帰宅後、ハルト達はリビングで縛り上げた男を取り囲んでいた
「よし……取り敢えず」
「ひ、ひぃ!お、俺をどうするつもりだ!」
「こうすんだよ、お前ら!行くぞ!!」
「「「はっ!!」」」
「え?あの…」
「フィーニスちゃん、えっとこうして…行くよ!」
「は、はい先輩!!」
5人で手を繋いで男の周りをクルクルと周り始めたのであった
「食らえ!必殺!日本遊戯カゴメカゴメ!」
「外国の方には何の儀式に見えるのかなぁ?」
「雨乞い当たりでは?」
「あ、あの…この儀式は魔王様的に何の意味が…」
「知らん!またぞのいつも病気だ」
「本当の事でも言い過ぎですよ、カゲン!」
「フォローせい!」
閑話休題
「ふぅ……よし満足!皆、休んでてお茶用意するから」
「あの…給仕は従者の役目では?」
「あぁ良いの良いの!俺が好きにやってるからさ」
「えぇ、それに我が魔王の方が美味しく淹れて貰えるので」
「そーそー未来でも言ってたけど適材適所ってね!」
「うむ!」
「はいはーい、そう思うならお皿出してね〜」
一通り遊んだので輪を解くと皆、思い思いの場所に座るとハルトもお茶と菓子を用意すると男に笑顔で問いただした
「んで先ずはお前が何者で何の目的で彼処にいたのか説明してもらおうか?」
「えーと…俺の名前は野田夏樹、前世の名前は…禁則事項です」
ほぉ、この状況でそんな冗談を言える胆力はすごいと思うが空気を読め
「ははは〜カゲン、彼を窓から投げ飛ばせ」
それが許されるのは朝比奈さんだけじゃい!
「はっ!」
「いや、本当に話しちゃダメなんだよ!!」
ふーん…まぁ良いや
「カゲン、投げるのは後にしよう…んでナツキ君や未来で俺はどうなってんのかな?」
取り敢えず聞くだけ聞くか
「えーと…最低災厄の魔王になってます…はい」
「そっか……無難な解答だが俺達側の人間みたいだな」
取り敢えず納得したが
「はい!」
「カゲン、燃えるゴミの箇所に投げ飛ばせ外すなよ」
取り敢えず気に入らないので捨てるとしよう、何故か知らないが無性に腹が立つ
「お待ちをハルト様!」
「カゲンさん……っ!やっぱり貴方は良い人だよ…」
「名前で呼ぶな小僧、貴様とは面識はない」
どうやら未来か、こいつの世界線ではカゲンは良心らしいな
「何カゲンちゃん、魔王ちゃんに逆らうの?」
「待ってジョウゲン、普段自己主張しないカゲンのお願いなんだから聞いてあげようよ…投げたくないの?」
「いいえ、資源ごみの日に投げさせて下さい!」
「カゲンさんん!?」
そっか…地球の事を思ってんだな…ちきに優しい従者を持てて俺ぁ幸せ者だなぁ!
「成る程…良いよ資源ごみの日に投げてね」
「感謝!」
「流石はカゲンちゃん、地球環境に配慮してるなんてね」
「我々には無い視点でしたよ」
「これが…魔王と幹部達!素晴らしい!!」
「イカれてんのか、お前ら!!!」
ーーーーー
「さて…揶揄うのは程々にしてと」
「揶揄う冗談にしては悪いです…」
「何か?」
「いえ何も!!!!」
取り敢えず聞きたい事は全部聞かないとな
「んでお前はどんな未来から来てどんな未来を変えたいんだ?」
「え?」
「アレだけの目に遭っても折れない心を持つ人への敬意だ、顛末くらいは聞いてやろうってな」
頬杖つきながらだがな
「は、はい!!」
そこから聞いた話はとんでもない未来だった
あの時、戦っていたら小日向未来とはやら死ぬ すると芋づる式で立花響の力が大事な局面を動かす事が出来ずに世界の危機を救えずに滅ぶとさ
「やっぱりマジかー無いわー」
小日向未来1人で地球の運命決まるとか無いわー
「そしてネオタイムジャッカーと魔王軍との並行世界戦争(マルチバースウォー)で、この世界は混迷を「ちょい待て」はい?」
「魔王軍って何だ!んなもん作った覚えないぞ!!」
「えーと、暫くしたら…この世界で事件が起きます解決した後、別世界に行って帰ってくるんですよ、その時にハルト達が指揮してるのが魔王軍です…はい」
聞けば魔王軍とやらは、かなりの規模の軍団らしく話を聞いた面々は
「素晴らしい…我が魔王が軍団を!」
と言っているが
「その俺怖いな……他にもやらかしてそうだな…」
「えぇ…結構やらかしてます…戦場じゃない世界に隠れた敵工作員1人を探す為に現地世界の人間を皆殺しにしようと…」
「マジのラスボスムーブじゃねぇか!そりゃ錫音の奴にヘイト向けられて当然だよ!…つかやってることエグいなオイ」
この間嫁自慢してきた奴の顔が出てくる…あんにゃろうトンデモねぇ事になってんじゃねぇか
「えぇ未来の我が魔王ですね」
「今の魔王ちゃんは出来ないよね〜」
「する理由がないからな、つーかまたジジィの俺のせいかよ…んで結局何を変えたいんだ?お前さん」
取り敢えず未来がやばいのは分かったが…何故コイツがここまで干渉するのか気になる
「俺は……立花響と小日向未来を死なせたくないんです!!俺のいた未来では2人とも並行世界戦争前に死んでるんです!!だから戦争を回避して2人のいる世界を守りたいんです!だから力を貸してください!」
女の為か……へぇ〜悪くないけど
「面白いじゃん、んじゃお前は俺達にネオタイムジャッカーのサンドバッグになれってんの?」
戦争のない世界 それは俺達に負けろと言外に脅してるようにしか聞こえないんだよなぁ
「へ?い、いやそんなつもりは!」
彼的には、この世界ではない場所で並行世界戦争(マルチバースウォー)をさせる事でこの世界の影響を無いようにしたいみたいだが
「お前にそのつもりは無くてもそう聞こえんだよコラ」
途端不機嫌になったハルトは、呆れた顔をして
「テメェが幸せの未来の為に俺達に負けろってんならお断りだ、元々別世界の人間の俺達に取ってこの世界なんて本当に戦場の一つなんだからな」
「そんな!」
今は俺1人の命じゃない、ウォズやジョウゲン達、そして新しく仲間になったフィーニス…そしてキャロルやサンジェルマン達と色々背負ってんだ、そんな無様晒せるかよ
「ウォズ、不愉快だ摘み出せ」
「畏まりました我が魔王」
ウォズはマフラーで縛ったままのナツキを引き摺り出す
「それとカゲン」
「はっ」
「夕飯の買い物頼むわ、ジョウゲンも付いてけ」
「俺もぉ〜」
「馬鹿、今はネオタイムジャッカーやら色んな現地勢力と揉めてんだろ単独行動はしない事…それとフィーニスの歓迎会開くからご馳走を作るからさ早くしなよ…嫌なら買い物のご褒美にデザートを作ろうかなと思ったんだけどなぁ〜」
ヘラヘラしながら言うとジョウゲンも笑い
「了解!!んじゃ行こうカゲンちゃん!!」
「おい、引っ張るな!」
「行ってらっしゃーい」
と騒ぎながら騒ぐ2人を見送ったハルトは少し考えてみる
「ふぅ…ねぇ……俺の選択間違えてる?」
『知らん』
「だよね……まぁ平和の為に死ねなんて言う奴の台詞なんて知ったこっちゃないよな」
あのナツキの台詞が正しかったとしても、俺はそうするだろうな誰かの屍を踏み抜く事を
『だが、面白い事を言う奴だったな恐れを知らん辺りは、お前に似ていたぞ』
「そこまで俺は馬鹿じゃない」
『ほぉ、俺達の為とは言えオーマジオウに喧嘩売る馬鹿がいたような…』
「ちょっ!それ引き合いに出すのは狡くないか?」
『はははは!』x25
「笑うなよ、フィーニスが見てる!」
その光景を見ていたフィーニスは
「え、えっとアレは…」
『気にするな、アレは我等と魔王のスキンシップだ』
「そうなんだ…勉強になります」
『何のだ?まぁ良いハルトに次いで面白い対象だな』
ーーーーーーーー
さて、そんな感じで数日が立ったある日の事ハルトはリビングの机に置いている物の扱いな頭を悩ませている
「んー」
戦利品であるソロモンの杖の扱いに困っている、キャロルやサンジェルマンから購入依頼が出ているが…何か違う気がする
「けど、俺達が手に入れた以上は俺達で使いたいなぁ…」
だが使わせる戦力がいないのだ
ウォズ、フィーニスはアナザーライダー
ジョウゲン、カゲンは仮面ライダー に変身するからな
「思い切って、彼に渡すか?」
先の事を俺達よりも詳細に把握している彼なら面白い事に使うかも知れない…だがタダで渡すのも味気ないし
『おい、ハルト!』
そう考えていたらアナザービルドから報告が入る
『暇潰しに衛星をハッキングしてみたら、完全聖遺物 デュランダルの輸送計画情報を掴んだぞ!』
「デュランダル!?良くやった!アナザービルドよ…お前に情報参謀の肩書きを進呈しよう!」
『ありがたき幸せ!』
『おいコラ待て!その座は俺のだ!どんだけ貢献したと思ってんだ!!』
頑張れーアナザーW〜
『誰のせいだハルト!!』
けど、その情報は美味いなぁ…よし
「ウォズ!!」
「はっ!」
「全員集めろ、動くぞ」
さーて、これがナツキの言う未来に起こる事件なら、首をつっこまらざるを得ないよな
「俺の行動は道化なのか判るしな」
歴史が俺の動きでどう変わるか楽しみでしかない
「ご安心を全ては我が魔王の意志のままに進みますよ」
「はは!そんな事ねぇよ、それより早く動くぞウォズ いつも通り頼むわ」
「はっ!」
これが後の世にルナアタック事件と呼ばれる大事件となり 魔王と終末の巫女の最初で最後の邂逅となるのであった