無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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思いつき短編

「我が魔王、問題です!9個のりんごを10人で等しく分けるにはどうしたら良いでしょう?」


「1人殺す!」


この間 0.2秒


「ハルト坊、正解じゃ」


「不正解ですよヤクヅキ先輩!!いやその回答になるとは思ってましたけども!!魔王様としてそれどうなのですか!!」



「だって9個のリンゴしかないのに10人集めたとか何考えてるの?そいつ企画力皆無じゃない?……あ!分かった!俺の力でりんごを増やす!!」


「魔王ちゃん!物理法則に喧嘩売らないで!」


「問題のチョイスを間違えたな」


「まぁこうなりますよね」




魔王vs魔王

 

 

 

前回のあらすじ

 

最後の神代魔法を求めて最後の迷宮 シュネー雪原の氷雪迷宮に入ったハルト達 その迷宮の試練は己と向き合い 勝つ事

 

 

そんな中 アナザーライダーの力を使わずに自分の複製体を倒せと言われたハルトは怪人態の新たな力 生命の樹を使うのだが…

 

 

 

「雑魚をいくら仕掛けた所で敵ではないわ!!」

 

 

と高笑いしながら攻撃するアナザーグランドジオウに懲りずに兵隊を送り込み続けるハルト

 

 

最初の数分はただの人の塊を押し付けるだけだったが時間が経つと変化が見える

 

 

「っ!」

 

 

そうちょっとずつだが戦闘技能を会得し始めているのである

 

 

 

「まさか……こいつら成長してんのか!」

 

 

「正・解!!」

 

 

そう生命の樹で生み出された髑髏兵士には暗殺ちゃんが化身したドードーマギアのデータが入っている それ即ち人工知能から来る驚異的な学習、成長速度を付与されている

 

 

「この兵士達は学習するんだよ、段々と相手の行動を先回りし対策を学んで進化していくんだよ」

 

 

「そんな事、俺は今まで…生物ベースの怪人に人工知能を埋め込むなんて事」

 

 

 

「あぁそうさ今まで俺も出来たことねぇよ!言うは易し!!練習なんてした事なかったし相棒達に理屈を言われてもピンとこなかったからな!けど思い出したんだよ人間の体へ機械を埋め込む技術!この改造手術の大元、ショッカーの技術をな!!」

 

 

何が身を結ぶなんか誰にも分からないなと笑うと

 

 

「ペラペラと…こいつ……ハイになってる」

 

 

 

「お前の敗因はハイパークロックアップや超自然発火みたいな即死技で俺を殺さなかった事と俺を殺すのに刃王剣やムテキみたいなチートアイテムを使わなかった事!」

 

 

「敗因?勝負はこれからだろ?」

 

 

「あぁ?そうかぁ?そうだなぁ…そうかもなぁ!」

 

 

 

「らぁ!!」

 

とアナザーグランドジオウはライダーレリーフに触れて武器を呼び出そうとしたが髑髏兵の物量を前に押され始める

 

 

 

「くっ!!」

 

 

 

「うん」

 

 

まるで自分の弱点を客観視するような口調で淡々と見る

 

 

前回話したようにハルトの強みは手札の枚数とカードの切り方 だがそれでも

 

 

 

「俺を真似した以上は俺を超える手札はない」

 

 

なら対策は簡単 メタ張りして封殺すれば良い

 

 

同じ手は効かない、なら新しい手札を出す、ならば此方は学ぶ、なら…と無限ループに追い込めば

 

 

 

「いつかは自慢の手札も尽きる」

 

 

だがその手札は有限なれど無限、しかしどんなものにもリズムや呼吸がある 個人として得意苦手の手札がある…なら物量戦で手札を消化させつつ、相手の次手を見破れば勝てる

 

 

まぁ長々と話したが怪人ハルトはネ○ロとメル○ムの戦いを模倣しているだけである

 

 

 

「ははは!読み合いか…なら」

 

『ゼロツー』

 

 

アナザーゼロツーの力を付与して人工知能由来の予測を開始する

 

 

「それを待ってたんだよ!!」

 

 

だが怪人ハルトは何もしなかった

 

 

「何!?」

 

 

まさかの何もしないに驚くアナザーグランドジオウ

 

 

 

「そうだよソレソレ…アナザーとは言え、ゼアの予測は俺のライダー知識を超えた発想と発見を齎す、さぁさぁハンデとしてアナザーゼロツーの予測まで使わせたんだ俺には出せない回答を、この状況を打開する方法を見せてくれよぉ、なぁなぁ!」

 

 

「何だコイツ、イカれてんのか」

 

 

「何言ってるのさぁ……俺はお前、お前は俺だ…イカれてる?当たり前でしょ正気なんてあったら楽しめるものも楽しめない…それにさ狂ってて皆を守れるなら俺は迷わず狂って壊れるさ!それが俺だろう!だから見せてくれよ予測結果をさぁ!」

 

 

『そりゃそうじゃ』

 

 

「なら見せてやる、お前を倒す為にゼアが導き出した結論を」

 

 

すると目が光ると同時に今までの戦闘パターンを学んだ髑髏兵は華麗に吹き飛んでいった、まぁ最短ルートで俺を倒すと決めたのなら

 

 

そうなるよ本体狙い

 

 

「だけど、甘い甘い」

 

 

アナザーグランドジオウは予測通りの攻撃をするも猿武を使い体から衝撃を逃したハルトはそのままカウンターを狙うがカウンターする前に合わされて返される

 

 

「どっちがだ?……ふぅ、見えたぜお前が死んだ未来」

 

 

「残念だな、そんな未来ありえない」

 

 

「試してみるか?」

 

 

「そうだなぁ…」

 

 

生命の樹を解除して通常形態に戻ると軽くノビをして、一呼吸入れる間にゼロツー由来の高速移動を仕掛けてきたが

 

 

 

「お前の敗因追加だ、俺の戦いを完全には模倣してない仮面ライダー知識をちゃんと使わなかった事だな」

 

 

「何?……っ!」

 

 

 

「あと一つ、怪人の力をライダーの能力を相殺してるだけじゃ俺には勝てないよ」

 

 

ゼリーフィッシュアンデットの力で体をプルプルのゼリー状に変えて打撃を回避するに合わせて反撃する体を実態に戻すと

 

 

ハルトはアンノウンとしての力を解放、頭上に天使の輪が現れると同時に右手を突っ込み取り出した武器は一つの槍である

 

 

「お前の最大の敗因はただの一個人、常葉ハルトが積み上げた研鑽をご自慢の演算に入れなかった事だ」

 

 

だが怪人の姿から人間に戻ると同時に投擲して間合いを作る

 

 

「何の真似だ」

 

 

「言ったろ俺の研鑽だってな」

 

 

「無駄だ俺は貴様の能力全てをトレースしているからな!」

 

 

「それともう一つ、教えてやるよ…戦いってのはなぁ…ノリの良い方が勝つんだよ!!」

 

 

全速でアナザーグランドジオウに肉薄する基礎はある、ならばやるだけよ

 

 

 

「猿武+食技+インパクトノッキング」

 

 

「!!」

 

 

慌てて反撃するが、もう遅い

 

 

「王の勅令」

 

 

「っ!!」

 

 

王の勅令 それはアナザーライダーが渡したハルトへの反逆防止装置 しかしコレをみだりに乱用するのはハルトも禁じている

 

 

だが、同じ王、アナザーライダーのアルファ個体である自分のか効くのか?そんなバカなと思考を一瞬止めてしまったのが分身の明暗を分けた

 

 

 

「バカ、ハッタリだよインパクトノッキング…ベリーウェルダン!!」

 

 

「っ!」

 

 

その拳打は己の急所を的確に捉えて全身の動きを封じたのであった

 

 

 

「ほい完了」

 

 

「……………あ、がぁ…」

 

 

 

「ふぅ、コレでよしと」

 

 

『お疲れ様』

 

 

「どーだったよ俺の力」

 

 

『言わずもがな合格だな、流石だ相棒』

 

 

「当然だけど…色々課題もあったな勉強になるわ」

 

 

『そうか』

 

 

「さてと「待てよ」あぁ?」

 

 

「おかしいな口までノッキングしたんだがな?」

 

 

「無理矢理動かしてる…それに俺は負けたんだ、戦うつもりもない」

 

 

「あっそ、ならその口…二度と開けないようにしてやる」

 

 

「お、おい待てよ……俺は戦うつもりなんてないんだ!!何だそのパイプ椅子は!何処から取り出した!その折りたたんだ状態で何すんだよ!!!」

 

 

 

「それはね……こうするんだよ!!」

 

 

とハルトはアナザーグランドジオウの変身が解けた偽者ハルトの両足を交互に折りたたんだパイプ椅子で殴りつけるのであった逃げられないように殴打する

 

 

 

「痛い痛い!辞めてくれえええ!」

 

 

「そうだね痛いねぇ!!あはははは!!我慢しなよお前も俺ならさぁ!!あははははは!!」

 

 

『相棒、怖っ』

 

 

「んで何?」

 

 

取り敢えず身動きを封じて笑顔で尋ねるハルト

 

 

「お…お前はアナザーオーマジオウになるから周りは従ってるって思ってんだろ?」

 

 

「あぁ、思ってるよ?俺がアナザーオーマジオウになる事で逢魔の皆が幸せになるんなら、それで良いよ…それにさ……」

 

 

 

一拍置くとハルトは恍惚とした表情でまるで何かに酔いしれたような声音で

 

 

「あの最高最善の魔王、仮面ライダーの王であるオーマジオウのアナザーなんだよ!!凄くない!そのアナザーとは正に影の王!まぁ正統な王ではない故に冠を頂くことはない無冠の王だけど…その座に座るのは過去現在未来全てで俺だけだ、誰にも渡さん!誰にも邪魔はさせない!誰にも!誰にも!!」

 

 

 

「ははは……そーかい…やっぱり狂ってんな」

 

 

 

「なら良かったよ俺は狂ってるのが分かったからな正気なんてあったらオーマジオウを倒して玉座を奪うなんて絵空事をやろうなんて思わねぇよ、知らないのか?悪役ってのはそんな絵空事を真面目にやるバカの集まりなんだぜ」

 

 

 

『相棒並みの大馬鹿野郎はいないだろうよ』

 

 

「あ?」

 

 

『ってアナザーWが言ってた』

 

 

『また俺かよ!!』

 

 

「よく言ったな」

 

 

『あ?』

 

 

「後にも先にもオーマジオウをぶっ倒すなんて事を真面目に考えてるのは俺だけって事だろ、ありがとなアナザーW」

 

 

『ハルトに褒められた……何か違和感』

 

 

「後で火炙りだな『嘘だろ!』っせぇ!人が褒めたらソレとかどんな頭してんだ!」

 

 

『相棒よりはマシだな』

 

 

「んだとゴラァ!?ふざけんなぁ!!あと死ねぇ!!」

 

 

と怒り任せにパイプ椅子で偽者の顔面を殴打しまくるハルトに

 

 

「いや頼むから殺してクレェ!!」

 

 

 

「なら死ねやぁ!!」

 

 

 

取り敢えずゾルトラークで完全に倒すと、ハルトは少し考えて

 

 

 

「まぁクソジジィと同じにはならねぇよ、それだけは安心しろ」

 

 

 

 

そう呟くと

 

 

 

「さて………色々あり過ぎて自分を見失ってしまったな」

 

 

『モラトリアムを得たな』

 

 

「いや微妙にわからんツッコミはやめろ」

 

 

「我が魔王、お待たせしました…って何してるのですか?」

 

 

「ウォズ?いや自分を見失って正気じゃなくなった」

 

 

「我が魔王が正気だった瞬間なんてありましたか?「あ?」いえ遅くなってしまい申し訳ありません」

 

 

「気にするな、分身は倒したみたいで安心したよ」

 

 

「はい、まぁ私には取るに足らない雑魚でしたがね」

 

 

「流石だなウォズ、んでお前の不満は?」

 

 

「我が魔王が理知的でない事ですね、何故狂っているのかと」

 

 

「おい、ロールケーキ何本行く?」

 

 

「お慈悲を」

 

 

「ったく……行くぞキャロルやアカツキ達と合流する」

 

 

「ジョウゲン達の心配は?」

 

 

「戯け、アイツ等は誰の下でずっと戦ってると思っている?あの2人はお前が心配してるよりずっと強いぞ」

 

 

同時に地面を振動させる爆破が起こると

 

 

「魔王ちゃーーん!!」「お待たせしました!」

 

 

ボロボロだが偽物に勝った2人がいた

 

 

「なっ」

 

 

「はぁ…」

 

 

ハルトは信じてたという顔をしていると

 

 

 

「よくやったな、お前達ほら怪我治すから並べ」

 

『ジオウⅡ』

 

 

懐古の力で治すとハルトは困った顔をすると

 

 

「俺で最後かな?」

 

 

「まだだよアカツキ、ナツキの奴が残って……ん?うわぁ!!」

 

 

慌てて避けるとそこにはCROWSサソリとその背中に乗ってきたナツキがいた

 

 

 

「久しぶりのバースで参上って皆勢揃いじゃん!俺が最後かよ!!」

 

 

「………おい」

 

 

「へ?ハルト?……おいおい何だよ?って待て!その釘バットをどー」

 

 

 

ー暫くお待ちくださいー

 

 

 

「ナツキ、何かいう事は?」

 

 

 

「ごべんなざい…」

 

 

 

「よろしい」

 

 

数分の間 顔面に一撃を浴びせ続けられ蜂に刺されたくらい膨らんだ顔面のナツキを投げ捨てると

 

 

「ったく…さてさて」

 

 

取り敢えず後はキャロルやカレン、アンティリーネ達だな

 

 

 

「取り敢えずキャロル達の安否確認から行くぞ!」

 

 

「なぁハルト、その辺大丈夫じゃね?キャロル達なら問題ねぇだろ…伊達にハルトの嫁じゃないし…」

 

 

「は?何言ってんのお前?俺がどれだけ2人を愛してるか知らないのか?……分かった!(何も分かってない)」

 

 

「は?いやちょっ……」

 

 

 

 

ナツキが弁明する前に口を塞ぐようにハルトのアッパーカットが襲い掛かるのであった

 

 

 

 

「ナツキに化けた敵だなテメェ!!その程度の擬態で俺達を誤魔化せると思うなよ!!」

 

 

 

ハルトの言葉にジョウゲンが反応した

 

 

「何っ!」

 

 

「敵か!敵か!」「敵か!敵か!」

 

 

「敵だなぁ!オラァ!オラァ!」

 

 

と仰向けで倒れたナツキに対して情け容赦なく蹴りを叩き込む、それを見ていた

 

 

「ウォズ止めるぞ、バースに変身したのなら本物だ」

 

 

「…………………」

 

 

 

「ウォズ?」

 

 

 

「オラァ!オラァ!」

 

 

「くらえ!くらえくらえ!!」

 

 

「倒れろ!偽者め!!」

 

 

とウォズも混ざりナツキに蹴りを叩き込んでいた…イヤ明らかに確信犯であるが3人で取り囲んで1人を蹴り倒しているという主人公陣営がやるような光景ではない異常さがあった

 

 

余談だが、コレを見ていたショッカーの面々は

 

 

 

「本物と知りながら味方を偽者と呼び袋叩きだと!」

 

 

「これが逢魔王国の粛正なのか?」

 

 

「味方にも非道…コレが我々に足りなかったものか?」

 

 

「魔王の非常識さと狂気は我等も見習うべきかも知れん」

 

 

*見習ってはいけません、後に魔王へ精神攻撃を仕掛けようとした敵が逆に精神崩壊する程のダメージを負います

 

 

「そうか我等に足りなかったのは、あの非常識と狂気か!!よし死神博士に魔王ハルトの性格をインプットした改造人間を作るように頼んでくる!」

 

 

「待て地獄大使!アレを量産したらショッカーが大変な事になる早まるな!!」

 

 

悲報 地獄大使 錯乱!?

 

 

「流石はオーマジオウを打倒し怪人が支配する世界を作ると宣言した男だ面構えが違う」

 

 

ハルトはそこまで言っていないぞショッカー首領!!そんなSHADOWMOONみたいな世界

 

 

「地獄大使よ、魔王ハルトの性格をコピーした改造人間を量産するのだ」

 

 

「「首領!?」」

 

 

何か盛大な勘違いが生まれていた

 

 

ーーーーーーーー

 

 

そんなハルトの袋叩きしている光景に

 

 

「えぇ……」

 

 

ドン引きするアカツキの肩をカゲンが叩いて一言

 

 

「慣れろ、コレが我等の日常だ」

 

 

「えぇ……」

 

 

コレ日常なのとドン引きするアカツキであったが

 

 

 

一通り蹴り終わると

 

 

 

「オラァ!オラァ!!」

 

 

「くらえくらえくらえええ!」

 

 

「……お待ちを我が魔王」

 

 

「オラァ!!…あ?」

 

 

「気絶してます…これは間違いなく本物のナツキですね」

 

 

「そうか……よし本物と分かったなら関係ないぜ問題はない……」

 

 

「いや殴った事謝ろう魔王ちゃん!!」

 

 

「何言ってんの?誤解されるような事をしたナツキが悪い、つまり……俺が謝る必要はない違うか?」

 

 

「魔王ちゃん!?」

 

 

「何だ違うかジョウゲン?」威圧

 

 

「違わないね!魔王ちゃんが正しいよ!!」

 

 

「そうだろ、しかし残念だよ折角制作したロールケーキ(百味ビーンズ味)を食べさせられなかったのがな」

 

 

「あ、危なかった……意見してたら色んな意味で即死だった!!ってか何でそんなの作ったの!?」

 

 

 

「何、深夜テンションと酔った勢いだ」 

 

 

「「(ってか魔王ちゃん/ハルト様、暴君モード入ったぁ)」」

 

 

「そいつは適当に氷砂糖漬けにしろ!」

 

 

「氷は兎も角、砂糖はありません!!」

 

 

「適当にして良い事じゃないよ!!」

 

 

「ならカゲン、そいつを引き摺れ!」

 

 

「はっ!」

 

 

「よし行くぞお前たち!キャロル達と合流するぞ!!」

 

 

「「「はっ!」」」

 

 

「まずは彼の治療をしてあげないかな!?」

 

 

 

 

アカツキの説得で取り敢えずナツキの治療となったが

 

 

 

「よし久しぶりの治療だなマッドドクター!!」

 

 

『TUNE MAD DOCTOR』

 

 

 

ハルトはブレイクガンナーにマッドドクターを装填してナツキの頭部に押し付けると引き金を引いた

 

 

「あーばばばばばばばばばは!!!!」

 

 

 

「こんな怪我に負けるなマッドドクター!!もっと根性見せろおぉ!そしてナツキに大量の激痛を与えてやるのだぁ!!」

 

 

『目的と手段が逆転してるぅ!?』

 

 

『これが治療行為なんだから色々ヤベェよな』

 

 

 

「いだいいいいい……」

 

 

「痛いか?そうか痛いかぁ!!あはははは!それは良い!!くそッ!ブレイクガンナーを持つ手が痺れてきた!ふざけるな!俺の右腕!!根性見せろぉ!!」

 

 

何か感電しているナツキと根性と叫びながら笑うハルトを見てカゲン達は

 

 

「いや根性見せないとダメなのナツキじゃないか?」

 

 

「魔王ちゃん容赦ないけど、的確な治療だね」

 

 

「え?アレが!」

 

 

「短時間の高速治癒なら確かにマッドドクターの出番ですが…」

 

 

「まぁ、死ぬ程痛いけどねアレ」

 

 

「二度と味わいたくないな」

 

 

 

「そんなに痛いの!!」

 

 

「アカツキ、先輩としてアドバイスです逢魔には【我が魔王のマッドドクター治療を受けるくらいなら大人しく入院した方がマシ】という格言がある程、マッドドクターの治療は全身に激痛が走ります」

 

 

「そうなの!!」

 

 

 

「全治数ヶ月の怪我を細胞とかの活性やら何やらで無理やり治してるから当然なんだよね」

 

 

「要するに全身筋肉痛、成長痛、こむら返り、足を攣るみたいな痛みが全身を駆け抜ける」

 

 

「それを受けてナツキは大丈夫なのか」

 

 

「大丈夫じゃないの?普段からアレで治療されてるし」

 

 

「痛いが確実に治る」

 

 

 

「というよりナツキが苦しむ姿を魔王ちゃんが見たいだけな気もするけど」

 

 

 

「あはははは!よしマッドドクターもう一踏ん張りだ根性見せろおおお!!」

 

 

「ぎゃああああああああああ!!!!」

 

 

 

「まぁナツキなら戦線離脱しても問題ありません」

 

 

「そーそー」

 

 

「離脱してもアナザージオウトリニティになれば働かせても問題はないからな」

 

 

「もう少し労わってあげよう!?」

 

 

 

そして

 

 

「ひ……酷い目に遭った……三途の川で…黒い鎧のデュラハンが【こっち来いよ!】って手を振ってたよ……」

 

 

「誤解を招く方が悪いな」

 

 

「いやいやいきなり殴る方が悪いだろ!!そもそもだな「戦闘音が近い…皆行くゾォ!!」いや話聞けよ!!」

 

 

 

慌てて走り出した先にいたのはワイヤーで自分の分身を切り刻んでいるキャロルとブロウクンファングで偽者を消しとばしたアンティリーネの変身しているイクサがいたのである

 

 

 

「ん?ハルトが遅かったな」

 

 

「旦那様、丁度終わったわ」

 

 

 

「そうか2人とも無事で良かったよ」

 

 

 

「当然だ……何でナツキはボロボロなんだ?」

 

 

「聞いてくれよキャロル!ハルトの奴が「ナツキが名前占いで大地獄行きだったから全員でボコボコにした後に治療を懇願するナツキの口に猿轡噛ませた後、皆で笑いながら煽るようにギャングダンス踊ってた」いやなんか違うな!マッドドクターで治療されたんだよ!」

 

 

 

「そうか、仕方のない奴だな気をつけろよ」

 

 

「ギャングダンス…旦那様が人を最大限侮辱する時に踊るとニアが言ってたあの!」

 

 

 

「二亜の奴、また変なこと教えてたのか仕方ない奴め」

 

 

 

「あれ!何で許す流れになってんの!?」

 

 

「貴様はその辺が妥当だ」

 

 

「理不尽!!一応俺は貴女の義弟なんだがな!」

 

 

 

「ほぉ…ではハルト、オレを倒してからエルフナインを娶ると良い!」

 

『プテラ!トリケラ!ティラノ!!』

 

 

「ふーん……そうかそうか…マジでギャングダンス踊る準備をしないとなぁ」

 

『グランドジオウ』

 

 

「難易度ルナティックだよ今畜生!!」

 

 

 

「残りはカレンか」

 

 

「おいティオさん忘れてる」

 

 

「あの変態は最悪放置で良い」

 

 

「薄情か!」

 

 

 

「カレンは俺の騎士だからな、それにティオには二心がある…そんな奴を仲間とは認めない」

 

 

 

 

と全員で歩こうとしたが

 

 

「おいハルト…その……だな……さっきの戦闘で疲れたからオレを抱き抱えろ!」

 

 

キャロルが両手を前に突き出したのでハルトはやれやれと被りを振りながら彼女の頼みを聞く

 

 

「はいよ」

 

 

彼女をお姫様抱っこするとアンティリーネはにやりと笑い ならとハルトの背後におぶる形となる

 

 

「っ、アンティリーネ…お前なぁ!」

 

 

「良いじゃない旦那様」

 

 

「ったく……しっかり掴まってろよ」

 

 

「うん、大好きよ旦那様」

 

 

 

「知ってるけど、どうした急に?」

 

 

「あの偽者に言われたのよ、旦那様もあの男と同じだって…そんな事ないのに」

 

 

あの男 アンティリーネの父親だろうな何かロケでなしエルフらしいし…挨拶した時に何か俺ブチ切れるかもしれない…というより関わりたくないと思っている

 

 

 

「おいおい」

 

 

「知ってるわ、旦那様は違うって私を道具じゃなくてちゃんと1人の女性として愛してくれるから」

 

 

「当たり前だ、お前を道具呼びする奴がいたら俺が全員殺す」

 

 

 

「ふふふ」

 

 

 

「おいハルト、オレは…」

 

 

「どったの?」

 

 

「あの時からあかねに嫉妬していると言われた」

 

 

恐らくレジェンドになった俺といた彼女の事か

 

 

「別世界の彼女でさえ、ああなったんだ…もしお前の世界の彼女に会った時…ハルトはオレを「アホか」?」

 

 

 

「あかねはあかね、キャロルはキャロルだ…そこに優劣なんてないし…だ、第一キャロルが嫌いならあの時 命賭けて助けになんていかないし式あげようとも言わないよ」

 

 

「…………////」

 

 

「む…」

 

 

「おぉ…」

 

 

と感嘆しているとハルトは何か感じたのか、その場から走り出すのであった

 

 

そこには白髪のカレンと俺達の知るカレンが戦っていたのだが

 

 

 

「貴女は主が好き、難儀だな…自分が忠誠を誓った人を異性として愛してしまうなど騎士の風上にもおけない」

 

 

「っ!黙れ!!」

 

 

 

 

「おーいカレン!戦い辛いなら変わろうか?」

 

 

 

先程の話はスルーして話しかけると

 

 

「あ、主!皆様も…」

 

 

「ほぉ流石だな、あっさり突破とはな貴様のように迷っているものとは違うわ!」

 

 

「黙れ!!」

 

 

 

「よいしょっとダメだよカレン、その偽者の言葉聞いて否定したら!そいつ強くなるから!」

 

 

キャロル達を下ろして一旦腰掛けるとハルトはカレンにアドバイスする

 

 

「その通りだ、さぁどうする?」

 

 

「向き合うんだよ」

 

 

「………………」

 

 

 

「カレン、一つ言っておく」

 

 

 

「何でしょう」

 

 

「逢魔王国とは様々な世界を渡り歩いた俺が自分の我儘を叶える為に作った国だ!!」

 

 

「は、はぁ……」

 

 

 

「その我儘とは!俺を慕い、この背を信じて続く者達が俺といて悲しい思いをしないように利用されないように、んで持って利用しようとした愚か者をこの世から1人残らず絶滅させる事だぁ!」

 

 

「そうですね」

 

 

「魔王ちゃんとか最早、台風や地震のようなものだからね」

 

 

「ハルト様は無惨並みの災害だな」

 

 

「いや四獣襲来並みの危機だよねぇ」

 

 

「それで良いのかよ!そんなのがお前等の王様だよな!」

 

 

「ハルト様は天災ですから」

 

 

 

「天才とか褒めるなよカゲンも分かってるだろう俺は天才なんだって」

 

 

「多分字が違うよ魔王ちゃん」

 

 

「そして我が魔王からしたら我儘を押し通す強さ、それこそが我が魔王の覇道なのです!」

 

 

「「うんうん」」

 

 

「何でお前等、後方理解者ムーブしてんの?」

 

 

背後で腕を組み頷くウォズ達にカレンはリアクションに困ったような顔をしたが

 

 

 

「だからこそ、その国の騎士を名乗るなら自分の胸に秘めた欲望くらいハッキリ示せ!そして安心しろ!お前の欲望は逢魔王国の王である俺が肯定する!!どんなものであろうと可能な限り力になる!自分も仲間達の我儘を叶える!それこそが我が王道よ」

 

 

「………私は私のやりたいことは……貴方の隣に騎士として女性と支える事!!」

 

 

「ん?」

 

 

 

「行きます、変身!!」

 

 

『open up』

 

 

 

ランスに変身して槍を構えると必殺技のカードをリードする

 

 

「この一撃に全てをかける」

 

 

『MIGHTY』

 

 

 

「はあああああ!!」

 

 

槍が緑色に光と同時にランスは偽者をすれ違い様に刺突 インパクトスタッブは上級アンデット あのギラファアンデットのバリアを貫通して封印した一撃 流石新世代 橘さんはゼロ距離射撃で倒したと言うのに……

 

 

 

だが

 

 

「そうか……頑張れ」

 

 

と言って偽者が消えると

 

 

「お疲れ様、カレンよくやったな」

 

 

「いえ……その主」

 

 

「その話は迷宮攻略してからだな」

 

 

「答えを決めてる癖に良く言う」

 

 

「キャロル、空気を読め…カレン」

 

 

「はい」

 

 

 

「行くぞハジメくん達と合流する」

 

 

そして一行の進んだ先で

 

 

「ハルトか」

 

 

「ハジメくんと…サムライガールか…無事で何よりだユエさん達は?」

 

 

「逸れたままだ…てかそっちもティオはいないのか」

 

 

「あの変態なら放置でかまわん」

 

 

「おいおい」

 

 

「兎に角、先へ進もう自分の分身が迷宮のボスなら踏破したも当然よ」

 

 

「だな」

 

 

だが迷宮の進んだ先にいたのは

 

 

 

「南雲……それに魔王か」

 

 

 

何か半分、黒髪して分身とキメラ合体してる勇者wがいた……何というか

 

 

「試練に負けるとあぁなるのか」

 

 

完全にダメになってんなぁと冷めた目をしていると虚像の甘言に載せられてハジメと…俺に攻撃してきた

 

 

 

 

「我が魔王!」

 

 

「あの野郎…手を出さないからってつけ上がって!」

 

 

「彼らのクラスメイトでも知るか!我等の王に手を出したなら此処で殺す!!」

 

 

 

「止せジョウゲン、カゲン」

 

 

「けど!」

 

 

「取り敢えずキャロル、アンティリーネ離れてろ危ないから」

 

 

「分かった」「はいはい」

 

 

 

「んで、俺やハジメくんを狙うのはどう言う風の吹き回しだ?」

 

 

 

「黙れ!貴様が魔王の力で彼、彼女達を洗脳しているんだろう!そうか雫や香織もお前が洗脳したのか!それなら全ての辻褄が合う!」

 

 

支離滅裂とはこの事だろうな

 

 

 

「なぁ、アイツ何言ってんの?」

 

 

「俺に聞くな」

 

 

「だよね〜」

 

 

 

そして勇者wは

 

 

 

「お前等に洗脳された、ユエやシア、そしてキャロルや千冬達…後ろの家臣団を名乗る奴らを解放する!そして貴様の中にある力や南雲のベルトも俺が正しいことの為に使ってやる!!それが正義だ!!仮面ライダーや獣電竜達もそう望んでいる!!」

 

 

 

魔王の地雷を踏み抜いた

 

 

 

今まで堪えた殺意が噴出するが

 

 

『おいおい……』

 

 

『相棒?』

 

 

アナザーディケイド達は震え上がった、その感情は恐怖 発露した感情は怒りと

 

 

 

ハルトの口から溢れたのは

 

 

 

「殺す」

 

 

 

紛れもない純然な殺意

 

 

 

アナザーライダー達は長い付き合いで分かっていたではない……分かった気でいた、何も分かっていなかったのだ

 

 

ハルトの怒りの上限を、そして彼等への狂気とも取れる尊敬、敬愛 そして遊びではない本気の戦い方を

 

 

 

 

 

その刹那、ハジメは早撃ちの要領でドンナーとシュラークを発砲し勇者wを怯ませると

 

 

 

「グロンギ…バベル……顕現」

 

 

 

ハルトはそれに合わせて疾駆し間合いに入ると強く地面を踏みつけ成長した能力を発露するそれ即ち クウガアルティメットと同じ 媒介を介さないモーフィングパワー しかしダグバに通じるからか顕現した武器はダグバのように綺麗な白亜の

 

 

 

 

「鉄鎚」

 

 

 

ハンマーである……まぁ秒で返り血で赤くなったが。クウガ・タイタンフォームの生体鎧に凹みと大ダメージを通した、ゴ・バベル・ダのハンマーを生成して全力で勇者を殴りつけたのである

 

 

勇者が人の形を保てたのは融合した影響と鎧のアーティファクトのお陰であるが、それでも骨が何本も折れてしまった

 

 

 

「あり?結構マジでやったんだけどなぁ…まぁどーでも良いや、死なないなら死ぬまで殺してやる」

 

 

同時に背後に展開されたのは大量の魔法陣、アナザーウィザードと共有している魔法 その魔法陣から現れたのはウィザードラゴンの頭部 それ全てが火炎のブレスを吐くために待機していた

 

 

 

「おいテメェ」

 

 

「あぁ」

 

 

 

怒れる魔王達の覇気は周囲を震わせるがハルトの怒りをした家臣団とキャロル達は冷静だった

 

 

「「何、俺の女を勝手に呼び捨ててんだ」」

 

 

 

そしてハルトの怒りは最高潮に上がっている

 

 

その怒りは魂の回廊でリンクしているテスタロッサ達でさえ震える程、それほどの怒りを見せたのは愚妹、トーマ、家族以外にはいない

 

 

 

魔王の地雷 それは愛する者達への侮蔑に加え

 

 

「それとさ……何、お前が仮面ライダーや相棒達を語ってんの?正義?ねぇ死にたいの?いや死にたいんだね……寧ろ此処で死ね」

 

 

 

開戦の合図とばかりに大量のドラゴンブレスが勇者wを焼き払いにかかる慌てて回避する勇者wだが

 

 

『ZONE』

 

 

ハルトはガイアウィスパーを鳴らすと首筋へゾーンメモリを挿入 ゾーンドーパントになると

 

 

「座標、x40 y15 z14 」

 

 

恐るべき空間認識能力で勇者wを捉えるとハジメの銃器の射程まで転移させたのである因みにこの時 ウォズ達は

 

 

「我が魔王が数学を理解しているぅ!」

 

 

「何てことだ…魔王ちゃんの偏差値の高さは本当だったんだぁ!」

 

 

と天空の城を見つけた少年並みの感動で震えていたと言う

 

 

 

そしてハジメはドンナーを仕舞うと取り出したのは緑色のカードデッキ 

 

 

「変身」

 

 

ゾルダに変身してバイザーにカードを装填したのである

 

 

『strike vent』『shoot vent』

 

左手に打突武器を両肩にキャノンを背負い砲撃の雨を浴びせたのである 流石の勇者wも怯むが

 

 

 

「南雲ぉ……貴様さえ貴様さえ居なければ雫も香織も俺の物なんだぁ!!」

 

 

「知るか」

 

 

キャノン砲の弾幕で近寄れないからか狙いをハルトに変えた

 

 

 

「貴様……魔王…………お前は俺に倒されるべきなんだ!正義の為に消えろ!!貴様の全部は洗脳して相手から奪ってきた嘘偽りのものだぁあああ!!」

 

 

 

その叫びにハルトは答える事はなく 己のスキル 怪人生成 その応用で作り出したガイアメモリを構えた

 

 

それは ミュージアム幹部にしか使用を許されない 黄金のメモリ

 

 

そしてそれはハルトが使用するのを躊躇う程の性能だが、これによる副作用 麻痺してしまう感情があるが それはハルトからとうに失われた感情である

 

 

 

 

取り出した記憶は

 

 

 

『terror』

 

 

 

根源的な恐怖 その具現に他ならない、またドライバーを介したものを使わない直差し

 

 

 

噴き出た ネガティブなオーラにウォズとキャロルは慌てて錬金術の防壁アナザーファイナリーに変身してバリアを展開する事で皆を守るが

 

 

現れたドーパントにナツキは呟く

 

 

「テラードーパント……」

 

 

 

厄災顕現 魔王 躍動

 






次回 


ハルトの地雷を踏み抜いた勇者w その身に起こる破滅を暗示するように恐怖の王が現れた 怪人達への千変万化 それは怪人王が織りなす絶望のフルコース


「失せろ」


次回 迷宮決着? 魔王激昂 お楽しみに!
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