者を欲してたのかな……ん?」


そんな彼の背後に現れたノイズ混じりの影法師


「見つけたよ」


そう過去世界においてハルトの足止めをした謎の影こと精霊ファントムである


「見つかっちゃった…君だろ僕をずっと見てたのは?」


「そうだよ魔王が分裂した時から現れた君を監視していたんだ、魔王とも違う高次の異邦人さん」


「あの時からか?となると狙いはコレか」


腰につけてあるヴィジョンドライバーを見せると原初の精霊は頷いた


「こっそり魔王が見ていた番組を視聴していたがそのベルトは世界改変すら可能な力があるのだろ?」


「あぁバレてたのか…」


「何、君に危害を加えたい訳じゃないんだ…私と取引といかないかい?そのベルトを渡してくれれば魔王や救世主、その関係者はこの世界にいる間は危害を加えないよ」


「断る、危害云々は改変後の世界では分からないだろ?だからドライバーは渡さない、まぁ仮に改変した所で必ず元の世界に戻るさ浮世英寿…あの優しい神がこの世界にいるか限りね」


過去帰ったジーンから聞いた彼の不敗神話はかくも鮮烈で美しかった…あぁ心震えたとも…だが彼は俺の恩師の仇でもある……複雑な胸中ではあるのだが









しかし偽りとはいえ恩師の家族だから僕も彼を信じる


悪意ある輩に神の力を使わせない


「そうか色良い返事が聞けると思って、色々したのにな」


その言葉の節々から理解した


「あぁ…成る程、ドクトルが何で複製機を完成させられたか何故狙ったように暴走したか…予期せぬ変数を加えたのは僕を誘き出す為に…いや正確にはこのドライバーを手に入れる為にか」


「正解、破軍歌姫を使えば君の催眠洗脳は簡単だが洗脳しなかったのは私の誠意だよ、アレの効果は実証済みさ魔王の仲間でも例外なく有効って」


「狙って四天王達を洗脳させたと?」


「勿論、そうすれば魔王は怒りに任せて暴れるだろう実際そうなったら君が介入せざるを得ないよね?」


「その通りだよ、本来の筋書きでは彼女は魔王の怒りにふれ消えている筈なんだが…彼、五河士道が止めたんだよ…まぁ僕の三流脚本じゃ演者のアドリブやイレギュラーなんて当たり前…寧ろ歓迎してるまであるかな?こう見えて僕は未知を愛してるからね…いけね魔女の口癖が移ったな…あ〜最悪」


そう答えた白スーツは懐から煙草を取り出して火をつける、煙を肺に溜め込んで口から紫煙を燻らせるのを態とらしく見せつける


「ゲホゲホ…うぅ……目に沁みる〜」


「煙草は体に悪いよ」


「知ってる、だからこれは合図なんだよ」


「合図?」


「あのさ君は追い詰めた気でいるけど、逆は考えないの?」


「何?」


「誘い出されたってさ……時間稼ぎは十分かい?お嬢さん」


煙草を灰皿に押し当て火を消すと同時に事態が動いた


「っ!!」


「えぇ勿論ですわ…初めましてファントムさん」


「時崎……狂三!!」


「ご存知のようで嬉しいですわ、自己紹介の手間が省けますので!!」


突如現れた影と分身によってファントムは動きを止められた

影から現れたのはゴシックドレスに左右非対称のツインテール、古式銃を構える最悪の精霊 時崎狂三であった


「これで契約成立だな」


「えぇ士道さんへの助力、対価は原初の精霊との邂逅…確かに成立ですわね」


「んじゃ後はごゆっくり」


「感謝しますわ…さぁファントムさん…死んでくださいまし!!」


「くっ!」


逃げの一手に走るファントムだが逃がさないとばかりに刻々帝の弾幕射撃で逃げ場を奪っていく


白スーツは高みの見物と決め込む予定だったのだが


「アレ(ファントム)は確実に排除しておくべきか?」


だが物語を結末を決めるのは僕ではない、オーディエンスであり士道でもある


「まぁその前にアレを何とかしないといけないかな?」


白スーツが目線を向けた先には巨大な要塞のような天使が現れるのを見逃さなかった


「器を測る裁定者のお出ましか、さてさてどうなるかな…あと黒狐から貰った資料もー」


心配する白スーツの前に現れた三つの影、反射するようにヴィジョンドライバーを起動する



「覚えてるか俺達の事を」


「あー成る程、君達だったかフーリガンを利用してブランクウォッチを作らせたのかクロック!!」


「あぁ…君がご執心の魔王は元気かな」


「元気さ…しかし君まで表舞台に上がるとはね」


「計画の為だ…それに今は事を起こす気はない…時が来れば君の魔王の命を貰うがな」


「そんな簡単にいかないよ」


「そうかいなら楽しみにさせてもらうよ」


クロックはそう言うとアナザーウォッチを起動して別の世界に移動したのであった


そして時が経ち 魔王は新たな世界へ渡る物語が始まる


次回 新章

事件解決後 平和な日常を過ごしていたハルト達であったが不意に感じる謎の違和感に困惑する中 

精霊達との日常を過ごしている時に現れた

精霊と器を測る裁定者 万由里

彼女が下す判定と……現れた謎の要塞に対して魔王がした事とは


次回 万由里ジャッジメント お楽しみに!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。