前回のあらすじ
ギガントブラギオーを操っていたのは謎の人物バランサー 敵味方曖昧な存在の目的とは!
そしてハウリア族は己の未来を賭けた戦いに挑もうとしていた!
ーーーー
ハルトはベットで仮眠をとっていたのだが誰かが忍び込む気配がしたので
「………ん?誰?」
体を起こすと眠くて頭が働かないでいる
「私ですわハルト様」
「テスタロッサか…おはよ…ごめん寝てた…飯作るわ」
「おはようございます、簡単ですが朝食の用意もしておりますよ」
その言葉に眠気が吹き飛んだ
「え、マジで!うわぁ人の手料理とかいつぶりだろう!楽しみぃ!」
「ハルト様程旨くはありませんのでお口に合えば良いのですが…」
「そんな事ないよ嬉しい、ありがとうテスタロッサ!」
食堂
「っ!美味しい〜」
「良かったですわ…ハルト様の方が上手ですので…」
「そんな事ないよ逢魔に来てから…俺の為にご飯作ってくれたのはテスタロッサが初めてだからさ」
「あら嬉しいですわ」
そして2人で食堂に入る姿に離れた場所から
「ぐぬぬ…」「テスタロッサの奴め抜け目ない」
ウルティマとカレラは歯噛みし
「まさかハルト相手に手料理でアプローチを仕掛けるなど」
「束さん達には無かった発想だよ!」
「あぁ基本、朝起きたらハルトがご飯を作ってくれたからな…主夫レベルが高すぎるのも困ったものだ」
「千冬の場合は作れないだけ」
「何だと銀狼!お前も同じだろう!!」
「そうだー!ちーちゃんは家事スキルが壊滅な分家長としてハルくんを抑えられるんだぞぉ!」
「束、後で話がある」
「私は作らないだけでちゃんと料理出来る、丸焼きしか無理なアンティリーネとそもそもできない千冬よりマシ」
「ならば見せてもらおうか?」
「望むところ」
「まぁまぁ、けどハルきちに手料理か…王道なアプローチだけどさハルきちの料理上手に甘え過ぎちゃった私達には思いつかなかったねぇ」
「まぁ旦那様の場合は食材が独特なのと料理が趣味というのもあるから良いのだろうけど…あれ?ベルファストは?」
「あそこよ」
とオイゲンの指差す先にはさりげなく給仕をするベルファストがいた…メイド故に違和感がなかったのである
「おのれテスタロッサ…まさか今までハルトの隣で秘書のようにしていてハルトの信頼を勝ち得ていたのは……正妻の座まで狙っているというのか!」
「別にキャロりんが正妻ではないよね」
「何だと?似非ウサ耳、ハウリア族の本場ウサ耳を見た以上貴様の似非耳は見るに堪えんぞ?」
「あははキャロりんは私のアイデンティティを傷つけたよ…よろしいならば戦争だぁ!」
と火花を散らしている中、オイゲンは
「今夜指揮官にバニースーツでアタックしてみようかしら」
それだ!!と言う声が聞こえたが無視する
「そう言えばテスタロッサ達は指輪に注文とかある?」
「指輪ですか?」
「そうそう婚約者全員に渡すんだけどねデザインは決まって作ってるんだけど…何かしらの機能をつけたくてさ」
「ハルト様の原案としては何か?」
「彼女達を守る防御魔法や非常時の転移魔法かな」
「でしたら指輪を介してハルト様の魔力を使える機能など如何でしょうか」
「あぁ…その発想はなかったな確かに俺のファントムから魔力は引いてるけどアナザーウィザード以外には使わないからなぁ」
基礎的な身体能力向上とかは使うけど食技や猿武のお陰で燃費良すぎだから減らなくて困ったんだよなぁ、余剰の魔力もリアクターアックスに溜め込んでるが限界近くだったから、その消費先も困っていたのだ
「確かにテスタロッサやカレラ、ウルティマなら俺より魔力や魔法の運用は長けているし…一応アナザーウィザードのお陰で地水火風の魔法も使えるからね」
「それにキャロルや銀狼達にも身体能力付与が可能なら戦闘の補助にもなるな俺なんか魔力はあるけど使い道がないだけの魔力タンクだし…よし採用だ」
「感謝しますわ」
「本当頼りになるよ」
「ぐぎぎ…」
「落ち着いてよキャロりん!ヒロインがしたらダメな顔してるから!!」
「さてと今日は勝負の一日だな…まぁどっちに転んでも勝つけどね」
ハウリアが成功すれば、それで良いし
失敗したら…その時は……ね?
懸念材料は
「はぁ…バランサー……なぁアリエル、カレン、ティオ何か知らない?」
「ごめん知らないや」
「私もです…申し訳ない」
「妾も知らんのぉ」
この世界組の皆も知らないとなると…
「ミレディに聞くか?」
解放者なら何か知ってるかも…それか
「クソジジイか?」
老ハルトなら答えを知ってそうだが…アレに頼るのは何か屈辱である
『言ってる場合か』
「そうだよなぁ……取り敢えず今日は帝国の皇帝に謁見して「皇帝を惨たらしく殺すんじゃな」アホかヤクヅキ話しあいするだけだよ!」
「しかし我が魔王が冒険者に身をやつしているとは言え膝をつく姿は何というかアレですね」
「解釈違い?」
「それです我が魔王が誰がに屈する姿など私は見たくない!」
「魔王ちゃん、よくレジェンドライダーに土下座してるけど?」
「当たり前だ俺がレジェンドライダーと同じ目線なんて頭が高いだろ?」
『信じられないだろ?こんなのが怪人王なんだぜ?』
「……私の記憶にはない光景です!」
「現実逃避だ!」
「あ、ハウンド昨日の件だけど」
「はい、ギガバイタス、ライノス、フェニックスは樹海に帰りました」
「パワーアニマル達は宝珠に戻ったぜ」
「獣電竜は小型化出来るけど」
「ステゴッチ、ドリケラ、アンキドン、ブンパッキーの枠は空いてるよね」
「あぁ、ブラギガスの件もあるから残りの獣電竜の力はコッチで集めておきたいんだよ」
「確かにキョウリュウジンもマッチョ、カンフーってフォームもあるしな」
「特にアンキドンとブンパッキーはスピノダイオーには必須な存在だ俺としては信頼のできる奴に任せたいと考えてる」
「バランサーの目的が分からない以上は放置するしかないが…」
「二亜、何か分からないか?」
「残念だけど、囁告篇帙でも分からないよ」
「ニアから検索能力を取ったら何も残らないでしょ」
「何ですとぉ!!」
「はいはい喧嘩はおしまい…本当に私がいないと大変だねぇ」
「錫音、すまないな…最近一夏達の件でも私は」
「大丈夫だよ千冬。まぁ勝手に嫁増やしたバカ旦那にはそれ相応にお話しが必要だけどね」
「あ…俺、死ぬかも」
『人はいつか死ぬぞ』
「だが今日ではない?」
『相棒、使う場面間違えてると思う』
「取り敢えず!ハル兄はこれから、その帝国の皇帝に会うんだよね」
「おう!任せておけ!!カレン達の件もあるからバッチリ倍返ししてやるからよ!!」
「千冬姉、不安だからついてって」
「任せろ一夏、私がこのバカを抑えよう」
「おい義弟よ何を不安に思うのだ俺程このチームの中でマトモな人間はいないだろう」
「それ笑えないジョークだよ、狂人が常識解いてるとか」
「え?何で冗談扱いされてんだ?」
「じゃあ聞くけどさハル兄、もし皇帝が千冬姉達を口説いたらどうすんのさ?」
「え?グロンギ達呼んで皇帝と帝国市民全員を皆殺しにするゲゲルを始めるよ」
何当たり前の事言ってんだ?と首を傾げると
「やってる事がダグバより悪質ぅ!!」
「流石は怪人王!!」
「はいアウトー!やっぱりアウトだよ!ウォズさん達暴走煽ってんじゃん!!」
「分かってるよ一夏、お前は参加させないから」
「いやいやそんな話してるんじゃなくて」
「皆まで言うな分かってるよ千冬達には指一本触れさせない寧ろ触れようと接近したら殺す…アナザーWに調べさせたら皇帝は女好きとか言うじゃねぇか…ははは…彼女の間合に入れば殺すとも」
「いやまぁそれもそれで心配だけど…ちょっと待ってハル兄が狂化してるけど?」
「ご安心ください一夏殿、我々が我が魔王を諌めます」
「すみません、テスタロッサさん達でお願いします」
「何故ですか一夏殿!我々程諌め方を知る者は逢魔にはおりますまい!」
「先程も見ましたが貴方達はハル兄のブレーキよりもアクセル踏ませる方が得意でしょ!」
「なら貴方に分かるのですが長年あの人の側で暴走を諌め続ける苦労を!時にアクセル踏ませる位が我が魔王は自重してくれるのですよ!この間のテスタロッサ嬢の件で学びませんでしたか!」
「っ!」
「自分の意思で世界征服するとか流石にないなと思ってくれてた方が平和なのですよ!」
「……すみません言い過ぎました」
「気にしないでください、我が魔王の事で苦労するのは皆が通る道です」
「お前ら、後で屋上」
「仕方ないねぇよ、ハルトだからな問題児の面倒見るのは誰だって嫌だろうさ」
「ボルキャンサー、よく見ろアレがお前のご飯だ…今日パーティ会場に行け…明かりが消えたらアイツを生きたまま頭からボリボリ食べろ俺が許す」
「怖え事言うんじゃねぇよ!!」
「あ、ミラーモンスター達に報告!今夜は帝国の皇帝一族、貴族連中食べ放題パーティを開きます!参加したい人は鏡の中で待つように…因みに」
そう区切って笑顔で一言
「ここにいる関係者とウサ耳つけた人以外は全員食べて良いからよ〜あ、金ピカの鎧着た金髪野郎とその仲間達は食べるなよ不味いだろうから」
「物騒な事を頼むなぁ!!」
「爆弾じゃなくてミラーモンスターに強襲頼んでますね」
「流石魔王ちゃんだね…」
「しかし帝国兵はどんな悲鳴を上げるのか楽しみになってきたわい、のぉハルト坊!良ければ妾も手勢を連れて行きたいのじゃが」
「構わねぇ好きにしろ」
「よし、帝国の城でどんな悲鳴の合奏を奏でてやろうか楽しみじゃなぁ」
「ウォズちゃん!1人だけ違う遊びを始めようとしてる人がいます!」
「アレは仕方ありません」
「諦めないで!!」
「さてお前等、皇帝と謁見しようぜ!」
「そんな野球しようぜ!のノリで会う人じゃないよ……って!何で緊張してないのさ!!」
「え?だって俺は政治的な会談で王様とか他の魔王とよく会ってるから偉い人に会うのは今更なんだけど?」
「「「「「あ」」」」」
「そう言えば我が魔王って国家元首でしたね」
「失礼ですよウォズ先輩!確かに僕も忘れてましたよ」
「まぁ普段がアレだからね」
「そうじゃよ今更じゃがハルト坊が緊張とかする訳ないのじゃ……何故なら頭のネジが壊れておるから!!」
「「「「確かに!」」」」
「お前等、飯抜き」
「「「「どうかお慈悲を!!」」」」
「しかしハルト坊がキレたのを合図に皇帝一族を皆殺しにしてやろうと思った妾の完璧な計画が台無しじゃあ!!」
「ウォズ!ここにとんでもない計画を立てている者がいるぞ!!」
「あ、それは大丈夫ですよテスタロッサ嬢と違って力技なので対策が可能です」
「失礼じゃな、久しぶりに妾がレジェンドルガの王(ロード)たる所以を見せてやろうと思ってのぉ」
「ん?レジェンドルガと言えば…あぁ、あの悪趣味なお面つけたり満月にはりついた奴を装備したり色々あったな…まさかあの辺の計画があるとか?」
「おい待てハルト坊、妾達レジェンドルガへの侵食や糧とする為の仮面を悪趣味じゃと?」
「あ…ごめん言い過ぎたなアレは伝統だよな、悪趣味と言ってしまって」
「いやセンスに関してハルト坊に悪趣味と言われるならば仮面のデザイン全般を見直すべきと思ってのぉ」
「確かに私服センス悪い魔王ちゃんにセンス悪い言われたらダメだよねぇ」
「そうだな!」
「お前等、人のセンスを否定して楽しいか!!」
「我が魔王、時に精神的に辛くても正論を受け入れるのも大事ですよ」
「キャロル!皆が俺を虐める!!」
「当然じゃないか?」
「酷い!!相棒!!」
『無理だな』『手の施しようがない』
「俺に味方はいないのか?」
そして勇者w一行を盾に城に入る
メンバーはウォズと旧四天王、3人娘、カレン、ティオ、千冬、束である
ハルトは笑顔で
「よーしお前等、家探ししようぜぇ」
「おー!早速城に眠るお宝探そうぜぇ!」
ハルト、束がノリノリに、こんな所で勇者の気持ちがわかるなんてな!!の笑顔だがナツキがツッコミする
「ド○クエじゃねぇんだよ、間違って城の中の宝箱とか見ても開けるなよ!」
「ならロッカーを「開けるな」壺は「投げるな!」へーいつまらね〜、ゲームだと王様は銅貨とひのきの棒だけ渡して放逐すんだよなぁ」
「ゲームしてて思うけど鬼畜だよね」
「「ねー」」
と束と話していると
「おい貴様、我等が皇帝を侮辱するか…しかし女、お前は別だ俺の相手をするなら罪には…」
後ろにいた守衛が下衆な欲望と共に槍を構えるが
「なぁ、誰に武器向けてんだテメェ」
純粋な殺意をぶつけられ、守衛は槍を落として腰を抜かし怯える始末だ
「折角楽しい気分に浸ってんのに邪魔すんなよ」
「待てハルト、ここで暴れたら色々面倒だ辞めろ」
「わーった命拾いしたな」
流石に千冬が言うので引き下がるが窓ガラス越しに
「アレ、後で食っていいぞ」
すると分かった!とばかりに金切り音が鳴るのを何人かは理解すると守衛を憐れみの眼差しで見るのであった
「やっぱり俺達の城のがデカいな」
「そうなのか?」
「見る?逢魔にある俺の城」
と見せてきたのは西洋とSFが混ざったとでも言うような城である、これはハイオークとトルーパーの皆がノリノリで建ててくれたのだ城とかいらない普通の建物で良いのにと頼んだのだが…というより作業機に改造したATTEとか見た事なかったんだけどなぁ
【魔王の家が普通では示しがつかない!】
と言われてしまい…こんな感じとなったのである、いや本気出し過ぎだろと引いたのは本当だが
「おぉ……いや、ごめんお前マジで王様だったのか」
「まぁ思えないよね〜何せ俺には王としての威厳がないからな!逢魔では王様じゃなくて近所の兄ちゃんみたいなもんよ」
「王様に一番必要なものがないのかよ、それで良く王様やれてんな」
「こんな頼りない王様を頼りになる仲間達が支えてくれるからね」
「あぁハジメ君、このバカは普段がコレだから誤解されるが逢魔王国では誰もが恐怖でひれ伏す主だぞ言葉は「おい」えらー
ドヤ顔でハルトを小馬鹿にするナツキだが、その言葉を継ぐ前にハルトがラッパ飲みしていた酒瓶をナツキの後頭部目掛けて全力で振り下ろしたのである
「あーあ…飲みかけだったのにさ〜あららーその頭だと返り血がワインか分かんないねぇー」
砕けたガラス片と頭から血を流して倒れるナツキ、よく見れば白目を剥いているがハルトはイライラした表情でナツキの後頭部をそのまま強く踏みつけた
何かがイラついたのか知らないが突然の暴力に場が凍りつく、瞳から光は消え声音は普段の穏和なものではない、聞くもの全てを畏怖させて止まないでいる
「テメェが何、偉そうに俺達の国の事を話してんだ…あ?俺をこれ以上イライラさせてんじゃねぇ、もう一回死に戻りてぇなら死に戻れ間抜けが」
・・
足を離すとハルトは普段の笑顔で仲間を見る
「カゲン……窓から投げ捨てろ」
普段の冗談混じりではない本気の怒りに
「はっ」
首肯するカゲンを見てハジメは慌てながらジョウゲンに尋ねる
「何でハルト怒った?」
「魔王ちゃんの地雷踏んだから」
「そんな理由で……」
「まぁ自分の大事な居場所を、外から見ただけで知った気になった人間から馬鹿にされればブチギレますよ…魔王様を笑って良いのは許されてる者か逢魔の者だけです」
「……………」
「覚えておいた方が良いよハジメちゃん、魔王ちゃんはキレたら何しでかすか分からないから」
「今それを実感してる」
「これですよ!この絶対的な恐怖と暴力で全てを統べようとする魔王様!!あぁ!やはり貴方は正当なるライダーの歴史の継承者だ」
「フィーニスちゃん、結構ヤバい趣味してんね」
「ま、ハルト坊は身内以外には情け容赦がないからのぉ」
「えぇ我々だって我が魔王の身内でなかったら、あのライブの時に全員死んでいます…というより降格人事で済んだのは慈悲ですからね」
「ナツキは身内じゃないの?」
「微妙じゃな、我等のように臣下として忠誠を誓った訳でもキャロル嬢達のように惚れ込んでるでもないんじゃよ…認めてはいるがハルト坊の中では割り切れておらんのだろうな」
「そもそも二君を抱くような輩は不用です」
「というより我が魔王からすれば、いざと言う時に自分を殺せる奴が自分の名前で好き勝手されるのが不愉快なのでしょうね…実際、我が魔王の名前で私利私欲を肥やしたもの達(シンフォギアG編の政治家)がいましたが全員、それ相応の末路を辿りましたから」
「………っ!何すんだよ……ハルト……」
再生魔法で肉体が治ると意識を取り戻したナツキが噛み付くが
「奏者か俺達かで揺れてる半端者が偉そうに俺達の国を語ってんじゃねえよ」
「なんだと……」
ナツキはカゲンから離れるとそのまま正面に立つがハルトからは問答無用の前蹴りを腹に叩き込まれ
「がはっ……」
「お前がいつ逢魔の仲間だって?現地協力者が何偉そうにしてんだ」
くの字になると同時に踵落としを打ち込んだのである
「ほーんと、頭の悪い勇者だのバランサーだのどいつもこいつも邪魔でイライラしてんのに…お前まで俺をイラつかせてくれんなよ」
「我が魔王…一応ですが彼、ドリンクバー往復係ですよ」
「仕事してないから論外」
「ですが一応は逢魔の臣民では?」
「…………」
「感情任せに暴れるなと言いません…というより我が魔王は基本的にそれで良いのですが…流石に今の立ち振る舞いは暴君のそれですよ我が魔王」
「はぁ……分かった、ナツキ」
「ん?」
コネクトで金属バットを取り出して一言
「この金属バットで俺の頭を殴れ」
「0か100しかないのですか主!」
「誰もそこまでしたいとは言ってねぇよ!!いや俺も調子乗ってた所はあるけどな!」
「そうか……なら俺がお前をこのバットで殴る!」
「お前さては全く反省してねぇな!」
「待つのじゃご主人様よ……其奴を金属棒で殴るなら…変わりに妾を殴って欲しいのじゃあ!」
「ちちち、ダメだね君達!こう言う時は私はハルくんの腰にある棒で「アウト!!」何ですとぉ!」
「当たり前だ発情ウサギ」
「発情するのはハルくんにだけだよ!」
「束…それなら今日の夜…」
「oh yeah」
「何で外国?それよりハル!」
「ウルティマ?」
「殴るならボクにやらせて」
「ちょっと待て!ウルティマの腕力でやられたら内臓が破裂する!!」
「大丈夫だよハルの記憶にあった釘バット?にしてから殴るから」
「殺傷力が上がってんだよ!!」
「あぁ…俺が昔クソ親父に教育的指導って殴られた時の奴な」
「思い出すだけでも忌々しい、我が君よあの世界に行ったのならば必ずや!」
「あぁ子供の育て方を間違えた親には教育的指導と行こうね」
「期待しているぞ」
「それよりも……もう一本お酒あるぅ?」
「あの!一応ここは王城ですが!?」
リリアーナ王女のツッコミが冴え渡るのであった
そして皇帝との謁見、全員がハジメの豹変に驚くが普段通りで良いと言うと皇帝の目線がハルトに移る
「で、お前さんが呪いのアーティファクトの正当継承者か?」
「えぇただ俺の相棒達を呪いのアーティファクトなんて呼ぶのは辞めてもらいたいな」
「そうかい、しっかし姫さんから話は聞いてたがお前さんみたいな平和ボケしてそうな奴が異世界では王様やれてんのか…余程その世界は平和で腑抜けてるのか?」
その一言に逢魔家臣団の殺意が部屋の中に充満する、何なら通信を聞いてたハウンド達に至っては
『レストインピース発進!!俺達を愚弄した奴等に俺達の力を見せてやれ!!』
『隊長!!逢魔にいる兄弟達からも出陣を求める声が!!全て20万!』
『よく言ったな兄弟!旗艦ピースメーカーの修理はまだだが逢魔王国宇宙航空軍 輸送艦隊旗艦のレストインピースと最近就航したエグゼクター級のエネミースローター(虐殺者)も発進!』
『隊長!船の名前が段々と物騒になっております!』
『そうだコレは陛下の心情を表したものだ』
ーいや表してないよ?確かに殺意マシマシな気もするけどね?ー
帝国滅亡のカウントダウンが始まっていた、今頃 樹海に仕込んだポータルからピースメーカーと同じ戦闘特化ヴェネター級……否、元の世界にいるクローンとその協力者が鹵獲…ごほん譲渡された最新鋭のエグゼクター級 スタードレッドノートの エネミースローターが現れているだろう ピースメーカーが威圧と旗艦を兼ねているなら エネミースローターは完全に戦闘に極振りした逢魔王国最強の軍艦である。
何せ あの船一隻で逢魔の国民全員が収容出来るのだから…てか国並みにデカいし、ピースメーカーやレストインピースが小さくて可愛く見える
ハルトは笑顔なのだが体から溢れ出る殺意は家臣団が冷静になるくらいの威力があり、ナツキは先程の後頭部酒瓶アタックを思い出して震えていた…というより
「平和的なのは良い事ではないですか?王なら民が飢えずに暮らせていける国を作るものでしょう?そもそも自国で賄うのは大前提、それなのに他所から掠奪しないと自らの生計立てられない蛮族の国王よりも賢く懸命な発展方法だとおもいますよ?」
貴様等野蛮人と違って此方は平和的に発展してんだよと馬鹿にするような表情で煽ると家臣団はやれやれと肩を竦めた
「貴様!陛下を愚弄するか!!」
「先に愚弄したのはどっちだ雑兵、一国の王を公的な場で嘲り笑い物にした…それだけで俺達と開戦する理由にはなるぞ?俺を笑うのは構わないが俺の家臣や民草を笑うのは王だろうと神だろうと等しく俺の敵だ……根絶やしにしてやる」
「へぇ、俺達とやろうってのか?」
「お前等こそ、俺達と戦って勝てると思ってんの?」
その言葉を証明するように帝都上空に現れたのは二隻の大型艦船 レストインピースとエネミースローターである それは城を覆い被さり擬似的に夜を作り出すほどの巨体なのだ
脅しではない、少なくとも本気で滅ぼすという覇気と覇気のぶつかり合いに皇帝は手を止めて笑い出す
「はははは!バカにして悪かったな、平和ボケした王だと思ってたが中々良い覇気と殺意じゃねぇか気に入った!お前さんも南雲ハジメと同じかそれ以上の化け物だな本当に人間か?…てかスゲェな空飛ぶ船とか初めてみたぜ一隻くれ!」
「断る」
「何だよ素っ気ねぇな」
「当たり前だ、俺の妻にはハーフエルフもいるからな貴国の奴隷政策は個人的に好ましく思ってはいない…何せエルフの騎士もいる種族で差別するなど言語道断」
「成る程な…だが強い奴が弱い奴の上に立つ、それは当然の事だろ?」
「ならその力は強い魔人族に向けろよ他所から人を呼ばないと満足に魔人族との戦争も出来ない腑抜けの現地人が」
「は!言うねぇ…しかし…お前さんの異世界技術や南雲ハジメのアーティファクトは素晴らしいな……それと」
皇帝の目は女性陣に向かった
「本当、美女ばかりだな…叶うならお前達と会う前に会いに行きたかったな…てか沢山いるなら1人くれよそこの黒髪の女とか…おいお前、名前を聞こう」
「織斑千冬。彼の妻だ…悪いが惚れてる男以外に抱かれる気はないぞ」
「ほぉ…強気で凛とした顔、良いな…ますます気に入った俺好みにしたい、どうだ常葉ハルト、千冬と俺の娘を交換しないか?」
千冬を指差す皇帝に 家臣団全員は理解した
ーあ、こいつ死んだわー
と、何せ
『千冬姉を何、物扱いしてんだ?』
『一夏兄さん、あの男処そう』
レストインピースで待機してた弟妹が殺意全開のウォーミングアップを始めたのである
「断る、千冬は俺の女だ…お前に渡す道理はない」
「はっ、俺達は帝国だ欲しいものはどんな事をしてでも手に入れるぞ?」
「一つ警告する逢魔王国に敵対するものには死が慈悲と思える苦痛が待っている…あと…俺から特別を奪うってんなら根絶やしにするぞ」
を忠告すると
「あ、そうそう今日の夜にパーティを開くんだ顔を出しといてくれや、さっきの詫びも込めてな」
「分かった」
一応面倒くさいが外交だしな
「「「………」」」
「「「「「………」」」」」
「お前等、行くぞー……はぁ…」
『テレポート
アナザーウィザードのテレポートを使いレストインピースに帰還したのであった
レストインピースの会議室にて
「あの野郎…」
「逢魔や兄弟を愚弄するだけに飽き足らず千冬様や軍艦まで…許せん!もう帝国滅しましょう!!ハルト様!」
「それやろうとして皆から止められた記憶があるんだけど?」
「今こそ逢魔の力を見せる時!!」
「無視かよ…つかエネミースローターを何で引っ張ってきたのさ!!それ逢魔最強の戦闘戦艦だよ!!」
いざと言う時の避難先、戦闘力最高 逢魔全軍を格納出来る…当然火力もバカならない…あと
警備システム変わりに銀狼が遠隔操作で操れる無人スイカアームズやチューリップホッパーなどが待機しているし本来の火力でもこの世界程度なら更地にできる
「アレ使うの本当に危ない時って言ったよね!!」
「えぇ危ないと判断し幕僚長としての権限を使いました」
「何してくれてんの!」
「まぁ結局、陛下得意の棍棒外交になったのですから良いではないですか」
「まぁな…つか千冬達を物扱いする態度が気にいらん!!」
「我々は陛下を平和ボケした王などと腑抜けた事を宣う愚か者に頭来ましたがね陛下、此方へ来る前に我等にちょっかいを出した帝国兵を捕らえましたが」
「俺達は帝国と戦ってないから捕虜はいないそうだろ?」
「かしこまりました、ではプレス機にかけておきます」
「頼んだ」
「その書類コピーしてね、くらいのテンションでいう言葉じゃねぇよ!!つかプレス機って何してんのさ」
「あぁ宗一や政人は知らなかったな…実は逢魔にはheavenって言って俺にあるグルメ細胞やら他の怪人達のヤバい力を携行摂取で強化出来るお手軽アイテムがあるんだが…」
「ん?…なぁ、その材料ってまさか…」
「え?人間をプレス機で圧縮して「それ以上は言わなくて良いから」そうか…因みにプレス機のボタンを押すのはレジェンドルガ達だよ〜」
「うむ見事な人選と思ったぞ、妾達は人間の命乞いと極上の悲鳴(音楽)を至近距離で聴けるのじゃからな…あのプレス機の音は楽器が音を奏でる前奏じゃな」
「これぞ適材適所だな」
「何て所で需要と供給を賄ってんだ!!」
「その試作品を食べたゴオマは強くなっててな…今ではBBダンゴムシお手玉3個まで出来るようになったぞ!」
「地道な努力ぅ!」
「それで良いのか!!」
「アイツ最近、努力する事覚えたみたいでさぁ…俺嬉しいよ」
「今の嬉しい意味、殴りがいのあるサンドバッグになるなぁじゃないよね?」
「失礼だな一夏、俺は逢魔の仲間にそんな事思う訳ないじゃないか!俺は逢魔に住む者達をかけがえの無い存在だと思っているぞ!」
「俺を後ろから酒瓶で殴った件については?」
「え?お前いつから仲間になってたの?そんな自然に仲間入りしてるベ○ータのポジションにお前入れる訳ないじゃん」
「理不尽!!なら俺のポジション何処なんだよ!」
「ギ○ュー特戦隊」
「その辺の色物キャラはウォズ達旧四天王だろうがぁ!!」
「は?」「ふーん」「へぇ」「ほぉ」
「ナツキ少しお話ししましょうか…何大丈夫ですよ高度数千メートルからパラシュートなしで飛び降りるだけの簡単な仕事ですから」
「あ、ちょっ!助けてええええええ!!」
哀れ引き摺られてから数秒後 レストインピースから投げ捨てられたナツキが見えたのは言うまでもない
「さて、今回はハウリア族の喧嘩な訳だが俺個人としては千冬達を手篭めにしようと狙ってる下衆皇帝一族には何かしらの報復はしようと思う…具体的にはドンスラの力を解放して流星群を降らせるとかな」
「トータス終了のお知らせですね我が魔王」
「あぁ!一度更地にして俺達の新しい街を作ろう!」
「絶対魔王ちゃんは江戸無血開城のような発想にはならないよね」
「あぁ寧ろハルト様なら焼き討ちだな」
「あの魔王様!」
「何フィーニス?」
「もし敵が城に立て篭ったら「囲んで火をつければ良いよね?」な、なるほど…先輩達の予想通りすぎますね」
「しかしそれだけじゃないぞ、いざとなればジャンヌの幻想の炎や静謐ちゃんの毒攻撃も可能だ!」
「おぉ!」
「いや絶対辞めろよ!前に人身売買組織の拠点潰すのに静謐ちゃんの毒ガス攻撃したの忘れた!?」
「あぁ…何故でしょうか主といると常識が壊れていく」
「安心なさいなカレン、旦那様と一緒にいたら常識なんて無くなるわ」
「それはそれで怖いのだが!?それよりアンティリーネ嬢よ主を止めないで良いのか?」
「大丈夫よカレン」
「はいはーい!」
「ウルティマ!」
「奴らの使う上下水道や飲み水にデビル大蛇やフグ鯨、そしてハルの持ってる毒をボク自らが調合した激毒を全員に飲ませてやろうよ」
「採用」
「次は私だ我が君よ!」
「カレラ!」
「私の核撃魔法を上空に打ち上げ、その熱量で奴等をこんがり焼いてやろう!」
「採用」
「次は私ですわね」
「テスタロッサ!」
「あの皇帝と帝国民に死の祝福をぶつけて魂ごと刈り取りましょうか2度と転生できないように」
「採用!!いやぁ流石は逢魔の三人娘だ…逢魔最強戦力の名に恥じない実力だ」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
「まぁボク達はプロポーズされたからね〜」
むっ、とした顔の面々を尻目に楽しそうなウルティマであるが
「けどハルト、流石にハウリア族の件が解決してからだよな」
「それは勿論」
実際の所 ハウリア族が帝国に要求するのは4点
現亜人奴隷の解放
樹海への不干渉、不可侵
亜人の奴隷化と迫害禁止
そしてその法令化と遵守
である、それに以前警戒していたフェアベルゲンの報復戦の懸念だが宗一達の話だと現在のフェアベルゲンの状態ではそんな真似できないとの事だ
つまりハウリア族の攻撃が成功すれば、帝国とフェアベルゲンは休戦状態にはなるのか
さて問題、俺達がその状況で介入したらどうなるか?
正解はご破産である…が何かしらで協力はしたいので
「よーしミラーモンスター…お前達はハウリア族と協力して城の警備してる奴等を食べてこい」
奴等からすれば鏡に突然、仲間が吸い込まれていくというホラー体験を味わう事になるが良いだろう
「後はテスタロッサ達の計画を織り込むと…帝国民が毒に侵された後、死の祝福で魂を刈り取られ…残された体は核撃魔法で火葬して俺達が新しい国や街を作る……勘弁じゃないか!」
「ハルト!頭を冷やせ!その計画を実行するのは本当に悪い魔王だぞ!」
「けど千冬、俺は嫌なんだよ……奪われるのは……俺から大事なものを奪おうとする奴らは……そんな奴等は全員消えてなくなってしまえ!!」
それはハルトの過去にも起因している、奪われることへの恐怖と敵対者への苛烈な報復
加虐的なのもあるが、本人からしたら殺れる前に殺れ であるからだが…
「なぁ相棒」
『ん?どうしたんだのじゃハルト』
『おいおいハルトは俺達の事言ってんだ、食欲スライムは引っ込んでろ!!』
『何じゃと!ふざけるな!ハルトは、わしを呼んだのじゃあ!!』
『呼ばれたのは俺達だぁ!!』
精神世界でアナザーライダーvsドンスラの全面戦争が幕開け…
「っせぇ!面倒な彼女かお前等ぁ!?」
なかった
「ったく…こうなったらパーティに潜入してとなると……」
ハルトはパーティに入る人選を考えたのであった
その夜
「まさかまたこの服に袖を通すことになるとは思いませんでした。」
執事服の宗一に思わず
「何で執事になってんの!?口調も違うし!!」
「おぉ…久しぶりに見たな…アイツの執事姿」
「昔、執事の知り合いからイロハを叩き込まれただけですよ、ハルト様。」
「い、違和感がすげぇ…」
「ナツキ様?その首捻り切りますよ?」
「怖えよ!!?」
ハジメ君側への連絡係も合わせてティオ
ハルト、ナツキ、政人、宗一、三人娘と千冬、アルトリア、ジャンヌであるが
「うーん……ハルが作るのが美味しいなぁ」
「確かに…」
「そうですわね」
「私達はハルトに胃袋を握られているな」
「今更よね…ねぇハルト」
「何?」
「どうよ」
ジャンヌは新宿の時のドレスである
「似合ってるよ」
「そうよね!まぁ私なら当然よ」
「ねぇハル!ボクは?」
「あぁ、皆似合っているよ」
ハルトが朗らかに笑うとドレスで着飾った皆が赤面するのを見て
「なぁ政人さん、宗一さん後でハルトの奴締め上げません?」
「また後頭部を酒瓶で殴られたいならどうぞ」
「うっ…」
「それにお前には言われたくないだろうな…」
政人の目にはアルトリア(ランサー)にガッツリと腕を組まれているナツキであったが
「つかそろそろだっけ?」
ナツキが時計に目を向ける
時計の針が刻むのは、虐げられたハウリアの叛逆の牙か
それとも 逢魔の鉄槌か
次回
リリアーナ姫と王子の婚約パーティを楽しむ一同だが、突如として襲い掛かる首狩兎の狂宴 それは帝国に届くのか?
「さぁ、誓約だ」
「ふざけるな!」
「減点」
その狂宴後に動き出し始めた世界
「貴様は世界の輪を乱すものか?」
「いやぁ確かに前の世界では色々やった私だけどさ…君みたいなのに命を狙われる覚えはないんだけどねぇ!!」
「関係ない削除する」
『GAZER ZERO sign in』
アリエルに襲い掛かったバランサー
その真意とは!?
次回 強襲 首狩兎!後編!!お楽しみに!