無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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例の如く分割してしまって申し訳ない!!


帝都へ殴り込み!前編!!

 

 

 

前回のあらすじ

 

樹海の迷宮を目指すハルト達だが帝国に追われていたハウリア族とハジメと合流する

 

一夏の頼みで謎の病に侵されたエルフと獣人族を助けたのだが…

 

 

合流地点に作った拠点 仮設会議室にて

 

 

「成る程な奴等、他の迷宮にも手を伸ばしていたのか」

 

 

聞けば魔人族は樹海の迷宮攻略を狙いフェアベルゲンの攻撃を開始 何とかハウリア族は罠や奇襲で魔物や魔人族を撃退したが 火事場泥棒のように帝国軍が進撃し亜人族を拉致したきたそう

 

 

散り散りとなったハウリア族が偶然助けたのは、その輸送車両との事だ

 

 

「ボスも何か?」

 

 

「あぁハルト共々、他の迷宮で会ってな」

 

 

「しっかし火事場泥棒とはこの事だな…こうなったらジャガーノートで蹴散らしてやろうか」

 

 

「あぁ……さて」

 

 

ハジメはシアの本音を聞き出すと 帝国に囚われた可能性のある父親を助けたいとの事だ

 

 

ならば

 

 

「俺達も協力するぜハジメ君、族長のカムさんはハウンドの教え子だ逢魔としても無視できないな」

 

 

「ハルトさん」

 

 

「すでに布石は打ってある、今ウルティマ達が帝国の将校を捕縛して拷問中だ」

 

 

「情報源はあるって事か」

 

 

「あぁ、その辺は俺達の専門分野だから任せておけ」

 

 

話し合っているとウルティマから通信が入る、内容は帝国の樹海侵攻の目的…やはり亜人族の奴隷を捕まえる事と最弱のハウリア族をバーサーカーにした黒幕を探る事らしい

 

 

「それ……」

 

 

「間違いなく我々ですなハジメ殿」

 

 

ハジメとハウンドの二人が頭を抱えたが

 

 

「なら俺達逢魔の問題でもあるな」

 

 

ハルトは最初から参加する気と表明すると近くに立体地図を用意しての作戦会議が始まった

 

 

「まずはハウリアの囚われている場所ですが、ウルティマ様とヤクヅキ様の拷問で得た情報では帝都の城内にいるというのは分かりましたが具体的な場所は分からないとの事です」

 

 

 

「それ本当か嘘言ってる可能性は?」

 

 

「あの二人は逢魔王国が誇る最恐の拷問ソムリエだぞ?それは無いね」

 

 

「まぁ最悪脊髄ぶっこ抜きして情報抜き取るとかも出来るし問題はないな」

 

 

「なぁハルト、今俺の耳にはハイテクマシンで人間を狩る捕食者的なワードが聞こえたような気がしたんだが気のせいか?」

 

 

「大丈夫だハジメ君、君の耳は正常だ」

 

 

「気のせいじゃなかった…」

 

 

「安心せいハルト坊、妾とウルティマじゃぞ?捕虜(楽器)へ適切な拷問(楽器へ加工)を施した結果得た情報(悲鳴)じゃぞ?間違いなかろう」

 

 

「そうだな流石はヤクヅキとウルティマだな」

 

 

「おい待てハルト、今不穏な副音声が聞こえた気がしたんだけど!」

 

 

「何言ってんだよそんなの無いよな〜」

 

 

「うむ!じゃがハルト坊、一つ謝罪がある…その……拷問(楽器加工)中に捕虜を一つ壊してしまったのでのぉ趣味に走りすぎた……申し訳ない」

 

 

「なーんだ一人だけか!大丈夫、失敗は誰にでもあるから!」

 

 

 

「なぁナツキ…ハルトがマジの魔王に見えてきたんだが…今人を個数で数えたぞ」

 

 

「安心しろハジメ君、ハルトは今も昔も恐怖の魔王だ」

 

 

「んで持って俺の耳には捕虜を楽器に加工したって聞こえたんだが…」

 

 

「あぁ…そもそもレジェンドルガにとって悲鳴は音楽だからな…それを奏でる人間は愉快な楽器に他ならないからな…聞けば捕らえた捕虜を夜な夜な楽器に……」

 

 

「それ以上は言うな…ハルト怖え」

 

 

「因みに怖いのがハルトはそれを本当に楽器に加工してるってことを知らない所だな」

 

 

「え?何それ怖い」

 

 

 

閑話休題

 

 

そして帝都に侵入してハウリア族を助けようと

なったのだが

 

 

「どうやって侵入、脱出するかだな」

 

 

「城の警備は厳重でしょう忍び込んでも囚われた者達を連れて脱出するのは至難の業かと」

 

 

「脱出した後で城を爆撃したらどうだ?侵入の証拠諸共焼き払うんだ」

 

 

「おい辞めろ隠密作戦の意味がなくなる!」

 

 

「良いアイデアねハルト、なら城下町に火をつけてしまいましょう!!」

 

 

「便乗しないでジャンヌ!!」

 

 

「辞めんか馬鹿者」

 

 

そして千冬の拳で沈められる2人を見て

 

 

 

「えぇ!けどさ見てよ千冬」

 

 

「何だ……は?」

 

 

千冬が驚くのも無理はない、何故なら

 

 

 

「聞いたかお前達、俺達は帝国に見捨てられた者達だ陛下と出会わなければどんな目に遭わされたか分かった身ではない…今、俺達の仲間であるハウリア族やカレン達エルフ族へ行われる帝国主導の迫害、これを許して良いと思うか?」

 

 

「サー!ダメであります!!」

 

 

「その通りだトルーパー!彼等は俺達がなっていたかも知れない存在だ!俺達はそんな同胞を放置出来るか!!」

 

 

「無理であります!サー!」

 

 

「戦うべきだ!!」

 

 

「そうだ!放置など出来ない!!我等を救ってくれた陛下なら必ず立ち上がるのだトルーパー!敵は我々の知る銀河帝国ではないが同じ帝国の名を冠する国だ……我等の誇りの為に全力で攻撃するぞ良いな!!」

 

 

「「「「「サー!イェッサー!!」」」」」

 

 

ハウンドの檄に親衛隊全員が反応する…流石だよく鍛えられているな、だが帝国を名乗ったと言うだけで攻撃されるヘルシャー帝国哀れとしか言いようがない

 

 

「野郎ども武器システムに火を焚べろ!銃を持て!!帝国の施設を残らず攻撃するんだ!そして陛下も言っていた……戦う帝国兵士は良い兵士!戦わずに逃げようとする兵士は良く訓練された兵士だと!これは陛下の言葉である良いか兄弟、一晩で帝都を焦土に変えてやレェ!!」

 

 

「「「「「「サーイェッサー!!」」」」」」

 

 

まさか逢魔幹部屈指の常識人事ことハウンドの暴走であった

 

 

「おいハルト!今すぐ止めろ!!」

 

 

「いやぁまさか帝国へのヘイトが俺よりヤバくて引いてる」

 

 

「アイツらのいた世界とは違う帝国だぞ、アイツら民間人まで攻撃する可能性があるから止めろ!!」

 

 

「大丈夫だ千冬………ん?待てよ国を焦土にする………おいハウンド待てええええ!!」

 

 

流石のハルトも止めに入る、真面目な奴のボケは分かりづらい事 この上ない!!

 

 

「止めないで下さい陛下!帝国に慈悲などありません!」

 

 

「それ八つ当たりだろうが頭冷やせよベルファスト!!シェフィールドを呼んでくれ!!」

 

 

 

そして

 

 

「帝国が憎いからとヒートアップする気持ちは分かりますが、指揮官のように暴走したらダメでしょうハウンド」

 

 

「すまないシェフィ、何か今なら陛下の真似をして帝都を焦土にしても怒られないかなと思ってな」

 

 

「どんな理由ですか、それ?あの指揮官の真似したらダメに決まってます」

 

 

「面目ない」

 

 

 

「お仕置きに正座したまま私への膝枕3時間の刑です」

 

 

「………それ罰になってるのか?」

 

 

メイドに説教される我等が幕僚長がいたが

 

 

「ふぅ危ない危ない……だがイチャイチャしてるな」

 

 

「本当だよ!あとノリと勢いで国家滅亡させるとか正気かハルト!!」

 

 

ナツキのツッコミに

 

 

「最初に言っておく、俺の影響を受けて逢魔で正気を保つ奴など少ないわぁ!!」

 

 

『すまない…俺達の国家元首がコレだからなぁ…』

 

 

「威張って言う事か馬鹿者!!」

 

 

「だが戦意が高いのは良い事だ…この勢いがある内に何か有効な対策プランを練らないと」

 

 

ハルトは地図と睨めっこしているとテスタロッサが

 

 

「でしたら爆撃機中隊で、この無人区間を爆撃し火災を起こして帝国の注意を逸らしましょう」

 

 

「成る程、消火と避難民誘導に城の兵士も動かざるを得ないな」

 

 

「えぇ、その隙に城に潜入しハウリア族を救出し空間魔法、或いはガンシップやターボタンクで安全地域まで移動させます」

 

 

「そうなると爆撃ポイントは選ばないとダメだな民間人の被害者が出るぞハルト」

 

 

「は?奴隷制度公認して奴隷を使う奴等も同罪だろう?慈悲などいらないだろ、目標の城以外の無差別爆撃に切り替える、その方が帝国の受ける戦術的効果も大きい」

 

 

「そんなのダメだ!関係ない人間まで巻き込むなんて!!」

 

 

そこに現れたのは勇者wであるが

 

 

「おい、部屋で大人しくしろと言った筈だが?天之河」

 

 

「奴隷とか聞かされて大人しく部屋に篭れる訳ないだろう!無差別爆撃とか攻撃するとか!戦争をする気なのか!アンタ達は!」

 

 

「アホか今のはテスタロッサのは現実的に使える戦力で有効手段を立案し俺の意見を加えただけだ、それに帝国が大きなダメージを受ければ奴隷にされた亜人達を助けるチャンスは多くなり奴隷狩りしようにも戦力や資金繰りから始めるから直ぐには再建出来ない」

 

 

 

「だとしても爆撃するのはダメだ!せめて避難勧告してから「アホか」な!」

 

 

「俺達の目的は城にいるハウリア族の奪還、今はそれ以外はどうでも良いし丁寧に爆撃しますって警告したら連中は対空兵器全開で迎え撃つぞ間抜け、こっちの爆弾や爆撃機は無尽蔵じゃないからな」

 

 

「帝国の人がどうなっても良いって言うのか!」

 

 

「どうでもいい俺の仲間達を狙ってる奴らは全員敵だ、逆らうなら血の制裁を加えてやる」

 

 

命に優先順位があるとするなら帝国の連中は圏外である助ける意味もない

 

 

「やはりお前は魔王だ!!ここで俺がたお…」

 

 

その言葉を言う前に勇者wは雫の鞘で頭を殴られ気絶した

 

 

「ごめんなさい、見張ってたのだけど…」

 

 

「気にするな、それより早く連れていけ…ここの人達が暴れても俺は止めないからな」

 

 

「待てトバスピノ、アレは食べ物じゃない食べたら腹を下すぞ?」

 

 

それだけ言うと雫は勇者を引きずり消えたのであるが王女は申し訳なさそうに手を上げながら

 

 

 

「あのぉ私達は魔人族との戦争中でもありますので帝国に極端に弱体化されると私達は困るのです…できれば被害は少ない方向でお願い出来ないかと」

 

 

この世界に住むリリアーナ王女の意見に全員、唸る 確かに帝国は憎い敵だが魔人族との戦争中の現在は人間側の貴重な戦力であるのに変わらない

 

 

現にハイリヒ王国は中村と檜山の裏切りで王都再建中だ それに加えて帝国の帝都にまで何か有れば得するのは魔人族であると伝えたいのだろうが

 

 

「だが今、帝国を徹底的に叩かないで中途半端にしたらフェアベルゲンの亜人連合軍が帝国へ報復戦をするぞ?そうなったら人族の敵は魔人族だけじゃなくなる…この場で帝国を徹底的に叩く方が向こうの溜飲も下がるし帝国市民の犠牲だけで亜人族との戦争を回避できる少なくともマシにはなるな」

 

 

最大の懸念はそこである、そもそも魔人族は別として帝国は長い間 樹海の亜人族を捕らえて奴隷にするなど食い物にしてきた そんな帝国が弱体化するか隙ができたなら今までの報復にと戦争になるのは想像にし易い そうなったらこの世界の人類はおしまいだろうな

 

 

「受けた恨みは必ず倍にして返すのは何処の世界でも何処の種族でも国家でも同じだな」

 

 

「それ実の妹に受けた仕打ちや組織へ必ず倍返しにした、お前が言うと説得力違うわ…因みにハルカ本体って逢魔で何してんの?」

 

 

「ん?ウルティマとヤクヅキの話だとトーマと一緒に何かバイオリン?ピアノ?にされてるって…汚い悲鳴しか上げないから調律が大変とか言ってたな…何かザマァだよね!あ、そうそう何か聞いたらベルトの人体実験に使われてるって」

 

 

「ベルトの?」

 

 

「そうそう政人のオーガドライバーやカレン達の使うバックルの試験とかな…何か聞いたらオリハルコンエレメントを突破出来ないで弾き飛ばされた挙句に壁とオリハルコンエレメントに挟まれたって」

 

 

「いや、それ死んでね?」

 

 

オーガやサイガのベルトは人間が変身すれば即死のベルトであるのだが…

 

 

「大丈夫蘇生して変身させて死んだら蘇生してって永劫の苦しみを味わせてるから、アイツにフィナーレはない」

 

 

「いや人の心とか無いんか!?」

 

 

「あぁ、それはあの家族が全部奪っちまったよ」

 

 

とハルトはまるで悟った目をしていたが

 

 

「あの両親も同じ目に合わせてやるんだ」

 

『相棒怖え…』

 

 

「いやインドミナスやスコーピオスに追われ食われ、その後蘇生してまた追われ食われを無限にさせるか……ふふふ…ふははははは!!」

 

 

「落ち着けハルト」

 

 

とキャロルの言葉で元に戻る

 

 

「俺は何を?」

 

 

「作戦会議中だっただろうが」

 

 

「そうだったな…すまないキャロル、何かダークサイドの声が聞こえた」

 

 

「安心しろ元からお前はダークサイドに堕ちている」

 

 

この時、全員が暴走を止めたキャロルを尊敬の目で見ていたのは言うまでもない

 

 

 

「こほん魔人族だけでさえ劣勢なアンタ達が亜人族と二つの戦線を抱えてどれくらい持つのか見ものですね」

 

 

人と亜人の確執から考えると長期化は避けられないだろう

 

 

「だからこそ今回の件は早急に解決しないとダメなんですよ帝国が負けを認めて奴隷を解放し、フェアベルゲンの亜人族が早く回復して武装蜂起したら、それこそ全面戦争です」

 

 

「まぁその辺の政治云々は此処で生きるアンタらの仕事だろうな」

 

 

「今回の任務に戻すと俺達の勝利条件はハウリア族の救出」

 

 

「次点で姫さんは帝国と交渉して亜人族絡みの件を何とかするかな」

 

 

「姫さんの件は俺達には関係ない、俺とユエとシアが城に侵入する…その方がアイツらも素直に言う事を聞くだろう空間魔法で脱出すれば問題ない」

 

 

「なら俺達は陽動だな当初の作戦通り首都の無人区間に爆撃して奴らの目を逸らす」

 

 

「けどよ弱肉強食が国是の帝国、素直に市民の避難誘導をする可能性は微妙じゃねぇか?」

 

 

「ならデカい囮を使うかな」

 

 

「囮?」

 

 

「もう一個あるだろ?帝国が追いかけてた奴」

 

 

そうハルトが見せたのは小型化したミニスピノであった

 

 

「キョウリュウジンとスピノダイオーか」

 

 

「プテラゴードンかプレズオンと合体すれば空中へ逃げられる、少し暴れて注意を反らせるなら御の字かな」

 

 

「良いアイデアだが、その場合誰がキョウリュウジンに乗るんだ?」

 

 

 

「俺が乗るのはどうかな?」

 

 

一夏が恐る恐る手を挙げた

 

 

「一夏?」

 

 

「ジョウゲンさんの力を借りる事になるけどウエスタンになるなら俺達で動かせると思う」

 

 

「確かになライデンキョウリュウジンならベアトリスもいるし空戦も可能だ、となると俺はナツキのプレズオンとブンパッキーでバクレツスピノダイオーだ」

 

 

ナツキのプレズオンとブンパッキーとトバスピノで合体すればいける筈と考える途中で

 

 

 

「すみません」

 

 

と話しかけて来たのは奴隷の一団にいた金豹族の人達である

 

 

「はい何でしょうか?」

 

 

一夏が代わりに相手をすると

 

 

「おぉ貴方でしたか……娘の命を救って頂きありがとうございます」

 

 

と頭を下げ始めたのである

 

 

「え?ちょっ!」

 

 

流石の光景にパニックになる一夏だが

 

 

「あぁ、その人はお前が助けた女の子の親だよ」

 

 

さっき挨拶してきたから間違いない

 

 

「え?」

 

 

「はい…実は我等は娘の病気を治す術を探していたのですが娘は一族の重荷になりたくないと出奔してしまい探していた所を帝国に…ですが我等のみならず娘のリリムまで助けて頂きありがとうございます!!」

 

 

「い、いやぁ俺は当然の事をしたまで…と言うより治したのハル兄だし」

 

 

そう言えるのが一夏らしいとハルトは笑うが

 

 

「ですが御礼をしたくともご存知の通り帝国に全て奪われてしまいまして…何もお返しできるものは」

 

 

「御礼なんていいですよ娘さんと幸せに暮らしてくれれば「大丈夫だよ父さん」え?いつの間に!!!!」

 

 

一夏の背後を取る金髪猫耳の美少女 リリムに困惑する一夏

 

 

「私が彼に嫁いで彼が金豹族の次期族長になって貰えば良い、それなら問題ないだろう?」

 

 

「おぉ確かに…彼ならリリムの伴侶に申し分ない娘を宜しくお願いします婿殿」

 

 

「……………はい?」

 

 

流石の一夏も宇宙猫になるしかなかったが

 

 

「本人の了承も得たし宜しく頼むよ旦那様」

 

 

「は………はああああああ!!!」

 

 

その光景に

 

 

「何か凄いデジャブ」

 

 

そうハルトが呟くのであったが千冬は余りの状況に混乱し

 

 

「一夏が………一夏がハルトのように…うーん…」

 

 

「ちーーーちゃーーーん!!」

 

 

「まさかの千冬が倒れた!?衛生兵!衛生兵!!」

 

 

と混乱極める中

 

 

「一夏?」

 

 

「お、オリガさん?」

 

 

「私は君の副官であるが、それ以上に君に命を救われた身だ」

 

 

「はい…」

 

 

「だからこそ…節操なしには少しお話しが必要だと思うね」

 

 

オリガは笑顔のままピンク色のチェンジケルベロスのカードとバックルを取り出すとカレンは慌てた様子で

 

 

「オリガ!一体何を」

 

 

「変身」

 

『OPEN UP!』

 

 

ピンク色のオリハルコンエレメントと共に現れたのは新世代ライダーの1人 仮面ライダーラルクである

 

 

「え…ちょっ!」

 

 

「えーと…貴方のハート撃ち抜いちゃうぞ!だったか?」

 

 

「物理的に撃ち抜かれるうううう!!」

 

 

「あ、待ってくれ一夏!!」

 

 

と追いかけられる一夏にナツキがハルトを見て冗談混じりに

 

 

「なぁ…お前の女難が移ったか?」

 

 

「違うな、アイツのアレは元からだ」

 

 

「そうか…一夏も大変だな」

 

 

「それはお前もだな」

 

 

「は?」

 

 

そうナツキが呟くと彼の肩をがっしりと咲那が掴んでいた

 

 

「咲那さん?どうしましたか?」

 

 

「何でもありません、義兄さんの体からナツニウムという物質が出るとエルフナインさんから聞いたので接種してみようかと」

 

 

「俺の体からそんな物質出てないけど?」

 

 

「出てます出てます…良いですねぇ…義兄さんの成分が体に染み込んできます」

 

 

「咲那取り敢えず離れようか、これは普通の兄妹としての距離じゃないぞ恋人の距離感だ」

 

 

「なら問題ありませんね…取り敢えず義兄さんには私を置いてけぼりにした分だけ私に構ってもらいます」

 

 

「問題しかないが咲那さん!?俺達兄妹!!あと今重要な会議中だから後にしてくれないかな?」

 

 

「あ、別に良いよナツキは退席しても別にお前いなくても構わないし」

 

 

「ハルト!?」

 

 

「ありがとうございます!では義兄さん行きましょうか……久しぶりに一緒に寝ましょう?」

 

 

「ちょっ!!ハルト!助けてーー!!」

 

 

「よーしブリーフィングを続けるぞ」

 

 

あっさり見捨てたハルトに

 

 

「薄情者ーー!呪ってやるぅ!お前も修羅場になるよう呪ってやるぅ!!」

 

 

「残念だな…すでに呪われた身だよ」

 

 

『カッコつけた所悪いがカッコよくないぞ』

 

 

わーってると話し合いに戻るのであった

 

 

結果はキョウリュウジンとスピノダイオーが帝都近隣で暴れて注意を惹いてる間にハジメ達は城に侵入しハウリア族を解放し脱出するとの事

 

 

リリアーナ王女は先に城に行き皇帝の足止めを丸投げした…勇者w一行はハジメ手製の船で待機だ降りてきたら問答無用で攻撃すると脅してある、まぁ彼等の安全の為である

 

 

ハジメがいない場合 ハルトの関係者が今までしてきた彼への暴言への報復に走りかねないのである…主に殺意全開な三人娘

 

 

だが決行までの準備中、一夏はリリムという獣人族とイータというエルフの子に追われている

 

 

「助けてーー!」

 

 

「一夏頑張れ〜」

 

 

ハルトは笑いながらブランデーを飲んでいると

 

 

 

「ハル、今度さ帝都に行くじゃんその時にデートしよ」

 

 

「何を言っているウルティマ、我が君と逢引するのは私だ…貴様は逢魔で我が君とこっそり逢引しているだろうこの場では私に譲るべきだ」

 

 

「何言ってんの?それはカレラが鈍いからでしょ?」

 

 

テスタロッサの件で2人は積極的に行動していたのだが

 

 

「ならハルに決めてもらおう、ハル?」

 

「我が君?」

 

 

「「どっち!!」」

 

 

「…………………」

 

 

酔いが覚めたのは言うまでもないが、取り敢えず

 

 

『ナツキの呪いか?』

 

 

「ならお祓いするかな」

 

 

結果としてジェミニで分身して2人とデートする事となったのである

 

 

 

レストインピースの食堂

 

 

ハルトとハジメが最終的な打ち合わせをしていると

 

 

「しかしゴウタウラスや獣電竜までいるとなったら他にも何か居そうだな」

 

 

「いるかもな」

 

 

「へ?」

 

 

「バル達に聞いたんだが…何か空飛ぶ要塞みたいな奴と青い機械仕掛けの鳥型巨人やサイ型の巨人までいたらしい」

 

 

「要塞に鳥とサイ……うーむ心当たりがある」

 

 

ゴウタウラスや黒騎士がいるとなると可能性は高いが

 

 

「調べてみるか?」

 

 

「賛成と行きたいが迷宮攻略前で良いだろう」

 

 

「なら帝国の件を完結させてからだな、つか一番早く丸く収まる方法がある事にはあるんだがなぁ」

 

 

「聞くの怖いんだけど怖いもの見たさで聞いていい?」

 

 

 

その時 ハジメが見たハルトの顔は普段の間抜けな顔ではなく…冷徹かつ冷酷な魔王としての顔を出したハルトであった

 

 

「俺が帝国を支配する」

 

 

「怖えよ!!」

 

 

「いや実際その方が効率的じゃないかなぁって思うのよーそもそも俺達が頭悩ませてる理由の何割かは改善される」

 

 

そこからハルトの意見だが

 

 

「まず逢魔では奴隷は違法だから占領か属国にすれば治安維持を目的とするライオットトルーパー達が摘発する形で全員集められるし、こっちの乗り物で樹海まで送り届けられる奴隷解放すれば樹海へ侵攻する理由はないからな」

 

 

「まぁそうだな」

 

 

「次に姫さんの懸念、戦力も俺達の軍事力を人類側として戦力化すれば問題ない、実際こっちは魔人族と交戦状態だから逢魔に待機してるクローントルーパーの大部隊を堂々と投入出来るしな他の迷宮攻略とかも事前調査とか色々と今まで以上に楽になる情報収集可能な範囲が広がる、何より魔人族と正面切って戦争出来るのは俺達だけだからな」

 

 

実際コソコソせずに大部隊投入してからはシンフォギア世界とかデートアライブ世界では楽になった部分も多いし

 

 

「うん」

 

 

「まぁ問題は皇帝一族と貴族達なんだけどさ」

 

 

「その辺はどう考えてるんだ?」

 

 

「え?領地財産全没収の上で一族郎党残さず死刑だけど?俺の国に根腐れしたり危険因子を残す必要ない…まぁ利用価値があるなら無くなるまで使うとかはあるかもだけどね」

 

 

「お前、暴君だな」

 

 

「そうかもねぇ」

 

 

思いつきであるが、その辺の思考回路があった自分にドン引きしてるくらいだからな

 

 

 

「ごめん、今のは忘れてくれ…疲れてるのか物騒な考えになってた」

 

 

「あぁ俺も興味本位だったからな…というよりやろうと思えば出来るのか?」

 

 

「出来るよ、伊達に魔王なんて呼ばれてない」

 

 

「やっぱり怖いなお前」

 

 

「じゃないと魔王の肩書きに偽り有りでしょ?」

 

 

そう笑いながら明日に備えて食堂を出たハジメを見送ると

 

 

 

「お前、マジでそんな事考えてたのかよ」

 

 

 

ナツキがドン引きした顔で入ってきた

 

 

「聞いてたのか…どこから…ってまぁ最初からだよな、てかどうやって?」

 

 

「アナザービーストの力借りてグリフォン使った」

 

 

「あ、プラモンスターか」

 

 

「そ、因みにその話「ウォズにもハウンドにも話してねぇよ」へぇ…それを話だってあたりハジメ君を信頼してんだな」

 

 

「まぁね…というよりウォズ達に話したらノリノリで実行しそうだから怖いんだよ」

 

 

実はアナザーWやアナザーゼロワンに頼んで内緒に帝国占領計画のシミュレーションをして貰ったのだが

 

 

「武力的な方法なら簡単だが反乱分子との戦争に数年かかるってトルーパー損失とかその辺りの費用対効果に合わないんだけど…ショッカーの手を借りれば平和的にクーデターして乗っ取れる事が判明したからな」

 

 

あの悪の組織はどうやら帝国中枢にも食い込んでいたらしく、俺達が帝国へ攻撃したら連動して手先の貴族に便乗させた反逆をさせるとの事

 

 

「だから今回はその辺はしない方向で行く」

 

 

「その方が良い」

 

 

 

「今はね」

 

 

「いや本当に辞めろよ!」

 

 

だが逆を返せば、ハルトはそれでも必要だと判断したら帝国を滅ぼすという可能性を持っていたのだ

 

 

 

もしナツキに誤算があるとすれば、この場でハルトに釘を刺しておく事と

 

 

 

「あらまぁ」

 

 

盗み聞きしていたのは自分だけじゃないと把握しておくべきだったのである

 

 

「そうしたいならそうと仰って頂ければよろしいのに…私に任せなさいなハルト様」

 

 

 

原初の白は人知れず微笑む 

 

 

 

主の内に秘めた理想を叶える為に

 

 





次回 

帝都に潜入したハルト達だったが


「おいお前「おらぁ!」ごふぅ!」


ナンパしてくるガラの悪い帝国市民達を殴り飛ばしていた


「いやぁ単純な暴力だけで解決できるとか帝国は良い国だなぁ…あ、そうだ!ダグバも呼んでくる!!ここでならお互い遠慮なく殴り合えるって!」

「ハルト様!落ち着いてください!」

「何か黒い衝動に飲まれていますね!!」

「いや魔王ちゃん!それしたらこの国滅ぶから!」

「本当にこの人は忍ばぬのぉ!」


例の如く主人の奇行に頭を悩ませる面々

「あぁ俺は忍びなれども忍ばない!天下御免なサムライだ!」

「いや忍べよ」

「混ざってるよ魔王ちゃん!色々混ざってるから!!」

「いや待て、ウォズがタメ口でツッコミしたぞ!?」


そしてハジメ達が調査に入った酒場にて


「何だこの酒は水か?全然酔わないぞ樽で持ってこい!!」

「それ度数90%あるんですが!?」


やはりハルトの奇行は止まらない


そして夜 その時が来る


「ハジメ君、城に忍び込むならコレを持っていけ」

「コレは……







段ボール?」


「おいハルト…まさかお前…」


「良いセンスだろ?伝説の傭兵仕様だ」


「おぉ!ハルト!お前分かってるじゃないか!!」


「潜入任務には必須だからな!!」


「あの!遠足に行く気軽さなんですが大丈夫ですかぁ!?」


「安心せいシアよ、見よご主人様達の顔を」


「へ?」


シアの視線の先には


「よーしトバスピノ!バグレツカミツキ合体!!」


「よし…雷電カミツキ合体!!」


二体の巨人が並び立つ



「あの顔は何かやってくれる顔じゃ」


「心配しかないのですが…」


「ハジメは大丈夫、ハルトは不安」


「不安の原因はアッチでしたぁ!」


次回 帝都へ殴り込み後編!

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