無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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皆様!初めましてのオーディエンスは初めまして!知ってるオーディエンスはありがとうございますカグ槌です!

さて実はサイレント投稿してましたが 仮面ライダークロスギーツになる黒狐ハルトの物語 天与の黒狐を連載しています!!

https://syosetu.org/novel/334794/ 

です!

よければそちらも応援宜しくお願いします!!

では久しぶりの魔王の話をどうぞ!!


2話 予想外の出会い

 

 

さて前回のあらすじ

 

自称娘の鞠奈の頼みで、知らない内に増えた娘を助ける為、DEMとの決着のためハルトは戦いに備えていた!

 

 

 

 

ピースメーカーの会議室

 

 

「さて…お前達旧四天王とウォズに集まってもらったのは他でもない、これは逢魔王国に関する最重要案件に対してお前達の意見が欲しいのだ」

 

 

「「「「「………」」」」」

 

 

ハルトはいつになく真剣な顔で幹部達を集めていた来たるべき戦いに備えー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最近、俺の嫁と娘増えすぎじゃね?」

 

 

 

てはなかった

 

 

「はい解散」「おつかれー」「お疲れ様です」

 

「全くつまらん理由で我等を集めるでない」

 

「魔王様、それはないです」

 

 

「ちょっと待て旧四天王!まだ座ってよお願い!!」

 

 

「いや魔王ちゃん…そりゃ増えるでしょ!!」

 

 

「うむ増えない方がおかしい」

 

 

「何でだよ!俺が一体何をした!」

 

 

「自分の胸に手を当てて考えてみよハルト坊!!」

 

 

 

「分かんないから皆んな呼んだんだよ!あ、もしかして未来がそうだから動く歴史の修正力的な!」

 

 

「違いますが?」

 

 

「自覚無しなの?この女誑しめ」

 

 

「何てことだ!!」

 

 

「因みに我が魔王「何だよ」まだ増えますよ?」

 

 

「…………………」サアアァァァ

 

 

「あ、灰化した」

 

「無理もないな」

 

 

と頷くフィーニスとヤクヅキであった

 

 

 

まぁコントはそれまでにしておいて

 

 

「成る程、人造精霊とDEMの残党が攻勢をかけてくると」

 

 

「そー、だから準備してんだけどさ…ぶっちゃけ精霊 ファントムが動いた時にどう攻略したものかなとさ」

 

 

「あ、何か真面目な議題になりましたね」

 

 

「最初から真面目だ」

 

 

原初の精霊 ファントム 

 

かつて折紙の過去に介入した際にハルトは実際戦闘をした 向こうが足止めメインだったのとハルトの奇策がハマり何とか切り抜けたが本腰を入れてきた場合 どうなるのか正直言って読めない敵である

 

 

「正直に言えば三人娘の核撃魔法での絨毯爆撃やアナザーグランドジオウの力でレジェンドライダーの皆さんを呼んでもダメージが通るのか分からないんだよ、何というか暖簾に腕押しって感じだし」

 

 

「確かにハルト様の攻撃が通らぬのではな」

 

「うん、理不尽が服着て歩いてる魔王ちゃんの攻撃が…」

 

「はい、やる事なす事ノリと勢いとドンブラでゼンカイな魔王様の攻撃が…」

 

「確かにの」

 

 

「あれ皆んな?俺の事イカれてるとか思ってたの?」

 

 

「「「「え?今更?」」」」

 

 

「ウォズ、ハリセン貸してくれ…この旧四天王には一撃必要だ」

 

 

「我が魔王、正論が痛いのは分かりますが聞き入れるのも王の器かと」

 

 

「ブルータス、お前もか!!あとゼンカイとかドンブラって何なのフィーニス?」

 

 

「見ますか?戦隊ヒーロー」

 

 

「うん徹夜して見る」

 

 

「健康の為に寝てください」

 

 

「ダメだ!特撮を前にしたら俺は夜も眠れない…見たさの余り夢遊病になるぞ!」

 

 

「脅しになりませんね」

 

 

「明日の朝ごはんの質が落ちるよ」

 

 

「どうぞ見てください!!」

 

 

『飯が脅しとして機能しているな』

 

 

 

その翌日

 

 

「はーーはっはっはっは!おはようお供達よ今日のおやつは特製吉備団子だぁ!!はーはっはっはっ!」

 

 

笑いながらシミーやバグスターウィルス達に神輿を担がせ、上から紙吹雪と共に扇子を仰ぎながら徹夜明けのまま 目の下にクマを作ったハルトが現れたのであった

 

 

「そこのトルーパー!俺と目が合ったな!これで貴様とも縁が出来たぞ親衛隊に入れぇ!」

 

 

「よ、よろしいのですか!!」

 

 

「はーはっはっは!戦力集め全開だぁ!!」

 

 

と高笑いするハルトにウォズと旧四天王は円陣を組んでいた

 

 

 

「フィーニス!!あなた何したんですか!!」

 

 

「すみません…魔王様が一度ハマるとのめり込みやすい事を忘れてました…」

 

 

「いや魔王ちゃん、ハマりすぎでしょ!」

 

 

「元々素質はあるからなタイムファイヤーやガイソーグなど戦隊ヒーローになってるハルト様もいた」

 

 

「「「確かに」」」

 

 

 

「はーはっはっはっはっ!!ハウンドよ、これでお前もイヌブラザーにならないか?」

 

 

「撃て」

 

 

 

暴走したハルトは親衛隊が手慣れた動きで撃ったブラスターライフルの放火を浴びて気絶したという

 

 

 

「あ、アレが私のお父さんなの…」

 

 

「いやぁハルきちだねぇ〜」

 

 

と驚く親子がいたが

 

 

「おい二亜、そこの小娘は誰だ?」

 

 

「あ、この子は私とハルきちとの子供だよ」

 

 

「初めまして」

 

 

「な…んだと……おいハルト!どういう事だ説明しろ!!」

 

 

「待ってよキャロル!今のハルト起こしたら、また頭ドンブラしちゃうよ!」

 

 

「そ…それは面倒臭いな、よし少し待ってやろう」

 

 

目を覚ますと

 

 

「うーん……この数時間の記憶がない」

 

 

と言う事だったのでキャロル達は全力全開で神輿と監視カメラの映像は削除してから

 

 

 

「ハルト…貴様…二亜との間に子供がいると聞いたが…コレは一体どういう事だぁ!」

 

 

「説明するから聞いてよ!!」

 

 

「問答無用だ!このまま押し倒してお前の体に聞いてやる!!」

 

 

「い、いやちょまっ…あーっ!!」

 

 

翌日

 

 

「悪いキャロル、昨日の俺に何があっ「知らなくて良い事だハルト」お、おう…何か体がだるいな…」

 

 

という一幕の後に幹部達を集めた真面目な会議が始まったのである

 

因みに今回はストッパーとして背後にベルファストが控えている

 

 

「さてと…今回の『チキチキDEM殲滅!ドッキリワクワク大作戦♪』についてだが「お待ちを我が魔王」どうしたウォズ?」

 

 

「何でしょうか、その可愛さと血生臭さが両立した作戦は?」

 

 

「なんか一昔前のバラエティみたいだね…内容は殲滅作戦だけど」

 

 

「今回はノリと勢いだけじゃ勝てない可能性がある…だからこそ綿密な作戦を立てて敵に当たらないとダメだ」

 

 

「「「「「!!!!」」」」」」

 

 

大凡ハルトから聞かない台詞に困惑する幹部陣だが、それだけ危険な敵という事で気を引き締め治す

 

 

「戦いはノリの良い方が勝つが信条の我が魔王がノリと勢いを捨てるなんて」

 

 

「それだけ危険な相手という事ですわね」

 

 

流石、逢魔きってのインテリ組だ頭の回転が速いが

 

 

「何だと!ボスからノリと勢いを取ったら何が残る!」

 

 

「大将、やっぱり疲れてんじゃないか?」

 

 

「仕方ないさ、ここ最近働き詰めだったからな」

 

 

「大丈夫ハル兄?ちゃんと寝てる?」

 

 

何故か新四天王には心配された始末である

 

 

「そう……今回の作戦の肝になるのはテスタロッサ、カレラ、ウルティマだ」

 

 

その人選にウォズは恐る恐る尋ねた

 

 

「我が魔王、まさかと思いますが敵のいそうな場所目掛けて三人の核撃魔法を撃ち込む予定で?」

 

 

「そんな訳ないだろう彼女達の火力は素晴らしい…だが使い所を間違えると危ないんだ…あの偉大なレジェンド達が守った世界をこれ以上傷つける訳にもいかないからな」

 

 

「安心したまえ我が君!私だって手加減というのを学んでいるのだ!」

 

 

「因みにカレラ嬢よ、それはどんな?」

 

 

「うむ!核撃魔法を直接撃ち込むのではなく、魔法で発生した熱で焼き殺すのだ」

 

 

「素晴らしいぞカレラ!流石、逢魔最高戦力に相応しい成長だ!」

 

 

「いや成長ではありませんよ!?進化した結果獲得したのは割と残酷な敵への攻撃方法ですよ!!」

 

 

「大丈夫だ安心しろ!今回の戦いの被害の責任は全部DEMの仕業って言えば良いから!!」

 

 

それはもう良い笑顔で責任転嫁をするつもりでいたのである

 

 

『本当なんでこんな奴が主人公してんだ?』

 

 

『乾巧の仕業にすりゃ良「アナザーファイズ?親しき仲にも礼儀はあるよな?」ひぃ!』

 

「何仮面ライダーの仕業に仕立てようとかしてる訳?それ俺が一番嫌な方法なの分かるよね?ねぇ?」

 

 

『は、ハルト冗談だからな!落ち着け!!』

 

 

『あぁそうだよ悪い冗談だったな、謝るよ!』

 

 

「なら良い、俺も沸点が低かったな」

 

 

『いやそれ本当』

 

 

「あ?」

 

『何でもありません!!』

 

 

本当何ででしょうか…謎です最初はアナザーライダーに振り回される子だったのが何故今は振り回している

 

 

「おい聞こえてんぞ白スーツ!!だが今回の戦闘の目的は俺の娘達(自称)を助けるためでもあるんだ…頼む皆の力を俺に貸してくれ!!」

 

 

「お前等気合い入れろぉ!!」

 

「「「「「おおお!!!」」」」」

 

 

凄い声で答えてくれた皆にハルトは感動の涙が流れた

 

 

「お、お前等!ごめんな普段の扱いが雑だから俺王様で良いのかどうか心配で…」

 

 

「そう言う事なら俺に任せてくれよハル兄!」

 

 

「陛下の娘達という複数形!これ即ち修羅場案件である!気張れお前達!しくじればキャロル様達からのお仕置きがあるぞぉ!!」

 

 

「あと…魔王ちゃんの実の娘とか血統的に性能ヤバそうだから気をつけてね絶対ヤバい身体能力とか頭のおかしい特殊能力とか変身能力とかガン積みしてるから!」

 

 

「だが安心しろお前達!ハルト様の娘という事なら弱点がある!そうだ頭を使わせろぉ!難問クロスワードやナンプレ、クイズを解かせるのだぁ!」

 

 

「知恵の輪とかも良さそうだね」

 

 

まぁすぐに引っ込んだが…

 

 

『相棒、日頃の行いって大事だな』

 

 

「それを今身をもって体験してるよ…ハウンド、ジョウゲン、カゲンには作戦終了後の宴会参加権を剥奪する」

 

 

「「「どうかお慈悲を!!」」」

 

 

「土下座するほど嫌なの!?はぁ……あ、取り敢えず経緯から説明するな」

 

 

ハルトが話したのはドクトルが製作した複製機を再び復元して生まれた人造精霊 鞠奈 彼女とその劣化版とでも言うべき妹達二ベルコルを助けたい

 

 

「という訳だ」

 

 

「よ、予想以上に真面目な理由でしたね」

 

 

「ハルト坊にそんな優しい心が芽生えているとは」

 

 

「何を言っている?自称だが子供が父に助けを求めたのだそれに答えぬ父親など俺は1人しか知らないぞ、そんな屑にはならない俺は助ける」

 

 

「ヤクヅキ聞きましたか?」

 

「うむ…まさかあのハルト坊がのぉ」

 

「未来では敵の王族や残党を探す為に王や姫を馬車で引き摺り回して生き餌にしたり」

 

「国内の裏切り者を炙り出す為に敵の忠誠の対象である貴族をミラーワールドに放り込んで誘き出す生き餌にしたりした、あの我が魔王が…」

 

 

「それ未来の俺だよな?」

 

 

「そして若い頃とはいっても何やかんやで刃向かった敵軍を蹂躙し笑顔で皆殺しにした我が魔王が…ちゃんと人を思いやっています…遂に人の心を取り戻したと言う事なのでしょうか!!」

 

 

「コノキモチ……コレガ…ココロ??」

 

 

「お前等も宴会参加権剥奪で良いかな?「「大変申し訳ございませんでしたー!」」よろしい話を戻すぞ、まずは複製機の破壊とDEM側の戦力を削る事だ」

 

 

「ですが二ベルコルだけは無力化という訳ですね」

 

 

「そうだ…つまり乱戦となった際に咄嗟の判断が求められる訳だ」

 

 

「ご安心ください陛下、我々は平時から市街地を逃げる陛下を捕えるための専用訓練をこなしております…それに比べれば大した事ありません!」

 

 

「頼もしい発言ですねハウンド!それでこそ幹部の1人だ」

 

 

「俺そんなサボり魔だと思われてるの!?」

 

 

「まぁ妥当かと…」

 

 

ーーーー

 

 

一方その頃 二亜はキャロル達に囲まれていたのであった

 

 

「予想外だった…クロエや折紙の件は何となく飲み込めたが二亜、お前という奴は!」

 

 

「まぁコレに関しては何とも言えないよね、まさか最初にハルくんとの子供を作るとか思わないじゃん!」

 

 

「旦那様介してないけどね」

 

 

「アンティリーネ、その辺生々しいから辞めて!」

 

 

「まさか二亜が…」

 

 

「先を越された!!」

 

 

「処す?処す?」

 

 

「ちょっと待ってくれるかな!流石の私も予想外だったんだって!!」

 

 

「いやまぁそうでしょうよ、知らない所で実子生まれてるとか軽くホラーよ」

 

 

「なっつんありがとう!!」

 

 

「まぁそう言う事情なら、あのバカは間違いなく動くだろうな…よし二亜は無罪だ「だがお前は別だキャロル」何の件だ?」

 

 

「貴様は夜の順番を無視してハルトを押し倒しただろう、その件について裁判と行くぞ…昨日は私の晩だったのに……」

 

 

千冬が笑顔でサタンサーベルを抜刀した姿を見るなりキャロルは青ざめた顔で走り出した

 

 

「………………」ダッ!

 

 

「逃すな追ええ!」

 

「何か逃げ方がハルくんみたいだよ!!」

 

「なら同じ方法で追い詰めましょう!」

 

「ハルトと同じなら逃走パターンAで対応可能、隔壁閉じるよ」

 

「じゃあ鬼ごっこと行きますか」『テレポート…ナウ』

 

「あら楽しそうねぇ私も参加するわぁ」

 

 

ここにピースメーカーを舞台にしたとんでもない鬼ごっこの幕が開けたのであった。

 

 

 

 

そんな嫁達の攻防を知る由もないハルトは

 

 

「ふぅ……紅茶美味しい…本当スゲェわ、ヴェイロン」

 

 

「恐縮でございますハルト様」

 

 

会議終了後、幹部陣とのお茶会に参加していた淹れてくれるのはウルティマの側近にして執事のヴェイロン、彼の紅茶を淹れる技術はコーヒー派のハルトを紅茶派へ変えた程であり、未だにハルトが紅茶の淹れ方や知識ではヴェイロンには勝てていない程である

 

 

「本当、俺なんてまだまだだよ」

 

「そんな事ございませんよ、何千人分もの食事を用意するなどハルト様しか出来ません」

 

 

「いやいやゾンダも出来そうじゃない?」

 

 

「そんな芸当私にはとても」

 

 

彼はゾンダ、ヴェイロンと同じくウルティマの側近で料理担当…マジで俺が忙しい時にヘルプしてくれる頼れる奴だ、因みに何個かレシピ教えてたりする

 

 

「しかし色々考えすぎて頭痛いな」

 

 

「まぁ普段使わないからですね」

 

 

ウルティマ達の側近はちゃんと上下関係意識してくれるのに俺の側近ときたら

 

 

「辛辣だな」

 

 

何て奴らだ本当!

 

 

『日頃の行いの結果だ相棒』

 

 

「へいへい……ん?」

 

と会話しているとスマホから通話が入る

 

 

「もしもし?どったの銀狼?」

 

 

『ハルト、そこにキャロルいる?』

 

 

「キャロル?いないけど?……っまさか何かあったのか!!!」

 

 

『違う迷子みたいだから探し「それなら俺も探すよ」別に良い…いや待てよ…ハルト、その近くに七罪かウルティマいる?』

 

 

「ウルティマならいるけど?」

 

 

「何々〜ボクの話?」

 

 

「うん……分かった?ウルティマ、ちょっと手伝ってくれる?」

 

 

「良いよ!何すれば良い?」

 

 

「んじゃ失礼して…よいしょっと」

 

 

ハルトはウルティマを膝上に座らせたのだ

 

 

「コレで良いのか?」

 

 

「どうしたのさハルト?急に?いや嬉しいけど」

 

 

「いや何か俺の膝にウルティマを座らせるとキャロルが見つかるって…何でだろう?」

 

 

「さぁ?ボクは気にしないけどねぇ〜」

 

 

 

「オレは気にするぞハルト!!」

 

 

「あ、キャロル見つかったよ」

 

 

「何?………しまったこれは罠「捕まえたぞキャロル」……千冬キサマァ!」

 

 

「さぁOHANASHIしようか」

 

 

何故かこの時の束の背中には白い服と機械的な杖を持ったツインテールの女の子が見えたのであった

 

 

「ま、待て!助けてくれハー

 

 

最後まで告げる事なくキャロルは千冬と束にドナドナされたのであった

 

 

「あれ…何だったんだ?」

 

 

「さぁ?ねぇもう少しこのままで良い?」

 

 

「良いよ協力してくれたし」

 

 

「やった」

 

 

「おい我が君、流石にそれは羨ま……けしからんぞ!」

 

 

「ふふーんだ、カレラはこんな事出来ないからね〜」

 

 

嘲笑うかのようにウルティマはハルトの方へ体を向けるとそのまま抱きつき顔だけ向けると

 

 

ニヤリとカレラを煽るのであった

 

 

「っーー!!!我が君!隣に座るぞ!」

 

 

「へ?ちょっ、カレラ!?」

 

 

そう言うとカレラはハルトの右側に座ると強引に腕を組んだのである

 

 

この時、経験豊富な古参組は身の危険を感じ現場から離れたが新四天王や彼女達の側近は離れる事が出来なかった一重に魔王の修羅場への経験値の差が出てしまったのである

 

 

「ねぇカレラ、邪魔なんだけど」

 

 

「奇遇だなウルティマ、私も我が君の近くにいるお前に対してそう思っていた所だ」

 

 

「「…………………」」

 

 

この2人の覇気にピースメーカーが震えるが

 

 

「何でこうなってんの?」

 

『身から出た錆』

 

 

だが

 

 

「まったく2人ともハルト様や周りの方が困ってますわよ」

 

 

「「ちっ」」

 

テスタロッサの仲裁で2人は怒りを沈める

 

 

「ありがとうテスタロッサ」

 

 

「いいえお気になさらず」

 

 

「しかしテスタロッサには本当にお世話になってるな…俺は国を留守にする事多いから迷惑かけてばかりだし前から話してた褒美なんだけど何か良いのがあったら言ってね」

 

 

「それでしたら……ハルト様の一日を頂けないかと」

 

 

「「!!!」」

 

 

「え?そんなので良いの?」

 

 

「ダメだよハル!悪魔との契約をあっさり了承したら!」

 

「そうだぞ我が君!テスタロッサの事だ何か裏があるに決まっている!!」

 

 

「いや2人も悪魔だよね?けどテスタロッサにはお世話になってるし…良いよ一日あげる」

 

 

「感謝しますわハルト様」

 

 

「「あぁ!!」」

 

 

そんな訳で翌日 

 

 

「しかし本当に良いの?俺とで」

 

流石に文字Tシャツではなく普通に着飾ったハルト…だが

 

 

「えぇ勿論ですわ、今後の市街地開発事業に向けての参考資料が欲しいのでハルト様に協力頂ければと何せここでは世間知らずなものですので」

 

 

「分かった、微力ながら頑張るよ」

 

隣にいるのが周りの視線を独り占めするような優雅さとお淑やかさを兼ね備えた何処かの姫を思わせるような美女 テスタロッサが前では霞んでしまうな…やはりインパクトの為に文字Tを

 

 

『辞めておけ』

 

 

「そうだなテスタロッサに恥は欠かせられないからな」

 

 

『そう思うなら他の奴等といる時も恥じてくれ』

 

 

『これから何かあった時、キャロルやテスタロッサの名前出したら相棒の暴走止まるんじゃないか?』

 

 

『そう言えばキャロル達には話してるのか?』

 

 

「ん?おぉ話したけど…何故その時『嘘だろ!とかこの時が来た!』みたいな感じだったんだよなぁ…何でだろ?」

 

 

『変な所で鈍感すぎるなこのバカは』

 

「っせぇ……さてとじゃあ行こうか…へ?テスタロッサさん!腕組んでますよ!これは調査では!?」

 

 

「えぇ組んでますわ…うふふ…」

 

 

どうしよう!と真剣に考えているハルトの腕を組んで狼狽する彼を愛しく見つけるテスタロッサ、その物陰では

 

 

「「……………」」

 

 

金と紫色の髪をした女の子2人が見張っていたのであるハイライトの消えた瞳とその体から溢れる殺意と覇気とオーラから誰も美し黒可愛らしい2人に声をかけないでいた…というか声をかけようものなら側近に仕置きされてしまう

 

 

「ねぇカレラ」

 

「何だ?」

 

 

「あれ腕組んでるよね?」

 

「組んでいるな」

 

 

「そっか、白昼夢でも幻覚でも見間違いでもなく現実か…」

 

「そうだな……テスタロッサの奴…大人しいと思ったら長いスパンでの計画だったのか!我が君の信を得て…全てはこの時の為に……策士だな」

 

 

「だけどボクは愛称で呼んでるからね、その辺はテスタロッサと大ちが「今日だけは様つけでなくても宜しいですか?」は?」

 

 

「良いよ?じゃあ行こうテスタロッサ」

 

 

「はい、ハルト」

 

その言葉に思わず2人は困惑する

 

 

「呼び捨てだと!そんなまさか!!」

 

「く……はは…あはははははは!!」

 

 

 

「「よし殺そう(すか)!!」」

 

 

何故この時ばかりは不倶戴天の2人が同じ意見を述べ魔力を解放しようとしたので彼女達の側近は頭を抱えながらも止めに入ったのである

 

 

因みにウォズ達は

 

「大丈夫なのウォズちゃん!この間似たような事して魔王ちゃん困らせたじゃん!」

 

 

「大丈夫ですジョウゲン、今回はそのような失態は犯しませんとも」

 

 

「フラグを立てるな!」

 

 

「コレどう選んでもダメな気がします先輩」

 

 

「安心せいフィーニスよ、もう詰んでおるならば最後までやり通すぞ」

 

 

と旧四天王は出歯亀していた…何なら新四天王もこっそり見ていたのである

 

 

「旧四天王が前回ポンコツだった案件を俺達が完璧に対応する事で俺達の評価も上がるって寸法だ」

 

「いやそれはわかりますが…」

 

「まだ魔王は旧四天王に絶大な信頼をおいている、それを覆すには何が大きな手柄を立てなきゃならねぇのと連中が下剋上なんて血迷った事をしないようにもな」

 

「いやそれなら普段の働きで示しましょうよ、てか近くで戦いがあるんですから…ってあの……大丈夫ですか2人とも?」

 

『お前の体は丁度良く隠れ蓑になるからな』

 

『安心しろ乗っ取りはしねぇからよ織斑屋』

 

 

一夏の体を借りて2人は同行していた…因みに最初はハルトがやったようにチンピラを気絶させて取り憑こうとしたが

 

 

「いや、それはダメでしょ!!」

 

「お前の義兄はノリノリでやってたぞ?」

 

「織斑屋は堅物だねぇ〜大将なら躊躇いなんてないがな」

 

「ハル兄の悪い所を学ばない!!そんなの人のやる事じゃありませんよ!!」

 

『バ○ージ!!?』

 

 

と一夏に説教されたので代替案として憑依させてもらっている

 

 

「は、はぁ……しかし出歯亀なんて」

 

「お前も幼馴染とのデートの参考にするんだな」

 

 

「何言ってるんですか牙王さん、箒と鈴とはそんな関係じゃないですよ」

 

 

「はぁ……あのお嬢ちゃん達も前途多難だな」

 

 

「へ?」

 

 

「動いた、行くぞ!」

 

 

「待ってくださいよー!」

 

 

何故かこの時ばかりは逢魔の主力が自発的に行動していたのである

 

 

 

そんな中 周囲の視線を独り占めしているテスタロッサとの調査なのだが…しかし

 

 

ーこれデートじゃね?ー

 

『今頃気づいたのか?』

 

相棒……どうしようテスタロッサを喜ばせる為のデートプランなんてすぐに思い浮かばないよ!今回真面目な調査と思ってたから博物館とか美術館とかそんな場所しか選んでないのに!くそぉ!アナザーゼロワン直ぐに良いプランを演算してくれぇ!!

 

『任せろ!あらゆる可能性をシミュレーションしてやるぜ!!』

 

『いや博物館とか行けよ』

 

 

ーそ、そうか!!ー

 

 

「な、なぁテスタロッサ今日は博物館や美術館を回ろうと思うんだけどどうかな?」

 

 

「勿論、お供いたしますわ」

 

 

「いやテスタロッサに今日一日あげる言ったから君の行きたい場所じゃないとダメでしょ」

 

 

「でしたら博物館からお願いしますわ」

 

 

「OK!じゃあサイドバッシャー出すからサイドカーに「歩いて行きましょう」へ?いや歩くと時間かか…まぁ良いや行こうか」

 

 

「えぇ行きましょうハルト」

 

 

自然に腕を組んで歩くテスタロッサに動揺を隠しきれないハルトであったが、その時テスタロッサは後ろを振り向くとクスリと笑い覗いていた2人を見ていたという

 

 

因みに件の2人は

 

 

「「……………………」」

 

 

怒りと嫉妬で更に圧を強めていた、何なら手が触れていたコンクリ部分が減り込んでいるしまうである

 

 

「「……………殺す」」

 

 

「お嬢様!落ち着いてください!」

 

「カレラ様!お怒りを鎮めてください!!」

 

 

ヴェイロンとカレラの側近 アゲーラが怒り狂う主人を懸命に止めていたのである

 

 

 

そんな感じ混沌を知らないハルトと知っていて楽しんでいるテスタロッサは博物館に来たのだが…

 

 

「博物館(ミュージアム)か…」

 

巨大なTレックスの化石を見て呟くと

 

『おい不穏なルビが見えたぞ』

 

 

「展示品が夜に動いたりするかな?」

 

『エジプトの石板があれば大丈夫じゃないか?』

 

 

「そうかぁ…夜動くのか…んじゃ俺の部屋にある仮面ライダーのフィギュアも夜な夜な俺が寝ている時に……」

 

これ以上考えるのは辞めよう怖くなってきた

 

 

「しかしこうなるなら良い所色々押さえたのに」

 

『お前以外とそう言う所は考えるよな』

 

 

「当たり前だろ?俺みたいな奴を好きになってくれたりついてきてくれる奴等の期待や思いだけは裏切っちゃダメだろ」

 

 

『そうかなら文字Tも「男には時として譲れないものがある」ダブルスタンダードが過ぎるぞ』

 

 

「しかしなぁ」

 

ハルトの目線が絵画を見ているテスタロッサに動く…それだけ既に一枚の絵になりそうだ恐らく宮廷画家とかいれば書いていただろう

 

 

「どうされましたハルト?」

 

 

「いや美人は何しても絵になるなって思ってる」

 

 

「あ、ありがとうございます…」

 

「お、おう」

 

何だこの気恥ずかしい感じは…まずいな今まで仕事仲間という認識だったから、何か変な地雷踏んだか!

 

 

「ごめん何か気分を悪くしたら」

 

「いいえ、ありがとうございます嬉しいですわ」

 

 

「そっかなら良いんだけど…」

 

 

そして博物館での散策も終わり、昼時となったが

 

 

(うーむしまった、ご飯作ってない)

 

 

弁当を用意すれば良かったと後悔している…仕方ない逢魔に戻って作るかなと考えていたが

 

 

あるレストランを前に足が止まる

 

 

「…………………は?」

 

偶然なのかどうかは不明だ…しかし同じ名前をしているなど運命としか感じられなかった

 

 

「なぁテスタロッサ、昼は此処でどうだろうか?」

 

 

「えぇ勿論」

 

 

赤い看板の店 レストラン AGIΩ

 

 

 

カランカランと音が鳴ると

 

 

「いらっしゃいませお二人ですか?」

 

 

その姿は間違いない自分の知る英雄その人ではないか!って事はマジか!!

 

 

「は、はい!予約無しですが大丈夫ですか!!」

 

 

「勿論!どうぞ」

 

 

「あ、ありがとうございます!えと…津上翔一さんですか?」

 

 

「はい!アレ何処かで会いました?」

 

 

「いいえ…その何といいますか仮面ライダーアギトの事を知ってると言いますか…その……ファンです!サインください!!」

 

 

「え!僕の、いやぁ嬉しいなぁ〜」

 

 

やったぜ!!と歓喜するハルトであったがガチガチに緊張したまま席に座るとテスタロッサが尋ねる

 

「ハルト、あの人は…」

 

 

「おおおおおおお落ち着けテスタロッサ!あの人ははははは…」

 

 

「ハルトが落ち着いてください」

 

 

「お、おう!!」

 

だがメニューを持つ手が震えているとテスタロッサは優しく包むように手を置いた

 

 

「/////」

 

 

「大丈夫ですわ深呼吸して」

 

 

「ん」

 

 

何か今日俺おかしいよ!!何この感じは!!と混乱していた

 

 

それも無理はない、何せハルトからすれば時間をかけて恋から愛に変わったキャロル達と違い異性ではなく仲間と認識していたテスタロッサからのアプローチである…美人に言い寄られて困る男がいる訳ない

 

いうなればハルトは夫婦の買い物はした事あるが恋人のようなデートの経験値が皆無なのであった…おいこのリア充め……

 

そんな混乱も

 

 

「お待たせ致しました」

 

と出された翔一さん綾里を食べれば忘れてしまった見事な単純さである

 

 

「超美味い…」

 

『流石はアナザーアギトのオリジナルだな料理スキルの桁が違う』

 

 

「何せアナザーアギトの時にはフランスで修行してると来たんだからなぁ…ん待てよ?」

 

 

俺はアナザーアギトから料理を教わった、そのアナザーアギトは翔一さんの力から生まれた…となると

 

 

「俺は翔一さんの孫弟子?」

 

『落ち着け相棒』

 

 

「ん………ん?」

 

 

あれ?いつもの俺なら発狂するのに精神的に落ち着いているな?

 

 

『確かに発狂しないから気づかなかった!』

 

 

 

そしてハルトは食事を終え

 

 

「ありがとうございました!また来ます!!」

 

 

 

 

と笑顔で答えて退店したのであった

 

 

 

満面の笑みで士道と十香が告白した丘に行くと

 

 

「ふぅ……一息」

 

 

「今日はありがとうございました」

 

 

「いやいや俺も楽しかったからお互い様だよありがとテスタロッサ」

 

 

「いえ…こちらこそ…」

 

 

ふむ、顔が赤いなテスタロッサも中々可愛らしいな

 

 

「ハルト様!?」

 

 

「あれ口に出てた?」

 

 

「…………oh」

 

 

そんな青春的な空気すら漂う場所の側で

 

 

「「…………………」」

 

殺意全開の悪魔が見ていた…何なら2人の側近に至ってはボロボロになっている

 

 

「あ、あのハルト様…その私のこと「見つけたぞ魔王!!」は?」

 

 

意を決して踏み出したテスタロッサの声を遮る声に彼女の絶対零度の瞳が相手を捉える

 

 

「貴様を捕らえるぞDEM再興の為に!」

 

 

それはDEMの人間であった…CRユニットやパンタースナッチなど大量に展開しているのだが

 

 

「黙れ」

 

 

それだけ言うと彼女の体から溢れる怒りのオーラが周囲を震わせる……だが彼女の怒りはすぐに霧散した何故なら

 

 

近くから自分より強い怒りの波動を感じたからである

 

 

 

「何人の休み邪魔しに来たの?今テスタロッサが話そうとしたじゃん……空気読めよ屑が」

 

 

「な、何を言っているのだ!この化け物め」

 

 

「はぁ……しゃあない、いるんだろ?カレラ、ウルティマ」

 

 

「はいはーい!」「呼んだか我が君よ!」

 

 

「ガラクタ掃除は任せるぞ、あの男は俺が殺す」

 

 

「はーい、丁度ボクもイライラしてんだぁ」

 

 

「了解だ遠慮なくやらせてもらうぞ」

 

 

「テスタロッサも好きにして良いよ…終わったらさっきの話聞かせてね」

 

 

「はい」

 

 

「「………………」」

 

 

「貴様等ぁ「黙れや」っ!」

 

 

「今回聞くBGMは愚行を悔やみながらする命乞いが相応しいな……変身」

 

 

『アナザーライダー!ストリウス!!』

 

 

アナザーストリウスになり無銘剣を呼び出し鋒を向ける

 

 

「慈悲とか期待するなよ…滅べ」

 

 

剣から放たれた斬撃がパンタースナッチを撃ち落としたのを合図に開戦となったのである

 






DEMの人間が起こした暴挙を鎮めたハルト達は捕虜をごうも…お話して情報を引き出す 聞けば来る時にDEM元社長が士道の身柄を抑え原初の精霊 ファントムを呼び寄せるのだという 計画阻止の為にハルトが選ぶ選択肢とは!

次回 精霊降臨 


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