申し訳ない、まさかの前後編になってしまいました……おぉう…
前回のあらすじ
中村恵里からの情報提供で一旦の対立はあったものの再度協力して事件解決に奔走するハルト達 ハジメは神の使徒 ノイントを撃退していた頃 ハルトはと言うと
「ふぅ……やっぱり良いものだな」
その身は金色の鎧にステンドグラス模様の意匠 頭部の蝙蝠は血を求めて飢える まるでドラキュラ伯爵のようなアナザーライダー
アナザーキバ・エンペラーフォーム
参上
「な、何だその姿は!」
「まぁアレだ、この姿になった俺は誰にも止められねぇ!!」
力を解放すると足元に現れアナザーキバの背に映るはキバの紋章、さぁ
「魔人族、滅べ」
『絶滅タイムよ有り難く思いなさい!』
「いやそれはダークキバ!!」
そんな宗一のツッコミも虚しく空に響くだけであったが
「滅ぶのは貴様だ!受けよ!この千の落雷!!」
魔人族は魔法を展開、そのまま雷を放つが
「ほぉ…ならば来い、ドッガ」
ドッガハンマーを呼び出したアナザーキバはそのままハンマーを横に振る、それだけで放たれた雷は音を立てずに消し飛んだのである
「何だと!」
「今度はお返しだ…タッちゃん頼むわ」
『ドッガ…フィーバー!!』
そのまま必殺技を発動、ドッガハンマーがエネルギーを受けて肥大化 それに合わせて背後のキバの紋章がハンマーに吸い込まれ チャージ完了
「か、回避ーー!」
「もう遅えよ!!まとめて吹き飛べやああ!」
正に紫電一閃 アナザーキバの動きに連動したドッガハンマーのエネルギーはリーダー格以外の魔人族を捉えると仲間と乗り物の魔獣達はステンドグラス状に肥大化していき
パチーーン!と指を鳴らすと同時に魔人族はガラスのように砕け散ったのであった残されたのは魔人族のライフエナジーのみとなると
「!!!!」
待ってましたとばかりにオーロラカーテンが現れキャッスルドランが飛翔しライフエナジーを捕食したのである
「この間の幻想郷での借りを返すぜ、たらふく食べろよキャッスルドラン」
「!!!」
気にするなとばかりに咆哮を上げると、そのままキャッスルドランは現れたオーロラカーテンを潜り逢魔へと帰還したのであった
「な、何だ、何なのだ貴様は!!」
「名乗ってなかったか?俺は常葉ハルト、最高最善のライダーの王に叛旗を翻した怪人達の王にして災厄の魔王だ、覚えておけ!」
「ま、魔王様以外に魔王を称する者がいるなど言語道断!貴様を倒してその最高最善の魔王も捻り潰してくれる!!」
「「「あ?」」」
魔人族は素直に逃げれば良かったのに自ら自殺を選ぶような愚行を犯したのは言うまでもない
何気に怒りをトリガーに政人の背後には己のオルフェノクとして姿が、ハルトの背中にはドンスラが現れていたのだ…マジギレである
目線を逸らすとユエとシアはフリードとその手勢の相手をしているが決着は近い、なら
「終わらせるぞ、おい説明書は読んだか?政人」
「あぁバッチリだ……いつでも行ける…オーマジオウを捻り潰すだと?出来るわけないだろう愚か者め」
「その変身にはコレがないとな!」
するとフロッグポットが待ってましたとばかりに音声が再生する
『オーガ!オーガ!オーガ!オーガ!オーガ!』
まさかのオーガコールに
「……………おい」
「雰囲気は大事だろ?」
「あぁ…」
そして政人はオーガギアを装着、オーガフォンに変身コードを入力
0・0・0 Enter
『standing by』
それはファイズ系列にしては低すぎる音声と待機音 そんなの関係ないとばかりにオーガフォンを折りたたみ握りしめ 何かを決めたように政人は宣誓する
「変身」
『complete』
溢れ出るフォトンストリームと装甲 眩い光に包まれ現れたのは 漆黒の騎士
地を支配する帝 仮面ライダーオーガ 推参!
『おおおおお!!』
音声も最高潮であるが敵からしたら何やってんだコイツ!と動揺を隠しきれないでいる
「な、何なのだコイツ等は!!」
本当その通りである
「学ばない奴だな、ならば何度でも思い知らせてやる!!」
アナザーキバも笑いながらアナザーウォッチを起動し直した
『オーガ』
アナザーオーガに変身すると2人は同じタイミングでオーガストランザーを抜き放ちミッションメモリを装填する
『ready』
長剣へと変えたオーガストランザーを構え
『exceed charge』
低い音声と共に2人の長剣の剣身がエネルギーと共に延長、拡大され巨大な剣へと変わる
「な、何なのだその剣は…それより何故呪いのアーティファクトを使っても自我が消えないのだ!何故だ何故だああああ!!!」
「うるせええ!雑魚の分際で!!」
「頭が高けえんだよ!!」
2人はまるで目の前の敵など眼中にない、己を侮った無礼者に罰を下した
「「跪けええええええ!!」」
2人のアナザー、オーガストラッシュは唐竹割りの要領で魔人族の体を魔獣ごと両断したのであった
「か、カトレア……おれは……ぐああああ!!」
最愛の者の名を呟くとΩの文字と共に魔人族は灰化したのであった
「俺にさえ勝てない奴がオーマジオウに勝つ?そんなのありえないね…デロウス」
ハルトはデロウスに跨ると同時に通信機を取り出す
「ウォズ、そっちはどうだ?」
『は、アナザーウォッチの回収は完了しました』
「分かった、こっちも決着ついたからそっち向かう」
『お願いします』
「カレン」
『はっ!』
「ジナイーダとオリガもだが、渡したライダーシステム使えるな」
『万全です主』
「そうか、なら頼んだぜ俺の騎士」
『お任せを!』
さてとコレで大丈夫かな、なら
「ユエちゃんとシアさん助太刀…いらないな」
よく見るとハジメから前回受けた傷が再生されフリードに大ダメージを与えていた
「痛い?ハジメから受けた痛みは?」
「こんなものじゃないですよぉ〜このままその頭を叩き潰してやるですぅ!!」
よしアッチは大丈夫そうだな!
「よし行くぞ」
「え?助太刀しないの?」
「お前、あの勢いの女性陣見て止められるか?」
「無理だな」
宗一と政人はそれぞれの世界に置いてきた大切な女性陣の顔が過ると
「反論はないな、行くぞ!」
「「おー!」」
怒れる女性に近づくべからず、それが怪人トリオのモットーである
そのままデロウスに待機を命じてハルトはテレポートの魔法で敵陣中央へと現れるが
「あ、やべ」
座標計算を間違えて落下しているのだ
「落ちてるうううう!!けど大丈夫か」
「大丈夫だろ」
「そーそー」
今更高所からの落下ダメージなんてあってなきようなものであるとばかりに雑に不時着するとハルトは体の埃を払いながらナツキと清水達と合流する
「やぁ清水君、調子はどうだい?」
「最高ですよ、まぁ流石に戦闘面はまだまだですが…」
清水はティオや万を超える魔物を使役していた事からも分かるようにやれば出来る子なのである また以前ハウンドが懸念していた通り指揮官としての適性も有していたが流石に前線で戦う職業でない為か肉体改造に時間はかかったが身を結んだようである
「それは追々な…お前等も良くやった」
「気にすんなよ!」「そうだぜ大将!」
オルフェノク達は以外と上下関係はしっかりしているようで清水を上と認めたら素直に従っている
「よし、お前等は人質を救助した後は1箇所に固まってくれその方が守りやすい…カレン達も来るから一緒に人質を守れ、頼んだぞ」
「はい!」
「んでお前はどーなのさナツキ?」
「最高だよ…此処までアナザーライダーの力をコントロール出来てるのは初めてだ」
「そりゃ良かった…んで、彼処でノビてるのが檜山か」
外壁にめり込み何か人間がしたらダメな痙攣をしている…胸部には何か鋸で切られたような一撃を見て理解した
「ノコ切断を人に向けてしたのか?」
「当然だ咲那を殺そうとする奴に人権はない!」
「そう言えばシンフォギア奏者にもいたよな電鋸使う子」
「いたな調ちゃんな…何か今思えば生身の人間に当たると考えると痛い所では済まないよな」
「それをあの子は小型電鋸を雨霰にして俺目掛けて撃つんだよなぁ…俺何かしたかな?」
「「アレはお前が悪い」」
「何故に!?」
「うるさい」
ナツキの圧にハルト達は一瞬閉口するが直ぐに話しかける
「アレどうする?」
「殺すなよハジメ君との約束がある、殺すのはその後だ」
「へーい…けど俺も消化不良なんだよね〜ならアイツらで遊んで良い?」
「それは止めないけど来たぜ」
ティオの背中から飛び降りたハジメは慌てて倒れている香織に駆け寄る、咲那が治療しているが…
「ハルト、後でアナザージオウⅡで治してやってくれ」
「分かったハジメ君、なら彼女の体は冷凍保存かな」
『ICEAGE』
ガイアメモリの力で香織の体を冷凍させて腐敗を防ぐと恵里が話しかける
「助っ人か…まぁ良いよ君に何が出来るのかな?それとも人を撃てるのかい?……え?」
パァーンと弾けた音がすると恵里は目線を向ける先では先程 降霊魔法の手本代わりに殺した小悪党組の1人の頭が吹き飛び血柱をあげていた
「何言ってんだ?まさか魔物は撃てても人は撃てないなんて腑抜けてる奴だと思ってるのか?」
「くっ!やれ!!」
そこに現れたのは、メルド団長 この国の騎士団長でありハジメ達の教官をしていた人だ…既に殺され屍兵になっていたが…何か言いたげな瞳と意思をハジメは汲み取ると即座にメルドを射殺 宝物庫から取り出したのは ガトリングと弾薬庫…それに合わせてナツキはアナザーG3ウォッチを起動しGX05を取り出すとパスコードを入力 ガトリングモードにして構えた
「ありゃ…」
全員伏せろーー!と叫ぶと同時にハジメとナツキは手に持つガトリングを斉射した
ババババババババ!!と続け様になる音が鳴ると屍兵は文字通りミンチになり蹴散らされたのである、その弾雨の中でもハルト達はライオトルーパー隊や人質勇者(笑)をバリアでガードしていたが
「うわぁ…」
さっきまで命だったものが当たり一面に転がる
光景に宗一はドン引きするが2人はケロッとしていた
「Heavenの生産工場で割と見慣れたな」
「そうだなスマートブレインでも割と見るぞ」
「それには流石の俺でもコレにはドン引きするわ!SAN値ピンチって奴だよ!」
宗一がそういうがハルトの中にはボンヤリと
ーシグマ型とかNEVERの研究に死体とか回せないかな?ー
などライダーファン以前に人として何か外れたことを考えてしまっていた
ーこりゃダメだね、そこまでいったらダメだー
俺は悪党であっても外道ではない、人体実験なんて言語道断である屍を弄ぶなどあってはならないと自制するが
まさかの2人のセリフに震える宗一であったが斉射を終えると熱を帯びた武器を投げ捨て諸悪の根源に銃を向けるハジメはまだ許せたが
「GX05を投げ捨てるとか、どんな了見してんだナツキぃ!!今此処で惨たらしく殺してやろうかぁ!」
『フォーゼ…ランチャー、ガトリング、チェーンアレイ・オン』
先程までの自制など何処へやら、ライダーの武器を粗末にしたナツキにライダー狂信者ハルトがキレた!アナザーフォーゼに変身して殺意高めのモジュールを一斉起動してナツキに狙いを定めたのである
「落ち着いてくださいハルトさん!」
「いや流石に空気を読め!!」
清水が変身したライオトルーパーと政人が止めるがアナザーフォーゼは怒れる獣のように唸りながら
「離せ!偉大なる先人の武器を蔑ろにするなど愚の骨頂だろうがぁ!!」
「お前も投げてねぇか?」
「いや俺は投げずにそっと地面に置く」
「いや今は落ち着いてくださいって!」
「ごめんアンティリーネさん!お宅の旦那を止めてくれぇ!!」
『そうなると私には無理ね千冬かキャロルを呼んでくるわ』
とその間に宗一が通信機でハルトのストッパーに助けを求めると
「主!お待たせしまし……た?」
「カレンさん良い所に!ちょっと止めるの手伝って!!」
「えぇ…」
『落ち着くのじゃハルト!』
ハルトの暴走はドンスラの一喝で止まるが
「あの野郎…」
『今のは相棒が悪い』
「へいへーい……んじゃ、どーするかねぇ」
本音を言えば彼女を殺されるのは困るが、自然に逃せる状況ではないのである
そう考えていると虚空から現れたのはユエちゃん達が相手をしていた魔人族…ありゃ生きてたか
「追いかけるのは構わんが、この王都には十万の魔物がいる!貴様1人で勝てると思っているのか!」
そう挑発するフリードにハジメはため息を吐きながら宝物庫から武器を取り出そうとしたが
「十万か」
「準備運動位には」
「なるかな?」
此処に不完全燃焼気味の怪人トリオがいるではないか
「頼んだ、俺は疲れたから動けない」
「任せたまえよハジメ君!!」
「いやぁ楽しみだ………ん?」
2人の目線を向けると、エボルに変身した宗一がブラックホールを使って敵を掃除機で吸い込んだゴミのように取り込んでいるではないか
「おいいいい!何勝手にやってんだ!」
「お前らはさっき暴れただろうが!」
「不完全燃焼言っただろ!!10万の敵がいるのにそれは無いぜ!!」
「知るか!この魔物達は俺に任せろ!」
「カッコつけてるけど出番無くて拗ねてるだけだな」
「あぁ」
「因みにお前たちも巻き込むかもな」
「なら任せた」
ハルトが宗一に任せようとした時、ナツキとハジメの背後に火球が放たれる振り向かずに迎撃する2人がそれに合わせて斬りかかるのは先程まで瀕死だった檜山である
乾坤一擲!そんな決死の突撃だが動機が動機なので感動すら無いハジメに押さえつけられてあっさり無力化されると、今までの返礼とばかりに全身へ渾身のラッシュを叩き込むのであった気絶するも激痛で目を覚まし、再び気絶と悪循環が彼を襲う、最後などボロボロの状態で2人に逆恨みの妄言を言い放っていたが
「ごろして…やるぅ……かならずぅ!」
そんな奴を生かしておく程、ハジメは良心的ではないし何より
「これは香織の分だ」
と刺された彼女の分と称して全力の蹴りを顔面に叩き込んだのであるが
「う、ああああああああ!!!」
UFOに攫われる人のようなブラックホールに吸い込まれようとしていたが
「よっと」
コネクトの力でハルトは此方へ引き摺り戻す
「おいハルト、何の真似だ」
ナツキは助けた理由を問うが
「え?まさか一回殺しておしまいとかで良いと思ってるの?2人は優しいね」
と朗らかな笑顔で死刑宣告をする
後に逢魔の格言にもなるが
「逢魔に敵対した奴らにとって死とは、これ以上の苦痛を与えられないという意味で慈悲なんだよ!」
何処の骸骨オーバーロードだとツッコミたい格言に流石のハジメもドン引きしていた…人でなしと思っていたが世の中には上がいるものである
「さーて、どうしてやろうかぁ」
その時 檜山が目にしたのは、これから人を殺そうとする人間とは思えない感情の声、ただし口は三日月のように釣り上がり、嗜虐的な表情を浮かべている事と先程の言葉から自分はまともに死ねないという絶対的な恐怖を前に
「い、いやだたすけてええええええ!!!」
涙を流しながら命乞いをする檜山だがハルトはそれはもう良い笑顔で、その時 檜山の目には夜の闇に紛れて表情が見えず口角を上げた口だけが見える化け物が見えたのである
「ばーーかテメェみたいな屑を助ける訳ないだろう?お前はそう言った人をどうしてきた?助けた?してないよね?だから俺もお前にはそうしないよ?」
そもそもハルトからすれば近しい誰かを傷つける輩にかける慈悲など持ち合わせていないのだ
「い、いやだ……たのむ…たすけて……」
「お前は豚や牛の命乞いに耳を傾けるか?しないよな……あと一生使わない知識だけど教えとくね、一つは命を握る者を楽しませる事、もう一つはその人間を納得させる理由を述べる事、お前はまだ、どちらも満たしていないよ?さあ、踊れよ、そうまでして助ける義理がどこにあるのか俺に教えてくれない?」
「たのむ……しにたくない……」
「それ君が殺した香織さんもそうだよ?香織さんは殺したのに君は死にたくないとか道理が通らないよねぇ〜、だから殺すのは確定かな」
「そ、そんなぁー!」
体から様々な液体を流しながら命乞いする檜山にハルトは
「うんうん良い顔だねぇ沢山苦しんでよ、その絶望した表情が大好きだからさぁ」
↑皆さんラスボスのような事を言ってますが彼が主人公です
因みにこの頃
「うんうんハルは分かってるなぁ〜流石はボクの主だけど少し頂けないなぁ〜60点だね、ずーっと恐怖させると感覚がダメになるんだよ」
ウルティマはハルトから流れる感情を受け取りご機嫌だった
「お嬢様?」
「恐怖には鮮度があるんだ希望が絶望に落ちる一瞬の落差が一番輝くって事を今度ハルにレクチャーしてあげないと、あはは!」
これには側近のゾンダとヴェイロンの2人も驚くほどである
「あ、これはこっちの事だよほら早く仕事しなよ」
「はっ!」
「やっぱりハルに付いてって正解だね、玩具に困らないし楽しいし最高」
因みにだがカレラとテスタロッサは
「我が君…」
「あらあら」
驚いていたのは言うまでもない
場面戻してハルト側
「「……………」」
檜山への怒りを宿していたハジメとナツキだったが、今では最早屠殺場へドナドナされそうな檜山へ哀れんだ表情を向けていた、その理由?
「どうしてやろうかな〜まぁ俺の友達をイジメた屑を楽に殺すとか俺の辞書にはないけど……そうだ!前にドンスラが言ってたNEOって奴が良くやる方法を試してみようか!」
『一応聞くが、それどんな方法だ相棒』
「えっとねぇ死の絶望が強く与えたら美味しくなるだっけ?その絶望の悲鳴をあげた相手を生きたまま食べられるんだよ、そしたら脳内麻薬の分泌で味に落差が出るんだってぇ〜まぁ俺は食べないけど」
『何て悪趣味な奴!!』
『わしもそうやって食われたんだよなぁ』
『ドンスラが負ける程のヤバい奴って何だよソレ!!』
「あ、四肢を再生しながら切り刻んでミラーモンスターの餌にするのもありだなぁ〜食レポ聞きたいし…美味しいって言うなら今度からそうさせるのもありだよねぇ」
まるで献立を考えるような笑顔と気楽さで人を痛めつけようか考えている魔王に震えていた
直接的に殺意をぶつけられている檜山の目には恐怖の大魔王に見えているに違いない、いやそうなのだが…
恐らく 一般人がステゴロでダグバに挑む位の絶望的な差が存在していた
「あ〜ハルト」
「何かなナツキ?…あ、魔人族が逃げるよ?」
「何!?」
指差す先にはフリードの竜 ウラヌスに乗り逃げ出す恵里の姿が
因みにだがこの時 恵里の脳内に
【僕、もしかしてヤバい奴と取引したんじゃない?】
と言う今更な思考が過ったのと、裏切るとこうなると言う見せしめを見たような気がしたのである
「あーあ、完全に見捨てられたねぇ〜可哀想に」
ハルトはサディスト全開で檜山の顔面を足蹴にしていると
「そうだハジメ君はコレにイジメられてたんだよね?」
「ん?あぁ……」
流石のハジメも今のハルトにドン引きしているし後ろにいた清水に至っては下手したら自分がこうなってたと戦慄していたが
「なら君が決めて良いよ、コイツどうするか」
「!!!!!」
恐らく頼む南雲!助けてくれぇ!!と言いたいのだろうが踏みつけられているから唸り声しか聞こえないがハジメからしたら虫の良い話など聞く訳がない
「ハルトに任せた」
この瞬間、彼の運命が決まったのは言うまでもない
「んじゃあNEOの刑かな」
要するに徹底的に絶望させて死の恐怖に苦しみ続けるという 正に黄金体験のレクイエム的な末路になったのである
「んじゃ後はウルティマやヤクヅキと相談しながらにしよう〜あの2人なら俺より良い案が思い浮かぶかも知れないし」
ソレはもう良い笑顔でハルトは檜山を逢魔へ転移させたのである
「あはは〜…あは…あはははははははははは!!」
「俺……ハルトと敵対したくない」
「俺も…」
政人と宗一は恐怖を覚え、ハジメでさえ敵対したくないと思ったという
そしてひと段落したので全員ATATに帰還すると
「旦那様、正座」
「何で?」
そう言いながらも素直に正座するハルトであった
「流石にやり過ぎよ」
「まさかアンティリーネに説教される日が来るなんてな…普段は俺と同じく怒られる側なのに」
「因みに説教するのは私じゃないわ」
「へ?ならベルファストか?それとも「オレだ」………キャロル!?何でここに!!」
そこにいたのは逢魔で留守番している筈の人だからだ、彼女は子供モードで仁王立ちすると
「アンティリーネから助けてと言われてな…」
「あぁ……そゆことか」
「本来なら千冬が来て言うべき場面だろうが正妻として言わせてもらう……ハルト」
「はい」
「オレの見てない所で何人増やせば気が済むのダァ!!」
「え、そっち!?」
「当たり前だ!貴様の精神構造や立ち振る舞いがイカれてるなどオレ達からしたら今更な事を説教するよりその女を口説いて回る姿勢を改めろぉ!」
その言葉にナツキがツッコミを入れる
「いやイカれてるのが旦那で大丈夫なの!?」
「この間、何人増やそうが構わん!とか言ってなかった!?」
「限度を知れぇ!オレと千冬が見てないとこうなるのか!!やはり貴様にはオレがいないとダメだな!」
「そうだなぁ…俺にはキャロルがいないとダメかも」
「ど、どうした急に…」
「いやさ、最近俺がプッツンした時に思うのが…誰も止めてくれないと俺ってヤバい奴なんだなぁって」
『今更気づいたのか』
「うん……やっぱり俺にはキャロル達が必要だったんだよ……やっぱり幸せって無くして初めて幸せって気づくんだなぁ…前(GX編)にも味わったのに忘れてたんだよ」
「わ、分かれば良いのだ……分かれば」
と互いに頬を赤らめている光景にハジメはナツキに聞く
「ナツキ、あの子誰だ?あのハルトが大人しくなったぞ」
「彼女はキャロル。数百年の時を生きる錬金術師にしてハルトの奥さんだよ」
「数百年?そうは見えないが…まぁユエとかジナイーダやティオもそんな感じだがって錬金術師!!指パッチンで火を起こしたり手合わせ錬成!とかやるあの!」
「そうだなキャロルはやろうと思えばその辺出来るな」
「おぉ…凄い人なんだな…というより」
「あのハルトが」
「素直に人の言う事を聞いているとか…ありえない」
天上天下唯我独尊を行き、逆らう奴等には無慈悲な制裁を加えたハルトも流石に
「流石の魔王も嫁には勝てないのか」
「そう言う事だね…あぁそれとハジメ君や清水君のベルトを作った人でもあるよ」
「ほぉ、それなら礼を言わないとな」
「後気をつけろよ、ハルトはキャロルが絡むと戦闘能力が倍加する」
「嘘だろ!アレで全力じゃないのか!!」
「具体的にはアメイジングマイティからライジングアルティメットまで跳ね上がる」
「究極を超えているだとぉ!」
「そうなんだよ政人君、因みにハルトはまだ怪人態への変身を残しているからな」
「なんか…オーマジオウから聞いてたが、滅茶苦茶だな」
「因みに以前、キャロルとの夫婦喧嘩で街が一つ吹っ飛んだ事もある」
「それ本当に夫婦喧嘩?」
「良いかいユエちゃん、ハルトとその関係者の周りに常識なんて通用しない」
「見れば分かる」
と話している中でも
「成る程、ベルファストと同じ世界から来たのか」
「えぇ、しかし正妻とは大きく出たわね」
「あぁ、オレとハルトには向こう二百話近く育んだ愛があるからな」
オイゲンとキャロルがバチバチしていたが
「それでこのバカに好いているのは他にいるか?」
と言われて手を挙げるのがKANSEN組と
「まぁ、好いてはいるかな」
「うむご主人様には新しい世界を教えてもらったからのぉ」
まさかのアリエルとティオである
「誰だ貴様等は?」
「私は魔王少女アリエルちゃん!この世界では樹海の神獣と崇められてたりするよ」
「ほぉ……なら樹海へ帰れ、そう言うキャラは束だけで十分だ」
「断る!だって彼の作るご飯が美味しいんだもの!!」
「は?」
「あんな美味しいご飯で胃袋を握られたら、彼に責任とってもらうしかないでしょ!もうハルトってば私を肥えさせて何する気!」
「はぁ……おいハルト、何だこの女は」
「滅茶苦茶食いしん坊」
「凄い端折り過ぎだね、こう見えて人類の半分を殺して世界を救った魔王なんだよ」
「まさかの魔王と来たか……はぁ…何でこのバカに惚れる女は、何故どいつもこいつもハルト並みのバカなのだ」
「それ遠回しに自分をバカと言ってますよキャロル?」
「オレは貴様に惚れた段階で自覚している」
「あれ?嬉しいけど遠回しにバカ呼びされたような……まぁ良いか」
「良いのかよ!」
「それで、お前は?」
「妾はティオ・クラルス、竜人族の生き残りでご主人様に新しい世界を教えてもらったのじゃ」
「ハルト」
「んーと出会いはケツパイルと貸したトイレのウォシュレットでドMに覚醒した」
「よしクーリングオフしろ若しくは山に捨てて来いオレが許す」
「任せろ」
「おぉう!流石はご主人様の正妻よ…中々の辛辣さじゃな、これはこれで来るものがあるのじゃあ!」
「おいハルト、オレを正妻と認めるのは評価するが流石のオレでも見た事ない人種で軽く恐怖している」
「分かるよ、その気持ち」
と2人は遠い目をしていたがキャロルはハジメを見ると
「お前が南雲ハジメだな家のバカ旦那から話は聞いている、オレの作ったファイズギアを持っているとな」
「あぁ…アンタがライダーシステムを作ったって聞いてな助かってるよ」
「気にするな貴重な戦闘データが入って助かっている、礼は不要だ…それでお前に渡すものがあってな」
とハジメにキャロルが渡したのは
「これ……ファイズブラスターか!!」
「専用アイテムが漸く完成したのだ、お前に合わせた調整も済んでいる…戦力として使うと良い」
「助かるぜ、遂に最強フォームになれるのか!」
「む……」
「妬くなハルト」
「俺はキャロルに……いや愛や思い出と沢山のものをキャロルからは貰ってるな」
ハッとしたような顔で言うのであったが
「ばっ!何を言っている!!そう言うのは…その2人きりの時に…」
「そうだな」
2人で話していると
「2人で惚気ないでくれるかしら?」
「まさかのリーネんがツッコミを入れた!?」
因みに余談だが
「あの…キャロルさんに質問が」
「何だ……っ!本物のウサ耳だと!」
「はい!私は兎人族のシア・ハウリアって言いますぅ!」
「そうか、すまないなウチにも機械仕掛けだがウサ耳をしている奴がいてな」
「おぉ!それは親近感を覚えますねぇ!」
「ハルト、二亜、アンティリーネと並んで逢魔問題児四天王に数えられている、マッドサイエンティストだ」
「急に遠い存在に感じますぅ!」
「え?何その四天王、俺知らない」
「安心しろお前がNo. 1だ」
「嘘だろ!そのメンツの中なら俺はまともじゃないかな!」
『いや違うだろう』
「ちょいちょい!ハルきち!それは聞き捨てならないねぇ!この私がその枠組みにいたとしてもハルきちよりはマトモだぁ!」
「ちょっとニア、それは違うわ私の方がまだマシよ2人よりも自制しているわ」
「いやいや!アンティリーネはこの間ノリノリで戦ってたじゃん!!」
「なら」「だね」「おう」
「「「No. 1は束(ん)だね」」」」
ーーーーーーーー
その頃 束はこの電波を受信したのか
「誰がクレイジーウサギだぁ!」
「クレイジーなのは間違いないだろう?」
「酷いよちーちゃん!」
「ほらそんな事より、マドカの入学手続きをするぞ」
「はぁ…これが終わったらハルニウムを摂取しに行きたいなぁ」
「そうだな私もハルトに会いたい」
「ハルくん、束さん達が見てないから増やしてそうだよねぇ〜」
「あぁ確実に増やしているな」
「だよねぇ〜」
「そうだな…行くなら銀狼や錫音も呼ぶとしよう全員でハルトに説教だ」
「賛成〜」
ーーーーーーーー
と束がいってた頃 ハルトは悪寒に震えた後にアナザーライダーに諭されているハルトからシアに目を向けると
「何だ」
「その……一途な相手がいる人に自分も振り向いて欲しい時はどうしたら良いのでしょう!」
「簡単だ教えてやろう【押してもダメなら押し倒せ!】」
「な、成る程!!確かに押し倒して既成事実を作れば後はこちらのもの……とても参考になりますぅ!」
「いや何感心してんだ残念ウサギ!!あとキャロルさん、家のに変な事を吹き込まないでくれ!」
「安心しろ、コレでオレ達はハルトを手に入れた!」
「信頼と確かな実績があるのですぅ!」
「辞めろぉ!!」
「ハジメの大切が増えるのは嬉しい」
「ユエさん!?何言ってるんですか!」
「安心しろハジメ君」
「ナツキ…」
肩に手を置いたナツキは一言
「俺はその教えを受けた子達に押し倒された…対策してても向こうは上を行く」
「詰みじゃねぇか!」
そして王都での結界修復やら事後処理やら死んだ香織の蘇生やら済ませている中で
「成る程な神山には二つの攻略の証が必要なのか」
「そして特定の神を崇拝してない事と神の影響を及ぼす何かに打ち勝つ事が条件だな」
「無理だな!何せ師匠が神で仮面ライダーの皆様も崇拝してますしぃ!神の影響を及ぼす何かに打ち勝つとか無理だな!!」
「初代様や歴代の翁を崇拝するなとか無理ですね、それに我等の神は試練を与える存在ですから」
と呵呵大笑したハルトと冷静な狂信者ちゃんは開き直っていたが
「ねぇねぇあの2人って」
「根っこは似た者同士だな」
「そりゃ呼ばれますよね」
そんな会話が陰でされていたという
「しかしそうなると迷宮のアナザーウォッチが…」
「その件なんだがな…何故か俺に渡されたぞ」
「何っ!」
「ほら」
ハジメの手には神山の迷宮にあったのだろうアナザーライダーマンウォッチがあったのだ
「何で……」
「そう言えばハジメ殿は以前、オルクスの迷宮でもアナザー1号ウォッチを貰ってましたね」
「確かに…何でだろうな」
「まぁまぁありがとうハジメ君」
「気にするな」
「何が欲しい?」
「いやこの間、アンタの嫁さんから貰ったものと交換で良いぜ」
「ありがと」
それだけ言うとアナザーライダーマンウォッチに触れると
「宜しくなアナザーライダーマン」
『エヒト許さん!裏切り者は殺す!!』
『お前は何処のヨロイ元帥だ』
『見事に復讐に燃えているな』
『そりゃ神山のアナザーウォッチになるわ』
「そうだ!教会の跡地に師匠を祀る祭壇を作ろう!!」
「何言ってんだ辞めろバカ!」
「「賛成!!」」
「頭を冷やせよ怪人トリオ!!」
「あぁ、このツッコミに安心感を覚えますよ」
「義兄さんはこうでないと」
「咲那!?」
ナツキのツッコミに日常の帰還を感じるのであったが、ぶっちゃけるとこの後の方が面倒くさくなるのをハルトはまだ知らなかった
次回
香織の安否や世界の真実を話したハジメに勇者が詰め寄る
そんな事知った事ではないしとスルーしていたハルトだったが
「そんな化け物になるような奴に咲那や皆を任せるわけにはいかない!!あんな化け物になるんだ、どうせ全員洗脳して言う事を聞かせているんだ!」
「あ?」
何故か勇者は魔王の地雷を踏みに行く…それから始まるは勇者の蹂躙劇
ひと段落した後に皆で樹海に向かうのだが…その先で出会う新たな仲間と敵
次回 後編お楽しみに!