無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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精霊降臨 前編

 

 

前回のあらすじ

 

テスタロッサとのデートを邪魔したDEMの残党に対して魔王は躊躇いなく、グリモワールの力を解放したのであった

 

 

ーーーーーーーー

 

 

そこは最早戦場ではない一方的な虐殺であった

 

 

「あれ?もうおしまい?」

 

 

「つまらんが気は紛れたな」

 

 

ウルティマとカレラが残骸と化した無人機の腕を投げ捨てるとつまらないという表情をしていたが目線がデートをしていた同僚に向かう

 

 

「しかしテスタロッサ、貴様だけ抜け駆けとは許さんぞ」

 

 

「そーそー」

 

 

「あら抜け駆けとは心外ですわね」

 

 

これは日頃の功績による褒美と主張する彼女に2人はムッとするも響く断末魔に

 

 

「終わったか我が君?」

 

 

「あぁ終わったよ…さーてお前には話すこと話して死んでもらうよ」

 

 

「だ、誰が話すか!!」

 

 

「別に話してとは言ってない、嘘つかれるとかあると面倒くさいから……あ、そかメモリーメモリはないのか」

 

 

記憶を抜き取るメモリーメモリ、それは以前の事件で黒メダルと共に仮面ライダーコアとなった後 メモリブレイクされてしまったのだ風都で調達せねば…はぁ……

 

 

「アナザークイズはウォズの手元だしなぁ…はぁ…しゃあないな最後は悪いウルティマ頼める?」

 

 

「はーい!」

 

 

「んじゃやりますか」

 

 

「あ、ハルがやるんだ珍しいね」

 

 

「まぁ下手人くらいは俺の手でな」

 

 

ハルトは最近目覚めた新しい力を解放するようなアナザーウォッチを押した、その体に包むのは機械的な装甲と、アナザーライダーらしからぬ…まるでメタルヒーローのようにも思えるほど機械的なのだが割れた顔の下から見えるのは正に怪人バッタ男のような醜い有機的な姿を持つ

 

 

己を偽る有機の仮面

 

 

『真』

 

 

アナザー真となったハルトはDEMの人間の首を右手で掴みながら持ち上げると左手には原典が持っていたスパインカッターが超振動によりキィィィィィン!という音を耳元で聞かせていた

 

 

「や、ややややややめろ!わかった!全部話す!!だからたすけてくれえええええ!」

 

 

 

「答えは聞いてない」

 

 

そう宣言したと同時にチョップを叩き込んだ後爪を使って…そうあの原典ライダーの技

 

 

真・ライダーチョップ…というより真・アナザーチョップ……知っている人風に言うと脊髄ぶっこ抜きをやったのである

 

 

「ふぅ……スッキリした〜」

 

 

変身解除して返り血を浴びながらもハルトはそれはもう良い笑顔で三人を見た

 

 

「おぉ…中々だねハル」

 

 

「まぁ必要なのは首から上だしな…それより下はいらん…あとテスタロッサとの一日を潰した罪は重い」

 

 

「あら嬉しいですわね」

 

 

「「ちっ…」」

 

 

「んじゃウルティマ、情報抜き取りお願いします」

 

 

「良いよーけど終わったらボクにも一日頂戴」

 

 

「終わったらな」

 

 

「何!!」

 

 

「やったぁ!じゃあ行くよー」

 

 

頭を鷲掴みながら情報を抜き出す姿にカレラは

 

 

「我が君よテスタロッサとウルティマだけ狡いぞ!私も一日要求する!!」

 

 

「OK、良いよ〜」

 

『ノリ軽!?』

 

 

そんな感じでやり取りしているとウルティマは全部分かったのか頭をポイとその辺の山へ投げ捨てた

 

 

「何か分かった?」

 

 

「うん!何でも社長?があの子狙ってるって」

 

 

「士道か……ふーん…」

 

 

「どうされましたか?」

 

 

「ナツキに連絡、おう事態が動いたから戻って来い…え?何ランスロットのライドブック受け取ろうとしたら、ランスロットがアーサーとか叫びながらサブマシンガン連射してる?んなの知るか!アルトリアのカリバーで蹴散らしてこい!!」

 

 

連絡するとハルトはつまらなさそうな顔をするが

 

「何錯乱してんだよ湖の騎士さんは…はぁ…取り敢えずパンタースナッチは集めとくか」

 

 

無人機の残骸だが束達なら何かしら有効活用するだろうと判断して、コネクトを解して投げ入れたのである

 

 

 

「さてと終わったしデートの続きと行きたいが尾行してたのに戦いに不参加だった奴等はお仕置きと行こう」

 

 

返り血を拭いながら目線を動かすと

 

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

 

それに慌てたのは原初の側近達である、実はモスとシエンも今回のデートを護衛の名目でついていたりする…上の問題行動で理不尽なお仕置きが!と怯えているので流石に責められないというよりウルティマとカレラの暴走を止めていたなら褒美すら上げたいのだから

 

 

「まずゾンダ、ヴェイロン、アゲーラ、エスプリ、モス、シエンは無罪…いや寧ろ勲功有りだ後で褒美を取らせる」

 

 

その言葉に安堵する側近達だが…なら誰が有罪だ?と首を傾げると

 

 

「ウォズ、新旧四天王は有罪…ロードオブワイズと組み手2000回な」

 

 

というと全員高速移動して物陰から現れて頭を下げる始末であった

 

 

それだけはご勘弁を!という声もあったのも無理はない組み手1000回完了後の士道が正に真っ白に燃え尽きたようボクサーのようだったのだから

 

 

 

「そもそもモス達は兎も角、ウォズ…お前達はまたか」

 

 

「あ、いやこれは…」

 

 

「んで一夏、何でこうなった?」

 

 

「えーと前回旧四天王が失敗した任務を完璧にやり遂げればハル兄の覚えが良くなるって」

 

『一夏!?』『織斑屋!?』

 

 

「よーし正直に答えた事に免じて新四天王の模擬戦は500回にしてやる」

 

 

「それでも500!?」

 

「4分の1まで減らしたんだから感謝しろよ…つか良いのか新四天王?お前達の地位は飾りじゃないんだ…実力で勝ち取ったのに慢心とか、そんなんじゃ旧四天王の二の舞だぞ」

 

 

『(そんなの俺たちに言われても)』

 

 

「そんなの俺たちに言われても?何だ?」

 

 

ゴーストイマジンの弱音を聞いたハルトは少し不機嫌な顔で憑依している一夏を見る

 

 

『(心読めてるのか!まずい!!)』

 

 

「心を読まれて何がまずい?言ってみろゴーストイマジン?…ん?それとネガタロスよ、お前は何気に俺を立場を狙おうと思っているな?」

 

 

「『そ、そんな事思ってる訳ないだろう!俺は』」

 

 

「ほぉ、お前は俺の言う事を否定するのか?」

 

 

『今日の相棒は何か怖い』

 

 

笑顔のままハルトは圧を強めていく…ウォズ達は老ハルトを幻視してガクガク震え始める

 

 

その圧に思わず2人は

 

 

「「すみませんでした!!」」

 

 

一夏の体から抜け出て頭を下げたのである、この時の一夏には義兄の背中に和服をきた圧力強めの鬼が見えたという

 

 

「よし以後気をつけろ」

 

 

「はっ!!」

 

 

実は内心、2人は普段の扱いから魔王って大した事なくね?という侮りやアレなら俺でも王なれるんじゃね?不忠や叛意に気づいてたか知らないかは別としてハルトに釘を刺された形となったのであるというか逆らう心が折られた

 

 

「で、魔王ちゃん」

 

 

「ん?」

 

 

「俺達の処罰は?」

 

 

「その前に…この両足を襲う慟哭を鎮める為に自由への解放を」

 

 

「は?フィーニス?」

 

 

「足が痺れたから崩して良いか?と」

 

 

ブチっ!ほほぉふざける余裕があるなら今回は頭来たので徹底的にやってやろうか

 

 

「何で翻訳出来てんだウォズ…よしシエン」

 

 

テスタロッサの側近はハルトの意図を汲んだのか大量の書籍を魔法陣から取り出したのである

 

「はっ、六法全書をお持ちしました」

 

 

「流石だ…よしウォズと馬鹿旧四天王達の膝に乗せろ」

 

 

「はっ!!」

 

 

「え!私達もですか?」

 

 

「連帯責任だ」

 

 

「そんな!!我が魔王!お慈悲を!」

 

 

「何か言い残す事はあるか?」

 

 

「最初からクライマックス!?」

 

 

「待ってくれハルト様!俺に暫しの猶予を!」

 

 

「具体的にどれくらい猶予をやれば良い?」

 

 

「は?」

 

 

「お前の力で今、どんな役に立てるのだ?今回だって前回の失態から何も学んでいないではないか、その様で俺にとって何の役に立つ?」

 

 

「ハルト坊のマジレスが胸に刺さる!」

 

 

「新しいお力を俺に!そうすれば必ず」

 

 

「何、お前の指図で俺がお前に力を渡さねばならん甚だ図々しい、身の程を弁えよ」

 

 

「違います!違いますハルト様!!」

 

 

「違わない、俺は何も間違えていない…お仕置きだカゲン…六法全書10冊追加だ」

 

 

「は、ハルト様やめー

 

 

ぎゃあああああああ!と野外の丘に悲鳴が響いたのであった

 

 

膝に分厚い雑誌を載せられた結果、足の痺れが限界に来たカゲンの姿を見て旧四天王とウォズ達は戦慄した

 

 

 

「それと二度も言わせるな旧四天王の罰はロードオブワイズ+滅亡迅雷との模擬戦2000回ずつだ」

 

 

 

「罰が増えてる!?」

 

 

「模擬戦4000回になってます!?」

 

 

「計算能力すら無くしたのかハルト坊よ!」

 

 

「いや、そもそも人のデートの尾行とか何考えてるの?…というよりお仕置き追加だタ○ンページ5冊膝上に乗せておけ」

 

 

 

「我が魔王から予想以上の正論が!」

 

 

「本当に魔王ちゃんだよね!?」

 

 

「ボケて主の顔すら忘れたのかお前達は?今回は俺が正しい絶対正しい、何も間違っていない全ての決定権は俺にあるのだから罰を下すのだ…お前達の意見など求めん」

 

 

「は、ハルト坊よ何故か知らぬが怒っておるのか!?」

 

 

「いやぁ久しぶりに頭来たよ…命令無視して洗脳された挙句に俺へ攻撃してとか色々してるのに反省してないんだもん…そりゃキレるよねぇ…」

 

 

「何か今回俺達の扱い酷くない!?落ち着いてよ魔王ちゃん!」

 

 

「あ…」

 

「ジョウゲン貴様は黙ってろ!」

 

「さよならです先輩」

 

 

「へ?」

 

 

 

「俺に指図したな?よし分かった…旧四天王は模擬戦倍プッシュだ、アゲーラとモス…ヴェイロンとかも他の奴等も混ざりたいなら混ざってウォズ達ボコボコにしろ」

 

 

「「「「いやあああああああ!!」」」」

 

 

「大丈夫だ安心しろ」

 

 

「わ、我が魔王…」

 

 

「死んでも俺がアナザージオウⅡの力で生き返らせるし、死にかけてもゾンダが魔法で治すから大丈夫!限界は超える為にあるから!!」

 

 

『お前が言うと洒落にならん』

 

 

「「「「「…………」」」」」

 

 

 

何気に古参に甘いとか魔王の扱いが雑と言われるが…ハルトの方も旧四天王の扱いを雑にする事もあるのでお互い様だったりする…というより上の立場の人間がするからパワハラだろう?

 

 

「ちったぁ修行しろ…俺は二度とテメェ等がいなくなるのが嫌なんだよ…だから強くなりやがれ」

 

 

まぁ一番期待しているからというのもあるが

 

 

迷いなく建国の功臣をといえども厳罰する姿に悪魔達は震えていたと言う…何なら今までなぁなぁで済ませていた事なのだが魔王軍が組織としての規律が出来た瞬間であった….何故かウルティマだけは四天王の悲鳴を聞いてご機嫌だったのは言うまでもない

 

 

 

そして夜、テスタロッサを呼び2人きりとなる

 

 

「悪かったなテスタロッサ今日あんな事になっちまって」

 

 

「いいえ、私とてあのような事態は予想外でした」

 

 

「そうか……んでだ、あの時お前は俺に何を言おうとしたの?」

 

 

「それは…」

 

 

何というか言う空気ではないと悟ったハルトはコホンと咳払いして

 

 

「無理に答えろとは言わないさ…時が来たらまたな」

 

 

「はい…」

 

 

「それとだテスタロッサ、これはその…王とかじゃなくて俺個人としての言葉だが…」

 

 

ハルトはテスタロッサの両手を取る

 

 

「いつもありがとう」

 

 

「っ!」

 

 

「国を空けることの多い俺に変わって色々してくれて…俺の帰る場所を守ってくれて……その…テスタロッサがいるから安心して行けるんだ」

 

 

これは紛れもないな純粋な感謝の言葉である、留守にする事が多いのに俺が王様やれてるのは彼女達の協力があってのものだと分かっているから、その感情が伝わったのか

 

 

「い、いえ勿体無いお言葉…」

 

 

「これからも宜しくなテスタロッサ」

 

 

「はい」

 

 

「(いつかはちゃんと振り向かせたいですわね)」

 

 

ちゃんと自分の気持ちを伝えられて満足満足としたハルトであるが訓練ルームから聞こえる悲鳴は聞かないフリをした

 

 

 

翌朝、ボロボロになっているウォズと新旧四天王を放置して

 

 

「束ー!」

 

「なーにハルくん!!」

 

 

「ワンパンでオーディエンスの視覚映像にアマゾンズフィルターやBLACKSUN並みのバイオレンスが起こせる武器を作ってー!」

 

 

何言ってんだ、この魔王はそんなことしたら対象年齢が上がっちまうだろうが

 

 

「いいよー!」

 

 

束がサムズアップで応えると

 

 

「辞めろ!!」

 

「作るな!そんなスプラッタ生産機!!」

 

千冬とキャロルの2人が止めに入ったのであった、よくやった

 

 

「どうしてそんな血迷ったものを頼んだのだハルト!」

 

 

「いやぁ最近、色んな強い奴が沢山出てきたろ?だから皆を守れるように……敵を五センチくらいの細かい肉片にするくらいの力がないとダメだって事に気づいたんだ!」

 

 

「だとしても、その発想が怖いわ!!」

 

 

「その力無くても私達は守れるだろう!」

 

 

「そうか…そうだな分かった」

 

 

「本当に分かったのか?」

 

 

「あぁ……やはり肉片にするんじゃなくて跡形もなく消し飛ばずくらいじゃないとな!こいパーフェクトゼクター!」

 

 

「来るな!それを呼ぶのは危ない時だけにしろ!あと早く片付けんだ!そのワーム絶滅兵器をな!」

 

 

キャロルに言われたので渋々、パーフェクトゼクターを直すのであった

 

 

 

さてと冗談は置いといて

 

 

「では今日は皆のバレンタインチョコを作りまーす」

 

 

「こんな緊急時に!?」

 

 

「あ、ナツキ帰ってたか」

 

 

「帰ってきたよ!ランスロットがアーサー!って狂乱しながらサブマシンガンを乱射する地獄からな!アルトリアのお陰でランスロットのライドブックを手に入れたよ!」

 

 

「んじゃ休んでなよ」「いや俺はここで見る」何で?お前も作る?」

 

 

「エルフナイン達が何かしないか見張る為に」

 

 

ヤンデレの進行はそこまで行ったのか?

 

 

「安心しろ食べ物に髪とか血液とかは入れさせん、それは俺の料理人としての矜持だ!」

 

 

「heavenについては?」

 

 

「あれは食べ物じゃないから、配管工のキノコと同じ強化アイテムだから問題はなし!」

 

 

と頷くハルトだが

 

 

「そうですよナツキさん心外です!!」

 

 

「じゃあ聞くぞエルフナイン、その手に持っている瓶は何だ?」

 

 

「ナツキさんが素直な気持ちになる飲み物です!」

 

 

「やばい媚薬の話はキャロルから聞いてんだよ!それを捨てろ!!」

 

 

「嫌です!!これでナツキさんを夜の獣にして僕を押し倒してもらいます!!」

 

 

「もうちょいオブラートに包んでくれない!?そんな事しなくてもエルフナインを押し倒すけど!」

 

 

「なら今夜良いですか?」

 

 

「お…おう」

 

 

「マスター?」

 

 

「あ、アルトリアいつのまに?」

 

 

「今夜は私の魔力供給する筈では?」

 

 

「ナツキさん…そこに正座です!」

 

 

「はい…」

 

 

「ではアルトリアは見張っててください、僕はチョコを作ります」

 

 

「あぁ」

 

 

「ちょっ!お願いだからその液体は捨ててくれえええ!」

 

 

さて彼方のイチャイチャは放っておいてと

 

 

「んじゃ折紙、チョコレート作るぞ」

 

 

「お願いします」

 

 

「よし、じゃあ先ずは「ハルトさん!」何だい?」

 

 

「あ、えーと…その……えと」

 

 

「あのさ要件ないなら帰っ「待ったハルト」は?」

 

 

「ほら少し待ってあげろよ、な」

 

 

「……………」

 

 

この男が何かしらのアクションを起こす時は何かの分岐点と言う可能性が高い…恐らく追い返した分岐は良くない展開だったのだろう…正座してるが…ふむ

 

 

「分かった待ってやるから早くしろ」

 

 

「あ、ありがとうございます……実は」

 

 

士道の話だとDEMの元社長が宣戦布告してきた日取り的に己のデートと重なりそうだから護衛をお願いとの事だった

 

 

「いや別に構わないが……今更護衛とか必要か?」

 

 

士道はロードオブワイズ達との鍛錬で既に中々の実力をつけている…いや確かに護衛の必要性は分かるが

 

 

「お願い出来ませんか?」

 

 

「まぁ…アイツだしな」

 

 

二亜の事件で出会った印象からすれば危険人物という認識である警戒するに越したことはないだろうマルスに変身するし

 

 

「わーった」

 

 

取り敢えず生返事で答えたが

 

 

『人選はどうする?』

 

 

「うーん俺とウォズとナツキ…後は待機かな」

 

『了解した』

 

 

 

つまり決戦は明日なので…

 

 

「ごめん束……ちょっと甘えたい」

 

 

少し彼女に膝枕をお願いしている…ふむ柔らかいな

 

 

「いいともー!しかし珍しいね〜ハルくんからそう言ってくれるなんて!」

 

 

「うーん最近色々あってさぁ…何というか疲れた」

 

 

「まぁ、珍しく長居してるよね…けど何で今日は束さんなの?こういう時キャロりんじゃん」

 

 

「束と話すの楽しいし…あと思った事を遠慮なくズバズバ言うから束好き」

 

 

「おお…ハルくんのデレは中々の破壊力だねぇー!束さんも好きだよ!」

 

 

「それにこの間の件と言い、いつもお世話になってるから…ありがとう」

 

 

「それはお互い様だよ、束さんもハルくんに助けられてるから」

 

 

「助けた覚えない」

 

 

「まぁ束さんもだよ」

 

 

「はは…何だよそれ」

 

 

「あは!……お、ハルくんからチョコの匂い!」

 

 

「あぁ毎年恒例のチョコを作ってるんだ当日までお楽しみに〜」

 

 

「おー!楽しみだねぇ〜今年はハルくんが全身にチョコを塗りたくって私を食べて!とかやるの?」

 

 

「誰がやるか!!野郎の全身チョココーティングとか誰得だ!束がしてよ!!俺得だから!」

 

 

「良いよー!」

 

 

「え、マジで?」

 

 

思わぬカウンターにハルトが赤面するが立て直す

 

 

「なら俺がリボン巻いて『プレゼントは俺』とかした方が良いのか」

 

 

「良いねぇ!それでい「くな馬鹿者」いたぁ!酷いよちーちゃん!!」

 

 

「どったの千冬?バレンタインのチョコは今冷蔵庫で固めてるよー」

 

 

「チョコの催促に来たのでは無い…まったく見当たらないと思ったら束の所にいたのか…」

 

 

「うん……そしたら束とバレンタインで盛りあがろうとなりまして」

 

 

「そのまま熱い夜をね!」

 

 

「まったく貴様と言う奴は……おい待て束、それは狡いぞ私もまぜろ…それで首尾は?」

 

 

「お、おう順調かな…明日で一切合切全て終わらせる…DEMも精霊も空間震も全部な」

 

 

『ほぉ、ファントム対策は何か浮かんだのか?』

 

 

「あぁ…ある」

 

 

「ほぉ、では聞かせて貰うぞ対策とやらを」

 

 

どうせ何も考えていないだろうという目で見た千冬にハルトは束の膝枕から起き上がるとドヤ顔で答える

 

 

「いやさ…士道の霊力封印を見ててずっと思ってたんだよ…エルフナインのフルボトルで霊力が抜けたって事はライダー技術でも封印や吸収は可能…同じ封印なら、これも行けるんじゃねぇの?」

 

 

ハルトが懐から取り出したのはブランクのラウズカードである

 

 

「ほぉラウズカードとは考えたな」

 

 

不死の怪人はディケイド以外には倒せない、故に封印する事で倒すのだ

 

 

「今までは人助けと思ってたけどファントムだけは違うんだ逢魔を攻撃した主犯には今まで通りの封印じゃ生ぬるい、次出てきたら奴に直接投げ込む、その後にアナザーレンゲルでリモート使えばコッチの勝ちよボヤけてた奴の顔拝んでやる」

 

今までの彼女達には同情する余地があった(1人を除き)霊力の封印となったがファントムは別である諸悪の根源にはきちんとお礼をせねはならないとな

 

 

リモートのカードは封印した存在を解き放ち操る能力を有するラウズカード、ようは力使って一連の事件を洗いざらい吐かせれば良いのだと

 

 

「だけどラウズカードに封印するには、それなりにダメージを与えないとダメだよね?」

 

 

束の疑問はアンデット以外で効力を発揮するのか キングやスパイダーアンデッドのように封印されても自我を持っているのか判断に困ると言う点である

 

 

「だから対策だよ」

 

 

だからウォズのアナザーファイナリー…ギンガ由来の宇宙の力

 

 

アナザーストリウスのグリモワール

 

 

士道の刃王剣

 

 

この辺ならいかなる能力が来ても対応可能だ

 

 

更に手数で押せるアナザーグランドジオウ

 

 

物理でゴリ押し可能なナツキのアナザーゲイツリバイブ

 

 

「完璧な布陣だ」

 

 

「まぁね油断しちゃダメだよ」

 

 

「分かってるよ…何せ相棒達の攻撃を素通りしたんだ…あの謎現象の答えが分からないからね」

 

 

と話していると

 

 

「それは俺が答えよう」

 

 

「白スーツ!」

 

 

「やぁ魔王久しぶりだね」

 

 

「お前、何でそんなボロボロなの?」

 

 

「いやぁ〜ファントムと一戦交えてね「戦ったのか!?」あぁナイトメア…時崎狂三との共闘さ」

 

 

「で結果は?」

 

 

「逃げられたかな、途中ウェストコットの乱入があって撤退したんだよ、どうやら奴らの狙いは士道の刃王剣、君のグリモワール、私のヴィジョンドライバーのようだ」

 

 

「何て贅沢セットを狙ってんだよ!?」

 

 

「因みにファントムは私達との戦闘で消耗している」

 

「おお!」

 

朗報!と喜ぶが

 

 

「しかし俺のヴィジョンドライバーも損傷した」

 

 

「おぉ…」

 

悲報だな

 

 

「結果として俺はゲイザーには変身出来ないと来た」

 

 

「んじゃ何しに来たんだよ役立たず」

 

 

「酷くないかい!?俺だって頑張ったんだよ!ウェストコットの顔面に!ドミニオンレイをこの時代に叩きつけてやったりしたのさ!」

 

 

「てか、どうやってファントムに攻撃を当てたんだ?」

 

 

「それは狂三ちゃんが時止めてる間に攻撃浴びせて削り倒した」

 

 

「何というかまるでゲムデウスみたい倒し方だな時止めて攻撃とか………ん?時止め?」

 

 

「成る程…しかし私達では時を止めるなんて真似は「出来るゾォー!」可能だった」

 

 

「俺は時を止めれるのだ!呼吸をするようにな!」

 

 

ふはははは!と笑うハルトに千冬は頭を抱える

 

 

「はぁ…本当にスペックの無駄に高いバカはこれだから扱いに困るな」

 

 

「ちーちゃん、今束さん見て言ったでしょ?」

 

 

「何の事だ?お前だけじゃないキャロルも考えていたぞ」

 

 

「酷いよ!ちーちゃん!!」

 

 

 

しかし時止めてダメージ通せるなら俺の専売特許だ

 

 

「伊達に時の王の影とは呼ばれてねぇよ」

 

『誰も呼んでないぞ』

 

『脳筋魔王だな基本的に』

 

 

「よし相棒達には後でお仕置きな」

 

 

と笑顔で答えたのであった

 

 

 




次回

狂三と士道のデータを陰ながら見守るハルト達であったが突如、現れたDEM残党の攻勢により士道達と分断されてしまう

そんな中 突如として現れた原初の精霊 ファントム その正体とは!!

「会いたかったよシン」


「真だとぉ!」


「いや違う、そうじゃない」


原初の精霊とウエストコットから語られる物語、そして何故 逢魔に空間震が起きたのか全てが語られる!


次回 精霊降臨!後編 お楽しみに!

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