無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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ライセン迷宮 前編

 

 

前回のあらすじ

 

怪我したエルフを助けたら宴会になってた…とさ

 

森の中にて

 

 

「我が魔王、何故我らが怒ってるか分かってますか?」

 

 

何故かハルトは正座をさせられていたので理由が分からないと首を傾げていると

 

 

「独断専行?」

 

 

これしか分からないと言うと周りからはため息が聞こえた解せんな

 

 

「違いますよ……ハウンド」

 

 

「はい…何故食事を作ったなら我らを呼ばないのですか!!」

 

 

「え、そっち!?」

 

 

「美味しそうな匂いを嗅ぎながら新兵の訓練をしていた我等の気持ちになってもらいたい!!正直任務放棄して行きたかったです!」

 

 

そこで職務放棄しないのは我等が幕僚長なんだよなぁ…

 

 

「ここまで匂いしてたかぁ…照り焼きチキンはダ

メだったな…今度はケバブとかにするか?」

 

『香辛料の匂いでバレるぞ』

 

 

「確かに!!」

 

 

「いや私達にも作ってください!」

 

 

「食べたいなら最初からそう言え!!あ、ハジメくん達も食べるかい!!」

 

 

「あ、あぁ頼む」

 

 

「OK!ちと待ってな」

 

 

ー暫くお待ち下さいー

 

 

「ひ、久しぶりの地球食だぁ…」

 

「これがハジメの世界のご飯…」

 

 

と久しぶりな故郷の味に感動するハジメと新しい味に驚くユエの後ろでウォズ達は照り焼きチキンサンドを食べながらエルフ達に話しかける

 

 

 

「貴女達は何者でしょう?見た所エルフですが…」

 

 

「まぁ色々あって故郷を追われたんだよ死にかけの所をそこの自称魔王に救われたって訳」

 

 

「我等の王が自称魔王ですと!?」

 

 

「それは聞き捨てならないな!」

 

 

「おいオリガ、恩人に向かって何て事を」

 

 

「だって自ら料理をする魔王なんて見た事あるかい?」

 

 

「そ、それは…」「ないだろうカレン?」

 

 

「貴様等ぁ…いや確かに普通の魔王は料理はしないからその通りだな」

 

 

「そうだね魔王ちゃんしか思い至らないよ」

 

 

「まぁハルト様は普通ではないからな」

 

 

「いやそこは否定する所では?」

 

 

「実際我らは陛下の料理を楽しみに仕事をしています!」

 

 

「それは…いやまぁ確かに美味しかったですが、その…お抱えの料理人くらいはいるものでは?」

 

 

「まぁ我が魔王は見ての通り普通ではないのですし」

 

 

「魔王ちゃんが作るのが一番美味しいからね」

 

 

「なので僕たちは魔王様がいなくなると餓死します」

 

 

「そこまで依存してるのですか!?」

 

 

実際、記憶喪失時や万由里の事件時に最初に心配したのが食事周りだったので押して知るべしと言う所だろう 一応はハルトも念の為にレシピを残しているのだが…

 

 

「まず料理人の技量が追いついてないので」

 

 

「あの人、王より料理人目指した方が良いんじゃない?」

 

 

「オリガ!?いくら何でもそれは失礼だぞ!!」

 

 

そんな中

 

 

 

「みんなー!ケバブ出来たけど食べる?」

 

 

「「「「「是非!!」」」」」

 

 

「よーし食べたい奴は並べぇ!慌てるなよ全員分あるからな!」

 

 

とハルトは笑顔で回転するケバブを切り分けていた

 

 

「いやそもそも何故、王自ら料理を?」

 

 

「我が魔王の趣味です」

 

 

「まぁ実際、効果覿面ですからね食事目当てで遠征隊に志願する者までいますから」

 

 

 

「確かに美味しかったが…」

 

 

「何で私達に施したのだ?」

 

 

「我が魔王だからですよ、あの人は空腹の人は絶対に見捨てません…飢えの苦しみを誰よりも理解してますから」

 

 

「何なら一回冗談じゃなく餓死しかけたしね」

 

 

「その時に料理を作ってくれた人と食への感謝から今の我が魔王がいると言う訳です」

 

 

「あと建国時のメンバーに家事スキルがなかったので現在でも魔王様に任せきりです!」

 

「胸張って言う事ではないのでは?」

 

 

 

「お前達はケバブいらねぇの?「「「「「頂きます!!」」」」」んじゃ並べ」

 

 

これで上下関係やら色々が成り立つのだから侮れないものである

 

 

 

そして腹一杯になった所で

 

 

「んで、お前達はそもそも何者なんだ?」

 

 

「そうだな…今更だが自己紹介だな私はジナイーダ、後ろにいる黒髪はオリガ、金髪はカレン…エルフ達の教官役をしていたものだ」

 

 

「学校の先生…じゃないよね」

 

 

「あぁ軍事的な教官だ、また諜報員としても動いていたから各国の情報にも精通している」

 

 

「今一番欲しい人材だな」

 

 

ハジメが素直に関心した、ハウンドも頷いた流石この辺りは本職軍人、情報の価値を正しく認知していたのだが

 

 

 

 

「………………」

 

 

オリガは不思議そうな顔でアンティリーネを見ていた

 

 

「どうしたのかしら?」

 

 

「いや、エルフと交わる人間がいるのだなと思ってな」

 

 

「何でかしら?」

 

 

「この世界の人間の主観では私達は人の形をした獣だからな私達と子供を作る人間なんて正気の沙汰じゃない犬猫と交わるくらいの悪趣味さ」

 

 

「オリガ!!」

 

 

「……………」

 

 

アンティリーネは、やはり望まれぬ形で生まれた自分なんかと…落ち込む顔をした それは

 

 

 

「あのさぁ…何で人の嫁泣かそうとしてるの?」

 

 

 

魔王の地雷に他ならない、その背後に現れた圧は先程の長老達の比ではなく周囲にいた魔物達は本能に従い逃走、普段からハルトの怒りを間近で見ている家臣団達さえも膝をついて礼を示し、ハジメやユエも冷や汗を掻き腰のドンナーとシュラークを抜こうとしたほどである…そこには比喩なき魔王としての圧力があった 間接的に浴びた者でさえコレなのだ直接向けられた者は

 

 

「!!!!」

 

 

 

顔面蒼白となり呼吸も荒くなる….何なら過呼吸にすらなりかけていた

 

 

「何だ俺の特別を侮辱しただろ?こんなのエボルトやダグバなら笑って流せる程度の圧しか出してないぞ?」

 

 

つまり歴代ラスボスに向けて放つレベルの殺意など恐ろしい以外の何者でもない、実際ダグバの殺気などクウガ・ペガサスフォームが遠くから感じ取っただけで変身解除した程に強力なのだから

 

 

「も、申し訳ございません…奥方様とは知らずに無礼な真似を!!」

 

 

と頭を下げて謝罪するジナイーダだがハルトはそのまま手を彼女の首に手を伸ばそうとした、その時!

 

 

「ちょっと退いてーーー!」

 

 

時空がゆらめくと虚空から現れたのは鷲と馬ののキメラことピポグリフに跨る英霊アストルフォとそのマスターの一夏であった

 

 

「ごふぅ!!」

 

 

ハルトはまるでトラックに跳ね飛ばされたような衝撃に襲われ空中で錐揉み回転しながら地面に落下した

 

 

「あ…やっちった」

 

 

「ハル兄ーーー!!」

 

 

アストルフォはヤベっと呟くと一夏は慌ててハルトに駆け寄った

 

 

「しっかりしてよハル兄!」

 

 

「こ、これが英霊の宝具が…き、効いたぜ…」

 

ガクっと気絶すると一夏はハル兄!!と森の中に悲鳴が響いたのであった

 

 

 

数時間後 目覚めたハルトはアストルフォと一夏を正座させた

 

 

「成る程な一夏がアストルフォの宝具を見たいと言ってアストルフォがピポグリフを使ったと」

 

 

「そしたらピポグリフの力で世界の壁を跨いだみたいでハルトにぶつかっちゃった!テヘ」

 

 

「よしアストルフォの膝に六法全書を3冊載せろ」

 

 

「ごめんってば!!!」

 

 

「一夏を直ぐに送り返せ」

 

 

「何でさ!」

 

 

「当たり前だろ!ただでさえ色々混み合ってんだよ!」

 

 

「俺だって四天王だろう!ならハル兄の揉め事に巻き込んでくれよ!!てか出来る奴にしか任せないって言ったよな!なら任せてくれよ!!」

 

 

「っ!一夏お前……成長したな…」

 

 

義弟の成長に感動していると

 

 

『よく言ったぜ一夏!』

 

 

一夏の体から二つの光が抜け落ちるとネガタロスとゴーストイマジンが現れたではないか

 

 

「俺は悪の組織の大幹部(本物)になってからというもの派手な見せ場がないからな、せめて俺にも見せ場が欲しい所だ」

 

 

「俺もだな折角派手に暴れられる場所なのに呼ばないなんて酷いぜ大将」

 

 

「おぉ…ネガタロスにゴーストイマジンだぁ…」

 

 

 

「ほぉ、お前は俺たちの事を知ってるみたいだな」

 

 

「あ、あぁ…子供の頃に映画館で…」

 

 

「ほほぉ俺達も銀幕デビューしてたのか「ゴーストイマジンは噛ませ犬だったけど」んだとぉ!!」

 

 

仕方ないな

 

 

「一夏、無理はするなよ」

 

 

「無茶はするけどな」

 

 

「誰に似たんだよ、それ」

 

『お前だな』

 

 

「変な所ばかり似てきたな…」

 

 

やれやれと被りを振るとオリガは一夏に近づく

 

 

「すまない助かったよ」

 

 

「え?えーと「オリガだ」オリガさんか…いやぁ偶々だよ」

 

 

「さんはいらないよ…しかし借りができてしまったな」

 

 

「借りなんて良いよ別に気にすんなって」

 

 

「そうもいかないさ…あの恐怖に対抗するなんて凄いねアンタ」

 

 

「凄くないさ、けど困ったら俺を呼んでくれ力になるから」

 

 

「そ、そうかい…感謝するよ」

 

何故か頬を赤らめているオリガ…ほほぉ一夏の奴め、やりおるな

 

 

『お前の影響だろうなぁ』

 

 

そんなアナザーディケイド の言葉に天を仰いだハルトであった

 

 

そしてハジメくんの鬼軍曹レベルの訓練にハウンドの戦術訓練、武芸の参考にとロードオブワイズを呼び出して教えた結果

 

 

ビフォー

 

 

「あはは!あ、ダメですよ足元にお花があるんですから」

 

 

足元を気にして戦えない奴や

 

 

「ご、ごめんなさい…」

 

短刀片手に返り血を浴び、骸となった魔物を見ながら、まるで最愛の人を手にかけたように震える奴がいた

 

 

流石のハジメもキレたので鬼のような訓練を施した結果

 

 

 

 

アフター

 

 

「へへ、出てこなければやられなかったのにな」

 

 

「可哀想な奴め」

 

 

「おい、お前達!あそこに鹿の魔物がいたぞぉ!狩りじゃあ!!」

 

 

「「「「ヒャッハー!!」」」」

 

 

それはもう見事な戦闘民族へと変わったのであった

 

 

「見事な手並みだな良ければこのまま逢魔で新兵の教官にならないか?」

 

 

「いや魅力的な提案だが俺は元の世界に帰るから断らせて貰うよ」

 

 

ハウンドがスカウトするほど見事な手並みであり尚且つ ジナイーダもこんな訓練方法が!?と感動を覚えていたのであった

 

 

「は、ハジメ殿…あの訓練方法について詳しく教えてくれないか!!」

 

 

そんな一族の変貌にユエの旅同行の試練をクリアしたシアが思わず現実から目を背けたのであった

 

 

因みにカレンは槍を使うとの事だったのでハルトに槍術について手解きをしていた

 

 

「っ!」

 

 

「せやぁ!!」

 

 

ハルトの手にある槍が弾き飛ばされて地面に刺さると首元に鋒を向けられた

 

 

「はぁ…またか強えなアンタは」

 

 

「まぁ私にはこれしかありませんから」

 

 

とはにかむカレンにハルトはそんな事ないと思う

 

 

「俺は逆に羨ましいけどな…武芸やら魔法やら色々手を出した結果として俺は一つを極める事を諦めた半端者だから極めた先にあるものってのが分からねぇな」

 

 

色んな事が出来るから目移りしてしまうと言うとカレンは困った顔で

 

 

「私は逆に貴方が羨ましい色々と器用に熟せるのは私には出来ない生き方ですから」

 

 

その言葉にハルトは笑う

 

 

「ははっ、隣の芝生は青いな」

 

 

「えぇ…しかし先日は同僚が無礼な事を申し訳ない」

 

 

「気にすんな、もう怒っちゃいねぇよ…まぁ嫁をあぁ言われて気分は良くなかったがな…なぁカレン……オリガの言葉って全部本当なのか?」

 

 

「えぇ人間からすれば我等亜人は人ではない獣の混ざり者と」

 

 

「アホじゃねぇの?こんなに綺麗なエルフが獣と人の混ざり者?笑わせるな」

 

 

「っ!お戯れを」

 

 

彼女の顎をクイっとしてマジマジと碧色の瞳を見るハルトにカレンは頬を赤らめながら突き離す

 

 

「本気なんだけどな、俺だって……いつから人間だと思ってたの?」

 

 

指を鳴らして怪人としての姿を見せるとカレンは驚いた

 

 

「そんな…まさか完璧な擬態を……」

 

 

「残念、正解は人間から怪物になったんだよ」

 

 

と元の人間の姿に戻り笑う

 

 

「だから色んな世界が見えて色んな奴がいる事はわかる……けどな…生まれが違うだけでその相手を迫害して良いなんてそんなのは笑えないジョークなんだよ……」

 

 

かつて迫害されたからこそわかる痛み、餓死しかけたからこそ分かる苦しみ、何もしていないのに理不尽な暴力に晒される恐怖だから

 

 

「だから俺の手に届く範囲にいるなら助けるよ…まぁ時と場合によるけどさ」

 

 

「………貴方みたいな人が王様なら民は幸せなのでしょうね」

 

 

「ははは!そうかもな逢魔に入れば衣食住は完備されてるしな!」

 

 

「そう言う意味ではないのですが…」

 

 

「そういやぁカレン達はこの後どーするの?」

 

 

「え?」

 

 

「俺達は迷宮の入り口になってる神木に行くのに邪魔な霧が晴れるまでの滞在だからなハジメくんはハウリア族の訓練でいるだけだし、それが終われば俺たちは迷宮攻略やら何やらする予定だし、お前達を縛りつける気はねぇよ後は好きにしな」

 

 

「………………」

 

 

そんな現実を突きつけられたカレンは途端に絶望に満ちた顔になるのを見て溜息を吐くと

 

 

 

「はぁ……やる事ねぇなら来るか?」

 

 

「良いのですか?」

 

 

安堵というか何か別の感情も混ざったような確認にハルトは答える

 

 

「まぁ助けたのに放置は気分が悪いからな…だがかなり危険な旅路だぞ?」

 

 

「構いません、私は本来あの時に死んでいますから…この命に貴方に」

 

 

彼女は槍を横に置いて膝をつく姿を見て

 

 

 

「それが君のやりたい事なら俺は応援するよ」

 

 

ハルトはコネクトで剣を取り出すと彼女の肩に添える

 

 

「カレン・フォン・ヘルツォーク…其方を逢魔王国初の騎士に叙する」

 

 

「っ!その意味…しかと胸に刻ませていただきます、私の忠誠は貴方に…」

 

 

「宜しくなカレン」

 

 

「はっ!!」

 

 

「っしゃあ!!新しい仲間も出来たところで飯のじゅん「大変だハルトぉ!!」何?」

 

 

「さっき白スーツとケケラから連絡があって、オーディエンスが俺達の応援に送ってくれた仲間達が暴れてるんだ!」

 

 

「いやごめん何一つ理解できないんだが?」

 

 

「とにかく来てくれ!!」

 

 

 

「…………は?」

 

 

目の前には何故か大暴れしているメカメカしい恐竜がいた

 

 

「あ、あの赤い竜はガブティラじゃないか!しかも獣電竜達じゃん!!」

 

 

ハルトはかつての映画に現れたブレイブな恐竜を思い出した

 

 

「おおお!この世界にはデーボス軍がいるのか!」

 

 

ハジメもハジメで感動しているが、取り敢えず

 

 

「よっしゃ!ハジメくん!やることは決まったな!」

 

 

「あぁ」

 

 

「「俺達のブレイブを見せてやろうぜ!!」」

 

 

ハルトは槍を、ハジメはドンナーとシュラークを装備して各々挑むのであった

 

 

 

「我が魔王!正気ですか!?」

 

 

「あんな巨体、生身の人間が挑んで良い相手じゃないですよ!!見てください!あのブラキオザウルスみたいな奴とか!!」

 

 

「いやいけるよ!」

 

 

「ジョウゲン?」

 

 

「何か、あの黒いパラサウロロフスには運命を感じる……俺はあいつと戦う!!」

 

 

「しまった中の人ネタか!?」

 

 

「ジョウゲン先輩!カムバーック!!」

 

 

「では私は雷使うので彼処のプテラノドンを相手しますね!!」

 

 

「ベアトリスさんまで!?」

 

 

「お前達!最終試験だ!あのトカゲをぶちのめせ!!」

 

 

「「「「ヒャッハー!!」」」」

 

 

ハウリア族まで参戦するという樹海の大決戦が幕を開けたのである

 

 

 

結果から言おう

 

 

「宜しくなトバスピノ!」

 

 

「!!!」

 

 

ハルトはトバスピノを倒して認めて貰いブーメラン型武装 フルートバスターを貰った

 

ハジメはガブティラからガブリボルバーを

 

ベアトリスはプテラゴードンとガブリチェンジャーを

 

ナツキはまさかのプレズオーに認められた

 

ブラギガス達は認めてくれたが一先ず変身する奴を見定めると言う事だな

 

 

あとジョウゲンがパラサガンに認められたのは運命としか言えない

 

 

取り敢えずはハウリア族の護衛をお願いした…いや獣電竜を前に仕掛ける奴がいるのか?とは思うが……そんな事より

 

 

「ハジメくん!特撮ファンならアレやるぞ!」

 

 

「ん?おぉアレかぁ!」

 

 

「ハジメ、アレって何?」

 

 

「決まってるだろユエ…そう!」

 

 

 

「「合体だぁ!!」」

 

 

2人はテンションが振り切れたまま獣電池を投擲し力を得た彼等に乗り込むと

 

 

「「カミツキ合体!!」」

 

 

そしてトバスピノとガブティラが変形を始めていき両手にはブンパッキーとアンキドン、ステゴッチとドリケラがそれぞれ合体した

 

 

『スピノダイオー!!』『キョウリュウジン!!』

 

 

「完成!スピノダイオー!!」

 

「完成!キョウリュウジン!!」

 

 

「お、おおおあお!これがロボから見た景色か!」

 

 

「まさか巨大ロボに乗る日が来るなんて…」

 

 

と感動しているがハルトは知らない この後入る迷宮で

 

 

 

「行くぞ、お供たち……合体だぁ!!」

 

 

『ドンオニタイジン!いざ出陣!!』

 

 

「「「「何じゃこりゃあ!!」」」」

 

 

「……………」

 

 

「い……い…いわえ?」

 

 

自らが巨大ロボになることを…

 

 

因みに余談だが

 

 

 

「な、何だあの青と赤の巨人はぁ!!」

 

 

遠くから見ていた帝国兵が樹海に巨人を発見したのは言うまでもなかった

 

 

 

そんなこんなで霧が晴れて一堂 森の迷宮目指して歩き始めると

 

 

「ボス、どうやらこの先に熊人族の奴らが待ち伏せてるみたいですぜ」

 

 

「ほぉ」

 

 

「ゴール目前で襲うとは良い趣味だな」

 

 

「んじゃ俺達が先行して片付けるかア「お待ちを」へ?」

 

 

「ここは俺達に任せてください」

 

 

「やれるのか?」

 

 

「何のために今まで鍛えてきたのかを見せてやりますよ」

 

 

「よし、じゃあ奴らに敗北を教えてやれ!!」

 

 

ハジメの号令で散!と動いた兎人族達にシアはあの頃の家族はもういないと遠い目をしたのであった

 

 

「シア様、その気持ちよく分かります」

 

 

「え?ウォズさん?」

 

 

「私も最初は理性的な王と思っていたのですが…」

 

 

 

「やっぱり森焼き払わない?」

 

 

そんな事を言うハルトを見て

 

 

「時折見せてくれる知的な我が魔王はどこにいるのでしょうか……」

 

 

と悲しい表情を浮かべた姿にシアはお互い、大変だなと慰めあったのである

 

 

 

熊人族達は突然、森の奥から奇襲を仕掛けてきたハウリア族の奇襲を受けて大混乱していた、その悲鳴が遠くからハジメ達の耳朶をうつ

 

 

「なぁハウンド、ジナイーダ専門家として聞きたいんだが今のアイツらで熊人族に勝てるか?」

 

 

「問題ないでしょう、奇襲で先手を撃ちロードオブワイズの技術や我々の近代的な戦術を使い尚且つ足りなかった戦意を貴方が補いました万に一つもありませんよ」

 

 

「ですが初陣なので…やはり気になるところも」

 

 

「だよな…よし俺たちも急ぐぞ」

 

 

「熊人族を根絶やしにするのか?」

 

 

「違う違う、ハウリア族を止めにだよ」

 

 

「何でさ優勢なのに?」

 

 

「アホかナツキ、止めないとダメだろうが」

 

 

「ハルトにアホ言われた!?脳筋に言われるのはムカつくな!!」

 

 

「取り敢えずこいつは簀巻きにして放置しよう」

 

 

取り敢えずその辺のツタで締め上げてナツキは放置した

 

 

「ちょっと待てええーー!助けてーーーー!」

 

 

「誰かが止めないとやり過ぎるだろ?」

 

 

「力に溺れた奴の姿なんて嫌と言うほど見てるからな」

 

ハジメの頭にはクラスメイトが何人か浮かんでのであった

 

 

そして森の中を進む一堂、余談だがナツキはアサシンに助けられましたとさ

 

 

 

んでまぁ予想通りというか何というか優越感で増長していたハウリア族をハジメが叱り飛ばして襲いかかってきた熊人族を条件付きで解放し森の迷宮に向かったのだが

 

 

「どうやら今は入れないみたいだな」

 

 

「ふーん…」

 

 

どうやら複数の迷宮攻略が必要なようである

取り敢えずハウリア族と別れたハジメ達はライセン迷宮を探して移動しているも渓谷には迷宮の影も形もない、しかも魔力が霧散する土地のようで身体強化以外の魔法も使えないときたのだ

 

 

『要するに魔法メインのアナザーウィザードが役立たずな場所だ…なあああああああ!あついいいい!!』

 

『あぁ!アナザーWがアナザーウィザードの火炎魔法で火だるまになった!』

 

『是非もなし!』

 

『いや助けろよ!!』

 

 

とまぁそんな馬鹿達のやり取りに呆れながらもハルト達は野営していると

 

 

「なぁハルト、付いてきてくれないか?」

 

 

どうやら何かあるようだな、よし

 

 

「おうよ、一夏達は待機しといてくれ…ハウンドには念の為にコレを」

 

 

「こ、これは!!」

 

ハウンドに渡したアタッシュケースにはこう書かれていた

 

 

『SMART BRAIN』

 

 

と、慌てて開けて中を見るとそこには青いΨを模したガラケーとスマートフォン、そしてドライバーが鎮座していたのである

 

 

「ま…まさか!」

 

 

「お前なら使いこなせると信じてる…これからも頼むぜハウンド」

 

 

「は、はっ!!」

 

 

「よーし行くぞお前らぁ!!」

 

「はっ!」

 

「ちょいちょい!俺達も行くよ!」

 

「目を離すとハルト様は何するか分からないからな」

 

「先輩達に同意です」

 

「妾も参るぞハルト坊!」

 

 

「では私も」

 

 

とカレンも付いていくとそこには

 

 

【ようこそライセン迷宮!】

 

何処かの遊園地みたいな売り文句が異世界言語で書かれていた

 

 

「そーいう悪戯か?」

 

 

「公園のトイレにある奴な」

 

 

「いやいやまさかそんな訳…」

 

シアが手を叩いた瞬間 まさかの回転扉となり彼女が迷宮に入るとハルトは目を輝かせて

 

 

「うおおおお!すっげぇ!!なんだよ今の扉!!大冒険の匂いがするな!!こんなワクワクが止まらない冒険を待ってたんだよ俺はさ!!異世界最高!!」

 

 

「感動しないで貰えますかね!?我等これから危険地帯に行くのですよ!」

 

 

「誰か魔王様を止めて!何で少年みたいな目をするのですかね!?」

 

 

 

「行くぞ!全力全開!!」

 

 

「おい待てよハルト!いやまぁ気持ちはわかるな…そうか今の俺の胸から湧き出る物が….あくなき冒険スピリッツか!!」

 

 

「ブレイブに行くぜ!!」

 

 

とハルトとナツキとジョウゲンが同じように迷宮に飛び込んだのである

 

 

「あぁもう!何で先輩も行くかな!?」

 

 

「忘れているが、彼奴もハルト様の友人だぞ?」

 

 

「しかも死に戻りをしてる段階で頭のネジがマトモじゃないですよね」

 

 

「何気にジョウゲンさんも行きましたね」

 

 

「行きますよお前達、我が魔王に遅れるなどあってはならない!!」

 

 

と全員意を決して入ると 待ってました!とばかりに放たれた矢を全員が防御したりはたき落としているもの

 

 

「ガードベント(ナツキ)」

 

 

「ちょっと待てえええ!」

 

 

友を盾にするものなど色々いた

 

 

そこに現れたのは参加者を馬鹿にするようなメッセージ と攻略できるならやってみろと煽り散らかす文言 間違いないな

 

 

 

「この迷宮を作った奴の性格は俺並みに捻じ曲がってやがる」

 

 

「恐らく我が魔王とウルティマ嬢とダグバを合わせたような性格の悪さでしょうね」

 

 

「ウォズ、何か言った?」

 

 

「いえ何も」

 

 

「んじゃ……始めようぜ!初めての迷宮攻略!!」

 

 

行くぞー!と号令を出すとハルト達は迷宮の中を進んで行った

 

 

 

とある場所に

 

 

「ふんふーん、初めての挑戦者だねぇ〜大人数だけど………ん?あれ?」

 

 

その影は現れた映像にあるハルトを見て

 

 

 

「ハル爺に似てるなぁ…いやまさか……まぁ良いや!ここまで来たら聞けば良いし!!」

 

 

と答えたという

 






次回

迷宮攻略に励むハルト達 巧みかつ悪趣味な罠が彼等を襲うが


「楽しいアスレチックパークだな!」

「正気ですか貴方!?」


そして迷宮の主 最後の解放者


「初めまして!私が超絶美少女魔法使いのミレディ・ライセンちゃんだよ!……あ!!やっぱりハル爺だぁ!!」


「なぁアンタもオスカーって人もだけど、あのクソジジィの知り合いなのか?」


「そうだよ……彼はね…


彼女から語られる真実とは

次回 ライセン迷宮 後編 お楽しみに!
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